*バイク関連

2024年08月12日

防水バッグの経年劣化 その3

探していた黄色の防水ウエストバッグはこれ。
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ブランドはアメリカのPACIFIC OUTDOOR(パシフィックアウトドア)で製品名はバラード。容量表示はないもののサイズはタテ 18cm×ヨコ 30cm×マチ 10cmなので計算上は5.4リットル。ホッチキスで修理したGERRY(ジェリー)の4リットルより気持ち大きい。購入は2011年4月で一連の防水バッグの中で最初。


前回に紹介した、止水ファスナーが完全に剥がれたStrem Trail(ストリームトレイル)のDRYROLL 16と一緒に写っている写真があった。
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DRYROLL 16は、防水バッグをしまってあった大型防水リュックから引き出した途端に「あちゃー、壊れている(/o\) 」とわかったけれど、このバラードは特に異常はなく思えた。もっとも細かくチェックしたわけではないが。

それで500mlのペットボトル、財布、モバイルバッテーリーを入れて
お散歩ウォーキングにお出かけ。


自宅を出て5分ほどした頃、背後でガサッと音がした。
何気なく振り返ると地面に私の財布が落ちているではないか!

ファスナーが開いていたのか?と思い、
背中側に斜めがけしていたバッグ手前に持ってきてびっくり仰天。
バックが分解していた!!


写真で解説しましょう。このウエストバッグはメインの開口部の止水ファスナーと、サイドポケット的な止水ファースナーが付いている。GERRY(ジェリー)のGE1002やStrem Trail(ストリームトレイル)のDRYROLL 16と違って止水ファスナーは取れていない。
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しかしバッグ側面とマチの部分、およびバッグ側面とポケット部分が剥がれていた!!!
バッグとは一種の袋構造であるが、もはや袋の体をなしていない(>_<)
久しぶりに声が出るほどビックリした。
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ここが接着面の剥がれていた部分。
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それにしても静かな住宅街で財布が落ちてよかった。幹線道路沿いなら気付かなかったかも知れない。やはりそこは日頃の行いがいいから(^^ゞ

不思議なのは細部のチェックはしなかったとはいえ、止水ファスナーを開いてペットボトルその他を入れ、またファスナーを閉じた、つまり出かける前に多少は触っているのにバッグが分解しかけているとまったく察知できなかったこと。

私がボーッとしているからか、あるいは玄関で背中に斜めがけしてバッグに荷重がかかった段階で接着が徐々に剥がれ始めたのかーーー

いずれにせよ今回の3つのバッグからわかったのは、接着で作られた防水バッグは止水ファスナーはもちろん、バッグ本体のパーツであろうとも経年劣化で剥がれるとの事実。私の場合、使っていなかった時期が長かったから、どれくらいの期間で劣化するかは不明だとしても、直感的には5年くらいかなとの気がしている。

逆にもうひとつの製造方法である溶着は、どのバッグも経年劣化していない。
長く安心して使いたいならこちらを選ぶべき。


しかしそう単純には問題は解決しない。

おそらく止水ファスナーはその構造からすべて接着だろう。それを避けて防水バッグを選ぶとなるとロールトップ式となるが、前々回に書いたようにその方式は防水性は優れているものの、開け閉めに手間がかかるし中の物を取り出しにくいと利便性に欠ける。

また溶着するには素材に一定の厚みが必要。本体が溶着でできているGERRYとStrem Trailは、PACIFIC OUTDOORと較べると生地が厚いので重くて固い。バッグとして手触りがいい・使い心地に優れるのは圧倒的に生地が薄いPACIFIC OUTDOOR。

まとめると丈夫で長持ちの溶着方式にするか、経年劣化して製品寿命は短くても使い勝手や使い心地の接着方式にするかの選択。

合理的に考えれば、絶対に中身を濡らしたくないクリティカルな用途は別として、日常生活や趣味の範囲で使うなら、使い勝手重視で接着方式&止水ファスナーの防水バッグを選べばいいと思う。たまに接着面を点検すればそれほど大事には至らないはず。それに大体5年も使えれば元は取れる。


でも私はバラバラになったこのバッグの姿が、
トラウマになって悩みそう(^^ゞ
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おしまい

wassho at 23:05|PermalinkComments(0)

2024年08月10日

防水バッグの経年劣化 その2

前回にバイクに乗っていたときに使っていた防水バッグは「日常生活でそれほどの防水性は必要ないので、ほとんど使う機会もなく仕舞い込んでいた」と書いたが少し訂正。

この防水ウエストバッグは2年ほど前の一時期に使っていた。
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ブランドはGERRY(ジェリー)、品番はGE1002。容量4リットルのごく普通のサイズで購入したのは2012年の5月。通販だとパソコンに記録が残っているから便利。このGERRYはアメリカの老舗アウトドアブランドだったのに、現在は本格的ななアウトドア用品ではなく、アウトドア・テイストのファッションが中心のようだ。

バイクの写真を見ると、小さめの防水リュックとペアで使っていたみたい。
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ついでにGERRYの後ろにある小型の防水リュックは、ドイツの自転車向け用品メーカーORTLIEB(オルトリーブ)のCOR 13(コア)。13は容量13リットルを示している。ファスナーに止水ファスナーではなくTIZIP(タイジップ)というドライスーツにも使われる防水ファスナーを使用しているのが特徴。それに興味を引かれて購入。
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実はこの2つの組み合わせでバイクに乗っていた期間は短い。それは2012年の7月にミラーレスのカメラを買ったから。それまで使っていたコンパクトデジカメは革ジャンのポケットに入ったがミラーレスは無理。

それで7月に伊豆の城ヶ崎までツーリングしたときの写真を見ると、COA 13と大型の防水ウエストバッグの組み合わせに変わっている。
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話をGERRYの防水ウエストバッグに戻すと、それを再び使い始めたのは先ほど記した通り2年ほど前。計算すれば購入から10年後。用途はお散歩ウォーキングの時のペットボトル&財布入れ。しかし1ヶ月ほど使っていると止水ファスナーがバッグ本体から剥がれかけてきた。

防水バッグの止水ファスナーの取り付けは、雨や水しぶきが縫い目から浸水しないように縫製ではなく接着または溶着である。GERRYのは接着。経年変化で接着力がなくなってきたと思われる。

もう防水バッグとしては使わないからと、
最初は縫って補修していたのだけれどーーー
それにしても雑な縫い方(/o\)
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そしてさらにファスナーが剥がれ始め、
縫うのも面倒なので大型ホッチキスでガチャンと(^^ゞ
(生地が硬いから縫うのにけっこう力がいるのよ)
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ところがホッチキスで留めたところから破れだし、
補修開始1ヶ月ほどで使うのを諦めた。
気付かないうちに財布を落としていたら困るからね。
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このGERRYはファスナー部分以外は前回に記した溶着で製作されている。そちらはまったく問題がない。溶着は溶接と同じで、一度引っ付いたら破壊的に切断されるまでは剥がれない。しかし接着は経年変化で劣化するようだ。

そしてこの後、それをまざまざと思い知ることになる。



GERRYの後に使っていたのは、このユニクロの大ヒット商品。
絶妙なサイズ感でなかなか重宝している。
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しかし夏のお散歩ウォーキングはシャツを絞れるほど大量の汗をかく。私はウエストバッグもショルダーバッグもいわゆる背中に斜め掛けする。ユニクロのバッグは布製なのでシャツが濡れる→カバンがシャツに触れて湿ってしまい気分が悪い。

だからといって特に困りはしないものの「そうだ、バイクの時に使っていた防水のウエストバッグがまだあったはず」とつい先日に思い付く。

頭に浮かんだのはこの黄色いウエストバッグ。
これを探そう。
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使わなくなった防水バッグは、前回の最初に写真を載せた大型の防水リュックにまとめて詰めて保管してあった。バイクを降りたのは2018年3月。約6年半ぶりにそのリュックを開いてみるとーーー

まず出てきたのは日本のアウトドア用品メーカーであるStrem Trail(ストリームトレイル)のDRYROLL 16(ドライロール)という小さなボストンバッグ。通販サイトの記録によると購入したのは2011年6月。
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バイクの写真を探すと、バイクに乗り始めて最初の夏はこのバッグと、凍らせたペットボトルに断熱カバーを被せてツーリングしていたのを思い出した。
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懐かしいなあと感慨に浸りながら大型リュックから引き出してビックリ!
止水ファスナーが完全に剥がれている(>_<)
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これもGERRYと同じく接着方式。
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仕舞い込んだときには正常な状態だったはず。GERRYと同じように溶着で接合された部分はまったく問題がない。このDRYROLL 16は生地も厚めで、洗剤で汚れを落とせば新品とあまり変わらない状態になりそうなのに。

Strem Trailの直営店は自由が丘にあって何度か訪れている。持ち込んだら修理してくれるかな。しかし「あの〜、13年と2ヶ月前に買った商品なんですけど」と切り出すのも気が引けるなあ(^^ゞ

ファスナーがいつ取れたかは不明。ただしGERRYとStrem Trail共に同じ現象が起きたのだから、防水バッグに接着してある止水ファスナーはいずれ剥がれてしまうと考えるべき。ロールトップ式は使い勝手が悪いから、止水ファスナーを縫製してから縫い目をコーティングするようなやり方を開発して欲しい。



さて探していた黄色いウエストバッグ。
これにはもっと悲惨な運命が待ち受けていた(/o\)



ーーー続く

wassho at 17:58|PermalinkComments(0)

2024年08月07日

防水バッグの経年劣化

防水バッグは主にマリンスポーツや釣りなどで使用される道具。
私はバイクでツーリングする際のトランク代わりに使っていた。

こんな大型のリュック型防水バッグ(40リットル)の、
※一般的なリュックは25リットル前後
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ショルダーストラップを利用してバイクにくくりつける。
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このリュックの中に何が入っていたかというとカバン(^^ゞ
普通のショルダーバッグにカメラや水筒などを入れて、現地ではそれを取り出してブラブラ歩き回るのが私のツーリングスタイルだった。


バイク用のツーリングバッグと呼ばれる製品も売られている。
いろいろと小分けポケットなども付いていて利便性は高いものの、
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そういうツーリングバッグはなぜか防水ではなく、
雨が降ったらレインカバーを装着する仕組み。画像はhttps://www.daytona.co.jp/products/detail/26211/から引用
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雨なんていつ急に降り出すかわからないし、昨今はバイク移動中にゲリラ豪雨帯に突入することだってあるのに、どうしてもっと防水性の高いツーリングバッグを作らないのか理解できない。いつも「アホちゃうか」とバイク用品業界について思っていた。


もっともツーリングバッグはどちらかといえばトラディショナルな装備で、多くのライダーはトップボックスと呼ばれるものをまさにトランク代わりに装着している。画像はhttps://givi-jp.com/から引用
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でもこれを載せるとバイクのスポーティーなスタイルが台無し。もちろん防水だしボックスには鍵も掛けられる。また中のカバンを取り出せば代わりにヘルメットも収納できて実用性は抜群。それでも、その見た目がどうしても受け入れられなくて私は防水バッグ一筋。

こういうサイドボックス型だとブサイク度合いは軽減しても、いわゆる「すり抜け」がやりにくくなる。実際はハンドル幅と較べてそれほど出っ張るわけじゃないとしても。
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例によって前置きが長いけれど、
今回もなかなか本題にたどり着かないと思うよ(^^ゞ

さてそんなわけで2011年2月から始まり2018年3月まで続いた、私の第2期バイクライフでたくさんの防水バッグを買った。冒頭の写真は最後のほうに買った大型の防水バックで、このスタイルに到達するまでには小さな防水バッグを組み合わせて使っていた期間もある。


ところで防水バッグとは読んで字のごとく防水性のあるバッグであるが、
主に3つの要素から成り立っている。

1)
素材はPVCやターポリンなど水を通さないビニール系。PVC=polyvinyl chloride=ポリ塩化ビニルでいわゆる塩ビ。ターポリンはポリエステルをPVCで挟んで強度を増した複合素材。

2)
PVCやターポリンなどを使っただけでは「防水性の高い」バッグにはなっても防水バッグにはならない。なぜならバッグはいくつかの部位を縫い合わせて作るので、その縫い目から水が浸透するから。

そこで防水バッグは縫製ではなく接着や溶着で各部位を貼り付けて作る。接着は接着剤を使い、溶着とは熱や高周波などで素材を溶かして貼り合わせる方法。高周波も素材の分子を振動させて加熱するから(電子レンジと同じ原理)、最終的には熱で溶かすのと変わりない。


ただしバッグには開口部が必要で当然ながらそこは接着や溶着はできない。
そこで防水バッグの開口部は次の2種類の方法が用いられる。

3-1)
巻き上げ式やロールトップ式と呼ばれるもので、開口部を何重にも巻くやり方。画像はhttps://x.gd/21Kehから引用(短縮URL使用)
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極めて原始的だけれどシンプルイズベストでこれが最も効果が高い。

ただし巻き込む部分が長くなるので中の物の出し入れはやりにくいのが欠点。画像はhttps://www.boston-c.com/SHOP/cm0f-bg313bk.htmlから引用編集
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3-2)
開口部に止水ファスナーを使った防水バッグもある。(写真は縫い目があるので完全な防水バッグではない)画像はhttps://cdn.esupply.co.jp/images/goods/E/EZ2-BAG175WP_FT13X.JPGから引用
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止水ファスナーとは、
ファスナーの表面にポリウレタンフィルムを貼り付けて防水性を持たせた製品。当然ながらこの止水ファスナーは(防水バッグなら)バッグに縫い付けるのではなく接着か溶着することになる。画像はhttps://www.nippon-chuko.co.jp/shop/products/detail/169003から引用編集
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もっともポリウレタンフィルムをコーティングしたとはいえファスナーの噛み合わせ部分から多少の水は浸水するし、ロールトップで巻いている部分は隙間だらけ。

だから防水バッグは時計の防水機能などとは違って、水の中に沈めても大丈夫という設計ではない。あくまで激しい雨や水しぶきとかを防ぐための道具。実際にゲリラ豪雨の中を走った経験も何度かあって、その程度ならまったく中の物は濡れなかった。たぶん消防車のホースで水を掛けられても大丈夫。水の中に落としたとしても、短時間のうちに引き上げればほとんど被害はないはず。

そんな優れものの防水バックではあるが、日常生活でそれほどの防水性は必要ないので、バイクを降りてからはほとんど使う機会もなく仕舞い込んでいた。

先日、それを久しぶりに引き出してみるとーーー



ーーー続く

それにしても久しぶりにBMW F800Rの写真を見た。
なんて格好いいバイクに乗っていたんだろう(^^ゞ

wassho at 22:33|PermalinkComments(0)

2023年01月08日

以前は箱根駅伝を思い出し、今は箱根を思い出す

箱根駅伝ネタの3回目。
とはいっても今回は駅伝競技にほとんど関係なくバイクのお話。


2018年の3月に駐車場の都合でバイクを降りてそろそろ5年になる。
未だ復活を果たせていないのが残念。

箱根にはバイクで何度も行った。東京から箱根へは北側の御殿場から入るルートと、南側の小田原から登るルートに区別できる。その小田原ルートにも国道1号線、箱根新道、有料道路の箱根ターンパイク、東海道の旧街道である神奈川県道732号などがある。どれも走ったし、それぞれが思い出深い。

国道1号線は箱根駅伝でも使われるコースである。そこを走れば塔ノ沢(とうのさわ)、大平台(おおひらだい)、宮ノ下、小涌谷(こわきだに)と駅伝中継でお馴染みの地名が続く。当時は標識を眺めながら箱根駅伝を思い出していたものだが、今は箱根駅伝をテレビで見るとバイクでツーリングしていた頃を思い出す。ちょっと感傷的な気分。またバイクで走れる日は果たしてやってくるかな。


ツーリング先でたくさん写真を撮っても、バイクが写っていて、ここは箱根だと分かる写真はあまりない。これは箱根の国道1号線で路側帯のようになっているところ。バイク左側の段差を超えたところが選手も走る国道1号線。
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芦ノ湖スカイラインの三国峠。
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7月なのでまだ青々としている仙石原のすすき草原。
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2018年3月に最後のツーリングを箱根経由で伊豆に行こうとしたら、
雪が積もっていてビビりまくった(^^ゞ
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さて駅伝にはランナーを先導する白バイがつきもの。

今年はスタート地点から日比谷通りに入ったところで、
この中継映像が流れた時に???と思った。これってスクーターじゃないのと。
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テレビに白バイ隊員の顔あたりまではよく写るが、バイクまではなかなか見ることができない。しかしようやく田町駅前の国道15号に入るカーブで全体像を確認。
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やはりスクーターだった。
ただしスクーターといってもかなり大型の車種。
今まで白バイにスクーターが使われていたとは知らなかった。

ところで改めて考えると、バイクとスクーターを区別する定義は曖昧。
バイクとの大きな違いとしては

  ボディーがほとんどカウルに覆われている
  足を乗せる場所が
    普通のバイクはステップに足を乗せる
    スクーターはボディーの床になっている部分に足を置く
  エンジンやタンクがシート下にある構造なので、足を高く上げなくてもシートに座れる
  基本的にオートマ
  バイクはギアチェンジを左足、後輪ブレーキを右足で操作するが、
  スクーターは足を使わない(後輪ブレーキはハンドル左レバー:自転車と同じ)

ーーーあたりかな。
もちろんスクーターもバイク(二輪車)の一種である。


調べてみたら、このスクーター白バイ(白スクーターと呼ぶべきか?)は、
2021年の箱根駅伝から使われていた模様。
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車種はBMWの C evolution(シー・エヴォリューション)である。これは650ccの大型スクーターを電動化したもの。白バイが電動なんて時代を感じるね。
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BMWといえばキャッチフレーズは「駆け抜ける喜び」。
でも警視庁の文字が入ると(^^ゞ
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警視庁に納入されたのは2020年2月。
街中で見かけた経験はないが、通常の業務でも使っているのだろうか。数台だけのようだし、もし見かけたら何かいいことあるかもね。

ちなみにお値段は白バイ仕様ではない一般に売られている車種で159万円。よく使われている白バイ車種であるホンダ CB1300スーパーボルドーは167万円だから同程度。ただし CB1300は1300ccなので C evolutionより車格が二回りほど大きいが。


それにしても駅伝は時速約20キロのレース。先導する白バイは選手とつかず離れず、バイクとしては極低速で走り続けなければならないから大変なはず。テレビにずっと映るからアクビもできないし(^^ゞ ただし、そのご褒美にテレビで所属や名前などを紹介してもらえる場合もある。箱根駅伝では事前にテレビ局に伝えておいた「この任務への意気込み」のようなコメントが読み上げられる。多数の白バイが参加する中で、先導を任されるのは白バイ隊員の中でもエリート中のエリートらしい。

実はあまり報道されなかったものの、昨年3月の東京マラソンでは先導する白バイがコースを間違う=当然ながら選手もつられて間違う事件が起きた。テレビ中継車がUターンのため脇道にそれたところ(これは事前の計画通りの行動)、なんと白バイが中継車についていってしまったという大失態(/o\) ケニアのキプチョゲ選手のマラソン世界新記録も期待された大会だったので非難ごうごう。江戸時代なら切腹もの。それはなくてもこのご時世、白バイ隊員はすぐに特定されてネットで叩かれた。名誉にはリスクもつきものである。



さて来年の箱根駅伝は第100回の記念大会で、関東エリアの大学だけでなく全国の大学が参加可能となる。もっとも昨年の全日本大学駅伝では参加27校のうち15位までを関東勢が独占。出場校枠は増えないようだから、関東以外の大学が何校参加できるかは未知数。また学生連合チームも編成されないから(なぜ?)そこに関東以外の学生が入ることもない。

案外いつもと変わらないような予感もしている。
でも楽しみ。久しぶりに沿道で応援しようかな。

wassho at 23:57|PermalinkComments(0)

2020年08月25日

ヤエーなんて知らなかった

ほとんどの人にとってヤエーを知らなくても何の差し障りもないし、それを知ったところで周りの人との会話のネタにもならない程度の話であることを最初に断っておこう。

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   あれっ、それでも読むの?
   あんたも物好きだねえ(^^ゞ


では書きますか。

高校生の頃、バイクに乗っていて他のバイクとすれ違うとピースサインを交わす風習があった。バイクに乗るもの同士の連帯感という大げさなものではなく、そうすることがお約束で特に何も意識することなくピースしていた。


大学生になってバイクに乗らなくなり、1980年代にその風習は廃れたと聞いていた。2011年の2月から2018年の3月まで再びバイクに乗っていたが、ピースしてくるライダーなんて基本的にいなかった。

しかし、ごくごく稀にピースサインをされたり、あるいは手を振られることがなくはなかった。あまりに珍しい体験だったので、そのことをブログに書いたくらいである。

さてもうバイクは降りてしまったが、先日に知ったのは、ライダー同士が挨拶する風習は細々とは続いており、それが「ヤエー」と呼ばれていること。

   ヤエー?
   なんじゃそれ?

