音楽、オーディオ

2011年12月19日

iPhone日記その2 番外編:音質実験

スマホ(スマートフォン)らしい使い方をしているかといえば、今のところまったく。
8割方は英語のラジオ講座や音楽を聴いたりと、iPhoneというよりはiPodとして機能している。というわけで連載2回目にして早くも番外編である。


念のために書いておくと、iPodというのは簡単にいえばCDの中身(の音楽)をコピーして、持ち歩きながらイヤホンなどで聴くためのデジタル機器である。今はCDからコピーしなくても、中身の音楽だけをネットで買ってインストールすることもできる。いわゆるダウンロード販売。レコードがCDに駆逐されたように、CDもダウンロード販売に取ってかわられる日は近いかも知れない。私もNHKの英語講座は、CDより300円安いダウンロード販売で購入した。


CDからコピーする場合はiTuneというソフトを使って、いったんパソコンに取り込み、それからiPodやiPhoneに転送する。このときCDの中身をそのままコピーするのではなく、ファイルサイズが小さくなるように「圧縮」という作業を行う。パソコンで圧縮というのを、無理やり例えれば

 「月火水木金土日月火水木金土日月火水木金土日月火水木金土日」

という文章を、

 「月火水木金土日を4回繰り返す」

という形で記録することである。これで28文字が14文字に「圧縮」される。「月火水木金土日を4回繰り返す」と記録されたデータは、そのデータを見るときに「月火水木金土日月火水木金土日月火水木金土日月火水木金土日」に戻される。これを復元とか解凍などという。

※無理やり単純に例えたが、実際にははるかに複雑で、だから100%の復元はできない。だから圧縮すれば、原理的には音質が劣化する。


この圧縮・復元にはいろいろな方式がある。同じく無理やり例えれば

 「月火水木金土日を4回繰り返す」
 「月火水木金土日を連続して4回」
 「(月火水木金土日)×4」

など方式によって、いわば圧縮する記述の文法が違う。

iTuneとiPhoneやiPodはいろいろな圧縮・復元方式を扱える。標準ではAACという方式を使う。ところでバイクに付けてあるBMW純正のナビは音楽データも入れることができて、それをヘルメットの中に取り付けたワイヤレスのスピーカーで聴いている。ところが、このナビはMP3という方式しか扱えない。今までこのナビの不満をいくつか書いてきたが、まったく使えないヤツである。
navigation

それで今までiTuneの中に貯めてきた音楽はACCだったので、いくつかをあらたにMP3でコピーし直してナビに移した。その後のCDは最初からMP3で取り込んでいる。


CDからiTuneに取り込む際は圧縮・復元方式のほかにビットレートというものも選ぶことができる。これは1秒間にどれだけのデータを詰め込むかの値なのだが、簡単に説明するのは難しいのでやめておく。とりあえず、この値が大きいほど音質はよくなる。正確に言うなら元のCDの音質を損なわずに取り込める。ただしファイルサイズも大きくなる。単位はkbps。

iTuneのデフォルト(メーカー出荷時の値)の設定は方式がAAC、ビットレートが128kbpsである。今まで何もいじらずデフォルトで使用してきたが、MP3で取り込むときに設定を触る機会があったので、とりあえずビットレートを256kbpsにしてみた。


というわけでAAC・128kbpsとMP3・256kbpsの違いを聞き較べる実験。ついでにAppleロスレスというもっとも音質の劣化が少ないといわれる圧縮・復元方式も試してみた。

実験に使ったのはクラシックのCD。それを

   AAC・128kbps
   MP3・256kbps
   Appleロスレス

で、それぞれiTuneをつかってパソコンに取り込む。
Appleロスレスはビットレートを設定できないが、取り込んだファイルを見てみると600kbps前後の値だった。

ちなみにファイルサイズは
     元のCD      722.4メガ
     AAC・128kbps   65.9メガ
     MP3・256kbps  132.4メガ
     Appleロスレス   311.6メガ
となった。


  聴いた。
     まったく違いがわからない(>_<)

  何度も聴いた。
     何度聴いても違いがわからない(>_<)(>_<)


実を言うとAACとMP3の違いはそれほどないと思っていた。ビットレートが2倍違う設定だが、CDのビットレートは1411kbpsなので、そこから較べれば大した差ではない。でもAppleロスレスがそれらと同じように聞こえたというか、同じようにしか聞こえなかったというのはちょっとショックである。耳には自信あったのに(/o\)


実験に使ったのはiPhoneで使っている以前に買ったイヤホン。3000円くらいだったから、そんなに高級品じゃない。こんなイヤホンだから違いがわからないのかもと思い、ヘッドホンで聴いてみた。

結論を言うとヘッドホンでも、3つの違いは聞き分けられなかった。しかしヘッドホンも安物だし、ずいぶん昔に買ってくたびれているから、もっとまともなヘッドホンあるいはスピーカーにつなげば聞き分けられるに違いないーーーと思うことにしよう。


そんなことよりも
イヤホンとヘッドホンの違いは、ビックリするくらい大きかった。音質というより、聞こえてくる音楽の情報量が数倍は違う感じ。たとえていうなら白黒とカラー写真くらいの違いがある。臨場感というか音の広がりも桁違い。当たり前といえば当たり前かも知れないが、今までこんな聞き較べをしたことはないので、そんなことを気にしたことがなかった。


さて困ったことになった。
私は通勤時、行きの電車の中では英語のラジオ講座を聴き、歩いていたり帰りの電車の中では音楽を聴いている。iPhoneに入れてある音楽はクラシック。曲によっては、けっこうウットリしながら道を歩いていたりする(^^ゞ

しかしヘッドホンと聞きくらべをしてしまった今となっては、イヤホンのあの貧弱な音で聴く気がしない。たまに電車の中で大きなヘッドホンを使っている連中を見かけるが、その理由がよくわかった。いままで「アホか、こいつ」と思っていたのに。


持ち運びに邪魔だし、スタイル的にも違和感があるのでヘッドホン族にはなれない気がする。イヤホンも数万円から10万円以上する高級品がある。そういうのならヘッドホン並みの音がするのかな? 音楽の情報量は増えても、耳の穴に突っ込むイヤホンなら臨場感は変わらない気もするけれど。そのうちビッグカメラででも確かめてこよう。

