コーヒー

2022年04月25日

ティーポットカバーはあるのに保温式のティーポットがないのはなぜ?

コーヒーをフレンチプレス方式で淹れるとき、専用器具は使わずにティーポットを使っている。抽出までの4分ほどの間に微妙に冷めてしまうのがフレンチプレスの難点。それをティーコージー(ティーポットカバー)を使うことで解決したことを以前に書いた。実際に使っているのは100円ショップで買った子供用のニット帽(^^ゞ
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ニット帽の効果には満足している。しかしティーポットが真空断熱のいわゆる魔法瓶構造で保温機能を持っていればティーコージーは不要になるわけで。

けれども、そういう製品がなぜか存在しない。

発想は同じであるが、こちらはコーヒー用。
ドリップで淹れたコーヒーを直接に魔法瓶構造のサーバーに落とすもの。

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そして紅茶用ではAmazonにある数百の商品の中から、
たった1つだけ見つけたのがオランダ製のこれ。
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どうして保温機能を持ったティーポットがないのだろう。ティーコージーがたくさん売られていることを考えると、ティーポットの保温に気を配っている人はそれなりにいるはずなのに。ひょっとしてニッチなマーケットを見つけちゃった?

残念ながら紹介した2つの製品は私の用途には合わない。なぜならどちらも内側にセットできる茶こしがついていないから(コーヒー用のものに茶こしがないのは当然だが)。ティーポットでフレンチプレスを入れるには、ティーポットの中の茶こしでコーヒー殻を取り除き、さらにティーポットからカップに注ぐときに、別の茶こしを使って微粉を取り除くのが私のやり方。

というわけで業界の皆さん、
私が使っているティーポットを割ってしまうまでに、

    保温機能のあるティーポット・茶こし付き

の開発を何卒よろしくお願いします m(_ _)m


ところで魔法瓶ってよく考えるとすごい言葉である。これって若い世代にも通じるのかな。日本の代表的メーカーは象印とタイガー。確認してみると社名は「象印マホービン株式会社」「タイガー魔法瓶株式会社」と魔法瓶の言葉が使われている。ただしどちらもロゴマークには魔法瓶の文字がない。

商品についてホームページを調べると、
魔法瓶構造を持った卓上タイプ(昔、魔法瓶と呼んでいたもの)についての名称は

   象印マホービンは

     マホービン(ガラス)
     マホービン(ステンレス)

   タイガー魔法瓶は

     真空断熱ステンレスポット

つまり象印はマーホービンでありタイガーはポットと微妙なところ。

なおタイガーはもうガラス製の魔法瓶は作っていないみたい。子供の頃に魔法瓶の中をのぞき込んで、何となく不思議な感じだったことが懐かしい。

ところで瓶(びん)というとガラス製を想像する。しかし本来は液体を入れる容器を意味して材質は関係ないようだ。そういえば花瓶は陶器製が多いし、鉄製のヤカンを鉄瓶と呼ぶ。
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だからステンレス製のものを魔法瓶と呼んでも辞書的にはおかしくないのかも知れない。話はそれるが象印は「マホービン」とカタカナ表記で、これは「魔法瓶」の漢字だと古くさいイメージだから変更したのかと思ったら、1961年(昭和36年)の社名変更のときから「マホービン」だった。

さて水筒タイプのものは両社ともに魔法瓶の言葉は使わず、製品によって名称はマグだったりボトルだったりで一定していない。それでふと思ったのは、今はもう真空断熱の保温や保冷ができる水筒ばかりで、私が子供の頃に遠足に持って出かけた、単なる塩化ビニール製の水筒ってないのかな? それは遠足の帰りには少しビニールの匂いのついたお茶になっていたものだ。Amazonや楽天をザッと見る限りそのようだけれど、そのうち調べてみましょう。

wassho at 22:47|PermalinkComments(0)

2022年02月23日

フレンチプレスならティーポットカバーを使おう

先日、ちょっと小洒落たカフェに入った。私はコーヒー党であるが、お店はどうも紅茶の品揃えが自慢のようだったので、そちらを頼んだ。紅茶はティーポットで運ばれてきて、そのティーポットにはティーポットカバーが被せられていた。それで閃いたのがーーー


自宅で淹れるコーヒーはフレンチプレスと、マキネッタで作ったエスプレッソをお湯で割るカフェアメリカーノであることは以前にも書いた。フレンチプレスは専用の器具を使っていたが、ある時、フレンチプレスの「プレス」は味には関係ないから、別に急須でも同じだということに気づき、その専用器具のパッキンがヘタってからは、こんなティーポットを使っている。

