音楽、オーディオ
2024年12月29日
オーテク ATH-CKS50TW2 その3
携帯音楽プレーヤーが壊れて、しばらくイヤホンジャックが廃止されたiPhoneで代用するには、携帯DACを使って接続するかワイヤレスイヤホンを使う選択肢がある。ワイヤレスイヤホンにしたのは、このタイトルでの初回に書いたように、現状ではワイヤレスイヤホンにしか備わらなくなったノイズキャンセリング機能に惹かれて。
ノイズキャンセリングを使うのは初めて。その機能が出始めた頃、静かな環境で音楽を聴けるのは魅力的だとしても、私がイヤホンを使うのは外出時だけなので、道路を歩いていて近づいてくるクルマに気がつかなかったらアブナイななどと考えていた。しかしそんな完全に騒音を遮断するレベルではないと知り、携帯音楽プレーヤーが壊れたのを機会に購入してみた。
写真はノイズキャンセリング効果のイメージ写真。画像はhttps://www.ankerjapan.com/blogs/magazine/noise-cancellingから引用
実際の騒音はこんなに小さくはならない。感覚的には半減といったところ。クルマの走行音は聞こえるし、電車のアナウンスを聞き逃す心配もない。すれ違う人の話し声だって聞こえる。そして電車が走っているガード下では、しっかり?音楽が聞こえなくなる。
それでも普通のイヤホンと較べれば圧倒的に静かなのは確か。購入した最初の2〜3日は、幹線道路沿いや電車の中でノイズキャンセリング機能のオンオフを繰り返して「お〜静かだ、静かだ」と一人でニヤニヤしていた(^^ゞ オフからオンにした直後はまさにイメージ写真のように感じられ、まるで同じ場所の音のない別世界に転移したような錯覚におそわれる。こんな体験は他では味わえない。そのためだけにノイズキャンセリングのイヤホンを買う価値があるとはいわないけれど、周りに持っている人がいれば試させてもらうといい。
ノイズのキャンセリング率は半減程度と書いたものの、その効果は大きくてガード下のような場所を除けば、音楽の弱音部もきちんと聴き取れる。逆に言うと今まで普通のイヤホンで音楽を楽しんできたつもりだったのに、ただ鳴っている音を感じ取っていただけかもという気がしているくらい。
携帯音楽プレーヤーの代用としたiPhoneはあまりメモリーに余裕がなく、CDからリッピングしたファイルを移していないし、Amazonミュージックもダウンロードせずストリーミングのみで使っている。そこで気になっていた各種の消耗量をチェックしてみると
<3時間使用時>
通信量 0.43ギガ
イヤホンのバッテリー減少 15%
イヤホンはノイズキャンセリングを作動させた状態。その場合のメーカー公称値は1回の充電で15時間の使用。しかし1÷0.15×3時間=20時間なので、今のところそれを上回っている。
また1時間使用した際のiPhoneバッテリーの減少は10%。これは携帯の電波を使ってAmazonミュージックにアクセスし、音楽ファイルを再生し、それをブルートゥースで飛ばす以外は他の操作を何もしていない状態での電力消費(操作はしなくてもスマホはバックグラウンドで何かと稼働しているが)。どうして上と同じ3時間に揃っていないかというと、スマホを3時間まったく触らないのが難しいから。
とりあえずはギガやバッテリーの減りを心配しないでワイヤレスイヤホンを使えそうである。
なおAmazonミュージックのストリーミングは品質=ファイル容量=通信量をWi-Fiと携帯電波の使用時で個別に設定できて、今のところ携帯電波(図ではモバイルデータ)では「自動」に設定している。おそらくほとんどの使用場面で HD/Ultra HDで通信していると思われる。(HDがCDと同じクオリティ、Ultra HDがいわゆるハイレゾ。アルバムによってどちらかが設定されている)
「しばらくはiPhoneを携帯音楽プレイヤーとして その2」で書いたように、ブルートゥースは音楽データを間引いてイヤホンに送信している。またそのコーデック(間引き方)もiPhoneはAACと呼ばれる標準タイプで高品質=少なく間引く仕様ではない。
だったらハイレゾでストリーミングする意味はないようにも思える。しかしこんな計算が成り立つかは知らないが、
200の情報量を2割間引きすれば160
100の情報量を2割間引きすれば80
だからやはりハイレゾのほうが音がいいのではないかと。
実際のところは気分的な問題(オーディオではこれ大事)と、外で動画などはあまり見なくてギガは充分に余っているからそうしているだけ。HD/Ultra HD・標準・データ通信節約の聴き較べもまだしていない。もし違いがまったくわからなければ落ち込むし(^^ゞ なおHD/Ultra HDの固定にしていないのは通信環境の悪いエリアに入って音楽が止まったらうっとうしいとの理由で。
さて書きかけていたATH-CKS50TW2の音質について話を戻す。
それまで使っていたゼンハイザーの IE 100 PROと今回のCKS50TW2。
正確には
DP-X1AのDACとアンプを経由したIE100PROの音
iPhoneからAACコーデックのブルートゥースで送り込み
CKS50TW2のDACを経由したCKS50TW2のイヤホン部の音
との比較で音質は
IE100PRO > CKS50TW2
となる。これは接続方式も価格も違うし当然の結果。
ここまでは前回に書いた。
ただしこれは部屋の中で聴き較べた場合。そしてCKS50TW2でノイズキャンセリングを働かせて、外出時にどちらが音楽を楽しめるかの観点からは圧倒的に
IE100PRO < CKS50TW2
となる。なんたって普通のイヤホンであるIE100PROでは、少しうるさいところにいれば音楽をあまり聴き取れていないのだから。そもそもそんな場所で「音質」なんて評価は成り立たない。そして私は外出時にしかイヤホンで聴かない。
携帯音楽プレーヤーDP-X1AとIE100PROは定価ベースで合計11万円ちょっと。それが定価ベースで2万5000円しないCKS50TW2が「外出時」に限れば音質で上回る。組み合わせ価格50万円の機材と較べてもこれは変わらない。もう一度書くが、音楽として聴き取れなければ音質以前の問題なのだ。価格と性能が比例しないのは、最高級のカシミアコートでも、暖かさでは安物のダウンジャケットに敵わないのに似ている。
考えたらごく当たり前の話。しかしノイズキャンセリングを体験するまでそんな比較は考えてもみなかった。自分の理解している範囲で理解しちゃいけないと訓練を積んできたつもりでも、まだまだ精進が足らないようで(/o\)
ところで世の中には50万円以上するイヤホンもある。eイヤホンのホームページで調べてみると、有線で一番高価なイヤホンは138万円、専用アンプがセットになっている製品で250万円なんてのもあった。少し前まで宝くじでも当たったら買ってみるかと思っていたけれど、もう3回連続で一等でも買わないだろうな(^^ゞ
もっともCKS50TW2に満足しているわけでもない。たまにIE100PROの音が耳によみがえってきて残念に思うこともある。またノイズキャンセリングを働かせるとわずかに音質が低下する。
それでも、もうノイズキャンセリングなしは考えられないから、次に買い換えるのもワイヤレスイヤホン一択。有線と違ってワイヤレスは高くても5万円から10万円くらい。でもiPhoneのAACコーデックではおそらくその価値を発揮できない。それを回避する選択肢は幾通りかあるとはいえ、どれも一長一短。まあそれをいろいろ考えるのも趣味のうちではあるが。まだCKS50TW2は買ったばかりだし、半年か1年後にまた楽しく悩みましょう。
おしまい
ノイズキャンセリングを使うのは初めて。その機能が出始めた頃、静かな環境で音楽を聴けるのは魅力的だとしても、私がイヤホンを使うのは外出時だけなので、道路を歩いていて近づいてくるクルマに気がつかなかったらアブナイななどと考えていた。しかしそんな完全に騒音を遮断するレベルではないと知り、携帯音楽プレーヤーが壊れたのを機会に購入してみた。
写真はノイズキャンセリング効果のイメージ写真。画像はhttps://www.ankerjapan.com/blogs/magazine/noise-cancellingから引用
実際の騒音はこんなに小さくはならない。感覚的には半減といったところ。クルマの走行音は聞こえるし、電車のアナウンスを聞き逃す心配もない。すれ違う人の話し声だって聞こえる。そして電車が走っているガード下では、しっかり?音楽が聞こえなくなる。
それでも普通のイヤホンと較べれば圧倒的に静かなのは確か。購入した最初の2〜3日は、幹線道路沿いや電車の中でノイズキャンセリング機能のオンオフを繰り返して「お〜静かだ、静かだ」と一人でニヤニヤしていた(^^ゞ オフからオンにした直後はまさにイメージ写真のように感じられ、まるで同じ場所の音のない別世界に転移したような錯覚におそわれる。こんな体験は他では味わえない。そのためだけにノイズキャンセリングのイヤホンを買う価値があるとはいわないけれど、周りに持っている人がいれば試させてもらうといい。
ノイズのキャンセリング率は半減程度と書いたものの、その効果は大きくてガード下のような場所を除けば、音楽の弱音部もきちんと聴き取れる。逆に言うと今まで普通のイヤホンで音楽を楽しんできたつもりだったのに、ただ鳴っている音を感じ取っていただけかもという気がしているくらい。
携帯音楽プレーヤーの代用としたiPhoneはあまりメモリーに余裕がなく、CDからリッピングしたファイルを移していないし、Amazonミュージックもダウンロードせずストリーミングのみで使っている。そこで気になっていた各種の消耗量をチェックしてみると
<3時間使用時>
通信量 0.43ギガ
イヤホンのバッテリー減少 15%
イヤホンはノイズキャンセリングを作動させた状態。その場合のメーカー公称値は1回の充電で15時間の使用。しかし1÷0.15×3時間=20時間なので、今のところそれを上回っている。
また1時間使用した際のiPhoneバッテリーの減少は10%。これは携帯の電波を使ってAmazonミュージックにアクセスし、音楽ファイルを再生し、それをブルートゥースで飛ばす以外は他の操作を何もしていない状態での電力消費(操作はしなくてもスマホはバックグラウンドで何かと稼働しているが)。どうして上と同じ3時間に揃っていないかというと、スマホを3時間まったく触らないのが難しいから。
とりあえずはギガやバッテリーの減りを心配しないでワイヤレスイヤホンを使えそうである。
なおAmazonミュージックのストリーミングは品質=ファイル容量=通信量をWi-Fiと携帯電波の使用時で個別に設定できて、今のところ携帯電波(図ではモバイルデータ)では「自動」に設定している。おそらくほとんどの使用場面で HD/Ultra HDで通信していると思われる。(HDがCDと同じクオリティ、Ultra HDがいわゆるハイレゾ。アルバムによってどちらかが設定されている)
「しばらくはiPhoneを携帯音楽プレイヤーとして その2」で書いたように、ブルートゥースは音楽データを間引いてイヤホンに送信している。またそのコーデック(間引き方)もiPhoneはAACと呼ばれる標準タイプで高品質=少なく間引く仕様ではない。
だったらハイレゾでストリーミングする意味はないようにも思える。しかしこんな計算が成り立つかは知らないが、
200の情報量を2割間引きすれば160
100の情報量を2割間引きすれば80
だからやはりハイレゾのほうが音がいいのではないかと。
実際のところは気分的な問題(オーディオではこれ大事)と、外で動画などはあまり見なくてギガは充分に余っているからそうしているだけ。HD/Ultra HD・標準・データ通信節約の聴き較べもまだしていない。もし違いがまったくわからなければ落ち込むし(^^ゞ なおHD/Ultra HDの固定にしていないのは通信環境の悪いエリアに入って音楽が止まったらうっとうしいとの理由で。
さて書きかけていたATH-CKS50TW2の音質について話を戻す。
それまで使っていたゼンハイザーの IE 100 PROと今回のCKS50TW2。
正確には
DP-X1AのDACとアンプを経由したIE100PROの音
iPhoneからAACコーデックのブルートゥースで送り込み
CKS50TW2のDACを経由したCKS50TW2のイヤホン部の音
との比較で音質は
IE100PRO > CKS50TW2
となる。これは接続方式も価格も違うし当然の結果。
ここまでは前回に書いた。
ただしこれは部屋の中で聴き較べた場合。そしてCKS50TW2でノイズキャンセリングを働かせて、外出時にどちらが音楽を楽しめるかの観点からは圧倒的に
IE100PRO < CKS50TW2
となる。なんたって普通のイヤホンであるIE100PROでは、少しうるさいところにいれば音楽をあまり聴き取れていないのだから。そもそもそんな場所で「音質」なんて評価は成り立たない。そして私は外出時にしかイヤホンで聴かない。
携帯音楽プレーヤーDP-X1AとIE100PROは定価ベースで合計11万円ちょっと。それが定価ベースで2万5000円しないCKS50TW2が「外出時」に限れば音質で上回る。組み合わせ価格50万円の機材と較べてもこれは変わらない。もう一度書くが、音楽として聴き取れなければ音質以前の問題なのだ。価格と性能が比例しないのは、最高級のカシミアコートでも、暖かさでは安物のダウンジャケットに敵わないのに似ている。
考えたらごく当たり前の話。しかしノイズキャンセリングを体験するまでそんな比較は考えてもみなかった。自分の理解している範囲で理解しちゃいけないと訓練を積んできたつもりでも、まだまだ精進が足らないようで(/o\)
ところで世の中には50万円以上するイヤホンもある。eイヤホンのホームページで調べてみると、有線で一番高価なイヤホンは138万円、専用アンプがセットになっている製品で250万円なんてのもあった。少し前まで宝くじでも当たったら買ってみるかと思っていたけれど、もう3回連続で一等でも買わないだろうな(^^ゞ
もっともCKS50TW2に満足しているわけでもない。たまにIE100PROの音が耳によみがえってきて残念に思うこともある。またノイズキャンセリングを働かせるとわずかに音質が低下する。
それでも、もうノイズキャンセリングなしは考えられないから、次に買い換えるのもワイヤレスイヤホン一択。有線と違ってワイヤレスは高くても5万円から10万円くらい。でもiPhoneのAACコーデックではおそらくその価値を発揮できない。それを回避する選択肢は幾通りかあるとはいえ、どれも一長一短。まあそれをいろいろ考えるのも趣味のうちではあるが。まだCKS50TW2は買ったばかりだし、半年か1年後にまた楽しく悩みましょう。
おしまい
wassho at 21:48|Permalink│Comments(0)│
2024年12月27日
オーテク ATH-CKS50TW2 その2
前回に書き忘れていたことがふたつあった。
<書き忘れていた その1>
タイトルにあるオーテクとはイヤホンやヘッドホン、それにマイクやオーディオケーブルなどを作っているメーカーであるオーディオテクニカのこと。オーディオテクニカの製品は昔から馴染みがあるけれど、オーテクなんて呼ばれていると知ったのは今回が初めて。ただしそう呼んでいるのはマニアに限られる。
日本語、特に外来語やカタカナ言葉はちょっと油断をすると?いつの間にか短縮される。それはタイパ(これもタイム・パフォーマンスの略)が叫ばれ出した昨今に始まった話ではなく、かなり昔から。パンストがそんな短縮単語の始まりだとの説があって、それを私は信じている(^^ゞ ちなみに日本でパンストが売り出されたのは1968年(昭和43年)。
ついでに「テクニカ」は英語にないので、ネーミング的に語呂を合わせた造語だと思っていたら、どうやらラテン語から採ったようだ。意味は英語のtechniqueと同じで技術や技法。
<書き忘れていた その2>
今年の夏にご臨終となった携帯音楽プレーヤーのオンキョーDP-X1A。その原因はイヤホンジャックの飛び出しに端を発した内部の回路基板のズレだと推測している。

再生中に音楽が止まる症状が出始め〜それがだんだんと進行して5分で止まるようになって使わなくなった。ワイヤレスイヤホンのATH-CKS50TW2を買ったのはそれから4ヶ月後。それでどうなっているか久しぶりに聴こうとするとーーー
故障して放置した電気製品がなぜか独りでに治っているケースはまれにある。聞いたところによると埃やゴミによって接触不良やショートを起こし、それが剥がれることによって正常な作動に戻るとのメカニズム。
以前に映らなくなった故障の原因がよくわからない古いテレビの内部に、リサイクル業者が水を掛け流して修理する?様子を見てビックリしたことがある。数字は忘れたがけっこうな比率で治るらしい。ただし乾燥に1年以上掛けるとか言っていて再びビックリ。
もっともDP-X1Aの内部はほとんど密閉されているようなものだから、今回はそれには当てはまらないと思いつつ、それでもミラクルを期待してまずは充電。すると「充電がない」のマークが点滅し続けて充電が始まらない。これは電池が完全に空っぽの場合にはよくある現象。しばらくすれば充電が始まる。しかし1時間経っても2時間経っても1日が過ぎても充電が始まらない。別のケーブルや充電アダプターでも試したも結果は同じ。
回路基板のズレが電源部にまで及んだのだろうか? でも4ヶ月前にそんな症状はなかったし、使わなくなって以降は棚に置いたままで動かしていない。つまりズレが拡大する状況にはなかった。ナゾ ともかくWi-Fiにつなげばネットくらい見られると思っていたのに、本当のガラクタになってしまった(/o\)
さて初めてのワイヤレスイヤホンとなるCKS50TW2。
その音を聴いた感想は。
最初はすごくこもったような音がした。イヤーピース(耳の中に差し込む部分)に運送時の保護用スポンジでも挟んであるのかと確かめたくらい。とりあえず耳に付けずに3時間ほど音楽を鳴らす。少しマシになってきた。10時間で今聞いているのと同じレベルになる。
オーディオ製品、特にスピーカーやイヤホンは振動して音を出す部分の動きが渋くて、最初は十分な性能を出せない場合がある。それが時間と共に馴染んで改善するのがエージング。人間のアンチ・エイジングは「エイジング」なのに、オーディオは「エージング」と呼ぶのが一般的。スピーカーと違ってイヤホンは振動板がごく小さいし、鳴らしっぱなしにしておけるのでエージングも早く済む。
それでまともに鳴るようになったCKS50TW2と、それまで使っていた有線イヤホンであるゼンハイザーの IE 100 PROを較べるとどうか。
正確には
DP-X1AのDACとアンプを経由したIE100PROの音
iPhoneからAACコーデックのブルートゥースで送り込み
CKS50TW2のDACを経由したCKS50TW2のイヤホン部の音
の違いである。音源はAmazonミュージックのハイレゾ。なおワイヤレスイヤホンにもアンプが内蔵されているのか、あるいはDAC素子がアンプを兼ねているのかはよく知らない。
最初から予想がついていた通り、これはIE 100 PROの音のほうが断然いい。DP-X1Aが起動すらできないのでIE100PROは記憶の中の音との比較になるものの、どうだったかなあ?と迷うことなくすぐに判断がついた。もっとも定価ベースで11万円を超えるDP-X1A&IE100PROの組み合わせと、同じく定価ベースで2万5000円しないCKS50TW2が同じレベルならおかしい。
音質を言葉で説明するのは苦手。それでもあえて表現するなら、まずCKS50TW2はIE100PROと較べて音の広がりがない。いかにもイヤホン的な音の鳴り方。次は表現が難しいがCKS50TW2は、主旋律以外の音がよく聞こえない・埋もれている・音数が少ないとの印象。もちろんDACなどの電気回路や振動板は、主旋律とそれ以外の区別なんかしない。当然ながらそのような表現は論理的ではないとはいえ、そう聞こえるのだから仕方がない。
なお先ほど「正確には〜」と記した要素のどれが、この結果にどれくらい寄与しているのかはもちろん判別不能。でも何となくDACのレベルの違いが大きいような気もしている。
ただしIE100PROと較べれば上記のような表現になってしまうものの、このCKS50TW2の音が悪いかというと、まったくそんなことはなく、購入以来のほぼ毎日、外出時には楽しく音楽を聴けている。ちょっと線が細い気もするがキレイな音でもある。まあ耳が慣れてきたせいもあるだろうけれど、価格なりのクオリティは充分に保たれている。
そういえば以前にソニーのMDR-ZX660というヘッドホンを買って、あまりの音のひどさに商品到着後73時間で別のヘッドホンに買い換えた経験があったなあ(/o\)
さてCKS50TW2の音質について少し書いた。
でもこの製品の音質評価基準はそこじゃない。
ーーー続く
<書き忘れていた その1>
タイトルにあるオーテクとはイヤホンやヘッドホン、それにマイクやオーディオケーブルなどを作っているメーカーであるオーディオテクニカのこと。オーディオテクニカの製品は昔から馴染みがあるけれど、オーテクなんて呼ばれていると知ったのは今回が初めて。ただしそう呼んでいるのはマニアに限られる。
日本語、特に外来語やカタカナ言葉はちょっと油断をすると?いつの間にか短縮される。それはタイパ(これもタイム・パフォーマンスの略)が叫ばれ出した昨今に始まった話ではなく、かなり昔から。パンストがそんな短縮単語の始まりだとの説があって、それを私は信じている(^^ゞ ちなみに日本でパンストが売り出されたのは1968年(昭和43年)。
ついでに「テクニカ」は英語にないので、ネーミング的に語呂を合わせた造語だと思っていたら、どうやらラテン語から採ったようだ。意味は英語のtechniqueと同じで技術や技法。
<書き忘れていた その2>
今年の夏にご臨終となった携帯音楽プレーヤーのオンキョーDP-X1A。その原因はイヤホンジャックの飛び出しに端を発した内部の回路基板のズレだと推測している。