種明かしをすると、ピースサインをするときにイエーイと声を出すことがあるよね。イエーイは英語で書くと Yeah! 。誰かがそのスペルを Yaeh! と間違えて、つまりヤエーと書いて、それが面白がられてヤエーという名称が広まったらしい。2003年の「2ちゃんねる」での投稿がきっかけという説もある。


やっぱり読むんじゃなかったなかったでしょ(^^ゞ

バイクイラスト


wassho at 23:20|PermalinkComments(0)

2020年05月29日

富士通ゼネラルにはコモドギアのバイク版を是非!

もうバイクには乗っていないのだけれどーーー


数日前に、富士通ゼネラルがウェアラブルのエアコン「Comodo gear(コモドギア)」を発売するというニュースがあった。詳しくはニュースや富士通ゼネラルのホームページを見てもらうとして、要約すると

  ペルチェ素子を使ったネックバンドで頸動脈を冷やす。
  ネックバンドは170グラム。別ボディとなる電源とラジエター部分は670グラム。
  稼働時間は2〜4時間。

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ペルチェ素子というのは電流を流すと片面が冷えて片面が温まるという半導体。パソコンのCPU冷却や車載冷温庫などに使われている。


この記事に関心を持ったのは、以前から夏のバイクツーリングにバイク用のエアコンが欲しいと思っていたから。超小型エアコンをバイクに装着して、冷気をパイプでバイクウエア内に循環させるというのがそのアイデアだった。

エアコンは通常のコンプレッサー型のものを想定していたが、そうかペルチェ素子があったかと膝を叩いた←表現が古い。


また昨年に入院した際に39.9度という高熱を出した。その時に看護師さんが額だけじゃなく両脇と両そけい部(脚の付け根)にもアイスパックをしてくれて、とても楽になった経験がある。その当たりは血管が太くて、そこを冷やすと体温を下がるのに効果的とのこと。

ネックバンドで冷やす頸動脈も太い血管だが、加えて両脇と両そけい部そしてヘルメットで頭を冷やせば、冷気をバイクウエア内に導かなくても大丈夫かなと思ったしだい。

そして電源・ラジエター部分はバイク側に装着すれば、稼働時間の制限もなくなる。


いいアイデアだと思うんだけどなあ。
でもバイクマーケットなんて規模が小さいから無理だろうなあ(^^ゞ
どなたか富士通ゼネラルにお知り合いがいたら是非ご提案を。


ところでバイクを降りて早いもので2年ちょっと。
駐車場がなくなったのがその理由で、その状況は変わらないけれど、ホンダが4月からHondaGOというバイクレンタル事業を始めた。

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そして、その取扱店が徒歩5分くらいの場所にあることを知る。
きっと多分そのうち(^^ゞ

wassho at 23:47|PermalinkComments(0)

2018年04月25日

仰げば尊し我が BMW F800R

こういう風景をバイク界隈ではドナドナといったりする。
その由来はこの唄。

  ♪ある晴れた昼さがり 市場へ続く道〜

サビの部分である

  ♪ドナ・ドナ・ドナ・ドナ子牛を乗せて、
  ♪ドナ・ドナ・ドナ・ドナ荷馬車がゆれる〜

の歌詞とメロディは印象的だから覚えている人は多いんじゃないかな。ドナとは牛を追う時の掛け声らしい。曲名はズバリそのものの「ドナドナ」。唄えても曲名は知らない人はいるかもしれない。
ドナドナ


さて伊豆へのラストツーリング12回連載と、それより前にバイクでハシゴした美術館の話などを先に書いたので、早いものでもう1ヶ月近く経ってしまった。ドナドナされたのは3月28日。

手放したのはここに書いた駐車場が閉鎖になったのが理由。屋根なしの場所に保管する気はなかったし、別の業者が運営する屋内バイク専用駐車場も見つけたが空き待ち。それに自宅からはちょっと遠かった。そういうわけで潔くか仕方なくかは微妙であるが、とりあえずはバイクを降りるとした。



7年前に気まぐれで買ったバイク。その2週間前までそんなつもりはまったくなく、自分でもビックリの衝動買い。しかしこの7年間はかけがえのない時間を過ごしたと思う。メジャーな観光地からマイナースポットまで、いろいろなところをツーリングしてきた。人生の体験値がとても豊かになったと実感している。

バイクの楽しみ方は人それぞれ。私の場合はバイクに乗るそれ自体より、ツーリングの目的地優先だった。どこかへ出かけ、そこで日常とは少し違った過ごし方をする時間を大切にしてきた。それが最高のリフレッシュ、リセットになる。ストレスを解消しすぎて人間としての切れ味が鈍った気もするくらい(^^ゞ

だから、どちらかというとバイクは移動手段だったかもしれない。バイクいじりも必要最小限。それでも同じ場所に行くならクルマを運転するよりバイクのほうが楽しいとの気持ちはあるし(ツライことも多いが)、クネクネした道ではライディングそのものも味わってきた。ただしコーナーを「攻める」なんてまねは一度もしなかったけれど。



またバイクに乗りたいとは思っているものの、いつになるかはわからない。実現しない可能性もある。こういうのは成り行きに任せるのをポリシーとしている。どうしてもウズウズしたらレンタルバイクという手もある。それに関東より遠いエリアなら別の交通手段を利用して、現地ツーリングをレンタルバイクで走るほうがいいかなとも考えている。

考えてみるとBMW F800R自体の評価や感想をブログに書いたことはほとんどない。これしか乗っていないのでわからないのが正直なところ。でも7年間も乗り続けたのは特に大きな不満がなかった証でもある。世評ではスポーツでもなくツアラーでもない中途半端な性格のバイクとされている。そういうところが私にピッタリでした!


それではご斉唱ください(^^ゞ

   ♪思えば いと疾(と)し この年月(としつき)
   ♪今こそ 別れめ いざさらば ーーーーーーーーー 号泣 (☍﹏⁰)。

wassho at 07:28|PermalinkComments(0)

2018年02月21日

悲報!バイクを降りることになりそうです(>_<)

突然の気まぐれでバイクに乗り始めたのが7年前のちょうど今頃。東日本大震災の1ヶ月ほど前と書けば時期をイメージしやすいかもしれない。

その時の初々しいブログ?はこちらから。

   バイク買うてもうたぁ
   BMW F800R 納車


以来、あちこちにツーリングしてバイクライフを楽しんできたが、それももうすぐ終了となりそうである。免許を取り上げられたとか、事故ったりしたわけじゃない。

実は自宅から徒歩5分くらいの所にバイクのワンルームマンション的な駐車場があって契約していたのだが、そこが閉鎖されると決まったから。ガレージや貸倉庫を運営している会社の物件。土地は借地だったので地主の都合らしい。期限は3月末。


2階もあって全24室。
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建物の入口と各シャッターにセコムのセキュリティがついている。
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個室だからいろいろものも置ける。
小さなバイクならもう1台入るくらいのスペース。
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管理もよく共有部分であるセンターの通路は定期的に掃除が行われている。考えてみればこんな完璧な駐車場が自宅近くにあったことが奇跡に近い。7年前にバイクを買おうかと思った時、偶然にもディーラーに行く前にこの物件を見つけ、これはバイクに乗れという神の啓示と感じたのを思い出す。

まだ詳しく調べてはいないけれど、ここ以外に自宅近くのバイクの駐車場は、あったとしてもスクーター程度が駐められる青空駐車場だと思う。だからおそらくいったんはバイクを手放すことになりそう。既に今月に更新だった任意保険は月払いで契約した(涙)。

実のところ日帰りでツーリングできるところはほとんど行き尽くして、ここ最近はバイクへのモチベーションが低くなっていたのも事実。ひょっとしたらこれも、バイクを降りろという神の思し召しかなあと考えて、気持ちを整理している今日この頃。

wassho at 07:29|PermalinkComments(0)

2014年12月13日

バイクのバッテリー交換 続き

前回のエントリーの間が空いて交換してから1ヶ月ほど経ってしまったが、バイクのバッテリー交換の話の続き。前回のエントリーはこちら


私が買ったバッテリーは日本のユアサの商品だが生産国は台湾。ユアサの日本製だとアマゾンで1万3156円だった(台湾製は6628円)。中身に違いはないはずだし、そんなに人件費が安いとは言えない台湾製と較べても日本製は2倍の価格。日本製品がいかに価格競争力を失っているかをあらためて実感。

実はバイクを買った時、バッテリー交換をする時期が来たらSHORAIというメーカーのバッテリーにしようと思っていた。SHORAIとは日本語の「将来」の意味で、サンフランシスコにあるバッテリーメーカー。興味のある人はホームページを見てもらうとして、一言で言えば高性能、ロングライフで小型軽量。あっ!4言になってしまった(^^ゞ 特に軽さは圧倒的で私のバイクのバッテリーサイズの場合

   ユアサ:4.6キロ
   ショウライ:1.38キロ

と3割の重量しかない。設立は2010年のベンチャー企業で、たまたま設立当初から知っていた。しかしまあ技術的にはすごくても心配なのは信頼性。しかしこの5年で悪い噂も聞かなかったので特に問題はないと判断。

   でも価格が高い(/o\)
   F800R用のサイズなら2万4980円もする(/o\)(/o\)

BMW F800Rのバッテリーは普通のバイクの燃料タンクの場所に収まっている→高い場所にある→そこが3キロ以上軽量化される→バイクの重心が低くなって乗りやすくなりそうーーーなことは魅力的だったものの、ユアサとの差額1万8352円はやっぱりもったいないと思い断念。私の技量なら重心の差なんてわからないに違いないと考えることにした。次にバッテリー交換の時期が来る頃には、もっと安くなっていると期待しよう。

ところで日本のアマゾンで2万4980円のショウライバッテリーは、アメリカのアマゾンでは183.7ドルで売っている。今はかなり円安になって1ドル119円で計算すると2万1860円。差額3120円。つまりボッタクリなし。SHORAI社が早く成長して日本のBMWディーラーを買収して欲しいね。


さてバッテリーは特に問題もなく交換できエンジンの始動も確認したのに、その1週間後にエンジンがかからなくなったとは既に書いたとおり。それも不思議であるが、もうひとつ不思議なことがある。

前回のエントリーでセルボタンを押したら瞬時に回っていたセルが、だんだんと回り始めるまでにタイムラグがでるようになったと書いた。普通バッテリーがダメになってくるとセルモーターの回りが弱くなる。電圧が低下するのだから、それは当然。しかしセルボタンを押してからセルが回り始めるのに時間がかかるというのは聞いたことがなかった。

ネットで調べると、このような症状が出るのは

  セルモーターのマグネッとスイッチの接点(コンタクトポイント)が
  磨り減り、そこにカーボンが溜まり通電に時間を要している。

  セルモーター中にあるソレノイドアクチュエーターという電磁石で動く部品が
  作動不良を起こしている。

などの情報があった。
何となくどういう内容か想像はついても具体的にはチンプンカンプン。でも要はセルモーターがくたびれているのだろう。しかしバッテリーを交換したらタイムラグがでなくなったのだから、セルモーター犯人説も疑問がある。


そんなわけでタイムラグの理由はナゾ。理由を解明しても特に何かいいこともなさそうだから、また症状が出た時に改めて考えるとした。ひょっとしてセルボタンの接触不良というオチだったりして。

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2014年12月04日

バイクのバッテリー交換

ついでにバッテリーの話。

前のエントリーで書いたように、BMW F800Rのエンジンがかからなかった1週間前の11月16日にバッテリーを交換した。このバイクを買ったのは2011年の2月だから、早いものであと3ヶ月ほどで丸4年になる。その間にもちろんバッテリーは交換していない。

いつかは忘れたが今年始めの寒い頃、久しぶりにバイクに乗ろうと思ったら、セルボタンを押してからセルモーターが回るまでに0.2秒くらいのタイムラグがあった。通常はセルボタンを押したら間髪を入れずにモーターが回るので、バッテリーが弱りかけているのかなあと推測。ただしいったんセルモーターが回ればエンジンは瞬時に始動したし、しばらく走った後は充電効果が現れてセルのタイムラグはなくなった。そのあと1日の乗り始めに2〜3回そんなケースがあったものの、気温が暖かくなるにつれてそれも起きなくなった(原理は知らないがバッテリーは気温が低いと能力が低下する特性を持っている)。


10月の初めだったか、また0.2秒のタイムラグがあらわれた。まだそれほど寒くないのにそんな現象が現れるとは、いよいよバッテリーの寿命が近づいてきたかと考える。タイムラグは0.2秒、0.4秒〜としだいに長くなり、11月3日に山中湖に出かける時は1秒ほど無音だったように思う。11月15日の真鶴ツーリング帰りに東名のサービスエリアで休憩した後では3秒近く無音でちょっと焦った。

まだもう少しは大丈夫そうに思えたものの、これから寒くなるとあまりバイクに乗らなくなるから走っての充電も期待できない。だから、この冬は越せないだろうと交換することにした。

バッテリーの寿命にとっては

  たまにしか乗らない、2ヶ月ほど乗らない場合もある→マイナス要因
  チョイ乗りはせず、乗る時はある程度の距離を走る→プラス要因
  屋根付きのガレージにバイクを保管している→プラス要因

トータルで考えたら4年もったのは、まあ妥当なところだと思っている。




最初にタイムラグがあらわれた時にディーラーからバッテリー交換の見積もりをとっておいた。まだ5%だった消費税込みで2万4780円。
バッテリー見積もり




交換すると決めてからネットでバッテリーの価格を調べた。結局アマゾンで買ったのだが、お値段は8%の消費税込みで6628円。充電されてから送られてくる。

ゆあさ


その差額1万8152円。
その金額でバッテリーをもう3個買える。もちろんアマゾンで買って自分で交換した。しかし、いつものこととはいえディーラーのメンテナンス料金はケンカを売っているとしか思えない価格である。

見積もりに載っているバッテリー交換の3工数とは、おそらくダミータンクのカバーを外す〜バッテリーを交換する〜カバーを取り付けるの3工程だと思う。BMW F800Rの燃料タンクはシートの下ある。燃料タンクのように見えるのはダミーで、その中にバッテリーなどが入っている。下の写真でセンターの黒い部分にビスが見えているが、8本ほど(だったと思う)のビスで黒い部分と白い部分が結合されている。
IMG_3837


私がドライバーで回してもタンクをバラスのに3分はかからない。もちろんバイクのメカニズムに関する知識は一切いらない。ネジを回すだけだからね。ディーラーの整備工場なら当然電動ドライバーだから所要時間1分以下のはず。つまり1工程分の945円は1分の作業工賃。時給に換算すれば60倍だから、なんと5万6700円!

バッテリー交換は汚れを拭き取ったり動作を確認するから3分はかかるかな。それでも時給1万8900円。そしてディーラーは、なんとバッテリーを外すとリセットされるカレンダーの再設定まで請求する魂胆である。これは20秒くらいの作業。時給17万100円という途方もない金額になる。時給17万100円で8時間×20日働けば月給2721万6000円である。ディーラーで1ヶ月だけ働かせてくれないかな(^^ゞ


見積もりに載っているAGMのバッテリーはドイツのボッシュ製。実際の生産国はどこかわからないが、日本ではだいたい1万5千円前後で売られている。2万1000円というのはたぶんディーラーの仕入れ価格の2倍設定だろう。あっぱれなボッタクリ精神に感激さえ覚える。バイクが売れない→儲からないからボッタくる→ますます売れなくなる。典型的なドツボスパイラル



ディーラーのこと、(/_')/ソレハコッチニオイトイテ

ーーー続く

wassho at 07:18|PermalinkComments(0)

2014年12月01日

BMW F800R 始動せず

結果的にたいした話でもないのだが記録のために書いておく。

11月23日にエンジンをかけようとしたらセルが回るだけでエンジンはウンともスンとも言わず。エンジンがグズッてかからないのではなく全くの無反応。5秒くらいと少し長めに回してみても同じ(ちなみに通常はセルモーターのスイッチを押せば瞬時にエンジンがかかる)。

ガソリンは入っている。念のためバイクを揺らしたりもしてみたが。5〜6回試したが結果は同じ。あまり無理しちゃいけないかなと思い、ディーラーに見に来てもらうことにした。その時点での私の判断はプラグが死んでいる〜でも(このバイクは2気筒なので)プラグ2本が同時にダメになるとは考えづらいから、プラグそのものではなく点火系を管理している部品かコンピューターがダメになった〜かなりの出費になりそう(/o\)というもの。

結論を言うとディーラーのメカニックが2〜3度私と同じようにセルを回して症状を確認。次に15秒くらいセルを回したらエンジンはかかった! 長めにセルを回す前にアクセルを大きく開いて、そのアクセル開度をエンジン制御のコンピューターに覚えさせているといっていたような気がするが細かくは覚えていない。その後はあれは何だったんだ?というくらいエンジン始動に問題はなし。もちろんエンジンの調子もいつもと同じ。


メカニックによると考えられる原因は2つ。

まずは単純に点火制御の失敗。エンジンに吸い込む空気とガソリンの量=混合気の割合や点火のタイミングなどはコンピューターが制御している。一般にエンジンを始動する時は走っている時より濃いめの混合気を供給して点火しやすくする。昔はクルマやバイクにはチョークという装置があって自分でそれを操作して混合気を濃くした。何かの原因でそれが上手く制御されなかったというもの。


もうひとつ考えられるのはその複雑バージョン。実はその前の週にバッテリーを交換した。話は前後するがコンピューターによるエンジン制御というのは出荷時に組み込まれたプログラムに、その後の走行によって得られたデータをフィードバックして常に最適化しているらしい。バイクのキーを抜いても制御コンピューターはスリープ状態になっているようなものだが、バッテリーを交換する時は完全に電源が遮断される。最適化のために使っているデータは電源が途絶えても保持される仕組みになっているが、まれに保持されないらしい。そうなるとコンピューターは出荷時のプログラムでエンジンを制御しようとする。出荷時=新車と2万5000キロほど走っている今の状態ではずいぶん条件が違うから、制御がうまくいかずエンジンがかからなかったというもの。


今のところ原因不明。
まず単純な点火制御の失敗説だが、気温もそれほど寒くなかったし、5〜6回試したすべてで制御がうまくいかないことってあるのかなあと思っている。バッテリー交換説は説得力があるように思えるが、バッテリー交換後に走ってはいないもののエンジンの始動確認はしている。その時にはまったく問題なく瞬時にエンジンがかかったので、最適化データを失ったからという理屈は通らない。

結論は、優等生のBMWバイクでも、たまには機嫌の悪い時もあるさ(^^ゞ

wassho at 00:44|PermalinkComments(0)

2014年11月10日

バイクとピースサイン

ピース

私の第1期のバイク時代、つまり高校生だった1970年代中頃はバイクがすれ違う時にピースサインを交わす風習があった。もっともライダー同士のコミュニケーションとか連帯感などというような大げさな意識はまったくなし。誰に習ったわけでもなくバイクを見かけたらピースするのはごく当たり前の無意識に近い行為だったように思う(少なくとも私の場合)。ツーリング中に限ったことではなく街中でもピース。当時はたくさんいた暴走族ともピースしていたような気がする(^^ゞ

そんな風習がいつ頃から始まっていたのかは知らない。ちなみに当時はまだ写真を撮る時にピースサインをする習慣はなかったと思う。

大学生になってバイクに乗らなくなり、その後いつの頃かは思い出せないが「今はもうピースサインなんてしませんよ」と誰かに聞いた。80年代になってレーサーレプリカがブームになり、前傾がきついライディングフォームのバイクが多くなった。それで遠くから近づいて来るバイクを見つけにくくなってピースサインが廃れたという話も聞いた。その説が正しいかどうかはよくわからない。レーサーレプリカには跨ったこともないが、そんなに視界がきかないものなの?