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「熱いコーヒー」という表現がよく使われるせいか勘違いしている人も多いが、コーヒーを淹れるには沸き立ての100度ではなく、少しお湯の温度が下がってから入れたほうがおいしい。もっとも温度はどんな味で淹れたいかという好みとも関わり、また器具によっても変わってくる。温度の話は長くなるので割愛。

さて、
フレンチプレス(私はティーポットだけれど)はお湯を注いでから抽出に3分半から4分ほど掛かる。その間にちょっと冷めてしまうのが難点。かなり低めの温度のお湯にしたときはなおさら。

もうおわかりのように、
ティーポットカバーを使えば、それが改善されるのではというのがカフェでの閃き。

次の日、コーヒーが抽出されるまでティーポットをタオルでグルグル巻きにしてみる。いつもと較べて明確にコーヒーの温度が高い。その効果を確認して、ネットでティーポットカバーを調べてみた。ティーコージーともいうみたい。cozy とは「居心地がよい」で「保温カバー」という意味もある。どうやらティーポットカバーは和製英語のようだ。


基本はティーポットにすっぽりと被せる形。
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カバーをつけたまま注げるようになっているものもある。
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編み物でできたものも多い。
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この編み物タイプを見たときに2度目の閃きが。
別にティーポットカバーを買わなくても、ニット帽でいいんじゃない?
もう使っていないニット帽もあるし。

それでとりあえず被せてみようと思ったものの、人間の頭とティーポットじゃずいぶんと大きさが違う。つまりニット帽じゃ大きすぎる。

そこで3度目の閃き。
100円ショップで子供用のニット帽を買ってきた!
ただし100円ではなく200円したけど。
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大きさはジャストフィット。Amazonや楽天で見たティーポットカバーは3000〜4000円くらいだったから、ずいぶん得をした気分。それにコーヒーをこぼしたりして汚れても200円なら気にせず買い換えられる。もちろん保温効果には満足している。

というわけでフレンチプレスでコーヒーを淹れているなら、ティーポットカバーは絶対のお勧め。多くのフレンチプレスの器具はガラス製で、陶器でできたティーポットより冷めやすいからさらに効果的なはず。


ついでに4度目の閃き。

コーヒーが抽出されるまでの間、ティーポットは台所の流し台に置いている。ウチの台所はステンレス製。ステンレスは鉄などと較べて熱伝導率は低いが、それでも金属だから熱を奪いやすい。そこで台所にあったコルク製の「鍋敷き」の上に載せるようにした。ニット帽ほど劇的ではないにしても、多少はさらなる保温力向上に貢献してくれている。

wassho at 17:16|PermalinkComments(0)

2020年09月09日

アイスコーヒーのブレンド

2018年は9月24日に「ほぼ3ヶ月ぶりにホットコーヒーを淹れた」ことをブログにしている。夏が暑すぎてホットのコーヒーは3ヶ月間ほど飲んでいなかったという話。それで本年2020年は本日に久しぶりのホットコーヒー。だいたい2ヶ月ぶりかな。今年も暑かったけれど、超絶猛暑の記憶が未だに残っている2018年よりはマシだったということか。身体は正直なものである。

と思ったら東京の7月と8月の平均気温は、

       7月  8月
  2018年 28.3度 28.1度
  2019年 24.1度 28.4度
  2020年 24.3度 29.1度

と8月に限れば今年と去年のほうが2018年より高い。2018年は7月の気温がやたら高いから、8月になった頃にはもうヘロヘロだったのかな。もっとも気温の平均値だけでは正確なところは語れないので、やっぱりここは1ヶ月早くホットコーヒーを飲んだという身体の感覚を信じることにしよう。

コーヒー豆


ところでこの夏はアイスコーヒーをたくさん作った。淹れる回数が多いということは、それだけ創意工夫する機会も増えるということ。それで発見したゴールデンレシピを。

私の淹れるアイスコーヒーは水出しである。水出しコーヒーは味はいいが香りに乏しいという難点がある。でもアイスコーヒーは冷やすときに香りも飛ぶので、たくさん作るのに手間の掛からない水出しにしている。

作り方は極めてシンプル。豆を挽いてお茶パックや出汁パックと呼ばれる紙の袋に詰め、冷水ポットに沈めておくだけ。そのまま冷蔵庫に入れて6〜7時間で出来上がる。だから創意工夫といっても、できることは豆の分量の加減くらいしかない。