つまらない実験をして悩みが増えちゃった。

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2010年11月08日

YouTubeで思い出に浸る方法

2c8f55a1.jpg
尖閣列島のビデオはYouTubeにアップされた後、各マスコミがその映像をニュースで流したから、わざわざアクセスする必要もなかったかもしれない。


さてYouTube(ユーチューブ)。
簡単に言えば誰でも動画を投稿して世間に公開できるサイト。
設立はわずか5年ほど前。著作権とかエロ映像とかの問題はどうなっているかは知らないが、今じゃ世界の一角を占める存在感。ちなみにTubeは英語の俗語でテレビの意味。Tubeの単純な直訳は管(くだ)とか筒(つつ)だけれど、日本語でもブラウン管というのと似ている。


世の中には毎日必ずユーチューブをチェックする人もいるが、私はあまりーーーニコニコ動画という和製ユーチューブのようなサイトがあることも知っているがーーーアクセスしたことすらないーーー歳を取るとだんだんと新しい事への積極性が(/o\)


さて本日は、そんなオジサンオバサンにぴったりのユーチューブ活用法。


ユーチューブにはありとあらゆる音楽ビデオが投稿されている。最新の曲はもちろん懐メロも。誰がどこでみつけて投稿したのかテレビ放送が始まった頃の映像からある。なかにはレコードジャケットの静止画しか映っていないものもあるが、とりあえず音楽は聴ける。

画面の一番上にある検索窓に歌手名か曲名をいれれば、よほどマイナーなものでなければ見つかる。日本でヒットした洋楽ならカタカナでもOK。ひとつ動画を選ぶと、その動画の内容に近い推薦動画、つまりその頃の懐かしい曲がズラーッとページ左側に表示される。それらを順番に見ていくと夜が明けるまで楽しめる(^^ゞ


数年前まで深夜の通販番組でよく懐メロのCDセットを紹介していたが、最近はあまり見ない気がする。みんなYouTubeで見てしまって売れないのかな?


秋の夜長に暇なら試してみてください。
昔の音楽を聴くと、その時代にワープしたような気分になれる。
たまに、その頃の匂い(何の匂いかわからないけど)まで感じることがあるから不思議。


ついでに、いつもヒンシュクをかう私の好きな言葉。


   あの頃を思い出して懐かしいのは
   あの頃つきあっていた人ではなくて
   あの頃つきあえなかった人である(^^ゞ


追伸
たいていのパソコン、特にノートパソコンなんかはスピーカーの音が悪いから、イヤホンやヘッドホンで聴いたほうが音楽を楽しめます。

wassho at 16:43|PermalinkComments(0)

2010年07月12日

予期せぬ出費(続き2)

不幸日記は続きます(^^ゞ



【CDプレーヤー】

私の使っているCDプレーヤーは、普通の音楽CDの他に、SACDというDVDに対するブルーレイのような高音質CDがかかる。SACDは音楽全体ではまったく普及していが、クラシック音楽では時々リリースされている。SACDが聴きたくてこのプレーヤーを買って、SACDも何十枚と持っているけれど、オーディオ装置全体がショボイのであまり高音質は実感できず(^^ゞ(SACDはエスエーシーディーと、そのまま発音する。スーパーオーディオCDの略)


半年ほど前から、そのSACDがかからなくなった。演奏不能という表示がディスプレイ表示に出る。すべてのSACDがダメなのではなくて、かかる盤もある。またSACDは、通常のCDフォーマットの録音も入っているので、そちら側のモードにするとCDとして聴ける。このやり方でうまくいく盤もあれば、ダメな盤もある。

実は、この故障は数年前にも起きた。その時は修理に出して、CDを載せるユニットごと交換されて戻ってきた。また同じ症状が出るなんて欠陥商品じゃないのか?マランツ(←メーカーの名前)の責任者出てこい!



昔、オンキョーのリバプールという製品を使っていたことがある。薄型のコンポで、ゴチャゴチャしたデザインじゃないのが気に入ってアンプとCDプレーヤーを買った。(他人のホームページになるが、ここに写真が
2〜3年たった時、CDのトレーが出てこなくなった。電源を入れ直したり、いくつかのスイッチを同時に押したりすると出てきたりもしたが、やがて完全に壊れた。たまたま電気屋で、その時には年式落ちとなっていた私のCDプレーヤーと同じものが格安で売っていたのでまた買った。同じところが壊れることはないだろうし、アンプとデザインの統一がとれていたほうがスッキリするしと思って。しかし2〜3年後、またCDのトレーが出てこなくなった。絶対に欠陥商品じゃ! オンキョーの責任者出てこい! それとCDプレーヤーに入ったまま取り出せなくなった2枚のCDを弁償しろ!


昔からCDプレーヤーとは相性が悪いようで(涙)

ついでにいうと3ヶ月ほど前、DVDプレーヤーも勝手に早送りしたり終了するようになったので買い換えた(超常現象?)




【時計】

あの時、喜んでいた時計は液晶の一部が点灯しなくなってしまった。デジタルの時計の数字は□を2つ重ねた形で8を構成している。全部点灯すれば8で、何本かを消していろいろな数字を表現する。所々まったく点灯しない箇所があるので、今何時なのかまったくわからない(困)



【湿度計】

あの時、加湿器と一緒に買った湿度計。無印良品のデジタル湿度計である。時計とほぼ同じ頃、こちらも同じようにデジタル表示の一部が点灯しなくなってしまった。ナンデコウナル?