※レーサーレブリカとはレース用のバイクを公道を走れるように改造して
 販売していたモデル。


バイクとはまったく無縁に35年間を過ごし、なぜか3年半ほど前に気まぐれでバイク第2期が始まった。乗り出してみてピースサインは誰もやっておらず、あれは70年代の流行だったんだなということが改めて実感できた。

ところがである。つい最近すれ違うバイクから何回かピースサインをもらったのである。可能性は2つ考えられる。

   ピースサインは細々と存続していて3年半に数回は遭遇する。
   たまたまそれが重なった。

   また流行り出している。復活させようと誰かが仕掛けている。

何となく後者のような気がする。3年に数回の確率のものが立て続けに起きるというのは考えづらい。流行や仕掛けについてもバイク雑誌とかは読まないので、あまり詳しくないのであるが。


そのピースサインをもらったのは、秩父にダリアを見に行った時と先日の道志みちである。でもピースサインの出し方が昔とちょっと違った。

秩父1台目
左手がわずかにハンドルから離れているだけ。突然のことだったので指がピースの形になっていたかどうかもわからず。当然、返答はしなかった。

秩父2台目
岸壁から去る船を見送るように大きく手というか腕を振っていた。腕の振りに気を取られて、またもや指の形がピースサインかは確認できず。というかあまりに大きなアクションだったので、この先のネズミ取りを教えてくれているのかと思った。その後は注意して走ったが取り締まりはなかったから、やっぱりあれは挨拶だったのかな。

秩父3台目
これは明らかにピースサインだった。しかし38年間のブランクは大きく、瞬時に身体が反応せずピースサインを返すことができなかった。申し訳ないm(_ _)m


道志みち1台目
秩父ほどではないが大きく腕を振っているバイクに遭遇。秩父での経験でピースサインのことは頭にあった。しかし、たまたま道志みちでよく取り締まりをしている場所の近くだったので、その警告だと思い左手で軽く敬礼風にありがとうの返事をする。でも取り締まりはなかったから、ピースサインではない腕を振る形の挨拶もあるのか?

道志みち2台目
明らかなピースサイン。ようやく身体も慣れてきて38年ぶりのピースサインを高々と満面の笑顔で返す。フルフェイス(のヘルメット)だから顔は見えないけれど(^^ゞ


手や腕を振っていたバイクについては何となく不思議。秩父も道志みちもバイクが多いところなのに、すれ違うバイクすべてにあんなに大きなアクションをしているのかな。ナゾ

ピースサインが復活し始めているのかどうかはよくわからない。秩父と道志みちの日に限っても、そんなことをする人は数からいえば圧倒的に少数派である。それに今は趣味でバイクに乗っているのは40歳代以上がほとんどのはずだが、そもそも40歳代なら昔のピースサイン時代を経験していない。

でも38年ぶりのピースサインの交換は楽しかった。自分から積極的にピースサインを出すのはまだ照れくさくてできないと思うが、返事はこれからしっかりするつもり。

しかしである。考えてみるとバイク=若者だった70年代に、ピースサインを出し合っていたのはほとんどがティーンエイジャー同士。惰性でやっていたとはいえ若々しくて爽やかなイメージがある。さて、いい歳こいてクタビレたオッサン同士が交わすピースサインはこれいかに。秩父の1台目は五十肩で腕が上がらなかったのかも(^^ゞ

wassho at 23:23|PermalinkComments(0)

2014年08月17日

ドライ クール ベスト再評価

去年に夏のバイクツーリング秘密兵器として、ドライクールベストという商品を紹介した。もちろん今年も使っている。詳しくはその時のエントリーを読んでもらうとして、昨年の評価は冷やっとは感じるが特に涼しくはないというもの。そう書くとハズレみたいな印象だが一定の効果はあるので、これなしに夏はバイクに乗る気がしない。
ドライクールベスト



今年はこのベストに2つ工夫をしてみた。

その1
「密着度アップ」

バイクを降りて、椅子に座って背もたれにもたれかかるとベストが身体に密着する。そのときにより冷たさを感じることは去年から気付いていた。気化熱は水が蒸発する時に熱が奪われることだから、その涼しさの発生源?である水=ドライクールベストにできるだけ近づくことは理にかなっている。

ドライクールベストは「XS-M」「L-XL」「2XL-3XL」という変わったサイズ展開。普段の服はXLを買うことが多いが、バイクウエアというのはなぜか小さめのサイズに作られているのでバイク用の革ジャンやジャケットは2XL。それでこのベストも一番大きなサイズを買った。普通の服として考えればこのサイズでちょうどよい。でもそれはピチピチではなく身体に密着していないということでもある。

ドライクールベストは前身頃と背中の部分が伸縮性の素材でつながれている。写真で薄い茶色の部分。その一番上の部分をつまんで書類用のクリップで留めた。これでかなり身体に密着するようになった。


その2
「冷たい水を入れる」

前日にペットボトルに水を入れ冷蔵庫で冷やしておく。朝起きたら冷凍庫にいれて凍る寸前まで水を冷やす。これはリンゴが木から落ちた時ではなく、冷蔵庫のドアを開けた時に閃いた(^^ゞ


この2つの工夫をした結果、ドライクールベストは見違えるほどクールになった。

いくら冷たい水を入れたって体温で暖まるから、その効果は長くは続くないけれど、少なくともガレージに行くまでの間(自宅から5分ほど離れている)は「冷たくて気持ちイイ〜」な状態は保たれる。その後1時間くらいは普通の水道水よりアドバンテージはある感じ。

ベストを身体に密着させた効果も絶大で、特に水が冷たい間にそこそこのスピードで走っていると「上半身はエアコンの効いた部屋状態」といっても大げさではないほど。ただし身体は上半身だけではないのがつらいところ。


密着と冷たい水のどちらが効いているのか。2つを同時に思いついて別々に試したことがないからわからない。どちらかだけより両方のほうが涼しいのは確実なので、わざわざ実験をする気もない。ゴメン。


気化熱グッズは昔、首に巻くものを買ったことがある。首がベタベタ濡れている感じがして不愉快な割にちっとも涼しくはなく「こんなもので涼しくなると考えた私がバカでございました」という印象しか持っていなかった。それなのにドライクールベストを買ったのはバイクに乗るようになって、夏のあまりの暑さにワラをもすがる気持ちだったから。

今は気化熱の効果に対する考えは180度変わっている。
国を挙げて気化熱ウエアの開発に取り組むべきである!

ドライクールベストは従来の濡らせて絞る方式の気化熱ウエアと較べれば格段に進歩している。それでもかさばるし着心地も決してよくない。水、あるいは何か液体は入れなきゃいけないから、その分重くなるのは仕方ないとして、Tシャツ、ワイシャツ感覚で着られる気化熱ウエアができれば熱中症で倒れる人もいなくなるはず。屋外で働く人々の生産性も向上する。やがてウルトラ気化熱ウエアが開発されて、真夏の炎天下でもエアコン並の涼しさで過ごせるようになれば、それがどれだけ社会に貢献することか。

関係者の皆さん、是非ご尽力を。

wassho at 08:24|PermalinkComments(0)

2014年07月30日

夏のバイクツーリングの秘密兵器 その5 VENTZ

去年の8月に夏用のバイク用品のエントリーを4つ書いた。
もう買うものはなかろうと思っていたらーーー


ventz


ジャケットの袖口に装着して空気を服の中に導くアイデア商品。
sode

air



VENTZという商品でイギリス製。会社名もVENTZで今のところこの商品のために作られた会社らしい。振り仮名はベンツまたヴェンツ。

VENTZのホームページでは温度を25%下げると書いてある。体感温度が7度か8度下がると宣伝している日本のホームページもある。
GRAPH


アイデアはわかるとして、夏に着ているのはメッシュの革ジャンだから効果があるのかなと思いつつ、それでも猛暑が楽になる誘惑には勝てず、ほとんど反射的にクリック(^^ゞ 購入したのはアマゾン。消費税と送料込みで3090円。もちろん両手首分。色は革ジャンのステッチに合わせて赤にした。ちなみに写真で黒く写っている部分はラバー製で、色のついているところがプラスティックである。


先日の足柄城跡〜丹沢湖ツーリングでさっそく装着。
以下はメッシュジャケットに装着した場合の感想として読まれたし。

  40キロくらいで風が袖から入っているのを感じ始める。
  50キロでは明確に感じられる。
  80キロ以上では脇の下に風が届いているのがわかる。
  脇を超えて背中や腹・胸にまでは風の流れを感じない。

結論として一般道では「ないよりは気分的にまし」、高速道路では「多少は涼しい」といったところ。25%も温度が下がったり体感的に7度も涼しいということはない。せいぜい2度。でもまあ37度と35度の違いは大きいといえば大きい。先日の高速道路では空気の温度が体温より高い状況だったから、もう少し気温が低ければまた違った感想になるかもしれない。


難点もある。
BMW F800Rはスポーツタイプのバイクほどではないが、ややハンドルの位置が低い。つまりハンドルを握ると手首に角度がつく。だからVENTZを上の写真のように手の甲側に装着すると痛くはないが違和感がある。手のひら側に装着しようとするとジャケットの袖ジッパーがセンターにあるから、少し手首の側面に回り込んで装着することになる。結局、その位置でも違和感がある。でも手の甲側よりはマシ。

それとハンドルを握る時に手首に角度がつけば、VENTZの空気取り入れ口が地面とは平行ではなく断面積が少なくなるから、空気の取り入れ量も減少しているはず。上のイラストのようにハンドルをまっすぐ握れるタイプのバイクならもっと効果が高いだろう。

もっともバイクでは手首に角度をつけないのが正しいライディングポジションだともいわれる。ハンドル位置が低ければ腕を突っ張らずに肘を落として前腕を地面と平行にする→それに合わせて身体もより前傾姿勢にするのがセオリー。その方が腕や肩は楽でコーナーも曲がりやすいのは確かだとしても、身体全体的にはやっぱり無理があるのか、できるだけ心掛けてはいるものの気がつけばつい腕が突っ張ったポジションになってしまっている。VENTZを機会にライディングポジションの矯正に努めるのもありかな。


このVENTZのアイデアは悪くない。今までバイクウエアには空気を抜くベンチレーションはあっても空気を取り入れる発想はなかった。それで望みたいのはウエアとの一体化。必要な時に空気を取り入れられるようリトラクタブル式にして、前腕部と肩につけて欲しい。

       リトラクタブル式ヘッドライト↓
Porsche924



ところで一番欲しいのは去年に秘密兵器番外編2で書いたこれなんだけれど。私の希望は未だバイクウエアメーカーには届いていないらしい。ショボーン(´・ω・`)

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2014年07月17日

BMW F800R スイッチユニット交換

最後にバイクに乗ったのが平塚の花菜ガーデンへバラを見に出かけ、帰りに鵠沼海岸に寄った5月24日。そろそろ2ヶ月近くバイクでツーリングをしていない。6月になってからは週末は決まって雨だったり、雨が降りそうだったりの日がほとんどだった。

今まではどうだったかとブログを調べてみると6月から7月中旬までに

  2013年6月08日 相模原北公園でアジサイを見て道志みちから山中湖
  2013年6月23日 南房総をブラブラ
  2013年7月14日 花貫渓谷から袋田の滝まで420キロのツーリング

  2012年6月02日 京成バラ園
  2012年6月24日 水元公園へ菖蒲を見に行く
  2012年7月16日 伊豆の城ヶ崎

  2011年6月04日 千葉のふなばし三番瀬海浜公園

と、それなりにツーリングしている。
やっぱり今年は雨と曜日の組み合わせが悪かったみたい。


東京では6月によく雨が降った。週末を挟んで5日くらい延々と降り続いた時もあった。それと先日の台風やその前に全国各地で起きた集中豪雨。毎年々、異常気象なのでもう異常気象に驚かなくなってしまった。ひょっとしたら10年後に振り返ったら「あの頃は、まだまともだったよなあ」と言えるくらい、とんでもないことが始まりかけているのかも知れない。


最後にバイクに乗ったのが5月24日と最初に書いたが、それはツーリングとしての話。実は往復15キロほど、先々週7月6日の日曜日にBMW F800Rのスイッチユニット交換のためにディーラーを訪れた。去年の8月に欠陥車じゃあ!と怒り心頭に発したあのスイッチユニットである。

怒った甲斐あって?ブラック企業のBMWジャパンもようやく今年の1月16日にリコールを届け出た。ただしBMWジャパンからリコール=無償交換のお知らせが来たのは3月か4月頃だったと思う。

リコールの資料を見ると対象になるのはなんと7511台。BMWのバイク販売台数は年間3000台程度だから2年分のバイクを修理しなければいけない計算になる。ディーラーは70社ほどで単純平均で1社107台。1年くらい掛けて交換するとして三日に一日は交換作業をする計算。もうメカニックさんは目を閉じていても交換作業ができるようになっているはず。

資料を見てわかったのは我がF800Rの販売台数が4年で748台だということ。1年にすると187台。BMWの年間販売台数3000台に占める割合は約6%。これが多いか少ないかはオーナーでも意見の分かれるところだろう。私はもっと少ないと思っていた。だって、あちこちに出かけているけれど未だにディーラー以外でF800Rを見た経験がないから。

まあバイクに乗らない人=世の中の圧倒的多数の人はバイクの見分けなんてつかないだろうが、もし停まっているバイクにF800Rと書いてあれば「珍しいものを見た、今日はいいことがあるかも」と喜んでください(^^ゞ




2015年5月 追記

なんと2014年1月にリコールされたスイッチユニットに、不適切な部品が使用されていたと判明して再リコールになりました(/o\) ※右側のみ

こんな単純な部品のリコールを繰り返すなんて、BMWは技術力ではなくマネジメントに欠陥を抱えているんだと思う。

wassho at 07:55|PermalinkComments(0)

2013年09月18日

夏のバイクツーリングの秘密兵器 番外編の2

朝夕はめっきり秋の気配。
まあ来年の夏に向けてのエントリーということで。



前回に書いたバイク用のエアコンや、さらに小型軽量化した衣服用のエアコンは私の目の黒いうちに開発されるかなあ? 6畳間の2万3900リッターを持ち出すべくもなく、服と身体のあいだの空間を冷やしたほうが地球全体ではビックリするほど省エネになるんだけどなあ。


さて今から書くことは、エアコンと違ってバイクウエアメーカーなら1週間もあれば試作品を上げられる夏用アイテムである。


メッシュの革パンを今年買った。でも、この「夏のバイクツーリングの秘密兵器」シリーズの一番最初に書いたように、それはバイクで走っている時のためというよりも、ツーリング先でブラブラする時に普通の革パンじゃ暑いからである。実は私が本当に欲しかったのは

    夏用の
    革製の
    オーバーパンツ

なのである。

オーバーパンツ

オーバーパンツというのは、上の写真のように普通のパンツ(ズボン)の上から重ね着するパンツ。寒さをしのぐもので当然冬用アイテム。でも、その夏バージョンがあってもいいじゃない。

    ツーリング先では涼しい半ズボンでブラブラする。
    そしてバイクに乗る時は、そのオーバーパンツをはく。

というイメージ。


履いたり脱いだりが面倒だから、普通のパンツではなくサイドジッパーなどになっている『オーバーパンツ』が便利。バイクではブーツなので普通のパンツなら靴まで脱がなきゃいけない。それに人目もあるところでお尻を突き出してパンツを降ろしたり上げたりする姿はちょっと恥ずかしい。


革製というのは安全性を考えて。バイクで転倒するということは服にものすごい摩擦がかかるということ。繊維だと破れたり裂ける可能性が高い。化学繊維なら熱で溶けて穴が空く。革もそのようにならない保証はないが基本的に繊維よりは摩擦に強い。革は強い摩擦が加わると消しゴムのように削れていく性質を持っている。もっとも試したり信頼できる実験データを見たわけじゃないけど、何となく革のほうが安全だと思っているし、そう思ってバイクに乗ることにしている。

もちろん革にも欠点はある。値段が高い、重い、しなやかさに欠ける、洗濯機で洗えない、保湿などに手入れも必要などなど。でも摩擦耐性で革を上回るものはなさそうだから仕方ないかな。ちなみに安く売っているフェイクレザーは見た目は革だけど、ナイロン繊維に樹脂加工をしたものだから、摩擦に関しては繊維と同じ。


夏用のというのは特に意味はなくて、オーバーパンツというのは防寒アイテムなので内側にキルティングなどがついている。そういうのは、もちろん不要というだけの話。メッシュであるべきかどうかは、まあ試してみなければわからない。今回、メッシュパンツを買ってバイクの熱の侵入がけっこう厳しいことがわかったから、膝から上だけメッシュでもいいかな。ウエアメーカーさん、いろいろバリエーションをお願いします。もちろん色が黒しかないというのは許しません!


心配なのはサイドジッパーの強度。転倒してジッパーがほどけて脚がさらされたんじゃオーバーパンツをはいた意味がなくなる。ジッパーを覆うようにベルクロで留めるフラップのようなものを付けたら安全性は高まるが、履き心地や脱着性とのトレードオフにもなりそう。そのあたりの研究もしっかりして欲しい。


夏にバイクで海岸に行って半ズボンでブラブラしたいーーー
我ながら実にささやかな夢である(^^ゞ

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2013年09月14日

夏のバイクツーリングの秘密兵器 番外編の1

(8月22日、23日、25日、28日の夏向けバイク用品シリーズの続き)

夏用のバイク用品としてはメッシュの手袋なども使っているが、わざわざ書くほどのこともないし。ということで番外編として「こんなものが欲しい」という内容で。もう9月半ばになってしまったのはご容赦を。


その1はバイク用エアコン!

クルマにあって、なぜバイクにないのだ。カーエアコンのコンプレッサーはエンジンの力で回すが、660ccの軽四でもエアコンはついている。大型バイクなら充分にパワーはある。

問題はコンプレッサーをはじめとするエアコン部品の大きさ。バイクに装着できる部品の大きさにはかなり制約がある。でも心配ご無用?