あれこれ試して私がベストだと思ったのは、水2リッターに対してコーヒーメジャーに軽く山盛り8杯分の豆を挽くこと。もっともこれは魔法瓶構造のタンブラーやマグカップを使って氷を入れないで、つまり氷で薄まらずに飲むという前提だし、そもそもが水代わりにガブガブ飲むアイスコーヒーとしてのことだから、人によって好みは違うだろう。

それでポイントは8杯の豆のうち2杯はアイスコーヒー用でない普通のホットコーヒー用の豆を使うこと。比率でいうなら3対1。これでとてもクリアな味わいのアイスコーヒーが出来上がる。いわゆるブレンドの妙。もっともこれは創意工夫というより、暑いのでホットコーヒーは淹れない〜その豆が古くなってしまうとモッタイナイいう倹約精神から生まれたものであるが。


だから是非お試しをというレベルのものじゃない。
何の手間も掛からずに好みの味になって、ちょっとうれしかったというお話。

wassho at 21:58|PermalinkComments(0)

2020年05月12日

断熱マグカップで2杯目のカフェ・アメリカーノ

2年前に「魔法瓶タンブラーは夏の必需品」という話を書いた。
そろそろまた活躍する季節である。
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その時に保冷力があるなら保温力もあるけれど、ホット系は飲み干すまでの時間がコールド系に較べて短いから、それにはメリットを感じないとも書いた。

ーーーが、しかし昨年の秋頃からこんな魔法瓶マグカップを使っている。

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正確にいうなら断熱性のあるマグカップ。
ステンレス製でごく薄い真空層を持つ二重構造になっている。
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どうして買ったかというと、2杯目のコーヒーはチンして温め直すより、熱いまま保温しておいた方が劣化しないと気づいたから。それでフレンチプレスならぬ急須で淹れるコーヒーには魔法瓶水筒を使っていたのだけれど、カフェ・アメリカーノ(エスプレッソのお湯割り)用のエスプレッソは量的に魔法瓶水筒とマッチしないのが気になって。ただしコーヒーを冷ましてしまうことによる味の劣化はエスプレッソのほうが顕著。


断熱マグカップといっても熱は上から逃げるので、その保温力は陶器製のマグカップと較べて「チョットはマシかな」程度である。しかし、この製品にはこんなフタが付属しており、それを被せることで保温力は格段にアップする。
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マキネッタでエスプレッソを淹れる。それを2つ買ったこの断熱マグカップに分けて注ぐ。1つはお湯も注いですぐに飲む。もう1つはフタをしておき、後で再度沸かしたお湯を注いで飲むという使い方をしている。(1つ目は断熱マグカップの必要はないが)


フタは普通の樹脂製で断熱性は持っていない。だから魔法瓶水筒のような保温力はないのだが、2杯目を飲むまでの30分から長くて1時間程度であれば、カフェ・アメリカーノだからお湯も足すのでトータルでは満足できる程度の保温力にはなる。そして冷めたエスプレッソに水を足してチンして温めるより、このやり方のほうがフレッシュな味わいを楽しめるので満足している。

もっとも、そのレベルなら陶器のマグカップにフタをしても同じかも知れない。断熱マグカップを買う時にそこまで考えが及ばなかっただけのこと。クヤしいから断熱マグカップと陶器マグカップにそれぞれフタをした場合の比較実験はしていない(^^ゞ



繰り返しになるが、断熱マグカップはフタをしない限りそれほど保温力は高くない。いつまでも暖かいまま飲めると期待して買っちゃダメよ。でも他にメリットが3つある。


その1は軽いこと。
測ってみると163gだった。陶器のは331gで約2倍の重さ。断熱マグカップの上から1cm当たりまで水を入れると441gになる。同量を陶器に移すと609g。441gに慣れると、たまに609gを持った時に重くていやになるーーーほどのことはないが重たいなあと感じる。人間は楽な方に流れがち(^^ゞ


その2は茶渋がつかない。
今のところコーヒーにしか使っていないから正確にはコーヒー渋。陶器のはきれいに洗ってもいつの間にか茶渋がこびりつく。断熱マグカップの内側はステンレスのままで塗装はされていない。ステンレスには茶渋はつかないものなのか? 半年ほど毎日使い続けて、今のところ漂白剤や激オチ君の出番はない。