          日頃のおこないが
          よくないのかなあ?
          まあ、いろいろ思い当たることはあるけれど。


それと、壊れているのは家電製品だけじゃない。
不幸日記はまだまだ続く(悲)

wassho at 16:15|PermalinkComments(0)

2010年03月16日

radiko

1b57f8f5.jpgたいぶ以前にそのニュースを聞いたときは「ふ〜ん、そう」と思い、そのニュースを読み終えて15秒後にはすっかり忘れていたけれど、昨日「サービス初日からトラブル」というニュースを見つけたので思い出した。


radikoというのはラジオ局の放送が、ネットを通じてパソコンでも聴けるサービス。特別なソフトは必要なくブラウザーで聴ける。もちろん無料。8月末までは実証実験という扱いで運営されている。今のところ登録も不要。


高い建物が建ったりでラジオを受信できないエリアというのは増えている→ラジオを聞く人が減ると広告媒体としての価値が下がる→つまりラジオ局というのはCMを1本あるいは何秒でいくらというふうに、その放送時間を売っているわけで、ラジオを聞く人が少なくなればその値段は下がる→売り上げが減る→だったら電波が届かなくて減った分をネットでカバーしようーーーというのがだいたいのストーリーだと思われる。ちなみに仕切っているのは電通。


参加しているのは
<関東地区(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)>

TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送、ラジオNIKKEI 、InterFM、TOKYO FM、J-WAVE

<関西地区(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県)>
朝日放送、毎日放送、ラジオ大阪、FM COCOLO、FM802、FM OSAKA


AM、FM、短波と波の種類はバラエティに富んでいるが、放送局の数は多いとはいえない。また放送免許の関係か、先ほど書いた電波が届かないところをカバーするという建前が理由なのか、世界中につながっているインターネットなのに、関東地区の7局のネットラジオを聴けるのは関東地区(上に書いた一都三県)からネットでアクセスした人だけ。関西地区も同様。海外はもちろん栃木県や岡山県からはアクセスできない仕組みになっている。何とも閉鎖的な試みである。


聴いてみた。
私が聴いた時間にはもうトラブルは収まっていたのか普通に聴けた。おもしろいのは音質。短波はまだ聴いていないが、AMもFMも音質そのものは同じである。ただしAMはモノラル、FMはステレオなので音楽が流れているときは圧倒的な差が出る。(関西では朝日と毎日のAMはステレオで流すらしい)もっとも比較実験のつもりで、滅多に使わないヘッドフォンを引っ張り出して聴いたので差は歴然としていたが、パソコンについているスピーカーによっては差は感じられないかもしれない。


音楽を楽しめるという点ではradikoでもFMの方が優位ではあるが、音質そのものはAMもFMも同じだから、AMのほうがネットラジオの恩恵をより受ける。またAMはガーッとかピーッとか鳴ったり、聴いているうちにだんだん周波数がずれたりする。radikoで聴けばそれはない。その意味では短波放送であるラジオNIKKEI(昔のラジオたんぱ)にはメリット大である。


結論ぽいことを書けば、ラジオを聴く習慣のある人が、アクセス可能な地域に住んでいて、上に書いた放送局が好みで、パソコンにそこそこまともなスピーカーがついているなら利用価値はある。また普段ラジオは聴かないしラジオなんて持っていないけれど、たまに気分転換というならもちろん最適である。もしラジオを買おうと思っているなら、そのお金で外部スピーカーを買ってradikoで聴いた方が満足できる可能性は高い。


まだ実証実験期間中だし、今後radikoがどう発展していくのか不明だが、今のところその程度である。いまいちテンションが上がらないのは、聴くことのできる放送局が少ないというかエリア限定だからである。一度に聴ける放送は1局だけでも、1000局から選べるのと7局だけというのでやっぱり魅力に差がある。できたら全国に200局以上あるといわれる地方のコミュニティ放送なんかを聴いてみたい。まあ設立の趣旨が違うので、radikoでその期待はかなえられない気はする。



ついでに
ネットラジオ(電波も持っている放送局がネットでも流すラジオじゃなくて、ネット専門の放送局。日本ではあまり盛り上がっていないが)を聴くなら、iTunesというソフトが便利。Macに付属しているソフトだが、ウインドウズ版もアップルのホームページから無料でダウンロードできる。

もともとiPodに詰め込む音楽を整理するソフトであるが、ネットラジオも聴ける。それでiTunesに最初から登録されているネットラジオ局の数は全世界から1万局以上! 音楽別にネットラジオ局のジャンル分けがされているから聴きたい音楽を探しやすい。70年代や80年代のヒット局専門なんて放送局も数多くある。たまに変わった音楽を聴きたいときには重宝する。

wassho at 22:29|PermalinkComments(0)

2009年09月09日

なぎら健壱と矢沢永吉ではなく

6bd2be21.jpgなぎら健壱ーーー今では下町キャラの変なオッサンであるが、かって一曲だけヒットを飛ばしたフォークシンガーでもある。私と同年代以上の人なら



  ♪♪私はかつてあの様な、悲惨な光景を見たことがない〜


との出だしで始まる歌で、大笑いしたことがあるに違いない。
曲名はすっかり忘れていたが「悲惨な戦い」。

リンク先のページで歌詞を読んでみても、そんなにおもしろくないかも知れない。やはり彼の歌いぶりと一緒じゃないと。またネットで探せば動画もあるだろうが、時代も違うので、今も大笑いできるかどうかはわからない。ちなみにヒットしたのは私が中学生か高校生の時である。


というわけで「悲惨な戦い」を知っている世代ならその歌で、知らない世代なら、たまにバラエティ番組に出ている現在のキャラクターで、なぎら健壱のイメージが出来上がっている。どっちにしたって面白おかしいオッサンである。

でも、当時はその実力を認められた歌手だったようである。なぜならキャロルの解散コンサート(当時はライブという言葉はなかった)で、(たぶんステージのソデにいたところを)矢沢永吉に呼び止められ、飛び入り参加しているからである。これは結構トリビアな知識。 ※キャロルを知らない人も多いと思うけれど、自分で調べてネ

なぜそんな話を知っているかというと、キャロルの解散コンサートのCDを持っているから。7〜8年くらい前に偶然ブックオフで見つけた。最後になぎら健壱が出てきたのにはブッたまげたな。(ただし少なくともCDでは歌はうたっていない)


キャロルも私が中学から高校にかけての頃のグループである。革ジャンにリーゼントの不良っぽいスタイルに憧れはしなかったものの、彼らの音楽は大好きだった。今でもファンキーモンキーベイビーのイントロを聴くと、腰が勝手に動き出す(^^ゞ

そんなわけで、ロックミュージシャンとしての矢沢永吉が好きだった。今風にいえば「リスペクト」していた。ちょっとワルっぽく、孤高の存在的なところがカッコよかった。



そのうちテレビのコマーシャルに出演するように。それは別にいいとして、15年くらい前だっただろうか、衝撃的な映像を目にすることになる。
たぶん缶コーヒーのCMだった。


   矢沢永吉が
   サラリーマンの格好で
   パンを口にくわえて
   走っている(>_<)  (遅刻しそうで急いでいるイメージだったかな?)