エアコンで冷たい空気を作ってライダーに吹き付けたって、走り出せば走行風で意味がなくなってしまう。ライダーを覆うくらいの風量を確保するにはビル並みのエアコンが必要かもしれない。私がイメージするバイク用エアコンは冷風を吹き付けるのではなく、パイプでバイクウエアの中に冷風を導く・循環させるという方式。バイクウエアは専用の商品が必要になるが、これなら作り出す冷風はごくわずかでいい。


畳のサイズは3尺×6尺が基本形。6畳間では273センチ×364センチとなる。部屋の高さを240センチとすると6畳間の容量は約2万3900リッター。軽四のワゴンRの室内寸法は217センチ×130センチ×127センチで約3600リッター。バイクウエアの中を冷やすには1リッターもあれば充分だから、エアコンの部品サイズもごく小さくて済むーーーはず? これくらい小さければエンジンパワーじゃなくてバッテリーでモーター駆動もできるかな。エアコンの原理で冷却する限りコンデンサー(ラジエターみたいなもの。原理の説明は省略)をどう配置するかの問題はついて回るが、コンプレッサー部分はどんどん小さくなってそのうち服の外からパイプで冷気を服に導くのではなくて、服の中に超小型エアコンを内蔵できるようになるだろう。そうなればバイクに限らず屋外作業やレジャーも猛暑知らずの日が来るかもしれない。いずれ「夏のエアコンスーツ」という宣伝を目にするかも。


子供の頃は携帯電話なんてSFの世界だった。だから夏が暑い限り、やがてエアコン・ウエアも実用化されると思う。残念ながらもう子供ではないので、バイクメーカーでもエアコンメーカーでもアパレルでもいいから、できるだけ早く開発して欲しいと願っている。


ーーー続く

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2013年08月28日

夏のバイクツーリングの秘密兵器 その4

【速乾性アンダーウエア】

ユニクロのエアリズムのような、普段着る肌着としての速乾下着のことは以前に書いた。それのもう少し高性能版のようなものがスポーツウエアとして売られている。今回買ったのはRSタイチというバイク用品メーカーの製品。
シャツ


普通の速乾下着との違いは、たぶん繊維としての速乾性能が優れているんだろう。値段も高いし。ちなみに私の買ったのは定価8400円がバイク用品店で2割引ほどの6580円で売られていた。

それ以外の違いとしては長袖でハイネックなスタイル。これはできるだけ身体の多くの部分を、この繊維で覆ったほうが涼しいという理屈だと思う。RSタイチには同じ素材のパンツ版もあるが、夏に履くのに何と足首まであるタイツである。

そして超タイトフィット、つまりピチピチのサイズになっている。汗を繊維で吸い取って、それをすぐに繊維から放出するのが速乾性の仕組みだから、身体に密着させるのは理にかなっている。


ジョギング、自転車、登山などのアウトドア用としてはかなり前から売られていたが、バイク用品メーカーがラインナップを増やしてきたのは昨シーズンからだと思う。しかし、いずれにせよ今までこの手の商品に手を出さないできた。


理由その1
アンダーウエアではあるが、Tシャツと同じように夏のツーリングで革ジャンの下に着るのはこれ1枚である。そして私は革ジャンを脱いで、こんなピチピチのタイツのようなシャツを着た姿を人前に晒してはいけない体型をしている(^^ゞ


理由その2
値段なりの効果をイマイチ信用できないでいた。


今回は秘密その3で書いたドライクールベストを買ったので、理由その1が消滅。理由その2は残っているが少しでも涼しくなればと猛暑に負けた。


確かに速乾性はあって肌がサラッとした状態をキープする機能はある。だが気化熱で涼しいかといえば、それはない。こんなピチピチのものを着ているのに暑苦しくないから気化熱効果はあるのだろうが、ピチピチの暑苦しさとでプラスマイナスがゼロといったところ。また首周りとか脇とか汗を多くかく場所では速乾性が追いつかなくて濡れた状態になる。特に首回りはハイネックが裏目に出てかなり不快。

秘密兵器その1でも書いたが、バイク用品メーカーの製品だから、色が黒しかなく見た目に暑苦しいし、革ジャンを脱げば熱を吸収する色である。RSタイチの製品を買ったのは、他メーカーが黒一色しかないのに多少は黒以外の色を使っているから。バイク業界の黒信仰マインドコントロールが解けること切に願う。今回はたまたまバイク用品店で購入したが「クロ命」でなければジョギングや自転車向けに売られているものから選んだ方がいい。マーケットが大きいから価格もバイク用より安い。


結論としては普通のTシャツよりは「楽な」感じはする。コストパフォーマンスは微妙なところであるが、ツーリングの時に着るだけだから何年かは使えるだろうし。私と同じように体型に問題がある人は、ジャケットを脱いだ後に半袖のシャツでも羽織ってごまかせばいいかもしれない。


ーーー続く

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2013年08月25日

夏のバイクツーリングの秘密兵器 その3

【ドライ クール ベスト】

詳しい説明は発売元のホームページを読んで。
あまりの暑さにたまらず本屋に涼みに入り、立ち読みで久しぶりに読んだバイク雑誌で発見。1時間後には注文していた。
ドライクールベスト


胸の上にある注入口から水を入れ、それが徐々に蒸発する気化熱で涼しさを得るというアイテム。気化熱ウエアやアイテムはいくつかあるが、私の知る限り「濡らせて絞る」方式のものしかなかった。つまり濡れたものを着ている不快感がついて回る。絞ってから5分ほど乾かせという面倒なものもある。

このドライクールベストは表地と裏地のあいだに吸水素材の入った中間層があり、そこに直接水を入れる。ベストの生地は気化した水蒸気は透すが、水滴のような大粒は透さないから濡れた感じはまったくしない。


この商品の評価というか装着感を表現するのはなかなか難しい。涼しく感じるとは言い難いが、冷たいものが身体に当たっているという感覚は確かにある。それで別に涼しくは感じないのだが、暑さによる疲労は確かに軽減されているように思う。真夏に高速道路のサービスエリアへオシッコ&タバコ休憩だけで立ち寄った時でも、今までは革ジャンを必ず脱いでいた。それがドライクールベストを着ていると「面倒だから革ジャンを脱ぐのはやめとこう」となることも多い。頭での評価以上に身体はこの商品を好んでいるのかもしれない。

またTシャツにメッシュのジャケットを着て高速を走ると風通しはいいが、真夏である一定以上の気温になると、風が吹き抜けて涼しいんじゃなくて熱風が身体にまとわりついてサウナに入っているように感じる時がある。このベストは穴は空いているものの、生地自体は水を透さないのだから風も透さない。だからそのサウナ熱風をブロックする役割を果たす。サウナツーリングは一気に疲れるので、これは想定外のうれしい特性だった。

冷たいが涼しくはないので、身体にかく汗の量もおそらく変わらない。これさえあれば真夏でもバイクにガンガン乗る気になるということは決してない。でも、もしバイクで熱中症になるとしたら、それを3時間くらい遅らせる効果はあるかな。今のところの評価はそんなところ。でも、それはたいしたことかもしれない。

なおベストだけを見ているとそんな感じはしないが、実際に着てみると救命胴衣っぽい印象がぬぐえなくて、ちょっと笑える。


ーーー続く

wassho at 16:28|PermalinkComments(0)

2013年08月23日

夏のバイクツーリングの秘密兵器 その2

【エアヘッド】

エアヘッドというのは商品名。
たぶん今年から発売されたと思う。
エアヘッド


商品だけ見ても、さっぱり使い道がわからないが
こういう風にヘルメットの中に装着する。
エアヘッド装着

モトリモーダというバイクウエアのセレクトショップみたいなところが発売している。オフィスの近くなので歩いて買いに行った。


ヘルメットに装着した写真のほうがわかりやすいと思うが、突起がいくつもついている。これによりヘルメットと頭のあいだに空間を作るのが目的。たいていのヘルメットは内側に空気を取り入れるエアインテークを備えているが、ヘルメットと頭が密着していたら空気を取り入れたって流れない。そこに着目したなかなかのアイデア商品。

そこで疑問がひとつ。こんなものを仕込んだらヘルメットのサイズが小さくなって被れなくなるのではないか? (ちなみにバイクのヘルメットは、被ったことがない人が初めて被ったらビックリするくらいキツキツなものです)


そんな疑問があるのになぜ買ったのか? 実はこれを買った第1の目的は涼しさじゃなくて、少し大きめだったヘルメットのサイズ調整だったから。

ヘルメットを買う時にLサイズでは少し小さく、XLサイズでは少し大きかった。それでXLサイズを買ったのだが、ヘルメットというものは使っているうちに内装材がヘタって薄くなり、つまりサイズ的に伸びて大きくなってくる。2年半経った現在、Lサイズにしておけばよかったという状態になっている。ヘルメットのサイズ調整のためのフィッティング材のようなものも売られていて、そろそろそういうものが必要かな思っていた時に、このエアヘッドを発見したという次第。


使ってみた結果、ヘルメットのブカブカ感は解消。ということは、たぶんピッタリサイズのヘルメットなら、これを付ければかなりきつくなるんじゃないかな。素材はシリコン製で柔らかく、部分的に突起をハサミやニッパーで切ることは簡単だから、ある程度は自分で調節できるだろうけれど。


本来の機能である涼しさや風の流れについてはまったく感じない。ただしこれには説明が必要で、前回のエントリーで紹介したように私はインナーキャップを被っているから。キャップ越しに風を感じるほど、もともとヘルメットの中に風は入ってこない。ただしインナーキャップが汗びっしょりで絞れるような状態になったり、そのインナーキャップを脱いだら髪の毛がビショビショでペッチャンコになっているというようなことは、これを装着してからなくなった。つまり涼しいほどかどうかは別として、ヘルメット内の空気の流れについてはそれなりに改善されていると思う。

誤解のないように補足するとインナーキャップが極端にビショビショにならなくなったということであり、汗はかくからそれなりにインナーキャップは濡れる。これを使ったら夏でも髪の毛はサラサラというようなことにはならない。それがインナーキャップなしで乗らない理由でもある。


私の場合はヘルメットのサイズ調整がメインだったから元は取れて入る。でも涼しさだけを期待したり、これを着けてヘルメットが小さくなりすぎたりしたら評価は微妙になるかな。


ーーー続く

wassho at 11:32|PermalinkComments(0)

2013年08月22日

夏のバイクツーリングの秘密兵器

8月10日に書いた真夏にバイクに乗るための秘密兵器2つ。
ごく最近買ったのは2つだけれど、
ついでだから秘密兵器じゃなくても夏物を順にいろいろ紹介。


【メッシュの革ジャン】
正確に言うならメッシュ織りじゃなくて、革にパンチ穴が空いているからパンチの革ジャン。でも革アパレル界ではあまりそういう言い方はしない。(クリックで拡大したらパンチ穴が見える)
革ジャン

RSAレザーというマイナーなブランドの製品。オーダーメイドではないけれど、いろいろ補正したり、オプションをつけたり、オプションにはないオーダーをしたりでかなり高くついた。

バイクウエアは黒っぽいのばかりだがRSAレザーは色数が豊富。作りもとてもしっかりしている。ただし、そのせいかちょっと重い。安全性を考えて今のところバイクウエアは革を選ぶようにしている。ただし真冬用のジャケットは革だと寒いので繊維製。



【インナーキャップ】
これを被ってからヘルメットを被る。汗をこれに吸収させて、ヘルメットがベタついたり臭くなるのを防ぐためのもの。その効果もあるが額にかいた汗が顔に落ちてこない点が重宝する。ただしこれだけ被っていると謎の東洋人にしか見えないのが欠点(^^ゞ
インナーキャップ

ツーリングの時は2〜3着持っていって、濡れてきたら交換している。おかげでヘルメットは今のところイヤな匂いはまったくしない。まあ毎回ファブリースもスプレーしているが。

これはRSタイチというバイク界ではメジャーなブランドの製品。ちなみに2年半ほど前にバイクに乗り始めた時に、バイクって小さなマーケットだなと実感したのは、バイク界でメジャーとされているブランドで世間一般的な認知のあるものが皆無なこと。唯一の例外はゴールドウインだが、ゴールドウインがバイクウエアを作っていることも逆に知らなかった。


【メッシュの革パンツ】
これは今年になって買った。ヒョウドウというところの製品。ちなみに今までオールシーズン的にはいていた革パンはクシタニの製品。両者はバイクウエア界の2大ブランドと言っていいが、(あなたがバイクに乗っていないなら)ねっ、聞いたことないでしょ。

メッシュの革ジャンは1年目に買ったのに、革パンは普通ので2年間我慢したのは、下半身は上半身ほど暑さを感じないので意外と我慢できたから。ただし、それは走っている時の話で、ツーリング先でブラブラする時などはやっぱり暑い。またバイクは自宅から少し離れたところにガレージを借りていて、そこへ行くだけで暑くてイライラしてくる。とうとう今年に堪忍袋の緒が切れてというわけ。

パンツ1

パンツ1アップ

これはジーンズタイプの革パン。クシタニにも同じような製品があるが、ブルージーンズとブラックジーンズ的な色しかなく、ヒョウドウにはやや明るめのグレーがあったのでこちらにした。これのメッシュではないシリーズにはオレンジ色があるのにメッシュは黒とこの色しかないのが不満。
パンツ2


シルエットは割とダボッとしており、またブーツカットタイプで裾も広め。あまり気に入っていないし、革ジャンとのマッチングもイマイチ。でも黒以外の革メッシュのパンツは、世の中にこれしかないから仕方がない。なぜかライダーは黒が大好きで、真夏でも黒ずくめな人が多い。見ているだけで暑苦しいんだけど平気なの? (色数の多いRSAレザーにメッシュ革パンのラインアップはない。オーダーしたら作ってくれるかもしれないが、確実に値段も張るから問い合わせなかった)

革パンの下は下着だけ。つまり服の中の皮膚の露出度(ヘンな表現ではあるが)が高いので、革ジャン以上にメッシュの革パンは涼しい。ちょっと風が吹いただけで股間を風が吹き抜けていく(^^ゞ ただしバイクで走っている時は、それほど風が入っている感じがしないのが不思議。逆にエンジン周りの熱は容赦なく入ってくる。

このメッシュ革パンを履いて初めて気付いたが、BMW F800Rはエンジンの左側がかなり熱い。正確に言うならエンジンの熱がフレームに伝わってしまうのか、フレーム近くにある左足首当たりが強烈に熱い。なぜ右側が熱くならないのかは不明。
左脚のコピー

写真はmotorcycle-usaから


ーーー続く(次回から秘密兵器っぽくなってくる)

wassho at 00:41|PermalinkComments(0)

2013年08月10日

BMW F800Rは欠陥車

全国的に猛暑である。
東京の最高気温は37.4度を記録。

夏のバイク・ツーリングは滝とか高原とか涼しいところへ行くようにしてきた。でも、そればかりじゃ飽きるので、夏休み初日の本日は伊豆半島へ行く計画を立てた。もちろん渋滞必至だし、伊豆は決して涼しい場所じゃない。そこで考えたのがこんなプラン。

超早朝に出発して東名の渋滞を回避。伊豆半島の真ん中を縦断して、途中に滝見物などをして(伊豆半島の南端にある)下田まで降りる。そこから海を眺めながら西海岸を北上。夏休み初日だから伊豆半島に入る(南下する)クルマは多くても帰り道コースの北上はまだ少ないだろうとの考え。同じく帰りの高速も上り方向はそれほど渋滞していないはず。

暑さ対策は、最近、秘密兵器を2つ買った。ただしそれを使ったとしても気休め程度で「暑い〜、助けてくれ〜」とヘロヘロになる覚悟がなければ真夏にバイクは乗れないのだけれど。何を買ったかはそのうち。

というわけで気合いが入っていたのだが、昨日の東京は前日までと比べて一段と気温が高い35度くらいの猛暑。普通に歩いていても汗が吹き出すのに、これでメッシュとはいえ革ジャンや革パンを着て、ヘルメットを被ったら本当に助けてもらうはめになると戦意喪失(/o\) 「明日はさらに暑くなります」と告げる天気予報で早々に中止を決定。それで本日は冷房の効いたお部屋でゴロゴロと。



さてBMW F800Rは欠陥車。
自分のバイクをけなしたくはないが本当だから仕方がない。もっとも走行に関わる部分ではないものの、その状態で走ると危険だし、もし見つかればお巡りさんに捕まって罰金を払う可能性もある。
スイッチユニット


欠陥はウインカーなどがあるハンドル左側のスイッチユニット。
先日のたんばらラベンダーパーク〜水上片品線ツーリングの時にまた故障した。2011年2月に購入してから2年半のあいだに3回目である。最初の故障はハッキリと覚えていないが2011年の春頃。2回目は2012年8月4日(ブログの日付は違うけど)。10ヶ月に1回の故障ペース。ちなみに私はこのバイクを買ってからオイルはまだ2回しか交換していないのにスイッチユニットは3回交換している!

 1回目の故障
  ハザードランプが点灯しない。

 2回目の故障
  右ウインカーが出ない。左ウインカーは出るが止められない。
  ハザードは生きていて、ハザードを出して消すと左ウインカーも止まる。

 今回の故障
  右ウインカーが出ない。

いずれの場合も同じ場所にあるホーンやライトのハイビーム・ロービームの切り替えなどは正常に作動する。なぜか関越自動車道を走ると故障する(^^ゞ


要はウインカーライトを点滅させる配線か回路部品か機構の何かに欠陥がある。私のバイクはF800Rだが、共通のスイッチユニットを使うBMWの他のFシリーズも同じく欠陥車のはず。けっこう頻繁に起きているトラブルらしいのでディーラーはこの欠陥を認識している。当然メーカーも知らないはずがない。でもディーラーの話によるとBMWは対策部品を出す気はないとのこと。今回もまだ故障が現れていない新品の欠陥部品と交換したことになる。FシリーズはBMWのバイクでは廉価版シリーズなので、あまり気にしていないのかもしれない。

だったとしたらムカツクというか、ウインカーは法律で保安部品に指定されている安全に関わる重要な部品である。ナビがアホで使いにくいレベルの話ではない。クルマでこんな不具合があったらリコールでひと騒動ある。まあそれくらい大型バイクなんてのは社会的にはどうでもいい遊び道具的な存在なんだろう。

それにしてもトラクションコントロールとかアクティブサスとか最新のテクノロジーを使った部分が故障するならともかく(私のバイクにはついていないが)、ウインカーみたいな大昔からあるものでなぜ欠陥部品を出すのだろう。ムカツクより前にそっちのほうが不思議。


ウインカーが故障したら腕で合図することになっている。でもバイクの場合はアクセルを操作するから右腕は使えないし、ハンドルを片手で握って回るのはかなり不安定。車線変更の合図なら出せても、交差点での腕ウインカーは実質的に不可能。だからとても困るのである。バイクを買おうとする人が、このブログをどれだけ読んでいるかわからないが、BMW F800Rは欠陥車だし、BMWは安全に関わるリコールレベルの問題を放ったらかしにしている誠意や責任感に欠けるメーカーであるとオーナーの意見として伝えておこう。



毎度毎度で恐縮しているディーラーに文句を言っても始まらないし、メーカーや国土交通省に抗議するつもりも面倒だから今のところはない。20代の頃なら2回目で新車に変えろとゴネただろう(新車に変えても同じ欠陥部品がついているけれど)。30代ならディーラーに展示してある革ジャンやヘルメットの2つや3つは持ち帰ってきたはずだ。それが今では「スイッチユニット交換記録でギネスブックに載るかな?」などと、久しぶりに訪れたディーラーでスタッフと談笑しているのだから私も丸くなったものだ(^^ゞ

ところで1回目の交換の時はバイク本体の保証期間中だった。2回目はよく覚えていないがとにかく無料だった。今回、バイクの保証期間は終わっているが、前回交換から1年以内なので部品の保証期間内の扱いだった。欠陥部品だから、どうせまた故障するはず。それが今回から1年以上たっていたらカネ取られるのな? まっ、その時は思いっきり暴れてやるぜ。





2014年7月17日:追記

その後スイッチユニットは2014年1月16日にリコールが届け出られました。
参考エントリーはこちら


2015年5月 追記

なんと2014年1月にリコールされたスイッチユニットに、不適切な部品が使用されていたと判明し再リコールになりました(/o\) ※右側のみ

こんな単純な部品のリコールを繰り返すなんて、BMWは技術力ではなくマネジメントに欠陥を抱えているんだと思う。

wassho at 19:14|PermalinkComments(2)

2012年05月05日

ハーレーですか? 2

なぜバイクの中で、
ハーレーだけが世間一般にブランドとして確立されているのか?