その3は飲み口が熱くならない。
陶器マグカップなら最初に飲む時の唇に伝わるアチチという感覚。ごくわずかな不快感なんだけれど、それもチリも積もればナントヤラ。そのことから解放されるのは思ったよりハッピー感あり。

なお飲み口は極薄で口当たりもいい。断熱タンブラーのほうは飲み口が鋭角なのが気になったが、こちらは同じメーカーで構造も一緒なのに、わずかに丸みのある飲み口に加工されている。この飲み口の断熱タンブラーがあるなら買い換えたいくらい快適。


断熱タンブラーほど絶賛お薦めではないが、そこそこお薦めかな。

wassho at 19:07|PermalinkComments(0)

2019年11月27日

コーヒーの微粉の謎

コーヒー豆を挽いた後に微粉を取り除くと、いわゆる雑味が減ってクリアな味わいになる。しかし雑味も味の要素なので、私の感覚ではドリップでは物足りない味になり、フレンチプレスではちょうどいいーーーということを2つ〜3つ前の投稿に書いた。

味の変化をどのように感じるかは個人差があると思うが、変化自体は事実である。
しかし、そこで大いなる疑問。

  どうして味が変化するのだ?
  キチンと挽けたものも、微粉となったものも同じ豆からできたものじゃないか。
  なのに微粉だけが悪者扱いに(/o\)


微粉について実験をした頃、ネットで調べると微粉を取り除くとどうなるかを記したものはたくさん見つかったが、その理由まで言及したものはなかった。今回は調べていないが、多分状況は変わっていないだろう。

その時に考えた仮説はこうである。

お茶を長く湯に浸しておくと渋みが出てしまう。おいしい成分が先に抽出されて渋味は後で抽出されるのだと考えられる。表現を変えれば渋味は抽出に時間がかかる。

お茶っ葉より粉茶のほうが抽出が早い。細かなものほど水分の浸透が早いからだと思う。

これと同じ理屈で微粉はおいしいコーヒーも出しているのだが、その細かさゆえ、あっという間に雑味も出てしまうのではないか。

     まあ知らんけど(^^ゞ


ところでコーヒー豆を挽く細かさ・荒さは

  エスプレッソ細挽き<ドリップ中挽き<フレンチプレス粗挽き

などのように器具によって変わってくる。これもなぜそうするかを説明したものは見たことがないのだが、抽出時間の違いと考えれば納得がいく。エスプレッソは短い時間でお湯がコーヒー豆を通り抜けるだけだから細かく挽く必要があるし、フレンチプレスは標準で4分と長くお湯に浸しておくから粗く挽かなければならない。

もっともこの仮説には欠陥があって、フレンチプレスに細挽きや中挽きを使って抽出時間を短くすればという理屈が成り立つ。ひょっとしたフレンチプレスが考案された頃、フィルターとなる金属メッシュを細かく作れなかったのかもしれない。しかし今のフレンチプレスに装着されているフィルターは充分に細かいし、そもそも私はティーポットで淹れているから関係ない。そのうち実験してみよう。


ところでコーヒー豆を挽く細かさ・荒さは抽出方式による抽出時間と関係してはずなのに、たまに缶コーヒーで「粗挽き」をセールスポイントにしているものがある。抽出方法も表示してくれないと意味ないんだけれど。

多分その「粗挽き」はハンバーグやソーセージのように、粗挽き=野趣あふれる味=男性的のようなイメージ訴求をしたいのだと思う。何とも的外れ。そういえば自分でコーヒーを淹れる人でも「豆は粗挽きに限る」なんて抽出時間を無視して通ぶったことをいう恥ずかしい人がたまにいる。

もっとも嗜好品なんて自己満足の世界であるが。


おしまい
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wassho at 20:35|PermalinkComments(0)

2019年11月23日

フレンチプレスなら微粉は取り除こう その2

微粉を取るには、専用の器具も売られているが茶こしで事足りる。
挽いた豆を入れて揺すればいいだけ。

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ただし微粉は軽いから揺すると、だんだんと上に溜まる。だからワンサイズ小さい茶こしを突っ込んで蓋をするようにして上下を反転させたりしている。でも気長にやれば1つだけでもやれなくはない。

こういった茶こしは100円ショップでもいろんなサイズが売られている。ただし網目の細かさは要チェック。あまり荒いものは適さない。

やってみればわかるが微粉というのはけっこうな量になる。目分量で挽いた豆の5%はあるかな。だから豆の量は気持ち多めに挽く。また振っても振っても無限に出てくるので、ある程度のところで諦める必要がある。(カッターが回転するタイプのミルだと微粉は少ないらしい)

前回に書いたようにペーパードリップだと、微粉を取るとスッキリしすぎて物足りない味になるが、フレンチプレスだとちょうどいいスッキリ度合い。いわゆる雑味のないクリアなコーヒーになる。お薦めである。


実はここからが本題。
どうして微粉を取り除くと雑味がなくなるのだ?