再生中に音楽が止まる症状が出始め〜それがだんだんと進行して5分で止まるようになって使わなくなった。ワイヤレスイヤホンのATH-CKS50TW2を買ったのはそれから4ヶ月後。それでどうなっているか久しぶりに聴こうとするとーーー
故障して放置した電気製品がなぜか独りでに治っているケースはまれにある。聞いたところによると埃やゴミによって接触不良やショートを起こし、それが剥がれることによって正常な作動に戻るとのメカニズム。
以前に映らなくなった故障の原因がよくわからない古いテレビの内部に、リサイクル業者が水を掛け流して修理する?様子を見てビックリしたことがある。数字は忘れたがけっこうな比率で治るらしい。ただし乾燥に1年以上掛けるとか言っていて再びビックリ。
もっともDP-X1Aの内部はほとんど密閉されているようなものだから、今回はそれには当てはまらないと思いつつ、それでもミラクルを期待してまずは充電。すると「充電がない」のマークが点滅し続けて充電が始まらない。これは電池が完全に空っぽの場合にはよくある現象。しばらくすれば充電が始まる。しかし1時間経っても2時間経っても1日が過ぎても充電が始まらない。別のケーブルや充電アダプターでも試したも結果は同じ。
回路基板のズレが電源部にまで及んだのだろうか? でも4ヶ月前にそんな症状はなかったし、使わなくなって以降は棚に置いたままで動かしていない。つまりズレが拡大する状況にはなかった。ナゾ ともかくWi-Fiにつなげばネットくらい見られると思っていたのに、本当のガラクタになってしまった(/o\)
さて初めてのワイヤレスイヤホンとなるCKS50TW2。
その音を聴いた感想は。
最初はすごくこもったような音がした。イヤーピース(耳の中に差し込む部分)に運送時の保護用スポンジでも挟んであるのかと確かめたくらい。とりあえず耳に付けずに3時間ほど音楽を鳴らす。少しマシになってきた。10時間で今聞いているのと同じレベルになる。
オーディオ製品、特にスピーカーやイヤホンは振動して音を出す部分の動きが渋くて、最初は十分な性能を出せない場合がある。それが時間と共に馴染んで改善するのがエージング。人間のアンチ・エイジングは「エイジング」なのに、オーディオは「エージング」と呼ぶのが一般的。スピーカーと違ってイヤホンは振動板がごく小さいし、鳴らしっぱなしにしておけるのでエージングも早く済む。
それでまともに鳴るようになったCKS50TW2と、それまで使っていた有線イヤホンであるゼンハイザーの IE 100 PROを較べるとどうか。
正確には
DP-X1AのDACとアンプを経由したIE100PROの音
iPhoneからAACコーデックのブルートゥースで送り込み
CKS50TW2のDACを経由したCKS50TW2のイヤホン部の音
の違いである。音源はAmazonミュージックのハイレゾ。なおワイヤレスイヤホンにもアンプが内蔵されているのか、あるいはDAC素子がアンプを兼ねているのかはよく知らない。
最初から予想がついていた通り、これはIE 100 PROの音のほうが断然いい。DP-X1Aが起動すらできないのでIE100PROは記憶の中の音との比較になるものの、どうだったかなあ?と迷うことなくすぐに判断がついた。もっとも定価ベースで11万円を超えるDP-X1A&IE100PROの組み合わせと、同じく定価ベースで2万5000円しないCKS50TW2が同じレベルならおかしい。
音質を言葉で説明するのは苦手。それでもあえて表現するなら、まずCKS50TW2はIE100PROと較べて音の広がりがない。いかにもイヤホン的な音の鳴り方。次は表現が難しいがCKS50TW2は、主旋律以外の音がよく聞こえない・埋もれている・音数が少ないとの印象。もちろんDACなどの電気回路や振動板は、主旋律とそれ以外の区別なんかしない。当然ながらそのような表現は論理的ではないとはいえ、そう聞こえるのだから仕方がない。
なお先ほど「正確には〜」と記した要素のどれが、この結果にどれくらい寄与しているのかはもちろん判別不能。でも何となくDACのレベルの違いが大きいような気もしている。
ただしIE100PROと較べれば上記のような表現になってしまうものの、このCKS50TW2の音が悪いかというと、まったくそんなことはなく、購入以来のほぼ毎日、外出時には楽しく音楽を聴けている。ちょっと線が細い気もするがキレイな音でもある。まあ耳が慣れてきたせいもあるだろうけれど、価格なりのクオリティは充分に保たれている。
そういえば以前にソニーのMDR-ZX660というヘッドホンを買って、あまりの音のひどさに商品到着後73時間で別のヘッドホンに買い換えた経験があったなあ(/o\)
さてCKS50TW2の音質について少し書いた。
でもこの製品の音質評価基準はそこじゃない。
ーーー続く
wassho at 22:11|Permalink│Comments(0)│
2024年12月21日
オーテク ATH-CKS50TW2
携帯プレイヤーが壊れて〜とりあえずしばらくはiPhoneをその代用とする〜イヤホンジャックのないiPhoneでどうやってイヤホンを使うか〜についてタイトルを変えながら書いてきたのが過去5回のブログ。
結論から書くと選んだのはワイヤレスイヤホンで、
機種はオーディオテクニカのATH-CKS50TW2。
本日現在、Amazonで2万1800円、eイヤホンで2万2640円となっているが、購入したのはブラックフライデーのセール期間中。Amazonより500円ほど安かったeイヤホンにて1万8315円でお買い上げ。現在のAmazon価格と較べて3485円も得してラッキー。定価というか公式ページでの販売価格は2万3980円。
ただしメジャーどころで最安値だったのはノジマで、eイヤホンよりさらに468円安い1万7847円だった。でも今までノジマで購入した経験がなく、新たに会員登録やカード番号を入力するが面倒で、ついeイヤホンでポチッと。ちょっと反省。
CKS50TW2には黒、ベージュ、グリーンの3色がある。黒では当たり前すぎてつまらない。最初はベージュにするつもりだったものの、補聴器みたい?と思って消去法でグリーンに。オレンジ色あたりが欲しかったな。
前々回〜前回と携帯用DACとワイヤレスイヤホンのメリット・デメリットについていろいろと紹介した。最終的に選択の決め手となったのは、現状ではワイヤレスイヤホンにしか備わらなくなったノイズキャンセリング機能。今まで使ったことがなかったので一度は試してみたかった。
携帯DACでの対抗馬を紹介しておくと、
ドングル型のラディウスDA70C。
Amazon現在価格1万5950円、ブラックフライデー価格1万1800円。
変換アダプターはMokoというブランドの製品。
Amazon現在価格1198円、ブラックフライデー価格898円。
以前に書いたように変換アダプターは規格や仕様がややこしく、また接続する機器との相性があって、安いとはいえ買ってみないと上手くつながるかどうか不安な代物。これはネットを探っていたら私と同じiPhone12mini、そしてDA70Cではないけれど同じメーカーのDACと一緒に使っている人がいて、たぶん大丈夫かなと。
携帯DAC+変換アダプター合計はブラックフライデー価格で1万2698円。こちらの方がCKS50TW2より5617円安いし、おそらく手持ちのイヤホンとの組み合わせでは音質的にも上。それでもノイズキャンセリングへの興味が勝ってしまった。
そして、あまたあるワイヤレスイヤホンの中からどうしてCKS50TW2を選んだのか? 実はこれがどうもよく思い出せない(^^ゞ 何となく気がついたらこれを選んでいた感じ。
間違いのないところを選ぶならアップルの AirPods4 か AirPods Pro2。AirPods4はノイズキャンセリングの有無でバージョンが分かれていて、ノイズキャンセリング付きがAmazon価格で2万8596円。上級機となるAirPods Pro2は3万4354円。
ただし耳に入れる部分に注目。AirPods4は昔のイヤホンのように耳穴に被せるタイプ。AirPods Pro2はイヤーパッドといわれる穴の空いた耳栓のようなものを耳穴に差し込むタイプ。それぞれインナーイヤー型、カナル型と呼ばれる。
2007年に初めてiPodのイヤホンを純正以外に買い換えてから、ずっとカナル型を使っているのでインナーイヤー型はあまり気が進まない。そうするとAirPods4=3万4354円となり、次の携帯音楽プレーヤーまでのつなぎとしてはちょっと高い。
ちなみに昔のイヤホンはほぼすべてがインナーイヤー型。しかもイヤホンの裏側が開放されている作りが多かった。
満員電車の中でイヤホンから漏れるカシャカシャ音がうるさいと社会問題にもなっていた。しかし電車の中で音楽を聴いている人がその当時より圧倒的に多くなったにも関わらず、そんな話題を聞かなくなったのは、今の音楽用イヤホンはほとんどがカナル型であまり音漏れしないのがその理由。
アップル以外はソニー、ゼンハイザー、BOSEあたりも見たが何となく最終的にCKS50TW2に決まった。3万円以上のイヤホンに手を出さなかったのは、つなぎとしてはもったいない、あるいは私の耳には分不相応に思う気持ちもあったが、iPhoneのブルートゥースはAACのコーデックで音質を下げているのだからとの意識も働いた気がする(前々回参照)。
なおアンカー(Anker)はモバイルバッテリーやケーブルのメーカーだと思っていて、その製品をたくさん持っている。調べているとイヤホンのラインナップも幅広くて、なかなかの人気ブランドになっていると今回初めて知った。5000円〜2万円ちょっとまでの価格レンジ。
CKS50TW2はいわゆる低音重視型のイヤホン。これはロック、あるいはヒップホップやEDMなどのダンス系ミュージック、平たくいえば派手な音楽に向く機種と一般的には考えられている。でも以前に何度か書いたように、音楽全体に占める低音の割合が低いクラシックこそ低音重視型が向いていると考えていて、過去にもそのタイプのイヤホンを何度か選んでいる。
あっ、書きながら思い出したけれど、CKS50TW2が目に留まったのは低音重視型だったのも大きい。どうして半月前の出来事を忘れるかな、ヤバイぞ(>_<)
それ以外の特徴としてCKS50TW2はバッテリーの持ち時間が長い。ワイヤレスイヤホンはイヤホン本体を直接充電するのではなく、
イヤホンを充電ケースにセット
ケースに充電ケーブルを差し込んで充電
する。また充電ケースにもバッテリーが内蔵されており、外出時などは充電ケースにイヤホンを戻すと、そこから充電される仕組みになっている。
そしてCKS50TW2のバッテリー持続時間は公称で
イヤホンだけで25時間、充電ケーズも併用すれば65時間
(65−25)÷ 25 = 1.6となり充電ケースでイヤホンを1回半ほど満充電できる計算。
ただしノイズキャンセリングを使用すれば、その回路がかなり電力を消費するようで、イヤホンだけで15時間、充電ケース併用で40時間となっている。これはノイズキャンセルを使用しない場合と較べて約60%の持続時間。
他メーカーの機種を調べると
アップル AirPods4 重さ4.3g
イヤホンだけで5時間、充電ケースも併用すれば30時間
アップル AirPods Pro2 重さ5.3g
イヤホンだけで6時間、充電ケースも併用すれば30時間
ソニー WF-1000XM5(Amazon価格3万1395円) 重さ5.9g
イヤホンだけで12時間、充電ケースも併用すれば36時間
BOSE QuietComfort Ultra Earbuds(Amazon価格3万600円) 重さ6.24g
イヤホンだけで6時間、充電ケースも併用すれば24時間
数字はノイズキャンセリングを使わない場合の値。それにしてもイヤホンだけの持続時間の4機種平均は7.25時間。CKS50TW2の25時間がいかに桁外れかわかる。どうしてこれだけこんなに持続時間が長いのか。オーディオテクニカのホームページにその理由は書かれていなかった。
もっともCKS50TW2は片耳分7.2gで他メーカーのイヤホンより重い。それでも一番軽いAirPods4との差はたったの2.9g。それでいてバッテリー持続時間の差は20時間もあり5倍の開きとなっている。例えばスマホのバッテリーやクルマの燃費で5倍の違いなんて考えられない。何か凄い省エネ技術が込められているのか? だとしたらどうしてその技術をアピールしない? ちょっとナゾ
ちなみにオーディオテクニカでワンランク下のCKS30TW+(Amazon価格1万2700円)だと、イヤホンだけで7.5時間、充電ケースも併用すれば20時間と他社と同じような値。重さも4.6g。この機種はCKS50TW2と今年の9月に同時発売。なのにどうしてこんなに違う?
ついでに持続時間を重さで割った数値を計算してみた。
CKS50TW2 25時間 7.2g 時間÷重さ=3.47
CKS30TW+ 7.5時間 4.6g 時間÷重さ=1.63
AirPods4 5時間 4.3g 時間÷重さ=1.16
AirPods Pro2 6時間 5.3g 時間÷重さ=1.13
WF-1000XM5 12時間 5.9g 時間÷重さ=2.03
QuietComfort 6時間 6.24g 時間÷重さ=0.96
もちろんイヤホンの重さはバッテリーだけが占めているわけじゃない。それにしてもCKS50TW2は驚異的な数値。ますますナゾ
しかし充電せずに25時間も鳴らせるとは、考えてみれば無駄にスタミナのあるバッテリーともいえる(^^ゞ 持続時間をもう少し削って小型軽量化したほうがよかったという気もしなくはない。まあでもバッテリーとはやがてヘタって持続時間が短くなっていくもの。4年前に買ったiPhoneはバッテリー容量が新品時の81%と表示されている。でも体感的には半分。AirPods4の持続時間は5時間だけれど、もしそれが半分になったらちょっと厳しい。
ワイヤレスイヤホンは本体に電源のオンオフスイッチがなく、充電ケースから取り出すと電源が入り、戻すと電源が切れる仕組みが多い(今まで使ったことがないので詳しくは知らない)。したがって充電ケースの携帯は必須。
それがこのCKS50TW2ではイヤホンにマグネット部分があり、イヤホンを離したりくっつけたりして電源をオンオフできる。つまり操作に充電ケースが不要。
これは画期的な設計らしい。でも充電ケースを持ち歩いた経験がなくイマイチ有り難みが理解できず(^^ゞ それに充電ケースなんて小さなものだし。
また充電ケースの持ち歩き不要がセールスポイントだから、なお一層イヤホン本体のバッテリー持続時間を強化したのかも知れない。だとしても10時間あれば十分とは思っているが。
聴いたり使ってみての感想は次回に。
それはイヤホンに対する考え方が根底から変わる体験だった。
ーーー続く
結論から書くと選んだのはワイヤレスイヤホンで、
機種はオーディオテクニカのATH-CKS50TW2。
本日現在、Amazonで2万1800円、eイヤホンで2万2640円となっているが、購入したのはブラックフライデーのセール期間中。Amazonより500円ほど安かったeイヤホンにて1万8315円でお買い上げ。現在のAmazon価格と較べて3485円も得してラッキー。定価というか公式ページでの販売価格は2万3980円。
ただしメジャーどころで最安値だったのはノジマで、eイヤホンよりさらに468円安い1万7847円だった。でも今までノジマで購入した経験がなく、新たに会員登録やカード番号を入力するが面倒で、ついeイヤホンでポチッと。ちょっと反省。
CKS50TW2には黒、ベージュ、グリーンの3色がある。黒では当たり前すぎてつまらない。最初はベージュにするつもりだったものの、補聴器みたい?と思って消去法でグリーンに。オレンジ色あたりが欲しかったな。
前々回〜前回と携帯用DACとワイヤレスイヤホンのメリット・デメリットについていろいろと紹介した。最終的に選択の決め手となったのは、現状ではワイヤレスイヤホンにしか備わらなくなったノイズキャンセリング機能。今まで使ったことがなかったので一度は試してみたかった。
携帯DACでの対抗馬を紹介しておくと、
ドングル型のラディウスDA70C。
Amazon現在価格1万5950円、ブラックフライデー価格1万1800円。
変換アダプターはMokoというブランドの製品。
Amazon現在価格1198円、ブラックフライデー価格898円。
以前に書いたように変換アダプターは規格や仕様がややこしく、また接続する機器との相性があって、安いとはいえ買ってみないと上手くつながるかどうか不安な代物。これはネットを探っていたら私と同じiPhone12mini、そしてDA70Cではないけれど同じメーカーのDACと一緒に使っている人がいて、たぶん大丈夫かなと。
携帯DAC+変換アダプター合計はブラックフライデー価格で1万2698円。こちらの方がCKS50TW2より5617円安いし、おそらく手持ちのイヤホンとの組み合わせでは音質的にも上。それでもノイズキャンセリングへの興味が勝ってしまった。
そして、あまたあるワイヤレスイヤホンの中からどうしてCKS50TW2を選んだのか? 実はこれがどうもよく思い出せない(^^ゞ 何となく気がついたらこれを選んでいた感じ。
間違いのないところを選ぶならアップルの AirPods4 か AirPods Pro2。AirPods4はノイズキャンセリングの有無でバージョンが分かれていて、ノイズキャンセリング付きがAmazon価格で2万8596円。上級機となるAirPods Pro2は3万4354円。
ただし耳に入れる部分に注目。AirPods4は昔のイヤホンのように耳穴に被せるタイプ。AirPods Pro2はイヤーパッドといわれる穴の空いた耳栓のようなものを耳穴に差し込むタイプ。それぞれインナーイヤー型、カナル型と呼ばれる。
2007年に初めてiPodのイヤホンを純正以外に買い換えてから、ずっとカナル型を使っているのでインナーイヤー型はあまり気が進まない。そうするとAirPods4=3万4354円となり、次の携帯音楽プレーヤーまでのつなぎとしてはちょっと高い。
ちなみに昔のイヤホンはほぼすべてがインナーイヤー型。しかもイヤホンの裏側が開放されている作りが多かった。
満員電車の中でイヤホンから漏れるカシャカシャ音がうるさいと社会問題にもなっていた。しかし電車の中で音楽を聴いている人がその当時より圧倒的に多くなったにも関わらず、そんな話題を聞かなくなったのは、今の音楽用イヤホンはほとんどがカナル型であまり音漏れしないのがその理由。
アップル以外はソニー、ゼンハイザー、BOSEあたりも見たが何となく最終的にCKS50TW2に決まった。3万円以上のイヤホンに手を出さなかったのは、つなぎとしてはもったいない、あるいは私の耳には分不相応に思う気持ちもあったが、iPhoneのブルートゥースはAACのコーデックで音質を下げているのだからとの意識も働いた気がする(前々回参照)。
なおアンカー(Anker)はモバイルバッテリーやケーブルのメーカーだと思っていて、その製品をたくさん持っている。調べているとイヤホンのラインナップも幅広くて、なかなかの人気ブランドになっていると今回初めて知った。5000円〜2万円ちょっとまでの価格レンジ。
CKS50TW2はいわゆる低音重視型のイヤホン。これはロック、あるいはヒップホップやEDMなどのダンス系ミュージック、平たくいえば派手な音楽に向く機種と一般的には考えられている。でも以前に何度か書いたように、音楽全体に占める低音の割合が低いクラシックこそ低音重視型が向いていると考えていて、過去にもそのタイプのイヤホンを何度か選んでいる。
あっ、書きながら思い出したけれど、CKS50TW2が目に留まったのは低音重視型だったのも大きい。どうして半月前の出来事を忘れるかな、ヤバイぞ(>_<)
それ以外の特徴としてCKS50TW2はバッテリーの持ち時間が長い。ワイヤレスイヤホンはイヤホン本体を直接充電するのではなく、
イヤホンを充電ケースにセット
ケースに充電ケーブルを差し込んで充電
する。また充電ケースにもバッテリーが内蔵されており、外出時などは充電ケースにイヤホンを戻すと、そこから充電される仕組みになっている。
そしてCKS50TW2のバッテリー持続時間は公称で
イヤホンだけで25時間、充電ケーズも併用すれば65時間
(65−25)÷ 25 = 1.6となり充電ケースでイヤホンを1回半ほど満充電できる計算。
ただしノイズキャンセリングを使用すれば、その回路がかなり電力を消費するようで、イヤホンだけで15時間、充電ケース併用で40時間となっている。これはノイズキャンセルを使用しない場合と較べて約60%の持続時間。
他メーカーの機種を調べると
アップル AirPods4 重さ4.3g
イヤホンだけで5時間、充電ケースも併用すれば30時間
アップル AirPods Pro2 重さ5.3g
イヤホンだけで6時間、充電ケースも併用すれば30時間
ソニー WF-1000XM5(Amazon価格3万1395円) 重さ5.9g
イヤホンだけで12時間、充電ケースも併用すれば36時間
BOSE QuietComfort Ultra Earbuds(Amazon価格3万600円) 重さ6.24g
イヤホンだけで6時間、充電ケースも併用すれば24時間
数字はノイズキャンセリングを使わない場合の値。それにしてもイヤホンだけの持続時間の4機種平均は7.25時間。CKS50TW2の25時間がいかに桁外れかわかる。どうしてこれだけこんなに持続時間が長いのか。オーディオテクニカのホームページにその理由は書かれていなかった。
もっともCKS50TW2は片耳分7.2gで他メーカーのイヤホンより重い。それでも一番軽いAirPods4との差はたったの2.9g。それでいてバッテリー持続時間の差は20時間もあり5倍の開きとなっている。例えばスマホのバッテリーやクルマの燃費で5倍の違いなんて考えられない。何か凄い省エネ技術が込められているのか? だとしたらどうしてその技術をアピールしない? ちょっとナゾ
ちなみにオーディオテクニカでワンランク下のCKS30TW+(Amazon価格1万2700円)だと、イヤホンだけで7.5時間、充電ケースも併用すれば20時間と他社と同じような値。重さも4.6g。この機種はCKS50TW2と今年の9月に同時発売。なのにどうしてこんなに違う?
ついでに持続時間を重さで割った数値を計算してみた。
CKS50TW2 25時間 7.2g 時間÷重さ=3.47
CKS30TW+ 7.5時間 4.6g 時間÷重さ=1.63
AirPods4 5時間 4.3g 時間÷重さ=1.16
AirPods Pro2 6時間 5.3g 時間÷重さ=1.13
WF-1000XM5 12時間 5.9g 時間÷重さ=2.03
QuietComfort 6時間 6.24g 時間÷重さ=0.96
もちろんイヤホンの重さはバッテリーだけが占めているわけじゃない。それにしてもCKS50TW2は驚異的な数値。ますますナゾ
しかし充電せずに25時間も鳴らせるとは、考えてみれば無駄にスタミナのあるバッテリーともいえる(^^ゞ 持続時間をもう少し削って小型軽量化したほうがよかったという気もしなくはない。まあでもバッテリーとはやがてヘタって持続時間が短くなっていくもの。4年前に買ったiPhoneはバッテリー容量が新品時の81%と表示されている。でも体感的には半分。AirPods4の持続時間は5時間だけれど、もしそれが半分になったらちょっと厳しい。
ワイヤレスイヤホンは本体に電源のオンオフスイッチがなく、充電ケースから取り出すと電源が入り、戻すと電源が切れる仕組みが多い(今まで使ったことがないので詳しくは知らない)。したがって充電ケースの携帯は必須。
それがこのCKS50TW2ではイヤホンにマグネット部分があり、イヤホンを離したりくっつけたりして電源をオンオフできる。つまり操作に充電ケースが不要。
これは画期的な設計らしい。でも充電ケースを持ち歩いた経験がなくイマイチ有り難みが理解できず(^^ゞ それに充電ケースなんて小さなものだし。
また充電ケースの持ち歩き不要がセールスポイントだから、なお一層イヤホン本体のバッテリー持続時間を強化したのかも知れない。だとしても10時間あれば十分とは思っているが。
聴いたり使ってみての感想は次回に。
それはイヤホンに対する考え方が根底から変わる体験だった。
ーーー続く
wassho at 12:47|Permalink│Comments(0)│
2024年12月18日
しばらくはiPhoneを携帯音楽プレイヤーとして その3
さてイヤホンジャックのないiPhone。
イヤホンを使って音楽を聴く方法は
(1)ライトニング端子のついたイヤホンを使う
(2)外付けの携帯用DACを使う
(3)ワイヤレスのイヤホンを使う
の3択。
このうち(1)は2つ前のブログで紹介したように、低価格ゾーンの商品しかないので対象から除外した。今回は次の携帯音楽プレイヤーを買うまでの暫定措置だけれど、既にイヤホンは持っている私にとっては一番安上がりな方法でもない。
そして(2)と(3)を比較するとなかなか微妙なのが困りもの。
まずは携帯用DAC。
一番のメリットは耳の形と鼓膜に馴染んだ今までのイヤホンがそのまま使えること。現在使っているゼンハイザーの IE 100 PROはけっこう気に入っている。
次にワイヤレスイヤホンと違って充電が不要。大型のDAC以外、つまりスティック型とドングル型のDACなら電力はスマホから供給される。それがスマホのバッテリーをどの程度消費するのかは知らない。でもとりあえずiPhoneさえ充電されていればOKなのは私にとって魅力的。
iPhoneの充電を忘れることはまずないものの、外出してから携帯音楽プレイヤーの充電忘れに気付くのはよくあった。そのiPhoneも購入したのは4年前なのでバッテリーがヘタり気味。だから外出時は常にモバイルバッテリーを持ち歩いている。もちろんそれで携帯音楽プレイヤーへも充電できる。しかしモバイルバッテリーも充電が切れていて往復ビンタを食らった経験は数多く(^^ゞ
そして前回に書いたようにワイヤレスイヤホンと違って、携帯用DACはブルートゥースによる音質低下もない。
またドングル型なら1000円から売っている。さすがにそれではちょっと不安だとしても、数千円クラスの製品を一時しのぎとして使うのも賢い選択のように思える。
デメリットはまずかさばる点である。
こんなスマホより大きなサイズは論外。このタイプはDACだけではなくアンプも入っていて通称でポタアンと呼ばれている。ポータブルアンプの略。画像はhttps://x.gd/BRoB6から引用(短縮URL使用)
ポタアンとスマホがバラバラでは持ち運びにくいので、このような結束バンドを使うのが一般的。当然ながらスマホの操作性には影響が出る。画像はhttps://x.gd/xyPrvから引用(短縮URL使用)
このポタアンとスマホの関係は、レンズはカメラに付ける部品なのに、超望遠レンズになると逆にレンズにカメラを付けるようになるのと似ている。画像はhttps://x.gd/o6cAyから引用(短縮URL使用)
スティック型あるいはドングル型のDACなら、それなりにコンパクト。画像はhttps://x.gd/S0l9Vとhttps://x.gd/JyLrMから引用(短縮URL使用)
それでもスティック型はもちろんドングル型でも、ケーブルの一部が機材と置き換わるので、ポケットの中で収まりは悪そう。画像はhttps://x.gd/pH2Teから引用(短縮URL使用)
さらに2つ前のブログで書いたように、ドングル型で1万円以上クラスはもうライトニング端子のものはほとんど売っておらず、USB-C端子への変換アダプターが必要で、これがなかなかのくせ者。また変換アダプターを使って接続箇所が増えると、ポケットの中で力が加わったときに接触に問題が起こりそうなのも気がかり。
また当然ながら、携帯用DACを使っている間はスマホに充電ができない。先ほど書いたようにバッテリーがヘタっているから、ときどき外出中に充電している。まあその間くらいは音楽を聴かなくても我慢できるけど。
次はワイヤレスイヤホン。
こちらはワイヤー=ケーブルレスだから携帯用DACと違って取り回しの心配はない。サイズは普通のイヤホンと較べて大きく重くなるが、多くの人が使っているから許容範囲なのだろう。逆に耳から外れ落ちて壊れたり、コロコロ転がっていかないかちょっと心配。普通のイヤホンはケーブルによってそれなりの嵩(かさ)があるけれど、それがなければ身の回り品の中でも極めて小さな部類なので紛失してしまいそうでもある。
音質に関しては仮に携帯用DACとワイヤレスイヤホンが同じDAC素子を使っていたとしても前回で書いたように、ワイヤレスイヤホンはブルートゥースのコーデック過程で音楽信号の情報量がそがれるので不利になる。
ただしCDとハイレゾでもそうだが、音楽信号の情報量による音質の違いというのは、表現は難しいが「音のキレイさ」では大差ない(少なくとも私の耳には)。違うのは音の響き、広がり、立体感など。それらはオーディオ的には大切な要素とはいえ、歩いたり電車に乗っているときにそこまで聴き取れてるかなとの思いはある。
携帯用DACになくてワイヤレスイヤホンにあるアドバンテージはノイズキャンセリング。ノイズをキャンセルする、実際には無くすではなく低減する機能で、周囲の騒音にあまり邪魔されずに音楽を聴くことができる。
ノイズキャンセリングにはパッシブとアクティブがある。パッシブ=自ら働きかけない、受け身、受動的なノイズキャンセリングとはいわゆる耳栓効果。イヤーピースという耳穴と触れる部分のパッドの密着度を高める、遮音性の高い素材を使うなど。もちろんこれなら有線イヤホンでも可能。
一方のアクティブ=自ら働きかける、積極的、能動的なノイズキャンセリングは、音すなわち音波の特性を利用した電気的な仕組み。
音に限らず電波でも海の波でも、その運動をグラフにすると次のような形になる。画像はhttps://school-turnup.com/p-27520/から引用
アクティブ・ノイズキャンセリングはイヤホン外部の音をマイクで拾い、それと逆位相の音を(音楽とミックスして)イヤホンのスピーカーから鳴らし、その外部の音を打ち消す機能。逆位相とは波形が同じで周期が半分ずれた状態。画像はhttps://x.gd/KFoZTから引用(短縮URL使用)
逆位相なんて難しそうに聞こえるがグラフで逆さまの形のこと。そしてキャンセリングは水の波に例えれば、押し寄せてくる波に、こちらからも波を送ってぶつけてやる仕組み。ただし原理はシンプルでも実際の騒音はグラフのように単純ではないので、ノイズキャンセリング機能は各社のノウハウの塊。
ノイズキャンセリングの製品を最初に発売したのはBOSE。1989年に航空機のパイロット向けヘッドホンとして。1995年にはソニーが一般消費者向けのイヤホンを発売。ただしこれはあまり話題にならなかったように思う。2000年にBOSEも一般消費者向けのヘッドホンを発売。これが最初はそうでもなかったものの、2〜3年かけて評価を高めヒット作となる。
すぐヒットしなかったのはノイズキャンセリングなんて誰も使った経験がなく、どんなものか理解できない→需要が高まらなかった→やがて口コミで少しずつ体験談が広まって〜との構図。またマーケティング的には音質が売り物のオーディオ製品に「無音の価値」が受け入れられたのが面白い。
ソニーも頑張っていたが2010年頃までノイズキャンセリングの代名詞といえばBOSEだった状態が続く。飛行機のビジネスクラスにBOSEのヘッドホンを持ち込む乗客が多いなんて話も聞いた。音楽を聴くのではなく耳栓としても使っている人もいたらしい。なお2015年あたりまでは単4形乾電池による駆動だった。
ところでノイズキャンセリング機能そのものはワイヤレスか有線かには関係ない。しかし現状はノイズキャンセリングが組み込まれているのは、ほとんどがワイヤレスとなっているようである。
BOSEのイヤホンとヘッドホンはすべてノイズキャンセリング付き。既に有線イヤホンは製造していないが、ワイヤレスヘッドホンは有線でも接続できる。
ソニーは音楽用でない有線ヘッドホンにノイズキャンセリング付きが1つあるのを除けば、イヤホンとヘッドホン共にノイズキャンセリング付きはワイヤレスのみ。何年か前には有線のノイズキャンセリング付きがあったと思うが、ワイヤレスの普及によって廃盤になったようだ。ただしノイズキャンセリング機能を持つウォークマン専用の有線イヤホンが1機種だけ残っている。大まかに分ければ有線は5000円以下の低価格品と10万円以上のマニア向け高級品、ワイヤレスが中間価格帯といったラインナップ。
どちらも一長一短ある携帯DACとワイヤレスイヤホン。
さあどうする?
ーーー続く
イヤホンを使って音楽を聴く方法は
(1)ライトニング端子のついたイヤホンを使う
(2)外付けの携帯用DACを使う
(3)ワイヤレスのイヤホンを使う
の3択。
このうち(1)は2つ前のブログで紹介したように、低価格ゾーンの商品しかないので対象から除外した。今回は次の携帯音楽プレイヤーを買うまでの暫定措置だけれど、既にイヤホンは持っている私にとっては一番安上がりな方法でもない。
そして(2)と(3)を比較するとなかなか微妙なのが困りもの。
まずは携帯用DAC。
一番のメリットは耳の形と鼓膜に馴染んだ今までのイヤホンがそのまま使えること。現在使っているゼンハイザーの IE 100 PROはけっこう気に入っている。
次にワイヤレスイヤホンと違って充電が不要。大型のDAC以外、つまりスティック型とドングル型のDACなら電力はスマホから供給される。それがスマホのバッテリーをどの程度消費するのかは知らない。でもとりあえずiPhoneさえ充電されていればOKなのは私にとって魅力的。
iPhoneの充電を忘れることはまずないものの、外出してから携帯音楽プレイヤーの充電忘れに気付くのはよくあった。そのiPhoneも購入したのは4年前なのでバッテリーがヘタり気味。だから外出時は常にモバイルバッテリーを持ち歩いている。もちろんそれで携帯音楽プレイヤーへも充電できる。しかしモバイルバッテリーも充電が切れていて往復ビンタを食らった経験は数多く(^^ゞ
そして前回に書いたようにワイヤレスイヤホンと違って、携帯用DACはブルートゥースによる音質低下もない。
またドングル型なら1000円から売っている。さすがにそれではちょっと不安だとしても、数千円クラスの製品を一時しのぎとして使うのも賢い選択のように思える。
デメリットはまずかさばる点である。
こんなスマホより大きなサイズは論外。このタイプはDACだけではなくアンプも入っていて通称でポタアンと呼ばれている。ポータブルアンプの略。画像はhttps://x.gd/BRoB6から引用(短縮URL使用)
ポタアンとスマホがバラバラでは持ち運びにくいので、このような結束バンドを使うのが一般的。当然ながらスマホの操作性には影響が出る。画像はhttps://x.gd/xyPrvから引用(短縮URL使用)
このポタアンとスマホの関係は、レンズはカメラに付ける部品なのに、超望遠レンズになると逆にレンズにカメラを付けるようになるのと似ている。画像はhttps://x.gd/o6cAyから引用(短縮URL使用)
スティック型あるいはドングル型のDACなら、それなりにコンパクト。画像はhttps://x.gd/S0l9Vとhttps://x.gd/JyLrMから引用(短縮URL使用)
それでもスティック型はもちろんドングル型でも、ケーブルの一部が機材と置き換わるので、ポケットの中で収まりは悪そう。画像はhttps://x.gd/pH2Teから引用(短縮URL使用)
さらに2つ前のブログで書いたように、ドングル型で1万円以上クラスはもうライトニング端子のものはほとんど売っておらず、USB-C端子への変換アダプターが必要で、これがなかなかのくせ者。また変換アダプターを使って接続箇所が増えると、ポケットの中で力が加わったときに接触に問題が起こりそうなのも気がかり。
また当然ながら、携帯用DACを使っている間はスマホに充電ができない。先ほど書いたようにバッテリーがヘタっているから、ときどき外出中に充電している。まあその間くらいは音楽を聴かなくても我慢できるけど。
次はワイヤレスイヤホン。
こちらはワイヤー=ケーブルレスだから携帯用DACと違って取り回しの心配はない。サイズは普通のイヤホンと較べて大きく重くなるが、多くの人が使っているから許容範囲なのだろう。逆に耳から外れ落ちて壊れたり、コロコロ転がっていかないかちょっと心配。普通のイヤホンはケーブルによってそれなりの嵩(かさ)があるけれど、それがなければ身の回り品の中でも極めて小さな部類なので紛失してしまいそうでもある。
音質に関しては仮に携帯用DACとワイヤレスイヤホンが同じDAC素子を使っていたとしても前回で書いたように、ワイヤレスイヤホンはブルートゥースのコーデック過程で音楽信号の情報量がそがれるので不利になる。
ただしCDとハイレゾでもそうだが、音楽信号の情報量による音質の違いというのは、表現は難しいが「音のキレイさ」では大差ない(少なくとも私の耳には)。違うのは音の響き、広がり、立体感など。それらはオーディオ的には大切な要素とはいえ、歩いたり電車に乗っているときにそこまで聴き取れてるかなとの思いはある。
携帯用DACになくてワイヤレスイヤホンにあるアドバンテージはノイズキャンセリング。ノイズをキャンセルする、実際には無くすではなく低減する機能で、周囲の騒音にあまり邪魔されずに音楽を聴くことができる。
ノイズキャンセリングにはパッシブとアクティブがある。パッシブ=自ら働きかけない、受け身、受動的なノイズキャンセリングとはいわゆる耳栓効果。イヤーピースという耳穴と触れる部分のパッドの密着度を高める、遮音性の高い素材を使うなど。もちろんこれなら有線イヤホンでも可能。
一方のアクティブ=自ら働きかける、積極的、能動的なノイズキャンセリングは、音すなわち音波の特性を利用した電気的な仕組み。
音に限らず電波でも海の波でも、その運動をグラフにすると次のような形になる。画像はhttps://school-turnup.com/p-27520/から引用
アクティブ・ノイズキャンセリングはイヤホン外部の音をマイクで拾い、それと逆位相の音を(音楽とミックスして)イヤホンのスピーカーから鳴らし、その外部の音を打ち消す機能。逆位相とは波形が同じで周期が半分ずれた状態。画像はhttps://x.gd/KFoZTから引用(短縮URL使用)
逆位相なんて難しそうに聞こえるがグラフで逆さまの形のこと。そしてキャンセリングは水の波に例えれば、押し寄せてくる波に、こちらからも波を送ってぶつけてやる仕組み。ただし原理はシンプルでも実際の騒音はグラフのように単純ではないので、ノイズキャンセリング機能は各社のノウハウの塊。
ノイズキャンセリングの製品を最初に発売したのはBOSE。1989年に航空機のパイロット向けヘッドホンとして。1995年にはソニーが一般消費者向けのイヤホンを発売。ただしこれはあまり話題にならなかったように思う。2000年にBOSEも一般消費者向けのヘッドホンを発売。これが最初はそうでもなかったものの、2〜3年かけて評価を高めヒット作となる。
すぐヒットしなかったのはノイズキャンセリングなんて誰も使った経験がなく、どんなものか理解できない→需要が高まらなかった→やがて口コミで少しずつ体験談が広まって〜との構図。またマーケティング的には音質が売り物のオーディオ製品に「無音の価値」が受け入れられたのが面白い。
ソニーも頑張っていたが2010年頃までノイズキャンセリングの代名詞といえばBOSEだった状態が続く。飛行機のビジネスクラスにBOSEのヘッドホンを持ち込む乗客が多いなんて話も聞いた。音楽を聴くのではなく耳栓としても使っている人もいたらしい。なお2015年あたりまでは単4形乾電池による駆動だった。
ところでノイズキャンセリング機能そのものはワイヤレスか有線かには関係ない。しかし現状はノイズキャンセリングが組み込まれているのは、ほとんどがワイヤレスとなっているようである。
BOSEのイヤホンとヘッドホンはすべてノイズキャンセリング付き。既に有線イヤホンは製造していないが、ワイヤレスヘッドホンは有線でも接続できる。
ソニーは音楽用でない有線ヘッドホンにノイズキャンセリング付きが1つあるのを除けば、イヤホンとヘッドホン共にノイズキャンセリング付きはワイヤレスのみ。何年か前には有線のノイズキャンセリング付きがあったと思うが、ワイヤレスの普及によって廃盤になったようだ。ただしノイズキャンセリング機能を持つウォークマン専用の有線イヤホンが1機種だけ残っている。大まかに分ければ有線は5000円以下の低価格品と10万円以上のマニア向け高級品、ワイヤレスが中間価格帯といったラインナップ。
どちらも一長一短ある携帯DACとワイヤレスイヤホン。
さあどうする?
ーーー続く
wassho at 19:56|Permalink│Comments(0)│
2024年12月15日
しばらくはiPhoneを携帯音楽プレイヤーとして その2
イヤホンジャックのないiPhoneで、
イヤホンを使って聴く第3の選択肢は
(3)ワイヤレスのイヤホンを使う
ワイヤレスイヤホンは、2016年にiPhone7と同時に発売されたアップルのAirPodsで世間に知られるようになる。
長く伸びた部分が「耳からうどん」と揶揄された(^^ゞ
うどんの中にはバッテリーとアンテナが入っている。
うどんを逆手に取りシールでデコる人も。
もっともうどんが長かったのは2019年発売の第2世代までで、
現在のエアポッドはあまりうどんが目立たない。
ちなみにアップルが定めたAirPodsの読み方はエアーポッズ。でも世間ではエアポッドが一般的だし、エアーポッズと発音している人に今まで出会ったことはない。アップルストアの店員はエアーポッズというのかな。
なおアップル(日本)のホームページではすべてAirPodsと英語表記。エアーポッズで検索するとAirPods製品ページがヒットするが、エアポッズならなぜかiPadのアクセサリーのページに飛ばされる。そしてエアポッドならこのページだけ。しかも「エアポッツ」となっている。なにかとナゾ
エアポッドの価格は21,800円、29,800円、39,800円の三種類。イヤホンとしてはそこそこ高額商品。でもこんなソックリのパチモンが2000円以下で売っている。それでもユーザーレビューを読むとなかなかの高評価。
マーケットの実情把握は難しいものの、だいたい5000円前後がコスパのよい商品として捉えられているようで、1万円当たりまでがボリュームゾーンだろうか。ここ数年でワイヤレスイヤホンを付けている人を多く見かけるようになったが、やはり2〜3万円だとここまでの広まりはないように思う。
逆に有線のイヤホンだとマニア向けに50万円、100万円以上の製品も多数あるのに、ワイヤレスイヤホンは10万円止まり。後で述べるワイヤレスによる音質の制限が影響しているのかも知れない。
またほとんどのワイヤレスイヤホンは音楽を聴くだけでなくマイクもついていて、いわゆるハンズフリー通話も可能になっている。ワイヤレスイヤホンの普及につれて歩きながら一人で喋っている人も増えてきた。昔はそんな人がいればアブナイ人だと目をそらしたりしたものだけれど(^^ゞ
前回に書いた携帯用DACを使う方法と較べると、
実はワイヤレスイヤホンは音質的に不利。
音楽信号が流れる経路を示すと
<携帯用DAC>
iPhone内の音源→ライトニング端子→携帯用DAC→有線イヤホン
<ワイヤレスイヤホン>
iPhone内の音源→Bluetooth→ワイヤレスイヤホンのDAC
→ワイヤレスイヤホンのスピーカー
携帯用DACとワイヤレスイヤホンに組み込まれているDACの性能はもちろん影響するが、それは製品優劣の話。構造的問題として携帯用DACがすべて有線でつながっているのに対して、ワイヤレスイヤホンはBluetooth(ブルートゥース)という無線通信でつながっている。だからワイヤーがレス。
ところでブルートゥースとはBlue=青、tooth=歯で「青い歯」。
その変な名前の由来は
958年にデンマークとノルウェーを平和裏に統一したハーラルという王様がいた。
彼には神経が死んで青黒い色をした歯があったため、
「青い歯」すなわちブルートゥースのあだ名で呼ばれた。
いろいろな機器を無線でつなぐのを、国を平和裏に統一したハーラル王になぞらえて、
その規格にブルートゥースの名前を使ったーーー
なんだって。実際は開発段階のコードネームだったのだが、規格が完成して正規の名前を付けようとしたら、ネーミング候補案がどれも商標登録に引っ掛かって、ブルートゥースがそのまま使われたらしい。
話を戻すと、
テレビやラジオやトランシーバー、それにパソコンやスマホで使うWi-Fiも無線通信。ブルートゥースはそれらと較べて微弱な電波で、主に短い距離にあるパソコンやスマホ関連の機器をつなぐ目的で使われている。具体的には電波出力がブルートゥースは2.5ミリワット、Wi-Fiは1000ミリワットとかなり違う。それでブルートゥースの電波が届くのは10m前後。
電波の強弱は音質に無関係だけれど、問題はブルートゥースは音楽信号を送る際に、データ圧縮技術を使った通信になること。圧縮するのは通信量を減らすため。送信側で圧縮して、受信側でそれを復元する仕組み。
音楽信号の圧縮には、圧縮する際に
「間引いて圧縮」 元の信号と同じに復元できない→ロスが出る→ロッシー
「間引かないで圧縮」 元の信号と同じに復元できる→ロスがでない→ロスレス
の2種類がある。
間引くのは圧縮率を高めるため。そしてブルートゥースは間引いて圧縮するロッシー。だから間引いた分だけ音質は低下する。
またブルートゥースが圧縮する仕組みをコーデックと呼び、
いくつかの仕様がある。
SBC、AAC
aptX、aptX LL、aptX HD、aptX Adaptive
LDAC、Samsung Scalable Codec
このうちSBCとAACがベーシックなコーデック。それ以外はより高音質なコーデックとされる。間引いているのに変わりはないが、より巧みに処理しているのだろう。
そしてiPhoneが対応しているコーデックはSBCとAACだけ(/o\)
音楽もだんだんとハイレゾが主流になってきている。ハイレゾの簡単な説明はこのページの中程を読んでもらうとして、CDより解像度が高い=情報量が多いのがハイレゾなのに、ブルートゥースで間引いたら本末転倒。もちろんそれを聴き分けられるかどうかはまた別の話だし、どれくらい間引くのかもよく知らない。だから気分的な問題とはいえオーディオはそれが大事?
ーーー続く
イヤホンを使って聴く第3の選択肢は
(3)ワイヤレスのイヤホンを使う
ワイヤレスイヤホンは、2016年にiPhone7と同時に発売されたアップルのAirPodsで世間に知られるようになる。
長く伸びた部分が「耳からうどん」と揶揄された(^^ゞ
うどんの中にはバッテリーとアンテナが入っている。
うどんを逆手に取りシールでデコる人も。
もっともうどんが長かったのは2019年発売の第2世代までで、
現在のエアポッドはあまりうどんが目立たない。
ちなみにアップルが定めたAirPodsの読み方はエアーポッズ。でも世間ではエアポッドが一般的だし、エアーポッズと発音している人に今まで出会ったことはない。アップルストアの店員はエアーポッズというのかな。
なおアップル(日本)のホームページではすべてAirPodsと英語表記。エアーポッズで検索するとAirPods製品ページがヒットするが、エアポッズならなぜかiPadのアクセサリーのページに飛ばされる。そしてエアポッドならこのページだけ。しかも「エアポッツ」となっている。なにかとナゾ
エアポッドの価格は21,800円、29,800円、39,800円の三種類。イヤホンとしてはそこそこ高額商品。でもこんなソックリのパチモンが2000円以下で売っている。それでもユーザーレビューを読むとなかなかの高評価。
マーケットの実情把握は難しいものの、だいたい5000円前後がコスパのよい商品として捉えられているようで、1万円当たりまでがボリュームゾーンだろうか。ここ数年でワイヤレスイヤホンを付けている人を多く見かけるようになったが、やはり2〜3万円だとここまでの広まりはないように思う。
逆に有線のイヤホンだとマニア向けに50万円、100万円以上の製品も多数あるのに、ワイヤレスイヤホンは10万円止まり。後で述べるワイヤレスによる音質の制限が影響しているのかも知れない。
またほとんどのワイヤレスイヤホンは音楽を聴くだけでなくマイクもついていて、いわゆるハンズフリー通話も可能になっている。ワイヤレスイヤホンの普及につれて歩きながら一人で喋っている人も増えてきた。昔はそんな人がいればアブナイ人だと目をそらしたりしたものだけれど(^^ゞ
前回に書いた携帯用DACを使う方法と較べると、
実はワイヤレスイヤホンは音質的に不利。
音楽信号が流れる経路を示すと
<携帯用DAC>
iPhone内の音源→ライトニング端子→携帯用DAC→有線イヤホン
<ワイヤレスイヤホン>
iPhone内の音源→Bluetooth→ワイヤレスイヤホンのDAC
→ワイヤレスイヤホンのスピーカー
携帯用DACとワイヤレスイヤホンに組み込まれているDACの性能はもちろん影響するが、それは製品優劣の話。構造的問題として携帯用DACがすべて有線でつながっているのに対して、ワイヤレスイヤホンはBluetooth(ブルートゥース)という無線通信でつながっている。だからワイヤーがレス。
ところでブルートゥースとはBlue=青、tooth=歯で「青い歯」。
その変な名前の由来は
958年にデンマークとノルウェーを平和裏に統一したハーラルという王様がいた。
彼には神経が死んで青黒い色をした歯があったため、
「青い歯」すなわちブルートゥースのあだ名で呼ばれた。
いろいろな機器を無線でつなぐのを、国を平和裏に統一したハーラル王になぞらえて、
その規格にブルートゥースの名前を使ったーーー
なんだって。実際は開発段階のコードネームだったのだが、規格が完成して正規の名前を付けようとしたら、ネーミング候補案がどれも商標登録に引っ掛かって、ブルートゥースがそのまま使われたらしい。
話を戻すと、
テレビやラジオやトランシーバー、それにパソコンやスマホで使うWi-Fiも無線通信。ブルートゥースはそれらと較べて微弱な電波で、主に短い距離にあるパソコンやスマホ関連の機器をつなぐ目的で使われている。具体的には電波出力がブルートゥースは2.5ミリワット、Wi-Fiは1000ミリワットとかなり違う。それでブルートゥースの電波が届くのは10m前後。
電波の強弱は音質に無関係だけれど、問題はブルートゥースは音楽信号を送る際に、データ圧縮技術を使った通信になること。圧縮するのは通信量を減らすため。送信側で圧縮して、受信側でそれを復元する仕組み。
音楽信号の圧縮には、圧縮する際に
「間引いて圧縮」 元の信号と同じに復元できない→ロスが出る→ロッシー
「間引かないで圧縮」 元の信号と同じに復元できる→ロスがでない→ロスレス
の2種類がある。
間引くのは圧縮率を高めるため。そしてブルートゥースは間引いて圧縮するロッシー。だから間引いた分だけ音質は低下する。
またブルートゥースが圧縮する仕組みをコーデックと呼び、
いくつかの仕様がある。
SBC、AAC
aptX、aptX LL、aptX HD、aptX Adaptive
LDAC、Samsung Scalable Codec
このうちSBCとAACがベーシックなコーデック。それ以外はより高音質なコーデックとされる。間引いているのに変わりはないが、より巧みに処理しているのだろう。
そしてiPhoneが対応しているコーデックはSBCとAACだけ(/o\)
音楽もだんだんとハイレゾが主流になってきている。ハイレゾの簡単な説明はこのページの中程を読んでもらうとして、CDより解像度が高い=情報量が多いのがハイレゾなのに、ブルートゥースで間引いたら本末転倒。もちろんそれを聴き分けられるかどうかはまた別の話だし、どれくらい間引くのかもよく知らない。だから気分的な問題とはいえオーディオはそれが大事?
ーーー続く
wassho at 13:32|Permalink│Comments(0)│
2024年12月14日
しばらくはiPhoneを携帯音楽プレイヤーとして
再びタイトルを変えて前々回からの続き。
いずれ新しい携帯音楽プレーヤーを買うとしても、しばらくはiPhoneをその代用として使うつもり。その理由は「外出時の音楽を再開しよう」と思い立ったときに、携帯音楽プレーヤーをお店に見に行く暇がなかったから。それは音質チェックのためではない。お店でちょっと聴いた程度ではよくわからないし、だいたい音質の優劣は価格に比例するものと割り切っている。
チェックしたかったのは操作性。
ご臨終となったオンキョーDP-X1Aは音質には大変満足していたものの、標準で搭載されている音楽再生アプリの操作性が最悪 of 最悪の部類だった。それで途中からfoobar2000というアプリを入れた。そんな経験があったので店頭で実際に操作して確かめたかった。また当時のブログにDP-X1Aの操作性の悪さを書こうとして、文章で説明するのは至難の業だった記憶がある。それはネットのクチコミレビューを読んでも操作性についてはあまり情報を得られないのを意味する。だからお店で触って確かめるしかない。
さて
今ではほとんどのスマホにイヤホンジャックがない。
画像はhttps://x.gd/MVkKTから引用編集(短縮URL使用)
iPhoneでイヤホンジャックがあったのはiPhone6まで。2016年9月に発売されたiPhone7で廃止された。その流れはAndroidスマホにも広がり、現在もイヤホンジャックがついている機種は全体の2割程度らしい。
イヤホンジャックがあるAndroidは低価格のスマホと、逆に高音質の音楽再生を売りにしている高級スマホ。それとゲーミングスマホと呼ばれる機種。これは音声がワイヤレス接続だと映像に対してわずかに遅れが生じるので、それがゲームの支障となるのが理由。
イヤホンジャックが廃止されたのは、それによってスマホをより薄く設計できるからと説明されることが多い。そこで確認のためiPhoneの厚みを較べると
イヤホンジャックあり iPhone6 6.9mm
イヤホンジャックなし iPhone7 7.1mm
イヤホンジャックなし iPhone16 7.8mm (iPhone16が最新型)
増えとるやないか!!
なお、この数値はカメラレンズ部分の出っ張りは含んでいない。
厚みだけでなく全体的なスペースの観点でイヤホンジャックが廃止された、あるいはイヤホンジャックによる防水性の低下を避けるためともいわれる。しかしイヤホンジャックがあった頃と較べてスマホ自体が大型化しているし、スマホには充電のための差し込み口やスピーカーの穴もあるわけで。つまりこれらは合理的説明になっていない。
アップルがワイヤレスイヤホンを売るために強引にイヤホンジャックを廃止し、その戦略的おいしさに気付いたサムソンが追随したなんて陰謀論もある。本当の理由を誰か教えて欲しい。
まあとにかく私の持っているiPhoneにはイヤホンジャックがない。
その場合に内蔵スピーカー以外で外出時に音楽を聴く方法は次の3つ。
(1)ライトニング端子のついたイヤホンを使う
充電や有線でのデータのやりとりに使う端子は、9月に発売されたiPhone16からAndroidスマホと同じくUSB-C端子に変更された。それ以前のiPhoneはライトニングという端子。写真で先端が白いのがライトニング、その隣がUSB-C。なお端子やプラグが突っ込むほうで、ジャックが差し込まれるほうね。
私のiPhoneはライトニングを使っている機種。
イヤホンには通常のイヤホンプラグの代わりにライトニング端子がついている製品があり、それなら差し込む場所が違うだけで従来のイヤホンと同じように使える。
ただしイヤホンジャックから流れてくるのはアナログの音声信号で、ライトニングのジャックからはデジタルの音声信号。イヤホンを鳴らすにはそれをアナログに変換しなければならない。上の写真で金属のライトニング端子の下の黒い部分にその部品が組み込まれている。
ライトニング端子のイヤホンはノーブランド品が800円くらいから売られている。写真のは10万円クラスの高級イヤホンも作っているラディウス社製。そのブランドでもこれは3000円台。つまりライトニング端子がついたイヤホンは低価格ゾーンの商品。
今まで1万円前後のイヤホンを使っているので、そのクラスではちょっともの足らない。
(2)外付けの携帯用DACを使う
DACとは「ダック」と読み「デジタル・アナログ・コンバーター」の略で、デジタル信号をアナログ信号に変換する装置あるいは素子。それがあれば今までのイヤホンが使える。
携帯用DACにはスマホより大きな製品もある。
写真下はスティック型と呼ばれる一般的なサイズ。画像はhttps://x.gd/umdg7とhttps://x.gd/sssAeから引用編集(短縮URL使用)
そしてもっと小さなタイプはドングル型と呼ばれる。
ドングル dongle とはコンピューター関連の小さな装置を意味する。
英語でぶら下がるがdangleで、それをもじった俗語あるいは造語。
もともとドングルはパソコンソフトのコピー防止のプロテクト装置として考案された。パソコンにソフトをインストールした後、そのソフトとセットになったドングルをパソコンに接続しないとソフトが起動しない仕組み。30年前はそんなソフトもあったけれど、(私が使う範囲で)今はほとんど聞かない。
ライトニング端子のカバー部分に組み込まれているDAC素子。
低価格のドングルDACは1000円くらいで売られている。
基本に大きさと価格と性能は比例して
大型DAC > スティックDAC > ドングルDAC
ただしそれぞれのタイプの高級品と普及品がクロスオーバーする領域がある。
これはちょっと高級な1万円前後のドングルDAC。
問題はこのクラスのドングルDACでiPhoneに刺せるライトニング端子の製品はもうほとんどなくてUSB-C端子になってしまうこと。
その場合はUSB-Cをライトニングに変換するアダプターを使う。
アダプターは1000円ほどのものだが、OTG仕様じゃないといけないとか、MFI認証がついているかとか、またドングルDACやiPhoneとの相性もあったりして、どれを選べばいいのかけっこう困るパーツでもある。
ーーー続く
いずれ新しい携帯音楽プレーヤーを買うとしても、しばらくはiPhoneをその代用として使うつもり。その理由は「外出時の音楽を再開しよう」と思い立ったときに、携帯音楽プレーヤーをお店に見に行く暇がなかったから。それは音質チェックのためではない。お店でちょっと聴いた程度ではよくわからないし、だいたい音質の優劣は価格に比例するものと割り切っている。
チェックしたかったのは操作性。
ご臨終となったオンキョーDP-X1Aは音質には大変満足していたものの、標準で搭載されている音楽再生アプリの操作性が最悪 of 最悪の部類だった。それで途中からfoobar2000というアプリを入れた。そんな経験があったので店頭で実際に操作して確かめたかった。また当時のブログにDP-X1Aの操作性の悪さを書こうとして、文章で説明するのは至難の業だった記憶がある。それはネットのクチコミレビューを読んでも操作性についてはあまり情報を得られないのを意味する。だからお店で触って確かめるしかない。
さて
今ではほとんどのスマホにイヤホンジャックがない。
画像はhttps://x.gd/MVkKTから引用編集(短縮URL使用)
iPhoneでイヤホンジャックがあったのはiPhone6まで。2016年9月に発売されたiPhone7で廃止された。その流れはAndroidスマホにも広がり、現在もイヤホンジャックがついている機種は全体の2割程度らしい。
イヤホンジャックがあるAndroidは低価格のスマホと、逆に高音質の音楽再生を売りにしている高級スマホ。それとゲーミングスマホと呼ばれる機種。これは音声がワイヤレス接続だと映像に対してわずかに遅れが生じるので、それがゲームの支障となるのが理由。
イヤホンジャックが廃止されたのは、それによってスマホをより薄く設計できるからと説明されることが多い。そこで確認のためiPhoneの厚みを較べると
イヤホンジャックあり iPhone6 6.9mm
イヤホンジャックなし iPhone7 7.1mm
イヤホンジャックなし iPhone16 7.8mm (iPhone16が最新型)
増えとるやないか!!
なお、この数値はカメラレンズ部分の出っ張りは含んでいない。
厚みだけでなく全体的なスペースの観点でイヤホンジャックが廃止された、あるいはイヤホンジャックによる防水性の低下を避けるためともいわれる。しかしイヤホンジャックがあった頃と較べてスマホ自体が大型化しているし、スマホには充電のための差し込み口やスピーカーの穴もあるわけで。つまりこれらは合理的説明になっていない。
アップルがワイヤレスイヤホンを売るために強引にイヤホンジャックを廃止し、その戦略的おいしさに気付いたサムソンが追随したなんて陰謀論もある。本当の理由を誰か教えて欲しい。
まあとにかく私の持っているiPhoneにはイヤホンジャックがない。
その場合に内蔵スピーカー以外で外出時に音楽を聴く方法は次の3つ。
(1)ライトニング端子のついたイヤホンを使う
充電や有線でのデータのやりとりに使う端子は、9月に発売されたiPhone16からAndroidスマホと同じくUSB-C端子に変更された。それ以前のiPhoneはライトニングという端子。写真で先端が白いのがライトニング、その隣がUSB-C。なお端子やプラグが突っ込むほうで、ジャックが差し込まれるほうね。
私のiPhoneはライトニングを使っている機種。
イヤホンには通常のイヤホンプラグの代わりにライトニング端子がついている製品があり、それなら差し込む場所が違うだけで従来のイヤホンと同じように使える。
ただしイヤホンジャックから流れてくるのはアナログの音声信号で、ライトニングのジャックからはデジタルの音声信号。イヤホンを鳴らすにはそれをアナログに変換しなければならない。上の写真で金属のライトニング端子の下の黒い部分にその部品が組み込まれている。
ライトニング端子のイヤホンはノーブランド品が800円くらいから売られている。写真のは10万円クラスの高級イヤホンも作っているラディウス社製。そのブランドでもこれは3000円台。つまりライトニング端子がついたイヤホンは低価格ゾーンの商品。
今まで1万円前後のイヤホンを使っているので、そのクラスではちょっともの足らない。
(2)外付けの携帯用DACを使う
DACとは「ダック」と読み「デジタル・アナログ・コンバーター」の略で、デジタル信号をアナログ信号に変換する装置あるいは素子。それがあれば今までのイヤホンが使える。
携帯用DACにはスマホより大きな製品もある。
写真下はスティック型と呼ばれる一般的なサイズ。画像はhttps://x.gd/umdg7とhttps://x.gd/sssAeから引用編集(短縮URL使用)
そしてもっと小さなタイプはドングル型と呼ばれる。
ドングル dongle とはコンピューター関連の小さな装置を意味する。
英語でぶら下がるがdangleで、それをもじった俗語あるいは造語。
もともとドングルはパソコンソフトのコピー防止のプロテクト装置として考案された。パソコンにソフトをインストールした後、そのソフトとセットになったドングルをパソコンに接続しないとソフトが起動しない仕組み。30年前はそんなソフトもあったけれど、(私が使う範囲で)今はほとんど聞かない。
ライトニング端子のカバー部分に組み込まれているDAC素子。
低価格のドングルDACは1000円くらいで売られている。
基本に大きさと価格と性能は比例して
大型DAC > スティックDAC > ドングルDAC
ただしそれぞれのタイプの高級品と普及品がクロスオーバーする領域がある。
これはちょっと高級な1万円前後のドングルDAC。
問題はこのクラスのドングルDACでiPhoneに刺せるライトニング端子の製品はもうほとんどなくてUSB-C端子になってしまうこと。
その場合はUSB-Cをライトニングに変換するアダプターを使う。
アダプターは1000円ほどのものだが、OTG仕様じゃないといけないとか、MFI認証がついているかとか、またドングルDACやiPhoneとの相性もあったりして、どれを選べばいいのかけっこう困るパーツでもある。
ーーー続く
wassho at 12:07|Permalink│Comments(0)│
2024年12月10日
携帯音楽プレーヤーがないと困るのは
タイトルを変えて前回からの続き。
携帯音楽プレーヤーのオンキョーDP-X1Aが夏にご臨終。しかし2004年の夏にiPod miniを買ってからの20年間というものは、外出時には耳にイヤホンが刺さりっぱなしだったので、しばらく気分転換に外で音楽を聴くのをやめていた。もちろん耳に刺さりっぱなしとは一人で歩いたり電車に乗っている間だけですよ。
音楽がないと寂しいかなと思っていたのに、それは初日最初の15分くらいだけで、その後は別に平気。人間とはまことに環境に順応するものである。
でもそろそろ再開しようかと。
それには外でも音楽を聴いていたほうが楽しい以外に、もうひとつ理由がある。
私が聴いている音楽は感覚的な把握でおそらく90%がクラシック。残り10%は女性ジャズボーカルと、70〜90年代の懐かしの洋楽ロックやポップス、同じく懐かしめのJ-POPのカバーアルバムが均等くらい。ウン、最近の音楽はまったく知らない(^^ゞ 20代の頃はいわゆる音楽シーンの最前線に立っている自信があったのに、それも今は昔ーーー
その圧倒的に多いクラシックをどう聴いているかというと、まずネットのCD評などで良さそうなアルバムを探して「次に聴くリスト」を作る。具体的にはタワレコでそのCDを販売しているページをドラッグ&ドロップしてURLロケーションファイルにするだけで手間は掛からない。昔はその中でこれはと思うものをCDで買っていたが、2021年からはAmazonミュージックのサブスクにしたので、それらを片っ端から聴いている。
そして聴き終えたアルバムを4通りにランキング。
(1)よかった、また聴く
携帯音楽プレーヤーにもダウンロードして外出時にも聴く
(2)まあまあよかった、また聴いていいかも
(3)普通あるいはつまらない、もう聴かない
(4)最低、聴いて損した!
携帯音楽プレイヤーにもダウンロードして〜とは、Amazonミュージックはサブスク契約期間中はストリーミングだけではなくダウンロードもできる。もちろんDP-X1AをiPhoneとWi-Fiでつないでストリーミングもできたのだが、バッテリーの消耗が早かったりするのでダウンロードしていた。長くなるので用語の説明は省略m(_ _)m
さてここで問題は、
クラシックも次々と新譜が発売される。CD評を参考に取捨選択しているとはいえ、その数が多すぎて「次に聴くリスト」が増えるばかりで一向に減らないこと。だからサブスクをメインの音源にしてから(1)の「また聴く」とは、実質的にほとんど携帯音楽プレーヤーで聴いていた。
逆に言えばこの数ヶ月はすべてのアルバムを1回しか聴いていない。音楽を楽しむよりアルバムを選んでいただけの状態。それはもったいないとも思うし、本末転倒だとも感じている。
まあクラシックは「新曲」が出るわけではないので、新譜のチェックをやめれば問題は解決するとはいえ、音楽ファンとしてはそれもなかなか心理的に難しい。それとクラシック中心に聴きだして何十年にもなるのに、未だに知らない作曲家に出会えたりする。つい最近はアントン・ルビンシテインというまったく聞いたこともなかった作曲家の作品に好みの曲があった。そういうのを見つけると、同じ作曲家のCDを検索して「次に聴くリスト」がまた増えてしまう。
ところでディープなクラシック愛好家は指揮者や演奏家による違いを楽しむらしい。でもそちらにはほとんど興味がない。よく「まったく新しい解釈による◯◯◯の演奏!」なんて宣伝されたりする(◯◯◯には「ベートーヴェンのピアノソナタ」など曲名が入る)。クラシック初心者の頃はそれに釣られて、既に持っている曲なのにそのCDを買ったりもしたが、私の持っているCDの演奏とどこが違う?程度でしかなかった。
だいたいクラシックは楽譜に忠実に演奏するのだから、他の人とまったく違う演奏をするのは不可能である。もちろん同じ楽譜を弾いても、逆に他人とまったく同じように演奏はできないので指揮者や演奏家による違いや個性は出る。でもそれはそんなに大きくはない。例えればうどんに七味唐辛子を振りかけるかおろし生姜を入れるか程度の違い。いやラーメンの黒胡椒と白胡椒か。 何の話をしている?
その七味唐辛子かおろし生姜かの違いを聴き分けたり、好みの演奏を見つけるのがディープなクラシック愛好家なのかも知れない。その意義や楽しみを否定はしない。でも私はクラシックなんて一生かけても聴き切れないほどの曲があるのだから、それよりもまだ聴いていない曲を探すほうが好き。
なお演奏のテンポは指揮者や演奏家によってかなり違う場合もある。あるパートだけ早かったり遅かったりもする。テンポも楽譜に記載されているはずなのに、音符と違ってどうも慣例的に自由裁量が許されているみたい(詳しくは知らない)。
これが意外と困りもの。よく聴く演奏あるいは最初に聴いた演奏のテンポが頭の中に基準としてあるから、別のテンポだと普段とは異なる違和感が先に立って、そのテンポがいいのか悪いのかまで気持ちが回らない。もちろんディープなクラシック愛好家はテンポの違いも楽しんだり批評したりするのだろうけれど、おそらく永遠にその域には到達しないような気がしている(/o\)
だんだんと話が逸れ(それ)始めているが、
逸れついでにもうひとつ。
最初に書いたように懐かしのJ-POPのカバーアルバムもたまに聴く。実に多くの歌手がいろいろな曲をカバーしている。ポップスのアレンジは自由自在なので「こんな感じに唄えるんだ」など発見があって面白い。
その中で極めつけは
森進一が
尾崎豊のI LOVE YOUをカバーしたこれ。
ブっ飛ぶから是非聴いてみて(^^ゞ
以前は森進一がライブで歌っているバージョンもYouTubeにアップされていた。そちらではサビの前に入るウ〜ウ〜ウ〜の部分に感情がこもりすぎて「そんなに力入れたら頭の血管が切れるよ!」と言いたくなるくらい凄かった。探してみたが今は見つからず紹介できなくて残念。
クラシックもこれくらいアレンジした演奏があっても面白いのに。そう言うとクラシック愛好家から総攻撃されるだろうけれど本当にそう思っている。
さてとにかく、
携帯音楽プレーヤーが故障して、夏頃より外出時に音楽を聴かない生活が続いている。そうなると新譜チェックにほとんど手一杯になってしまうのでソレモドウヨというお話。
ーーー続く
携帯音楽プレーヤーのオンキョーDP-X1Aが夏にご臨終。しかし2004年の夏にiPod miniを買ってからの20年間というものは、外出時には耳にイヤホンが刺さりっぱなしだったので、しばらく気分転換に外で音楽を聴くのをやめていた。もちろん耳に刺さりっぱなしとは一人で歩いたり電車に乗っている間だけですよ。
音楽がないと寂しいかなと思っていたのに、それは初日最初の15分くらいだけで、その後は別に平気。人間とはまことに環境に順応するものである。
でもそろそろ再開しようかと。
それには外でも音楽を聴いていたほうが楽しい以外に、もうひとつ理由がある。
私が聴いている音楽は感覚的な把握でおそらく90%がクラシック。残り10%は女性ジャズボーカルと、70〜90年代の懐かしの洋楽ロックやポップス、同じく懐かしめのJ-POPのカバーアルバムが均等くらい。ウン、最近の音楽はまったく知らない(^^ゞ 20代の頃はいわゆる音楽シーンの最前線に立っている自信があったのに、それも今は昔ーーー
その圧倒的に多いクラシックをどう聴いているかというと、まずネットのCD評などで良さそうなアルバムを探して「次に聴くリスト」を作る。具体的にはタワレコでそのCDを販売しているページをドラッグ&ドロップしてURLロケーションファイルにするだけで手間は掛からない。昔はその中でこれはと思うものをCDで買っていたが、2021年からはAmazonミュージックのサブスクにしたので、それらを片っ端から聴いている。
そして聴き終えたアルバムを4通りにランキング。
(1)よかった、また聴く
携帯音楽プレーヤーにもダウンロードして外出時にも聴く
(2)まあまあよかった、また聴いていいかも
(3)普通あるいはつまらない、もう聴かない
(4)最低、聴いて損した!
携帯音楽プレイヤーにもダウンロードして〜とは、Amazonミュージックはサブスク契約期間中はストリーミングだけではなくダウンロードもできる。もちろんDP-X1AをiPhoneとWi-Fiでつないでストリーミングもできたのだが、バッテリーの消耗が早かったりするのでダウンロードしていた。長くなるので用語の説明は省略m(_ _)m
さてここで問題は、
クラシックも次々と新譜が発売される。CD評を参考に取捨選択しているとはいえ、その数が多すぎて「次に聴くリスト」が増えるばかりで一向に減らないこと。だからサブスクをメインの音源にしてから(1)の「また聴く」とは、実質的にほとんど携帯音楽プレーヤーで聴いていた。
逆に言えばこの数ヶ月はすべてのアルバムを1回しか聴いていない。音楽を楽しむよりアルバムを選んでいただけの状態。それはもったいないとも思うし、本末転倒だとも感じている。
まあクラシックは「新曲」が出るわけではないので、新譜のチェックをやめれば問題は解決するとはいえ、音楽ファンとしてはそれもなかなか心理的に難しい。それとクラシック中心に聴きだして何十年にもなるのに、未だに知らない作曲家に出会えたりする。つい最近はアントン・ルビンシテインというまったく聞いたこともなかった作曲家の作品に好みの曲があった。そういうのを見つけると、同じ作曲家のCDを検索して「次に聴くリスト」がまた増えてしまう。
ところでディープなクラシック愛好家は指揮者や演奏家による違いを楽しむらしい。でもそちらにはほとんど興味がない。よく「まったく新しい解釈による◯◯◯の演奏!」なんて宣伝されたりする(◯◯◯には「ベートーヴェンのピアノソナタ」など曲名が入る)。クラシック初心者の頃はそれに釣られて、既に持っている曲なのにそのCDを買ったりもしたが、私の持っているCDの演奏とどこが違う?程度でしかなかった。
だいたいクラシックは楽譜に忠実に演奏するのだから、他の人とまったく違う演奏をするのは不可能である。もちろん同じ楽譜を弾いても、逆に他人とまったく同じように演奏はできないので指揮者や演奏家による違いや個性は出る。でもそれはそんなに大きくはない。例えればうどんに七味唐辛子を振りかけるかおろし生姜を入れるか程度の違い。いやラーメンの黒胡椒と白胡椒か。 何の話をしている?
その七味唐辛子かおろし生姜かの違いを聴き分けたり、好みの演奏を見つけるのがディープなクラシック愛好家なのかも知れない。その意義や楽しみを否定はしない。でも私はクラシックなんて一生かけても聴き切れないほどの曲があるのだから、それよりもまだ聴いていない曲を探すほうが好き。
なお演奏のテンポは指揮者や演奏家によってかなり違う場合もある。あるパートだけ早かったり遅かったりもする。テンポも楽譜に記載されているはずなのに、音符と違ってどうも慣例的に自由裁量が許されているみたい(詳しくは知らない)。
これが意外と困りもの。よく聴く演奏あるいは最初に聴いた演奏のテンポが頭の中に基準としてあるから、別のテンポだと普段とは異なる違和感が先に立って、そのテンポがいいのか悪いのかまで気持ちが回らない。もちろんディープなクラシック愛好家はテンポの違いも楽しんだり批評したりするのだろうけれど、おそらく永遠にその域には到達しないような気がしている(/o\)
だんだんと話が逸れ(それ)始めているが、
逸れついでにもうひとつ。
最初に書いたように懐かしのJ-POPのカバーアルバムもたまに聴く。実に多くの歌手がいろいろな曲をカバーしている。ポップスのアレンジは自由自在なので「こんな感じに唄えるんだ」など発見があって面白い。
その中で極めつけは
森進一が
尾崎豊のI LOVE YOUをカバーしたこれ。
ブっ飛ぶから是非聴いてみて(^^ゞ
以前は森進一がライブで歌っているバージョンもYouTubeにアップされていた。そちらではサビの前に入るウ〜ウ〜ウ〜の部分に感情がこもりすぎて「そんなに力入れたら頭の血管が切れるよ!」と言いたくなるくらい凄かった。探してみたが今は見つからず紹介できなくて残念。
クラシックもこれくらいアレンジした演奏があっても面白いのに。そう言うとクラシック愛好家から総攻撃されるだろうけれど本当にそう思っている。
さてとにかく、
携帯音楽プレーヤーが故障して、夏頃より外出時に音楽を聴かない生活が続いている。そうなると新譜チェックにほとんど手一杯になってしまうのでソレモドウヨというお話。
ーーー続く
wassho at 22:32|Permalink│Comments(0)│
2024年12月08日
携帯音楽プレーヤーがご臨終(/o\)
2016年の年末(だったと思う)に購入した、
携帯音楽プレーヤーが夏頃にご臨終となったΩ\ζ゜)チーン
機種はオンキョーのDP-X1A。
これは少々変わった経緯が購入のきっかけだった。
https://wassho.livedoor.blog/archives/53217017.html
https://wassho.livedoor.blog/archives/53223595.html
購入後半年ほどして書いた全4回のレビューは次のリンクから。
https://wassho.livedoor.blog/archives/53236591.html
ところでメーカーのオンキヨーは、DP-X1Aご臨終に先立つこと2年ほど前の2022年5月に経営破綻している(/o\) 同社のホームページを見ると現在、製品としては補聴器と耳型を採取するオーダーメイドのイヤホンがメインで、なぜか日本酒も売っている。ただしAVアンプは別会社のようでティアックがホームページを作っていた。
さてDP-X1Aがどのようにご臨終を迎えたかというと、音楽の再生中に音が止まる現象の頻発。最初は数日おきに1回だったものが、徐々に症状が進行して1日に何度も止まるようになり、最後は5分ほどしか再生できなくなった。
再生にはfoobar2000とAmazonミュージックの2つを使っており、どちらでも同じだったのでアプリの不具合ではない。またその両方を動かしているOSのAndroidが原因の可能性もおそらくない。
なぜかというとDP-X1Aを振ったり叩いたりすると再生が戻る場合があったから。つまり機械内部のハードウエア的な故障と考えている。
一番怪しいと思っているのはこのイヤホンジャック。
左側のイヤホンジャックは3.5mm径で一般的なサイズ。右側は2.5mm径でバランス接続式のイヤホンのためのもの。その2.5mm径のイヤホンジャックが少し浮き出ているのが写真でもわかる。
それはイヤホンのプラグが少し曲がったときに、ジャックに差し込んだままクイックイッと力を加えて治していたせいでそうなった。それでジャックがグラついて接触不良で音が途切れるようになったので、2021年7月に3.5mm径のプラグを持つイヤホンに買い換えて、それ以降は使っていない。
写真は2021年5月の撮影で現在はもう少し浮いている。ジャックの先は内部で回路基板に固定されているはず。2.5mmジャックで音が途切れるようになったのは、ジャックが外に浮き出たせいで回路基板が引っ張られ、それにより接触不良を起こしたのではと推測している。1mmにも満たない浮き上がりが影響するか?と思わなくもないものの、他の原因を探るほどの知識もないし、浮き上がり部分を押し込むと音切れが止まったこともあり、そういう解釈に至る。
2.5mmジャック浮き上がりによる回路基板のズレ、それが2.5mmジャックを使わなくなった後も影響し、日々DP-X1Aを持ち歩く際の振動で拡大して、2年経って3.5mmジャックにまで影響したーーーが私の見立て。DP-X1Aはイヤホンを抜くと再生が止まる仕組みになっている。ジャックの接触不良でイヤホンが刺さっていないと判断されているのだろう。
また電車に乗っていると、つまり歩く振動がDP-X1Aに伝わらないときは音が止まらなかったのと、自宅でDP-X1AとオーディオをUSBでつないだとき(静止状態)も同様だったのがその推測の裏付け。
再生が1日に数回止まる程度のときは、再生アプリあるいはDP-X1Aを再起動してだましだまし使っていた。でもさらに再生が止まる頻度が高まると、音楽を聴いているのか再起動するためにDP-X1Aを持ち歩いているのかわからない状態になり(^^ゞ
すぐに新しい携帯音楽プレーヤーを買ってもよかったのだが、しばらく外出時には音楽を聴かないことにした。考えてみると2004年の夏頃にiPod miniを買ってから、その後にiPhoneやDP-X1Aと装置は変わっても、この20年間は近くのコンビニまで行くときを除けば、外出時にずっとイヤホンが耳に刺さっていた。
そんなわけでちょっと気分転換。
まあ夏はイヤホンが耳に刺さっているだけで暑かったし。
なお先ほど書いたのはタブレットのiPadではなくて、携帯音楽プレーヤiPod(アイポッド)ね。Podは容器の意味。このiPod miniの発売は2004年の7月。今では信じられないが音楽データを格納していたのは半導体メモリーではなくハードディスク!
さて、そろそろ音楽なしの外出も寂しくなってきた。
それでどうしたかというとーーー
ーーー続く
携帯音楽プレーヤーが夏頃にご臨終となったΩ\ζ゜)チーン
機種はオンキョーのDP-X1A。
これは少々変わった経緯が購入のきっかけだった。
https://wassho.livedoor.blog/archives/53217017.html
https://wassho.livedoor.blog/archives/53223595.html
購入後半年ほどして書いた全4回のレビューは次のリンクから。
https://wassho.livedoor.blog/archives/53236591.html
ところでメーカーのオンキヨーは、DP-X1Aご臨終に先立つこと2年ほど前の2022年5月に経営破綻している(/o\) 同社のホームページを見ると現在、製品としては補聴器と耳型を採取するオーダーメイドのイヤホンがメインで、なぜか日本酒も売っている。ただしAVアンプは別会社のようでティアックがホームページを作っていた。
さてDP-X1Aがどのようにご臨終を迎えたかというと、音楽の再生中に音が止まる現象の頻発。最初は数日おきに1回だったものが、徐々に症状が進行して1日に何度も止まるようになり、最後は5分ほどしか再生できなくなった。
再生にはfoobar2000とAmazonミュージックの2つを使っており、どちらでも同じだったのでアプリの不具合ではない。またその両方を動かしているOSのAndroidが原因の可能性もおそらくない。
なぜかというとDP-X1Aを振ったり叩いたりすると再生が戻る場合があったから。つまり機械内部のハードウエア的な故障と考えている。
一番怪しいと思っているのはこのイヤホンジャック。
左側のイヤホンジャックは3.5mm径で一般的なサイズ。右側は2.5mm径でバランス接続式のイヤホンのためのもの。その2.5mm径のイヤホンジャックが少し浮き出ているのが写真でもわかる。
それはイヤホンのプラグが少し曲がったときに、ジャックに差し込んだままクイックイッと力を加えて治していたせいでそうなった。それでジャックがグラついて接触不良で音が途切れるようになったので、2021年7月に3.5mm径のプラグを持つイヤホンに買い換えて、それ以降は使っていない。
写真は2021年5月の撮影で現在はもう少し浮いている。ジャックの先は内部で回路基板に固定されているはず。2.5mmジャックで音が途切れるようになったのは、ジャックが外に浮き出たせいで回路基板が引っ張られ、それにより接触不良を起こしたのではと推測している。1mmにも満たない浮き上がりが影響するか?と思わなくもないものの、他の原因を探るほどの知識もないし、浮き上がり部分を押し込むと音切れが止まったこともあり、そういう解釈に至る。
2.5mmジャック浮き上がりによる回路基板のズレ、それが2.5mmジャックを使わなくなった後も影響し、日々DP-X1Aを持ち歩く際の振動で拡大して、2年経って3.5mmジャックにまで影響したーーーが私の見立て。DP-X1Aはイヤホンを抜くと再生が止まる仕組みになっている。ジャックの接触不良でイヤホンが刺さっていないと判断されているのだろう。
また電車に乗っていると、つまり歩く振動がDP-X1Aに伝わらないときは音が止まらなかったのと、自宅でDP-X1AとオーディオをUSBでつないだとき(静止状態)も同様だったのがその推測の裏付け。
再生が1日に数回止まる程度のときは、再生アプリあるいはDP-X1Aを再起動してだましだまし使っていた。でもさらに再生が止まる頻度が高まると、音楽を聴いているのか再起動するためにDP-X1Aを持ち歩いているのかわからない状態になり(^^ゞ
すぐに新しい携帯音楽プレーヤーを買ってもよかったのだが、しばらく外出時には音楽を聴かないことにした。考えてみると2004年の夏頃にiPod miniを買ってから、その後にiPhoneやDP-X1Aと装置は変わっても、この20年間は近くのコンビニまで行くときを除けば、外出時にずっとイヤホンが耳に刺さっていた。
そんなわけでちょっと気分転換。
まあ夏はイヤホンが耳に刺さっているだけで暑かったし。
なお先ほど書いたのはタブレットのiPadではなくて、携帯音楽プレーヤiPod(アイポッド)ね。Podは容器の意味。このiPod miniの発売は2004年の7月。今では信じられないが音楽データを格納していたのは半導体メモリーではなくハードディスク!
さて、そろそろ音楽なしの外出も寂しくなってきた。
それでどうしたかというとーーー
ーーー続く
wassho at 22:37|Permalink│Comments(0)│
2024年04月24日
イヤホンのケーブルが絡まない方法
イヤホンのケーブルは絡まりやすいもの。携帯音楽プレーヤーと一緒にポケットに入れて、その後にポケットの中を触っていないのに取り出すと見事に絡まっている。カバンに入れても同じ。何と机の上に置いておくだけも絡まる!
今時はワイヤレスでしょ?と言われそうだが私は有線のイヤホンが好み。理由はふたつあって、ただでさえあれこれ充電しなければいけない機器が多いのに、これ以上は増やしたくない=充電忘れをしたくないから。それとワイヤレスのイヤホンはイヤホン内部でDA(デジタル・アナログ)変換している。言い換えればイヤホン自体が音作りをする。現在使っている携帯音楽プレーヤーの音をそこそこ気に入っているので、それを変えたくない気持ちもある。
以前はソニーのイヤホンをよく使っていた。それはセレーション加工という表面にわずかな凹凸を施した絡みにくいケーブルだったから。見た目は普通のケーブルとほとんど変わらない。最初は「本当に絡まない?」と半信半疑だったものの効果は絶大。ケーブルが絡むストレスは1/1000に減ったといっても大げさではない。なお英語でserrationとはノコギリの歯のような形状。
それからしばらくイヤホンは
ソニー製:セレーションコードだから
低音重視タイプ:主に聴くクラシックには、そのほうが安定感があって聴き疲れしない
1万円前後:私の耳にはそれくらいで充分
との明確な選択基準を持っていた。
しかし6〜7年前からソニーはワイヤレスに注力して、そういう中間価格帯のイヤホンを作らなくなってしまった。現在ソニーの有線イヤホンのラインナップは25万円から8万円と、5000円以下の2つのゾーンしかない。
さて現在使っているイヤホンはゼンハイザーの IE 100 PRO。これは発売直後の2021年7月にe☆イヤホンで購入。当時1万2870円。調べてみると価格は今もあまり変わっていないようだ。ただしゼンハイザーはドイツのメーカーで、その頃のドル円は110円で今は155円と円安だから、それにより値下がり分が相殺されている可能性もある。
ところで今頃になって、このイヤホンについてブログを書いていなかったと気がついた。超簡単にレビューすると、ごくニュートラルで素直な音質である。悪く言えば何の素っ気も特徴もない音。でも特に不満はない。また一般にイヤホンやスピーカーは最初は音が少し固く時間と共に馴染んでくるもの。馴染ませるのをエイジングというが、このイヤホンはまったくそれが必要なく、またしばらく使っても音が変わらなかったのを覚えている。
しかし約2年後の2023年の5月にケーブル断線(>_<)
今まで断線は何度も経験して、その度に買い換えてきたのが私のイヤホン歴。ただしこのIE 100 PROはケーブルの交換ができる。よく覚えていないもののケーブル交換ができるイヤホンで一番安かったからこれを選んだような記憶もある。
それでケーブルを交換(業界ではリケーブルと呼ぶ)しようと思ってビックリ。イヤホンより値段が高い商品がほとんど! リケーブルなんて音質にこだわるマニア向けだからそうなるのだろう。
ケーブルがなければイヤホンは機能しないので、何とかAmazonで3280円のケーブルを見つけて購入。いわゆる中華のノンブランド商品。写真で見えている端子の先にイヤホン本体を差し込んでリケーブル完成。オリジナルは断線したから聴き較べはできていないが高音域が若干キレイになってよし。ただし目隠しテストをすればわからない「気のせい」レベル。でもオーディオはそれが大事(^^ゞ
実はこのケーブルに変えてよかったのは音質よりもケーブルの柔らかさ。IE 100 PROは耳の後ろにケーブルを沿わせる、いわゆるシュア掛けをする設計。シュア掛けとはアメリカのShure(シュア)というメーカーが提唱しているイヤホン装着法。画像はhttps://e-earphone.blog/?p=1264934から引用改変
それでIE 100 PROのオリジナルケーブルでは、写真に示した部分が固められており装着しづらかったが、こちらはケーブルだけなので柔らかくシュア掛けしやすい。逆にゼンハイザーがどうして耳に近い部分を固めるのか疑問。
さてようやく本題。
新しく買ったケーブルは写真でわかるように2本ケーブルの撚り線になっている。このタイプは真っ直ぐなケーブルよりは絡みにくい。でも油断していると絡まってイライラする。イヤホンとはそういうものと半分は諦めていたところ、先日とある方法を思いつく。
それはフック。
グルグル・クシャクシャのまま放置するから絡むのだ。
イヤホンを携帯プレイヤーから外す。
フックに掛けておく。
それだけ。
もちろんこの方法は自宅やオフィスなどでしか使えず、移動中にポケットやカバンに入れている間に絡むのは防げない。しかしさあ出かけようと思ったらイヤホンが絡まっていて、それをほどくのに時間が掛かってイライラする事態は避けられる。振り返ってみると私の場合はそのケースが最も多い。
またケーブルがクルクルと捻れてヘンな癖が付いてしまうのも防げる。文章的に説明不足かも知れないが下の写真を参考に。そういえばまだ電話の受話器がカールコードでつながれていた昭和の時代、アイツは常に捻れていた(^^ゞ 画像はhttps://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0705/28/news018.htmlから引用