確かに国内の大型バイクで一番売れているとはいえ、年間1万台なんてのはクルマでいえば人気のない車種の販売台数程度であり、いつでもどこでもハーレーを見かけるほど走っているわけではない。


推論の結論をいえば理由は2つ。

「ハーレーは大きくて目立つ」

街ですれ違った人のことをいちいち気に留めたり覚えてはいないが、もし身長2メートルの人を見かけたら記憶に残るだろう。世間一般的の人にとってバイクは街ですれ違う他人程度の存在。つまり何の気にもならず3秒後には忘れているが、ハーレーのように大きいと印象に残る。メッキパーツが多くて派手だし、マフラーを改造して大きな排気音のバイクも多いから視覚だけでなく聴覚的にも存在感がある。


「ハーレーは理解しやすい」

アメリカのものというのは良くも悪くも大雑把で単純である。表現に配慮すればストレートでシンプル(^^ゞ だから直感で理解できる。ハーレーはそんなアメリカンなイメージを具現化したようなバイクだから「ハーレーはアメリカのバイク」ということを何かで知ったときに、その両者のつながりも素直に受け止められる。この段階でハーレーの記憶とアメリカンという情報が結びつく。つまり一段深いイメージが形成される。この容易に理解できるというのがマーケティング的には意外と大切である。


まあベースはこんなところ。
今書いたのはバイクに関心のない世間一般に対する推論で、日本で1番売れている大型バイクということを考えれば、ハーレーには日本人に好まれる何かがあることも確かである。理解されても嫌われたんじゃブランドにはならない。クルマのアメ車好きがごく少数派なのに、ハーレー好きが多数派なのはなかなか興味深いテーマでもある。


私自身は飛ばし屋ではまったくないけれど、去年35年ぶりにバイクを買ったときは、ちょっとスポーティーというか軽快なイメージのバイクがいいかなと思ってBMWのF800Rというモデルにした。本当はもっと前傾の深いバイクに憧れている気持ちもあったが、それでチンタラ走るのも似合わないし身体的にもキツイかなと。しかし海沿いをのんびり走るツーリングならハーレーは楽しいかも知れない。一度レンタルバイクでも借りてみようかな。


ーーーいずれ続く

wassho at 23:53|PermalinkComments(0)

2012年05月03日

ハーレーですか?

東日本大震災の津波で流されたハーレーが、カナダに漂着して発見されたことがニュースになっている。持ち主も判明し、ハーレー社はそのバイクを無償で修理する意向などとも伝えられている。今なら「ハーレー 漂着」で検索すればたくさんヒットする。バイクはもちろん水に浮かないので最初は???と思ったが、ガレージ代わりに使っていたコンテナごと流されてプカプカ漂流したようである。


ところでハーレーというのはアメリカ製の大型バイク。ハーレーと聞いて何もイメージが浮かばないなら、本日のブログは理解できないかも知れないことを最初に断っておく。でもバイクネタじゃなくて、最近珍しいマーケティングネタ。


ハーレー漂着のニュースは世間的にはヨカッタネ的な話しなのだと思う。この少し前にはアラスカにサッカーボールが流れ着き、その持ち主が16歳のサッカー少女だったというニュースもあった。藻がへばりついたボールを丁寧に洗ったら、名前が書いてあったという拾い主の話にはちょっと感動もした。もちろん津波などない方がイイに決まっているし、もし持ち主が亡くなっていたらニュースも悲劇的なニュアンスになっただろうけれど。

ハーレーとサッカーボールが同じような頃に漂着したということは、これから日本の太平洋対岸にはいろんなものが流れ着くということだろう。津波によって膨大な量が海に流れ出したわけだから、今は好意的・同情的な対岸のアメリカ人やカナダ人が、やがて日本から流れ着く大量のゴミに困ったり怒り出さないかが少し心配でもある。


さて、そんなことよりも私の関心を惹いたのは「津波で流出のハーレー、カナダに漂着」のタイトルである。ほぼすべてのマスコミが同じようなタイトルを使っている。なぜ関心を持ったかというと、もし漂着したのがホンダのバイクなら「津波で流出のホンダ」ではなく「津波で流出のバイク」となっていたはずだから。ヤマハやスズキや私の乗っているBMWでも同じ。それほどハーレーというのはバイクの代名詞になっている。ハーレーという単語で読者に通用する、あるいはより記事に興味を持ってもらえると大手マスコミが判断したことが興味深かった。


私が35年ぶりにバイクに乗り始めた話をすると、5人に4人の最初の反応は「ハーレーですか?」である。けっしてホンダですかとかBMWですかと尋ねられることはない。どのメーカーですかと問われもしない。この場合の相手はバイクとはほとんど縁のない人たちである(世の中のほとんどがそうだ)。つまりバイク=ハーレーという図式が一般に浸透している、ブランドとして確立しているということである。ちなみに「いやBMWのバイク」と答えると、3人に2人の反応は「BMWってバイクも作っているの!」になる。


バイクのマーケットはクルマとはかなり様相が異なる。
400cc以上の国内販売台数メーカーシェアは次のようになる(ただし、かなり概算)。なおバイクは免許の種類によって50cc未満(いわゆる原付)、125cc未満、400cc未満、400cc以上と分けるのが日本では一般的。400cc以上が分類的には大型バイクと呼ばれる。

  国内メーカー
     ホンダ   1万台
     ヤマハ   5千台
     スズキ   5千台
     カワサキ  1万台

  海外メーカー
     ハーレー(アメリカ) 1万台
     BMW(ドイツ)    3千台
     ドゥカティ(イタリア)3千台
     その他もろもろ    3千台

国内メーカー3万台に対して海外メーカー1万9千台。こんなに輸入品比率が高いマーケットは珍しい。もちろん金額ベースでなら海外メーカーのシェアが高くなる。たぶん国内メーカー1対海外メーカー2.5くらいじゃないかな。なお数字を丸めてホンダ、カワサキ、ハーレーを1万台としたが、ハーレーが1位の年度が多い。

またカワサキは原付やスクーターを作らない会社なので全排気量のバイク販売台数における国内メーカーシェアでは4位と最下位だが(数字は忘れたし、バイクの統計は調べるのに面倒な形でしか提供されていないものが多いのでパス)、400cc以上ではホンダと同程度なシェアであることは、バイクに乗っている人の間でもあまり知られていない。


ーーー続くかも。

wassho at 20:59|PermalinkComments(2)

2012年04月05日

バイクの補助ミラー(ただし企画倒れ)

海の公園のエントリーの一番最後に書いたバイクの安全性に関する企み。
それは補助ミラーをつけること。
残念ながら今のところ企画倒れ。


とりあえずこんな感じ。
IMG_4855

これはBusch&Muller(ブッシュ&ミュラー)というドイツの自転車パーツメーカーの製品。

どうでもいいけどMullerはミュラーと発音するはずなのに、なぜか日本の代理店と思われるホームページではブッシュ&ミラーとなっている。ネットで検索するとミラーとミュラーが混在しているみたい。

代理店のページでは、いまいち商品のイメージがつかみにくいが、丁寧に解説してくれているブログを見つけたので詳しくはこちらで。


今回の企みとは関係ないが、バイクを35年振りに買ったときバックミラーが見づらいのが不満だった。腕ばっかり写って後ろがよく見えない。ミラーのステー角度を広げれば腕は写らなくなっても、当然真後ろは写らず斜め後ろしか見えなくなる。ある程度のところで妥協したものの、どうにもストレスが溜まる

それで基本は後ろ重視でセットし、斜め後ろ用に自動車用のこんな補助ミラーを貼り付けてみた。しかし解決策にはほど遠くーーー。
IMG_4856



そんな時に見つけたのがミラーエクステンションというパーツ。エクステンションとは延長で、写真で線を引いた分だけステーを外側に移動させるパーツ。見えぬなら見えるところまで動かしましょうホトトギスな商品。ミラーエクステンションによって問題は解決。というかビックリするくらい後ろがよく見えるようになった。もし今後バイクを買い換えるなら、ミラーエクステンションが売られているバイクから選ぶつもりになるくらい効果抜群。
IMG_4854

購入したのはBless you-iというネット通販で。どうも副業的にBMWのパーツ通販をやっているようである。商売っ気はあまりなく良心的なお店。海外から直接購入したZ Thecnikのスクリーンも、最初はここに安く引けないか尋ねたら、あれこれ調べて丁寧な返事をくれた。ちなみにこのページに載っているF800Rは私のバイクである。


話は戻るが、ミラーエクステンションを装着してからは通常のバックミラーとしての視界に不満はまったくない。しかし通常のバックミラーとは、自分と近い位置の横にいるクルマは写らないものである。

例えばこんなシチュエーション。
片側2車線の走行車線を走っていて、突然前を走るクルマが停車しそうになって、追い越し車線側に車線変更したいのだけれど、自分のすぐ後ろの追い越し車線にクルマが走っているのか確認したいとき。

自分の目で確認するのが基本とはいえ、停車しそうになっている前方のクルマにも注意を払わねばならず振り向きにくいときもある。

バックミラーに張り付いている自動車用の補助ミラーも本来はそんな用途の商品。しかし小さすぎてあまり役に立たない。今は使っていない(見ていない)ものの、剥がすのが面倒なのでそのままにしてあるだけである。上に書いたようなシチュエーションがしょっちゅうあって、いつも不便を感じているわけでもないのだが、東急ハンズをブラブラしているときに自転車用のミラーをたまたま見つけたので、ひょっとして使えるかもと購入したしだい。2500円くらいだったように思う。


このミラーはバックミラーの死角になる「近めの斜め後ろ」はカバーしてくれる。では何が企画倒れだったかというと

1)
やっぱり小さい。
まあそれでもクルマがいる・いないくらいはわかる。

2)
これが一番の問題で、バックミラーとかなり離れているので視線の移動が大きすぎる。2つをキョロキョロ見てたら前方不注意になりそう。

最初は普通にハンドルの上側に取り付けた。試してみて笑ってしまったのだが、こんな内側に取り付けたミラーでは100%自分の腕しか写らない。ハンドルの下側なら腕は写らないが、ミラーに映る風景も地面に近いところになる。それも使えない理由の1つ。ちなみにミラーの直径は6センチで、ハンドル下側に装着されているのも小さく感じて見づらい原因である。

3)
ハンドルに留めてあるところに二カ所、それとミラーの裏側がボールジョイントになっていて角度を調節する仕組み。自由自在に動かせる反面、あまり固定力はない。バイクに乗り降りするときに身体が触れているのか、さあ走ろうとするとたいてい角度がずれている。走行中にも風や振動でずれているかどうかは、まだあまり詳しく確かめていない=試走してすぐ企画倒れだとわかったので、もう熱意を失ってしまった。


私が望んでいる機能は、たぶんバックミラーの真横に補所ミラーをつけないと解決しないような気がする。デザイン的に不細工という問題もあるし、このブッシュ&ミュラーのミラーは、バックミラーのステーのような細いものには巻き付けられない。説明書によれば直径17ミリ以上が必要。


2500円は授業料のつもり。気が向いたら、もう少し取り付け位置も含めて調整するかもしれない。でも本当は補助ミラーが一体になったようなバックミラーがあれば買いたい。

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2012年02月10日

革のオーバーオール・着てみたら

革オーバーオール

2月3日と6日の続き。

さて、この革のオーバーオール。
下にはくタイツや暖パンと合わせてに評価になるけれど、防風・防寒の性能については満足している。私がそんな乗り方をするかどうかは別として、暖パンの代わりにダウンパンツを着用すれば極寒の長距離ツーリングでも大丈夫だろう。ちなみにユニクロの暖パンの裾はゴムひものアジャスターが付いている。それで裾をぎゅっと絞ってブーツの中に入れ、オーバーオールの裾はブーツの外に出して使っている。


体型にもよるだろうが、少なくとも私のようなタップリとしたウエスト(^^ゞの人間にとってはオーバーオール、つまり吊りズボンはやっぱり楽である。革だから、それなりに重量もあるが幅広のサスペンダーのせいで肩が凝ることもない。


上半身の着込む順番として、胸当て(胸まで届くほど長くはない)と腰当て?部分は、アンダーシャツ+シャツの上になる。その上から極薄ダウン+バイクジャケット。だから革製の胸当てと腰当ては、かなり身体に近い位置。革の冷たさによってお腹や腰が冷えないかが、購入前にはやや気になっていた。しかし2回ほど100キロ強のツーリングに出かけたところ、特にその部分が冷たいとは感じなかった。風が直接当たらないから大丈夫なのかも知れない。


丈の短い革ジャンなどを着ると、バイクに乗ったとき前掲するから腰の部分がめくれてしまったり、隙間が空いて風が入ったりする。もちろん、このオーバーオールなら腰の上までカバーしているからそんな心配もない。ただ冬用のバイクジャケットは丈が長いので、その恩恵は受けられないけど。

ところで、このオーバーオールはオーバーパンツ(重ね着用)としてゆったり目に作られている。それで思いついたんだけれど、バイクウエアメーカーには是非、こういうオーバーオール(サロペットともいう)スタイルで、真冬以外に着る普通シルエットの革パンを作って欲しい。中高年がほとんどなのがバイクライダーの現状。必然的にメタボ体型比率も高いからニーズは高いはず。

革は柔らかくて身体に馴染む。色というか染めも深くていい感じ。ただしバイクと接する裾の内側が、すぐ傷だらけになってしまうのは仕方ないか。ラナパーでキズを隠せるか今度試してみよう。不思議なのはオーバーオールの吊りズボンなのに「ベルト通し」があるデザイン。ナニユエ?

別にこのオーバーオールのせいじゃないが、腰周りには上半身と下半身に着ているもの全部が重なることになる。ジャケットと極薄ダウンをのぞいても、下着のパンツ+タイツ+下着のシャツ+シャツ+暖パン+このオーバーオールの6層構造。やっぱりオシッコの時はなかなか「取り出しにくい」(^^ゞ


デザイン的にはオーバーパンツ(重ね着)を前提に作られているから、かなりブカッとしたデザイン。ややワイルドなイメージでもある。ブログに貼り付けたモデルの写真は格好良く撮影されているものの、私が着ると魚市場で働く人の防水ズボンみたいな感じに見えるのが情けない(>_<)


結論としては、満足して使っている。
でも本当は、このオーバーオールには大事な点で気に入らないところがある。
今回は、それを割り切って購入したのだが。


ーーー続く

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2012年02月06日

革パンツの裾上げ

革オーバーオール


このオーバーオールはデグナーのネット通販で買った。夜に注文して、次の日の昼前には発送したとの通知。翌日にはもう届いた。
あまり知らないメーカーだったけれど、ちょっと感激。手書きの礼状まで添えられていたから、とても誠実なメーカーとの印象を持った。






恐る恐るはいてみる。迷わず一番大きなXLを注文したし、ホームページには仕上がり寸法も載っていたので一応確認はしてあるが、2枚も重ね着するから不安だった。しかし重ね着状態で、あっさりウエストのボタンは留まったので一安心。

ーーーしかし、裾(すそ)がかなり長い。
注文するときにウエストばかりを気にして、裾上げのことをすっかり忘れていた。それとバイクの場合、シートに座って膝を曲げた状態で乗るから、それにあわせて普通のパンツよりは裾は長く仕上げる。私の脚の長さだと、もう一着のクシタニというメーカーの革パンは裾上げなしでちょうどいい長さ。デグナーも同じくらいの長さだと油断していた。


ホームページを読むと、寸法を指定してデグナーに送れば、有料だが裾上げをしてくれるとわかった。しかしそれも面倒だったので、次の日、前の冬にワイルドファイヤを3本も買って馴染みになったジーンズショップに持って行く。しかし革とデニムではミシンの針が違うらしく、革は扱えないと断られる。これまた想定外のショック。念のため自宅近くのジーンズショップに電話で確かめるも同じ答え。



「革」「裾上げ」ーーなどの言葉でネット検索。するといわゆる洋服のリフォームショップで革パンツも直してくれそうだとわかった。とりあえず大手らしくてオフィスの近くのこの店に電話する。愛想のいい男性が出て革パンツの裾上げも承っていますと答える。どれくらい時間が掛かるかと尋ねると愛想よく1週間ほどといわれたので、愛想よく「わかりました、ありがとう」といって電話を切る(^^ゞ 次に、この店に電話する。10日間ほどといわれる。諦めず、この店に電話する。2週間といわれる(/o\)。革パンツを通販で買おうと思っている皆さん、リフォームショップでの裾上げは、かなり時間が掛かるようです。


実はこの革のオーバーオールには、自分で裾上げをするための説明書が入っていた。縫うのではなくボンドで接着する方法。ボンドも同封されている。手先は器用ではないのでやりたくはなかったものの、次の休みにバイクに乗りたかったので挑戦してみた。


説明書。
最後の解説がオチャメ。 (クリックすると大きくなります)
取説

さて、生まれて初めての裾上げ。
だいたい裁縫なんて、小学校5年生の家庭科の授業以来である!


切る。
ちょっと曲がってしまったものの、なんとか許容範囲。

説明書には書かれていないが、ボンドを塗る上限、つまりどこまで折り返すかの位置にも線を引いておけば正確にできると思いつく。我ながらカシコイ。

ボンドを塗って、説明書通りに乾かして、いよいよ折り曲げ。

ーーーが、しかし
 革がたるんで平行に折り曲げられない(>_<)
 折り曲げる途中にボンドを塗った面同士が途中でくっつく(>_<)(>_<)
 無理に剥がして、苦労して平行にしたのに、またずれる(>_<)(>_<)(>_<)


結局、たるんだところが少しシワになったり、折り返しを平行に修正できないところができて、パンツの左右、あるいは片脚でも前後の長さが数ミリ違う結果に。でもまあ、ブカッとしたデザインだし、しょせん遊び道具だし、これでヨシとしよう。


ポイントは、難しいのは裾を折り曲げていく作業だということ。これは「輪」になっているものを折り曲げていくから難しい。革の厚みもあるのでなおさら。今から思えば、折り曲げる部分の生地2カ所に縦に切り込みを入れて、輪ではない形にすればよかった。どうせ後で接着するのだし。

それと裾上げの長さを決めるときは、タイツや暖パンをはかずに長さを測ったので、完成後にタイツや暖パンの上にオーバーオールをはくと、少し持ち上げられるのか、思っていたイメージより僅かに裾が短くなっている。


まあ、何事も経験しなければわからないことがある。
今後、自分で裾上げをする方はどうぞご参考に。


ーーー続く

wassho at 00:22|PermalinkComments(0)

2012年02月03日

革のオーバーオール

革オーバーオール


バイク用に買った革のオーバーオール。
デグナーという京都にあるメーカーの製品。
写真はホームページから借用。






基本的にバイクウエアは革製を着たいと思っている。もし転倒して道路上をズルズル滑っていった場合、その衝撃程度にもよるが布製だと破れるか裂ける。革の場合は消しゴムが減るように、少しずつ革が削れていく。だから皮膚が露出する危険性は革のほうが低い(たぶん)。


バイク用の革パンは1着持っているが、中にタイツははけても暖パンまでのサイズ的余裕はない。というわけで寒さ対策に購入。オーバーオールというデザインも珍しくて気に入った理由。先日の湘南ではタイツとユニクロの暖パンの上に、これをはいて気温3度の中を走ったが、まったく寒さは感じなかった。


転倒と風には強いが、革の弱点は冷えること。これは素材として熱伝導率が高い=熱を伝えやすいからである。簡単にいえば暑ければ熱くなるし、寒ければ冷たくなる。もちろん身体の熱も奪う。だから街中で見る内張の薄い革のジャケットやコートなんかは、見た目と違ってあまり暖かくはない。しかしこの革のオーバーオールは素肌に着るわけでもなく、タイツと暖パン(これ自体が2層構造)の重ね着で、シルエットもブカッとしているから大丈夫だと判断した。空気は熱伝導率が低いので断熱効果が高い。ちなみに空気8ミリでコンクリート55センチと同じ断熱効果があるといわれている。