それは私の中で矢沢永吉のイメージが、ロックミュージシャンから音楽芸人に変わった瞬間であった。最近は娘と一緒にビールのコマーシャルにも出ている。文句をつける筋合いでもないし、文句をつける気もないものの、ミックジャガーのようにジジイになってもロックな感じでいて欲しかったなあ。


一度だけ、青山の裏通りですれ違ったことがある。なぜかジャージの上下で、頭にはフードをスッポリとかぶっていた。向こうから目つきの悪い奴が歩いて来るなあと思っていたら矢沢永吉だった。ウォーキングでもしていたのかな。



長い長い前振りでした。
しかも矢沢永吉の話は前振りとは何の関係もないm(_ _)m

なぎら健壱の「悲惨な戦い」を思い出したのは、
かつて、このような無様(ぶざま)な光景を見たことがないと思ったから。


自民党は首班指名の際に、麻生太郎と書くのはイヤだとか白票を出すとかもめたあげく、若林とかいう総裁になる気も、する気もない議員の名前を書くと決めたらしい。いっそ東国原(ひがしこくばる)とでも書けばどうか。

そうとう重症のようである。
別に自民党を応援している訳じゃないけれど、このまま自民党がどんどん弱体化して民主独裁になれば、それは従来の自民独裁と同じ道を歩むことになる。競い合って、ときどき政権交代が起こる状態にならなければ、政治は緩む。
総裁レースからもみんな逃げ出しているようで。だったら、やっぱり東国原に(^^ゞ ※自民党の総裁は議員でなくても党員ならなれる(はず)。


しばらくは、落ちぶれるとはこういうことかという見本が見られそうである。
自分がそうならないように気をつけようっと。

wassho at 19:33|PermalinkComments(2)

2009年06月26日

ホライズン・ソロ

e37b65de.jpgタイトルは変えたけれど、前回の続き。


真ん中のツマミがスイッチ兼ボリューム、右のツマミが選曲ダイアル。左のツマミはマルチファンクションで、これを回して画面に表示される調整したい項目を選ぶ。ちょっと面倒。しかし、これのおかげでツマミが少なくデザインがスッキリするし、一度設定してしまえば、めったに操作することもないのでヨシとしよう。(写真は今日のほうがクリックすると前回より大きくなります)


大きさはティッシュボックスを4/5にした感じ。大きいといえば大きいがスピーカーをよく鳴らすにはある程度の容量が必要。余談になるが、テレビ(ブラウン管)には、ちんけなスピーカーしかついていなくても、それほど不満なく聴けるのは空間がたっぷりあるから。薄型テレビになってからは内部がミッチリ詰まっているので、そのところに気を配った高級テレビ以外は、概して音が安っぽくなった。


さて
たしかに低音は確かによく出るし、全体的に音も厚い。私が普段クラシックを聞いているオーディオの「きれいめ」な音とは方向は違うものの、これはこれで気に入った。音としての満足度はZS-F1よりはるかに高い。ベッドルームのフローリング床に直接置いているせいもあって、低音はブンブンと出すぎるくらいなので、トーンコントロールでかなり絞って使っている。(それ自体がすごいことのように思う)


ところで、音の良さで有名なラジカセといえばボーズのこれ
ときどき有名な演奏者や音楽家が「目の前で演奏されているよう」「本格オーディオシステムにも負けない」と絶賛している広告を見る。これのひとつ前のモデルがオフィスにあるけれど、ラジカセ以上の音では決してないよ。ボーズの広告を見るたびに、その演奏者や音楽家のCDは決して買うまいと思っている(^^ゞ


このラジオは、アラーム機能がついており指定時刻に鳴らすことができる。スヌーズ(二度寝のためにアラームを一時的に中断して後で鳴らす)機能がちょっとおもしろく、スピーカーのフレームを触ると10分間のスヌーズになり2度目からは触れる度に5分追加される。つまり最初に3回タッチすると10分+5分+5分の20分のスヌーズになる。早起きしてでも長く二度寝したい私にはぴったりである。


参考までに書いておくと受信感度はあまり良くない。
アンテナはロッドアンテナではなく、AMは本体内蔵で、FMはリード線のような外部アンテナが付属している。(今のところ、それを床に転がしてある) FM横浜は雑音すら聞こえない。まあ私の住んでいるエリアでは、これはほとんどのラジカセが屋内ではそうだけれど。

ビックリしたのはAMで、NHKと今はFENではなくAFNと呼ばれるようになった米軍放送くらいしかまともに受信しない。民放はノイズだらけで全滅。普段AMを聞くことはないが、このラジオを買うときの「心の言い訳」として災害時の情報源としてとも思っていたのだけれどーーー。もっともこのラジオは電池では動かないので停電の時はアウト。それは買ってから気づいたんだけれど。



モノラルラジオを買う人は余りいないかも知れないが、私としてはお奨め商品。ただ問題は、目覚ましラジオとしてしか使っていないので、放送を聴くのは1日に長くて3分程度だということ(^^ゞ

wassho at 15:32|PermalinkComments(0)

2009年06月24日

初めての買い物 ラジオ編

614c1f67.jpg長く生きているので、たいていのモノは買ったことがあるし、変わったモノもいろいろと買ったけれど、振り返って考えてみると私はラジオというものを買ったことがない。

あれっ? どこかで読んだ文章のような(^^ゞ


ここで買ったことがないというのは、ラジカセのような複合機ではなく単独したラジオという意味である。


考えてみると自宅でラジオを聴けなくなって久しい。昔はオーディオのセットの中にチューナーがあったものだが、何度か買い換えるうちにチューナーは買わなくなった。今のミニコンポにチューナーってついているのかな? 