例によって前書きと脱線が長かったけれどm(_ _)m
別にフックでなくてハンガーやドアノブやその他どこでも、
イヤホンを吊すだけだからとりあえずお試しを。
今時はワイヤレスでしょ?と言われそうだが私は有線のイヤホンが好み。理由はふたつあって、ただでさえあれこれ充電しなければいけない機器が多いのに、これ以上は増やしたくない=充電忘れをしたくないから。それとワイヤレスのイヤホンはイヤホン内部でDA(デジタル・アナログ)変換している。言い換えればイヤホン自体が音作りをする。現在使っている携帯音楽プレーヤーの音をそこそこ気に入っているので、それを変えたくない気持ちもある。
以前はソニーのイヤホンをよく使っていた。それはセレーション加工という表面にわずかな凹凸を施した絡みにくいケーブルだったから。見た目は普通のケーブルとほとんど変わらない。最初は「本当に絡まない?」と半信半疑だったものの効果は絶大。ケーブルが絡むストレスは1/1000に減ったといっても大げさではない。なお英語でserrationとはノコギリの歯のような形状。
それからしばらくイヤホンは
ソニー製:セレーションコードだから
低音重視タイプ:主に聴くクラシックには、そのほうが安定感があって聴き疲れしない
1万円前後:私の耳にはそれくらいで充分
との明確な選択基準を持っていた。
しかし6〜7年前からソニーはワイヤレスに注力して、そういう中間価格帯のイヤホンを作らなくなってしまった。現在ソニーの有線イヤホンのラインナップは25万円から8万円と、5000円以下の2つのゾーンしかない。
さて現在使っているイヤホンはゼンハイザーの IE 100 PRO。これは発売直後の2021年7月にe☆イヤホンで購入。当時1万2870円。調べてみると価格は今もあまり変わっていないようだ。ただしゼンハイザーはドイツのメーカーで、その頃のドル円は110円で今は155円と円安だから、それにより値下がり分が相殺されている可能性もある。
ところで今頃になって、このイヤホンについてブログを書いていなかったと気がついた。超簡単にレビューすると、ごくニュートラルで素直な音質である。悪く言えば何の素っ気も特徴もない音。でも特に不満はない。また一般にイヤホンやスピーカーは最初は音が少し固く時間と共に馴染んでくるもの。馴染ませるのをエイジングというが、このイヤホンはまったくそれが必要なく、またしばらく使っても音が変わらなかったのを覚えている。
しかし約2年後の2023年の5月にケーブル断線(>_<)
今まで断線は何度も経験して、その度に買い換えてきたのが私のイヤホン歴。ただしこのIE 100 PROはケーブルの交換ができる。よく覚えていないもののケーブル交換ができるイヤホンで一番安かったからこれを選んだような記憶もある。
それでケーブルを交換(業界ではリケーブルと呼ぶ)しようと思ってビックリ。イヤホンより値段が高い商品がほとんど! リケーブルなんて音質にこだわるマニア向けだからそうなるのだろう。
ケーブルがなければイヤホンは機能しないので、何とかAmazonで3280円のケーブルを見つけて購入。いわゆる中華のノンブランド商品。写真で見えている端子の先にイヤホン本体を差し込んでリケーブル完成。オリジナルは断線したから聴き較べはできていないが高音域が若干キレイになってよし。ただし目隠しテストをすればわからない「気のせい」レベル。でもオーディオはそれが大事(^^ゞ
実はこのケーブルに変えてよかったのは音質よりもケーブルの柔らかさ。IE 100 PROは耳の後ろにケーブルを沿わせる、いわゆるシュア掛けをする設計。シュア掛けとはアメリカのShure(シュア)というメーカーが提唱しているイヤホン装着法。画像はhttps://e-earphone.blog/?p=1264934から引用改変
それでIE 100 PROのオリジナルケーブルでは、写真に示した部分が固められており装着しづらかったが、こちらはケーブルだけなので柔らかくシュア掛けしやすい。逆にゼンハイザーがどうして耳に近い部分を固めるのか疑問。
さてようやく本題。
新しく買ったケーブルは写真でわかるように2本ケーブルの撚り線になっている。このタイプは真っ直ぐなケーブルよりは絡みにくい。でも油断していると絡まってイライラする。イヤホンとはそういうものと半分は諦めていたところ、先日とある方法を思いつく。
それはフック。
グルグル・クシャクシャのまま放置するから絡むのだ。
イヤホンを携帯プレイヤーから外す。
フックに掛けておく。
それだけ。
もちろんこの方法は自宅やオフィスなどでしか使えず、移動中にポケットやカバンに入れている間に絡むのは防げない。しかしさあ出かけようと思ったらイヤホンが絡まっていて、それをほどくのに時間が掛かってイライラする事態は避けられる。振り返ってみると私の場合はそのケースが最も多い。
またケーブルがクルクルと捻れてヘンな癖が付いてしまうのも防げる。文章的に説明不足かも知れないが下の写真を参考に。そういえばまだ電話の受話器がカールコードでつながれていた昭和の時代、アイツは常に捻れていた(^^ゞ 画像はhttps://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0705/28/news018.htmlから引用

例によって前書きと脱線が長かったけれどm(_ _)m
別にフックでなくてハンガーやドアノブやその他どこでも、
イヤホンを吊すだけだからとりあえずお試しを。
wassho at 19:18|Permalink│Comments(0)│
2022年11月07日
オーケストラのめずらしい光景ふたつ
毎週の録画リストに入っているNHKのクラシック音楽館。主にNHK交響楽団のコンサートを放送している。音楽はもちろん聴くものだけれど、演奏の様子を眺めていると音楽がよく耳に入って何かと発見もある。クラシックを聴くなら見るべしなのが私の考え。
そのクラシック音楽館で音楽そのものとは関係ないものの、
2週続けてめずらしい光景を見た。
まずは10月23日放送の「2022セイジ・オザワ 松本フェスティバル」から。
マスクを耳に引っかけたままホルンを吹く演奏者!
いずれコロナが昔話になった時、
こんなこともあったとネタになるかと思い載せておく。
オーケストラでは、ほぼずっと弾き続けている弦楽器と違って、管楽器はところどころで演奏することが多い。それで彼女は演奏のないパートではマスクをつけて待機していたんだろう。マスクを完全に顔から外せばいいのにと思うが、コロナを恐れて楽器を吹くギリギリ直前までマスクをしていたかったのか、あるいは横着な性格なのか(^^ゞ
他の管楽器奏者は耳にマスクなし。
おそらく最初からマスクをしていないと思われる。
全体風景。
少し前までオーケストラ全員がマスクをしていた時期もあった。現在は、この画像で見るとマスクをしているのは彼女を含めて5名ほど。そういえば全員マスクだった頃、管楽器の人たちはどうしていたんだっけ? なぜかまったく記憶がない。
次は11月6日放送の「95歳の巨匠ブロムシュテットの芸術(1)〜マーラーの第9番」から。
ごく普通のオーケストラ演奏に見えるが、
実は指揮者が座って指揮をしている。
話に聞いたことはあっても指揮者が座っているのは初めて見た。指揮をしているヘルベルト・ブロムシュテットは95歳とたいへんな高齢。ただしもう身体がヨボヨボだからではなく、今年の6月に転倒して入院したのが影響しているようである。どんな事故だったかの詳細は分からなかったものの、ステージに出てきた時の様子から骨折とかではなさそう。
楽団員に支えながらも、しっかり歩いているブロムシュテット。
意外にも座っての指揮にまったく違和感はなかった。指揮者によってはものすごくオーバーアクションな人もいる。しかしブロムシュテットはその逆のタイプだから、別に立って指揮する必要もないかと思えたり。
番組ではリハーサルの様子やインタビューの映像もあって、ブロムシュテット爺ちゃんは歩くのには苦労していても95歳とは思えないほど元気だった。さすが、もう10年以上前から「今回が最後の来日か」と言われながら、毎年やって来ているだけのことはある(^^ゞ とりあえず回復して何より。
そのクラシック音楽館で音楽そのものとは関係ないものの、
2週続けてめずらしい光景を見た。
まずは10月23日放送の「2022セイジ・オザワ 松本フェスティバル」から。
マスクを耳に引っかけたままホルンを吹く演奏者!
いずれコロナが昔話になった時、
こんなこともあったとネタになるかと思い載せておく。
オーケストラでは、ほぼずっと弾き続けている弦楽器と違って、管楽器はところどころで演奏することが多い。それで彼女は演奏のないパートではマスクをつけて待機していたんだろう。マスクを完全に顔から外せばいいのにと思うが、コロナを恐れて楽器を吹くギリギリ直前までマスクをしていたかったのか、あるいは横着な性格なのか(^^ゞ
他の管楽器奏者は耳にマスクなし。
おそらく最初からマスクをしていないと思われる。
全体風景。
少し前までオーケストラ全員がマスクをしていた時期もあった。現在は、この画像で見るとマスクをしているのは彼女を含めて5名ほど。そういえば全員マスクだった頃、管楽器の人たちはどうしていたんだっけ? なぜかまったく記憶がない。
次は11月6日放送の「95歳の巨匠ブロムシュテットの芸術(1)〜マーラーの第9番」から。
ごく普通のオーケストラ演奏に見えるが、
実は指揮者が座って指揮をしている。
話に聞いたことはあっても指揮者が座っているのは初めて見た。指揮をしているヘルベルト・ブロムシュテットは95歳とたいへんな高齢。ただしもう身体がヨボヨボだからではなく、今年の6月に転倒して入院したのが影響しているようである。どんな事故だったかの詳細は分からなかったものの、ステージに出てきた時の様子から骨折とかではなさそう。
楽団員に支えながらも、しっかり歩いているブロムシュテット。
意外にも座っての指揮にまったく違和感はなかった。指揮者によってはものすごくオーバーアクションな人もいる。しかしブロムシュテットはその逆のタイプだから、別に立って指揮する必要もないかと思えたり。
番組ではリハーサルの様子やインタビューの映像もあって、ブロムシュテット爺ちゃんは歩くのには苦労していても95歳とは思えないほど元気だった。さすが、もう10年以上前から「今回が最後の来日か」と言われながら、毎年やって来ているだけのことはある(^^ゞ とりあえず回復して何より。
wassho at 21:23|Permalink│Comments(0)│
2022年10月13日
テレビを見ながら音楽を聴く画期的な方法
バラエティやドラマはほとんど見ない、そんなテレビっ子ではまったくない私の生活に変化が起きたのは2015年。英語講座をきっかけにEテレ(NHK教育放送)の面白さに目覚めてやたら録画するようになった。今ではNHK総合の番組もいくつか録画している。いろいろ問題も取り沙汰されるNHKであるが、「ためになる番組」の制作能力は民放と較べて格段に高いと評価している。正確にいえば民放はそういう番組を作る気がないので較べられないが。
さて昔のビデオデッキと較べれば今は録画も簡単である。連続予約を設定しておけば毎週の放送を録り逃す心配もない。また個別の予約とは別に、6チャンネル分を24時間自動録画する機能もついているテレビを使っているから、単発の番組を録画し損ねても大丈夫。
問題は録画した番組すべてを見られないこと(^^ゞ
話は変わって音楽。
こちらはCDを買うのをやめて、昨年の6月からAmazonミュージックのサブスクへ切り替えた。そうなると聴くことのできるタイトル数はほぼ無限。
メインのクラシックは、タワーレコードが毎月ホームページに掲載する「レコード芸術特選盤」から面白そうな作品をピックアップし(URLのショートカットを保存している)、それをAmazonミュージックで探して自宅のオーディオで聴く。そして特によかったアルバムは携帯音楽プレーヤーにダウンロードして外出時にも聴くというスタイル。ただし現時点でピックアップはしたものの、まだ聴いていないアルバムが100作品以上ある。そしてそれが毎月20作品ほど増えていくわけで。単純計算すれば、5ヶ月前にピックアップしたものをまだ聴けていない。
オーディオで聴くといっても、スピーカーの前に座ってじっくり聴くのは稀で、たいていは何かをしながら聴いていることがほとんど。CDを買っていた時と違って、最初の数分でハズレと判断して聴くのを中断する場合もあるけれど(それで後悔しないのがサブスクのいいところ)、それでもピックアップしたリストが空になる日は永遠に来ないと思う。
つまり録画したテレビ番組と同じように、音楽を聴く時間も圧倒的に足らない(/o\)
もっともテレビ番組にせよ音楽にせよ、これらはお楽しみのためのものであって、見られない・聴けないからといって別に何か支障をきたすものではない。だから時間が無くて困ったとの気持ちにはならない。お楽しみが尽きないのはうれしい話なのだから。
でも本音ではもっとたくさん見たい・聴きたい(^^ゞ
そして画期的な方法を数日前に発見した!
先ほど音楽は何かをしながら聴いていると書いた。具体的にはパソコンしていたり本を読んだりしながらである。でもテレビを見ながらは、テレビにも音声があるのでそれは無理。言い換えればテレビと音楽は二者択一の選択。
ーーーと当然のように考えていたが
実は現在、ほとんどの番組に字幕が付けられている。いわゆるテロップとは別物で、字幕放送という本来は聴覚に障害のある人向けのサービス。テレビのリモコンの「字幕」などのボタンで字幕を出す・出さないを切り替えられる。これを使えばテレビ音声を出さずに番組を見られるし、つまりは同時に音楽を聴くことが可能になる。
たまたまテレビを見ながらリモコンを手探りで操作して、「字幕」のボタンを誤って押してしまって見つけた(^^ゞ そういえば番組表に字幕放送を示すマークがついているけれど、まったく意識していなかった。まさに怪我の功名。

もちろん番組内容によっては音声と一緒でないと楽しめないものも多い。また番組内容に合わせて多少は音楽を選ぶ必要もある。それでも音楽を聴く時間を少しは増やせてうれしく思っている。よく「誰にとっても1日は平等に24時間」と諭すように言われたりする。その限界を実質的に超えたゼと、ちょっと鼻高々(^^ゞ
さて昔のビデオデッキと較べれば今は録画も簡単である。連続予約を設定しておけば毎週の放送を録り逃す心配もない。また個別の予約とは別に、6チャンネル分を24時間自動録画する機能もついているテレビを使っているから、単発の番組を録画し損ねても大丈夫。
問題は録画した番組すべてを見られないこと(^^ゞ
話は変わって音楽。
こちらはCDを買うのをやめて、昨年の6月からAmazonミュージックのサブスクへ切り替えた。そうなると聴くことのできるタイトル数はほぼ無限。
メインのクラシックは、タワーレコードが毎月ホームページに掲載する「レコード芸術特選盤」から面白そうな作品をピックアップし(URLのショートカットを保存している)、それをAmazonミュージックで探して自宅のオーディオで聴く。そして特によかったアルバムは携帯音楽プレーヤーにダウンロードして外出時にも聴くというスタイル。ただし現時点でピックアップはしたものの、まだ聴いていないアルバムが100作品以上ある。そしてそれが毎月20作品ほど増えていくわけで。単純計算すれば、5ヶ月前にピックアップしたものをまだ聴けていない。
オーディオで聴くといっても、スピーカーの前に座ってじっくり聴くのは稀で、たいていは何かをしながら聴いていることがほとんど。CDを買っていた時と違って、最初の数分でハズレと判断して聴くのを中断する場合もあるけれど(それで後悔しないのがサブスクのいいところ)、それでもピックアップしたリストが空になる日は永遠に来ないと思う。
つまり録画したテレビ番組と同じように、音楽を聴く時間も圧倒的に足らない(/o\)
もっともテレビ番組にせよ音楽にせよ、これらはお楽しみのためのものであって、見られない・聴けないからといって別に何か支障をきたすものではない。だから時間が無くて困ったとの気持ちにはならない。お楽しみが尽きないのはうれしい話なのだから。
でも本音ではもっとたくさん見たい・聴きたい(^^ゞ
そして画期的な方法を数日前に発見した!
先ほど音楽は何かをしながら聴いていると書いた。具体的にはパソコンしていたり本を読んだりしながらである。でもテレビを見ながらは、テレビにも音声があるのでそれは無理。言い換えればテレビと音楽は二者択一の選択。
ーーーと当然のように考えていたが
実は現在、ほとんどの番組に字幕が付けられている。いわゆるテロップとは別物で、字幕放送という本来は聴覚に障害のある人向けのサービス。テレビのリモコンの「字幕」などのボタンで字幕を出す・出さないを切り替えられる。これを使えばテレビ音声を出さずに番組を見られるし、つまりは同時に音楽を聴くことが可能になる。
たまたまテレビを見ながらリモコンを手探りで操作して、「字幕」のボタンを誤って押してしまって見つけた(^^ゞ そういえば番組表に字幕放送を示すマークがついているけれど、まったく意識していなかった。まさに怪我の功名。