正直に言うと、気温3度での走行で革が冷たくなっていることは多少感じた。寒くなかったというのは、タイツや暖パンの保温効果、それと革の防風効果が革の冷たさを差し引いて上回ったということ。もっと気温が低かったり、あるいは3度でも長い時間走れば評価は変わるかも知れない。

でも私はそういう状況でバイクに乗るほどの根性はないから、これで大丈夫。


ーーー続く

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2011年12月17日

BMW F800R スクリーン・インプレ

スクリーンカタログ写真10月の終わりにF800Rに取り付けたスクリーン。ドイツのZ technik社製のZ2425

取り付けの様子はここに、購入のいきさつはここで。

※インプレとはインプレッション=印象の略で、クルマやバイクの試乗記はインプレ記事とよく呼ばれる。






結論から言うと、買ってよかったと思っている。
買わなくてもよかったんじゃない?と問われれば微妙なところ。
取り付け前と後で、バイクの性能や楽しみが大きく変わったわけではない。
しかし、今からでも金を返すといわれても返品しないと思う。


最初ガッカリしたのは、たぶん期待値が高すぎたからだ。まるでクルマのように風が当たらなくて楽チンになると勘違いしていた。私がスクリーンつきのバイクに乗ったのは高校1年生の時に1度だけ。誰かがどこかで借りてきたスクリーンつきのスーパーカブ。それは確かに風が当たらなかった記憶がある。ただし試し乗りしただけでスピードも出ていなかったし、当時はヘルメットも被っていなかったから余計にそう感じたのかも知れない。


考えてみれば頭より高いスクリーンでもなければ、風は当たって当たり前。というわけで、このスクリーンを付けたからといって「気がついたら、とてもスピードが出ていた」という心配をする必要はまったくない。相変わらず高速道路では風と格闘しながら走っている。

※なお、メーカーでは身長が172センチまでなら風はヘルメットの上を通り抜けるといっている。それはドイツ製としては設定が低すぎる気がする。ちなみに私は180センチ。


じゃ何がよかったのかというと、やっぱり多少は楽になったから。

オリジナルの小さなスクリーンの時は、90キロくらいで風に負けまいと身体に力が入った。そこが風圧の境目。Z technikのスクリーンを付けてからは、その境目が30キロほど上がった。120キロまで余裕があるなら、高速道路の流れが多少速くても対応できるし、遅いクルマがいたときに、追い越し車線に出て追い抜いて元に戻るのも楽にできる。こんな大きなものを付けてハンドルが重くならないか心配だったが、考えてみれば高速道路でスラロームをするわけではないので、特にハンドリングに違いは感じない。


ただし今まで身体に当たっていた風が、スクリーンに跳ね上げられて、まとめてヘルメットに当たるようになり、風の音がうるさくなったのは事実。これにどう対処しているかというと、しばらく乗っていたら慣れた(^^ゞ 

それとヘルメットに当たる風が少なくなるようにいろいろライポジ(ライディング・ポジション=座り方、姿勢というような意味です)を試しているうちに、気持ち(たぶん数ミリ)今までより後ろに座ったほうが、後輪に体重が乗るような感覚があって、コーナーで安心して曲がれることを発見するというオマケもあった。


風が当たらなくなって高速での運転は楽になったが、身体も疲れなくなったかというと、それはあまり感じない。理屈的に合わないけれど、それほど長く高速道路に乗っていないからかも知れない。それとスクリーンで多少遮られるとはいえ、絶対的な風圧量が充分に大きいからだろう。


先日、富士五湖で雨に降られた時、雨量の割には身体が濡れなかった気がした。ひょっとしたらスクリーンで巻き上げられた風が雨を多少は吹き飛ばしていたからかも知れない。ただしスクリーンを付けていない状態で雨に降られたことがないので正確にはわからない。まあ濡れなかったと信じることにしよう。


スクリーンは4.5ミリ厚のポリカーボネート製。取り付けステーも頑丈で、とてもしっかりしている。高速道路でスクリーンが震えたりすることは一切ない。BMWのディーラーで整備待ちのF800Rにスクリーンがついているものがあったが、メカニック氏によると「このスクリーンは高速道路でとても揺れる」とのこと。どこのスクリーンかメーカー名は尋ねなかったが、厚みは3ミリなかったような気がする。なおポリカーボネートというのはプラスティックの一種で強度が高い素材。オッサン・オバサンなら誰でも知っている「象が踏んでも壊れない筆箱」もポリカーボネート製。


デザインは効果を考えれば納得しているけれど、頭でっかちになって軽快感が薄れたことは否めない。それにかなり角度が立っているから実用バイクのように見えてしまう。もっと背を高くして角度も立てれば防風効果は高まるが、スタイリングを考えれば、これくらいが限界かも。

もっともF800Rオリジナルの小さなスクリーンも、見れば見るほどヘンチクリンな形だから、Z technikのほうがまとまっているともいえなくはない。まっ、どっちにしても運転しているときは見えないからイイや。
スクリーン比較

※写真の右下は右上と向きを揃えるため、左右を反転している。

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2011年11月17日

通販の内外価格差その3 オルトリーブ

そのもう少し大きなサイズのバッグも、バイクに積みやすい同じ長筒タイプのものが欲しかった。しかし「防水バッグ」であれこれ検索しても、そのタイプはどのメーカーも白やシルバーの色がなかった。黒は前回書いた理由でパス。黄色や赤は、目立って安全かなとも考えたが、バイクの色や私のバイクウエアに合わない気がしてパス。というわけで長筒タイプは断念。



それで購入したのが写真のバッグ。
これはリュックである。
リュックである必要はなかったが、防水で、色やデザインがよくて、バイクに積みやすい形で選んでいくと、これになった。
バッグ


作っているのは、オルトリーブというドイツのメーカーで、バイクメッセンジャー用のバッグで有名。プロが書類を運ぶのに使うのはもう少し大きなサイズのもので、これはサイズダウンして普通の人が防水バッグとして使いやすい大きさにしたもの。ベロシティというのが商品名。

念のために書いておくと、バイクメッセンジャーのバイクはオートバイのバイクではなくて、バイスクルのバイク。つまり自転車便のこと。東京では自転車便はいっぱい走っているけれど、他の都市でもあるのかな?


脱線ついでに書くと、今は自転車便のニイチャンたち(たまにネエチャンもいる)が使うカバンは、こういうリュックタイプがほとんどになっているが、自転車便が始まった頃はショルダーバッグのたすき掛けだった。


自転車便はニューヨークで生まれた業態。マンハッタンは狭いエリアだし、アップダウンはないし、クルマは常に渋滞しているし、配達を依頼する会社は山ほどあるしーーー。20年ほど前だが、たまたま自転車便というものが誕生して間もない頃に私はニューヨークに行った。当時使われていたショルダーバッグは丈夫な帆布製。それでいて生成りとかじゃなくてカラフルな色使いがポップでカッコ良かった。

それが無性に欲しくなった私は、メッセンジャーのニイチャンを通りでつかまえ、売っている場所を聞き出して買いに行った。たぶんチャイナタウン近くの治安の悪そうなところだったと思う(当時のニューヨークは今よりかなり危険な街だった)。教えられたのは、とあるボロいビルの地下。行ってみると、そこはお店というより、そのショルダーバッグを作っている工場そのもの! あっさり売ってくれたが、なんで日本人がここにやってくる?みたいな目で見られたことを覚えている。

その後、仕事でマンハッタンのあちこちに行ってわかったのは、マンハッタンは全部ビルだが、ダウンタウン(南の方)のビルは中が工場になっているところが多いということ。アパレルとかアクセサリーとか食品とか、いわゆる軽工業の工場。


ようやく前回も含めた長〜い前書きが終わって、いよいよ本題。
さて、このオルトリーブのベロシティというバッグの価格はというと。

先ほどリンクした先は、たぶん日本の代理店だと思うのだが、1万5540円。これが希望小売価格。でも、ここは小売りはしていないみたい。それでネットでいろいろ検索したところだいたい1万3000〜4000円くらいで売られていた。送料は525円のところが多かったと思う。

まあ、そんなものかと思いクリックしかけたけど、もう少し安いところはないかと思い検索ページの下の方をたどっていくと衝撃のプライスが。

    7875円!

販売しているのはwiggleというイギリスのお店。
(スポーツとしての)自転車、ランニングやスイミング関連などの商品を扱っている。自転車をやっている人には割と有名らしい。ホームページは日本語だが、商品解説は英語のままのところもある。当たり前だけれど、外人の書いたユーザーレビューも外国語。

定価の約半額の7875円もビックリしたが、さらにイギリスから送ってくるのに送料無料の太っ腹!もちろんwiggleで買ったことはいうまでもない。

  日本のお店なら(13500円+送料525円)ーwiggleの7875円で
  6150円のお買い得。率でいうならビックリの56%

在庫がないから商品が入荷次第発送という表示が出ていたものの、注文して10日ほどで届いた。これだけ安ければ、いつまでも待つつもりだった(^^ゞ

まあ安く買えたのはうれしいが、この内外価格差については、いろいろと思うところもある。それは次回。

ーーー続く(続かないこともよくあります)

wassho at 11:21|PermalinkComments(0)

2011年11月16日

通販の内外価格差その2

クルマと違ってバイクには「車内」もトランクもないからモノを運ぶには何かと苦労する。常に荷物をたくさん運びたい人は、写真のようなトランク代わりのハードケースをつけている。
パニア


シートの後ろにある箱はトップケースと呼ばれる。ヘルメットが2つ入る大きなサイズのものもある。小さなのはスクーターでも付けている人をよく見かけるはず。その下にあるのはサイドケース、あるいはパニアケースと呼ばれるもの。これはバイクの左右に付ける。パニアというのはどういう意味なのか何語なのかよくわからない。少なくとも英語ではない。写真でガソリンタンクの上にあるのは、ハードケースじゃないから、とりあえず見なかったことにして。

どちらかというとトップケースは何でも放り込めるトランク代わりに、パニアケースは何泊かのツーリングに行くときの着替え入れなどに利用されている。トップケースはあれば便利だろうけれど、なんとなくバランス的に不格好な気がして私は付けていない。パニアケースが必要なほどのロングツーリングには、今のところ行く気がない。それにBMWの純正品だとパニアケースは左右で10万円ほど。トップケースはもっと高い。


もっとお手軽なバッグとしては、こういう商品がいくつかのメーカーから売られている。サイズも豊富にあって目的に応じて選びやすい。

   が、しか〜し

なぜか、この手のバイクバッグは防水ではないのである。リンクした商品もページの下の方に、雨が降ったら防水カバーで覆えと書いてある。

雨が降ったら濡れるしかないバイクのバッグなのに、なぜ防水でないのか私には理解できない。でも、こういうバッグを付けているバイクはよく見かけるから、世間と私の感覚がずれているのだろうか? まあ、それはよくあることだけれど(^^ゞ

それにこの手のバッグは、どのメーカーもおよそデザイナーが開発に携わったとは思えない、出来の悪いビジネスバックのように不細工なものばかりである。そして黒しかない。黒だと真夏には日差しを吸収してかなり熱くなる。


そんなわけで私はアウトドア用の防水バッグをバイク用に使っている。時々写真に写っているバッグは、ストリームトレイルというメーカーのもの。本当の完全防水ではないが、ジッパーも防水ジッパーで、それを閉めれば、しばらくは浮き輪代わり程度にはなる商品。
バッグを積んだバイク


これをバイクに積んでいるときは、中にカッパが入っている。それと夏なら着替えのTシャツやタオルなど。それらをを入れると、ほぼパンパンになる。もともとカッパ入れ用として買ったから、それで目的は果たしている。
でも例えば温泉にでも入って、お風呂から上がってすぐ革パンじゃなくて、ジャージでも着てくつろぎたいなどという場合、そういうものを持って行くにはちょっと不足である。それでもう少し大きなサイズのものを買うことにした。


通販の話にたどり着く前に、長くなったので中断。 


ーーー続く

wassho at 11:13|PermalinkComments(0)

2011年11月02日

通販の内外価格差その1

スクリーンカタログ写真写真は取り付けの話を2つ前に書いた、ドイツのZ Technik社製のZ2425という品番がついているスクリーン(風よけのこと。ヘッドライトの上についている半透明の黒っぽいやつです)。本日のテーマはその価格。なお写真はカタログ写真である。








メーカーであるZ Technik社のサイトでは349.95ドル。
1ドルをここしばらくの平均的な77円で計算すると2万6946円。

それがZ Technik社の日本代理店である桂田モータースでは、
なんと5万7960円!!!

   5万7960円 ÷ 2万6946円 =2.15倍
   消費者なめとんのか(怒)

ちなみに桂田モータースは、BMWやドウカティ(イタリアのバイクです)のディーラーもやっている関西の老舗の会社らしい。


絶対金額としてはそんなに高価なものでもないし、日本の会社から買ったほうが何となく安心なような気もしたが、やっぱり2倍以上もボッタクられるのはムカツクのでZ Technik社に直接注文しようと考える。


ところがZ Technik社は小売りはやっていないらしい。それどころか、いわゆるバイク用品を扱っているお店や通販サイトにも卸していない。彼らの販路は世界各国のBMWバイクディーラーのみ。Z Technik社はBMWのパーツしか作っていないから、そういう商売のスタイルのようだ。


アメリカのディーラーは(国土が広いから)たいてい通販もやっているので、メーカーの取り扱い先紹介ページからアクセスしてみる。でも片っ端から調べてみたが、アメリカ国外へ発送してくれるディーラーはなし。その他の国も全滅(>_<) 諦めて日本のボッタクリ・モータースから買うか、あるいはダメ元でZ Technik社に「直接売ってくれない?」とコンタクトしてみるか?

結論から言うと、イギリスの代理店から買うことができた。ここはよく見るとカスタム・クルーザー社という会社が経営しているのだが、そのサイトではZ Technik社の商品しか扱っていないし、URL(ホームページのアドレス)もztechnik.co.ukだったので、てっきりドイツのZ Technik社のイギリス支社だと思って見逃していた。


しかし、問題はカスタム・クルーザー社の販売価格。
アメリカのディーラーはどこでもメーカーと同じ349.95ドルだったのに、ここは291.63ポンド。1ポンド125円で計算すると3万6454円。なぜか本国および、ボッタクリの日本をのぞく世界各国と較べて1万円ほど高い。ナンデ? それに送料も79.04ポンド=9880円とやたら高い。


結局、総合計金額は

   スクリーン3万6454円
   送料     9880円
   関税     1000円
   ============
   合計   4万7334円


それでも、送料だけは無料の日本のボッタクリ・モータースから買うより1万626円は得した。しかし本音を言えばスクリーン本体で1万円、送料で5千円のもう1万5千円安く買いたかった。でも、マウスでポチッ、ポチッと、キーボーでカチャカチャとやるだけで他に何の苦労もせず1万円安くなったんだから、まあいいか。 


ちなみに発注は9月27日。
商品到着は10月20日前後だったと思う。
たぶんドイツからイギリスに取り寄せてからの発送で、2〜3週間はかかると予想していたので、時間がかかった割にはイライラもせず。そんなに急ぎで欲しかったわけでもなかったし。

カスタム・クルーザー社からはオーダーしたときの確認メールは来たものの、発送が完了したというメールは来なかった。一応ホームページにアクセスすれば、現在どういう状況かを確認することはできる。ただし、(おそらく発送が済むまで)ずーっと「現在、銀行の承認待ち」という訳のわからない表示のまま。通販サイトとして、あまり懇切丁寧な仕組みではない。表現は悪いがバイク屋上がりの通販サイトといった印象。


ところで、肝心のスクリーンの装着結果はもう少し先に。
次回はもう一つ海外通販の話の予定。

ーーー続く

wassho at 00:43|PermalinkComments(0)

2011年10月23日

BMW F800Rにスクリーンをつけてみた

私のバイクBMW F800Rは、いわゆるネイキッドと呼ばれるスクリーン(風よけ)がついていないタイプである。35年ぶりにバイク復帰するにあたって、スクリーン=風が当たらない=スピードを出しすぎて危ないーーーというような理由で、このネイキッド・タイプを選んだことは以前に書いた。


でも誤算だったのはバイクでツーリングするということは、走行距離のだいたい半分くらいは高速道路に乗っているということ。高校生の頃は、主に近所をブラブラしていただけだし、ちょっと遠出したときも高速道路なんて使わなかったから、そこまで頭が回らなかった。(当時、バイクで高速道路に乗れたかどうかは記憶にない)。


BMW F800Rはネイキッドであるが、小さなスクリーンがヘッドライトの上にちょこんとついている。まあスクリーンというよりはメーターカバーくらいの大きさだが、あるとないとではかなり違う。正真正銘のネイキッドだった35年前のバイクで時速100キロというのは、耐えられないくらい風圧が厳しかったが(服装も普段着のままだったし)、BMW F800Rならそのかなり上まで、風圧と格闘しながらも一応巡航することができなくはない。でもまあ快適なのは90キロくらいまで。高速道路の流れに乗って走るには、ちょっときつい。


スクリーン=風が当たらない=スピードを出しすぎて危ないーーーだったんだけれど、長い距離を走る高速道路で風圧と格闘=風圧に気をとられて周囲のクルマが目に入らなかったら危ない、それに風圧で疲れたら危ないし、クルマの流れに乗ることが安全につながるーーーと、都合よく自分を納得させてスクリーンを取り付けることにした。


購入したのはドイツのZ technik社のZ2425という商品。BMW F800Rは、あまり売れている車種ではないので、社外品パーツは少ない。当然、現物を見ることもできず、写真はあるものの実際はどんなイメージになるのか不安だったが、エイヤッで購入。この購入のいきさつについては、また後日に。


ディーラーに連絡したら、取り付け費は5000円くらいという話だったので、ケチって自分で取り付けた。


オリジナルの小さなスクリーンを外す。
これはネジを3本外すだけで楽勝。
IMG_4150


白いスクリーンの下に、そのスクリーンを留めていた台座のようなものがある。これもネジを4本外すだけなのだが、奥の方のネジがヘッドライトが邪魔でドライバーが入らない。(クリックして写真を大きくすれば、ネジの位置がわかります)
IMG_4151

ヘッドライトをフロントフォーク(タイヤを挟んでいる左右のパイプです)に固定しているパーツも、その後に緩めることになっているので、それを取り外してヘッドライトをどけようとするも、ヘッドライトの配線が短く、それほどヘッドライトが動かない。作業開始3分後に早くも途方に暮れる。でも何とか、あちこちを揺すったり叩いたりしてごまかしながらドライバーを突っ込むことに成功。


その後スクリーンをはめ込むステー(支柱)をバイクに留めるのだが、いくつかの部品の位置合わせをするのに苦労する。留めようとすると部品がずり落ちてくるので、腕が3本欲しかった(^^ゞ

左側のステーは、それでも装着できたが、右側のステーが何度やってもネジが最後まで奥に入らない。私のやり方が悪いのか部品の精度が悪いのか。ステーはフロントフォークの上下2カ所にネジ止めするが、10回以上付けたり外したりするもダメ。結局、上側のネジだけはねじ穴から少しはみ出したままの状態に。別にグラグラしていないので、大丈夫だろうと判断したというか諦めた。

その後スクリーンを取り付けて完成。
あれこれ手こずったので、途中経過を写真に撮るのを忘れた。
取り付け説明書はこんな感じ。
IMG_4152



取り付けたのは昨日の土曜日。
本日、雨がやんだので試運転に出かける。
第三京浜(高速道路)を走ってみた。

結論としては、ちょっと残念。

胸から下には風はあまり当たらない。
しかし首のところに集中して風が当たってちょっと苦しい。
たぶんスクリーンに当たって遮られた風が、スクリーンを昇って、スクリーンが切れたところで一気に後方に流れるのだと思う。