ーーー続く

wassho at 18:08|PermalinkComments(0)

2019年11月21日

フレンチプレスなら微粉は取り除こう

朝と昼はフレンチプレス、夜はマキネッタが私の基本的なコーヒースタイル。
もう3年くらい自宅でペーパードリップは使っていない。
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もっとも以前にフレンチプレスと急須で淹れるコーヒーは同じだと書いた。フレンチプレスはボダムのコロンビアという器具を使っていたのだが、500mlの容量が微妙に小さくてフラストレーションがたまっていた。サイズ的には2杯分のコーヒーを淹れられる計算でも、フィルターでコーヒー豆を押し込むと底に溜まったコーヒーをすべて排出できないのがその原因。


それでフレンチプレスのパッキンがヘタってきたのを契機に、急須じゃないけれど、しばらく前からこんなティーポットを使っている。サイズは750ml。底にコーヒーは溜まらないので、ギリギリまでお湯を入れれば3杯分を抽出できる。
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このティーポットに付属の茶こしは、目が細かくて優秀。
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それでもやっぱりコーヒーカップに多少のコーヒー粉は入ってしまう。
対策として200メッシュのとても細かな網目の茶こしも併用。
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さてコーヒー豆を挽くと、その際に豆が割れて微粉と呼ばれるものも一緒にできてしまう。コーヒー通にはその微粉を取り除いてから淹れる人もいる。

微粉を取り除くと雑味が減ってコーヒーの味がすっきりとクリアになる。基本的にはおいしくなるものの、この雑味というのがクセ者で、味の力強さをになっていたりする。豆の性質・品質や焙煎度合い、その他諸々が影響するから一概には言えないとしても、ペーパードリップで淹れるなら微粉を取り除くと物足りなくなるというのが私の見解。だから微粉の取り除きは、ずっと以前に数回の実験をしただけで終了。


一方でフレンチプレスはペーパードリップよりヘヴィーな味わいである。悪い表現をすれば、ちょっと味に「よどみ」がある。それではと微粉を取り除いて淹れてみたら、これがドンピシャの大正解!


ーーー続く

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2019年10月31日

コーヒーは温め直すより保温しておいたほうが

自宅でコーヒーはいつも2杯分を淹れる。
2杯目は電子レンジでチンして温めて飲む。

それはもう何十年も続けてきた風習。
でも先日から2杯目のコーヒーは魔法瓶で保温して飲むようになった。

使っているのはバイクツーリングで活躍した魔法瓶構造の水筒。
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魔法瓶といっても内部はガラスのビンではなくステンレスの二重構造。ツーリングから帰ってきてもまだコーヒーは温かいほどの保温力があるから、自宅で2杯目を飲む30分や1時間程度では熱々のまま。魔法瓶からコーヒーカップに注ぐときにわずかに冷めるものの充分に許容範囲。


ところで2杯目のコーヒーを

    冷めたのを温め直す
    熱いまま保温しておく

ーーーのどちらがおいしいか。私には保温しておいたコーヒーのほうがおいしいように思う。エスプレッソのお湯割りであるカフェ・アメリカーノの場合は特にその差が顕著。もっともカフェ・アメリカーノではお湯をまた沸かす必要があるが。(今気がついたが、最初にカフェ・アメリカーノを作ってから保温すればいい)

何かと実験好きではあるが、温め直したのと保温しておいたコーヒーの同時飲み較べはしていない。そのうちやると思うけれど、これが気のせいだったらイヤだなあ(^^ゞ

wassho at 23:18|PermalinkComments(0)

2018年09月24日

ほぼ3ヶ月ぶりにコーヒーを淹れる

コーヒー、コーヒー豆

小学校5年生の頃から自分でコーヒーを淹れている。以来、自宅にいてコーヒーを淹れなかったのは数えられるくらいの日数しかないはず。よほどの高熱を出して寝込んだか、二日酔いの後の迎え酒で三日酔いになった時くらいだ(^^ゞ