一度オーディオの調子が悪くなった時に、代わりとしてラジカセ(正確にはCDラジオ)を買ったことがある。それは名器の誉れ高く、未だにオークションで結構な値段のついているソニーのZS-F1。ただし別に音を聞き較べて買ったのではなく、ゴチャゴチャしたデザインじゃないからという理由だけで選んだだけで、そんな有名な製品だということは後で知った。元オーナーとして意見を述べさせてもらうなら、別にビックリするほどいい音はしなかった。しょせんはラジカセレベルの範疇。使わなくなったし、3年前に引っ越し屋の若い運転手が欲しそうな顔をしていたのであげた。もったいなかったかな(^^ゞ  (※ZS-F1はネット検索するといろいろ出てきます)


今回買ったのはボストンアコースティックのホライズン・ソロというラジオ。
お察しのようにバスタオルを買ったときに、一緒に通販生活で買った。


なぜか、ボストンアコースティックのホームページには、この商品は載っていない。また先ほどのヤマギワのページではあまり触れられていないが、通販生活(ネットでは商品説明は読めない)のカタログでは、スピーカがしっかりしていて、低音が良く音に厚みがあるなどと音質のすばらしさが紹介されていた。(ボストンアコースティック社は、もともとスピーカーのメーカー)
 
多少詳しい人にしかわからない説明になるが、モノラルラジオなのに本体の厚みは16センチありバスレフポートがついている。つまり小さなスピーカーボックスにラジオが内蔵されていると見ることもできる。パワーは10ワット。


その説明に興味を引かれ、何といっても、このデザインにブツ欲を刺激された。まさか今時モノラルラジオにそそられるとは。 
通販生活ではホームシアターの評論家がこのラジオを推薦していたんだけれど、彼はこのラジオを朝の目覚まし代わりにしているという。そういえば昔はそんなことをしていたっけと、ついその気にさせられーーー。マーケティングの専門家として面目ない(^^ゞ


このブログを書くついでに、ビックカメラのサイトでラジオとラジカセを検索して、今売られている商品を眺めてみた。ヒドイもんだ。日本のメーカーはデザイナーを雇っていないようである(/o\)


モノが売れないと嘆く前に、小手先のマーケティングにうつつを抜かす前に、デザインのクオリティや基本機能の充実といった当たり前のことに、もっと力を注ぐべきである。本日は “そんなココロザシのある商品なら、少々高くても、例えそれが懐中電灯や延長コードのソケットのような、どうでもいい商品でも、それに目を留めて買う人は一杯いることに早く気づいてね” の下書きでした。



それで、使ってみた感想は次回に。

wassho at 14:34|PermalinkComments(0)

2009年04月08日

リマスター

759906ea.jpg新聞社のニュースサイトを見ていたら「ビートルズの全アルバムがリマスター」という見出しを見つけた。リマスターして再発売されるCDはめずらしくないが、新聞社で取り上げられるのはさすがビートルズである。
新聞社じゃないけれど、多く情報が載っているのはここ。若かりし4人の顔も拝めます。


リマスターの「リ」は、リサイクルとかリストラの「リ」と同じで、もう一度とか、やり直すという意味。

マスターとはマスターテープ、最近はテープは使っていないのでマスター音源のこと。説明はちょっとややこしいが、音楽は演奏家や楽器ごとに何本ものマイクを使って録音する。それぞれのマイクで録音された音が入っている部分をトラックまたはチャンネルという。

仮に10本のマイクで録音すれば10トラックの録音になる。そして各トラックの音量バランスを調整したり、周波数をいじったり(音色をかえたり、雑音を押さえたり)するのがミキシング。そして最終的にステレオだと、10トラックを左右の2チャンネル分の録音に仕上げる。この最終的に仕上げられた録音がマスター音源。CDやレコードは、いってみればマスターのコピー。


だから、リマスターというのは、最初の10トラックの録音から、もう一度マスター音源を作り直す、つまりミキシングをやり直すこと。ときどきリマスターというのは音のよいCDのこと、つまりDVDに対するブルーレイのようなものと思っている人がいるけれど、それは間違い。規格としては同じCDである。


リマスターするとなぜ音がよくなるのか。
最最初に録音された10トラックのテープの音は変わらなくても、ミキシング機材の性能向上とミキシング技術の向上があるから。つまりビートルズだと1960年代にミキシングされたものを、21世紀のテクノロジーでやり直すことになる。また「最初に録音された10トラックのテープの音は変わらない」と書いたが、修正写真と同じで上手にリマスターすると、最初に録音された以上の音質になる。


ビートルズのリマスターは、超一流のエンジニアが担当するだろうけれど、そうでなくても、古いアルバムならリマスター盤は、それなりに音はよくなっている。私が高校生や大学生の頃にCDはなかった。後に当時のレコードがCD化されて発売されたが、それらのほとんどはレコードと同じマスターを使って作られたもの。CDとレコードでは音の特性が違うから、CDに合わせたミキシングをしなければならない、というか、した方が音はよくなる。CDが発売された当初「音が固い」などといわれたのは、そのせいでもある。

リマスター盤の音はいい。
ただし、それは微妙な領域の話で、たとえばLPからCDに変わったときのような劇的な変化ではない。だからCDラジカセやiPodで聴くなら、その違いは「そういわれてみればーーー」程度のもの。

また
イーグルスなどで昔に発売されたCDとリマスター盤のCDの両方を何枚か持っていて、自宅のオーディオで聞けば確かに音は違うけれど、それで「とってもうれしい」ということはない。

ビートルズのファンは多いだろうが、リマスターからだといって、ビートルズの古い曲からまったく新しい感動が得られるなんてことはないので、無駄遣いされませんように。

wassho at 15:55|PermalinkComments(0)

2008年01月21日

CDショップにお願い

783ac000.jpg二週間続けて週末の土曜日は散歩に出かけた。本当はジョギングするべきであるが

1)ジョギングするには寒すぎる。

2)しばらく走っていないので、脚ならしをしたい。

というのは表向きの理由で、本当は太りすぎて走るのがツライからだ。年末年始の飲み会などでは久しぶりに会う人も多いが、ほぼ例外なく「太りましたね〜」といわれた。今年は何とかせねばならぬ。ところで私はこの10年以上ずっと太っているんだけれど、意外だったのは、私にスリムなイメージを持っている人が多かったこと。そのイメージが残っているうちに体型を回復したい(^^ゞ


実は散歩も好きだ。私の散歩は特に目的地もなく、気の向くままに適当に歩き適当なところで曲がるスタイル。大体2時間くらい歩いたら引き返す。帰りは多少道順も考えるので1時間くらいで帰ってくる。時には3〜4時間適当に歩いた後、電車を乗り継いで帰ってくることもある。