それと風が当たっていると感じるのは生身の首だけでも、実際にはヘルメットにも、以前より多くの風が当たっていると思う。なぜならヘルメットの中がかなりうるさくなったから。帰りにディーラーで聞いたら、スクリーンにはそういうこともあるとのこと。これは結構な問題。


本日はほんのわずかな区間を走っただけだから、結論を出すのには早いけれど、もっと楽ちんで快適になると思っていたので、期待はずれだったのは事実。長距離を走ったら評価が変わることを祈ろう。


第三京浜を2つ目のインターチェンジで降りて、港北ニュータウンの中をブラブラ走る。かなり大きな公園がいくつかあるので、そのうちの一つに立ち寄る。
IMG_4161

IMG_4164

木々も少し色づき始めて秋の気配といいたいところだが、
本日は25度もあって暑かった。

それでスクリーンをつけたBMW F800Rのスタイリングを確認するために写真を撮ろうとしたところ、デジカメがまさかの電池切れ(>_<)

というわけで、本日はここまで。

wassho at 22:12|PermalinkComments(0)

2011年07月30日

運送会社にお願い

午前3時過ぎ起床。
窓からは雨音が聞こえる。

本日は房総半島方面に、海あり山あり、温泉にも入って鮎(あゆ)も食べるというお楽しみ盛りだくさんのバイクツーリングを予定していたのだが、あえなく中止に。


再び寝て昼頃起きると、快晴ではないもののさわやかな晴れ。気象庁のアメダスでチェックすると、午前8時くらいには東京・千葉とも雨は上がっていた模様。(アメダスのサイトでは1時間単位で2日前までのデータを見ることができる) 降水量もたいしたことはないし、少し出発を遅らせれば前半に多少雨があったとしてもツーリングは可能だったように思う。でもまあ雨の中を走るのはツライし危ないし、ただ走るだけの慌ただしいツーリングは楽しくないし、夜遅く帰ってくるのも疲れるから、これでヨシとしよう。


ところでバイクで行きたいところはたくさんあるのだが、問題はその多くが遠方だということである。当然、目的地近くまでは高速道路を使うことになるが、私はバイクで高速道路を走るのがどうも好きになれない。

まず単調なドライブになるので退屈で眠たくなってくる。クルマのように珈琲を飲んだりタバコを吸ったりもできない。次に私のバイクはスクリーン(風よけ)がないタイプなので風圧との格闘になる。もっともスピードを出しすぎないようにスクリーンのないバイクを選んで買ったのであるが。

また高速道路は対向車も交差点もないから一般道よりは安全だけれど、やはりスピードが出ているから何かあったときにはおそらく「とりかえしがつかない」。その不安がどこか頭の片隅にあるから、安全運転で走っているつもりでも気疲れしてしまう。それと一般道と違って信号待ちなどがないから、かなりの時間同じ姿勢で乗り続けることになる。まだ慣れていないせいもあって、これが一番の苦痛である。


というわけでバイクをツーリングの目的地か、そこの県庁所在地まででいいから運んでくれるサービスを運送会社はやってくれないかなあ? イメージとしてはゴルフ宅急便のバイク版。バイクの陸送サービスというのはもちろんある.しかし、あれは引っ越しのための輸送。今日預けて、明日や明後日に届けてくれるサービスじゃない。

まあ、需要が少ないから実現は不可能だろう。でも朝一の飛行機を使って、夜は東京で「今日はちょっと北海道を走ってきた」とか言ってみたい。

wassho at 23:56|PermalinkComments(0)

2011年06月21日

タイヤにビスが刺さってた(>_<)

梅雨で天気も悪いし、週末にも片付けなければ行けない仕事があったり、その他諸々で、バイクには6月4日に三番瀬へショートツーリングにいったきりである。その前は実質的に5月8日の南房総だったから、いったい私は年に何回バイクに乗れるんだろう?


先週末も自宅で仕事をしていたが、ちょっと気分転換にバイクに、とある小細工をしにガレージへ。その作業は10分ほどで終了し、ふとタイヤに目をやるとなんとビスが(>_<)

タイヤにビス1

クローズアップでもう一枚。

タイヤにビス2

見事にブスリと刺さっている。
いつ刺さったんだろう?



タイヤはへこんでもいないし、手で押しても固かったから空気はほとんど抜けていない。もっとも自転車と違ってバイクのタイヤは固いから、多少空気が抜けた程度では手で押してもわからないものなのだが。でも少なくとも2週間たってこの状態なのだから、よほどキッチリ直角にビスが刺さっているんだろう。運がいいのか悪いのかよくわからない。


この状態ならなんとか走れそうである。バイクで遊んでいる暇はなかったんだけれど、空気が抜けてガレージまで出張修理を頼むのも面倒なので日曜日にディーラへ。走った感じはいつも通り。でも交差点は慎重に曲がった。


「ビスを踏んだ覚えはない。きっと買った時から刺さっていたのに違いないから、クレーム扱いで修理してくれ」との主張は、あっさり却下(もちろん冗談)。展示してあるバイクに跨ったりしていたから作業は見なかったが、タイヤはホイールから外さず、ビスを抜いて上からパテみたいなものを塗って10分ほどで作業は終了。工賃は945円。

1センチのサイコロのようなパテの残りがタイヤの上に残っていて、それがなくなるまでは慎重に走ってくださいといわれる。走っていて振動も感じないから、かなり柔らかいものだと思う。写真は取り忘れた。


ビスなんて、滅多に刺さるもんじゃないと思う。ということは、確率的にはこれからは安心して走れると思うことにしよう。

wassho at 11:04|PermalinkComments(0)

2011年05月16日

FC MOTOはクソ会社(本編)

この週末は何かと用事があって、天気もよかったのにバイクには乗れずで残念。今日は風がかなり強かったみたい。

さて例の重すぎるブーツ
観音崎ツーリングに行ったときに、その重さゆえに灯台に登る気にならなかったので買い換えることに決めた。最初は同じエンジニアブーツにしようと思っていた。もちろん重くないヤツを。しかしエンジニアブーツはほとんど黒か茶色である。ネットでは違う色を取りそろえているショップもあるが、今回ばかりは実際に履いて重さを確かめずに買う気はなかったので、早々にパス。

バイク用のブーツも調べてみたら、エンジニアブーツ以上に黒が多くて、茶色がたまににある程度。バイク人口少ないし、オッサンマーケットだからこういう状況になるのだろうか。別に深い信念がある訳じゃないものの、今はなぜか黒い靴を履いてバイクに乗る気がしない。気に入ったブーツがないからバイク売っちゃったーーーなんてのも、シャレとしてはおもしろいかなと思ったり。


それでようやく見つけたのが、前に紹介した革ジャンと同じアルパインスターというイタリアのメーカーのブーツ。カラーはウォームグレーと書かれており、やや茶色をまぶしたようなグレー。少しエレガントなデザインで気に入った。
アルパインスターブーツ


最初、これはアルパインスター本国のホームページで見つけた.しかし、いざ発注しようとしたときには、黒しか載っていなかった。同じ頃、革ジャンも品揃えが少なくなったから、商品の入れ替えをしていたのかもしれない。でも、このブーツは冬物専用ではないと思うのだが。

というわけでガッカリ。バイクの神様はあまり私が好きではないようである。しかしめげずに探してウォームグレーを売っているネットショップを見つけた。それがFC MOTOというサービス砂漠・ドイツのクソ会社である。


ポチッとクリックして、名前や住所を記入するのは日本のネットショップと同じ。ところで日本の住所を英語で書くときは、例えば東京都千代田区本町1丁目2番地3号なら 1-2-3 honmachi chiyoda-ku Tokyo と順番が逆になる。ところがFC MOTOのフォームではStreetとhouseナンバーの記入欄があって、Streetの欄には数字が入らない。(Tokyoを書く欄は別にある) つまり

    「honmachi chiyoda-ku」「1-2-3」との記入になる。
    ※マンション名や部屋番号を書く欄は別にある

どうもドイツの住所はストリート名と番号で構成されているらしい。参考までにFC MOTOの住所はJulicherstr. 13。FC MOTOは世界中に発送すると書いてあるし、注文も10カ国の通貨が利用できるのにドイツ式でしか入力できないのはマヌケな話。

とにかく1-2-3 honmachi chiyoda-ku では入力エラーになってしまうので、honmachi chiyoda-ku 1-2-3 で入力して注文した。これでも届くとは思ったが少し心配になったので、翌日「おたくのフォームではエラーになって入力できなかったのでhonmachi chiyoda-ku 1-2-3で入力したけれど、正確な住所表記は1-2-3 honmachi chiyoda-kuである。そちらで修正しておいてくれ」とのメールを出した。

二日後、返事が来た。
「こちらに登録されているのはhonmachi chiyoda-ku 1-2-3 の住所です」


    アホかコイツ?


英語を考えるのも面倒だったので「それはわかっている」とだけ書いて、後は前回の文章をもう一度コピーして返信した。そういえばドイツはサービス砂漠の国だったなと、そのとき思い出した。私とFC MOTOとのコミュニケーションは、それが最後である。


その後、返事はナシ。
もちろん商品も届かない。


注文から1ヶ月後にメールしてみた。
「1ヶ月前に注文したが、いつ発送するのか教えてほしい」


返事は来なかった。
ちなみにFC MOTOはバイク用品通販サイトでは大手である(たぶん)

それからしばらくたったゴールデンウイーク前、ドイツ在住の知人に電話した。カクカクシカジカなので、ゴールデンウイークが過ぎても商品が届かなければ、済まないが一度電話で問い合わせてくれないかと頼んだ。ガッテンショウチ!と快諾される。そのときには、もう安全靴は届いていたし、もしカネだけ取られて商品が届かなくても、たいした金額でもないので、これも勉強のうちくらいのつもりだった。


ところがゴールデンウイークの終わり頃(ドイツにGWはないが)、見慣れないメールが届いたので開いてみると、銀行からクレジットカードの返金があったとの内容。ネット通帳を開いてみるとFC MOTOが返金してきた模様。

もちろんFC MOTOからは何の連絡もない。なお現在もFC MOTOの私の注文記録のページを見ると、発注したときと同じく「処理中」となっている。とことんクソ会社である。


ドイツの知人によると、ドイツではクレームは客から何度も問い合わせなければラチがあかないそうである。店側が自発的に対処するケースはまずないとの話。またなぜか、店が客に丁寧な対応をしたとしても、客が礼を言うこともないらしい。世界各国いろいろある中で、ドイツはまともな国の最右翼だと思っていたのに、何とも不思議な一面を持っている。暇なときに「商品はいつ届くのか」とメールをし、返金したといわれれば「受け取っていない」と言い返してやろうと思っている(^^ゞ


ところで写真のブーツはFC MOTOで買うと送料込みで1万8452円である。関税が取られるかどうかは運次第だが、取られたとしてもたぶん3000円ほど。実はアルパインスターは国内にも代理店があって、日本価格はなんと3万4440円! 87%増し!ボッタクリもいいところである。

でも、またいちから探すのも面倒になって買っちゃった。
さすが日本の会社、注文して3日後には届いた。
このブーツが欲しかったはずだったのに、なにか損したような気分。

以上、ドイツ・サービス砂漠の顛末でした。

wassho at 08:10|PermalinkComments(13)

2011年05月12日

FC MOTOはクソ会社

さて、ドイツのサービス砂漠・腹立ち日記である。

発端はバイク用に買ってはみたけれど、片足1.2キロもある重すぎるブーツ。グリーンのブーツなんて滅多にないからデザイン的には気に入っていたのに、やはり重すぎる。自宅から5〜6分のガレージに行くのもイヤになる。これじゃとてもバイクツーリングを楽しめないから、三浦半島〜湘南ツアーを最後に買い換えることにした。

後で知ったのは、ブーツが1.2キロもあると書いたエントリーで「災害現場で活躍する安全靴」でも1.12キロだと書いたのは間違い。リンク先のデータをみると1,120g/足と書いてあるが、足というのは左右両方の靴という意味だった。そういえば靴は左右セットで1足、2足と数える。つまりあの頑丈そうな靴でも片足560グラムである。だから片足1.2キロもあるブーツというのがいかに重いかわかる。ちなみにブランドはホーキンス。生まれて初めて買ったけれど、もう二度と買うことはないだろう。


「/足が」左右両方の靴の重さだとなぜ知ったかというと、安全靴を買ったから(^^ゞ バイク用の商品というのは何でも高い。バイク人口はドンドン少なくなっていて少量生産しかできないからだろう。安全靴は安いし、先ほどのエントリーにも書いたようにカジュアルなデザインもたくさんあることを知った。

ただ、その気になって探すと気に入ったものはほとんどなかった。バイク用シューズとして私が考えていた条件は

■丈夫で安全→これは安全靴だから問題なし。

■ハイカットでくるぶしをカバーする→このタイプはたくさんある。

■ひも靴でないこと→安全性が求められるのは転けたり事故ったりの時である。そんな時に、何かのはずみで靴ひもがチェンジペダルやステップ(バイクで足を置くところ)に引っかかったりしたら困る。カジュアルなデザインの安全靴はたくさんあると書いたが、そのタイプはほとんどひも靴だというのが調べてみてわかった。

■黒じゃないこと→これは好みの問題。革ジャンも革パンもバイク用は黒以外を選んでいる。

結論として、カジュアルな安全靴には色のバリエーションが一杯ある→カジュアルな安全靴はひも靴である→ひも靴でないのはトラディショナルな安全靴→それらはほとんど黒しかない(/o\)


それでも、あれこれネットで画像検索しながら探したのがこの商品。
シモン安全靴


ひも靴ではあるが上の方のベルトに挟めるから問題なし。ただし写真ではオフホワイト×黒に見えるオフホワイトのところはもう少しグレーっぽい。つまり写真で見えるほど明るい感じはしない。ただそのことはネットでの書き込みでわかっていた。それでも購入したのは、これ以外に私の条件を満たす安全靴がなかったから。それとなんと送料込みで2980円だったから!


メーカーはシモンという安全靴では一流のメーカー。少し前のモデルで、在庫限りの商品なのが安い理由らしい。それでも定価で4800円だから安全靴はやっぱり安い。購入したとき在庫のある一番小さなサイズは26.5センチだった。デザインを見ると幅が広そうだから、私の足には少し大きいかもしれない。もしそうでもインソールを入れれば何とかなると判断。それにハイテクインソールを入れた方が履き心地はよくなる。全然見当外れでも2980円の勉強代で済む。


ネット通販で届いた商品を実際に履いてみると、予想通りハイテクインソールを入れてぴったりとフィットした。おかげで履き心地も2980円の靴とは思えないくらいソフトになってメデタシメデタシ。いわゆる質感はお世辞にもいいとはいえない。それでも、ちょっと離れてみれば、まさかこれが2980円だとは誰も思わないだろう。できるだけ明るい感じにするために、靴紐をオフホワイトの色に合わせたものと取り替えた。


足首のところのベルトはマジックテープで締めるようになっている。でも、あまり締まらない。だからちょっと違和感はあるものの、靴紐のところでしっかり締まっているから実用的には問題ない。ただ写真じゃわかりづらいが、この安全靴はスニーカータイプだから踵(かかと)がない。土踏まずのところが少しへこんでいるだけ。私は靴の踵をステップに引っかけて乗るほうが、足がどの場所にあるかわかって乗りやすい。(バイクに乗る人しかわからない話でゴメン)。あと写真の反対側には蒸れ防止のための空気穴が2つ開いている。寒い季節にはツライかもしれない。でもトータルではいい靴だと思う。定価の4800円でも充分にリーズナブル。さっき調べたら、まだ在庫はあるみたい。


ただしこの安全靴は、別のブーツが届くまでのつなぎ&予備用として購入した。問題はそのブーツ。例によって前振りが長くなったので、腹立ち日記本編は次回に。

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2011年03月06日

バイクの革ジャンの話

この週末はいい天気だったけれど、
何かと溜まった仕事があるのでバイクには乗れずで残念。

というわけで土曜日曜は、自宅にこもりきって仕事をしていた。
ところでこの2日間、暖房はほとんどつけていない。
えっ? バイク買ったら電気代払えなくなったのかって?
う〜ん、今のところ大丈夫(^^ゞ


なぜかというとバイク用の革ジャンを買って、それを家の中でも着ていたから。 
そんなにうれしいのかって? うれしいけれど、初めて野球のユニフォームを買ってもらった子供じゃないから、別にうれしくてうれしくて革ジャンを家の中で着ていたわけじゃない。正解は革ジャンを体に馴染ませるため。


革ジャンの中には、とっても固い革を使っているものがあって、体に馴染むまで3年かかるとか、新品のうちは脱いで床に置いたら革ジャンがそのまま立つ!ーーーというようなものがある。固い革=安物ではなくて、一部の革ジャンマニアが好む高級ブランドにそういうハードな製品がある。私が買ったのはそういうタイプではまったくなくて、ソフトな仕上げ。それでもやっぱり最初はどことなく窮屈。

自宅では、ずっとデスクワークをしていたから身体はあまり動かしていない。それでも2日間着ていたらずいぶん身体に馴染んだ感じがしてきた。実は来週もバイクに乗れそうにないのだが、早くこれを着て乗ってみたい。気温的には来々週あたりのほうが革ジャン向きかもしれない。

ちなみに革ジャンは風を通さないから寒い季節向きのように思われがち。しかし気温がとても低いと、革もとても冷たくなって、その冷たさが身体を冷やすので、あまり真冬には向かない。それにバイク用の革ジャンはタイトフィットだから、革ジャンの下にあまり着込めない。



35年ぶりのリターンライダーにとって、昔と一番違うのはバイクそのものより、バイクウエアに対する安全性の考え方である。35年前にはレースの世界をのぞけば、そんな考えはなかった。私が一番好んで着ていたバイクファッションはアロハシャツに半ズボンである(^^ゞ ヘルメットも暑いので夏はほとんど被っていなかった(まだ法律で義務化されていなかった時代である)。

いつの頃からか、街で走っているバイクを見て「夏でも長袖を着ているなあ〜、手袋までしているなあ〜」と思っていた。そして今の(いつからそうなったかは知らないが)バイクウエアはいろんなプロテクターが仕込んであって、転倒などしたときに多少は身体を守るようになっている。肩と肘が一番ポピュラー。その次が背中。胸用がついているものはまだ少ないようである。


ところで問題は、バイク用のウエアメーカーはいっぱいあるのだけれど、カジュアルでおしゃれな感じのウエアを作っているメーカーは、この種のプロテクター装着に熱心ではなく、プロテクターが充実しているメーカーは、元々レース用のウエアなどを作っていたメーカーで、ファッション性に欠けるウエアが多いことである。

もちろんバイク用でないウエアにプロテクターをつけるには、大改造が必要なので現実的でない。ウエアによる安全性なんて考えがなかった35年前は気にもしていなかったことだが、そういう考え・製品を知ってしまった今は、もうアロハに半ズボンでバイクに乗る勇気はなくなってしまった。


というわけで、プロテクターを装着できて、そこそこファッション的に気に入った革ジャンを選ぶのはなかなか難しかった。黒一色なのはパス。やたら派手に胸や背中にロゴの入っているものもパス。バイクウエアのほとんどがそうだけれど、できそこないのスキーウエアのように無意味に部分的にカラー使いをしているものももちろんパス。



革ジャン レブイット
ネットでいろいろ調べて第一候補だったのがこれ。レブイットというオランダのメーカー。胸のプロテクターはつかないものの、肩・肘・背中は標準装備。胸のあたりに穴が開いているの気になったが、真冬には着ないからと妥協。何となくクラシックにレーシングなデザインが私好み。なぜかポール・ニューマンを思い出した。

ところが店頭で見てみると袖が「切りっぱなし」。普通、袖の部分は内側に折り返して縫ってあるはずなのに、革の断面がそのまま。ということで却下。レブイットはどちらかといえば高級ブランドなのに、同じブランドのほかの革ジャンは切りっぱなしじゃないのに不可解。



革ジャン ベロシティ
次に候補になったのがこれ。アルパインスターというイタリアのメーカー。ここはレーシングスーツも作っているので、プロテクターは胸・肩・肘・背中とバッチリ。これもクラシックに少しレーシングな雰囲気。パソコンじゃわかりにくいかもしれないが革は紺色である。



革ジャン ドリフト
同じく候補がこれ。これもアルパインスター。ちょっとレトロにスポーティーな感じ。胸にメーカーロゴが入っているものの控えめな配色。写真じゃギリギリしか見えないが、胸のボーダーの配色は腕の裏側までつながっていて、実物は全体的にもうちょっと明るい感じがする。



どっちにするか迷ったけれど、結局茶色のほうにした。
これの色違い(黒に白のボーダー)は店頭で見たことがあって、何となくイメージがつかめたのに対し、紺色のほうは現物を見たことがなかったので、ストライプやワッペンの賑やかさ加減がわからず、安全策をとったというかーーー。それに紺の革ジャンのジッパー、ちょっと短くねえ?