しかし今年の夏は猛烈な酷暑だったので熱いコーヒーを飲む気になれず、なんと7月、8月は1杯もコーヒーを淹れなかった。例年なら夏はアイスコーヒーも淹れるのだが、暑くてかったるくてそれもなし。もっともペットボトル入りのアイスコーヒーはたまに買っていたが。

少しは涼しくなってきても「コーヒーを淹れない習慣」がついてしまい、淹れ始めたのは数日前から。豆は6月に買って残っていたもの。

それがなくなったので本日コーヒー豆を買いに行った。通販も含めていろんなお店でコーヒー豆を買ったが、今は主に近所のコーヒー豆専門店を利用している。注文を受けてから焙煎するタイプのお店。

話は逸れるが、コーヒーは焙煎したて・挽きたて・淹れたてがよいとされる。しかし私は焙煎直後の豆は、どこか焦げたような味が感じられて好きじゃない。2〜3日目当たりが一番おいしいと思う。

さて店員とは顔なじみである。お店に入るなり「お久しぶりです」と挨拶された(>_<) 夏が暑すぎたのでコーヒーを飲んでいなかったという話をすると、店員から「そうですよね〜」との返事。飲んでいなかったのは私だけではなくて、7月8月は売り上げガタ減りでヤバかったらしい。なんとなくお店に行きづらい気持ちもあったが、それを聞いて安心した(^^ゞ

夏の暑さと売り上げとの関係では、ビールやアイスクリームがすぐに思い浮かぶ。しかし、まったく意識していないものも影響を受けているのだと実感。ちょっと視野が狭かったかな。これから血中カフェイン濃度を高めて頭を回転させよう。

wassho at 21:59|PermalinkComments(0)

2017年08月24日

アイスコーヒーは水出しで

夏になるとアイスコーヒーを作る。アイスコーヒーはホットコーヒーと違って、冷蔵庫に入れて数日ならあまり味は変わらない。だからまとめて作る場合が多い。まとめて作るとは時間が掛かるということである。私はマキネッタで淹れるのでなおさら。かなり面倒な作業となる。

同じく夏になると水出しの緑茶も作る。お茶パックや出汁パックと呼ばれる紙の袋に茶葉を詰めて、冷水ポットに沈めておくやり方。


そして、今年の夏のある日に閃いた。コーヒーも水出しできるのだから緑茶と同じやり方でいいのじゃないかと。

やってみたら大成功!
今までの方法と味に差はなし。
そして、あの手間は何だったんだと思うくらいに簡単。

2リッターの冷水ポットに対して、コーヒー豆(深煎り)はコーヒーメジャー10〜12杯分くらい。一晩で出来上がる。コーヒー豆の量や挽き方、抽出時間に研究の余地はありそうだが、今のところ極めて大雑把。濃すぎたら水で薄めている。


水出しコーヒーにはマニアも多い(お茶パックを沈める方法じゃないが)。しかし味はしっかり出て甘味も強いけれど、香りが立たないので私はあまり好きじゃない。でも作り置きするアイスコーヒーなら、どう淹れようと香りは最初だけだからあまり問題にならない。

とにかく手間いらずだから、アイスコーヒーをガブガブ飲みたかったら水出しがお勧め。


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2017年08月08日

コーヒーを淹れるのは急須で充分

急須

朝に飲むコーヒーを淹れるのにドリップはやめて、フレンチプレスを使っていることを昨年末に書いた。またフレンチプレスではコーヒーの粉がわずかに混ざるので、カップに注ぐ時に茶こしを使っていて、だったら急須と茶こしだけでもいいんじゃないかとも書いた。


遅ればせながら実験してみた。

  急須に挽いたコーヒー豆を入れ、 
  湯を注ぎ4分後に、
  茶こしで漉しながらカップに注ぐ

実験する前からわかっていたが、急須で淹れたコーヒーはフレンチプレスで淹れたものと100%同じ味がする。原理的にはまったく変わらないのだから当たり前。


ところで日本の家庭(の一部で)でレギュラーコーヒーを淹れるようになったのは昭和40年代になってからだと思う。当初に使われていたのはサイフォンで、やがて器具が安価で手入れも簡単なペーパードリップが主流になった。コーヒーメーカーも基本的にはペーパードリップである。

考えてみると日本人は、コーヒーとは特別の器具を使って淹れるものと信じて疑わなかったことになる。おそらく見た目も味もお茶とはまったく違う飲み物だから、海外のやり方をそのまま真似て、急須という発想は生まれなかったのだろう。それに紅茶だって昔は茶こしごとカップに浸す淹れ方だった。ティーポットなんてものが知られるようになったのはずっと後になってから。そしてなぜか同じ機能なのに、急須とティーポットは使い分けるものだと思っている。和と洋は区別する発想は意外と根深いのかもしれない。そういやスパゲッティはフォークなのに焼きそばはお箸だ。あっ、焼きそばは中国か(^^ゞ