できるだけ大きな道は避けて住宅地を縫うように歩くようにはしているが、たまには駅前に出てしまうこともある。土曜日も、とある駅前でブックオフを見かけたので、ふらっと入った。それで見つけたのが、イーグルスの28年ぶりのニューアルバムらしいLONG ROAD OUT OF EDENというCD。


昨年の秋にリリースされたことは知っていた。いくつか読んだ評論家のコメントも好意的だったように記憶する。でも買うには至らず。まあイーグルスのニューアルバムに飛びつくなんてオヤジくさいという気持ちもあったかも知れない。この日も買うつもりは全くなかったんだけれど、つい魔が差してーーー。


聴いた。
ウ〜ン結論は、今年最初の無駄遣い(/o\)


音は紛れもなくイーグルス・サウンド。ボーカルの声もそれぞれ懐かしい。でもホテルカリフォルニア前後の彼らが持っていた「ちょっと哀愁を帯びた緊張感」みたいなものは感じられない。一言で感想を書けばタルい。しかも2枚組。


考えてみれば彼らは70年代のバンド。メンバーもそろそろ御年60歳を越えたはず。期待する方が無理か。私と同世代の人が、あの頃のトキメキを期待して聴きたいなら、昔のアルバムを買い直すか、当時のベストヒット盤を買った方が満足度は高いと思うよ。



前置きが長くなったので(いつもだけれど)、
CDショップへのお願いは次回ということで。

wassho at 15:28|PermalinkComments(0)

2005年12月06日

ヤジ・マーケティング

ちょっとした理由があって現在、隣近所を気にせず夜中でも大音量で音楽を聴ける環境にある。その、ちょっとした理由は、たぶん春頃にはご報告できると思います。


ということで、80まで音量メモリのあるアンプで60とか70まで上げて楽しんでいたら、CDプレーヤーがなかなかCDを吐き出さなくなったり、低音でものすごくノイズが出るようになってしまった。重労働させすぎたか?


CDは原因がわからないが、スピーカーをチェックしてみるとスピーカエッジ(スピーカーの外周部分でスピーカーの箱と接している部分)がひび割れていた。普段の音量なら問題ないが大音量だとノイズになるようだ。


こんな大音量環境はもう一生巡ってこないかもしれないので、泣く泣くオーディオ一式を買い換えた。以前、 こんなことを書いたので「いいオーディオ使っているんでしょ」といわれたこともあるが、とても自慢できるようなものではない。スピーカはソコソコ高級だけれど買ったのは昭和の時代。そのスピーカーと一緒に使っていたソコソコ高級なアンプとCDプレーヤーは数年前に壊れたので、今使っていたのはスピーカー込みで1万円の処分価格だったミニコンポのアンプCDプレーヤー一体型。(定価は5〜6万円くらいと思う)


今回、買ったのはミニコンポではなくて、専業メーカーのラインナップで一番安いアンプ。それと一番安くはないが、下の方のラインナップのCDプレーヤー。スピーカーはイギリスの専業メーカーの二番目に安いやつ。


土曜日にアンプとCDプレーヤーが先に届いた。昭和のスピーカーは低音は壊れているのに、それでもいい音、満足。きめが細かくて密度が濃い。小さな音でも元気がある。今までのセットでも私の耳にとっては充分な音質だと思っていたが、曇ったスプーンと磨かれたスプーン位の違いがある。音量を上げると以前よりパワーがある分、部屋が壊れそうなくらい低音ノイズが出る。早く来い来いお正月じゃなくて新しいスピーカー。


さて、やっと本題のヤジ・マーケティング。最近、 オヤジはヤジって呼ばれてるらしい。そのヤジ達、実際は私よりはもう少し上の団塊の世代を中心としたヤジ達がオーディオにまた関心を持ち始めているらしい。若い頃は音楽が好きでオーディオも多少は凝っていたけれど、中年になって音楽すら聴かなくなったヤジ達が、歳をとってというか財布と心に余裕ができて再びーーーという図式。オーディオ以外にもバイクとかその他にもある。

(続く)

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2005年08月21日

イブライム・フェレール

c95a7b45.jpg6〜7年前だったと思うが「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」というキューバの70歳から90歳の古老ミュージシャンたちのドキュメンタリー映画が話題になった。 ワールドミュージック好きとしては気にはなっていたものの何となく聴きそびれていた。


それでバンドのボーカリストだったイブライム・フェレールというジイ様が、今月初めに亡くなったと新聞で読んだ。享年78歳、バンドの中では若手だったのかも知れない。


そんなことはすっかり忘れて先日CDショップに行くと「追悼イブライム・フェレール」というコーナーがあったので、何となく買ったのが写真の彼のソロアルバム。タイトルは「素晴らしき兄弟」。


う〜ん参った、最高です。ほとんど毎日聴いている、今日なんか5回もかけてしまった。音楽を説明するのは難しいけれど、ちょっとラテン系でリズミカルでルーズでノスタルジックな感じのするジャズ。キューバがアメリカの熱海だった頃?盛り場ではこんな音楽で盛り上がっていたに違いないと感じさせる音楽。スローテンポな曲もあって私が20歳若ければ年上の女性と一緒に聴きたいと思わせるちょっとエロくてロマンティックな音楽。


南国好き、夏っぽい音楽を聴きたいと思っているならお薦めです。冷房を切って窓を開けて、安物の甘ったるい白ワインを凍る寸前まで冷やして(夏はこれに限る!)イブライム・フェレールで残暑をお楽しみ下さい。

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2005年05月06日

袋ナットをスピーカーの下に

アートあるいは娯楽でやっぱり手軽なのは音楽。「ながら」で聴けるから時間がなくても楽しめる。特に最近はiPodを買ったので、古いCDをインストールしてチョコチョコ聴いている。実は3年ほど前「もう一生聴くこともあるまい」とCDラックに積んだままになっていた数百枚のCDを処分してしまった。実に悔やまれる(涙)


音楽はいい音で聴きたい。自宅でミニコンポのようなセットでCDを聴く人にちょっとだけアドバイス。

ミニコンポというのはCDプレーヤーやアンプの横幅が20cmから30cm。そして、それらを挟むように両サイドにスピーカーを置いている人が多い。でも、これだとラジカセのような鳴り方になってしまう。