この革ジャン定価は7万円ほどである。
ところがネットでメーカー直営のショップで買うと500ドル。1ドル85円と高めに計算しても4万2500円。送料44.75ドル(3800円)と関税1200円を取られたけれど、それでも合計4万7500円。日本で買うより2万2500円も安い。もちろんネットで買った。いわゆる個人輸入というやつ。ネットのページは英語だが、基本的に商品をクリックして名前と住所をローマ字で書くだけだから難しいことはない。注文から到着まで10日ほどだった。もちろんサイズは店頭で試着しているので問題なし(^^ゞ


というわけでバイクに乗り始めたら、買い物も賢くなったというお話でした。

wassho at 23:50|PermalinkComments(0)

2011年02月27日

やっぱり重すぎるブーツ

土曜日はバイクで、東京から横浜に入ってしばらくのところにある港北ニュータウンに行ってきた。10年ほど前に、このニュータウンによく行っていた時期があって、土地の造成は終わっているがマンションも住宅も建っていない場所、つまり道路付きの空き地みたいなところがたくさんあったので、バイクの教習所風な練習にはちょうどいいかなと。


ところが当時とは違う道順=違う入り口からニュータウンに入ったため、目指す場所がどこにあるかさっぱりわからず(ちなみに港北ニュータウンはそのエリアの中に駅が7つほどもある広大なエリアである)。出かけるのも遅かったので、ウロウロしているうちに日も傾いてしまい、単なるドライブで終わってしまった。 


久しぶりの港北ニュータウンは商業施設がずいぶん増えて賑やかになっていた。よく考えれば10年前の造成地は、とっくに家が建っているはず。でもまあ交通量は少ないだろうけれど。さいわい港北ニュータウンは公団が切り開いて区画整理した場所以外に、ニュータウンとなる以前から存在していたと思われる「裏山の田舎道」みたいなところがいくつかある。そういうところは多少クネクネしているので楽しめる。


ところで例の、色と形は気に入っていても、とっても重いブーツ。バイク用に買ったのだから、もちろん乗るときは履いている。

ソールの固いのはどうにも我慢できず、あれからハイテク・インソールを買ってきて、オリジナルのインソールを無理矢理はがして入れ替えた(履き心地改善目的のインソールは、そうやって使うのが正しい気がする)。幸いにも多少は革が伸びてきたので足首内側が当たることもなくなった。それで足首のところのバックルを少しきつめに調整したら、踵の浮き上がりも我慢できる範囲に収まった。ブーツの時に履くハイソックスが少し厚めなこともあって、何とかこのブーツは私の足にフィットするようになった。


   でも、重い(>_<)


バイクガレージまで歩いて5分ほどなのに、それだけで疲れる。

今はまだバイクに乗って帰ってくるだけであるが、このブーツでどこか観光地に行ってブラブラ散策しようという気にはとてもならない。家に帰ってきて別の靴に履き替えて出かけると、あまりの軽さにフルマラソンでも走れそうな気がする(^^ゞ 歩かないとはいえ、バイクは信号待ちなどで停まる度に足をステップから降ろしたり上げたりする。足で踏むリアブレーキの感触もつかみにくい。


あまりに重いので重さを量ってみた。

  1.2キロもあった。
  もちろん片足。

1.2キロといわれてもピンとこないかもしれない。
私もピンとこない(^^ゞ


こっちのブーツを計ってみた。400グラム。
もうひとつ革のスニーカーも計ってみたら、やはり400グラム。

スニーカーと較べるのは不公平なので、登山靴を調べてみた。
このページを見ると3000メートル級の山を登るものでも1キロ。そのほかの頑丈そうな靴でも700〜800グラム程度である。


私のブーツはつま先が安全靴のように保護カップがついている。その分は重くなる。ということで安全靴を調べる。なかなか重さのデータが見あたらなかったが、この災害現場で履く釘を踏んでも大丈夫な靴でも1.12キロと私のブーツより軽い。


つまり1.2キロというのは相当重いということである。だいたい私のブーツは山を登ったり災害現場で救助活動をするのではなく、おしゃれブーツのはずである。何でこんな重いのかなあ?


というわけで近々このブーツはバイク用からは引退させて、
ダイエット散歩専用?にしようと考えている。


ところでバイクの時にブーツを履くのは、ひとつは今は寒いから。もう一つは安全のため。転倒などしたときに靴下やズボンの生地より、靴で覆われていた方が脚は安全である。ズボンの裾は事故の時にまくれあがったり裂けたりもする。つま先もケガをしたり爪が剥がれたりしやすいから安全靴のようになっている方が安心。


ついでに。
安全靴って工事現場のイメージしかなかったけれど、こんなカジュアルなものもあった。重さも530グラム! このページには、ほかにも普通のスニーカーのようなものがいっぱいある。う〜ん、こんなマーケットがあるとは全く知らなかった。こんど工事現場があれば、職人たちの足下チェックをしてみよう。


▢▢▢▢▢▢▢▢
後日追記(訂正)
上の災害現場の靴の1.12キロとは両足分の重さでした。
http://blog.livedoor.jp/wassho/archives/52690822.html

wassho at 23:56|PermalinkComments(2)

2011年02月20日

BMW F800R 求むバックモニター

土曜日は3時間ほどバイクで徘徊。
35年前の勘がだいぶ戻ってきた。

発進はもう完璧。空ぶかしせず半クラッチも瞬時だけ走り出せるようになった。しかし停止や減速はバイク用に買ったブーツが重くて靴底が堅いので、リアブレーキの感触がどうもつかみにくく試行錯誤中。(バイクはフロントブレーキを右手で握り、リアブレーキは右足で踏みます)

コーナーリングは交差点程度しか角度のあるカーブは曲がっていないので何とも言えず。しかし35年前のCB550と今回買ったF800Rは約200キロとほぼ同じ重量だけれど、F800Rのほうがバランスがいいというか軽く感じるというか、まあとにかく楽に運転できるのでたぶん問題はないはず。来週にでも造成地のようなところを見つけて、教習所のような練習をしてみようと思っている。急ブレーキというのも超久しぶりに試しておかないと。


バイク操作そのものよりも、やっぱりまだまだ慣れないのは周りのクルマとの間合い。クルマならルームミラーで後方全体の状況把握ができるのに、バイクは左右のバックミラーしかない。つまり真後ろは見えず、これがどうも落ち着かない。それにバックミラーに映る範囲もクルマと較べて狭いし、F800Rのバックミラーはデザイン優先のせいかかなり小さい。

一般にバイクではミラーに頼らずに振り向いて、目視で後方の安全確認というのがセオリーになっている。しかしそれは建前論っぽい。なぜならヘルメットを被っていたら左右の視界は制限されるので、少々振り向いたところで真横しか見えないから。(手で左右の目の外側に壁を作ってヘルメットの状況を再現して振り返ってみてください)


クルマ用だとこんな商品もあるから試してみようかな。それよりもバイクにもナビを取り付けたのに、なぜあれにバックモニターがないんだろう。真後ろと左右の後方を広い範囲でモニターに映してくれれば、かなり安全運転に貢献するはず。ナビメーカー&バイクメーカーの皆さん、ひとつよろしく。もちろん白バイ除けにもなる(^^ゞ


F800Rメーター周り
写真はF800Rのメーター周り。ネットで拾ってきた写真でナビなしの状態。ナビはタンク(じゃないけど)前方の少し盛り上がったところにつく。

ねっ、バックミラー小さいし変な形でしょ。
さっき書いた補助ミラーを貼り付けるスペースもないかもしれない。
バックミラーの外側が湾曲したワイドミラーってないのかな?

メーターは上がスピードメーターで下がタコメーター。
もうちょっとアップはこちら
デザインはオモチャぽくてあまり気に入っていない。
上下に並んでいると視線の移動が大きくて2つのメーターを同時には確認しにくい。
まっ、スピードメーターはあまり見ないからいいけど(^^ゞ

メーターの右にあるのは液晶画面で、走行距離とかガソリン残量とかを表示する。気温や燃費などの表示にも切り替えられる。オンボードコンピューターという名前だけれど、そんな大げさなものじゃない。それにイマドキ白黒画面である(/o\) ただギアが何速に入っているのか表示されるので、35年ぶりライダーにとってはとても助かっている。


ついでに浦島太郎な話。
ガレージの建物の入り口はわずかに段差と勾配があるので、バイクを押して入れるのはツライ。そこでエンジンを掛けて跨ったままソロソロと入ろうとした。ガレージは2カ所のセキュリティを解除して、2つシャッターを上げなければならない。住宅街なので、バイクを入れるまではエンジンを切ってあった。そして準備整いエンジン再始動。

ところがギアを1速に入れるとエンストする。もちろんクラッチは切っている。何度やっても同じ。さっきまで機嫌良く走っていたのに(涙) エンジンの整備が悪いとエンジンが暖まっている状態で再始動できないトラブルが起きることがある。でもギアを入れてエンストするなんて聞いたことがない。

ディーラに電話する。
早速入院かと心配したが、結論を言えばサイドスタンド(写真のピンクのところ)を降ろしてある状態で、ギアを入れるとエンジンが止まるようになっているとのこと。つまりサイドスタンドを引きずって走らないための安全対策。35年前には、そんな仕掛けはなかったよう〜
サイドスタンド


wassho at 22:25|PermalinkComments(0)

2011年02月13日

BMW F800R 納車

本当は金曜日納車で、この3連休はバイク再デビュー連休と思っていたのに、

   金曜日:雪
   土曜日:雨

ということで本日に納車。
まあ金曜、土曜は天候もさることながら、気温もとても低かったので結果オーライだったかもしれない。


昼過ぎにディーラーへ。
いろいろ説明を受ける。高校生の時のバイクとはなにかと違う。チョークは当然としてもアイドリング調整も、なんとヒューズもない。全部コンピュータ制御らしい。予備のガソリンタンク(というか同じタンクの予備の部分)に切り替えるコックもなく、その代わりに燃料計がついている。しかしディーラーによれば、この燃料計は全く当てにならず、ガソリン残量は走行距離から判断してくれとのこと。BMWも結構アバウトである。

ちなみにこのバイクのガソリンタンクはシートの下にある。ガソリンタンクに見えるカバーの下にはバッテリーとかエアクリーナーとかが収まっている。そこを開くにはネジを8つもはずさないといけないから、まだ見ていない。


先週こっそり友人のバイクで練習したので、エンストして恥をかかずにディーラーを後にする。シフトアップは忘れないが、ついクルマのオートマの癖でシフトダウンを忘れて、交差点で止まるときに2~3回エンスト(>_<) とにかくオッカナビックリで家まで戻り、荷物を置いてまたすぐ1時間半ほど乗る。


ひと言で表現するならば、とても軽快なバイク。35年前のバイクと較べても仕方がないけれど、CB550は曲がるにも停まるにもドッコイショという感覚があったように思う。ただ音はCB550のほうがよかった。このバイクのエンジン音はちょっと甲高いし、それに結構うるさい。


家の周りだけを走るつもりが、一旦停止ばかりでイヤになり幹線道路に出る。まっすぐ走らせること、周りの状況をよく把握することに気を取られ、ついシフトアップを忘れがちになり、低いギアで引っ張って爆音をとどろかせながら走ることに(^^ゞ

流れに乗って普通に走れたものの、やっぱりギクシャクした運転なのはいなめない。2気筒エンジンのせいかエンジンブレーキも強めで、そこだけがちょっと乗りにくい。まあ、あと3〜4回乗れば大丈夫と思う。暗くなってきたし、緊張して走ったせいか肩が凝ってきたので本日は終了。


バイク、ガレージにてガレージに収まったバイク。
マンションにはバイク置き場がないので、バイク専用のガレージを借りた。こんな個室が20部屋ほど並んでいる。建物の入り口と、各ガレージのシャッターにセコムの警報装置がついている。盗難に対しては安心ではあるが、その代わりとっても家賃が高い(涙)

wassho at 23:37|PermalinkComments(4)

2011年02月09日

BMW F800R

BMW F800R


突然ですが
バイク買うてもうたぁ(^^ゞ

BMWのF800Rというバイク。
写真はネットで拾ってきたものだけど、
これと同じ形、同じ色。(シートの形は少し違う)
いろんな写真はここに
納車は今週末の予定。

 ※知らない人のために
  BMWはホンダと同じように四輪も二輪もつくっています



昔やっていたサーフィンとバイクは、いつかまたそのうちと思っていた。とりあえずはバイクから復活。サーフィンは仲間がいないとキツイし、今の体重なら特注のサーフボードが必要だし。


バイクに乗っていたのは高校生の時。だから実に約35年ぶりとなる。こういうのを最近はリターンライダーと呼ぶみたい。ネットでいろいろ調べたり久しぶりにバイク雑誌などを読み漁ったりすると、何かと知らない言葉が多く浦島太郎の気分である。



高校生の時に乗っていたのは、このホンダのCB550。ネットで探したら同じ色の写真を発見。黒い色のバイクは当時はめずらしかった。ウ〜ン、今見ても欲しくなるくらいカッコイイ。空冷エンジンは走ると、エンジン=金属が熱せられた独特の匂いがするんだけれど、その匂いまで思い出す。
CB550



去年の正月明けのエントリーに、高校3年生の6月から突然受験勉強を始めたと書いた。その時にバイクは勉強の邪魔になるからやめるはずだったのに、バイクがないと寂しいと思ったので、小さいサイズのバイクに買い換えた。それがホンダのマイティ・ダックス90というこのレアなバイク。自分のバイク以外に、この機種を見かけたことはない。写真のバイクはヘンな色であるが、私のバイクはキミドリ色でポップなイメージがあって気に入っていた。マイティダックス90




でも大学生になってクルマを乗るようになったらバイクは乗らなくなった。まあ、ありがちなパターン。だから私のバイクライフは正味3年間くらいだった。それが35年もたって何でまたとよく聞かれても、別に深い意味や動機はない。単なる気まぐれ、気分転換。バイクについて、あるいはバイクに乗ることについて熱く語る人も多いらしいが、間違ってもそんなオジサンにはならないと思う。


ただあえて自己分析すれば、3つくらいの理由が思い浮かぶ。



その1
暴走する気は全くないとしても、ちょっと生活に新しい刺激が欲しかったかな。ただ新しい刺激というのは、やがてそれが当たり前になり慣れてしまう。もともと熱しやすく冷めやすい性格。「そうだ!バイク買おう」と思ってから1ヶ月たたないうちに契約していたし。だから、あまり長くは乗らないかもとの予感もしている。それに当たり前だけれどバイクは冬は寒いし、夏は暑い。気持ちは高校生の時と変わっていないとしても、身体がどれだけ耐えられるか。


その2
気がつけば早いもので、人生の半分は東京で暮らしている計算になる。その割に東京あるいは関東の事はよく知らないというか、何となくヨソの土地的な感覚がまだかすかにある。それはたぶん、もちろんあちこちには人並み以上に出かけているつもりでも、大人になってからコチラに来たものだから、無駄にブラブラすることがなかったからだとも感じている。ディーラーで、どんな用途でお乗りになるんですかと尋ねられた時に、私は迷わず「徘徊!」と答えた(^^ゞ


その3
歩くMEN'S BIGI などとも呼ばれ、昔はファッショナブルだった(はずの)私も、今や見る影もなくーーー(/o\)。これじゃイカンとの気持ちはあっても、体型の問題もあってなかなかオサレな人種には戻れず。そこでバイクに乗って革ジャンあたりからリハビリを始めようかと企んでいる。そうそう、このブーツはバイク用に買った。ポリシーとしては、いかにも「ライダー」という感じにならないようにしたい。ただバイク専用のウエアは肩とか肘にプロテクターが入っていて、少々転んでも怪我をしないようにできている。ファッションか安全か。その辺が悩みどころ。



   安全運転第一で、しばらくこの新しいオモチャと遊びます。
   最初はテンパッて運転していると思うので、
   もし街で見かけても声をかけないでください(^^ゞ

wassho at 16:58|PermalinkComments(2)

2011年01月28日

初めてのエンジニアブーツ

0a49f482.jpg昨年末に丈の短いブーツを買った。スニーカーよりほんの2〜3センチ長いだけなのかなり暖かい。じゃ、もっと長いのならどうだ!と思って買ったのが写真のブーツ。

こういう形はエンジニアブーツという。なんかヘンな名前。エンジニアがよく履いていたから、そういう名前らしい。しかしエンジニア=技術者というよりは工場などで働くメカニック(機械工)を指す意味のようだ。要は労働者の作業ブーツ。

それが証拠にエンジニアブーツは、工場などで履く安全靴と同じく(重いものをもし落としても怪我をしないように)つま先が保護カバーで覆われている(ものが多い)。作業ブーツならワークブーツでいい気がするものの、ブーツ業界ではひもで編み上げる形式のブーツのことをワークブーツと呼ぶ決まりになっている。


ブーツは一般に黒や茶色が多く、グリーンめずらしいと思う。私はそれが気に入って買ったのだが、店員に尋ねると不人気だったみたい。でもそのおかげで定価の1/3で叩き売られていたのでラッキー。


ところで、ブーツといえば短いブーツの時にも書いたインソールである。当然、今回は最初から少し大きめのサイズでインソールを敷いてーーーと目論む。叩き売られていたこのブーツは最後の一足でサイズは27.5。私の足は26なのでインソールを入れてもちょっと大きいかと思ったが、そのまま履いてみたらけっこうピッタリ。

まったくもって靴のサイズというのは当てにならない。それでも無理矢理インソールを入れてみると、足裏のサイズとしてはよりフィットしたものの、靴の中で足が持ち上がった分、足首の曲がる部分が靴の革に押しつけられてちょっと無理。う〜ん残念。とりあえずインソールなしで購入。


昨日、初めて履いて外出してみた。
丈が長いけれど、履くのはそれほど苦労しない。
ただし脱ぐ時は、一緒に靴下も半分脱げる(^^ゞ

さて履き心地。

     ーーーーーーー重い 

自宅から駅までで、いつもの倍の距離を歩いたように感じる。それとサイズは許容範囲のはずなのに、なぜか踵(かかと)がとっても浮く。この重くて踵が浮く感じは以前に経験したことがあるゾ。スキーブーツのバックルを外して歩いている時だ!

お店でも多少は歩いたんだけどなあ〜
もう少し慣れたり、足が靴になじめばマシになるのかな〜


でもまあ、あまり落胆していない。
実はこのブーツ、歩き心地は少々悪くてもいいのだ。

エッ? 歩かずにブーツを磨いて眺めるのが趣味のブーツフェチかって? もちろん違う。では歩きにくくても構わないこのブーツの使い道とは? 正解はいずれそのうちに。



追伸
書き忘れたけれど、抜群に暖かい。
女性が冬になるとブーツを履く気持ちがよくわかった。

wassho at 17:50|PermalinkComments(0)