もちろん番組内容によっては音声と一緒でないと楽しめないものも多い。また番組内容に合わせて多少は音楽を選ぶ必要もある。それでも音楽を聴く時間を少しは増やせてうれしく思っている。よく「誰にとっても1日は平等に24時間」と諭すように言われたりする。その限界を実質的に超えたゼと、ちょっと鼻高々(^^ゞ
wassho at 09:52|Permalink│Comments(0)│
2022年10月10日
ポピュラー音楽の作曲家にクラシックを作曲して欲しい
以前に書いた「交響曲を各パート毎に楽器1台だけで、オーケストラを編成した演奏を聴きたい」に続くクラシック音楽業界への要望。今のところ前回を含めて4つほど思い浮かんでいる。
とりあえずこの動画(中身は静止画だけど)を聴いてみて。
これはピーター・ブレイナーという人がビートルズの Help! をバロック音楽にアレンジしたもの。アルバムでは全20曲で、ヘンデル、ヴィヴァルディ、バッハといったバロック期の代表的な作曲家のテイストが盛り込まれている。それぞれの作曲家とブレイナー自身を Let it be のアルバム・ジャケットに模しているのも面白い。
この演奏はバロック音楽としてまったく違和感がない。クラシックをある程度聴いている人なら、これはナンチャッテ・バロックではなくて本格的に編曲されているのが分かると思う。
違う演奏団体でのコンサート風景。最初の曲は何か分からないが、開始1分45秒後からの2曲目は Michelle(ミッシェル) 。Beatles Concerto Grosso あるいは Beatles Go Baroque で検索すればたくさん見つかる。
さてクラシック音楽はバロックの時代から、モーツァルトやベートーヴェンが活躍した古典派を経て、ロマン派、印象主義、新古典主義などにつながっていく。20世紀になってからのものは近代音楽、現代音楽なんて「クラシック」と矛盾した名前。その変遷の大きな方向性を一言でいえば時代が下がるにつれて、だんだんと音楽が複雑になる歴史。難しくなってくると言い換えてもいい。
そうなった理由はメロディー、ハーモニー、リズムの音楽3要素のうち、ハーモニーいわゆる和音の使い方に凝り出すから。古典派の時代にはなかった和音を作り出すことで、新しい音の世界が開けたのは進歩だが、そのうちに変わった和音を使うのが目的化してくる。やがて不協和音なんてのも使われ出す。そして和音や曲の構成に力が注がれる一方で、メロディーの比重が下がってくる。だからメロディーが平凡なクラシックは意外と多い。
それにしても、こんなことを言い切れるのは、クラシック音楽についてほとんど専門的な知識がない者の特権だろうな(^^ゞ だからそのつもりで読んでね。
話は変わってポピュラー音楽(J-POPでもロックでも歌謡曲でも、いわゆる流行り物系の音楽)の作曲家にとってはメロディーが最も大切。いかに心に響く、印象に残るメロディーを生み出すかにしのぎを削っている(打ち込み主体の音楽になって少し変わってきたような気もするが)。平均すればポピュラー音楽作曲家のメロディー創作能力は、クラシック音楽作曲家のそれを上回っているのではないか(特権再活用!)。
ということでポピュラー音楽作曲家の皆さんには、是非ともクラシック音楽の分野に進出して欲しいのである。もちろん従来と較べて長い曲になるから労働時間は増えるし、またアンサンブルならともかく、オーケストラ曲を作曲するのは能力・技術的に難しい話だろう。そしてたいして儲からない(^^ゞ でも500年後に名前を残せるのはクラシックですぞ。
残り2つの要望はいずれそのうち。
とりあえずこの動画(中身は静止画だけど)を聴いてみて。
これはピーター・ブレイナーという人がビートルズの Help! をバロック音楽にアレンジしたもの。アルバムでは全20曲で、ヘンデル、ヴィヴァルディ、バッハといったバロック期の代表的な作曲家のテイストが盛り込まれている。それぞれの作曲家とブレイナー自身を Let it be のアルバム・ジャケットに模しているのも面白い。
この演奏はバロック音楽としてまったく違和感がない。クラシックをある程度聴いている人なら、これはナンチャッテ・バロックではなくて本格的に編曲されているのが分かると思う。
違う演奏団体でのコンサート風景。最初の曲は何か分からないが、開始1分45秒後からの2曲目は Michelle(ミッシェル) 。Beatles Concerto Grosso あるいは Beatles Go Baroque で検索すればたくさん見つかる。
さてクラシック音楽はバロックの時代から、モーツァルトやベートーヴェンが活躍した古典派を経て、ロマン派、印象主義、新古典主義などにつながっていく。20世紀になってからのものは近代音楽、現代音楽なんて「クラシック」と矛盾した名前。その変遷の大きな方向性を一言でいえば時代が下がるにつれて、だんだんと音楽が複雑になる歴史。難しくなってくると言い換えてもいい。
そうなった理由はメロディー、ハーモニー、リズムの音楽3要素のうち、ハーモニーいわゆる和音の使い方に凝り出すから。古典派の時代にはなかった和音を作り出すことで、新しい音の世界が開けたのは進歩だが、そのうちに変わった和音を使うのが目的化してくる。やがて不協和音なんてのも使われ出す。そして和音や曲の構成に力が注がれる一方で、メロディーの比重が下がってくる。だからメロディーが平凡なクラシックは意外と多い。
それにしても、こんなことを言い切れるのは、クラシック音楽についてほとんど専門的な知識がない者の特権だろうな(^^ゞ だからそのつもりで読んでね。
話は変わってポピュラー音楽(J-POPでもロックでも歌謡曲でも、いわゆる流行り物系の音楽)の作曲家にとってはメロディーが最も大切。いかに心に響く、印象に残るメロディーを生み出すかにしのぎを削っている(打ち込み主体の音楽になって少し変わってきたような気もするが)。平均すればポピュラー音楽作曲家のメロディー創作能力は、クラシック音楽作曲家のそれを上回っているのではないか(特権再活用!)。
ということでポピュラー音楽作曲家の皆さんには、是非ともクラシック音楽の分野に進出して欲しいのである。もちろん従来と較べて長い曲になるから労働時間は増えるし、またアンサンブルならともかく、オーケストラ曲を作曲するのは能力・技術的に難しい話だろう。そしてたいして儲からない(^^ゞ でも500年後に名前を残せるのはクラシックですぞ。
残り2つの要望はいずれそのうち。
wassho at 18:37|Permalink│Comments(0)│
2021年11月05日
さよならタワレコ その4
AmazonミュージックのHDも含むUNLIMITEDコースに加入した感想を一言で述べると、たくさん音楽をあれこれ聴けて楽しいとごく当たり前の表現になってしまう。
少し補足するなら、クラシックに関しては今までだって聴きたいと思ったCDはだいたい買ってきた。でも内容に確信が持てず買うのを躊躇したアルバムも当然あるわけで、それはもちろん期待と違えばお金がもったいないと思うから。サブスク(サブスクリプション:定額制)ならその心配はなくいくらでも聴ける。聴き始めて1分で「ハズレ」とわかって後悔してもまったく平気。
それに「これってどうなんだろう?」と少し興味は持っても、今までならお金を払ってまでCDを買うことはまずなかったようなものもよく聴いている。今ブログを書きながら聴いているはジョスカン・デ・プレ。なんとルネサンス時代の作曲家のミサ曲である。まさかそんな音楽が私の部屋で鳴っているなんて(^^ゞ
音質に関してPRIMEコースのクラシックでは(品揃えが少なかったのであまり聴いていなかったが)高音が出て「いなくはない」のだけれど、響きが足らないというか音が澄み切っていない印象があった。それがHDコースのロスレスあるいはハイレゾ(前回の用語説明を参照してね)では、そんなネガティブ感はなくCDと同じように鳴っている。
ハイレゾなのにCDと同じなのか?と思われるかも知れないが、実はCDと同一曲での聞き較べはしていない。なぜならHDコースの音質に特に不満がないから。私のオーディオこだわり度はその程度のもの。本音を言えば、厳密に聞き較べてもしAmazonミュージックの音質に劣ったところを感じたら、サブスクの楽しさを手放すのかどうか葛藤しなければならなくなって困る。知らぬが仏も時には大事。
品揃えについてUNLIMITEDコースは私が聴きたいと思うタイトルの8割ほどはある感じ。ここ数年はCDを買う場合にタワレコ(ようやく登場!)の「レコード芸術特選版」というページを参考にしてきた。レコード芸術とはクラシック音楽の雑誌名で、そこが推薦するCDが毎月30タイトルほどタワレコで紹介される。
そのページに書かれている中で気になったCDを選んで買っていたのだが、今までにリストアップをしたものの買うに至らなかったタイトルが200枚ほどあった。まずはそれから聴こうとAmazonミュージックで検索した結果が8割ほどのヒットだったということ。傾向としては日本人が演奏しているアルバムは見当たらない場合が多い。
その200枚の8割に当たる160枚は4ヶ月の無料キャンペーン期間中に聴き終えたと思う。つまり1ヶ月40枚×1枚2500円でCD購入費に換算すると10万円になる。HDも含むUNLIMITEDコースは月額に換算すれば1058円となり、10万円と比較すればタダみたいなもの。計算に含めていないがクラシック以外もかなり聴いている。だからコスパを考えると、もうCDなんか買ってられるかとの結論になる。
さて「その4」まで長々引っ張ったお話を要約すると、Amazonミュージックの音質、品揃え、価格に満足したので、今後はCDを買うことはほとんどなくなる。ここ7〜8年はタワーレコードでしかCDを買っていなかった。そんな理由でタイトルが「さよならタワレコ」となったわけ。今までお世話になりましたm(_ _)m あっ、今後もレコード芸術特選版のページは参考にするからなくさないでね(^^ゞ
ところで今まで年間10万円ほどCDを買っていたのを、Amazonミュージックのサブスクに換えれば年間1万2700円である。差し引き約8万7000円。けっこう節約できて助かる。しかし言い換えれば私から音楽産業に流れるお金がそれだけ減る計算。率にすれば87%もの減収。アーティストへ分配されるお金がその内の何割かは知らないが、当然ながらそこも大きく減る。それでやっていけるのか、食っていけなくて音楽家がいなくなったら困るなあと若干の気がかり。もちろんCDを1万2700円以下しか買っていない人がたくさん加入すれば、トータルでは収入増加になるわけだけれど。あの業界がどんなソロバンをはじいているのか覗いてみたい気がする。
それとは別の視点もある。音楽家の才能育成にとって、若いうちにどれだけたくさんの音楽に触れられたかは相当に重要な要素だと考えている。しかし若い頃はお金がなくてそんなにCDも買えないわけで。それがサブスクでほぼ無制限にあらゆる音楽を聴ける時代になったわけで、ひょっとしたらこれからスゴい奴が出てくるのではないかと。私だって10代20代の頃に毎月40枚ほどレコードを買っていれば、今頃は音楽評論家になって紅白の審査員くらいしていたかも(^^ゞ
先月に4ヶ月間の無料キャンペーン期間が終了して、そのまま有料会員として継続した。CDとの音質比較をしていないと書いたが、当初に考えていたAppleミュージックの無料キャンペーンを利用した比較も試していない。そんなに大きくは違わないだろうとの判断と、今はサブスクを始めたばかりで聴いてみたいアルバムがたくさんあって忙しい?ので、契約が更新となる1年後にまた考えようかと。
なおAmazonミュージックについてけっこう褒めたとはいえ、全体のシステムやアプリの設計は最悪だと付け加えておこう。平たく言えばとても使いづらい。増築に増築を重ねたような感じで辻褄の合っていないところが多い。改善点の50や100はすぐに書き上げられるレベル。今後のリニューアルを切に希望。もっともあまりユーザー思いじゃないAmazonには期待薄かな。まあ月額1058円だから我慢するか。
おしまい
少し補足するなら、クラシックに関しては今までだって聴きたいと思ったCDはだいたい買ってきた。でも内容に確信が持てず買うのを躊躇したアルバムも当然あるわけで、それはもちろん期待と違えばお金がもったいないと思うから。サブスク(サブスクリプション:定額制)ならその心配はなくいくらでも聴ける。聴き始めて1分で「ハズレ」とわかって後悔してもまったく平気。
それに「これってどうなんだろう?」と少し興味は持っても、今までならお金を払ってまでCDを買うことはまずなかったようなものもよく聴いている。今ブログを書きながら聴いているはジョスカン・デ・プレ。なんとルネサンス時代の作曲家のミサ曲である。まさかそんな音楽が私の部屋で鳴っているなんて(^^ゞ
音質に関してPRIMEコースのクラシックでは(品揃えが少なかったのであまり聴いていなかったが)高音が出て「いなくはない」のだけれど、響きが足らないというか音が澄み切っていない印象があった。それがHDコースのロスレスあるいはハイレゾ(前回の用語説明を参照してね)では、そんなネガティブ感はなくCDと同じように鳴っている。
ハイレゾなのにCDと同じなのか?と思われるかも知れないが、実はCDと同一曲での聞き較べはしていない。なぜならHDコースの音質に特に不満がないから。私のオーディオこだわり度はその程度のもの。本音を言えば、厳密に聞き較べてもしAmazonミュージックの音質に劣ったところを感じたら、サブスクの楽しさを手放すのかどうか葛藤しなければならなくなって困る。知らぬが仏も時には大事。
品揃えについてUNLIMITEDコースは私が聴きたいと思うタイトルの8割ほどはある感じ。ここ数年はCDを買う場合にタワレコ(ようやく登場!)の「レコード芸術特選版」というページを参考にしてきた。レコード芸術とはクラシック音楽の雑誌名で、そこが推薦するCDが毎月30タイトルほどタワレコで紹介される。
そのページに書かれている中で気になったCDを選んで買っていたのだが、今までにリストアップをしたものの買うに至らなかったタイトルが200枚ほどあった。まずはそれから聴こうとAmazonミュージックで検索した結果が8割ほどのヒットだったということ。傾向としては日本人が演奏しているアルバムは見当たらない場合が多い。
その200枚の8割に当たる160枚は4ヶ月の無料キャンペーン期間中に聴き終えたと思う。つまり1ヶ月40枚×1枚2500円でCD購入費に換算すると10万円になる。HDも含むUNLIMITEDコースは月額に換算すれば1058円となり、10万円と比較すればタダみたいなもの。計算に含めていないがクラシック以外もかなり聴いている。だからコスパを考えると、もうCDなんか買ってられるかとの結論になる。
さて「その4」まで長々引っ張ったお話を要約すると、Amazonミュージックの音質、品揃え、価格に満足したので、今後はCDを買うことはほとんどなくなる。ここ7〜8年はタワーレコードでしかCDを買っていなかった。そんな理由でタイトルが「さよならタワレコ」となったわけ。今までお世話になりましたm(_ _)m あっ、今後もレコード芸術特選版のページは参考にするからなくさないでね(^^ゞ
ところで今まで年間10万円ほどCDを買っていたのを、Amazonミュージックのサブスクに換えれば年間1万2700円である。差し引き約8万7000円。けっこう節約できて助かる。しかし言い換えれば私から音楽産業に流れるお金がそれだけ減る計算。率にすれば87%もの減収。アーティストへ分配されるお金がその内の何割かは知らないが、当然ながらそこも大きく減る。それでやっていけるのか、食っていけなくて音楽家がいなくなったら困るなあと若干の気がかり。もちろんCDを1万2700円以下しか買っていない人がたくさん加入すれば、トータルでは収入増加になるわけだけれど。あの業界がどんなソロバンをはじいているのか覗いてみたい気がする。
それとは別の視点もある。音楽家の才能育成にとって、若いうちにどれだけたくさんの音楽に触れられたかは相当に重要な要素だと考えている。しかし若い頃はお金がなくてそんなにCDも買えないわけで。それがサブスクでほぼ無制限にあらゆる音楽を聴ける時代になったわけで、ひょっとしたらこれからスゴい奴が出てくるのではないかと。私だって10代20代の頃に毎月40枚ほどレコードを買っていれば、今頃は音楽評論家になって紅白の審査員くらいしていたかも(^^ゞ
先月に4ヶ月間の無料キャンペーン期間が終了して、そのまま有料会員として継続した。CDとの音質比較をしていないと書いたが、当初に考えていたAppleミュージックの無料キャンペーンを利用した比較も試していない。そんなに大きくは違わないだろうとの判断と、今はサブスクを始めたばかりで聴いてみたいアルバムがたくさんあって忙しい?ので、契約が更新となる1年後にまた考えようかと。
なおAmazonミュージックについてけっこう褒めたとはいえ、全体のシステムやアプリの設計は最悪だと付け加えておこう。平たく言えばとても使いづらい。増築に増築を重ねたような感じで辻褄の合っていないところが多い。改善点の50や100はすぐに書き上げられるレベル。今後のリニューアルを切に希望。もっともあまりユーザー思いじゃないAmazonには期待薄かな。まあ月額1058円だから我慢するか。
おしまい
wassho at 23:13|Permalink│Comments(0)│
2021年11月02日
さよならタワレコ その3
というわけでAppleは、5月14日に6月からハイレゾでのストリーミングを開始すると発表した。すると6月9日にAmazonも同様の対抗策をぶつける展開に。正確にはCDと同じ解像度のロスレスと、それより高い解像度のハイレゾが混じっているが、便宜上このブログではまとめてハイレゾと表現する。
用語について補足しておくと、前回にファイルサイズを減らすために音楽信号を「間引いて圧縮する」と書いたが「間引かないでそのまま圧縮する」方法もある。音楽として再生するには圧縮を元に戻すわけだが、その結果の違いからそれぞれの圧縮方法を
「間引いて圧縮」 元の信号と同じにはならない→ロスが出る→ロッシー
「間引かないで圧縮」 元の信号と同じになる→ロスがでない→ロスレス
と表現する。
当然ながら「間引く」ロッシーのほうが量が減るから圧縮率は高い。でも圧縮を元に戻した時に、間引いた分だけ音質は低下する(聴き分けられるかどうかはまた別の話)。
CDより低い解像度のローレゾは基本的にロッシ−で圧縮されており、反対により高い解像度のハイレゾはロスレスでの圧縮である。なのだけれどもCDと同じ解像度でロスレスで圧縮したものを「ロスレス」、ハイレゾはロスレスで圧縮していてもロスレスとは呼ばず「ハイレゾ」と解像度と圧縮方法の違いをゴッチャにして呼ぶ場合もある。ややこしいゼ。
さてAppleとAmazonのプランは組み立て方が微妙に違っていて、
Apple
従来はローレゾで提供していたストリーミングを追加料金なしでハイレゾでも提供
9000万曲 月額980円=年額11760円
Amazon
従来のプランは
PRIME 200万曲ローレゾ 年額割引適応で4900円=月額408円
UNLIMITED 7500万曲ローレゾ PRIME料金に月額780円、年額割引7800円上乗せ
HD 7500万曲ハイレゾ UNLIMITED料金に月額1000円=年額12000円上乗せ
つまりHDコースでハイレゾを聴くには、年額でトータル4900+7800+12000=
24700円が必要だった。
それが6月よりUNLIMITEDに加入していればHDの追加料金が発生しなくなった。
だからハイレゾにかかる費用は年額で4900+7800=12700円となる。
従来の24700円に対して51%の価格設定。月額に直せば1058円。
AppleよりAmazonが年間で12700円ー11760円=940円高い。しかしPRIMEの料金には映画見放題や配送料無料などAmazonの他の特典が含まれるから、コスパ的にはAmazonの方が上回っているかな。なおAppleの9000万曲に対してAmazonは7500万曲で劣っているとはいえ、このレベルになると貯金が9兆円あるか7.5兆円かみたいなもので、それだけあればどちらでも使い切れない(聴き切れない)でしょという感じ。
前回に書いたようにPRIMEコースに入っていても、
昔のロックやポップス:音質にはこだわっていない。
女性ジャズボーカル:夜遅くに音のインテリア的に流しているだけで、
音質を云々するほどのボリュームで聴いていない。
200万曲:まだ聴いていないアルバムがたくさんある。
クラシック:CDをたくさん買っている。
ということで、あまりUNLIMITEDやHDのコースには興味がなかった、でも「Appleがハイレゾを提供!」「Amazonも追加料金なしでハイレゾを提供!」と5月半ばから6月にかけて流れたニュースについ乗せられて(^^ゞ
その時はAmazonは4ヶ月、Appleが3ヶ月の無料キャンペーンをやっていた。とりあえずAmazonのキャンペーンを利用して、3ヶ月後くらいにAppleのキャンペーンも使って、どちらがいいか較べてみようかと考えている。
いつになったらタワレコが登場する?(^^ゞ
ーーー続く
用語について補足しておくと、前回にファイルサイズを減らすために音楽信号を「間引いて圧縮する」と書いたが「間引かないでそのまま圧縮する」方法もある。音楽として再生するには圧縮を元に戻すわけだが、その結果の違いからそれぞれの圧縮方法を
「間引いて圧縮」 元の信号と同じにはならない→ロスが出る→ロッシー
「間引かないで圧縮」 元の信号と同じになる→ロスがでない→ロスレス
と表現する。
当然ながら「間引く」ロッシーのほうが量が減るから圧縮率は高い。でも圧縮を元に戻した時に、間引いた分だけ音質は低下する(聴き分けられるかどうかはまた別の話)。
CDより低い解像度のローレゾは基本的にロッシ−で圧縮されており、反対により高い解像度のハイレゾはロスレスでの圧縮である。なのだけれどもCDと同じ解像度でロスレスで圧縮したものを「ロスレス」、ハイレゾはロスレスで圧縮していてもロスレスとは呼ばず「ハイレゾ」と解像度と圧縮方法の違いをゴッチャにして呼ぶ場合もある。ややこしいゼ。
さてAppleとAmazonのプランは組み立て方が微妙に違っていて、
Apple
従来はローレゾで提供していたストリーミングを追加料金なしでハイレゾでも提供
9000万曲 月額980円=年額11760円
Amazon
従来のプランは
PRIME 200万曲ローレゾ 年額割引適応で4900円=月額408円
UNLIMITED 7500万曲ローレゾ PRIME料金に月額780円、年額割引7800円上乗せ
HD 7500万曲ハイレゾ UNLIMITED料金に月額1000円=年額12000円上乗せ
つまりHDコースでハイレゾを聴くには、年額でトータル4900+7800+12000=
24700円が必要だった。
それが6月よりUNLIMITEDに加入していればHDの追加料金が発生しなくなった。
だからハイレゾにかかる費用は年額で4900+7800=12700円となる。
従来の24700円に対して51%の価格設定。月額に直せば1058円。
AppleよりAmazonが年間で12700円ー11760円=940円高い。しかしPRIMEの料金には映画見放題や配送料無料などAmazonの他の特典が含まれるから、コスパ的にはAmazonの方が上回っているかな。なおAppleの9000万曲に対してAmazonは7500万曲で劣っているとはいえ、このレベルになると貯金が9兆円あるか7.5兆円かみたいなもので、それだけあればどちらでも使い切れない(聴き切れない)でしょという感じ。
前回に書いたようにPRIMEコースに入っていても、
昔のロックやポップス:音質にはこだわっていない。
女性ジャズボーカル:夜遅くに音のインテリア的に流しているだけで、
音質を云々するほどのボリュームで聴いていない。
200万曲:まだ聴いていないアルバムがたくさんある。
クラシック:CDをたくさん買っている。
ということで、あまりUNLIMITEDやHDのコースには興味がなかった、でも「Appleがハイレゾを提供!」「Amazonも追加料金なしでハイレゾを提供!」と5月半ばから6月にかけて流れたニュースについ乗せられて(^^ゞ
その時はAmazonは4ヶ月、Appleが3ヶ月の無料キャンペーンをやっていた。とりあえずAmazonのキャンペーンを利用して、3ヶ月後くらいにAppleのキャンペーンも使って、どちらがいいか較べてみようかと考えている。
いつになったらタワレコが登場する?(^^ゞ
ーーー続く
wassho at 23:08|Permalink│Comments(0)│
2021年11月01日
さよならタワレコ その2
前回に書いた6月に起きたストリーミング業界の大きな変化とは、Appleミュージックがハイレゾでの配信を始めたこと。ハイレゾなんて今じゃ珍しくもないので、そこにAppleが参入しても何の不思議もないように思われるが、多少この分野の歴史を知っていれば「へぇ〜」と思う出来事ではあったのだ。
携帯できるポータブルプレーヤーを発明したのはSONY。それを(その音源を)デジタル化して現在のようなスタイルに変えたのはAppleである。2001年にCDをMacに取り込んで管理・再生できるiTunesというソフトをリリースし、同時にそのiTunesと連携した携帯プレーヤーであるiPodを発売する。もっともここまでなら手を出したかどうかは別として、どこのパソコンや家電メーカーでも考えはしたはず。
この当時にiPodで音楽を聴くには音源を取り込むためのCDが必要だった。それが一変したのが2003年(日本では2005年)。AppleはiTunesから音楽をダウンロードして購入できるサービスを始める。これが音楽産業のビジネスモデルを大きく変えるいわゆるゲームチェンジャーだったのはいうまでもない。世の中の仕組みを変えるのは大きな軋轢を生むもの。こんな肝の据わったマーケティングは、他のパソコンや家電メーカーは夢の中でも考えなかったに違いない。
話はそれるが町の本屋が減っている話はよく聞くが、
町のレコード屋なんてもうほとんど絶滅して話題にもならないね。
やがて音楽のデジタル販売はダウンロードからストリーミングへ移行していく。先発企業であるSpotifyのサービス開始が2008年。Appleの参入が2015年と遅れたのはダウンロード販売の成功体験に縛られていたからだろう。いずれにしても「驕る平家は久しからず」で、CDを駆逐したダウンロード販売を今度はストリーミングが駆逐した。米国では既に音楽売り上げの85%をストリーミングが占め、ダウンロード販売はわずか6%に過ぎない。Appleも2019年からiTunesをMacに搭載しなくなった。
さて録音とは電気的にはアナログな信号な訳で、
CDではそれをサンプリング周波数44.1kHz、量子化ビット数16bitでデジタル化している。
これは
1秒間を44,100回(44.1kHz)に分割して
その間の音量変化を65,536段階(16bit=2の16乗)
で記録するという意味。
この規格で制作したCDは最大で700MB(メガバイト)の容量となる。700MBものサイズはネットで扱うには大きすぎるので、聴覚的に影響のない範囲で間引いて圧縮する技術が用いられた。この「聴覚的に影響のない範囲」というのがくせ者。人によっては音質の低下をを聞き分けられるし、心理的に音質が悪化したと感じる人もいる。でもデジタルミュージックのビジネスモデルを切り開いてきたAppleは「最高の音質」と謳ってきたわけ。
そして2014年あたりから広まり始めたのがハイレゾ。ハイレゾとはHigh(ハイ:高い)Resolution(レゾリューション:解像度)の略で、具体的にはCDの44.1kHz・16bitより高い解像度でデジタル化した音源を指す。当然(原理的に)音はよくなる。
厳密には違うのだがCDの規格を標準として、(CD規格を含んで)それより低ければローレゾ、高いものをハイレゾと考えていいだろう。数年前よりハイレゾはかなり普及している。しかしローレゾを「最高の音質」と提供してきたAppleは、まるでそれを拒むかのように対応してこなかった。そして今年の6月にようやくーーーだから「へぇ〜」と思ったわけ。
それにしてもパソコンメーカーだったAppleが、ダウンロード販売で音楽産業に進出した2003年の鮮やかさと較べて、ストリーミングへの移行は2015年と7年ほど遅れるし、ハイレゾ対応だって数年遅い。やっぱりジョブズが亡くなって以降は(2011年)切れ味悪くなった?
ところで「さよならタワレコ」というタイトルなのに、投稿2回目にして、まだタワレコのタの字も出てこない(^^ゞ 話も本筋からだいぶ離れてしまったm(_ _)m 思いつきでツラツラ書くブログなのでご勘弁を。
ーーー続く
携帯できるポータブルプレーヤーを発明したのはSONY。それを(その音源を)デジタル化して現在のようなスタイルに変えたのはAppleである。2001年にCDをMacに取り込んで管理・再生できるiTunesというソフトをリリースし、同時にそのiTunesと連携した携帯プレーヤーであるiPodを発売する。もっともここまでなら手を出したかどうかは別として、どこのパソコンや家電メーカーでも考えはしたはず。
この当時にiPodで音楽を聴くには音源を取り込むためのCDが必要だった。それが一変したのが2003年(日本では2005年)。AppleはiTunesから音楽をダウンロードして購入できるサービスを始める。これが音楽産業のビジネスモデルを大きく変えるいわゆるゲームチェンジャーだったのはいうまでもない。世の中の仕組みを変えるのは大きな軋轢を生むもの。こんな肝の据わったマーケティングは、他のパソコンや家電メーカーは夢の中でも考えなかったに違いない。
話はそれるが町の本屋が減っている話はよく聞くが、
町のレコード屋なんてもうほとんど絶滅して話題にもならないね。
やがて音楽のデジタル販売はダウンロードからストリーミングへ移行していく。先発企業であるSpotifyのサービス開始が2008年。Appleの参入が2015年と遅れたのはダウンロード販売の成功体験に縛られていたからだろう。いずれにしても「驕る平家は久しからず」で、CDを駆逐したダウンロード販売を今度はストリーミングが駆逐した。米国では既に音楽売り上げの85%をストリーミングが占め、ダウンロード販売はわずか6%に過ぎない。Appleも2019年からiTunesをMacに搭載しなくなった。
さて録音とは電気的にはアナログな信号な訳で、
CDではそれをサンプリング周波数44.1kHz、量子化ビット数16bitでデジタル化している。
これは
1秒間を44,100回(44.1kHz)に分割して
その間の音量変化を65,536段階(16bit=2の16乗)
で記録するという意味。
この規格で制作したCDは最大で700MB(メガバイト)の容量となる。700MBものサイズはネットで扱うには大きすぎるので、聴覚的に影響のない範囲で間引いて圧縮する技術が用いられた。この「聴覚的に影響のない範囲」というのがくせ者。人によっては音質の低下をを聞き分けられるし、心理的に音質が悪化したと感じる人もいる。でもデジタルミュージックのビジネスモデルを切り開いてきたAppleは「最高の音質」と謳ってきたわけ。
そして2014年あたりから広まり始めたのがハイレゾ。ハイレゾとはHigh(ハイ:高い)Resolution(レゾリューション:解像度)の略で、具体的にはCDの44.1kHz・16bitより高い解像度でデジタル化した音源を指す。当然(原理的に)音はよくなる。
厳密には違うのだがCDの規格を標準として、(CD規格を含んで)それより低ければローレゾ、高いものをハイレゾと考えていいだろう。数年前よりハイレゾはかなり普及している。しかしローレゾを「最高の音質」と提供してきたAppleは、まるでそれを拒むかのように対応してこなかった。そして今年の6月にようやくーーーだから「へぇ〜」と思ったわけ。
それにしてもパソコンメーカーだったAppleが、ダウンロード販売で音楽産業に進出した2003年の鮮やかさと較べて、ストリーミングへの移行は2015年と7年ほど遅れるし、ハイレゾ対応だって数年遅い。やっぱりジョブズが亡くなって以降は(2011年)切れ味悪くなった?
ところで「さよならタワレコ」というタイトルなのに、投稿2回目にして、まだタワレコのタの字も出てこない(^^ゞ 話も本筋からだいぶ離れてしまったm(_ _)m 思いつきでツラツラ書くブログなのでご勘弁を。
ーーー続く
wassho at 22:49|Permalink│Comments(0)│
2021年10月31日
さよならタワレコ
音楽業界ではCD不況が叫ばれて久しい。アメリカでは何とレコードの売り上げがCDを上回ったと1年ほど前にニュースになった。世界的に見て日本はCDがよく売れている国とはいえ、それでもピーク時の1998年に5879億円あったCDの売り上げが昨年は1269億円である。つまり22年で22%にまで減少。なぜかゾロ目の数字(^^ゞ
その原因は音楽離れとCD以外の音楽メディアの台頭。音楽離れについては推測に推測を重ねたような話になるので横に置いておく。若者の音楽離れなんて話も聞くけれど、高齢化社会が進んだことも大きいんじゃないかな。さてCD以外で有料の音楽メディアといえば、具体的にはダウンロード販売やストリーミング(ネット配信)となる。
日本レコード協会の統計では項目の定義に不明な部分があるものの、とりあえず数字を拾っておくと2020年の実績は以下の通り。ダウンロードとストリーミングを足すと684億円だから、CDの約半分の市場規模にまで育っている。
CD 1269億円
ダウンロード 177億円
ストリーミング 507億円

前置きが長くなったが、とりあえず人々はCDを買わなくなったのだ。でも私はけっこうCDを買ってきた。だいたい年間で10万円くらい。もっとも5〜6年前からはCDの中にあるファイルをパソコンに取り込んで、それをDAC(デジタル・アナログ・コンバーター)という装置を介してオーディオにつなぐスタイル。同時に携帯音楽プレーヤーにもファイルを移してある。CDプレーヤーを使うのは購入直後でまだパソコンに取り込んでない時くらい。
それならばCDに取り込む手間なんかかけずに、ダウンロード販売で買えばと思われるかも知れない。しかし私が主に買うクラシックの分野では品揃えが充実していないのである。直近となる5月に購入した7枚について確認してみると、e-onkyoというメジャーなサイトで販売されていたのは、そのうちの1枚しかなかった。それとe-onkyoで扱っているのはハイレゾというCDより高音質のファイルで、だからCDと較べて価格が数割ほど高い。なのに私の耳と持っているオーディオ機器ではほとんど違いが分からず(^^ゞ だったらCDでいいかと考えていた。
一方のストリーミングはというと、昨年の4月にDoCoMoのキャンペーンでAmazonプライムが1年間無料になり、遅ればせながらその特典に含まれるAmazonミュージックを利用していた。若かりし頃によく聴いていた音楽と、夜に流す女性ジャズヴォーカルが中心。最近はJ-POPのカバーアルバムにちょっとハマった。
Amazonミュージックはファミリー割引や学割を除いてPRIME、UNLIMITED、HDの3コースに分かれており、曲数と音質では以下の違いがある。
PRIMEが200万曲なのに対して、UNLIMITEDとHDは7500万曲
PRIMEとUNLIMITEDがCDより低い音質なのに対して、HDはCDと同等かそれ以上の音質
DoCoMoのキャンペーンで利用できたのはPRIMEコース。
つまりCDより音質的には低いストリーミングで聴いていた。
もっとも、それはAppleミュージックやSpotifyなどのメジャーどころと同等の音質で、いわばストリーミングでの標準的な音質。CDと聞き較べてもほとんど聞き分けられないし、それだけを聴いていたら音質に不満を感じる人はほとんどいないはず。だいたい私は古いロックやポップスを聴くのに、当時のカーステやラジカセの雰囲気に近い低音質で楽しむために、オーディオではなくパソコンのスピーカーで鳴らしていたくらいで。
ちなみにAmazonミュージックでクラシックはほとんど聴いていない。PRIMEコースではラインナップが貧弱だったので、クラシックはCDそれ以外をストリーミングとの使い分けに自然となった。
そして1年が経って今年の4月に無料キャンペーン期間が終了したわけだが、まんまとキャンペーンでの体験に取り込まれて有料会員になってしまった(^^ゞ ただしそれは音楽のためよりはAmazonプライムビデオで観られる映画が主な理由。
なので当然ながら音楽はPRIMEコースを選択(というよりAmazonのプライム会員になるとAmazonミュージックのPRIMEコースが無料で付いてくる)。PRIMEコースで音楽を聴いていると、しょっちゅうUNLIMITEDにアップグレードしませんか?と表示が出る。でもPRIMEコースでも古いロックやポップスあるいは女性ジャズヴォーカルでまだ聴いていないアルバムがたくさんあったので、それらを聴き尽くすまではいいかなと思っていた。
しかし6月にストリーミグ業界に大きな変化が起こる。
ーーー続く
その原因は音楽離れとCD以外の音楽メディアの台頭。音楽離れについては推測に推測を重ねたような話になるので横に置いておく。若者の音楽離れなんて話も聞くけれど、高齢化社会が進んだことも大きいんじゃないかな。さてCD以外で有料の音楽メディアといえば、具体的にはダウンロード販売やストリーミング(ネット配信)となる。
日本レコード協会の統計では項目の定義に不明な部分があるものの、とりあえず数字を拾っておくと2020年の実績は以下の通り。ダウンロードとストリーミングを足すと684億円だから、CDの約半分の市場規模にまで育っている。
CD 1269億円
ダウンロード 177億円
ストリーミング 507億円