さてフレンチプレスは抽出が終わった後にメッシュのフィルターをポットに押し込んで、コーヒー豆がそれ以上お湯に触れるのを防ぐ、つまりコーヒーが「出過ぎ」ないようにする機能がある。これは急須にはできない芸当。自宅の急須は小さくてカップ1杯分しか容量がないから、急須に入れっぱなしにしておいたコーヒーがどんな味になるのかはまだ試していない。でも淹れた分だけを飲むのなら関係ないし、もしお代わりも一緒に淹れたいのなら、どうせ温め直すのだから最初から別のカップに注いでしまえばいいだけのこと。


まあとにかく急須と茶こしがあれば、コーヒーと日本茶そして紅茶にも対応できる。シンプルに暮らしましょう。私はフレンチプレスを買っちゃったので、それを使うけれど。



ついでに
  カップの上に広げて淹れるドリップバッグ式のコーヒー。
  お茶や紅茶のように、カップに沈めるティーバッグ式のほうが簡単で便利と思う。
  ここはひとつ柔軟な発想で商品開発を。

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後日追記
現在使っているのは、こんなティーポット
http://blog.livedoor.jp/wassho/archives/53338681.html

wassho at 08:02|PermalinkComments(0)

2016年12月23日

フレンチプレス その2

フレンチプレスの使い方は簡単である。

  1.ポットの中に粗目に挽いたコーヒー豆を入れる。
  2.お湯をポットに注ぐ。
  3.フィルターを引き揚げた状態で上蓋をはめる。
  4.4分待つ。
  5.フィルターを押し下げる。
  6.カップにコーヒーを注ぐ。

これだけで基本的にテクニックは必要ない。誰が淹れても同じレベルになるのがフレンチプレスのいいところ。お湯を一気に全部注ぐ、あるいは最初はドリップの時のように蒸らす程度に入れる、お湯を注いでからスプーンでかき混ぜるなど、いろいろ試してみたがほとんどコーヒーの味は変わらない。

ドリップだと低めの温度のお湯で入れると甘みが出て、高めだと苦みが強くなるが、そういう差もなぜかあまりでない。お湯に浸している時間が長いからかな。しいていえば豆の挽き度合い。使っているミルの目盛りは8まであるが、今のところ6に設定。ちなみにマキネッタの時は2で、ペーパードリップでは3.5にしている。

言葉で味の表現は難しいが、ペーパードリップとマキネッタで作るカフェ・アメリカーノの中間くらいのイメージで、やや深めでまろやかな味となる。ドリップで丁寧に入れた時のような繊細さやキレのよさはない。フレンチプレスで繊細さを出すテクニックをひとつ思いついているのだが、まだ試していない。


ところで新たに購入したフレンチプレス器具の容量は500ml。マグカップ2杯分用として選んだことは前回のエントリーに書いた。でも、これが微妙に小さかった。私はカップの上までナミナミと注ぐのが好きなので、500mlだと2杯目の時に1センチほど足りなくなる。買ったのはボダム(メーカー名)のコロンビアという製品で、容量は350ml〜500ml〜1000ml〜1500mlという区分。500mlでは足りないかなあ、でも大は小を兼ねるといっても1000mlじゃ大きすぎるしと悩んでの選択だった。実は他のメーカーも同じような容量区分のラインナップだったと認識していたのだが、今改めて調べてみると600mlとか800mlを出しているメーカーもあった(>_<)

金属製のフレンチプレスを選んだのは、前回に書いたようにガラス製だとすぐ割ってしまうのが一番の理由。もうひとつは魔法瓶構造による保温性も魅力だった。フレンチプレスは好みによるが4分ほどコーヒー豆をお湯に浸すことになる。ガラス製だとその間に冷めそうな気がしたから。でも、この保温機能がショボかった。上蓋は魔法瓶構造になっていないし、ポット部分もお湯を入れて触ると熱くなっているから保温性能は推して知るべし。続けてお代わりを飲む場合は大丈夫でも、30分ほど間隔が空くと温め直したくなる。

また上蓋にはプラスティック製の内蓋のようなものがついており、その一部にスリットが切ってあって、そこを通ってコーヒーが注ぎ口に流れていく仕組み。
こちらの写真を参照