<アドバイスその1>
スピーカーの間隔を広げる。理論的には左右のスピーカーと音楽を聴く位置が正三角形になるのが理想らしいけれども、まあ適当で構わない。とにかく広げること。部屋の都合で左右のスピーカーの高さが変わったりワンルームマンションに住んでいる人はスピーカーの向きが変わってしまうかも知れないけれど、CDプレーヤーやアンプの両サイドに置くよりは絶対臨場感がよくなる、つまり音楽らしく聴こえる。


<アドバイスその2>
ほとんどの人は壁と平行にスピーカーを置いていると思うけれど、音楽を聴く位置に向けてちょっと内振りにした方がいい。左右の耳の横を通り過ぎていた音が、まとまった感じで聞こえるはず。角度はトライアンドエラーで適当に。左右どちらかのスピーカーが遠い場合は、遠い方の角度を強めてもいい。


<アドバイスその3>
スピーカーは本棚やサイドテーブルなんかに直接置かずに、 袋ナットをスピーカーの下に敷く。なぜか音がよくなる。スピーカーの安定性が増すからか? 私の感覚では音が少しクリアになり、響きというか臨場感も豊かになる。親指の爪くらいの大きさの袋ナットは東急ハンズで100円くらい。スピーカーの前側に2つ、後ろ側に1つでいい(袋の丸い法をスピーカに接するように敷く)。合計600円で音がよくなるからお試しあれ。

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2005年04月17日

イヤホンのノーベル賞

子供の頃、水虫かハゲの特効薬を発明したらノーベル賞ものだと聞いたか読んだことがある。水虫薬や育毛剤はたくさん売られているが、その分野でノーベル賞を取ったという話は聞かないから「特効薬」ではなさそうである。


4月13日にiPodのことを書いた。音楽を聴くことに関しては誠に快適。音質もイヤフォンで聴いている限りまずまず。クラシック音楽はまだiPodにインストールしていないけれど、その時はもう少し高級なイヤフォンやヘッドフォンが欲しくなるかも知れない。試しに外部スピーカーにつないでみたが、ややこぢんまりとした音になる。音楽データを圧縮して格納しているせいかも知れない。


本来の目的である英語番組に関しては、細かな操作性にやや難あり。少しだけ巻き戻したり(という表現はテープじゃないからヘンだが)とかは、なかなか上手くできない。ただ説明書はまったく読んでいないし、昨日も音量調節に4つも方法があることを発見したので、もう少しマスターしてから評価しようと思う。


それよりもである。


何が困るって、別にiPodに限ったことではないが、イヤフォンのケーブルがすぐに絡まってしまう。この問題を解決できればノーベル賞は無理でも特許料で大儲けできるに違いない。どなたかがんばって知恵を絞ってください。


イヤフォンの歴史は知らないが、ステレオ式のイヤフォンでもウォークマンがでてきてからだから既に約25年になる。四半世紀の間こんな不便なものを消費者に売りつける企業の神経もイカガナモノカ。それとiPodを追撃しようと躍起になっている企業の皆さん。つまらぬ付加価値はどうでもいいから、イヤフォン問題を解決してくれれば私はすぐ買い換えます。

本日は“本当のニーズとは困っていることとか怒っていること。自分の首を絞めるようでイヤだけれど(^^ゞ 付加価値とか生活提案とかで成功したマーケティングは実は少ない”の下書きでした。

wassho at 23:50|PermalinkComments(0)

2005年01月13日

マーケティングはフォルテだけじゃ

12月29日は音楽に関する 「だんだん難しくなる法則」を書いた。それはクラシックを聴いて発見?した。昨日はストーンズやサザンの話。今、私が聴く音楽の半分以上はクラシックであるが基本的には何でも聴く。気合いを入れて分析報告書を書くときはトランスがよかったりもする。


クラシックとロックの違い。もちろんとっても違うが、どちらも聴く私が発見?したのはクラシックは音の強弱がすごく幅広い。ピアニシモからフォルテシモまで。ロックは音の強弱があまりない。ずっとフォルテ。もちろんそうじゃないロックがいっぱいあることは百も承知だが、あえて分ければそうなる。


話は脱線するが、マーケッターは人を分けるのが好き。サッカー派と野球派とか、カジュアル派とエレガンス派とか、すぐ2種類に分けたがる決めつけたがる。私の好きなジョークをひとつ。

   人は2種類に分けられる。
   人を2種類に分けられると思う人と、思わない人に。


クラシックとロックのどちらがいい悪いの話じゃないことをまず最初に。さて、1曲30分ずっとフォルテのロックを聴くのはたぶんツライ。クラシックなら音の強弱があるから愉しめる。30分くらいの曲はざらにある。


マーケティング、その中でも「訴求」はずっとフォルテになりがち。フォルテのほうが強いから、より訴求できると考えてしまう。しかしピアノがあるからフォルテが盛り上がる。ピアニシモに心が引き込まれることもある。抑揚、メリハリは関心をひく、飽きさせない大切な要素、あるいはテクニック。


コマーシャルの作り方だけの話ではない。広い意味で考えて欲しい。本日はちょっと未完成だけど“マーケティングは3分間勝負じゃない。じっくり聴かせる構想力が大事。そういやクラシックは途中でテンポが変わったりもする”の下書きでした。

wassho at 23:34|PermalinkComments(3)

2004年12月29日

「第9」

♪雪やコンコ、あられやコンコ。本日、東京は夕方くらいまで雪。積もるほどではなかったが寒い1日。いよいよ年の瀬も押し迫ってきた。


なぜかベートーベンの交響曲「第9」が年末の風物詩ということになっている。演奏会も多いしCDもよく売れる。いつ頃から始まった風習なのか、日本だけの現象なのかはよく知らない。有名な「歓喜の歌」の詩も年末とは無関係な内容だ。しかし、すっかり洗脳されたせいか第9を聴くと年末っぽい雰囲気になってくる。12月以外に聴くと場違いな感じさえ受ける。もし仕掛け人がいたのなら、その人物は一級のプランナーかも。