前置きが長くなったが、とりあえず人々はCDを買わなくなったのだ。でも私はけっこうCDを買ってきた。だいたい年間で10万円くらい。もっとも5〜6年前からはCDの中にあるファイルをパソコンに取り込んで、それをDAC(デジタル・アナログ・コンバーター)という装置を介してオーディオにつなぐスタイル。同時に携帯音楽プレーヤーにもファイルを移してある。CDプレーヤーを使うのは購入直後でまだパソコンに取り込んでない時くらい。
それならばCDに取り込む手間なんかかけずに、ダウンロード販売で買えばと思われるかも知れない。しかし私が主に買うクラシックの分野では品揃えが充実していないのである。直近となる5月に購入した7枚について確認してみると、e-onkyoというメジャーなサイトで販売されていたのは、そのうちの1枚しかなかった。それとe-onkyoで扱っているのはハイレゾというCDより高音質のファイルで、だからCDと較べて価格が数割ほど高い。なのに私の耳と持っているオーディオ機器ではほとんど違いが分からず(^^ゞ だったらCDでいいかと考えていた。
一方のストリーミングはというと、昨年の4月にDoCoMoのキャンペーンでAmazonプライムが1年間無料になり、遅ればせながらその特典に含まれるAmazonミュージックを利用していた。若かりし頃によく聴いていた音楽と、夜に流す女性ジャズヴォーカルが中心。最近はJ-POPのカバーアルバムにちょっとハマった。
Amazonミュージックはファミリー割引や学割を除いてPRIME、UNLIMITED、HDの3コースに分かれており、曲数と音質では以下の違いがある。
PRIMEが200万曲なのに対して、UNLIMITEDとHDは7500万曲
PRIMEとUNLIMITEDがCDより低い音質なのに対して、HDはCDと同等かそれ以上の音質
DoCoMoのキャンペーンで利用できたのはPRIMEコース。
つまりCDより音質的には低いストリーミングで聴いていた。
もっとも、それはAppleミュージックやSpotifyなどのメジャーどころと同等の音質で、いわばストリーミングでの標準的な音質。CDと聞き較べてもほとんど聞き分けられないし、それだけを聴いていたら音質に不満を感じる人はほとんどいないはず。だいたい私は古いロックやポップスを聴くのに、当時のカーステやラジカセの雰囲気に近い低音質で楽しむために、オーディオではなくパソコンのスピーカーで鳴らしていたくらいで。
ちなみにAmazonミュージックでクラシックはほとんど聴いていない。PRIMEコースではラインナップが貧弱だったので、クラシックはCDそれ以外をストリーミングとの使い分けに自然となった。
そして1年が経って今年の4月に無料キャンペーン期間が終了したわけだが、まんまとキャンペーンでの体験に取り込まれて有料会員になってしまった(^^ゞ ただしそれは音楽のためよりはAmazonプライムビデオで観られる映画が主な理由。
なので当然ながら音楽はPRIMEコースを選択(というよりAmazonのプライム会員になるとAmazonミュージックのPRIMEコースが無料で付いてくる)。PRIMEコースで音楽を聴いていると、しょっちゅうUNLIMITEDにアップグレードしませんか?と表示が出る。でもPRIMEコースでも古いロックやポップスあるいは女性ジャズヴォーカルでまだ聴いていないアルバムがたくさんあったので、それらを聴き尽くすまではいいかなと思っていた。
しかし6月にストリーミグ業界に大きな変化が起こる。
ーーー続く
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2021年08月27日
冬のソナタと恋のフーガ その2
「どんな意味かを調べようと思ったが、ずっとほったらかしになっていたもの」のひとつであった「恋のフーガ」を、バッハの平均律クラヴィーアを聴いたことをきっかけに調べたのが前回の話。
ついでに音楽用語を使ったもので気になっていた「冬のソナタ」も調べてみた。
冬のソナタはご存じ韓流ブームの火付け役となった大ヒットドラマ。韓国人の名前は言葉ではなく音のように聞こえて覚えるのが苦手な私でも、ペ・ヨンジュンとチェ・ジウはすっかり耳に馴染んでスラスラ言える。ドラマそのものは一度も見たことがないのだが(^^ゞ
それにしても冬のソナタが日本で放送されたのが2003年で、あれからそろそろ20年も経つのかあ。まさに光陰矢のごとし、歳月人を待たずである。参考までにサッカーの日韓ワールドカップ共同開催は2002年だった。
さてソナタという音楽用語は、フーガと較べたら目や耳にする機会は多いと思うが、その意味を明確に答えられる人はクラシック音楽好きでも少ないかも知れない。もっとも意味を知らなくても特に困らない言葉ではある。
語源はイタリア語で「楽器によって演奏された曲」という意味らしい。なんじゃそりゃと思ってしまうが、対義語は歌が入った曲のカンカータ。昔(中世ヨーロッパ)は音楽といえばカンカータで、歌がなくて楽器だけの曲は少なかったので区別する必要があったようだ。
そしてソナタの意味合いは時代によって変化していく。面倒なのでそれは省略して、
現在の使われ方は主に2つ。
<その1>
楽器の独奏または二重奏という意味。
これが他の分野では見られない曖昧な言葉の使い方なのである。まずピアノソナタという場合はビアノの独奏を指す。しかしピアノ以外の楽器、例えばヴァイオリンソナタやチェロソナタでは独奏ではなくピアノの伴奏が付く。独奏と二重奏をソナタというひとつの単語にまとめるなよと思うが、なぜか音楽界ではそういうことになっている。
ちなみに少数だがピアノの伴奏が付かないものもあって、その場合は「無伴奏バイオリンソナタ」などと表記して区別される。ただしピアノは他の楽器を伴わないのに、そのことを無伴奏ピアノソナタとはいわない。
なおピアノの伴奏と書いたが、ピアノはメインの楽器とほぼ同格に扱われている場合が多く、そういう点からは二重奏といったほうがしっくりくる。作曲家によっては例えばヴァイオリンソナタのことを「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ」などと表記することもある。
〇〇〇ソナタというタイトルの付いている曲はピアノソナタが断トツに多くて、次いでヴァイオリンソナタ、チェロソナタの順。他にはヴィオラ、フルート、クラリネットなど。ただし上位の3楽器と較べると数はかなり少ない。またトランペットやコントラバスのソナタもあるらしいが、まだ聴いたことがない。
<その2>
作曲の形式のひとつ。
定義的には「ソナタ形式を含む組曲がソナタ」と文章が二重になってややこしい。
このうちのソナタ形式とは曲の構成が提示部、展開部、再現部の3パートに分かれた形式。内容は異なるが文章でいうところの起承転結みたいなもの。これによって音楽にストーリー性を持たせることができる。そして組曲とは曲が第1楽章、第2楽章ーーーといくつかに分かれていること。
ということでどこかの楽章がソナタ形式で書かれていれば、
その曲はソナタということになる。
なのだけれど、〇〇〇ソナタのタイトルが付いている曲はもちろんとして、交響曲も協奏曲もその他多くのクラシック曲はこの定義に当てはまる。つまりほとんどがソナタであって、逆にいえばソナタという言葉は特に使う意味を持たないともいえる。
さて例によって前置きが長くなったが本題の冬のソナタ。
恋のフーガは作曲手法のフーガとは関係がなく、いわば言葉遊びのように付けられたタイトルだったが、こちらのソナタの意図は?
結論から書くと恋のフーガ以上に、
音楽用語のソナタとの関係がまったくなかったw(゚o゚)w
こんなことを気にするヤツはあまりいないようで、あまり資料が見つからなかったが、とりあえずウィキペディアによれば、冬のソナタの韓国語原題を直訳すると「冬の恋歌」となる。中国語圏では「冬季戀歌」とそのまま翻訳されたタイトルが使われている。
しかし「恋歌」という単語は日本語ではあまり使わないし、響きとして古くさい印象もある。それで意訳するなら「冬のラブソング」となるが、それだとドラマのイメージやストーリーと合わないということでソナタという言葉が採用されたらしい。
つまりソナタにはまったく意味がないというか、タイトルの意味を曖昧にするために選ばれた飾り言葉のようである。カタカナで音楽用語で、何となくおしゃれな感じになることを狙っただけだろう。ソナタとはカンカータの対義語で歌を伴わない器楽曲、つまり「恋歌」とは相容れないなんて知識あるいは配慮はもちろんなかったと思われる。
というわけで調べて損したレベルの結論(^^ゞ
おしまい
ついでに音楽用語を使ったもので気になっていた「冬のソナタ」も調べてみた。
冬のソナタはご存じ韓流ブームの火付け役となった大ヒットドラマ。韓国人の名前は言葉ではなく音のように聞こえて覚えるのが苦手な私でも、ペ・ヨンジュンとチェ・ジウはすっかり耳に馴染んでスラスラ言える。ドラマそのものは一度も見たことがないのだが(^^ゞ
それにしても冬のソナタが日本で放送されたのが2003年で、あれからそろそろ20年も経つのかあ。まさに光陰矢のごとし、歳月人を待たずである。参考までにサッカーの日韓ワールドカップ共同開催は2002年だった。
さてソナタという音楽用語は、フーガと較べたら目や耳にする機会は多いと思うが、その意味を明確に答えられる人はクラシック音楽好きでも少ないかも知れない。もっとも意味を知らなくても特に困らない言葉ではある。
語源はイタリア語で「楽器によって演奏された曲」という意味らしい。なんじゃそりゃと思ってしまうが、対義語は歌が入った曲のカンカータ。昔(中世ヨーロッパ)は音楽といえばカンカータで、歌がなくて楽器だけの曲は少なかったので区別する必要があったようだ。
そしてソナタの意味合いは時代によって変化していく。面倒なのでそれは省略して、
現在の使われ方は主に2つ。
<その1>
楽器の独奏または二重奏という意味。
これが他の分野では見られない曖昧な言葉の使い方なのである。まずピアノソナタという場合はビアノの独奏を指す。しかしピアノ以外の楽器、例えばヴァイオリンソナタやチェロソナタでは独奏ではなくピアノの伴奏が付く。独奏と二重奏をソナタというひとつの単語にまとめるなよと思うが、なぜか音楽界ではそういうことになっている。
ちなみに少数だがピアノの伴奏が付かないものもあって、その場合は「無伴奏バイオリンソナタ」などと表記して区別される。ただしピアノは他の楽器を伴わないのに、そのことを無伴奏ピアノソナタとはいわない。
なおピアノの伴奏と書いたが、ピアノはメインの楽器とほぼ同格に扱われている場合が多く、そういう点からは二重奏といったほうがしっくりくる。作曲家によっては例えばヴァイオリンソナタのことを「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ」などと表記することもある。
〇〇〇ソナタというタイトルの付いている曲はピアノソナタが断トツに多くて、次いでヴァイオリンソナタ、チェロソナタの順。他にはヴィオラ、フルート、クラリネットなど。ただし上位の3楽器と較べると数はかなり少ない。またトランペットやコントラバスのソナタもあるらしいが、まだ聴いたことがない。
<その2>
作曲の形式のひとつ。
定義的には「ソナタ形式を含む組曲がソナタ」と文章が二重になってややこしい。
このうちのソナタ形式とは曲の構成が提示部、展開部、再現部の3パートに分かれた形式。内容は異なるが文章でいうところの起承転結みたいなもの。これによって音楽にストーリー性を持たせることができる。そして組曲とは曲が第1楽章、第2楽章ーーーといくつかに分かれていること。
ということでどこかの楽章がソナタ形式で書かれていれば、
その曲はソナタということになる。
なのだけれど、〇〇〇ソナタのタイトルが付いている曲はもちろんとして、交響曲も協奏曲もその他多くのクラシック曲はこの定義に当てはまる。つまりほとんどがソナタであって、逆にいえばソナタという言葉は特に使う意味を持たないともいえる。
さて例によって前置きが長くなったが本題の冬のソナタ。
恋のフーガは作曲手法のフーガとは関係がなく、いわば言葉遊びのように付けられたタイトルだったが、こちらのソナタの意図は?
結論から書くと恋のフーガ以上に、
音楽用語のソナタとの関係がまったくなかったw(゚o゚)w
こんなことを気にするヤツはあまりいないようで、あまり資料が見つからなかったが、とりあえずウィキペディアによれば、冬のソナタの韓国語原題を直訳すると「冬の恋歌」となる。中国語圏では「冬季戀歌」とそのまま翻訳されたタイトルが使われている。
しかし「恋歌」という単語は日本語ではあまり使わないし、響きとして古くさい印象もある。それで意訳するなら「冬のラブソング」となるが、それだとドラマのイメージやストーリーと合わないということでソナタという言葉が採用されたらしい。
つまりソナタにはまったく意味がないというか、タイトルの意味を曖昧にするために選ばれた飾り言葉のようである。カタカナで音楽用語で、何となくおしゃれな感じになることを狙っただけだろう。ソナタとはカンカータの対義語で歌を伴わない器楽曲、つまり「恋歌」とは相容れないなんて知識あるいは配慮はもちろんなかったと思われる。
というわけで調べて損したレベルの結論(^^ゞ
おしまい
wassho at 20:57|Permalink│Comments(0)│
2021年08月26日
冬のソナタと恋のフーガ
先日のこと、Amazonミュージックで何気なく選んだエレーヌ・グリモー(ピアニストの名前)の「バッハ・トランスクライブド」というアルバムを聴いた。平均律クラヴィーア曲集の間にチェンバロ協奏曲やピアノ版のシャコンヌなどを挟むという少し変わった構成。これがなかなかよかった。演奏もさることながら曲順も含めた選曲の妙が素晴らしい。バッハなのに最後まで退屈しないと書けばクラシック通からはバカにされるかな(^^ゞ
この平均律クラヴィーア曲集というのは、プレリュードとフーガがセットになった曲から成り立っている。プレリュードは日本語にすると前奏曲で、だいたい漢字通りの意味。フーガは遁走曲や追走曲と訳される。遁走(とんそう)は逃げることで逃走の古い言い方。対して追走は走って追うことである。逃げると追いかけるでは意味が正反対だが、同じ行為を違う立場から表現したといえる。
そのフーガ=遁走曲・追走曲とは主題が様々に形を変えて反復される作曲の手法。同じメロディが繰り返されて逃げている、あるいは追いかけられているような印象になるからそうネーミングされたようだ。なおフーガ(fugere)の単語自体はラテン語で「逃げる」を意味している。
話は変わるが、ネットの時代になってから調べる・検索することが簡単になり、たいていの疑問はすぐに片がつくようになった。なんだけれど「これはどういうこと?そのうちに調べよう」と思って、ずっとほったらかしになっていることも多いもの。
私にとって、そのひとつが「恋のフーガ」。
これはザ・ピーナッツという双子姉妹の歌手が1967年(昭和42年)に発表した歌謡曲。その頃に小学生以上の年代ならたいていの人は知っているヒット曲となった。
どんな曲だったかなあという人でも、
冒頭のティンパニーを聴くだけで瞬時に思い出せるはず。
小柳ゆきが2003年にカバーしている。
こちらは一人二役で双子姉妹を演じるというアイデア演出。
おそらく最初は、高校生になってクラシック音楽におけるフーガの意味を知り、その時に「そういえば子供の頃に流行った、ザ・ピーナッツの恋のフーガってどういう意味だったの?」と気になったように記憶している。もちろんその頃はそう簡単に調べる手段はなかったとはいえ、それにしてもずいぶんと長く放置していたものだな(^^ゞ
エレーヌ・グリモーのバッハを聴いて、
久しぶりに恋のフーガのことを思い出したので調べてみるとーーー
恋のフーガは、フーガの手法を用いて作曲されていない。(それは
聴けばわかるが)
その歌詞が「追いかけて追いかけて」で始まるので、作詞家のなかにし礼が
追いかける、だから相手は逃げている→遁走曲・追走曲→フーガと連想して
タイトルを付けたらしい。
なお編曲を担当した宮川泰は当初フーガの要素を曲のアレンジに取り入れようと
試みたが、上手くできず途中で諦めたとのこと。
というわけで私としてはすっきりしたけれど、
世間一般的には実にどうでもいい話だろうな(^^ゞ
ーーー続く
この平均律クラヴィーア曲集というのは、プレリュードとフーガがセットになった曲から成り立っている。プレリュードは日本語にすると前奏曲で、だいたい漢字通りの意味。フーガは遁走曲や追走曲と訳される。遁走(とんそう)は逃げることで逃走の古い言い方。対して追走は走って追うことである。逃げると追いかけるでは意味が正反対だが、同じ行為を違う立場から表現したといえる。
そのフーガ=遁走曲・追走曲とは主題が様々に形を変えて反復される作曲の手法。同じメロディが繰り返されて逃げている、あるいは追いかけられているような印象になるからそうネーミングされたようだ。なおフーガ(fugere)の単語自体はラテン語で「逃げる」を意味している。
話は変わるが、ネットの時代になってから調べる・検索することが簡単になり、たいていの疑問はすぐに片がつくようになった。なんだけれど「これはどういうこと?そのうちに調べよう」と思って、ずっとほったらかしになっていることも多いもの。
私にとって、そのひとつが「恋のフーガ」。
これはザ・ピーナッツという双子姉妹の歌手が1967年(昭和42年)に発表した歌謡曲。その頃に小学生以上の年代ならたいていの人は知っているヒット曲となった。
どんな曲だったかなあという人でも、
冒頭のティンパニーを聴くだけで瞬時に思い出せるはず。
小柳ゆきが2003年にカバーしている。
こちらは一人二役で双子姉妹を演じるというアイデア演出。
おそらく最初は、高校生になってクラシック音楽におけるフーガの意味を知り、その時に「そういえば子供の頃に流行った、ザ・ピーナッツの恋のフーガってどういう意味だったの?」と気になったように記憶している。もちろんその頃はそう簡単に調べる手段はなかったとはいえ、それにしてもずいぶんと長く放置していたものだな(^^ゞ
エレーヌ・グリモーのバッハを聴いて、
久しぶりに恋のフーガのことを思い出したので調べてみるとーーー
恋のフーガは、フーガの手法を用いて作曲されていない。(それは
聴けばわかるが)
その歌詞が「追いかけて追いかけて」で始まるので、作詞家のなかにし礼が
追いかける、だから相手は逃げている→遁走曲・追走曲→フーガと連想して
タイトルを付けたらしい。
なお編曲を担当した宮川泰は当初フーガの要素を曲のアレンジに取り入れようと
試みたが、上手くできず途中で諦めたとのこと。
というわけで私としてはすっきりしたけれど、
世間一般的には実にどうでもいい話だろうな(^^ゞ
ーーー続く
wassho at 19:50|Permalink│Comments(0)│
2021年05月18日
イヤホン・ヘッドホン 2.5mmプラグの注意点
2016年の末にオンキョーのDP-X1Aという携帯音楽プレイヤーを買った。
↓
DP-X1Aはイヤホンを一般的な接続以外に、バランス接続と呼ばれる仕組みでも鳴らすことができる。それを試してみたくて、それまで使っていたイヤホンがダメになった時に、バランス接続ができるパイオニアのSE-CH5BLという機種に買い換えた。
↓
DP-X1Aをバランス接続するには直径が2.5mmのプラグを使う。ちなみに一般的なイヤホンプラグの直径は3.5mmである。
↓
後にMomentum ON-EAR Gというヘッドホンを買い、これもバランス接続ができるように2.5mmのプラグがついたケーブルと交換した。
ーーーなどをこれまで書いてきた。
それらのイヤホンあるいはヘッドホンの性能と、わたしの耳力の組み合わせでは音質的に「気のせい」ほどの違いしか感じ取れないのであるが(^^ゞ しかしせっかくバランス接続の機能があるのだからとの単純な理由で、SE-CH5BLを購入した2018年の5月からはバランス接続のみで使用している。
ところでバランス接続でない一般のイヤホンのプラグは直径3.5mmが標準として確立している。これに対してバランス接続は2.5mm、3.5mm、4.4mm、その他特殊な形状もあって規格が乱立している。そして2.5mmのプラグに関しては、細いから折れやすいと指摘される場合がある。
2.5÷3.5=71%だから強度が下がるのは間違いない。しかし極めて短い部材なので実用的な強度は確保されているだろうし、もしポキポキ折れるようなら2.5mm規格は採用されていないはず。実際のところSE-CH5BLを約3年間使ってきたが折れたことはない。
しかしであるーーー
1月頃にイヤホンの片側の音が途切れるような症状が出た。こういった場合に疑うのはケーブルの断線である。過去のイヤホンは
ゼンハイザー:CX870:8ヶ月
ソニー:MDR-XB60EX:3年と4ヶ月
ソニー:MDR-XB90EX:2年と5ヶ月
で断線している。1月の時点でSE-CH5BLの使用期間は2年と8ヶ月。そろそろ寿命が来てもおかしくはないタイミング。ケーブルの断線はプラグの近くで起こる場合が多い。その付近のケーブルをシゴけば初期のうちは回復する場合もある。この時も効果があった。
そのようにダマしながら使っていたが、徐々に音の途切れる頻度が増してきた。それで何気なくイヤホンのプラグを携帯音楽プレイヤーから抜いてみると、
少し曲がっていた(/o\)
プラグが曲がるような強い力を加えた覚えはない。気づかないうちに何かの弾みで強く押されてしまったのか、あるいは弱い力の蓄積が2年と8ヶ月続いて曲がったのか。理由はわからないがとにかく曲がった。プラグの根本中央に対して先端中央が0.5mmほどズレたような、ごくわずかな曲がり方。3.5mmのプラグでこんな経験はない。
イヤホンのプラグはとても短いから指で持っては修正できない。だからペンチでも使えばよかったのだが、ちょっと横着をしてプラグをジャックに差し込んだままクイックイッと力を加えて修正してみた。まだわずかに曲がっているような気がしたものの、とりあえず音の途切れはなくなった。
意外と簡単に治ったなーーーとほくそ笑む。
それでもたまに音が途切れる。そういう時はあまり深く考えずにジャックに差し込まれたプラグにクイックイッと適当に力を加えて対処。
しかし今月になって、また音が途切れる頻度が増えてきた。
そして先日、プラグを差し込むジャックのあたりを見てみると、ジャックの金具がボディから浮いているのを発見! ※写真の右側が2.5mmのジャック。左は普通の3.5mm。
つまりジャックを使ってテコの原理でプラグに力を加えて修正しているうちに、ジャックがグラグラになってしまった(>_<)
ちなみに何度も修正を加えたプラグは、今ではまっすぐに。
※写真右がイヤホンのプラグ。左はヘッドホンのプラグで、これは最初から曲がっていない。
まとめると、イヤホンのプラグが曲がっても、ジャックを使って修正してはいけない〜そんなマイナーなアドバイスは誰の役に立つ?というのが本日のお話(^^ゞ
修理に出すのも面倒だから、3.5mmのジャックが使えるイヤホンに買い換えることになりそう。ヘッドホンはケーブルを元に戻せば大丈夫。バランス接続ではなくなってしまうが「気のせい」ほどの違いだし。
ところでオンキヨーは債務超過が続いて今年の7月に上場廃止となる。2017年には1620円あった株価も本日の終値は7円と紙くずレベル。10年ほど前からギターのギブソンやティアックが株主になったり、パイオニアのAV事業を買収したり、かと思えば最近は自社のAV事業をシャープに売却したりと迷走状態。会社の名前もオンキヨー〇〇〇と何度も変わり、現在はオンキヨーホームエンターテイメント株式会社。
2016年に発売されたDP-X1Aは、そこそこ評判がよかったはずなのに後継機種は発売されないままになっている。先ほどホームページを見たらまだラインナップとして残っているものの、公式の通販ページには掲載されていない。
実は昔、オンキョーのCDプレーヤーを2台続けて買って、2台とも同じところが壊れたことがあった。そんなわけで妙な思い入れ?のあるオンキヨーのオーディオ製品だけれど、私が買うのはこのDP-X1Aが最後になるのかな。ちょっと寂しい。
wassho at 21:33|Permalink│Comments(0)│
2021年04月05日
ところで今年のラ・フォル・ジュルネはどうなった?
ラ・フォル・ジュルネというのはクラシックの音楽祭。毎年ゴールデンウイークに有楽町の東京国際フォーラムで開催される。有料・無料含めて公演数は400ほどもあってまさに祭典と言える規模。演奏するのは中堅どころが多いが、たまに一流アーティストも出演する。私にとっては欠かせないイベントのひとつになっている。
しかし当然ながら昨年はコロナで中止。それで今年も中止だろうと思っていたというか決めつけていたのだが、念のためチェックしておこうかと。
Googleで「ラ・フォル・ジュルネ」と検索すると先頭に表示されるのは
ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2020 Beethoven
のタイトル。これはベートーヴェンがテーマだった昨年のページ。
ホームページのURL(アドレス)は https://www.lfj.jp であるが、それをブラウザーに入力しても https://www.lfj.jp/lfj_2020/ と昨年のページにジャンプして表示されてしまう。
今年のラ・フォル・ジュルネは中止ではなく、
最初からなかったということなのだろうか?
その2020年のホームページを見ると、主催は「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2020 運営委員会」となっており、その下に株式会社KAJIMOTO/株式会社東京国際フォーラム/三菱地所株式会社の名前が書かれていた。KAJIMOTOというのはクラシック音楽専門のプロモーターである。
年度を2021年に変えて「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2021 運営委員会」で検索してみたがヒットせず。それぞれの会社のホームページにもアクセスしてみたが、今年のラ・フォル・ジュルネに言及した情報はなかった。
なお東京国際フォーラムのプレスリリースはとても数が少なく、最初に表示される5件めにビックリマーク付きで、一昨年10月のラ・フォル・ジュルネの開催決定のお知らせがまだ載っているという恥ずかしさ。
ただし後日に、開催が中止になったというお知らせは載せられていない。広報として不誠実といわざるを得ないだろう。それにしても最新が昨年の11月ってーーー
公式のSNSも確認してみると最終更新が、
Facebook:2020年7月16日
Twitter:2020年10月26日
Instagram:2020年5月1日
ーーーと夜逃げ状態?
ちなみに各SNSのアドレスに2020の文字はなかった。
https://www.facebook.com/lafollejourneeaujapon/
https://twitter.com/lfjtokyoblog
https://www.instagram.com/lafollejournee/
そういえば時々メールが届いていたなとメールソフトをさかのぼってみると、
2020年2月7日
「ラ・フォル・ジュルネTOKYO運営委員会事務局」名義
アドレスは lfjtokyo2020@kajimotomusic.com だから発信元はKAJIMOTO
内容はワイン関連イベントのお知らせ
2020年2月18日
「LFJチケット販売サイト」名義でLFJメールマガジンのタイトル
(LFJとはラ・フォル・ジュルネの略)
アドレスは lafolle_info@pia.co.jp だから発信元はチケットぴあ
内容はチケット販売スケジュールのお知らせ
以下2月18日と同じ発信元で
2020年3月13日
チケット販売延期のお知らせ
2020年3月30日
開催中止のお知らせ
それが最後で、そして今年は何の連絡もなし。
さてラ・フォル・ジュルネの主催者は運営委員会方式で、その年ごとに結成されるのだろうか、そして今年は結成していないから何の連絡もないのだろうか?
そんなことが許されるとは思えない。2005年から長年続いた、あれだけの大規模なイベントなのだから、キチンと状況を説明する社会的責任があるはずだ。もちろん状況は説明されなくてもわかっているが、もっと大事なのは私はラ・フォル・ジュルネの会員なので(だからメールも届いている。よく覚えていないが会員にならないとネットでチケットを購入できないような仕組みだったと思う)、会員になる時に登録したクレジットカードを含む個人情報はどうなっているのかということ。夜逃げしてもらっちゃ困るのである。
運営委員会に名前を連ねている東京国際フォーラムは、東京都が51%を出資している公共性の高い企業である。三菱地所はもちろん日本を代表する企業のひとつ。KAJIMOTOはよく知らなかったが1951年(昭和26年)から続く老舗のようだ。
そんなメンツが揃っているのに何のアナウンスもないとは。
この国はだいぶアカンようになってきたのかな(/o\)
コロナのあたふたで、それが露呈するケースが多い気がする。
しかし当然ながら昨年はコロナで中止。それで今年も中止だろうと思っていたというか決めつけていたのだが、念のためチェックしておこうかと。
Googleで「ラ・フォル・ジュルネ」と検索すると先頭に表示されるのは
ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2020 Beethoven
のタイトル。これはベートーヴェンがテーマだった昨年のページ。
ホームページのURL(アドレス)は https://www.lfj.jp であるが、それをブラウザーに入力しても https://www.lfj.jp/lfj_2020/ と昨年のページにジャンプして表示されてしまう。
今年のラ・フォル・ジュルネは中止ではなく、
最初からなかったということなのだろうか?
その2020年のホームページを見ると、主催は「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2020 運営委員会」となっており、その下に株式会社KAJIMOTO/株式会社東京国際フォーラム/三菱地所株式会社の名前が書かれていた。KAJIMOTOというのはクラシック音楽専門のプロモーターである。
年度を2021年に変えて「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2021 運営委員会」で検索してみたがヒットせず。それぞれの会社のホームページにもアクセスしてみたが、今年のラ・フォル・ジュルネに言及した情報はなかった。
なお東京国際フォーラムのプレスリリースはとても数が少なく、最初に表示される5件めにビックリマーク付きで、一昨年10月のラ・フォル・ジュルネの開催決定のお知らせがまだ載っているという恥ずかしさ。
ただし後日に、開催が中止になったというお知らせは載せられていない。広報として不誠実といわざるを得ないだろう。それにしても最新が昨年の11月ってーーー
公式のSNSも確認してみると最終更新が、
Facebook:2020年7月16日
Twitter:2020年10月26日
Instagram:2020年5月1日
ーーーと夜逃げ状態?
ちなみに各SNSのアドレスに2020の文字はなかった。
https://www.facebook.com/lafollejourneeaujapon/
https://twitter.com/lfjtokyoblog
https://www.instagram.com/lafollejournee/
そういえば時々メールが届いていたなとメールソフトをさかのぼってみると、
2020年2月7日
「ラ・フォル・ジュルネTOKYO運営委員会事務局」名義
アドレスは lfjtokyo2020@kajimotomusic.com だから発信元はKAJIMOTO
内容はワイン関連イベントのお知らせ
2020年2月18日
「LFJチケット販売サイト」名義でLFJメールマガジンのタイトル
(LFJとはラ・フォル・ジュルネの略)
アドレスは lafolle_info@pia.co.jp だから発信元はチケットぴあ
内容はチケット販売スケジュールのお知らせ
以下2月18日と同じ発信元で
2020年3月13日
チケット販売延期のお知らせ
2020年3月30日
開催中止のお知らせ
それが最後で、そして今年は何の連絡もなし。
さてラ・フォル・ジュルネの主催者は運営委員会方式で、その年ごとに結成されるのだろうか、そして今年は結成していないから何の連絡もないのだろうか?
そんなことが許されるとは思えない。2005年から長年続いた、あれだけの大規模なイベントなのだから、キチンと状況を説明する社会的責任があるはずだ。もちろん状況は説明されなくてもわかっているが、もっと大事なのは私はラ・フォル・ジュルネの会員なので(だからメールも届いている。よく覚えていないが会員にならないとネットでチケットを購入できないような仕組みだったと思う)、会員になる時に登録したクレジットカードを含む個人情報はどうなっているのかということ。夜逃げしてもらっちゃ困るのである。
運営委員会に名前を連ねている東京国際フォーラムは、東京都が51%を出資している公共性の高い企業である。三菱地所はもちろん日本を代表する企業のひとつ。KAJIMOTOはよく知らなかったが1951年(昭和26年)から続く老舗のようだ。
そんなメンツが揃っているのに何のアナウンスもないとは。
この国はだいぶアカンようになってきたのかな(/o\)
コロナのあたふたで、それが露呈するケースが多い気がする。
wassho at 20:12|Permalink│Comments(0)│
2021年03月12日
Ten Years After
前回3月11日のブログに “10 years after” というタイトルをつけたのは、あの地震から今年で10年かと思った時に、そのフレーズが何となく頭に浮かんだから。もっともこの表現は10年後という意味なので、10年目とはニュアンスが違う。しかし震災についての大げさなタイトルにしたくないという気持ちもあり、まっいいかと。
正確にいうと思いだしたのはテン・イヤーズ・アフターでも “Ten Years After” という、かすかに名前だけが記憶の片隅にあったバンドである。調べてみたら、
イギリス出身
1960年代に隆盛したハードブルースの代表的グループ。
後のハードロックを形成する過渡期において、重要な役割を果たした。
とWikipediaにあった。ハードブルースなんてカテゴリーは初めて知った。Amazonミュージックには6枚のアルバムがあって、そのうちの Live at the Fillmore East という1970年録音のライブを先ほどから聴いている。まあちょっと緩めのハードロックというところかな。
活動時期は1966年から1974年だから、1962年から1970年のビートルズとだいたい同じ時代。ちなみにハードロックの草分けであるレッド・ツェッペリンやディープ・パープルのデビューは1968年。
おそらく中学時代にFMの音楽番組あたりで名前を知ったのだろう。しかし確かに記憶にはあったが、ヒット曲もなかったと思うし、別に気に入っていたわけでもない。ただ何となく知っていたというだけで、そしてこの50年近くはすっかり忘れて意識からも消えていたバンド。それを「10年つながり」というだけで突然に思い出すのだから、まったくもって脳の働きは不思議である。
以前に書いたかも知れないが、
脳は過去のすべてを記憶している。
しかし「覚えている」領域にすべての情報を置くと処理しきれないので、
その多くは「忘れた」領域に入れられて、
何かのきっかけで必要に応じて「覚えている」領域に移される。
これが「思い出す」である。
というふうに推察している。
できれば
もっと大事なこと、役に立つことを思い出させて欲しいーーー(^^ゞ
正確にいうと思いだしたのはテン・イヤーズ・アフターでも “Ten Years After” という、かすかに名前だけが記憶の片隅にあったバンドである。調べてみたら、
イギリス出身
1960年代に隆盛したハードブルースの代表的グループ。
後のハードロックを形成する過渡期において、重要な役割を果たした。
とWikipediaにあった。ハードブルースなんてカテゴリーは初めて知った。Amazonミュージックには6枚のアルバムがあって、そのうちの Live at the Fillmore East という1970年録音のライブを先ほどから聴いている。まあちょっと緩めのハードロックというところかな。
活動時期は1966年から1974年だから、1962年から1970年のビートルズとだいたい同じ時代。ちなみにハードロックの草分けであるレッド・ツェッペリンやディープ・パープルのデビューは1968年。
おそらく中学時代にFMの音楽番組あたりで名前を知ったのだろう。しかし確かに記憶にはあったが、ヒット曲もなかったと思うし、別に気に入っていたわけでもない。ただ何となく知っていたというだけで、そしてこの50年近くはすっかり忘れて意識からも消えていたバンド。それを「10年つながり」というだけで突然に思い出すのだから、まったくもって脳の働きは不思議である。
以前に書いたかも知れないが、
脳は過去のすべてを記憶している。
しかし「覚えている」領域にすべての情報を置くと処理しきれないので、
その多くは「忘れた」領域に入れられて、
何かのきっかけで必要に応じて「覚えている」領域に移される。
これが「思い出す」である。
というふうに推察している。
できれば
もっと大事なこと、役に立つことを思い出させて欲しいーーー(^^ゞ
wassho at 21:34|Permalink│Comments(0)│
2020年12月22日
交響曲にお願い
作曲家の生誕〇〇年とはクラシック音楽業界で定番のマーケティング手法。その作曲家のコンサートが多く開催され、CDもたくさん企画される。毎年誰かの生誕〇〇年に当たるわけでネタに困らない。それに、仮に今年が生誕100年記念で成功したら、つまり需要があるとわかったら、10年後には生誕110年でまた盛り上げられるわけだし(^^ゞ
今年はベートーヴェンの生誕250年に当たる年だった。クラシック界で最大のスーパースターだから、他の作曲家と較べて生誕マーケティングも大規模で、たくさんのコンサートが予定されていた。
しかしコロナで(/o\)
さて先日、音楽とは関係ないテレビ番組でベートーヴェンを特集していた。これも生誕250年の影響だろう。彼の作曲技法を解説するような内容で、演奏はバイオリン2本、ヴィオラ、チェロそれにピアノを加えたピアノ五重奏の編成。
そして1曲目に演奏されたのが交響曲第5番、あのジャジャジャ・ジャーンの運命。まさかこの編成で運命を演奏するとは思っていなかったからビックリした。しかしこれがなかなかよかったのである。いつも迫力に押されて聴き逃していたところが、クリアに頭に入ってきたというか、まあ音楽の説明は難しいけれどそんな感じ。
それで思いついたのがーーー
オーケストラは演目にもよるが大規模なものだと100名前後の人数がいる。ただし楽器の種類は20ほど。つまり複数の人が同じ楽器を演奏している。これはもちろん音量を確保するためである。コンサートならそれは必然であるとしても、録音するなら楽器の音量バランスは調節できるのだから、各楽器1台でも成り立つのではないかと。
同じメロディーを複数の人で演奏すると、どんなプロでも100%ピッタリには重ならない。そのごく微妙なズレが合奏の味わいを出しているのかも知れないが、それは音のニジミともいえる。
ニジミがなく超クリアな演奏になるのか、大勢での演奏と較べたらスカスカになるのか、私の知識と経験程度ではまったく予想がつかない。でも、いやだからこそ各楽器1台のフルオーケストラを是非にも聴いてみたいのである。
どこか実験好きのレコード会社が試してくれないかなあ。
2021.9.18追記
このブログでは「各楽器1台」と書いているが、もちろんバイオリンは第1と第2に分かれているので2台必要になる。そのあたりは話が細かくなるので敢えて触れなかったが、最近、管楽器のほとんども第1と第2に分かれていることを知った(ファーストとセカンドという表現のほうが多いみたい)。
さらにオーケストラ全体の編成=規模にもよるのだろうがトランペットは第3、ホルンは第4まであるらしい。なおバイオリン以外の弦楽器、すなわちヴィオラ、チェロ、コントラバスには第1と第2の区別はない。
また例えばフルートが第1と第2に分かれていて、常に違うパート譜面を吹いているのかどうかはまだ知らない。おそらく曲によって違うような気がする。
というわけで交響曲にお願いしたいのは「各楽器1台」ではなく「各パートで楽器1台」であるとの修正追記。
今年はベートーヴェンの生誕250年に当たる年だった。クラシック界で最大のスーパースターだから、他の作曲家と較べて生誕マーケティングも大規模で、たくさんのコンサートが予定されていた。
しかしコロナで(/o\)
さて先日、音楽とは関係ないテレビ番組でベートーヴェンを特集していた。これも生誕250年の影響だろう。彼の作曲技法を解説するような内容で、演奏はバイオリン2本、ヴィオラ、チェロそれにピアノを加えたピアノ五重奏の編成。
そして1曲目に演奏されたのが交響曲第5番、あのジャジャジャ・ジャーンの運命。まさかこの編成で運命を演奏するとは思っていなかったからビックリした。しかしこれがなかなかよかったのである。いつも迫力に押されて聴き逃していたところが、クリアに頭に入ってきたというか、まあ音楽の説明は難しいけれどそんな感じ。
それで思いついたのがーーー
オーケストラは演目にもよるが大規模なものだと100名前後の人数がいる。ただし楽器の種類は20ほど。つまり複数の人が同じ楽器を演奏している。これはもちろん音量を確保するためである。コンサートならそれは必然であるとしても、録音するなら楽器の音量バランスは調節できるのだから、各楽器1台でも成り立つのではないかと。
同じメロディーを複数の人で演奏すると、どんなプロでも100%ピッタリには重ならない。そのごく微妙なズレが合奏の味わいを出しているのかも知れないが、それは音のニジミともいえる。
ニジミがなく超クリアな演奏になるのか、大勢での演奏と較べたらスカスカになるのか、私の知識と経験程度ではまったく予想がつかない。でも、いやだからこそ各楽器1台のフルオーケストラを是非にも聴いてみたいのである。
どこか実験好きのレコード会社が試してくれないかなあ。
2021.9.18追記
このブログでは「各楽器1台」と書いているが、もちろんバイオリンは第1と第2に分かれているので2台必要になる。そのあたりは話が細かくなるので敢えて触れなかったが、最近、管楽器のほとんども第1と第2に分かれていることを知った(ファーストとセカンドという表現のほうが多いみたい)。
さらにオーケストラ全体の編成=規模にもよるのだろうがトランペットは第3、ホルンは第4まであるらしい。なおバイオリン以外の弦楽器、すなわちヴィオラ、チェロ、コントラバスには第1と第2の区別はない。
また例えばフルートが第1と第2に分かれていて、常に違うパート譜面を吹いているのかどうかはまだ知らない。おそらく曲によって違うような気がする。
というわけで交響曲にお願いしたいのは「各楽器1台」ではなく「各パートで楽器1台」であるとの修正追記。
wassho at 23:11|Permalink│Comments(0)│
2020年12月08日
第九とウルトラセブン
クラシック音楽の世界では年末にベートーヴェンの第九を聴く、あるいは唄うことになっている。元々はドイツで始まった習慣のようだが、日本でも第2次世界対戦終了直後の1947年(昭和22年)から12月に演奏が始まっている。そして何故かこの習慣は世界で日本のみが引き継ぎ、もうずいぶんと昔から誕生日の♫ハッピーバースデー to ユー、クリスマスのクリスマスソングと同じように、師走には第九という組み合わせが定着している。
そして、こんな1万人参加の大合唱コンサートなんてものまである。
これはサントリーがスポンサーになって1983年から38年間も続けているイベント。日本人の「第九愛」がうかがい知れるというもの。
ところで今年はコロナ。合唱はマスクしては歌えないから飛沫が大発生する。だから中止かと思っていたら、無観客にして、さらにプロ以外の1万人のアマチュア合唱愛好家はリモートで参加するというスタイルで12月6日に開催された。ドンダケ第九が好きやねん(^^ゞ
さて12月になればニュースで第九のコンサート模様なども報じられる。だから♫ミ・ミ・ファ・ソ・ソ・ファ・ミ・レな第4楽章の合唱メロディーには子供の頃から馴染みがあったものの、第1楽章から通しで聴いたのは高校生の時が最初である。
レコードに針を落としてすぐに、強烈に懐かしさを覚えるメロディーが流れてきた。ここに貼った演奏だと開始24秒あたりからタタ〜ン、タタ〜ンと2フレーズ。
これがわかるのはオッサン・オバハン限定かも知れないが、どこかウルトラセブンの記憶と重ならない? しかしウルトラセブンの主題歌にはこんなメロディーはなかった。残念ながら当時はそれ以上を調べるすべもなく。
<主題歌>
それからウン十年の歳月が流れて、先日に謎が解けた。第九に似たメロディーは主題歌の前のオープニング画面のような部分で使われていた。グルグル回る絵の具のようなものが止まる開始14秒あたりである。
改めて聴いてみるとあまり似ていないなあ。高校生の時はベートーヴェンのタタ〜ン、タタ〜ンを聞いた瞬間に頭の中でウルトラセブンが蘇ったのに。もうそんな感受性は衰えてしまったのかな(/o\)
以前にシューマンのピアノ協奏曲がウルトラセブンの最終回で使われていたことを書いた。子供の頃は気がつかなかったけれど、ウルトラセブンは何かと音楽的レベルの高かった作品である。
YouTubeで交響詩「ウルトラセブン」というのを見つけた。元の楽曲が素晴らしいから、こんなふうにフルオーケストラと大合唱団で演奏できるのだと思う。
こちらのオープニングは昔のままの雰囲気。
しかし、やたらウルトラセブンがキレイだと思っていたらーーー
これは胸熱な動画。小学生ダンサーズがメチャ可愛い! そしてモロボシ・ダンとアンヌ隊員も登場。その隣の二人もウルトラ警備隊のメンバーかも知れないが年寄り過ぎて誰かわからず(>_<) それにしてもウルトラセブンのホルンの使い方は、古今東西のクラシック作品と比較しても抜群じゃないかな。
年の瀬に第九もいいけれどウルトラセブンも元気出るよ。
そして、こんな1万人参加の大合唱コンサートなんてものまである。
これはサントリーがスポンサーになって1983年から38年間も続けているイベント。日本人の「第九愛」がうかがい知れるというもの。
ところで今年はコロナ。合唱はマスクしては歌えないから飛沫が大発生する。だから中止かと思っていたら、無観客にして、さらにプロ以外の1万人のアマチュア合唱愛好家はリモートで参加するというスタイルで12月6日に開催された。ドンダケ第九が好きやねん(^^ゞ
さて12月になればニュースで第九のコンサート模様なども報じられる。だから♫ミ・ミ・ファ・ソ・ソ・ファ・ミ・レな第4楽章の合唱メロディーには子供の頃から馴染みがあったものの、第1楽章から通しで聴いたのは高校生の時が最初である。
レコードに針を落としてすぐに、強烈に懐かしさを覚えるメロディーが流れてきた。ここに貼った演奏だと開始24秒あたりからタタ〜ン、タタ〜ンと2フレーズ。
これがわかるのはオッサン・オバハン限定かも知れないが、どこかウルトラセブンの記憶と重ならない? しかしウルトラセブンの主題歌にはこんなメロディーはなかった。残念ながら当時はそれ以上を調べるすべもなく。
<主題歌>
それからウン十年の歳月が流れて、先日に謎が解けた。第九に似たメロディーは主題歌の前のオープニング画面のような部分で使われていた。グルグル回る絵の具のようなものが止まる開始14秒あたりである。
改めて聴いてみるとあまり似ていないなあ。高校生の時はベートーヴェンのタタ〜ン、タタ〜ンを聞いた瞬間に頭の中でウルトラセブンが蘇ったのに。もうそんな感受性は衰えてしまったのかな(/o\)
以前にシューマンのピアノ協奏曲がウルトラセブンの最終回で使われていたことを書いた。子供の頃は気がつかなかったけれど、ウルトラセブンは何かと音楽的レベルの高かった作品である。
YouTubeで交響詩「ウルトラセブン」というのを見つけた。元の楽曲が素晴らしいから、こんなふうにフルオーケストラと大合唱団で演奏できるのだと思う。
こちらのオープニングは昔のままの雰囲気。
しかし、やたらウルトラセブンがキレイだと思っていたらーーー
これは胸熱な動画。小学生ダンサーズがメチャ可愛い! そしてモロボシ・ダンとアンヌ隊員も登場。その隣の二人もウルトラ警備隊のメンバーかも知れないが年寄り過ぎて誰かわからず(>_<) それにしてもウルトラセブンのホルンの使い方は、古今東西のクラシック作品と比較しても抜群じゃないかな。
年の瀬に第九もいいけれどウルトラセブンも元気出るよ。
wassho at 19:27|Permalink│Comments(0)│
2020年10月29日
ハイレゾなめてました
CDプレーヤーの代わりにパソコンを再生装置として使うのがPCオーディオというスタイル。その再生ソフトにはAudirvana(オーディルヴァナ)というのを使っている。先日、ユーザー特典として、DSDで録音されたRAIZESという高音質なアルバムを無料でダウンロードできるキャンペーンのお知らせが来た。
音楽ファイルにはいろんな種類がある。
PCM 44.1kHz → CDの規格
PCM 96kHz DSD 2.8MHz →ハイレゾとして一般的な規格
PCM 192kHz DSD 5.6MHz
PCM 384kHz DSD 11.2MHz
PCM 768kHz DSD 22.4MHz
PCMとDSDというのは録音方式の違い。イメージ的にはVHSかベータかみたいなもの(この比喩が通用しない世代も増えてきたが)。数字はサンプリング周波数というもので大きいほど高音質。ただしPCMとDSDは原理が違うので、単位も違っていて両者の数字だけの比較は無意味。
PCMには量子化ビット数というスペックもあるのだが、話がややこしくなるのでそれは無視して、PCM 44.1kHzというのがCDに収められている音楽ファイルの規格。だから2行目のPCM 96kHzまたはDSD 2.8MHz以上がハイレゾと呼ばれる。ハイレゾはハイ(高い)レゾリューション(解像度や分解能力)の略で、テレビで例えるならCDが今までの放送でハイレゾが4Kのような関係。
上に並べたPCM 96kHzとDSD 2.8MHzが音質的に同等かは議論があるだろうが、いわゆるハイレゾとしてダウンロード販売されている音楽ファイルのほとんどは、このどちらかなので同じ位置にしてみた。
今回のキャンペーンではDSDの2.8MHzから22.4MHzまで4つのファイル形式から選べた。残念ながら私が使っているDACというパソコンとアンプをつなぐ装置が、DSD 5.6MHzまでにしか対応していないので必然的にそれをダウンロード。
保有するPCオーディオ音源のほとんどはCDをパソコンに取り込んだもので、つまりPCM 44.1kHzである。いくつかハイレゾの音楽ファイルも持っているが、それも一般的なPCM 96kHz。だから今回のDSD 5.6MHzはワンランク上のハイレゾ初体験になる。
聴いてみた。
DSD 5.6MHzはビックリするほど高音質だった。
音質を文章にするのは難しい。いや文章にするだけならいくらでもできるが、その表現で本当に伝わるかどうかは別の話。それを承知で書けばDSD 5.6MHzから流れてきたのは生々しくて、彫りが深くて実体感のある音。パーカッションが使われている曲では、人の手で太鼓の皮を叩いていることがリアルに感じられる。それと音量はいつもと同じなのに、なぜか音がとても部屋の中に広がっているように聞こえるのが不思議。とにかくウチのオーディオセットには、ソースがよければこんないい音を鳴らす実力があったのかと驚かされた。
実は今までハイレゾを重視してこなかった。なぜならCD規格のPCM 44.1kHzと一般的なハイレゾ規格であるPCM 96kHzを聞き較べても「気のせい」程度の違いしか感じ取れなかったから。耳も鈍いし持っているオーディオ装置もショボイから仕方ないかと思っていたが、それがDSD 5.6MHz、そしておそらくはそれと同等のPCM 192kHz以上のハイレゾなら、はっきりと違いがわかることが確認できたのは大きな収穫。
もっとも、そのクラスのハイレゾは、一般的なハイレゾ以上に発売タイトル数が極端に少ない。だからこれからハイレゾな音楽ライフを存分に満喫できることにはならないのだが、それでも小さな楽しみができたことは素直にうれしい。
それにしてもAudirvanaの無料キャンペーンがなかったら、今回の経験はおそらくなかったと思う。それは決して食わず嫌いではなく、過去のCDとハイレゾの聞き較べを踏まえてのこと。それでも、そんなわずかな経験の判断で可能性を摘んでいたことには変わりない。具体的に気がついていないだけで、身の回りにそういうことはたくさんあるんだろうな。
世の中はどんどん変化していくのだから、自分の知見もアップデートしなければと反省。取り残されるというのは、それを怠るからだ。それはある意味ゴールがないということなので、その大変さにため息がでるけれど(^^ゞ
音楽ファイルにはいろんな種類がある。
PCM 44.1kHz → CDの規格
PCM 96kHz DSD 2.8MHz →ハイレゾとして一般的な規格
PCM 192kHz DSD 5.6MHz
PCM 384kHz DSD 11.2MHz
PCM 768kHz DSD 22.4MHz
PCMとDSDというのは録音方式の違い。イメージ的にはVHSかベータかみたいなもの(この比喩が通用しない世代も増えてきたが)。数字はサンプリング周波数というもので大きいほど高音質。ただしPCMとDSDは原理が違うので、単位も違っていて両者の数字だけの比較は無意味。
PCMには量子化ビット数というスペックもあるのだが、話がややこしくなるのでそれは無視して、PCM 44.1kHzというのがCDに収められている音楽ファイルの規格。だから2行目のPCM 96kHzまたはDSD 2.8MHz以上がハイレゾと呼ばれる。ハイレゾはハイ(高い)レゾリューション(解像度や分解能力)の略で、テレビで例えるならCDが今までの放送でハイレゾが4Kのような関係。
上に並べたPCM 96kHzとDSD 2.8MHzが音質的に同等かは議論があるだろうが、いわゆるハイレゾとしてダウンロード販売されている音楽ファイルのほとんどは、このどちらかなので同じ位置にしてみた。
今回のキャンペーンではDSDの2.8MHzから22.4MHzまで4つのファイル形式から選べた。残念ながら私が使っているDACというパソコンとアンプをつなぐ装置が、DSD 5.6MHzまでにしか対応していないので必然的にそれをダウンロード。
保有するPCオーディオ音源のほとんどはCDをパソコンに取り込んだもので、つまりPCM 44.1kHzである。いくつかハイレゾの音楽ファイルも持っているが、それも一般的なPCM 96kHz。だから今回のDSD 5.6MHzはワンランク上のハイレゾ初体験になる。
聴いてみた。
DSD 5.6MHzはビックリするほど高音質だった。
音質を文章にするのは難しい。いや文章にするだけならいくらでもできるが、その表現で本当に伝わるかどうかは別の話。それを承知で書けばDSD 5.6MHzから流れてきたのは生々しくて、彫りが深くて実体感のある音。パーカッションが使われている曲では、人の手で太鼓の皮を叩いていることがリアルに感じられる。それと音量はいつもと同じなのに、なぜか音がとても部屋の中に広がっているように聞こえるのが不思議。とにかくウチのオーディオセットには、ソースがよければこんないい音を鳴らす実力があったのかと驚かされた。
実は今までハイレゾを重視してこなかった。なぜならCD規格のPCM 44.1kHzと一般的なハイレゾ規格であるPCM 96kHzを聞き較べても「気のせい」程度の違いしか感じ取れなかったから。耳も鈍いし持っているオーディオ装置もショボイから仕方ないかと思っていたが、それがDSD 5.6MHz、そしておそらくはそれと同等のPCM 192kHz以上のハイレゾなら、はっきりと違いがわかることが確認できたのは大きな収穫。
もっとも、そのクラスのハイレゾは、一般的なハイレゾ以上に発売タイトル数が極端に少ない。だからこれからハイレゾな音楽ライフを存分に満喫できることにはならないのだが、それでも小さな楽しみができたことは素直にうれしい。
それにしてもAudirvanaの無料キャンペーンがなかったら、今回の経験はおそらくなかったと思う。それは決して食わず嫌いではなく、過去のCDとハイレゾの聞き較べを踏まえてのこと。それでも、そんなわずかな経験の判断で可能性を摘んでいたことには変わりない。具体的に気がついていないだけで、身の回りにそういうことはたくさんあるんだろうな。
世の中はどんどん変化していくのだから、自分の知見もアップデートしなければと反省。取り残されるというのは、それを怠るからだ。それはある意味ゴールがないということなので、その大変さにため息がでるけれど(^^ゞ
wassho at 19:42|Permalink│Comments(0)│
2020年09月14日
レコードの売り上げがCDを上回る!
9月11日のAFPニュースによると、アメリカで今年上半期の売り上げは
レコード 約246億円
CD 約138億円
となったそうだ。
これはCDがレコードに負けたというより、かつて音楽メディアの中心だったCDがストリーミング(ネット配信)サービスに押されてどんどん衰退し、マニアックなマーケットとして一定の規模があったレコードより小さくなって起きた現象。ちなみに同時期のストリーミングの売り上げは約5094億円と圧倒的。
CDの売り上げが減少しているとはずいぶんと前から言われていたけれど、まさかレコードに抜かれるとはビックリ。SNSでのやりとりに取って代わられてメールが衰退し、郵便のほうが多くなったようなイメージである。
一方で日本レコード協会の統計によると、日本での2019年の売り上げは、
レコード 約21億円
CD 約1495億円
ストリーミング 約706億円
とアメリカとはまったく状況が異なる。世界的にCDが衰退していく中で日本はそうでもないとは聞いていたが数字を確認したのは初めてで、こんなに違うとは思わなかった。
3媒体を合計して比率で表すと
アメリカ
レコード 4%
CD 3%
ストリーミング 93%
日本
レコード 1%
CD 67%
ストリーミング 32%
国によってこんなに構造が違うマーケットも珍しいかな。アイドルの握手券商法がどの程度影響しているのか興味があるものの、そういったデータはネットで見つからなかった。
理由はともかく日本はまだまだCDが主流といえるが、それでも売り上げが大きく下がっている傾向に変わりはない。シングル、アルバム含めた国内のCD売り上げのピークは1998年の5879億円。それが昨年の2019年には1495億円と20年間で1/4まで減少している。
これをCD不況と業界では称しているけれど、まず言葉遣いが間違っている。不況というのは好況と循環を繰り返す。CDの場合は衰退するだけだろう。まあそんな揚げ足取りはさておいて、CD不況の原因は「エンタメ・コンテンツの多様化」「レンタルや中古市場の存在」「違法コピーの横行」「ストリーミングサービスの発展」など色々と分析されている。しかし大事なことを忘れているんじゃないか。CDが売れないのは
パッケージのセロファンを剥がしにくいから(^^ゞ
である。どうしてあんなに剥がしにくいのか。メーカーの人間は自分でCDを買ったことがあるのかと毎回ムカつく。たまに剥がしやすいように切り取りテープが巻かれているものがあっても、そのテープの端が浮いておらずつまめなかったり、テープが途中でCDケースから外れてしまったり役に立たない場合がほとんどである。
考えてもみてくれ。幼い頃、生まれて初めてキャラメルの箱を開けるときに、セロファンの剥がし方で苦労した記憶があるか? なのにどうしてCDのセロファンは21世紀になっても簡単に剥がせないのだ(怒)
どうせ改良されないだろうから、セロファンを剥がしやすくすればCDの売り上げは回復すると無責任に宣言しておこう(^^ゞ
レコード 約246億円
CD 約138億円
となったそうだ。
これはCDがレコードに負けたというより、かつて音楽メディアの中心だったCDがストリーミング(ネット配信)サービスに押されてどんどん衰退し、マニアックなマーケットとして一定の規模があったレコードより小さくなって起きた現象。ちなみに同時期のストリーミングの売り上げは約5094億円と圧倒的。
CDの売り上げが減少しているとはずいぶんと前から言われていたけれど、まさかレコードに抜かれるとはビックリ。SNSでのやりとりに取って代わられてメールが衰退し、郵便のほうが多くなったようなイメージである。
一方で日本レコード協会の統計によると、日本での2019年の売り上げは、
レコード 約21億円
CD 約1495億円
ストリーミング 約706億円
とアメリカとはまったく状況が異なる。世界的にCDが衰退していく中で日本はそうでもないとは聞いていたが数字を確認したのは初めてで、こんなに違うとは思わなかった。
3媒体を合計して比率で表すと
アメリカ
レコード 4%
CD 3%
ストリーミング 93%
日本
レコード 1%
CD 67%
ストリーミング 32%
国によってこんなに構造が違うマーケットも珍しいかな。アイドルの握手券商法がどの程度影響しているのか興味があるものの、そういったデータはネットで見つからなかった。
理由はともかく日本はまだまだCDが主流といえるが、それでも売り上げが大きく下がっている傾向に変わりはない。シングル、アルバム含めた国内のCD売り上げのピークは1998年の5879億円。それが昨年の2019年には1495億円と20年間で1/4まで減少している。
これをCD不況と業界では称しているけれど、まず言葉遣いが間違っている。不況というのは好況と循環を繰り返す。CDの場合は衰退するだけだろう。まあそんな揚げ足取りはさておいて、CD不況の原因は「エンタメ・コンテンツの多様化」「レンタルや中古市場の存在」「違法コピーの横行」「ストリーミングサービスの発展」など色々と分析されている。しかし大事なことを忘れているんじゃないか。CDが売れないのは
パッケージのセロファンを剥がしにくいから(^^ゞ
である。どうしてあんなに剥がしにくいのか。メーカーの人間は自分でCDを買ったことがあるのかと毎回ムカつく。たまに剥がしやすいように切り取りテープが巻かれているものがあっても、そのテープの端が浮いておらずつまめなかったり、テープが途中でCDケースから外れてしまったり役に立たない場合がほとんどである。
考えてもみてくれ。幼い頃、生まれて初めてキャラメルの箱を開けるときに、セロファンの剥がし方で苦労した記憶があるか? なのにどうしてCDのセロファンは21世紀になっても簡単に剥がせないのだ(怒)
どうせ改良されないだろうから、セロファンを剥がしやすくすればCDの売り上げは回復すると無責任に宣言しておこう(^^ゞ
wassho at 21:21|Permalink│Comments(0)│
2020年09月04日
オールドロックをiMacで
春頃にはAmazonミュージックで昔懐かしいAORをよく聴いていた。一通り聴き終わった後はまたクラシック中心の生活に戻ったが、お盆の前くらいにAmazonミュージックのことを思い出し、今度は以前に紹介した「ロックの名盤435選」というサイトを参考にしながら古いロックをよく聴いている。
パソコンはDAC(デジタル・アナログ・コンバーター)という機器を介してオーディオアンプにつながっており、つまりパソコンで再生してもオーディオのスピーカーが鳴るようになっている。
ところが先日、そのDACが故障した。その場合はオーディオではなくパソコンのスピーカーから音が出ることになる。音質的にはかなり劣る。マッタクモーと思いつつ、しばらく聴いているうちに、そのチープな音質がオールドロックには意外と似合っていることに気づく。
正確に表現するなら、似合っているといっても適しているわけではない。オールドロックといえども、できるだけ高音質で再生すべきである。ただしオールドロックを聴く→懐かしい雰囲気を味わう→パソコンの音質が昔のラジカセやカーステに近い、という意味でイイ感じに楽しめるということ。
使っているパソコンは現行型のiMacで、パソコンの中ではそこそこ音がいい部類だとされている。ただしiMacは低音が過剰気味で、しかも締まりがない音質なので私は評価していなかった。しかし、それがラジカセやカーステのショボイ音質をなんとかしようと低音を目盛り一杯ブーストしていた時代の音質に近いのである。まさに塞翁が馬。
さて先に書いたDACの故障。電源が入らなかったのだが、調べてみると故障ではなく電源アダプターからの電線が抜けていただけだった。再び差し込んで一件落着。
しかしである。それを差し込むところは、かなりキツキツで、どうか考えても勝手に抜けるような作りではないのである。もちろんDACを動かしたりもしていない。
誰かが抜いたとしか考えられないーーー
もう9月だけれど、まだまだ夜も暑いので怪談話でした(^^ゞ
パソコンはDAC(デジタル・アナログ・コンバーター)という機器を介してオーディオアンプにつながっており、つまりパソコンで再生してもオーディオのスピーカーが鳴るようになっている。
ところが先日、そのDACが故障した。その場合はオーディオではなくパソコンのスピーカーから音が出ることになる。音質的にはかなり劣る。マッタクモーと思いつつ、しばらく聴いているうちに、そのチープな音質がオールドロックには意外と似合っていることに気づく。
正確に表現するなら、似合っているといっても適しているわけではない。オールドロックといえども、できるだけ高音質で再生すべきである。ただしオールドロックを聴く→懐かしい雰囲気を味わう→パソコンの音質が昔のラジカセやカーステに近い、という意味でイイ感じに楽しめるということ。
使っているパソコンは現行型のiMacで、パソコンの中ではそこそこ音がいい部類だとされている。ただしiMacは低音が過剰気味で、しかも締まりがない音質なので私は評価していなかった。しかし、それがラジカセやカーステのショボイ音質をなんとかしようと低音を目盛り一杯ブーストしていた時代の音質に近いのである。まさに塞翁が馬。
さて先に書いたDACの故障。電源が入らなかったのだが、調べてみると故障ではなく電源アダプターからの電線が抜けていただけだった。再び差し込んで一件落着。
しかしである。それを差し込むところは、かなりキツキツで、どうか考えても勝手に抜けるような作りではないのである。もちろんDACを動かしたりもしていない。
誰かが抜いたとしか考えられないーーー
もう9月だけれど、まだまだ夜も暑いので怪談話でした(^^ゞ
wassho at 23:47|Permalink│Comments(0)│
2020年05月05日
AmazonミュージックでAORを探してみたら
4月の中頃に
docomoのキャンペーンでAmazonプライムの会員になり、
そのサービスのひとつであるAmazonミュージックで、
プライム会員の特典に含まれるPRIMEコースをなぜか選ぶことができず、
仕方なく「30日間無料お試し」のUNLIMITEDコースに登録した。
などの話を
ドコモがアマゾンで若返った話
ドコモがアマゾンで若返った話 その2
で記事にした。
それで「その2」の最後に書いた「AORの名盤 330選」で紹介されているアルバムがAmazonミュージックにどれくらい揃っているのかを、UNLIMITEDコースの無料お試し期間が切れる5月3日まで暇を見つけては探していた。
その結果発表をすると
約150アルバム
紹介されていたのは330アルバムだから
150÷330=45%
のヒット率となる。思ったより少なかったが、およそ40年前の「それなりにしかヒットしなかった音楽」も含めてこれだけ聴けるのは素晴らしい気もするから、評価はなかなか微妙である。ちなみにAORとは1980年前後に流行った、ちょっとソフト系のロックね。
UNLIMITEDコースは更新しなかった。それで自動的にPRIMEコースに変更となる。両者の違いは品揃えの曲数で
PRIMEコース 200万曲 費用はプライム会員費に含まれる
UNLIMITEDコース 6500万曲 月額980円(プライム会員は月額780円)
現在Amazonミュージック・アプリのマイミュージック(ブラウザのブックマークのようなもの)に登録してあるのは131アルバム。これはCDを持っていたり、聴いてはみたものの気に入らなかったアルバムはマイミュージックに残さなかったから。
UNLIMITEDコースで登録して、PRIMEコースでは聴けないアルバムはアプリ上で暗く表示される。この画像では逆に光っているように見えるクリストファー・クロスとジョージ・ベンソンとダイア・ストレーツの3枚ががPRIMEコースでも聴けるアルバム。
それが全体でいくつあったかというと34アルバム。34÷131=26%だから、かなり寂しい結果になった。もっとも200万÷6500万=3%だから、その比率と較べると歩留まりはかなりいいとも言えるが
この1ヶ月間、自宅ではAORばかりを聴いていた。今まで「あの曲を聴きたい」と突発的に思った場合はYouTubeで探していた。しかしアルバムを通しで聴くと「記憶からは消えていても、かすかに聞き覚えのある曲」なんかがあって、その方がタイムスリップ感が強い。もちろん初めて聴く曲も多かったけれど、同じAORだからやはり1980年プラスマイナス数年の時代の雰囲気を感じさせる。
というわけでAORにどっぷり浸かっていたのだが、それでもUNLIMITEDコースを更新しなかった理由は単純で、いつも聴いていたら懐かしくなくなってしまうから(^^ゞ
お試し期間の1ヶ月間では、同じくブログの「その2」で紹介した「ロックの名盤 435選」まで手が回らなかったのは残念。しかしAORと同じ比率でヒットするなら44枚程度の計算になるから、そこそこ楽しめるだろう。現在メインで聴いているクラシックやジャズボーカルは、他社の音楽配信サービスも含めてこれからじっくり調べるつもり。
話はそれるが、ゴールデンウィークの楽しみのひとつだったラ・フォル・ジュルネ(クラシックの音楽祭)が、今年はロナウイルスのせいで中止になって凹んでいるーーー
docomoのキャンペーンでAmazonプライムの会員になり、
そのサービスのひとつであるAmazonミュージックで、
プライム会員の特典に含まれるPRIMEコースをなぜか選ぶことができず、
仕方なく「30日間無料お試し」のUNLIMITEDコースに登録した。
などの話を
ドコモがアマゾンで若返った話
ドコモがアマゾンで若返った話 その2
で記事にした。
それで「その2」の最後に書いた「AORの名盤 330選」で紹介されているアルバムがAmazonミュージックにどれくらい揃っているのかを、UNLIMITEDコースの無料お試し期間が切れる5月3日まで暇を見つけては探していた。
その結果発表をすると
約150アルバム
紹介されていたのは330アルバムだから
150÷330=45%
のヒット率となる。思ったより少なかったが、およそ40年前の「それなりにしかヒットしなかった音楽」も含めてこれだけ聴けるのは素晴らしい気もするから、評価はなかなか微妙である。ちなみにAORとは1980年前後に流行った、ちょっとソフト系のロックね。
UNLIMITEDコースは更新しなかった。それで自動的にPRIMEコースに変更となる。両者の違いは品揃えの曲数で
PRIMEコース 200万曲 費用はプライム会員費に含まれる
UNLIMITEDコース 6500万曲 月額980円(プライム会員は月額780円)
現在Amazonミュージック・アプリのマイミュージック(ブラウザのブックマークのようなもの)に登録してあるのは131アルバム。これはCDを持っていたり、聴いてはみたものの気に入らなかったアルバムはマイミュージックに残さなかったから。
UNLIMITEDコースで登録して、PRIMEコースでは聴けないアルバムはアプリ上で暗く表示される。この画像では逆に光っているように見えるクリストファー・クロスとジョージ・ベンソンとダイア・ストレーツの3枚ががPRIMEコースでも聴けるアルバム。
それが全体でいくつあったかというと34アルバム。34÷131=26%だから、かなり寂しい結果になった。もっとも200万÷6500万=3%だから、その比率と較べると歩留まりはかなりいいとも言えるが
この1ヶ月間、自宅ではAORばかりを聴いていた。今まで「あの曲を聴きたい」と突発的に思った場合はYouTubeで探していた。しかしアルバムを通しで聴くと「記憶からは消えていても、かすかに聞き覚えのある曲」なんかがあって、その方がタイムスリップ感が強い。もちろん初めて聴く曲も多かったけれど、同じAORだからやはり1980年プラスマイナス数年の時代の雰囲気を感じさせる。
というわけでAORにどっぷり浸かっていたのだが、それでもUNLIMITEDコースを更新しなかった理由は単純で、いつも聴いていたら懐かしくなくなってしまうから(^^ゞ
お試し期間の1ヶ月間では、同じくブログの「その2」で紹介した「ロックの名盤 435選」まで手が回らなかったのは残念。しかしAORと同じ比率でヒットするなら44枚程度の計算になるから、そこそこ楽しめるだろう。現在メインで聴いているクラシックやジャズボーカルは、他社の音楽配信サービスも含めてこれからじっくり調べるつもり。
話はそれるが、ゴールデンウィークの楽しみのひとつだったラ・フォル・ジュルネ(クラシックの音楽祭)が、今年はロナウイルスのせいで中止になって凹んでいるーーー
wassho at 20:45|Permalink│Comments(0)│
2020年04月11日
ドコモがアマゾンで若返った話 その2
前回に書いた2年ほど前に処分したレコードのほとんどは、1980年プライスマイナス5年くらいのウエストコースト・ロック、AOR、サーフミュージックといったところが中心。
その中からイーグルスやボズ・スキャッグスといった超メジャーなものを除いた約50枚で、Amazonミュージックの品揃えがどの程度揃っているのかを確かめてみた。
55%というのがその結果。
う〜ん、思ったより少なかった。
当時の多少は洋楽好きならそこそこポピュラーなものばかりで、超マニアックなレコードではないはずなのに。コレクションをすべて聴き直せると思っていたから、ちょっとショックだった。しかし考えてみれば、もう40年前の話だから仕方ないか(^^ゞ
なお、まったくカスリもしないものもあれば、アーチストはヒットしても、探しているアルバムが見つからないものも結構あった。またAmazonミュージックのシステムはあまりデキがよくなく、カタカナではヒットしないけれど英語ならヒットする、あるいはその逆、アーチストやアルバムではヒットしないのに曲名で検索するとアルバムがヒットするケースもあった。
他にもマイミュージック(ブラウザのブックマークみたいなもの)への登録ができないことがあったり、たまに音が止まるなどの問題も。その場合はいったんアプリを終了しなければ回復しない。またユーザーインターフェイスも洗練されているとは言いがたい。
音質はビットレート最大256kbpsの圧縮音源(この意味の説明は長くなるので省略)。各社の音楽配信サービスは現在ほとんど256か320kbpsだ。CDで持っている曲と聞き較べると、音の厚みや広がりはわずかに違う。でもそれは聞き較べたらの話でAmazonミュージックだけを聴いて音質に不満を覚える人はごくわずかだろう。それに耳も慣れてくるし。ただ音質というのは音量を絞るとショボくなるものだが、圧縮音源はショボくなる度合いが大きいのがやや難点。
Amazonミュージックについては、まだいろいろと書きたいが、
いったん(/_')/ソレハコッチニオイトイテ
というわけで、docomoがAmazonプライムの権利を1年間提供するというキャンペーンに乗っかり、Amazonミュージックで昔レコードを持っていた音楽を聴き直している。
いや〜懐かしすぎるわ。
それと音楽が鳴り始めた瞬間にタイムスリップするけれど、自分自身が気持ち的に当時と何も変わっていないことに驚く。「大人というのは子供の空想の産物」というのはまさにその通りだと思う。もちろん見かけはトコトン劣化してしまったが(^^ゞ それにしても、かれこれ40年も前のことかと思うと感無量。同時にちょっと寂しいかな。
コロナウイルスで外出自粛が続くおり、暇を持て余しているならお試しを。
それにタイムスリップして若い頃に戻ると、身体も若返った気分になるよ。
なお音楽配信サービスは各社とも無料お試し期間があるから、それを利用するものアリだが、手っ取り早いのはYouTube。懐かしの曲を1つ検索すれば、当時の似たような曲が次々とお薦めリストに現れるから、そこから選んでいけばいい。
ところで前回にも書いたように実家に残してあったレコードを2年ほど前に処分した時は、ジャケットを写真に撮って記録したが、ずっと前に処分した自宅にあったレコードや、レンタルしてカセットにダビングしたものは何の記録もない。数はそちらの方が圧倒的に多い。どんなレコードだったか、もうほとんど思い出せない。
だからもう聴けないのかと思っていたら、こんな便利なサイトを見つけた。
AORの名盤 330選
https://warmbreeze.jp/music/category/aor/aor330
ロックの名盤435選
https://warmbreeze.jp/music/rock435
AOR名盤351アルバムと、70〜80年代のロック・ポップスの
名盤84アルバムを紹介しているサイト
https://coolsnd.blog.fc2.com/blog-category-3.html
探せば他にも情報源はあるだろう。
これらをヒントにあれこれ探ってみようと思っている。
(まだAmazonミュージックに音源があるかまでは取りかかっていないけれど、
これらのサイトで懐かしいアーチストやアルバムを見つけるだけでも楽しい)
おしまい
その中からイーグルスやボズ・スキャッグスといった超メジャーなものを除いた約50枚で、Amazonミュージックの品揃えがどの程度揃っているのかを確かめてみた。
55%というのがその結果。
う〜ん、思ったより少なかった。
当時の多少は洋楽好きならそこそこポピュラーなものばかりで、超マニアックなレコードではないはずなのに。コレクションをすべて聴き直せると思っていたから、ちょっとショックだった。しかし考えてみれば、もう40年前の話だから仕方ないか(^^ゞ
なお、まったくカスリもしないものもあれば、アーチストはヒットしても、探しているアルバムが見つからないものも結構あった。またAmazonミュージックのシステムはあまりデキがよくなく、カタカナではヒットしないけれど英語ならヒットする、あるいはその逆、アーチストやアルバムではヒットしないのに曲名で検索するとアルバムがヒットするケースもあった。
他にもマイミュージック(ブラウザのブックマークみたいなもの)への登録ができないことがあったり、たまに音が止まるなどの問題も。その場合はいったんアプリを終了しなければ回復しない。またユーザーインターフェイスも洗練されているとは言いがたい。
音質はビットレート最大256kbpsの圧縮音源(この意味の説明は長くなるので省略)。各社の音楽配信サービスは現在ほとんど256か320kbpsだ。CDで持っている曲と聞き較べると、音の厚みや広がりはわずかに違う。でもそれは聞き較べたらの話でAmazonミュージックだけを聴いて音質に不満を覚える人はごくわずかだろう。それに耳も慣れてくるし。ただ音質というのは音量を絞るとショボくなるものだが、圧縮音源はショボくなる度合いが大きいのがやや難点。
Amazonミュージックについては、まだいろいろと書きたいが、
いったん(/_')/ソレハコッチニオイトイテ
というわけで、docomoがAmazonプライムの権利を1年間提供するというキャンペーンに乗っかり、Amazonミュージックで昔レコードを持っていた音楽を聴き直している。
いや〜懐かしすぎるわ。
それと音楽が鳴り始めた瞬間にタイムスリップするけれど、自分自身が気持ち的に当時と何も変わっていないことに驚く。「大人というのは子供の空想の産物」というのはまさにその通りだと思う。もちろん見かけはトコトン劣化してしまったが(^^ゞ それにしても、かれこれ40年も前のことかと思うと感無量。同時にちょっと寂しいかな。
コロナウイルスで外出自粛が続くおり、暇を持て余しているならお試しを。
それにタイムスリップして若い頃に戻ると、身体も若返った気分になるよ。
なお音楽配信サービスは各社とも無料お試し期間があるから、それを利用するものアリだが、手っ取り早いのはYouTube。懐かしの曲を1つ検索すれば、当時の似たような曲が次々とお薦めリストに現れるから、そこから選んでいけばいい。
ところで前回にも書いたように実家に残してあったレコードを2年ほど前に処分した時は、ジャケットを写真に撮って記録したが、ずっと前に処分した自宅にあったレコードや、レンタルしてカセットにダビングしたものは何の記録もない。数はそちらの方が圧倒的に多い。どんなレコードだったか、もうほとんど思い出せない。
だからもう聴けないのかと思っていたら、こんな便利なサイトを見つけた。
AORの名盤 330選
https://warmbreeze.jp/music/category/aor/aor330
ロックの名盤435選
https://warmbreeze.jp/music/rock435
AOR名盤351アルバムと、70〜80年代のロック・ポップスの
名盤84アルバムを紹介しているサイト
https://coolsnd.blog.fc2.com/blog-category-3.html
探せば他にも情報源はあるだろう。
これらをヒントにあれこれ探ってみようと思っている。
(まだAmazonミュージックに音源があるかまでは取りかかっていないけれど、
これらのサイトで懐かしいアーチストやアルバムを見つけるだけでも楽しい)
おしまい
wassho at 11:47|Permalink│Comments(0)│
2020年04月10日
ドコモがアマゾンで若返った話
タイトルを正確に書くと、
docomoが
Amazonプライムの権利を1年分提供する
キャンペーンをしていたので
それを利用してプライム会員になり
その特典であるAmazonミュージックで
昔、レコードを持っていた音楽を聴いて
気分が若返った
という話。
docomoのキャンペーンは「ドコモのギガプラン」への乗り換え特典としてAmazonプライムの権利を付けるというもの。私が乗り換えたのは昨年の秋頃なのに、それでも対象になるという太っ腹。しかもわざわざ「あなたはキャンペーン対象になっています」と葉書で送ってくるという念の入りよう。
そのAmazonプライムは年間4900円を払えば、2000円以下の買い物の場合でも送料が無料になるなどショッピング関連の特典がつき、またビデオ、音楽、電子書籍などの配信も無料というサービス。
私の場合、ショッピング関連では特にメリットがなく、いずれビデオは試してみようかなと思っていた程度。
話は変わるが、Netflixから始めた動画配信サービス・無料お試し期間の渡り歩き。Netflixが終了したことはブログに書いたが、その次はTSUTAYAに申し込んだ。これが最悪だった。映画の品揃えはそれなりに充実していたが、とにかくホームページの画面が反応しない。おそらくサーバーの処理能力が低いのだと思う。そしてようやく見たい映画につながったと思ったら、見ているうちにどんどん解像度が落ちてくる(画質が悪くなってくる)。途中で映像が止まることもあった。もう一度書くが評価は最悪の下。
映画の見られない動画配信サービスなんて意味がないので1週間くらいで解約した。解約のページもなかなか反応せず、何度もやり直して手続きを終えるのに3日くらいかかったかな。もし手続きするのが無料お試し期間の終了間際で、ページが反応せず有料期間に入ってしまったら一悶着起きたかも知れない。いや、サービスのレベルの低さに頭にきていたから、きっと起こしただろう(^^ゞ とりあえずTSUTAYAはお勧めしない。
TSUTAYAの一件でちょっと熱が冷め、無料お試し期間の渡り歩きは中断してしまった。というかレンタルしての映画は見ても月に1〜2本だから、その都度 iTunes で単品購入してもいいかなと思ったり。まあAmazonプライムは1年間続くのでゆっくり考えましょう。
さて話をAmazonプライムのサービスのひとつであるAmazonミュージックに戻すと、これには3つのコースが用意されている。
PRIME 200万曲聴き放題 費用はプライム会員費に含まれる
UNLIMITED 6500万曲聴き放題 月額980円(プライム会員は月額780円)
HD 高音質で6500万曲聴き放題 月額1980円(プライム会員は月額1780円)
曲数と音質での差別化。PRIMEとUNLIMITEDの音質は通常の音楽配信サービスと同程度。HDはCD並みの音質で、一部にハイレゾ化されている曲もあるとのことだが、その比率は分からず。
それで、とりあえずPRIMEで曲を聴こうとしたのだけれど、曲のタイトルをクリックすると「UNLIMITED 30日間無料お試しできます」というような画面が現れる。200万曲と6500万曲で私の聴きたい曲の品揃えにどれだけ違いがあるか確かめるために、まずはPRIMEでいろいろ検索したかった。しかしその「無料お試しできます」を消しても、またタイトルをクリックすると表れる。消しても消しても表れる。仕方なく諦めてUNLIMITEDの無料お試しを申し込んだ。
なおUNLIMITEDでアクセスして曲を表示させると、その曲がUNLIMITEDでしか聴けないのかPRIMEでも聴けるのかといった区別は表示されない。だから200万曲と6500万曲の違いは無料お試し期間が過ぎるまでオアズケである。
私のレコード・コレクションは自宅に50枚、実家に100枚ほどがあった。高校生から大学生〜社会人なりたての頃に買ったもの。自宅のレコードはずっと以前に処分したが、実家に置いてあったものは2年ほど前に処分して、その時にジャケットを写真に撮っておいた。それを見てAmazonミュージックで検索している。
それにしても自宅にあったレコードの記録が何もないことが悔やまれる。処分したのはデジカメなんてなかった時代だから仕方ないけど。さらに言えば、買ったレコードよりレンタルしてカセットテープにダビングしていた(時代を感じる表現です)コレクションのほうが数倍は多かった。そのカセットを処分した時に、カセットケースに入れていたアルバム名・アーチスト名を書いたラベルは残しておいたのに、数年後に「ラベルで音楽が聴けるわけではない」と捨ててしまったのが痛恨の極みである。まさかネットで音楽配信なんて時代が来るなんて、その頃は夢にも思っていなかった。
ーーー続く
docomoが
Amazonプライムの権利を1年分提供する
キャンペーンをしていたので
それを利用してプライム会員になり
その特典であるAmazonミュージックで
昔、レコードを持っていた音楽を聴いて
気分が若返った
という話。
docomoのキャンペーンは「ドコモのギガプラン」への乗り換え特典としてAmazonプライムの権利を付けるというもの。私が乗り換えたのは昨年の秋頃なのに、それでも対象になるという太っ腹。しかもわざわざ「あなたはキャンペーン対象になっています」と葉書で送ってくるという念の入りよう。
そのAmazonプライムは年間4900円を払えば、2000円以下の買い物の場合でも送料が無料になるなどショッピング関連の特典がつき、またビデオ、音楽、電子書籍などの配信も無料というサービス。
私の場合、ショッピング関連では特にメリットがなく、いずれビデオは試してみようかなと思っていた程度。
話は変わるが、Netflixから始めた動画配信サービス・無料お試し期間の渡り歩き。Netflixが終了したことはブログに書いたが、その次はTSUTAYAに申し込んだ。これが最悪だった。映画の品揃えはそれなりに充実していたが、とにかくホームページの画面が反応しない。おそらくサーバーの処理能力が低いのだと思う。そしてようやく見たい映画につながったと思ったら、見ているうちにどんどん解像度が落ちてくる(画質が悪くなってくる)。途中で映像が止まることもあった。もう一度書くが評価は最悪の下。
映画の見られない動画配信サービスなんて意味がないので1週間くらいで解約した。解約のページもなかなか反応せず、何度もやり直して手続きを終えるのに3日くらいかかったかな。もし手続きするのが無料お試し期間の終了間際で、ページが反応せず有料期間に入ってしまったら一悶着起きたかも知れない。いや、サービスのレベルの低さに頭にきていたから、きっと起こしただろう(^^ゞ とりあえずTSUTAYAはお勧めしない。
TSUTAYAの一件でちょっと熱が冷め、無料お試し期間の渡り歩きは中断してしまった。というかレンタルしての映画は見ても月に1〜2本だから、その都度 iTunes で単品購入してもいいかなと思ったり。まあAmazonプライムは1年間続くのでゆっくり考えましょう。
さて話をAmazonプライムのサービスのひとつであるAmazonミュージックに戻すと、これには3つのコースが用意されている。
PRIME 200万曲聴き放題 費用はプライム会員費に含まれる
UNLIMITED 6500万曲聴き放題 月額980円(プライム会員は月額780円)
HD 高音質で6500万曲聴き放題 月額1980円(プライム会員は月額1780円)
曲数と音質での差別化。PRIMEとUNLIMITEDの音質は通常の音楽配信サービスと同程度。HDはCD並みの音質で、一部にハイレゾ化されている曲もあるとのことだが、その比率は分からず。
それで、とりあえずPRIMEで曲を聴こうとしたのだけれど、曲のタイトルをクリックすると「UNLIMITED 30日間無料お試しできます」というような画面が現れる。200万曲と6500万曲で私の聴きたい曲の品揃えにどれだけ違いがあるか確かめるために、まずはPRIMEでいろいろ検索したかった。しかしその「無料お試しできます」を消しても、またタイトルをクリックすると表れる。消しても消しても表れる。仕方なく諦めてUNLIMITEDの無料お試しを申し込んだ。
なおUNLIMITEDでアクセスして曲を表示させると、その曲がUNLIMITEDでしか聴けないのかPRIMEでも聴けるのかといった区別は表示されない。だから200万曲と6500万曲の違いは無料お試し期間が過ぎるまでオアズケである。
私のレコード・コレクションは自宅に50枚、実家に100枚ほどがあった。高校生から大学生〜社会人なりたての頃に買ったもの。自宅のレコードはずっと以前に処分したが、実家に置いてあったものは2年ほど前に処分して、その時にジャケットを写真に撮っておいた。それを見てAmazonミュージックで検索している。
それにしても自宅にあったレコードの記録が何もないことが悔やまれる。処分したのはデジカメなんてなかった時代だから仕方ないけど。さらに言えば、買ったレコードよりレンタルしてカセットテープにダビングしていた(時代を感じる表現です)コレクションのほうが数倍は多かった。そのカセットを処分した時に、カセットケースに入れていたアルバム名・アーチスト名を書いたラベルは残しておいたのに、数年後に「ラベルで音楽が聴けるわけではない」と捨ててしまったのが痛恨の極みである。まさかネットで音楽配信なんて時代が来るなんて、その頃は夢にも思っていなかった。
ーーー続く
wassho at 07:15|Permalink│Comments(0)│
2020年03月26日
City Pop シティ・ポップという海外のトレンド
1年くらい前から話題だったようだが、うかつにも知らなかった。
でもまだ何それ?な人のほうが圧倒的に多いと思うので紹介しておく。
City Popとは
欧米でハマる若者が続出している
1970年代後半から1980年代の日本のポップス
のこと。
具体的には山下達郎、竹内まりや、角松敏生、杏里、EPO、山下久美子、大滝詠一、大貫妙子、南佳孝などの名前がよく取り上げられている。あえて定義づければ「洗練された雰囲気のある、おしゃれな都会派ポップス」であり、その中でも少しリズミカルなものが受けているようだ。当時に「ナウなヤング」だった人なら「ああ、あのへんね」とわかるはず。そう「カーステ」でいつも聴いていたやつである。それで分からない人には、分かるように説明する文章力がないのでゴメン。
ユーミンは?サザンは?とか尋ねられても困る。私もCity Popは数日前に初めて知ったばかりなのでまったく詳しくない。でも先ほどの顔ぶれを見ると超メジャーじゃなく準メジャーなミュージシャンが多いようにも思える。また逆に当時も今も聞いたことがないようなミュージシャンが紹介されていたりする。なおその頃の日本でこれらの音楽をCity Popと呼んでいたという記憶はない。特にジャンル名はなかったように思う。
さて
ネットでの拾い読みを信じるなら、きっかけは竹内まりやの Plastic Love という曲を、誰かが動画に仕立ててYouTubeに投稿したことから。2017年7月の話。再生回数2500万回以上とバズった。残念ながらその動画は現在、著作権侵害の申し立てによって削除されている。
その後、ちゃっかりワーナーミュージックがブームに便乗して、2019年5月にミュージックビデオを公開しているので、そちらを貼り付けておく。でもオリジナルを見たいなあ。
私はけっこう竹内まりやのファンである。数えたらCDは5枚あった。彼女の魅力は「初めて聴いた曲でも、なぜか懐かしい気がする」ところかな。それはさておき、この Plastic Love は別にヒット曲じゃない。1984年発売の VARIETY というアルバムに収録されているが、後のベストアルバムには組み入れられず。そんな曲からブームが起きるのだから面白いもの。それも33年もたってから海外で。
関係ないけどアルバム VARIETY で当時29歳の竹内まりやはなぜかセーラー服。しかもデコルテ(鎖骨のあたりね)も露わに、またヘアスタイルは、まだバブル景気の数年前というのにジュリアナのオネエチャン風というアンバランス。ナゾ過ぎる。誰かこのジャケットに込められた制作意図を知っていたら教えて欲しい。
ところでCity Popで一番人気があるのが、竹内まりやと山下達郎なんだそうである。そして海外のファンは二人が夫婦だと知って超絶ビックリするらしい。日本人の感覚ならマイケル・ジャクソンとマドンナが実は夫婦だったみたいなものかな。
もっとも当時の「ナウなヤング」が、初めて山下達郎の写真を見た時に驚愕した「歌声とのあまりの落差」には遠くおよぶまい(^^ゞ 山下達郎とビル・ラバウンティは双璧だったなと、分かる人にしか分からない思い出話。※今と違って、その頃ビジュアルな情報は後になってから広まった
よく1周回ってまた流行りだしたなんていわれる。City Popは何周回っているんだという気もするが、確かなのはこれはYouTubeやSNSがなければ生まれなかったトレンドだということ。これからも思いもしないことが起きるのかも知れない。そういうのはコツコツ拾って楽しみましょう。
でもまだ何それ?な人のほうが圧倒的に多いと思うので紹介しておく。
City Popとは
欧米でハマる若者が続出している
1970年代後半から1980年代の日本のポップス
のこと。
具体的には山下達郎、竹内まりや、角松敏生、杏里、EPO、山下久美子、大滝詠一、大貫妙子、南佳孝などの名前がよく取り上げられている。あえて定義づければ「洗練された雰囲気のある、おしゃれな都会派ポップス」であり、その中でも少しリズミカルなものが受けているようだ。当時に「ナウなヤング」だった人なら「ああ、あのへんね」とわかるはず。そう「カーステ」でいつも聴いていたやつである。それで分からない人には、分かるように説明する文章力がないのでゴメン。
ユーミンは?サザンは?とか尋ねられても困る。私もCity Popは数日前に初めて知ったばかりなのでまったく詳しくない。でも先ほどの顔ぶれを見ると超メジャーじゃなく準メジャーなミュージシャンが多いようにも思える。また逆に当時も今も聞いたことがないようなミュージシャンが紹介されていたりする。なおその頃の日本でこれらの音楽をCity Popと呼んでいたという記憶はない。特にジャンル名はなかったように思う。
さて
ネットでの拾い読みを信じるなら、きっかけは竹内まりやの Plastic Love という曲を、誰かが動画に仕立ててYouTubeに投稿したことから。2017年7月の話。再生回数2500万回以上とバズった。残念ながらその動画は現在、著作権侵害の申し立てによって削除されている。
その後、ちゃっかりワーナーミュージックがブームに便乗して、2019年5月にミュージックビデオを公開しているので、そちらを貼り付けておく。でもオリジナルを見たいなあ。
私はけっこう竹内まりやのファンである。数えたらCDは5枚あった。彼女の魅力は「初めて聴いた曲でも、なぜか懐かしい気がする」ところかな。それはさておき、この Plastic Love は別にヒット曲じゃない。1984年発売の VARIETY というアルバムに収録されているが、後のベストアルバムには組み入れられず。そんな曲からブームが起きるのだから面白いもの。それも33年もたってから海外で。
関係ないけどアルバム VARIETY で当時29歳の竹内まりやはなぜかセーラー服。しかもデコルテ(鎖骨のあたりね)も露わに、またヘアスタイルは、まだバブル景気の数年前というのにジュリアナのオネエチャン風というアンバランス。ナゾ過ぎる。誰かこのジャケットに込められた制作意図を知っていたら教えて欲しい。
ところでCity Popで一番人気があるのが、竹内まりやと山下達郎なんだそうである。そして海外のファンは二人が夫婦だと知って超絶ビックリするらしい。日本人の感覚ならマイケル・ジャクソンとマドンナが実は夫婦だったみたいなものかな。
もっとも当時の「ナウなヤング」が、初めて山下達郎の写真を見た時に驚愕した「歌声とのあまりの落差」には遠くおよぶまい(^^ゞ 山下達郎とビル・ラバウンティは双璧だったなと、分かる人にしか分からない思い出話。※今と違って、その頃ビジュアルな情報は後になってから広まった
よく1周回ってまた流行りだしたなんていわれる。City Popは何周回っているんだという気もするが、確かなのはこれはYouTubeやSNSがなければ生まれなかったトレンドだということ。これからも思いもしないことが起きるのかも知れない。そういうのはコツコツ拾って楽しみましょう。
wassho at 18:32|Permalink│Comments(0)│
2019年12月14日
オーディオ塞翁が馬
先日、3度目となるテレビの修理を行った時のこと。
サービスマン氏が帰ってしばらく後、オーディオのスピーカーの右側がいつもと違う方向を向いているのに気がついた。テレビの横にスピーカースタンドが立っているから、修理の時に身体をぶつけてしまったのだろう。
向きを修正した。
ついでに気まぐれで、スピーカーの内振り角度を以前より内側に向けた。もちろん左側のスピーカーも同じように合わせた。
たいていの人はスピーカーを壁と平行に置いているが、オーディオの教科書的にはスピーカーとリスナーの位置関係は正三角形が望ましく、その三角形に合わせてスピーカーは60度内振りにすることになっている。

今回の修正で60度に近づいたかな。
音楽を鳴らしてみた。
すると今まで聴いていた音は何だったのか思えるくらほど、いい感じに鳴った。
言葉で表現するのは難しいが立体感が増したした気がする。また写真でいうならピントがキチンと合ったようにクリアに聞こえる。ほんの2センチほどスピーカーを動かしただけなのに。オーディオマニアはセッティングにもあれこれこだわるというが、その意味がわかったような気がした。
しかし、おかしいな。ここに引っ越してきた時、スピーカーの角度は正面向きから内振り、そして外振りも含めていろんな角度を試して決めたはずなのに。インテリアの配置も多少は変わったし、その影響だろうか。まあ結果オーライでよしとしよう。
しばらくは音楽を聴くのが楽しかった。
でもふと気がついた。
生演奏ではこんな立体感はない。
リビングルーム程度の面積ところでアンサンブルを演奏してもらえば違うかも知れない。しかしコンサートホール的な広さなら、音は拡散して響いても、意外とモノラル的に聞こえているような気もする。会場でそんなことを考えながら聴いたりはしないが。
いい音になったと喜んで聴いていたのに、ちょっと冷めた(^^ゞ
音の立体感とはオーディオでよくいわれるテーマである。しかしそれはオーディオ的なフェイクのような気もする。オーディオというより録音のと表現するべきか。そういえばピアノでもバイオリンでも、コンチェルトは生演奏と録音ではバランスがかなり違う。オーケストラのそれぞれの楽器を聞き分けられるのは生演奏より録音である。
2センチスピーカーを動かして喜んだり冷めたりの塞翁が馬。
でも偶然の産物で、コストゼロでいい音になったので満足している。
サービスマン氏が帰ってしばらく後、オーディオのスピーカーの右側がいつもと違う方向を向いているのに気がついた。テレビの横にスピーカースタンドが立っているから、修理の時に身体をぶつけてしまったのだろう。
向きを修正した。
ついでに気まぐれで、スピーカーの内振り角度を以前より内側に向けた。もちろん左側のスピーカーも同じように合わせた。
たいていの人はスピーカーを壁と平行に置いているが、オーディオの教科書的にはスピーカーとリスナーの位置関係は正三角形が望ましく、その三角形に合わせてスピーカーは60度内振りにすることになっている。

今回の修正で60度に近づいたかな。
音楽を鳴らしてみた。
すると今まで聴いていた音は何だったのか思えるくらほど、いい感じに鳴った。
言葉で表現するのは難しいが立体感が増したした気がする。また写真でいうならピントがキチンと合ったようにクリアに聞こえる。ほんの2センチほどスピーカーを動かしただけなのに。オーディオマニアはセッティングにもあれこれこだわるというが、その意味がわかったような気がした。
しかし、おかしいな。ここに引っ越してきた時、スピーカーの角度は正面向きから内振り、そして外振りも含めていろんな角度を試して決めたはずなのに。インテリアの配置も多少は変わったし、その影響だろうか。まあ結果オーライでよしとしよう。
しばらくは音楽を聴くのが楽しかった。
でもふと気がついた。
生演奏ではこんな立体感はない。
リビングルーム程度の面積ところでアンサンブルを演奏してもらえば違うかも知れない。しかしコンサートホール的な広さなら、音は拡散して響いても、意外とモノラル的に聞こえているような気もする。会場でそんなことを考えながら聴いたりはしないが。
いい音になったと喜んで聴いていたのに、ちょっと冷めた(^^ゞ
音の立体感とはオーディオでよくいわれるテーマである。しかしそれはオーディオ的なフェイクのような気もする。オーディオというより録音のと表現するべきか。そういえばピアノでもバイオリンでも、コンチェルトは生演奏と録音ではバランスがかなり違う。オーケストラのそれぞれの楽器を聞き分けられるのは生演奏より録音である。
2センチスピーカーを動かして喜んだり冷めたりの塞翁が馬。
でも偶然の産物で、コストゼロでいい音になったので満足している。
wassho at 09:41|Permalink│Comments(0)│
2019年09月24日
ウォークマン NW-A100TPS
SONYからこんなウォークマンが発売されるらしい。

「わぁー懐かしい!」と思った人はオッサン・オバハン認定ね(^^ゞ
これはウォークマン40周年を記念して、初代ウォークマンのデザインを模して発売されるNW-A100TPSというモデル。今のデジタル・オーディオ・プレーヤーのウォークマンにカバーをつけて初代に似せている。そしてカセットテープ部分は液晶画面の映像で再現。

動画のほうがわかりやすい。
注)ベルリンの展示会で撮影されたものだから、会場の騒音がうるさいよ。
さらに凝っているのは音楽ファイルのタイプやビットレート、つまり音質によってカセットテープの種類が切り替わること。


緑色のは普通の安いカセットテープで白いのはメタルテープ。値段は忘れたがメタルテープは高くて当時は買えなかった。私はクロームテープというのをよく使っていたかな。
ついでにこの「懐かしのカセットテープ博物館」というホームページで昔のカセットテープをいろいろ見られる。
それでこのNW-A100TPSはヨーロッパで440ユーロ(約5万2000円)で11月から発売されるらしい。しかし、なぜか日本での発売はアナウンスされていない。どういうこと?
今使っているDP-X1Aという機種で間に合っているから買うことはないと思うけれど、とりあえず店頭で見て触って感涙にむせびたい(^^ゞ

「わぁー懐かしい!」と思った人はオッサン・オバハン認定ね(^^ゞ
これはウォークマン40周年を記念して、初代ウォークマンのデザインを模して発売されるNW-A100TPSというモデル。今のデジタル・オーディオ・プレーヤーのウォークマンにカバーをつけて初代に似せている。そしてカセットテープ部分は液晶画面の映像で再現。

動画のほうがわかりやすい。
注)ベルリンの展示会で撮影されたものだから、会場の騒音がうるさいよ。
Loving this Limited Editio Walkman from @SonyUK #IFA2019 pic.twitter.com/rEgJA1Q8ER
— Dave Snelling (@SnellingD) September 5, 2019
さらに凝っているのは音楽ファイルのタイプやビットレート、つまり音質によってカセットテープの種類が切り替わること。


緑色のは普通の安いカセットテープで白いのはメタルテープ。値段は忘れたがメタルテープは高くて当時は買えなかった。私はクロームテープというのをよく使っていたかな。
ついでにこの「懐かしのカセットテープ博物館」というホームページで昔のカセットテープをいろいろ見られる。
それでこのNW-A100TPSはヨーロッパで440ユーロ(約5万2000円)で11月から発売されるらしい。しかし、なぜか日本での発売はアナウンスされていない。どういうこと?
今使っているDP-X1Aという機種で間に合っているから買うことはないと思うけれど、とりあえず店頭で見て触って感涙にむせびたい(^^ゞ
wassho at 19:27|Permalink│Comments(0)│
2019年09月14日
さよならエディ・マネー
エディ・マネー。
アメリカのロックシンガー。
9月13日に死去。享年70歳。
エディ・マネーを知っている人は私の年代でもわずかだろう。本国アメリカの状況は知らないが、日本では小規模なヒット曲があったに過ぎない。ウィキペディアにも彼のページはない。
英語版のウィキペディアによれば今年の5月にもアルバムを出していた。でも基本的には70年代後半から80年代中頃に活躍した歌手である。
1978年に発売された彼のセカンドアルバムが Life for the Taking 。その中に入っていた
Maybe I'm a Foolという曲をなぜかとても気に入っていた。当時のダンスミュージックはソウル中心。それらはなんとなく私にはヘヴィーだった。この曲もソウル風なんだけれど白人が歌っているからちょうどいい具合だったというか。
家でもクルマの中でも、また発売されたばかりのウォークマンでもよく聴いた。いってみれば青春の思い出の曲のひとつ。あれやこれや甘酸っぱい記憶が蘇ってきて照れるゼ(^^ゞ
メジャーなニュースサイトでは取り上げられていない。普段は見ないニュースアプリをたまたま立ち上げて知ったしだい。元記事は https://www.barks.jp/news/?id=1000171824 本日の午前11時39分に配信されている。私が見たのはその数分後だった。昔、熱心に聴いていたから呼ばれた?のかな。
合掌
アメリカのロックシンガー。
9月13日に死去。享年70歳。
エディ・マネーを知っている人は私の年代でもわずかだろう。本国アメリカの状況は知らないが、日本では小規模なヒット曲があったに過ぎない。ウィキペディアにも彼のページはない。
英語版のウィキペディアによれば今年の5月にもアルバムを出していた。でも基本的には70年代後半から80年代中頃に活躍した歌手である。
1978年に発売された彼のセカンドアルバムが Life for the Taking 。その中に入っていた
Maybe I'm a Foolという曲をなぜかとても気に入っていた。当時のダンスミュージックはソウル中心。それらはなんとなく私にはヘヴィーだった。この曲もソウル風なんだけれど白人が歌っているからちょうどいい具合だったというか。
家でもクルマの中でも、また発売されたばかりのウォークマンでもよく聴いた。いってみれば青春の思い出の曲のひとつ。あれやこれや甘酸っぱい記憶が蘇ってきて照れるゼ(^^ゞ
メジャーなニュースサイトでは取り上げられていない。普段は見ないニュースアプリをたまたま立ち上げて知ったしだい。元記事は https://www.barks.jp/news/?id=1000171824 本日の午前11時39分に配信されている。私が見たのはその数分後だった。昔、熱心に聴いていたから呼ばれた?のかな。
合掌
wassho at 23:24|Permalink│Comments(0)│
2019年05月14日
ラ・フォル・ジュルネTOKYO2019 ディーヴァ・オペラ
5月3日に聴いた公演は弦楽四重奏、ピアノ三重奏、ピアノ協奏曲、ピアノ曲、バイオリン協奏曲の5つ。バランスとしては悪くないし今年はそれだけにするつもりだった。しかしどうしても声楽関連を聴きたくなり、5月3日のチケットを予約したしばらく後にプログラムを眺めているとモーツァルトのオペラがあったので急遽チケットを手配。公演日は5月5日。
いつもは銀座駅から東京国際フォーラムへ向かうが、気分転換に二重橋前駅から。距離的にはどちらもそう変わらない。
ちょっと寄り道して行幸通りへ。
皇居に夕日が落ちかけている。時刻は午後6時過ぎ。
反転して東京駅方面。
近づいての撮影。
35ミリ換算15ミリになる広角ズームだと巨大な東京駅もだいたい収まる。
上の写真は横:縦比が3:2。ちょっと道路部分が気になったので16:9にトリミングしてみた。ワイド感が強調されてるかな?
東京駅の横にあるJPタワー。元は東京中央郵便局。外観の一部に郵便局舎が残されている。ビルのデザインはクラシックな方が断然に好き。
ここを渡って数分歩くと東京国際フォーラムに着く。
ガラス棟の両端は鋭角なので見る角度によってはカミソリのよう。
毎年撮影しているAホール前の光る廊下。
一番賑やかな時間帯かな。
とりあえず駆けつけ1杯。
会場はB7ホール。
最後尾17列の位置から。
座席は8列目を確保。
横方向の風景。
【公演番号326】
モーツァルト:オペラ 後宮からの誘拐
ディーヴァ・オペラ
オペラといってもほとんど舞台セットのないステージでピアノ伴奏だけで行われるオペラである。こういう簡易バーションのオペラを室内オペラというらしい。フルスケールのオペラは言ってみれば劇場オペラか。
ディーヴァ・オペラはイギリスの室内オペラ専門の劇団。
今回のメンバーをコピペしておくと
ベルモンテ(スペインの貴族):アシュリー・カトリング
オスミン(太守の監督官):マシュー・ハーグリーヴズ
ペドリッロ(ベルモンテの召使):リチャード・ダウリング
太守セリム:デイヴィッド・ステファンソン
コンスタンツェ(ベルモンテの婚約者):ガブリエラ・キャシディ
ブロンデ(コンスタンツェの召使、英国人):バーバラ・コール・ウォルトン
音楽監督・ピアノ:ブライアン・エヴァンス
総監督:アンヌ・マラビーニ・ヤング
このディーヴァ・オペラによるモーツァルトのオペラは、今年のラ・フォル・ジュルネの目玉公演のようで3日間連続での上演。ちなみに上演時間は2時間で途中で15分間の休憩時間が設けられている。
とはいっても、あまり高い期待はしていなかった。なんたって簡略版だから。声楽が聴ければいいや程度の気持ち。
出演しているのは男性4名、女性2名である。最初の25分くらいは男性しか出てこない。私はソプラノが好きなのでちょっと退屈する。そしてコンスタンツェ役のガブリエラ・キャシディ登場。この歌手は別格に素晴らしかった。ところどころ歌うのが難しいパートもあったが、それも完璧にこなしていたように思う。彼女がいることによって全体のクォリティもランクアップしたように感じられた。そこからどんどん引き込まれていった。
舞台セットは必要最小限といった感じでも、衣装は本格的。それが安ぽっさを感じさせない理由。衣装を眺めているだけでもけっこう楽しめる。なお一番右にいるのがガブリエラ・キャシディ。
ピアノ伴奏は音楽監督のブライアン・エヴァンスが務める。ほぼ2時間引きっぱなしで大変だと思うが、この演奏もとても良かった。単に演奏が上手いというだけでなく、ステージの進行というかノリとシンクロした弾き方だったと思う。
びっくりしたのは途中で照明が暗転していくつかの舞台セットを入れ替えた時。その搬入搬出は男性歌手たちがやっていた。そうやってコストカットしているのだろうが、ラ・フォル・ジュルネには山ほどスタッフがいるのだから手伝ってあげればいいのに。
まあとにかく楽しかった。終わってみれば「簡易バージョン」という印象や我慢はまったくなし。もちろんそれは「後宮からの誘拐」がもともと小規模な設定なせいもあるけれど、室内オペラへの認識を新たにした。ラ・フォル・ジュルネに2日も足を運んだ甲斐があったというもの。大満足な公演だった。
今年もクラシック音楽に浸れたラ・フォル・ジュルネ。毎年書いて実現していない「今年こそはラ・フォル・ジュルネ以外も生演奏を聴きに行こう」とまた書いておく(^^ゞ
おしまい
いつもは銀座駅から東京国際フォーラムへ向かうが、気分転換に二重橋前駅から。距離的にはどちらもそう変わらない。
ちょっと寄り道して行幸通りへ。
皇居に夕日が落ちかけている。時刻は午後6時過ぎ。
反転して東京駅方面。
近づいての撮影。
35ミリ換算15ミリになる広角ズームだと巨大な東京駅もだいたい収まる。
上の写真は横:縦比が3:2。ちょっと道路部分が気になったので16:9にトリミングしてみた。ワイド感が強調されてるかな?
東京駅の横にあるJPタワー。元は東京中央郵便局。外観の一部に郵便局舎が残されている。ビルのデザインはクラシックな方が断然に好き。
ここを渡って数分歩くと東京国際フォーラムに着く。
ガラス棟の両端は鋭角なので見る角度によってはカミソリのよう。
毎年撮影しているAホール前の光る廊下。
一番賑やかな時間帯かな。
とりあえず駆けつけ1杯。
会場はB7ホール。
最後尾17列の位置から。
座席は8列目を確保。
横方向の風景。
【公演番号326】
モーツァルト:オペラ 後宮からの誘拐
ディーヴァ・オペラ
オペラといってもほとんど舞台セットのないステージでピアノ伴奏だけで行われるオペラである。こういう簡易バーションのオペラを室内オペラというらしい。フルスケールのオペラは言ってみれば劇場オペラか。
ディーヴァ・オペラはイギリスの室内オペラ専門の劇団。
今回のメンバーをコピペしておくと
ベルモンテ(スペインの貴族):アシュリー・カトリング
オスミン(太守の監督官):マシュー・ハーグリーヴズ
ペドリッロ(ベルモンテの召使):リチャード・ダウリング
太守セリム:デイヴィッド・ステファンソン
コンスタンツェ(ベルモンテの婚約者):ガブリエラ・キャシディ
ブロンデ(コンスタンツェの召使、英国人):バーバラ・コール・ウォルトン
音楽監督・ピアノ:ブライアン・エヴァンス
総監督:アンヌ・マラビーニ・ヤング
このディーヴァ・オペラによるモーツァルトのオペラは、今年のラ・フォル・ジュルネの目玉公演のようで3日間連続での上演。ちなみに上演時間は2時間で途中で15分間の休憩時間が設けられている。
とはいっても、あまり高い期待はしていなかった。なんたって簡略版だから。声楽が聴ければいいや程度の気持ち。
出演しているのは男性4名、女性2名である。最初の25分くらいは男性しか出てこない。私はソプラノが好きなのでちょっと退屈する。そしてコンスタンツェ役のガブリエラ・キャシディ登場。この歌手は別格に素晴らしかった。ところどころ歌うのが難しいパートもあったが、それも完璧にこなしていたように思う。彼女がいることによって全体のクォリティもランクアップしたように感じられた。そこからどんどん引き込まれていった。
舞台セットは必要最小限といった感じでも、衣装は本格的。それが安ぽっさを感じさせない理由。衣装を眺めているだけでもけっこう楽しめる。なお一番右にいるのがガブリエラ・キャシディ。
ピアノ伴奏は音楽監督のブライアン・エヴァンスが務める。ほぼ2時間引きっぱなしで大変だと思うが、この演奏もとても良かった。単に演奏が上手いというだけでなく、ステージの進行というかノリとシンクロした弾き方だったと思う。
びっくりしたのは途中で照明が暗転していくつかの舞台セットを入れ替えた時。その搬入搬出は男性歌手たちがやっていた。そうやってコストカットしているのだろうが、ラ・フォル・ジュルネには山ほどスタッフがいるのだから手伝ってあげればいいのに。
まあとにかく楽しかった。終わってみれば「簡易バージョン」という印象や我慢はまったくなし。もちろんそれは「後宮からの誘拐」がもともと小規模な設定なせいもあるけれど、室内オペラへの認識を新たにした。ラ・フォル・ジュルネに2日も足を運んだ甲斐があったというもの。大満足な公演だった。
今年もクラシック音楽に浸れたラ・フォル・ジュルネ。毎年書いて実現していない「今年こそはラ・フォル・ジュルネ以外も生演奏を聴きに行こう」とまた書いておく(^^ゞ
おしまい
wassho at 23:05|Permalink│Comments(0)│
2019年05月11日
ラ・フォル・ジュルネTOKYO2019 神尾真由子 タタルスタン国立交響楽団 アレクサンドル・スラドコフスキー
初日5つ目で最後の公演はラフマニノフのピアノ協奏曲と同じAホール。そしてこの公演は私にとって因縁の組み合わせ。
ラフマニノフのエントリーの時にも書いたが、5年前に初めてのラ・フォル・ジュルネで最初に聴いたのがこのAホールだった。5000人収容とクラシック音楽にとっては広すぎるこのホールは49列の座席がある。その最後列1つ手前の座席で聴いたチャイコフスキーのバイオリン協奏曲は、遠くから小さな音量で聞こえてきただけだった。
久しぶりの生演奏を聴いた満足感はあったものの、その音量のことはトラウマに(/o\) ラ・フォル・ジュルネに行くたびに、座席が何列目だったとか、ホールの音響がどうだったかと書いているのはそれが影響している。その後、Aホールのいろいろな席で公演を聴いた。その経験をもとにアドバイスすると、オーケストラの音量を楽しみたいのであれば15列目までがリミットである。
さてこの公演は5年前と同じくAホールでチャイコフスキーのバイオリン協奏曲。オーケストラと指揮者も、タタルスタン国立交響楽団とアレクサンドル・スラドコフスキーの同じ組み合わせである。もっとも5年前のウサを晴らすためにこの公演を選んだわけじゃない。単純にチャイコフスキーのバイオリン協奏曲が好きなだけ。オーケストラと指揮者が同じことはチケットを買う段階では気づかなかった。
受付を横から見たところ。
今回は左側から入場。
49列ある22列目付近。
そこから見たホール後方と2階席部分。
5年前はほぼ後ろの壁際にいたわけだから、そりゃ聴こえないわ。
今回の座席は4列目のセンターからわずかに左寄り。バイオリンソロは左側に立つから、ほぼベストポジション。5年前の私にこのことを報告してあげたい(^^ゞ
ハープを最終調整中。
コントラバスは6台。
【公演番号116】
シャブリエ:狂詩曲「スペイン」
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.35
神尾真由子 (ヴァイオリン)
タタルスタン国立交響楽団
アレクサンドル・スラドコフスキー(指揮)
神尾真由子は10年ほど前に発売されたパガニーニのアルバムを持っている。自身がすぐれたバイオリン奏者だったパガニーニの作品はどれも難曲で知られる。そしてチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲もソロバイオリンに超絶技巧を要求する。彼女は難しい曲が好きなのかな。私は大好きである。演奏テクニックのことはよくわからないが、超絶技巧な曲というのは音数が多くて楽しいから。
最初の演奏はシャブリエの狂詩曲「スペイン」。作曲家もこの作品も全く初耳。リズミカルで元気のいい曲だった。言っちゃ悪いが前座にぴったり。ハープの音色に期待していたのに、全体の音に埋もれてあまり聞き取れず。オーケストラはラフマニノフの時と同様にノリのいい演奏で音もよく鳴っていた。
「スペイン」は6〜7分の短い曲だった。それが終わると金管楽器の人を中心に約1/3が退席。次のヴァイオリン協奏曲では必要がないからなのであるが、わずかな出番でちょっとお気の毒。そして神尾真由子が登場。私は10年前のジャケット写真でしか彼女を知らなかったので、ちょっとイメージが違って戸惑う(^^ゞ
演奏の良し悪しを評価するほどの教養と耳はないのだが、私にはパーフェクトな演奏に思えた。だから大変満足。もちろん音量的にも。身も蓋もない感想でゴメン。難解なパートでも細かなニュアンスが感じ取れたのが満足した理由のひとつでもあるが、後ろの席で聞いいている人にはそのニュアンスは伝わらず、ゴリゴリ弾いているだけに聴こえたかもしれない。音量だけじゃなくて音楽性においても座席位置は大切と新たに認識。
ーーー続く
wassho at 21:22|Permalink│Comments(0)│
2019年05月08日
ラ・フォル・ジュルネTOKYO2019 広瀬悦子
初日4つ目の公演は最初のエルメス弦楽四重奏団と同じB5ホール。
座席はまたもや最も後ろの6列目。でもこのホールでピアノなら問題ない。
壁の上部にあるのは音響効果を考えた反響板かな。材質も解らないから何ともいえないが。いずれにせよ板の付け根にはホコリが溜まっているに違いない(^^ゞ
【公演番号1364】
リスト:巡礼の年 第1年「スイス」
広瀬悦子 (ピアノ)
この公演は広瀬悦子を聴きたくて選んだ。彼女のCDは何枚か持っている。デビューアルバムの頃からは随分と妖しさを増した(^^ゞ しばらくご無沙汰だったが最近はバラキレフやリャプノフといった、あまり聞き慣れない作曲家のアルバムを出しているので再び注目している。もうメジャーな曲のCDはほとんど持っているので、そういう企画じゃないとなかなか購買意欲が起こらない。
リストの「巡礼の年」は
「第1年:スイス」
「第2年:イタリア」
「ヴェネツィアとナポリ(第2年補遺)」
「第3年」
からなるピアノ曲4部作。巡礼というタイトルはついているが特に宗教と深く関わったものではなく、旅先で得たインスピレーションから作曲した小作品をまとめたものといわれている。実際、第1年のスイス旅行はリストがマリー・ダグーという伯爵夫人と恋仲になり、彼女が妊娠し、パリにいられなくなってスイスに姿をくらました逃避行だから巡礼とは程遠い。
またリストというと超絶技巧を連想する。しかし「巡礼の年」は叙情的でしっとりとした曲が多い。また4部作すべて合わせて26曲で構成されているが、どれも似通っているというか特徴があまりない。だから随分と昔からお気に入りリストに入っている作品なのだが、ある曲の一部を聞かされて「これは4部作のどれだ」と質問されたら多分わからないかも。
さて広瀬悦子先生は紺色のドレスでご登場。拍手に迎えられピアノの前でにこやかな笑顔でお辞儀。そして椅子に座ると、なんと一呼吸もおかずに弾き始めた。3秒後には陶酔とはいわないまでも曲に入り込んでウットリした表情。どんだけスイッチ入るの早いねん!
憑依するタイプ? ちょっとオンナとして怖いものを感じながらも(^^ゞ演奏は楽しめた。すごく丁寧に引いている感じ。さきほど「巡礼の年」は超絶技巧ではないと書いたが、それなりに複雑だったり激しかったりする部分もある。広瀬悦子はパワフルなピアニストの部類だと思うのだけれど、あまり強打しているようには聞こえず余裕をもって弾いているようにも思えた。
ところで椅子に座ってから引き出すまでは超早かった彼女だが、曲と曲の間のインターバルは微妙に長い。さあ一息ついただろうから弾き始めるかと思ったら、そこからハンカチで顔を拭いたりして引っ張る。何となく聞き手として間合いが取れない。私と相性悪いのかな。けっこうファンだったのに寂しい(^^ゞ
「第1年:スイス」は50分近くある大曲。でもあっという間に時間が過ぎた。ある意味とりとめのない作品。とりとめなく永遠にピアノの音に浸っていたかった気分。
広場に出たのは午後8時半ごろ。さて何を食べようかと迷って、選んだのはステーキ&ポテト。多分去年まではいなかったキッチンカー。
盛り付けはフライドポテトの上に肉が載せてあるだけで、ただでさえインスタ映えしないのに(ブログだけれど)思いっきりブレた(>_<)
少し甘めのソースでの味付け。ある程度焼いてある肉を注文があってから、もう一度鉄板でジュッとやるみたいで焼き加減が微妙。でも、まあおいしかった。しかし900円はちょっと高かったかな。
これも今年からだと思うが、いくつかのテーブルにランプが置かれていた。
アンティーク調に見えるのに電球なのは仕方ないか。
ーーー続く
座席はまたもや最も後ろの6列目。でもこのホールでピアノなら問題ない。
壁の上部にあるのは音響効果を考えた反響板かな。材質も解らないから何ともいえないが。いずれにせよ板の付け根にはホコリが溜まっているに違いない(^^ゞ
【公演番号1364】
リスト:巡礼の年 第1年「スイス」
広瀬悦子 (ピアノ)
この公演は広瀬悦子を聴きたくて選んだ。彼女のCDは何枚か持っている。デビューアルバムの頃からは随分と妖しさを増した(^^ゞ しばらくご無沙汰だったが最近はバラキレフやリャプノフといった、あまり聞き慣れない作曲家のアルバムを出しているので再び注目している。もうメジャーな曲のCDはほとんど持っているので、そういう企画じゃないとなかなか購買意欲が起こらない。
リストの「巡礼の年」は
「第1年:スイス」
「第2年:イタリア」
「ヴェネツィアとナポリ(第2年補遺)」
「第3年」
からなるピアノ曲4部作。巡礼というタイトルはついているが特に宗教と深く関わったものではなく、旅先で得たインスピレーションから作曲した小作品をまとめたものといわれている。実際、第1年のスイス旅行はリストがマリー・ダグーという伯爵夫人と恋仲になり、彼女が妊娠し、パリにいられなくなってスイスに姿をくらました逃避行だから巡礼とは程遠い。
またリストというと超絶技巧を連想する。しかし「巡礼の年」は叙情的でしっとりとした曲が多い。また4部作すべて合わせて26曲で構成されているが、どれも似通っているというか特徴があまりない。だから随分と昔からお気に入りリストに入っている作品なのだが、ある曲の一部を聞かされて「これは4部作のどれだ」と質問されたら多分わからないかも。
さて広瀬悦子先生は紺色のドレスでご登場。拍手に迎えられピアノの前でにこやかな笑顔でお辞儀。そして椅子に座ると、なんと一呼吸もおかずに弾き始めた。3秒後には陶酔とはいわないまでも曲に入り込んでウットリした表情。どんだけスイッチ入るの早いねん!
憑依するタイプ? ちょっとオンナとして怖いものを感じながらも(^^ゞ演奏は楽しめた。すごく丁寧に引いている感じ。さきほど「巡礼の年」は超絶技巧ではないと書いたが、それなりに複雑だったり激しかったりする部分もある。広瀬悦子はパワフルなピアニストの部類だと思うのだけれど、あまり強打しているようには聞こえず余裕をもって弾いているようにも思えた。
ところで椅子に座ってから引き出すまでは超早かった彼女だが、曲と曲の間のインターバルは微妙に長い。さあ一息ついただろうから弾き始めるかと思ったら、そこからハンカチで顔を拭いたりして引っ張る。何となく聞き手として間合いが取れない。私と相性悪いのかな。けっこうファンだったのに寂しい(^^ゞ
「第1年:スイス」は50分近くある大曲。でもあっという間に時間が過ぎた。ある意味とりとめのない作品。とりとめなく永遠にピアノの音に浸っていたかった気分。
広場に出たのは午後8時半ごろ。さて何を食べようかと迷って、選んだのはステーキ&ポテト。多分去年まではいなかったキッチンカー。
盛り付けはフライドポテトの上に肉が載せてあるだけで、ただでさえインスタ映えしないのに(ブログだけれど)思いっきりブレた(>_<)
少し甘めのソースでの味付け。ある程度焼いてある肉を注文があってから、もう一度鉄板でジュッとやるみたいで焼き加減が微妙。でも、まあおいしかった。しかし900円はちょっと高かったかな。
これも今年からだと思うが、いくつかのテーブルにランプが置かれていた。
アンティーク調に見えるのに電球なのは仕方ないか。
ーーー続く
wassho at 22:40|Permalink│Comments(0)│
2019年05月06日
ラ・フォル・ジュルネTOKYO2019 空き時間
初日の3つ目の公演を聴き終えて広場に出てきたのは午後5時半ごろ。
次の公演が始まるまで2時間弱。
広場にある無料コンサートのステージ。
そういえば今年はまだここでの演奏を見かけていない。
プログラムによれば次の演奏は1時間後。席に座っている人はこのまま1時間も待つつもりでいるのか? それとも単に休憩しているだけ?
東京国際フォーラムのシンボルであるガラス棟。右側上部に31の会議室があり、ラ・フォル・ジュルネでも1部屋利用している。
当日券のチケット売り場。
地下にあるEホール。地下に降りるにはチケットかチケットの半券が必要。ホールといっても5000平方mの巨大なイベント空間で、ラ・フォル・ジュルネでは半分を無料コンサートのステージ、半分をグッズ販売スペースに当てている。
ちょうどコンサートが始まるところだった。
人でいっぱい。
この日は広角ズームのレンズだったので写真をトリミング。様々なパーカッションだけのグループみたい。沖縄っぽいリズムの演奏をしていた。
しばらく聴いてみたが、つまらなかったので早々に退散。
グッズ売り場に移動。
これは初めて見るかな。材質が何かは触り忘れた。
それにしても2万円で売れるのかな。
他はだいたい例年通りの品揃え。
作曲家人形は年々売り場が小さくなっている(/o\)
こちらは新星堂のブース。
今まではCDだけだったような気がするのだが(記憶は曖昧)、
本を除けば隣のブースと同じようなものを売っていた。
CD売り場は壁際だけ。やはりCD不況は深刻。店頭と同じ価格で売っているようだけれど、2割ほど下げれば、これだけの集客があるのだから飛ぶように売れると思うよ。私も大人買いする(^^ゞ
地上に出るとフルートの無料コンサートをやっていた。写真では柱に隠れてしまったが、一番右は低音用のアルトフルート。本物を見たのは初めてで、その大きさにびっくり。しかしそれほど低い音が出るわけではなさそう。
時刻は午後7時前。夜の帳(とばり)が下りてきたといったところ。
ーーー続く
次の公演が始まるまで2時間弱。
広場にある無料コンサートのステージ。
そういえば今年はまだここでの演奏を見かけていない。
プログラムによれば次の演奏は1時間後。席に座っている人はこのまま1時間も待つつもりでいるのか? それとも単に休憩しているだけ?
東京国際フォーラムのシンボルであるガラス棟。右側上部に31の会議室があり、ラ・フォル・ジュルネでも1部屋利用している。
当日券のチケット売り場。
地下にあるEホール。地下に降りるにはチケットかチケットの半券が必要。ホールといっても5000平方mの巨大なイベント空間で、ラ・フォル・ジュルネでは半分を無料コンサートのステージ、半分をグッズ販売スペースに当てている。
ちょうどコンサートが始まるところだった。
人でいっぱい。
この日は広角ズームのレンズだったので写真をトリミング。様々なパーカッションだけのグループみたい。沖縄っぽいリズムの演奏をしていた。
しばらく聴いてみたが、つまらなかったので早々に退散。
グッズ売り場に移動。
これは初めて見るかな。材質が何かは触り忘れた。
それにしても2万円で売れるのかな。
他はだいたい例年通りの品揃え。
作曲家人形は年々売り場が小さくなっている(/o\)
こちらは新星堂のブース。
今まではCDだけだったような気がするのだが(記憶は曖昧)、
本を除けば隣のブースと同じようなものを売っていた。
CD売り場は壁際だけ。やはりCD不況は深刻。店頭と同じ価格で売っているようだけれど、2割ほど下げれば、これだけの集客があるのだから飛ぶように売れると思うよ。私も大人買いする(^^ゞ
地上に出るとフルートの無料コンサートをやっていた。写真では柱に隠れてしまったが、一番右は低音用のアルトフルート。本物を見たのは初めてで、その大きさにびっくり。しかしそれほど低い音が出るわけではなさそう。
時刻は午後7時前。夜の帳(とばり)が下りてきたといったところ。
ーーー続く
wassho at 23:55|Permalink│Comments(0)│
2019年05月05日
ラ・フォル・ジュルネTOKYO2019 ネルソン・ゲルナー タタルスタン国立交響楽団 アレクサンドル・スラドコフスキー
三菱一号館美術館から戻って、初日3つ目の公演はAホール。過去にも散々書いてきたが5000人収容の巨大ホールで、15列目までの座席を確保しないと音量的にはまったく楽しめないホールである。
受付も広くて、
1階席へ行くのに2回エスカレーターに乗る。
この位置で49列ある座席の22列目。
確保したのは10列目の右寄りの座席。この角度だとピアニストの手は見えないが、それはステージ左右にあるモニターで我慢。
【公演番号114】
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 op.30
ネルソン・ゲルナー(ピアノ)
タタルスタン国立交響楽団
アレクサンドル・スラドコフスキー(指揮)
アレクサンドル・スラドコフスキーとタタルスタン国立交響楽団の組み合わせは、初めてラ・フォル・ジュルネに来た時に聴いている。その時はこの巨大ホールの最後列の1つ手前という席だったので「誰かボリューム上げてくれ!」と心の中で叫んだ(^^ゞ
ネルソン・ゲルナーは1969年生まれのアルゼンチン人。まったく知らないピアニスト。しかしあまたあるピアノ協奏曲の中でも、演奏の難しさでは1位2位を争うといわれているラフマニノフのピアノ協奏曲第3番を弾くのだから相当の腕前のはず。
ラフマニノフのピアノ協奏曲といえば第2番の人気がダントツに高い。オタク的マニアがいるということではハルサイに並ぶかも。しかし第3番も同じくらいの名曲だと思う。メロディメーカーであるラフマニノフらしさは存分に散りばめられているし、超絶技巧を聞く楽しみもある。音数の豊かさでは優っているかもしれない。ただし第2番のように情念を揺すぶられるような凄みはない。あれは中毒性のある危険な音楽。
演奏は素晴らしかった。オーケストラはよく鳴っていたし、ネルソン・ゲルナーのピアノは万華鏡のように幻想的な美しさがあった。しかも力強い。ときどきモニターで指使いを見ると、聞こえている音楽から想像するものより3倍くらいの指の運動量。ピアニストはハードワークである。
アレクサンドル・スラドコフスキーは特定の楽団員の方を指して「もっと来いもっと来い」とか「押さえろ」などのジェスチャーを時々やるタイプの指揮者。あれって事前の打ち合わせの確認のためなのか、あるいはその場で不足を感じて指示しているのかどちらなんだろう。
演奏が終わっての拍手は過去にAホールで聞いたなかでも大きかったと思う。一言でいうならノリのいい演奏だった。写真はホールを出るときに撮ったもの。2階まで満席。そりゃ5000人を前にしたら演奏家はやる気出るよね。
ーーー続く
受付も広くて、
1階席へ行くのに2回エスカレーターに乗る。
この位置で49列ある座席の22列目。
確保したのは10列目の右寄りの座席。この角度だとピアニストの手は見えないが、それはステージ左右にあるモニターで我慢。
【公演番号114】
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 op.30
ネルソン・ゲルナー(ピアノ)
タタルスタン国立交響楽団
アレクサンドル・スラドコフスキー(指揮)
アレクサンドル・スラドコフスキーとタタルスタン国立交響楽団の組み合わせは、初めてラ・フォル・ジュルネに来た時に聴いている。その時はこの巨大ホールの最後列の1つ手前という席だったので「誰かボリューム上げてくれ!」と心の中で叫んだ(^^ゞ
ネルソン・ゲルナーは1969年生まれのアルゼンチン人。まったく知らないピアニスト。しかしあまたあるピアノ協奏曲の中でも、演奏の難しさでは1位2位を争うといわれているラフマニノフのピアノ協奏曲第3番を弾くのだから相当の腕前のはず。
ラフマニノフのピアノ協奏曲といえば第2番の人気がダントツに高い。オタク的マニアがいるということではハルサイに並ぶかも。しかし第3番も同じくらいの名曲だと思う。メロディメーカーであるラフマニノフらしさは存分に散りばめられているし、超絶技巧を聞く楽しみもある。音数の豊かさでは優っているかもしれない。ただし第2番のように情念を揺すぶられるような凄みはない。あれは中毒性のある危険な音楽。
演奏は素晴らしかった。オーケストラはよく鳴っていたし、ネルソン・ゲルナーのピアノは万華鏡のように幻想的な美しさがあった。しかも力強い。ときどきモニターで指使いを見ると、聞こえている音楽から想像するものより3倍くらいの指の運動量。ピアニストはハードワークである。
アレクサンドル・スラドコフスキーは特定の楽団員の方を指して「もっと来いもっと来い」とか「押さえろ」などのジェスチャーを時々やるタイプの指揮者。あれって事前の打ち合わせの確認のためなのか、あるいはその場で不足を感じて指示しているのかどちらなんだろう。
演奏が終わっての拍手は過去にAホールで聞いたなかでも大きかったと思う。一言でいうならノリのいい演奏だった。写真はホールを出るときに撮ったもの。2階まで満席。そりゃ5000人を前にしたら演奏家はやる気出るよね。
ーーー続く
wassho at 23:39|Permalink│Comments(0)│
2019年05月04日
ラ・フォル・ジュルネTOKYO2019 アレクサンドル・クニャーゼフ ニキータ・ボリソグレブスキー ボリス・ベレゾフスキー
メガネを買うには検眼してレンズを加工してというプロセスがある。つまり時間がかかる。それでもなんとか2つ目の公演開始時刻までに間に合ってよかった。
会場はB7ホール。B5と同じく多目的イベントスペースである。収容人数はB5の約250名に対してB7は約800名と広い。しかし音楽的には天井が低いのが難点。座席は17列中の6列目センター位置を確保。
【公演番号123】
チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲 イ短調 op.50 「偉大な芸術家の思い出に」
アレクサンドル・クニャーゼフ(チェロ)