クラシックは好きでよく聴くものの、詳しい知識はない。専門家は何というかわからぬが、私が見つけた音楽の法則は「時代が上がるにつれてだんだん難しくなる」。モーツアルトはシンプルで美しい旋律、たいていの人が和める音楽だ。少しだけ後のベートーベンでやや難しくなるが、まだまだ身体で感じられる音楽。それが100年後のワーグナーやマーラーになると、かなり「理解」を要求される。現代音楽にいたっては理解を超越した洞察力?がなければついていけないものもある。


この法則はクラシックに限らないし、アーティスト自身の歴史にも当てはまる。ビートルズもだんだん難しくなり初期と後期では、まったく違う音楽だ。ファンキーモンキーベイビーのイントロを聴くと今でも思わず腰が動くが(^_^)、最近の矢沢永吉はいかにも大御所なロックを歌っている。ジャズにも、これが音楽かと思うくらい難解で抽象的なものもある。


向上心と、それを可能にする腕前がついてきて、音楽がだんだん難しくなってくるのだと勝手に理解している。アーティストの自己表現としては、それでいい。しかし売れる音楽となると話は別。たとえば演歌は歌謡曲らしさを失って難しくなりすぎた。


この法則を無理矢理、企業やマーケティングに当てはめようとは思っていない。一律に言い切るには、ちょっと守備範囲が広すぎるから。でも活気が足りない、議論が噛み合わない、焦点が定まらない、消費者の反応が悪くなった、販促効果が上がらない−−−などの問題意識がある場合は「難しくなりすぎていないか」をチェック項目の1つに。本日は“いつも心に ROCK'N ROLL”の下書きでした。

wassho at 23:18|PermalinkComments(2)

2004年12月04日

それで、ええやないか

土曜日なので、ブログネタをいくつか。
11月14日にもネタを拾わせてもらった 週刊!木村剛にビートルズの名曲「レット・イット・ビー」の関西弁訳が。

♪♪♪♪♪♪♪
わてにどないせぇっちゅうねん! ってなったら、

聖母マリアはんが来てくれてな、

ええこと、ゆうてくれまんねん。「それで、ええやないか」

ドツボで、目の前まっ暗闇のわての、まん前に立たはってな、

ええこと、ゆうてくれまんねん。「それで、ええやないか」。

「ええやないか、かめへん、かめへん」

「ええやないか、かめへん、かめへん」

ほんま、ええこと囁いてくれまんねん。

「それで、ええやないか」


英語は
When I find myself in times of trouble
Mother Mary comes to me           
Speaking words of wisdom Let it be
And in my hour of darkness
She is standing right in front of me
Speaking words of wisdom Let it be

Let it be Let it be
Let it be Let it be
Whisper words of wisdom Let it be
♪♪♪♪♪♪♪

論評不要。素直に感動した。ブログを読み書きし始めてもうすぐ1ヶ月。これを読めただけでも幸せ、儲けものである。ただし歌うには超早口、あるいは一部省略が必要。歌う人はいないか? 私はトライしてみた(^_^)
翻訳したのは プログレッシブな日々さん。音楽ネタと社会ネタで硬軟充実したブログ。お薦め。彼には全訳をお願いしたい!




木村剛氏つながりで、もうひとつ。12月1日に書いた なっちゃん。彼女からメールが来た。またオヤジ殺しされた(^^ゞ で、そのメールの一部。

>先日も、〇〇〇〇の帰り、八重洲ブックセンターに行ったら
>ブログで書いていらした木村剛サンのご本が
>フェアで、山積みになっていたので「日本再生会議」買ったもん。
>踊らされた!

おお、私のブログが735円の経済波及効果を!

週刊!木村剛にトラックバックするので、恩着せがましく書いているのでは、もちろんない。ブログが世の中に与える効果を身近に感じて、ちょっと大げさに感じ入った次第。





「でも、しかし」が3つ目のネタ。ブログを知っている人は、まだまだ少ない。現時点で読み書きの経験率は日本人の3%以下と思う。半年前なら1%に満たなかったはずだ。もちろん急速に普及しつつある。おそらく2005年はブログ元年になるであろう。日経ニュースによれば、既にアメリカで 「今年もっとも注目された流行語はブログ」だという。アメリカでは政治家がブログをうまく活用している。私がブログに興味を持ったのも、民主党大統領予備選挙の記事がきっかけだった。


アメリカでブログを普及させたキラーコンテンツが政治だとして、日本ではどうなるのか。風土が違うので政治はあり得ない。小泉メールマガジンをやめて、小泉ブログを始めたら面白いと思うが。いや、ブログに熱心な木村剛←→竹中平蔵ラインであり得るかも。

企業が本格的にマーケティングに取り入れるのは2006年になるだろう。来年は、いろいろと模索の年になりそうだ。そういえば昔、HP(ホームページ)とか、WWW(ワールド・ワイド・ウエッブ)とか企画書にいちいち但し書きを入れていたのを思い出す。




プログネタ最後の4つ目は自慢と不安。11月21日に書いた グーグルしてみた。ブログが検索エンジンにヒットしやすいことの実験結果である。

その時、5ページ(私の設定では150件)までにヒットしなかった「セダン復権」。それを書いたのが実験前日だったので、日数が経てばどうかと思い、またやってみた。さて本日ただいま現在、我が晴れ時々マーケティングはグーグル検索で

「セダン復権」  510件中、1位
「セダン 復権」 3600件中、1位 (AND検索)

居並ぶマスコミ各社のニュースサイトを押さえて堂々の1位である。ホンマカイナ? ひょっとして、私がよく見るサイトをクッキーの情報から上位に表示させるのかと疑い、クッキーを削除して再トライ。(クッキーのことがわからない人、ゴメン。誰かに訊いて) 

結果は同じ。

とりあえず\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/万歳三唱


しかしちょっと不安にもなる。もっと個人日記のようなブログが大幅に増えて、検索でブログばかり上位ヒットしたらどうなる。本当に調べたい情報に、なかなかたどり着けなくなってしまう。検索サイトのオプションに「ブログは除外」とかできるのか? それもまた不便だ。企業のマーケティングにも使えなくなる。いずれ検索エンジンの仕様が最適化されるとは思うが。


さて、あまり先の心配はやめよう。
「ええやないか、かめへん、かめへん」なのだ。

wassho at 21:30|PermalinkComments(1)