ニキータ・ボリソグレブスキー(バイオリン)
ボリス・ベレゾフスキー(ピアノ)
実はこのプログラム、チケットを予約する時点では誰が演奏するか明かされておらず、いわゆるサプライズ公演の企画趣向。それも面白かろうという理由と、ピアノ三重奏を生で聴いたことがなかったので選んだ。ラ・フォル・ジュルネではホールの入り口で曲と演奏家についての簡単な解説が書かれたパンフレットが配られる。それが見当たらなかったので係員に尋ねると、この公演では演奏が終わってから配るとのこと。そこまでシークレットにしなくてもと思ったが。
演奏家がステージに入ってきた。アレクサンドル・クニャーゼフは昨年の公演を聴いたのですぐにわかった。彼は世界のトップのチェリストの1人である。他の二人は初めて見る顔。
ニキータ・ボリソグレブスキーは30歳代半ばくらいのロシア人。準若手といったポジションかな。ボリス・ベレゾフスキーもロシア人でこちらは50歳。タワーレコードで検索するとCDは167件もヒットした。まったく知らないピアニストだったが、バイオリンの諏訪内晶子やワディム・レーピンと共演したCDも出していて、それは持っていることが判明。諏訪内晶子はよく聴いていた時期があったので実はお馴染みさんだったことになる。ちなみにボリス・ベレゾフスキーの胴回りは上の写真からイメージする2倍は太い。背も高くて巨漢である。
では、その写真をドン! これでもまだ3割スリムに写っているかな。自分より腹が出ている人を見るとなぜか安心する(^^ゞ なお写真はKAJIMOTOのホームページから。
ところでチェロのアレクサンドル・クニャーゼフ。今年のラ・フォル・ジュルネの出演者リストには載っていない。どうやら別のコンサートで来日していたらしい。かたくなにシークレットにしていたのは事務所を通していないショクナイだったりして(^^ゞ
「偉大な芸術家の思い出に」というタイトルが付いているこの作品は、チャイコフスキーの友人であったピアニストが亡くなった際に追悼曲として作られたもの。とはいっても泣きの旋律だけじゃなくてリズミカルなところもあったりしてバラエティに富んでいる。特徴的なのは第2楽章が変奏曲となっていること。つまり主題が少しずつアレンジを変えて繰り返される。その数なんと12回。そして第2楽章の最後は第1楽章の変奏。あまり曲の構成なんかを意識して音楽を聴くことはないが、これはサルでも私でも理解できるわかりやすさ。ただ12回の繰り返しはちょっと中ダレして飽きてくるかな。
エルメス弦楽四重奏団の演奏では音の厚みが印象的だったけれど、この演奏では特にチェロで倍音の響きを感じた。倍音が豊かとかよく評論で使われるるフレーズだが、何のことか今ひとつ理解できていなかった。それがわかったような気がしたが、あれが倍音だったと自信があるわけじゃない。
アレクサンドル・クニャーゼフは盤石な印象。演奏の良し悪しがわかるほどの耳と教養はないのだが、ニキータ・ボリソグレブスキーの演奏にも不満はまったくなかった。それはボリス・ベレゾフスキーも同じ。ただし彼の演奏はとてもエネルギッシュだったが、ピアノの響き方に少し違和感。少しビブラートがかかっているというかチェンバロが混ざっているというか。それがネガティブかというとそうでもないのだが。
会場の外に出たのは午後2時半ごろ。例年と較べて少し人出が少ないような気がする。10連休で遠くに行く人が多かったのだろうか。
メガネのレンズ加工を待つ間に有楽町の駅前でランチは食べた。でも、とりあえずビール。そしてビールだけじゃ寂しいのでフランクフルト。ボリス・ベレゾフスキーと較べれば、私なんてスリムなほうなんだから気にしない(^^ゞ
ここはいつも夜にタイルが光っているのを撮る場所。こういう構図だとさすがに換算15mmの広角レンズは迫力がある。
上のタイルがあるのは丸の内側の出入り口。そこから出て向かったのは三菱一号館美術館。徒歩数分の至近距離。
美術館の入り口は中庭にある。入ってみると人だかりが。ラ・フォル・ジュルネは東京国際フォーラムのメイン会場以外に、丸の内や銀座など周辺17ヶ所で無料のミニコンサートも開いている。
バイオリンとクラリネットの電子楽器。この写真を撮った直後に演奏が終わってしまったので、ほとんど聴くことができなくて残念。
相変わらずキレイな中庭。
展覧会はラファエル前派に関するもの。
ラ・フォル・ジュルネとラファエル前派。ちょっと似てるか?
展覧会についてはまた後日。そういえば3月の終わりに上野でサクラ花見と同時に訪れた都立美術館の「奇想の系譜」展のことをまだブログにしていない(>_<)
ーーー続く
wassho at 23:50|Permalink│Comments(0)│
2019年05月03日
ラ・フォル・ジュルネTOKYO2019 エルメス弦楽四重奏団
もうすっかり私にとってゴールデンウィークの定番になった、クラシックの音楽フェスであるラ・フォル・ジュルネ。通いだして今年で6年目。
ラ・フォル・ジュルの概要について毎回説明してきたけれど、もう新たに書くこともないので今年は省略。知りたい人は公式ホームページの「ラ・フォル・ジュルについて」を読むか、あるいはこのブログの「ラ・フォル・ジュルのタグ」をクリックして過去のエントリーの中から探してちょうだい。
今年は5月3日に5公演、5月5日に1公演のチケットを手配した。本当は1日にまとめたいのだが、そう都合よく聴きたい公演がタイムテーブルに並んではくれない。また本日の2公演目と3公演目には2時間半ほど空き時間があるので、近くの三菱一号館美術館で展覧会を見てきた。このラ・フォル・ジュルネ+αな過ごし方もいつものパターン。
有楽町駅の高架の向こうに見えるガラスの船みたいなのが会場の東京国際フォーラム。
東京国際フォーラムとビックカメラ有楽町店は向かい合って建っている。
時刻は午前10時ちょっと前。これが最初の公演時間帯で、6つの公演のうち5つはもう始まっているから広場にいる人の数は少ない。
今年のテーマは「CARNETS DE VOYAGE」、日本語では「ボヤージュ 旅から生まれた音楽(ものがたり)」と設定されている。ポスターだと日本語がちょっと小さい。ちなみにラ・フォル・ジュルネはフランス発祥だから、ところどこフランス語が出てくる。イベント名であるラ・フォル・ジュルネ:La folle journeeは熱狂の日と訳されていて、英語に直訳するとThe crazy day。
屋台村もだいたいいつもと同じ顔ぶれ。
去年に初出店だった「俺のフレンチ」の屋台は今年いなかった。
広場の真ん中あたりから有楽町側の入り口を見たところ。
こんな写真も毎年ワンパターンだけれど。
最初に聴く公演はB5ホール。
B5ホールは音楽専用ではなく多目的イベントスペース。長方形のホールの壁際センターにステージがあって、それを取り囲むような椅子の配置。最後列の座席しか取れなかったが、それでも6列目だし、このホールは狭いから音量的には大丈夫。
【公演番号131】
バルトーク:弦楽四重奏曲第4番
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番 ヘ長調 op.96 「アメリカ」
エルメス弦楽四重奏団
エルメス弦楽四重奏団はわりと最近にCDを買ったので選んでみた。10年ほど前にフランスのリヨン国立音楽院の学生で結成されたユニットらしい。メンバーは写真左から
ヴィオラ:ユン=シン・チャン(Yung-Hsin Chang)
第1ヴァイオリン:オメール・ブシェーズ(Omer Bouchez)
第2ヴァイオリン:エリーゼ・リュウ(Elise Liu)
チェロ:アンソニー・コンドウ(Anthony Kondo)
アンソニー・コンドウは顔つきと名前からして日本人とフランス人のハーフなのかな。エルメス弦楽四重奏団についてはネットで調べても、先ほど書いた結成のいきさつと、その後に様々なコンクールで賞を取ったことくらいしか情報が出てこない。ちなみにCDは8枚ほど出ている。
それにしてもエルメス!である。しかもフランスの楽団。スペルもあのファッションブランドのエルメスと同じHermes。エルメスはギリシャ神話の神の名前ではあるが、ブランドのエルメスと商標関係で揉めなかったのかなといらぬお節介。もっとも10年以上活動を続けているということはOKなんだろう。いずれにしてもインパクト抜群のネーミングである。
さて席についてメガネを持ってくるのを忘れたことに気がついた。もちろん音楽は耳で聴くものであるが、コンサートは目でも楽しむものである。また過去にも書いてきたようにクラシックの場合、目で見ると音楽がよくわかるからメガネは必須。ナンテコッタイ(/o\)
最初はバルトーク。ちょっと前衛的で苦手な部類の作曲家。この弦楽四重奏曲第4番はおそらく初めて聴く。やはり案の定の展開で始まった。でもCDじゃなくて目の前で演奏されていると素直についていけるから不思議。メガネがないからよく見えないのだけれど。
音はとても良かった。弦から出た音が弦楽器の胴体で共鳴して音が大きくなっていることが感じ取れる。オーディオで聴く弦楽四重奏と違って音にとても厚みがある。この実体感のようなものを味わいたくてコンサートに来ているわけだから大満足。
びっくりしたのが第4楽章。4つの楽器全てで、最初から最後までピチカート奏法なのである。弦楽器を弓で擦るのじゃなくて指で弾くのがピチカート。よくある手法だが、あくまでもアクセント的に用いられるのが普通。ボン、ボン、ボンと静かに背景音的に鳴る感じ。しかしバルトークの第4楽章はピチカートだけでアンサンブルが成り立っている。また普通のピチカートの場合、それはごくわずかな小節だけだから、弓は手に持ったまま指で弦を弾く。バルトークの第4楽章で弓は使わないので、バイオリンもビオラもチェロも奏者は右手には何も持っていない。こんな光景は初めて見た!
そしてそのピチカートの音が大きい。そこで疑問。指じゃなくてピックのようなようなものを使っているんじゃないか? ーーーどうしてこんな大事な時にメガネがない(>_<) 残念ながら肉眼では手元の細かいところまではよく見えず。ステージ手前までダッシュしたい気持ちだった。でもまあ何となくではあるが指しか使っていないように思えた。演奏はけっこう指先にハードだと思う。
続く第5楽章はところどころロックのようにリズムカル。どこかにサイドギターが隠れているんじゃないかと冗談で思うくらい。さて全体を通して不協和音の塊だし、無骨な音楽だし、もしこの曲を100回聴いてもワンフレーズも覚えられそうにない。しかしたまに聴く分には面白いもの。ライブならなおさら。それとキレイな曲をキレイに弾くことより、こんなヘンテコリンな曲を上手にまとめることの方が難しいと思う。だから演奏家にとっては挑戦しがいがあって好まれるのかなと思ったりする。
2曲目はドヴォルザーク。バルトークとは正反対に流れるような美しい旋律が冒頭から続く。第2楽章は情感たっぷりで第3〜第4楽章は軽やか。露天風呂でシャンパンでも飲みながら聴きたい感じ。エルメス弦楽四重奏団の演奏は素晴らしかったし、何一つ文句はないのだけれど、バルトークの直後に聴くと何か物足りないのが不思議。別にバルトーク好きになったわけでは決してないのに。
というわけで
バルトークの毒に当てられて始まったのが今年のラ・フォル・ジュルネである。
公演が終わり窓をのぞくと、広場も賑やかになっていた。
しかし屋台村には目もくれず私が向かった先は、
徒歩で数分先にある有楽町の駅前。
なぜならメガネ買うため。
やはり演奏者の表情までわからないとコンサートの楽しみが半減する。それでも今年は耳に集中しようかと考えたがハタと気がついた。美術館にも行くことを(^^ゞ もっとも美術館をキャンセルして、2公演目と3公演目の間の2時間半ほど空き時間に自宅に戻ってメガネを持ってくることは可能。しかし、それも面倒である。え〜い、めでたく令和が始まった記念だと理屈をつけてーーー無駄な出費(/o\)
ところで本日のデジカメは35mm換算15-36mmの広角ズーム装着で、これは15mmでの撮影。こういう街中の風景だと錯覚的に広く写る。この駅前はこんなに広々していないんだけどね。
ーーー続く
wassho at 23:46|Permalink│Comments(0)│
2019年01月26日
Momentum ON-EAR G
お散歩用にと買ったソニーのMDR-ZX660というヘッドホンの音質があまりに低レベルだった話は昨年に書いた。エージングといって、しばらく音を鳴らしてスピーカーの振動板をほぐす作業をしてみたが、72時間経っても改善は見られず。あきらめて73時間後にポチったのがこのヘッドホン。
メーカーはドイツのゼンハイザーという会社。イヤホンやヘッドホンでは有名な会社といえるが、世間一般の認知度はどの程度なんだろう。私も初めてここのイヤホンを買った時はまったく知らなかった。
商品名がMomentumでモメンタムと読む。勢いとか推進力というような意味。ON-EARはソニーの時に説明した、耳当て部分が少し小振りで屋外使用を想定した商品。Gはよくわからないが、このモメンタムは第2世代なので、その区別のためについているのかもしれない。
もっともこの商品は既に旧商品。現行ラインアップはワイヤレスタイプになっている。というわけで在庫処分価格で1万3000円ほどだった。発売当初は2万3000円くらいのモデル。ちなみに現在、イヤホンやヘッドホンはワイヤレスタイプへの移行期なので、ケーブルタイプは格安で売られているものが多いから狙い目。ただし携帯音楽プレーヤーじゃなくスマホで聴くなら、値段にもよるがワイヤレスのほうが音はいいかもしれない。その理由はDACという部品にあるのだけれど、書くと長くなるので省略。
この商品のことは以前から知っていた。ゼンハイザーは元々プロ用機器のメーカーで武骨な商品が多い。それが突然シャレたデザインのものを出してきて話題になったから。何とカラーバリエーションはビックリの7色展開。私が買った昨年の11月には黒、茶色、アイボリーしか残っていなかったのが残念。
またオンイヤーじゃなくてアラウンドイヤーの普通サイズの耳当てのタイプではあるが、以前にヘッドホンの聴き較べをした時に試聴したこともある。ただし、その時はモメンタムは購入候補ではなく、お店まで来たからちょっとついでにといったレベル。だから、どんな音がしたかはまったく覚えていない。
それでも今回モメンタムを買ったのは、そういうことで馴染みがあったから。逆にいえばいろいろ検討するのが面倒だったから。認知はマーケティングの基礎であるが、改めてその大切さを実感。
音質の評価を書くのは難しいが普通に満足している。スピーカーで音楽を聴いていて、出かける時にイヤホンにすると、当然ながら音のクオリティは下がる。でもモメンタムを使うと、その落差がかなり少なくなる。外出用のものとして今のところはこれ以上は望んでいない。オンイヤータイプということで音漏れが心配だったが、散歩やスーパーへの買い物専用で電車に乗ったりしないから、どうなっているのかよくわからず。役に立たないレポートでゴメンm(_ _)m
モメンタムのケーブルは着脱式。屋外での使用を想定した商品なので、純正のケーブルにはスマホの音楽アプリを操作するリモコンボタンがついている。私はその機能を使わないし、そのリモコン部分が邪魔だったので、ケーブルも別のものを一緒に買った。パイオニアのイヤホンを買った時に説明したバランス接続の4極プラグタイプ。
バランスとアンバランスでそんなに差がないのはわかっていても(少なくとも私の耳では)、せっかく携帯音楽プレーヤーがバランス対応しているからという理由での選択。一応オリジナルのケーブルとも聴き較べたが、やっぱり気のせいレベルの違い(^^ゞ
なお私の使っている携帯音楽プレーヤーのDP-X1AはDAC(デジタル信号をアナログ信号に変換する回路)が2つ搭載されていて、バランス接続では2つ、アンバランスでは1つだけを使う仕組みになっている。だからバランス接続にするとバッテリーの消耗が早いのが難点。もっとも携帯音楽プレーヤーをそんなに長時間は使わないので、バッテリー切れになったことはないが。
ソニーのヘッドホンは「安物買いの銭失い」になってしまったが、とりあえず楽しく散歩できるようになったからヨシとしている。問題はイヤホンとヘッドホンの差が大きいこと。イヤホンはイヤーピースをコンプライのものに換えてから音質が格段にレベルアップした。しかし、それでもモメンタムとはかなり差がある。そしてやっぱりヘッドホンをつけて電車に乗るのは気が引ける。
高級なイヤホンならモメンタムくらいの音になるのか。そのためにはいくら投資しなければならないのか。まっ、いろいろ悩むことがあるから人生は楽しいね。
メーカーはドイツのゼンハイザーという会社。イヤホンやヘッドホンでは有名な会社といえるが、世間一般の認知度はどの程度なんだろう。私も初めてここのイヤホンを買った時はまったく知らなかった。
商品名がMomentumでモメンタムと読む。勢いとか推進力というような意味。ON-EARはソニーの時に説明した、耳当て部分が少し小振りで屋外使用を想定した商品。Gはよくわからないが、このモメンタムは第2世代なので、その区別のためについているのかもしれない。
もっともこの商品は既に旧商品。現行ラインアップはワイヤレスタイプになっている。というわけで在庫処分価格で1万3000円ほどだった。発売当初は2万3000円くらいのモデル。ちなみに現在、イヤホンやヘッドホンはワイヤレスタイプへの移行期なので、ケーブルタイプは格安で売られているものが多いから狙い目。ただし携帯音楽プレーヤーじゃなくスマホで聴くなら、値段にもよるがワイヤレスのほうが音はいいかもしれない。その理由はDACという部品にあるのだけれど、書くと長くなるので省略。
この商品のことは以前から知っていた。ゼンハイザーは元々プロ用機器のメーカーで武骨な商品が多い。それが突然シャレたデザインのものを出してきて話題になったから。何とカラーバリエーションはビックリの7色展開。私が買った昨年の11月には黒、茶色、アイボリーしか残っていなかったのが残念。
またオンイヤーじゃなくてアラウンドイヤーの普通サイズの耳当てのタイプではあるが、以前にヘッドホンの聴き較べをした時に試聴したこともある。ただし、その時はモメンタムは購入候補ではなく、お店まで来たからちょっとついでにといったレベル。だから、どんな音がしたかはまったく覚えていない。
それでも今回モメンタムを買ったのは、そういうことで馴染みがあったから。逆にいえばいろいろ検討するのが面倒だったから。認知はマーケティングの基礎であるが、改めてその大切さを実感。
音質の評価を書くのは難しいが普通に満足している。スピーカーで音楽を聴いていて、出かける時にイヤホンにすると、当然ながら音のクオリティは下がる。でもモメンタムを使うと、その落差がかなり少なくなる。外出用のものとして今のところはこれ以上は望んでいない。オンイヤータイプということで音漏れが心配だったが、散歩やスーパーへの買い物専用で電車に乗ったりしないから、どうなっているのかよくわからず。役に立たないレポートでゴメンm(_ _)m
モメンタムのケーブルは着脱式。屋外での使用を想定した商品なので、純正のケーブルにはスマホの音楽アプリを操作するリモコンボタンがついている。私はその機能を使わないし、そのリモコン部分が邪魔だったので、ケーブルも別のものを一緒に買った。パイオニアのイヤホンを買った時に説明したバランス接続の4極プラグタイプ。
バランスとアンバランスでそんなに差がないのはわかっていても(少なくとも私の耳では)、せっかく携帯音楽プレーヤーがバランス対応しているからという理由での選択。一応オリジナルのケーブルとも聴き較べたが、やっぱり気のせいレベルの違い(^^ゞ
なお私の使っている携帯音楽プレーヤーのDP-X1AはDAC(デジタル信号をアナログ信号に変換する回路)が2つ搭載されていて、バランス接続では2つ、アンバランスでは1つだけを使う仕組みになっている。だからバランス接続にするとバッテリーの消耗が早いのが難点。もっとも携帯音楽プレーヤーをそんなに長時間は使わないので、バッテリー切れになったことはないが。
ソニーのヘッドホンは「安物買いの銭失い」になってしまったが、とりあえず楽しく散歩できるようになったからヨシとしている。問題はイヤホンとヘッドホンの差が大きいこと。イヤホンはイヤーピースをコンプライのものに換えてから音質が格段にレベルアップした。しかし、それでもモメンタムとはかなり差がある。そしてやっぱりヘッドホンをつけて電車に乗るのは気が引ける。
高級なイヤホンならモメンタムくらいの音になるのか。そのためにはいくら投資しなければならないのか。まっ、いろいろ悩むことがあるから人生は楽しいね。
wassho at 19:40|Permalink│Comments(0)│
2018年11月21日
MDR-ZX660 その2
さっそく届いたMDR-ZX660のパッケージを開く。
ヘッドホンの見た目は写真より落ちる。オレンジ色がデザインのアクセントになっていて、それがいいなと思っていたのだが、逆にそのオレンジ色部分が安っぽくてオモチャのような質感。
しかし、そういうところは期待していなかったから大丈夫。なんたって5500円のヘッドホンなのだから。
装着してみる。とても軽いし、締め付けも適度で頭へのフィット感はいい。
ちょっとほくそ笑む(^^ゞ
音を鳴らす。
ーーーー絶句(>_<)
ナンジャこの音は。
言葉で説明は難しい。表現するならスカスカのガサガサ。例えるとFM放送とAM放送では音質に違いがあるけれど、まるでAM放送的な感じ。あるいはもっと、一昔前の電話の聞こえ方といったほうが近いかもしれない。とにかく値段に関係なく音楽用の製品で、これはないだろうというのが私の評価。
ちなみに低音から高音までよく鳴っているし、そのバランスもいい。細かな部分もよく聴き取れる。だから音の特性的なところが悪いのではなく、音質のまさに「質」的なところがとんでもなくおかしい。先ほどAM放送とか昔の電話のようと書いたが、それらは再生される周波数帯域が狭いから音が悪い。このヘッドホンはそこに問題がないのにブサイクな音がするのが不思議。これ以上は私の知識では追いつかない。とにかくナゾ
試しにベイヤーダイナミックのT90(ヘッドホン)と聴き較べてみる。月とスッポンほど違う。まあ値段も10倍ほど違うからこれは仕方ないか。ふだん携帯音楽プレーヤーで使っているパイオニアのSE-CH5BL(イヤホン)とも聴き較べる。こちらは同じくらいの価格の製品である。やっぱり月とスッポンほど違う。スピーカーではあるがテレビと較べても格段にクォリティが低い。いい勝負なのはノートパソコンのスピーカーくらい。とにかくオーディオつまり音を楽しむレベルに達していない。
とりあえずエージングに望みをつなぐ。エージングというのはクルマの慣らし運転のようなもの。スピーカー等は振動板の固さがほぐれて音がよくなる可能性がある。鳴らし放しにして
24時間後:変化なし
48時間後:変化なし
72時間後:気持ち滑らかに鳴るようになったように思える
しかしエージングでは初期の固さがほぐれても、根本的な質の部分が改善されるわけではない。だから昔の電話のような聞こえ方なのは同じ。ダメだこりゃ。今時、こんなハズレな製品があるとは想定外。
とにかく絶望、後悔。
そして73時間後に別のヘッドホンをポチってしまった。
新しいヘッドホンについてはいずれそのうち。
おしまい
wassho at 06:45|Permalink│Comments(0)│
2018年11月18日
MDR-ZX660
MDR-ZX660はソニーのヘッドホンである。
今、これを買ってしまったことを猛烈に後悔している。
購入動機はこんないきさつでーーー
かつては週末に10キロほどジョギングするのが日課(週課?)だったが、かれこれ10年ほどは走っていない。何度か数キロほどを走り、さあこれからジョギングを復活させるぞ!とこのブログにも書いたことがあるけれど、その宣言を守ったことはなく(/o\)
もっとも週末にそれくらい走る程度では体調・体力・体重にほとんどプラス効果はない。それでもマイナスになるのを防ぐ効果はあるわけで。その積み重ねが10年分蓄積してかなりヤバイ現状に。
走らなくなった第1の理由は、ジョギングコースにしていた公園から離れたところに引っ越したこと。引っ越した当初は自転車でその公園まで行ってジョギングしていたものの、それがだんだんと億劫になり。ちなみに私はジョギングコースのある公園でジョギングを始めたせいか、一般道を走るのがどうも苦手。何度か試したこともあるが、走っていて苦しい時に赤信号に引っかかると気持ちが萎えて、それを言い訳にして走れなくなってしまう。
第2の理由は7年前に再び乗り始めたバイクかな。ジョギングも楽しいから20年ほど走っていたのだが、そりゃバイクで走るほうがもっと楽しいわけで(^^ゞ
でもまあバイクも降りてしまったし、また自分の足で走ろうかと。しかし、そろそろ寒くなるし、いきなりジョギング再開じゃなくて、まずは脚力回復ということで週末に長い距離の散歩を自分に義務づけることにした。
そろそろ本題へ。
それでお散歩用のヘッドホンを買うことにしたというわけ。コンプライというイヤーピースに交換してからイヤホンの音質には満足している。しかし安物でもヘッドホンのほうがイヤホンよりいい音がするだろうという考えから。普段の外出でヘッドホンをつけるのは、なんとなく見た目的に抵抗があるのだが、実はヘッドホンの音質で音楽を聴きながら外を歩いてみたい気持ちはあった。お散歩ならそれもいいかと。
またベイヤーダイナミックのT90というヘッドホンも持っているが、外に持ち出すにはちょっと大げさな感じ。それに開放型の構造だから音が外に漏れる。何よりケーブルが3メートルと室内用になっているので、外で携帯音楽プレーヤーに挿して聴くには長すぎて不向き。
だから機種選定の条件は
小型のオンイヤータイプで
密閉型で
5000円から1万円くらい
となった。
オンイヤー(on ear)というのは、ヘッドホンの耳当て部分が耳くらいの大きさで「耳にのせる」タイプのもの。反対語はアラウンドイヤーあるいはオーバーイヤーで、耳当てが耳の周りをスッポリ覆うタイプ。
オンイヤーにしたのは大げさな感じにしたくなかったのと、耳を覆わないので多少の音漏れはするが、逆に外からの音も入ってくるので、ボーッと散歩するには安全かなと考えてのこと。これから寒くなって「防寒の耳当て」としてはアラウンドイヤーのほうが優れてはいるが。なおオンイヤーのヘッドホンは携帯音楽プレーヤーで鳴らすことを想定されているからか、ケーブルは1m20cmくらいの長さのものが多い。
予算的には特に根拠はなく、散歩のお伴の用途なら私の耳にはそれくらいで大丈夫でしょうと。それに暖かくなる頃にはジョギングを再開しているはずだから使用期間も短いので。
そういうわけで音質にそれほどこだわらない買い物ということで、試聴せずにネット通販で購入。eイヤホンという専門店のサイトで調べて、アマゾンの価格と比較してアマゾンで買うという「あるある」なパターン。レビューではそこそこの評価だったし、ソニーのイヤホンを2台続けて使って気に入っていたという安心感もMDR-ZX660を選んだ理由のひとつ。価格は5500円程だった。ちなみにこれは既に型落ち品で発売当初は7000円くらいだったようである。
日付が変わった深夜に注文したにもかかわらず、その日のうちに届いた。お急ぎ便のプライム会員じゃないのにビックリ。そういえばネット通販の荷物が多すぎて運送会社のキャパを超えてタイヘンというニュースを聞かなくなったが、どうなったのだろう。
さっそく届いたことを喜んだのもつかのま、
すぐに絶望を味わうことになる。
ーーー続く
今、これを買ってしまったことを猛烈に後悔している。
購入動機はこんないきさつでーーー
かつては週末に10キロほどジョギングするのが日課(週課?)だったが、かれこれ10年ほどは走っていない。何度か数キロほどを走り、さあこれからジョギングを復活させるぞ!とこのブログにも書いたことがあるけれど、その宣言を守ったことはなく(/o\)
もっとも週末にそれくらい走る程度では体調・体力・体重にほとんどプラス効果はない。それでもマイナスになるのを防ぐ効果はあるわけで。その積み重ねが10年分蓄積してかなりヤバイ現状に。
走らなくなった第1の理由は、ジョギングコースにしていた公園から離れたところに引っ越したこと。引っ越した当初は自転車でその公園まで行ってジョギングしていたものの、それがだんだんと億劫になり。ちなみに私はジョギングコースのある公園でジョギングを始めたせいか、一般道を走るのがどうも苦手。何度か試したこともあるが、走っていて苦しい時に赤信号に引っかかると気持ちが萎えて、それを言い訳にして走れなくなってしまう。
第2の理由は7年前に再び乗り始めたバイクかな。ジョギングも楽しいから20年ほど走っていたのだが、そりゃバイクで走るほうがもっと楽しいわけで(^^ゞ
でもまあバイクも降りてしまったし、また自分の足で走ろうかと。しかし、そろそろ寒くなるし、いきなりジョギング再開じゃなくて、まずは脚力回復ということで週末に長い距離の散歩を自分に義務づけることにした。
そろそろ本題へ。
それでお散歩用のヘッドホンを買うことにしたというわけ。コンプライというイヤーピースに交換してからイヤホンの音質には満足している。しかし安物でもヘッドホンのほうがイヤホンよりいい音がするだろうという考えから。普段の外出でヘッドホンをつけるのは、なんとなく見た目的に抵抗があるのだが、実はヘッドホンの音質で音楽を聴きながら外を歩いてみたい気持ちはあった。お散歩ならそれもいいかと。
またベイヤーダイナミックのT90というヘッドホンも持っているが、外に持ち出すにはちょっと大げさな感じ。それに開放型の構造だから音が外に漏れる。何よりケーブルが3メートルと室内用になっているので、外で携帯音楽プレーヤーに挿して聴くには長すぎて不向き。
だから機種選定の条件は
小型のオンイヤータイプで
密閉型で
5000円から1万円くらい
となった。
オンイヤー(on ear)というのは、ヘッドホンの耳当て部分が耳くらいの大きさで「耳にのせる」タイプのもの。反対語はアラウンドイヤーあるいはオーバーイヤーで、耳当てが耳の周りをスッポリ覆うタイプ。
オンイヤーにしたのは大げさな感じにしたくなかったのと、耳を覆わないので多少の音漏れはするが、逆に外からの音も入ってくるので、ボーッと散歩するには安全かなと考えてのこと。これから寒くなって「防寒の耳当て」としてはアラウンドイヤーのほうが優れてはいるが。なおオンイヤーのヘッドホンは携帯音楽プレーヤーで鳴らすことを想定されているからか、ケーブルは1m20cmくらいの長さのものが多い。
予算的には特に根拠はなく、散歩のお伴の用途なら私の耳にはそれくらいで大丈夫でしょうと。それに暖かくなる頃にはジョギングを再開しているはずだから使用期間も短いので。
そういうわけで音質にそれほどこだわらない買い物ということで、試聴せずにネット通販で購入。eイヤホンという専門店のサイトで調べて、アマゾンの価格と比較してアマゾンで買うという「あるある」なパターン。レビューではそこそこの評価だったし、ソニーのイヤホンを2台続けて使って気に入っていたという安心感もMDR-ZX660を選んだ理由のひとつ。価格は5500円程だった。ちなみにこれは既に型落ち品で発売当初は7000円くらいだったようである。
日付が変わった深夜に注文したにもかかわらず、その日のうちに届いた。お急ぎ便のプライム会員じゃないのにビックリ。そういえばネット通販の荷物が多すぎて運送会社のキャパを超えてタイヘンというニュースを聞かなくなったが、どうなったのだろう。
さっそく届いたことを喜んだのもつかのま、
すぐに絶望を味わうことになる。
ーーー続く
wassho at 22:10|Permalink│Comments(0)│
2018年11月04日
foobar2000をDP-X1Aで使う
私がほぼ毎日使っている携帯音楽プレーヤーのオンキョーDP-X1A。音質は最高だが操作性は最低最悪である。そのイラダチを書いたエントリーはこちら。もしDP-X1A関連のすべてのエントリーを読みたければページの一番下にあるタグ:DP-X1Aからどうぞ。
上記にリンクしたエントリーでこのように書いた。
ところでDP-X1AはAndroidのOSで動いている。ということは別の音楽アプリを
インストールすれば操作性に関してはカバーできるのかも知れない。今のところ
それが可能なのか、どんな音楽アプリがあるのかなどは調べていない。そんな面
倒なことをするために買った訳じゃないから、オンキョーには一刻も早い内蔵ソフト
の改良を求めたいのである。
そういうわけで音楽アプリを入れる気はサラサラなかった。ところが先日ネットでまったく別の案件を調べているときに「foobar2000 Android版」の文字が見えた。音楽CDをパソコンに取り込んで、CDプレーヤーの代わりにパソコンをオーディオにつないで再生する、あるいはハイレゾの音楽ファイルをパソコンにダウンロードして再生するなどがPCオーディオと呼ばれるスタイル。foobar2000はPCオーディオにおけるWindowsの音楽再生ソフトではおそらく一番定評のあるソフト。私はMacを使っていてWindowsには詳しくないものの、それでもfoobar2000の名前程度は知っていた。
「foobar2000がAndroidで使えるのか、じゃやってみるか」とトライ。あまり調べもせず、とりあえずDP-X1AからPlayストアにアクセスしてfoobar2000をダウンロード。アッサリと立ち上がった。ちなみに無料アプリである。ページ先頭の宇宙人?キツネ?みたいなのはfoobar2000のアイコン。
使ってみた感想は今までのイライラは何だったのかと思うくらい使いやすい。foobar2000は日本語化されておらずメニューは英語でも、直感的に操作できるのでまったく問題はない。
DP-X1Aに標準で搭載されている音楽アプリ(Musicという名前)がどう使いづらいのかを、実機でデモンストレーションしないで理解してもらうのは難しい。でもとりあえず努力して書いてみるとーーー
Musicを起動すると、前回に演奏していたアルバムの画面が表示される。
別のアルバムを聴くためにアルバムリストに戻るには
「戻る」のアイコンをタップ
するとファイル階層の一番上位の画面に戻る
そこからアルバムリストの階層に移動するのに3画面をスワイプ
つまり1タップ3スワイプの4動作が必要
それに対してfoobar2000ではその前に演奏していたアルバムの画面で「戻る」のアイコンをタップするとアルバムリストに直ちに移動する。4動作対1動作、毎回の作業となるこの差は大きい。というかiPhoneでも1タップでアルバムリストに戻れたし、なぜオンキョーがこんな操作性の悪い設計にしたのかまったく理解できない。
それとそのアルバムリストは、Musicでは小さなジャケット写真に大きな文字で1画面につき6アルバムの表示。foobar2000では大きなジャケット写真に小さな文字で1画面に12アルバム。私もそうだが、ほとんどの人はジャケット写真でアルバムを選ぶ。だからfoobar2000のほうが2倍の早さでアルバムを探し出せる。ただしMusicにある「アルバムリスト画面をスクロールするときにアルバムタイトルの先頭1文字が表示される機能」はfoobar2000にはない。
比較写真 左がfoobar2000、右がMusic
※Musicのジャケット写真が不鮮明なのはiPhoneのフラッシュで色が飛んでいる。
さて音楽アプリにとって本来大事なのは音質。残念ながらこれはMusicのほうがいい。もっともその差は極めて僅か。私の耳にはMusicのほうがfoobar2000より百分のいくつかクリアに聞こえる。その程度の違いでは、再生を切り替えながら比較すれば違いを感じても、目隠しテストなら聴き分けられない自信がある(^^ゞ
音質の差はMusicが開発において、DP-X1Aのハードウエアに最適化されているのが理由かも知れない。それとアップサンプリングの倍率も影響していると思う。Musicでは192KHzにアップサンプリングしている。foobar2000では96KHzまでしか設定できない。CDの44.1KHzを基準とした倍率で比較すれば4.4倍と2.2倍の差。それとfoobar2000ではアップサンプリングをする・しないで音質に「気のせい」ほどの違いしかない。本当にアップサンプリングしているの?と疑うくらい。ところでMusicとfoobar2000のソフトウエア本来の音質の違いはアップサンプリングなしで聴き較べればわかる。あるいはMusicのアップサンプリングをfoobar2000と同じ96KHzに設定してもいい。でもそんな実験をするとドロ沼にはまりそうでやっていない。
日本の人口から見てDP-X1Aを使っている人なんてごくごく僅か。その中でこのブログを読む人は統計的に「いないと」無視していいレベルなのは承知している。しかし奇跡的にDP-X1Aの操作性の悪さに頭に来ているユーザーがこのページにたどり着いたなら「迷う前にfoobar2000をインストールすべき」といっておこう。
ついでに奇跡が起きたときのための追伸。
foobar2000では最初にMedia Libraryで音楽ファイルを指定する必要がある。マイクロSDにファイルを入れているならExternal Storageを指定すればいい。ただしこれでは2枚あるマイクロSDの1番目のスロットに挿してあるカードしか認識されない。ネットで「foobar2000 DP-X1A」と検索してもそれに関する情報は見つからない。実はここで途方に暮れた。
しかし心配ご無用。External Storageと書かれているあたりに指を置いてスクロールするとADD FOLDERのボタンがあらわれるので、それをタップすれば2番目のスロットにあるカードが指定できる。たまたま画面に指が触れてスクロールできるのを発見したけれど、そうでなければ本日のブログはfoobar2000をボロクソにこき下ろすところだった(^^ゞ
wassho at 17:37|Permalink│Comments(0)│
2018年10月09日
コンプライ Comply
法律や倫理を守りましょうというコンプライアンスではなく、コンプライというメーカーのイヤホンのイヤーピース=ゴムで出来ている耳に差し込む部分のパーツのお話。
現在使っているパイオニアのSE-CH5BLというイヤホンをなぜ買ったか、どんな音質なのかはしばらく前にブログにした。バランス接続の効果かどうかは別として高音はいいのだけれど、オリジナルは3500円クラスのイヤホンだからか中低音は物足りない。それが全体の厚み不足というかリアリティのなさにつながっているような気もする。しかしSE-CH5BLに慣れてしまったら、そんなに不満は感じないというようなことを書いた。
でもやはり我慢できなくなってきた。中低域が不足しているのは明らかだ。
実はSE-CH5BLを買ったときから気になっていることがあった。SE-CH5BLはステム=イヤーピースを装着する部分の軸が少し太い。当然そのステムの直径に合わせてイヤーピースも膨らまざるを得ない。S、M、Lサイズと3種類のイヤーピースが付属しているが、Sサイズでも私の耳にはわずかに大きい感触だった。
イヤホンで音楽を聴いているなら試してみればわかるが、イヤホンを少し耳の奥まで押し込むと低域が増す。SE-CH5BLも耳奥に押しつけるといい感じに鳴った。ただしイヤーピースが大きいので、そうするには常にイヤホンを指で押さえている必要がある。
というわけでイヤーピースを別のメーカーのものに交換。
コンプライのイヤーピースはゴムではなく発泡性のウレタンのようなもので成形されている。また体温で柔らかくなるらしい。その柔軟性を活かして耳穴にピッタリとフィットさせて装着製や遮音性を向上させる。それによって音質が向上するというのがメーカーの謳い文句。

コンプライはゴム製のイヤーピースと較べてサイズは2倍くらい大きい。これは装着前に指で押しつぶして小さくしてから耳穴に突っ込み、その後で膨らんでフィットするという仕組みだから。同時にこれでゴム製より耳穴の奥までイヤーピースが届くことにもなる。
それで結果は
オリジナルが3500円、
バランスケーブルに換えただけで6500円のイヤホンが
3万円クラスの音になった!!!
もっとも1万円程度のイヤホンしか使ったことがなく、3万円クラスの音は知らないのだけれど。まあそれくらい満足しているということ。私と同じような不満をイヤホンに持っている人はぜひ試してみるべき。
問題は耐久性。コンプライは粗くて脆そうな素材でもある。ネットでは毎日使って1ヶ月位しかもたなかったという書き込みもある。3つセットで約2000円。だから1つ約670円。本当に1ヶ月でダメになるなら1年で8040円、2年で16,080円、3年で24,120円の交換費用という計算になる。素直にもっと高級なイヤホンを買ったほうが安上がり。ナヤミドコロ。
耐久性については、いずれレポートする予定。
現在使っているパイオニアのSE-CH5BLというイヤホンをなぜ買ったか、どんな音質なのかはしばらく前にブログにした。バランス接続の効果かどうかは別として高音はいいのだけれど、オリジナルは3500円クラスのイヤホンだからか中低音は物足りない。それが全体の厚み不足というかリアリティのなさにつながっているような気もする。しかしSE-CH5BLに慣れてしまったら、そんなに不満は感じないというようなことを書いた。
でもやはり我慢できなくなってきた。中低域が不足しているのは明らかだ。
実はSE-CH5BLを買ったときから気になっていることがあった。SE-CH5BLはステム=イヤーピースを装着する部分の軸が少し太い。当然そのステムの直径に合わせてイヤーピースも膨らまざるを得ない。S、M、Lサイズと3種類のイヤーピースが付属しているが、Sサイズでも私の耳にはわずかに大きい感触だった。
イヤホンで音楽を聴いているなら試してみればわかるが、イヤホンを少し耳の奥まで押し込むと低域が増す。SE-CH5BLも耳奥に押しつけるといい感じに鳴った。ただしイヤーピースが大きいので、そうするには常にイヤホンを指で押さえている必要がある。
というわけでイヤーピースを別のメーカーのものに交換。
コンプライのイヤーピースはゴムではなく発泡性のウレタンのようなもので成形されている。また体温で柔らかくなるらしい。その柔軟性を活かして耳穴にピッタリとフィットさせて装着製や遮音性を向上させる。それによって音質が向上するというのがメーカーの謳い文句。

コンプライはゴム製のイヤーピースと較べてサイズは2倍くらい大きい。これは装着前に指で押しつぶして小さくしてから耳穴に突っ込み、その後で膨らんでフィットするという仕組みだから。同時にこれでゴム製より耳穴の奥までイヤーピースが届くことにもなる。
それで結果は
オリジナルが3500円、
バランスケーブルに換えただけで6500円のイヤホンが
3万円クラスの音になった!!!
もっとも1万円程度のイヤホンしか使ったことがなく、3万円クラスの音は知らないのだけれど。まあそれくらい満足しているということ。私と同じような不満をイヤホンに持っている人はぜひ試してみるべき。
問題は耐久性。コンプライは粗くて脆そうな素材でもある。ネットでは毎日使って1ヶ月位しかもたなかったという書き込みもある。3つセットで約2000円。だから1つ約670円。本当に1ヶ月でダメになるなら1年で8040円、2年で16,080円、3年で24,120円の交換費用という計算になる。素直にもっと高級なイヤホンを買ったほうが安上がり。ナヤミドコロ。
耐久性については、いずれレポートする予定。
wassho at 22:41|Permalink│Comments(0)│
2018年08月11日
パイオニア SE-CH5BL その3
バランス接続できるプラグのついたイヤホンがとても少ない話の続きから。
eイヤホンというイヤホン専門店のサイトには約2800本のイヤホンが載っている。そのなかで、私が使っているオンキョーのDP-X1Aに挿せる2.5ミリ4極プラグがついているのは10本くらいだったと思う。しかも39万円とか12万円とかの商品が半分を占める!
イヤホンに凝る人が多くなっているのは事実だが、そんな超高価なイヤホンを買う人は限られている。それでバランス接続するためにどうしているかというと「リケーブル」で対応しているらしい。
リケーブルというのはイヤホンのケーブルを取り替えること。ある程度高級なイヤホンには写真のようにスピーカー部分からケーブルを取り外せるようになってものがある。本来はオリジナルより高級なケーブルに換えて音質向上を図ろうというマニアックな手段のためのもの。それを利用して2.5ミリ4極プラグのついたケーブルと交換するというわけ。なお2.5ミリ4極プラグのついたケーブルはたくさん売られている。

しかしリケーブルできるイヤホンは3〜4万円以上のクラスだし(たぶん)、交換用ケーブルもマニア向けのものだから最低でも1万円はする(10万円以上のケーブルもザラにある!)。つまりこの方法で2.5ミリ4極プラグのイヤホンを手に入れようとすると4〜5万円かかることになる。
はい、イヤホンごときにそんなに払う気はありません(^^ゞ
それで選んだのがパイオニアのSE-CH5BL。当時は6500円くらいだったと思う。これが破格に安いのは、パイオニアがオンキョーのDP-X1Aの姉妹機を売っていて、ある種のオプション的な商品だからだと思う。ちなみにパイオニアのオーディオ・ビジュアル関連商品は2015年からオンキョー&パイオニア株式会社というオンキョーの子会社に吸収されている。
SE-CH5BLのことは、以前にバランス接続ってなんだろうと思った時に調べて知っていた。そして「これは購入対象外」との判断だった。なぜなら見た目もショボイし、なによりこれはSE-CH5Tという3500円くらいのイヤホンのプラグを2.5ミリ4極に交換しただけのものだから。つまりクオリティとしては3500円クラスであり、プラグを換えただけで3000円も値段が高いボッタクリ商品だから。
しかし前々回までに書いたように、壊れたソニーの同クラスのイヤホンに買い換えることができなくなり、あれこれ検討するのも面倒だし、なにより音楽なしで外出する期間が長引くのがイヤだった。それで価格も高くないし、とりあえずツナギのつもりでSE-CH5BLを購入したというのがいきさつ。
音の感想を書いておくと、まず高音はとてもきれいで響きもよく広がりもある。もっとも、これがバランス接続の効果なのか、あるいは単にSE-CH5BLの特徴なのかはわからない。いいところはそれだけで、中音〜低音域は普通。何より全体的にきれいな音はしているが、厚みがないというかリアリティに乏しいというか。うまく表現できないがそんな印象。
結論としてはSE-CH5BLとSE-CH5Tを一緒に買って、1万円ほどの費用でバランス接続とアンバランス接続による音の違いを実験したい人以外にはお勧めしない。6500円(実質的には3500円)のバランス接続より、1万円のアンバランス接続のほうがいい音がするというのが現在の認識。
それで当初はアンバランス接続でいいから別のイヤホンに買い換えようと思っていた。しかし、しばらくしたらSE-CH5BLの音に慣れてしまい、あまり不満に感じなくなってしまった。このあたりがオーディオの奥深いところ(^^ゞ
ところで写真にあるようにSE-CH5BLのケーブルは2本が編まれた形状になっている。使ってみてわかったが、このタイプはあまり絡まない。絡まないのはソニーのセレーションコードだけと思っていたので、これはうれしい誤算。編みケーブルを採用しているイヤホンはそこそこあるから、また次に買う時にはソニー製にこだわる必要が無くなった。
おしまい
2018年10月9日追記
コンプライのイヤーピースに交換して見違える(聞き違える?)ほどいい音になりました。
http://blog.livedoor.jp/wassho/archives/53296729.html
eイヤホンというイヤホン専門店のサイトには約2800本のイヤホンが載っている。そのなかで、私が使っているオンキョーのDP-X1Aに挿せる2.5ミリ4極プラグがついているのは10本くらいだったと思う。しかも39万円とか12万円とかの商品が半分を占める!
イヤホンに凝る人が多くなっているのは事実だが、そんな超高価なイヤホンを買う人は限られている。それでバランス接続するためにどうしているかというと「リケーブル」で対応しているらしい。
リケーブルというのはイヤホンのケーブルを取り替えること。ある程度高級なイヤホンには写真のようにスピーカー部分からケーブルを取り外せるようになってものがある。本来はオリジナルより高級なケーブルに換えて音質向上を図ろうというマニアックな手段のためのもの。それを利用して2.5ミリ4極プラグのついたケーブルと交換するというわけ。なお2.5ミリ4極プラグのついたケーブルはたくさん売られている。

しかしリケーブルできるイヤホンは3〜4万円以上のクラスだし(たぶん)、交換用ケーブルもマニア向けのものだから最低でも1万円はする(10万円以上のケーブルもザラにある!)。つまりこの方法で2.5ミリ4極プラグのイヤホンを手に入れようとすると4〜5万円かかることになる。
はい、イヤホンごときにそんなに払う気はありません(^^ゞ
それで選んだのがパイオニアのSE-CH5BL。当時は6500円くらいだったと思う。これが破格に安いのは、パイオニアがオンキョーのDP-X1Aの姉妹機を売っていて、ある種のオプション的な商品だからだと思う。ちなみにパイオニアのオーディオ・ビジュアル関連商品は2015年からオンキョー&パイオニア株式会社というオンキョーの子会社に吸収されている。
SE-CH5BLのことは、以前にバランス接続ってなんだろうと思った時に調べて知っていた。そして「これは購入対象外」との判断だった。なぜなら見た目もショボイし、なによりこれはSE-CH5Tという3500円くらいのイヤホンのプラグを2.5ミリ4極に交換しただけのものだから。つまりクオリティとしては3500円クラスであり、プラグを換えただけで3000円も値段が高いボッタクリ商品だから。
しかし前々回までに書いたように、壊れたソニーの同クラスのイヤホンに買い換えることができなくなり、あれこれ検討するのも面倒だし、なにより音楽なしで外出する期間が長引くのがイヤだった。それで価格も高くないし、とりあえずツナギのつもりでSE-CH5BLを購入したというのがいきさつ。
音の感想を書いておくと、まず高音はとてもきれいで響きもよく広がりもある。もっとも、これがバランス接続の効果なのか、あるいは単にSE-CH5BLの特徴なのかはわからない。いいところはそれだけで、中音〜低音域は普通。何より全体的にきれいな音はしているが、厚みがないというかリアリティに乏しいというか。うまく表現できないがそんな印象。
結論としてはSE-CH5BLとSE-CH5Tを一緒に買って、1万円ほどの費用でバランス接続とアンバランス接続による音の違いを実験したい人以外にはお勧めしない。6500円(実質的には3500円)のバランス接続より、1万円のアンバランス接続のほうがいい音がするというのが現在の認識。
それで当初はアンバランス接続でいいから別のイヤホンに買い換えようと思っていた。しかし、しばらくしたらSE-CH5BLの音に慣れてしまい、あまり不満に感じなくなってしまった。このあたりがオーディオの奥深いところ(^^ゞ
ところで写真にあるようにSE-CH5BLのケーブルは2本が編まれた形状になっている。使ってみてわかったが、このタイプはあまり絡まない。絡まないのはソニーのセレーションコードだけと思っていたので、これはうれしい誤算。編みケーブルを採用しているイヤホンはそこそこあるから、また次に買う時にはソニー製にこだわる必要が無くなった。
おしまい
2018年10月9日追記
コンプライのイヤーピースに交換して見違える(聞き違える?)ほどいい音になりました。
http://blog.livedoor.jp/wassho/archives/53296729.html
wassho at 16:18|Permalink│Comments(0)│
2018年08月08日
パイオニア SE-CH5BL その2
前回書いたように「ソニーの」「低音重視型で」「1万円前後のもの」というイヤホン選びの選択基準が崩壊。それで購入したのがパイオニアのSE-CH5BLというイヤホン。
これにしたのはSE-CH5BLがバランス接続のイヤホンだからである。
バランス接続というのは再生機器からイヤホンやヘッドホンへの音楽信号=電流の流し方の方法。反対語はアンバランス接続あるいはシングルエンド接続。世の中のほとんどのイヤホンやヘッドホンはアンバランス接続されている。しかし音質がよくなるということで、ここ数年にバランス接続できる再生機器が増えてきた。
このバランス接続、アンバランス接続は何が違うかをサクッと説明することは難しい。私自身も完全に理解しているわけじゃない。だから以下はかなりアバウトな内容。
イヤホンのケーブルというのは電線。イヤホンの中にある小さなスピーカーにつながっている。そのスピーカーにはプラスとマイナスの極がある。
「アンバランス接続」
左側のスピーカーの+極へ 音楽信号が流れている
左側のスピーカーの−極に 音楽信号は流れていない
右側のスピーカーの+極へ 音楽信号が流れている
右側のスピーカーの−極に 音楽信号は流れていない
「バランス接続」
左側のスピーカーの+極へ 音楽信号が流れている
左側のスピーカーの−極へ 音楽信号が流れている
右側のスピーカーの+極へ 音楽信号が流れている
右側のスピーカーの−極へ 音楽信号が流れている
これだけじゃ意味がわからないと思うけれど(^^ゞ なおバランス接続というのはプラスとマイナスの両極に信号が流れていてバランスが取れているというのが由来。
私が使っているオンキョーのDP-X1Aという携帯音楽プレーヤーはバランス接続ができる。劇的に音が変わると期待はしていないが、せっかくその機能があるのだから使ってみたかったというか、使わないのはもったいないと思っていたわけ。
ところで、バランス接続をするにはプレーヤー内部の回路構成が対応していることはもちろんだが、バランス接続用のイヤホンプラグを挿すイヤホンジャックが必要になってくる。
普通のイヤホンつまりアンバランス接続のイヤホンは通称ステレオミニプラグ、正式には3.5ミリ3極プラグというのが使われている。3.5ミリというのは直径で、3極というのは3つの信号経路を持っているという意味。
プラグに2本の線が入っているが、プラグはそこで絶縁されて電気的には3つ=3極に分かれている。先頭が左側のスピーカーの+極、真ん中が右側のスピーカーの+極とつながっている。アンバランス接続の場合、マイナス極は音楽信号に関係ないから、左右共用で根本の部分が受け持っている。

パイオニアのSE-CH5BLについているのは2.5ミリ4極プラグ。バランス接続するには左右で別々にプラスとマイナスが必要だから3カ所で絶縁されて4つに分かれている。ちなみにバランス接続のイヤホンじゃないのに、プラグが4極だったら、おそらくそれはスマホ用のリモコンがついたイヤホン。そのリモコンが1極を使っている。

DP-X1Aには3.5ミリ3極プラグと2.5ミリ4極プラグのためにイヤホンジャックが2つある。
さて普通のイヤホンつまりアンバランス接続のイヤホンは3.5ミリ3極プラグが標準として確立している。しかし、バランス接続の場合は規格が乱立している。直径も2.5ミリ、3.5ミリ、4.4ミリがあり、またXLRやIRISといったまったく形状の異なるものもある。またバランス接続には4極が必要だが、2極のものを2本使うという方式もある。統一の気配はあるが、今のところ見込はなし。
それよりも問題なのは、バランス接続できる携帯音楽プレーヤーはそこそこあるのに、バランス接続用のプラグがついたイヤホンの品数がとても少ないということ。
ーーー続く
これにしたのはSE-CH5BLがバランス接続のイヤホンだからである。
バランス接続というのは再生機器からイヤホンやヘッドホンへの音楽信号=電流の流し方の方法。反対語はアンバランス接続あるいはシングルエンド接続。世の中のほとんどのイヤホンやヘッドホンはアンバランス接続されている。しかし音質がよくなるということで、ここ数年にバランス接続できる再生機器が増えてきた。
このバランス接続、アンバランス接続は何が違うかをサクッと説明することは難しい。私自身も完全に理解しているわけじゃない。だから以下はかなりアバウトな内容。
イヤホンのケーブルというのは電線。イヤホンの中にある小さなスピーカーにつながっている。そのスピーカーにはプラスとマイナスの極がある。
「アンバランス接続」
左側のスピーカーの+極へ 音楽信号が流れている
左側のスピーカーの−極に 音楽信号は流れていない
右側のスピーカーの+極へ 音楽信号が流れている
右側のスピーカーの−極に 音楽信号は流れていない
「バランス接続」
左側のスピーカーの+極へ 音楽信号が流れている
左側のスピーカーの−極へ 音楽信号が流れている
右側のスピーカーの+極へ 音楽信号が流れている
右側のスピーカーの−極へ 音楽信号が流れている
これだけじゃ意味がわからないと思うけれど(^^ゞ なおバランス接続というのはプラスとマイナスの両極に信号が流れていてバランスが取れているというのが由来。
私が使っているオンキョーのDP-X1Aという携帯音楽プレーヤーはバランス接続ができる。劇的に音が変わると期待はしていないが、せっかくその機能があるのだから使ってみたかったというか、使わないのはもったいないと思っていたわけ。
ところで、バランス接続をするにはプレーヤー内部の回路構成が対応していることはもちろんだが、バランス接続用のイヤホンプラグを挿すイヤホンジャックが必要になってくる。
普通のイヤホンつまりアンバランス接続のイヤホンは通称ステレオミニプラグ、正式には3.5ミリ3極プラグというのが使われている。3.5ミリというのは直径で、3極というのは3つの信号経路を持っているという意味。
プラグに2本の線が入っているが、プラグはそこで絶縁されて電気的には3つ=3極に分かれている。先頭が左側のスピーカーの+極、真ん中が右側のスピーカーの+極とつながっている。アンバランス接続の場合、マイナス極は音楽信号に関係ないから、左右共用で根本の部分が受け持っている。

パイオニアのSE-CH5BLについているのは2.5ミリ4極プラグ。バランス接続するには左右で別々にプラスとマイナスが必要だから3カ所で絶縁されて4つに分かれている。ちなみにバランス接続のイヤホンじゃないのに、プラグが4極だったら、おそらくそれはスマホ用のリモコンがついたイヤホン。そのリモコンが1極を使っている。

DP-X1Aには3.5ミリ3極プラグと2.5ミリ4極プラグのためにイヤホンジャックが2つある。
さて普通のイヤホンつまりアンバランス接続のイヤホンは3.5ミリ3極プラグが標準として確立している。しかし、バランス接続の場合は規格が乱立している。直径も2.5ミリ、3.5ミリ、4.4ミリがあり、またXLRやIRISといったまったく形状の異なるものもある。またバランス接続には4極が必要だが、2極のものを2本使うという方式もある。統一の気配はあるが、今のところ見込はなし。
それよりも問題なのは、バランス接続できる携帯音楽プレーヤーはそこそこあるのに、バランス接続用のプラグがついたイヤホンの品数がとても少ないということ。
ーーー続く
wassho at 20:47|Permalink│Comments(0)│
2018年08月07日
パイオニア SE-CH5BL
ゴールデンウイークが終わった頃、それまで使っていたソニーのMDR-XB90EXというイヤホンの右側から音が出なくなった。どうやら断線したらしい。今までにも断線は経験している。しかし初めのうちは音が途切れ途切れになっても、ケーブルやプラグなどをシゴくとしばらくは復活するというように、その症状は徐々に進行していた。今回は一発アウトでまったく音が出ない。だから最初はイヤホンではなく、携帯音楽プレーヤーの出力部分が故障したのかと疑ったくらい。
過去のブログを見てみるとMDR-XB90EXを購入したのは2015年の11月30日だから、約2年と5ヶ月の寿命だったことになる Ω\ζ゜)チーン
それで新しいものに買い換えるわけだが、イヤホンに関して私は「ソニーの」「低音重視型で」「1万円前後のもの」という明確な選択基準を持っている。
ソニーのイヤホンを選ぶのは、セレーションコードという表面に縦溝が入った絡みにくいケーブルが使われているから。ソニー製を使ってからケーブルが絡んでイライラすることが、日に数回から年に数回へと激減した。
一般的に低音重視型イヤホンは、ダンスミュージックとか向けに開発されているものだと思う。私が聴くのはほとんどクラシック。しかしクラシックほど低音のよくでるイヤホンを使うべきだと思っている。クラシックには高音域寄りの曲が多いので、音質バランスを多少崩してでも低音を強調したほうが、安定感があって聴き疲れしないからというのがその理由。
1万円前後というのは、私の耳にはそれくらいで充分でしょうということで(^^ゞ
というわけで店まで行って試聴する気もなく、通販でチャッチャと買うつもりだった。ところが「ソニーの」「低音重視型で」「1万円前後のもの」という条件に当てはまる商品がなかったのである(/o\)
どうやらソニーは現在、ワイヤレスやノイズキャンセリング・タイプのイヤホンに注力しているらしい。前回に購入した約2年半前にたくさんラインナップがあった有線の低音重視型イヤホンは、数も少なく3万円以上のものだけになっていた。
もっともワイヤレスやノイズキャンセリングにも興味はある。しかし今回は手を出さないことにした。
携帯音楽プレーヤーにはCDと同じくデジタル化された音楽が入っている。それをDAC(ダック=デジタル・アナログ・コンバーター)という回路でアナログの音楽信号に復元してイヤホンに流すわけである。つまりDACは増幅回路であるアンプと共に携帯音楽プレーヤーの心臓部分。
ワイヤレスのイヤホンは携帯音楽プレーヤーからBluetoothなどの電波を介してデジタルで音楽を受信し、DACとアンプはイヤホン側に組み込まれている。逆にいうと携帯音楽プレーヤーは音楽ファイルの読み出しをするだけで音質には関わらない。今使っているオンキョーのDP-X1Aという携帯音楽プレーヤーの音質はそこそこ満足している。それはDP-X1AのDACとアンプに満足しているということなので、もしワイヤレスのイヤホンを購入するなら、試聴してどんな音なのかを確かめたかった。
そしてその時はそんな暇がなかったというのが手を出さなかった理由。なおノイズキャンセリング機能(周囲の騒音とは逆位相の音を出して、騒音を聞こえなくする)はワイヤレスのイヤホンには、大抵組み込まれているみたい。ノイズキャンセリングは以前にBOSEのものを試したことがある。周りの音が魔法のように消えて、屋外で音楽を聴くには最高の環境を提供してくれる。でも飛行機や新幹線ならいいけれど、街中や地下鉄ではちょっとアブナイかもという気もしている。もちろんノイズキャンセリングの効き目は調節できるが。
そんなわけで「ソニーの」「低音重視型で」「1万円前後のもの」という明確な選択基準は脆くも崩壊してしまい、新しいイヤホン探しをすることになったのである。
ーーー続く
wassho at 23:22|Permalink│Comments(0)│
2018年05月15日
ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2018 その8 アレクサンドル・クニャーゼフ ウラル・フィルハーモニー管弦楽団 ドミトリー・リス
最後に聴くプログラムはAホール。
ここは5000名収容の巨大ホール。大きな音の出るオーケストラといえどもクラシックには広すぎて不向き。私のラ・フォル・ジュルネのデビューは49列あるシートの46列目だった。遠くから音楽が聞こえてきただけで、今でも座席選びではそれがトラウマになっている。
これは22列目あたりから撮ったもの。
これで半分の座席数だから、いかに広いかわかってもらえるはず。
同じ位置からステージを眺めたところ。
座席はセンターからやや左寄りの9列目。
経験上、Aホールでオーケストラを楽しめるのは15列目まで。(音量重視なら)
ウラル・フィルハーモニー管弦楽団は、これの前に聴いたシンフォニア・ヴァルソヴィアと較べて人数が多い。ステージに置かれているコントラバスはヴァルソヴィアが4台に対してウラルは7台。演奏中にチェロを数えてみると5台に対して8台だった。
右側が指揮台。鉄棒みたいなのは指揮台後方についていて、指揮者がエキサイトしすぎて台から落ちないためのもの。左にあるのがチェリストのための台。バイオリン協奏曲だとバイオリニストにこんな台は用意されない。チェロは坐って弾くからなのかな。それにしても安っぽい造りに見えて仕方ない。
【公演番号:M116】
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 op.104
アレクサンドル・クニャーゼフ (チェロ)
ウラル・フィルハーモニー管弦楽団 (オーケストラ)
ドミトリー・リス (指揮者)
※アーティストの写真は公式ページから借用
アレクサンドル・クニャーゼフはトップクラスのチェリストの1人。1961年生まれのロシア人。オルガン奏者としてもCDを出しているというめずらしい人。写真ではわからないが、けっこう腹が出てた。
ところで彼はウエーブがかかったボサボサ髪が特徴的なヘアスタイル。なぜか有名チェリストに同じヘアスタイルが何人かいる。マイスキーは少し年上だが、クニャーゼフとイッサーリスはモロにキャラが被っている気がするけど。チェリストがなぜそのヘアスタイルを好むのか、誰か尋ねてきて欲しい(^^ゞ
ミッシャ・マイスキー
スティーヴン・イッサーリス
ウラル・フィルハーモニー管弦楽団はロシアのオーケストラで、その常任指揮者であるドミトリー・リスもロシア人。2016年にこの組み合わせで聴いたチャイコフスキーのピアノ協奏曲も、ピアニストはロシア人のルーカス・ゲニューシャスだった。ここはロシア人で固めるのが好きなのかな。
ドヴォルザークのチェロ協奏曲は最初の3分半ほどオーケストラだけの演奏が続く。そのあいだクニャーゼフは先ほど写真を載せた椅子に座ったまま。大勢の人に対面して、じっと坐っているだけなんて居心地が悪いだろうに。目があったら手でも振ってやろうかと思ったが、その機会は訪れず(^^ゞ
ようやく彼の演奏も始まる。しかし、そのとたんチェロを弾く弓の毛が何本か切れた。演奏に支障はないしクニャーゼフも気にしていない様子。しかし生演奏鑑賞歴の浅い身としては弓を動かすたびに宙を舞う弓毛をどうしても目でおってしまう。もちろん演奏のあいまに、その弓毛は引き抜かれた。
日本でドヴォルザークは♪遠き山に日は落ちて〜にメロディーが引用されているせいか、交響曲9番の「新世界」が圧倒的に有名。でも彼のチェロ協奏曲は協奏曲というジャンルの最高傑作とされている。ブラームスが「人間にこんな曲が書けるはずがない」と言ったとか。私はそんなに突出して素晴らしいとは思わないけれど、もちろん名曲には違いない。ちなみにこの曲を「ドボコン」というと通っぽい。ドヴォルザークのコンチェルト(協奏曲)の省略形。彼の9つある交響曲ならドボ1とかドボ2などともいう。ベートーヴェンの場合はベト1、ベト2ーーー。面白いのはショスタコーヴィチでなんとタコ1、タコ2と略される。
クニャーゼフのチェロは力強く男性的な弾きっぷり。情感もたっぷりめに感じた。オーケストラとのまとまりもよく、ラ・フォル・ジュルネの最後にいいものを聴けたなあと大満足。アンコールはバッハの無伴奏チェロソナタ1番。名前は知らなくても出だしのメロディは誰でも聴いたことがある曲。ただドヴォルザークとの組み合わせを意外に感じる。しかし書き忘れていたが、バルトークの協奏曲を弾いたケフェレックも、アンコールはヘンデルのメヌエットだった。考えてみれば、違うタイプの曲のほうがあれこれ聴けたお得感はある。実際バッハのソナタでは協奏曲の時とは違って、ゆったりとしたチェロの響きを堪能できた。
例年通りいろいろと楽しめたラ・フォル・ジュルネ。1日に5公演を聴いたと人に言うとビックリされることが多いが、聴き過ぎ・聴き飽き感はまったくない。それと生演奏を聴くと身体の音楽細胞が刺激されるのか(もちろんそんな細胞はない)、オーディオや携帯プレーヤーで聴く音楽もしばらくはより活き活きと感じられてうれしい。しばらくはバイクから離れるから、今年こそラ・フォル・ジュルネ以外の演奏会に出かけてみようと思っている。
おしまい
ここは5000名収容の巨大ホール。大きな音の出るオーケストラといえどもクラシックには広すぎて不向き。私のラ・フォル・ジュルネのデビューは49列あるシートの46列目だった。遠くから音楽が聞こえてきただけで、今でも座席選びではそれがトラウマになっている。
これは22列目あたりから撮ったもの。
これで半分の座席数だから、いかに広いかわかってもらえるはず。
同じ位置からステージを眺めたところ。
座席はセンターからやや左寄りの9列目。
経験上、Aホールでオーケストラを楽しめるのは15列目まで。(音量重視なら)
ウラル・フィルハーモニー管弦楽団は、これの前に聴いたシンフォニア・ヴァルソヴィアと較べて人数が多い。ステージに置かれているコントラバスはヴァルソヴィアが4台に対してウラルは7台。演奏中にチェロを数えてみると5台に対して8台だった。
右側が指揮台。鉄棒みたいなのは指揮台後方についていて、指揮者がエキサイトしすぎて台から落ちないためのもの。左にあるのがチェリストのための台。バイオリン協奏曲だとバイオリニストにこんな台は用意されない。チェロは坐って弾くからなのかな。それにしても安っぽい造りに見えて仕方ない。
【公演番号:M116】
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 op.104
アレクサンドル・クニャーゼフ (チェロ)
ウラル・フィルハーモニー管弦楽団 (オーケストラ)
ドミトリー・リス (指揮者)
※アーティストの写真は公式ページから借用
アレクサンドル・クニャーゼフはトップクラスのチェリストの1人。1961年生まれのロシア人。オルガン奏者としてもCDを出しているというめずらしい人。写真ではわからないが、けっこう腹が出てた。
ところで彼はウエーブがかかったボサボサ髪が特徴的なヘアスタイル。なぜか有名チェリストに同じヘアスタイルが何人かいる。マイスキーは少し年上だが、クニャーゼフとイッサーリスはモロにキャラが被っている気がするけど。チェリストがなぜそのヘアスタイルを好むのか、誰か尋ねてきて欲しい(^^ゞ
ミッシャ・マイスキー
スティーヴン・イッサーリス
ウラル・フィルハーモニー管弦楽団はロシアのオーケストラで、その常任指揮者であるドミトリー・リスもロシア人。2016年にこの組み合わせで聴いたチャイコフスキーのピアノ協奏曲も、ピアニストはロシア人のルーカス・ゲニューシャスだった。ここはロシア人で固めるのが好きなのかな。
ドヴォルザークのチェロ協奏曲は最初の3分半ほどオーケストラだけの演奏が続く。そのあいだクニャーゼフは先ほど写真を載せた椅子に座ったまま。大勢の人に対面して、じっと坐っているだけなんて居心地が悪いだろうに。目があったら手でも振ってやろうかと思ったが、その機会は訪れず(^^ゞ
ようやく彼の演奏も始まる。しかし、そのとたんチェロを弾く弓の毛が何本か切れた。演奏に支障はないしクニャーゼフも気にしていない様子。しかし生演奏鑑賞歴の浅い身としては弓を動かすたびに宙を舞う弓毛をどうしても目でおってしまう。もちろん演奏のあいまに、その弓毛は引き抜かれた。
日本でドヴォルザークは♪遠き山に日は落ちて〜にメロディーが引用されているせいか、交響曲9番の「新世界」が圧倒的に有名。でも彼のチェロ協奏曲は協奏曲というジャンルの最高傑作とされている。ブラームスが「人間にこんな曲が書けるはずがない」と言ったとか。私はそんなに突出して素晴らしいとは思わないけれど、もちろん名曲には違いない。ちなみにこの曲を「ドボコン」というと通っぽい。ドヴォルザークのコンチェルト(協奏曲)の省略形。彼の9つある交響曲ならドボ1とかドボ2などともいう。ベートーヴェンの場合はベト1、ベト2ーーー。面白いのはショスタコーヴィチでなんとタコ1、タコ2と略される。
クニャーゼフのチェロは力強く男性的な弾きっぷり。情感もたっぷりめに感じた。オーケストラとのまとまりもよく、ラ・フォル・ジュルネの最後にいいものを聴けたなあと大満足。アンコールはバッハの無伴奏チェロソナタ1番。名前は知らなくても出だしのメロディは誰でも聴いたことがある曲。ただドヴォルザークとの組み合わせを意外に感じる。しかし書き忘れていたが、バルトークの協奏曲を弾いたケフェレックも、アンコールはヘンデルのメヌエットだった。考えてみれば、違うタイプの曲のほうがあれこれ聴けたお得感はある。実際バッハのソナタでは協奏曲の時とは違って、ゆったりとしたチェロの響きを堪能できた。
例年通りいろいろと楽しめたラ・フォル・ジュルネ。1日に5公演を聴いたと人に言うとビックリされることが多いが、聴き過ぎ・聴き飽き感はまったくない。それと生演奏を聴くと身体の音楽細胞が刺激されるのか(もちろんそんな細胞はない)、オーディオや携帯プレーヤーで聴く音楽もしばらくはより活き活きと感じられてうれしい。しばらくはバイクから離れるから、今年こそラ・フォル・ジュルネ以外の演奏会に出かけてみようと思っている。
おしまい
wassho at 21:35|Permalink│Comments(0)│
2018年05月14日
ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2018 その7 ガラス棟Eホール
最後の公演まで約1時間の空き時間は、ガラス棟の地下にあるEホールをブラブラして過ごした。東京国際フォーラムはAからDの4つのホール棟と、会議室が入ったガラス棟に分かれている。会議室は26平米から206平米まで大小31室。ラ・フォル・ジュルネでは、その会議室の内2つも会場として使っている。
ガラス棟と呼ばれるのは建物上部がガラスで覆われているから。写っているのは地下1階にあたるロビーギャラリーと呼ばれるフロア。この吹き抜けは60メートルの高さがある。
ロビーギャラリーに設けられたチケット売り場。今年はいつもより明日以降のチケットを買い求める人で賑わっていた。それはおそらく売れ残っていた座席が多かったから。
昨年より転載しているラ・フォル・ジュルネの営業成績。
まず来場者総数の横ばい傾向は変わらず。
2014年: 61万2000人
2015年: 42万7000人
2016年: 42万9000人
2017年: 42万2000人
2018年: 43万2000人
※2014年は女王レベルのピアニストであるアルゲリッチが出演した年。
来場者総数には無料コンサートなど目分量での人数カウントも含まれている。そこで肝心の有料チケットの販売数では
2014年: 15万1001枚 販売率90.2% (販売率=座席数に対して売れた枚数)
2015年: 12万2366枚 販売率80.8%
2016年: 11万4222枚 販売率75.0%
2017年: 11万5778枚 販売率81.8%
2018年: 11万9177枚 販売率65.5%
販売数は昨年より増えているのに販売率が激減しているのは、今年から池袋の東京芸術劇場での開催を始めたからだろう。有料公演の数を見ると
2017年:東京国際フォーラム 122公演
2018年:東京国際フォーラム 125公演
2018年:東京芸術劇場 53公演 2018年合計178公演
となっている。この数字だけから判断すれば拠点と公演数を増やしたのに、それを集客に結びつけられなかったということになる。おそらくリピーター客の比率が高くて、新規客が増えていないんじゃないかな。ラ・フォル・ジュルネのマーケティングに関しては、いろいろ思うところもあるけれど、これは趣味で参加しているイベントだからあまり触れないでおこう。
さて、
ガラス棟の地下2階にあるのがEホール。ホールといっても基本は何もないガランドウの空間で、イベント開催側が会場を設営するスタイル。面積は5000平米と巨大。
ラ・フォル・ジュルネでは各ホールにニックネームをつけており、今年のEホールのネーミングはハイネ。あまり意味のある施策とはいえず、この5年間で人々がそのニックネームを口にしているところに遭遇したことがない(^^ゞ なおこのハイネ(初めて使った!)に入るにはチケットかチケットの半券を提示する必要がある。
Eホールは2分割されて、入って右側のエリアに無料コンサートのステージが作られる。チケットを購入した人しかハイネ(また使った!)に入れないから厳密には無料ではないが。
演奏していたのはジャズのトリオ。ラ・フォル・ジュルネはクラシックの音楽祭とはいうものの、それ以外のジャンルにも割とオープン。
この無料ステージではけっこう本格的なコンサートも開かれる。毎年「エッ、そんなのやってたの!」と悔しい思いをしてきたので、今年は事前にメニューを確認した。でもホールのプログラムと時間帯が被っていたり、開場を離れている時の演奏だったりして、またしても無料特典を活かすことができず。
ステージエリアの周りには主に楽器メーカーがPRブースを構えている。その一画にこんなものを発見。これは「ねぶた祭り」の人形。ニュースでよく見る巨大なものではなくかなり小型ではあるが。
昨年のラ・フォル・ジュルネでは阿波おどりのイベントがあって、その楽しさにすっかり魅了された。夏には高円寺で行われる阿波おどりにも出かけてきたくらい。もちろん「ねぶた祭り」も見たことがないのだけれど、残念ながらイベントは最終日のみ。実に残念。
Eホール(もうハイネはいいだろう)の左半分は物販スペース。
少し心を動かされたマグカップ。
しかしもう充分すぎるくらいマグカップを持っているのでーーー。
用途はわからなかったが作曲家グッズ。
毎度おなじみの作曲家人形。もう目新しさが無くなってきたのか手に取る人は少ない。
これはとても小型の手回し式オルゴール。
お値段も手頃。またしても心を動かされたが音色がイマイチだったので却下。
こちらはゼンマイ式のオルゴール。今年はオルゴールが流行り?
店内風景。ずっと欲しいと思っている作曲家Tシャツは今年もXLサイズなし(/o\)
書籍コーナー。
音楽とまったく関係ない本を売っていた時期もあったが、今年は音楽関連のみ。
CD売り場は最新作や売れ筋CDと、ラ・フォル・ジュルネに出演しているアーティストのコーナーに分かれている。こちらは出演アーティストのCD。
広瀬悦子(ピアニスト)だけ売り切れ。やはり人気があるみたい。彼女は昨年からラ・フォル・ジュルネに出演している。ぜひ聴きたいと思っているのだが、2年連続してチケットが取れなかった。
お気に入りのルイス・フェルナンド・ペレスのCDも売っていた。しかしスペイン語版だったので何が収録されているのかよくわからなかった。一昨年に彼のコンサートを聴いて以来、スペインのクラシックに興味を持ち、何枚かのCDも購入した。それと内容が被ったらイヤなので買う決断ができず。
結局、何も買わなかった(^^ゞ
ーーー続く
ガラス棟と呼ばれるのは建物上部がガラスで覆われているから。写っているのは地下1階にあたるロビーギャラリーと呼ばれるフロア。この吹き抜けは60メートルの高さがある。
ロビーギャラリーに設けられたチケット売り場。今年はいつもより明日以降のチケットを買い求める人で賑わっていた。それはおそらく売れ残っていた座席が多かったから。
昨年より転載しているラ・フォル・ジュルネの営業成績。
まず来場者総数の横ばい傾向は変わらず。
2014年: 61万2000人
2015年: 42万7000人
2016年: 42万9000人
2017年: 42万2000人
2018年: 43万2000人
※2014年は女王レベルのピアニストであるアルゲリッチが出演した年。
来場者総数には無料コンサートなど目分量での人数カウントも含まれている。そこで肝心の有料チケットの販売数では
2014年: 15万1001枚 販売率90.2% (販売率=座席数に対して売れた枚数)
2015年: 12万2366枚 販売率80.8%
2016年: 11万4222枚 販売率75.0%
2017年: 11万5778枚 販売率81.8%
2018年: 11万9177枚 販売率65.5%
販売数は昨年より増えているのに販売率が激減しているのは、今年から池袋の東京芸術劇場での開催を始めたからだろう。有料公演の数を見ると
2017年:東京国際フォーラム 122公演
2018年:東京国際フォーラム 125公演
2018年:東京芸術劇場 53公演 2018年合計178公演
となっている。この数字だけから判断すれば拠点と公演数を増やしたのに、それを集客に結びつけられなかったということになる。おそらくリピーター客の比率が高くて、新規客が増えていないんじゃないかな。ラ・フォル・ジュルネのマーケティングに関しては、いろいろ思うところもあるけれど、これは趣味で参加しているイベントだからあまり触れないでおこう。
さて、
ガラス棟の地下2階にあるのがEホール。ホールといっても基本は何もないガランドウの空間で、イベント開催側が会場を設営するスタイル。面積は5000平米と巨大。
ラ・フォル・ジュルネでは各ホールにニックネームをつけており、今年のEホールのネーミングはハイネ。あまり意味のある施策とはいえず、この5年間で人々がそのニックネームを口にしているところに遭遇したことがない(^^ゞ なおこのハイネ(初めて使った!)に入るにはチケットかチケットの半券を提示する必要がある。
Eホールは2分割されて、入って右側のエリアに無料コンサートのステージが作られる。チケットを購入した人しかハイネ(また使った!)に入れないから厳密には無料ではないが。
演奏していたのはジャズのトリオ。ラ・フォル・ジュルネはクラシックの音楽祭とはいうものの、それ以外のジャンルにも割とオープン。
この無料ステージではけっこう本格的なコンサートも開かれる。毎年「エッ、そんなのやってたの!」と悔しい思いをしてきたので、今年は事前にメニューを確認した。でもホールのプログラムと時間帯が被っていたり、開場を離れている時の演奏だったりして、またしても無料特典を活かすことができず。
ステージエリアの周りには主に楽器メーカーがPRブースを構えている。その一画にこんなものを発見。これは「ねぶた祭り」の人形。ニュースでよく見る巨大なものではなくかなり小型ではあるが。
昨年のラ・フォル・ジュルネでは阿波おどりのイベントがあって、その楽しさにすっかり魅了された。夏には高円寺で行われる阿波おどりにも出かけてきたくらい。もちろん「ねぶた祭り」も見たことがないのだけれど、残念ながらイベントは最終日のみ。実に残念。
Eホール(もうハイネはいいだろう)の左半分は物販スペース。
少し心を動かされたマグカップ。
しかしもう充分すぎるくらいマグカップを持っているのでーーー。
用途はわからなかったが作曲家グッズ。
毎度おなじみの作曲家人形。もう目新しさが無くなってきたのか手に取る人は少ない。
これはとても小型の手回し式オルゴール。
お値段も手頃。またしても心を動かされたが音色がイマイチだったので却下。
こちらはゼンマイ式のオルゴール。今年はオルゴールが流行り?
店内風景。ずっと欲しいと思っている作曲家Tシャツは今年もXLサイズなし(/o\)
書籍コーナー。
音楽とまったく関係ない本を売っていた時期もあったが、今年は音楽関連のみ。
CD売り場は最新作や売れ筋CDと、ラ・フォル・ジュルネに出演しているアーティストのコーナーに分かれている。こちらは出演アーティストのCD。
広瀬悦子(ピアニスト)だけ売り切れ。やはり人気があるみたい。彼女は昨年からラ・フォル・ジュルネに出演している。ぜひ聴きたいと思っているのだが、2年連続してチケットが取れなかった。
お気に入りのルイス・フェルナンド・ペレスのCDも売っていた。しかしスペイン語版だったので何が収録されているのかよくわからなかった。一昨年に彼のコンサートを聴いて以来、スペインのクラシックに興味を持ち、何枚かのCDも購入した。それと内容が被ったらイヤなので買う決断ができず。
結局、何も買わなかった(^^ゞ
ーーー続く
wassho at 23:10|Permalink│Comments(0)│