先ほど書いたように容量が足りないのでポットにはギリギリこぼれないレベルまでお湯を入れている。スリットと注ぎ口の位置が一致していると、上蓋をセットした時やフィルターを押し込む時にお湯があふれ出してしまう。だからスリットは注ぎ口と違う向きにしておいて、カップに注ぐ時に上蓋を回してスリットの位置を注ぎ口に揃えている。上蓋は魔法瓶構造ではなく単なる金属板だから、とても熱くなっており、それを回す時に指がアッチッチとなる。これが目下の最大の悩み。


フレンチプレスの欠点は抽出し終えたコーヒー豆を捨てにくい点だろう。ペーパードリップならフィルターごと捨てられるし、マキネッタもバスケットと呼ばれる部分でコーヒー豆が湿って固まっているので、ゴミ箱の上でそれを降ればポトリと落ちる。フレンチプレスの場合はかなり水分を含んだ状態のコーヒー豆であり、ポットを逆さまにしても全部は落ちてこない。手でゴミ箱にかき出したとしたら水もゴミ箱に入るし、完全にコーヒー豆を捨てたいなら、さらに水を足してゆすぐようにして捨てなければならない。シンクに三角コーナーがあればそこで処理すればいいが私の家では使っていない。

それでどうしているかというと、そのままシンクにバシャーッと(^^ゞ 最初は少し気になっていたが、数ヶ月ほぼ毎日使って排水溝が詰まることもないから大丈夫みたい。



フレンチプレスのフィルターは金属のメッシュでできている。
フィルター

かなり目は細かいが、フィルターを細かなコーヒー豆がすり抜けることもあるし、フィルターの縁からコーヒーに混ざることもある。それが気になる人はカップに注ぐ時に茶こしを使うといいだろう。私は気にならないタイプのつもりだったが、試しに使ってみると、やっぱりコーヒー豆が混じっていない方が快適なので、今は使うことが多い。

それである時に気がついた。フレンチプレスはポットでお湯にコーヒー豆を浸して、抽出したコーヒーに豆が混ざらないように金属のメッシュを挟んだだけの構造である。それだったら、急須と茶こしの組み合わせと同じじゃないか!!!

まだ試していないけれど、そのうち急須でコーヒーを淹れてみようと思っている(^^ゞ


おしまい

wassho at 20:25|PermalinkComments(0)

2016年12月22日

フレンチプレス

2012年にマキネッタという器具でコーヒーを淹れていることを書いた。それでイタリアンなアメリカンであるカフェ・アメリカーノを楽しんでいる。ただし少々ヘビーなコーヒーとなるので、朝に飲むコーヒーには普通のペーパードリップでという使い分けをしてきた。

でも数ヶ月前からペーパードリップはやめて、おもにフレンチプレスを使っている。こういう仕組みの器具なのだが日本での知名度はあまり高くない。なぜか紅茶をこれで出す喫茶店とかもある。しかし紅茶にこの器具を使うのは日本だけの風習のようである。フレンチプレスはヨーロッパでは広く普及していて、映画やドラマのキッチン・シーンでも何度か見たことがある。ちなみにフランスではフレンチプレスとは呼ばないらしいのがおもしろい。


ドリップからフレンチプレスに替えたのは、マキネッタを使い出してからだんだんとドリップで淹れるコーヒーに物足りなさを感じてきたから。マキネッタはカフェ・アメリカーノというお湯割りにしているとはいえ、エスプレッソベースだから濃いめのコーヒーとなる。でもドリップと比較しての物足りなさとは味の濃い薄いとは関係ない。

ポイントはコーヒーオイル。ピーナッツほどじゃないけれどコーヒー豆にも油分が含まれている。コーヒーを淹れる時にそれも抽出される。しかしペーパードリップ、ネルドリップ、サイフォンなど繊維系のフィルターを使う器具では、お湯に溶け出した油分がそこで漉されてしまいコーヒーの中には残らない。マキネッタやフレンチプレスは穴やメッシュの金属フィルターなので、コーヒーオイルも含まれたコーヒーが出来上がるという理屈。

それでこのコーヒーオイルが、結構コーヒーの味を左右する存在と気付いたわけ。具体的にはコーヒーオイルによって甘みが増すように私には感じられる。甘みといっても砂糖のような甘みではないが、説明しにくいので省略。


実は以前からフレンチプレスの器具は持っていた。これは上蓋に開閉式の飲み口がついていて、そこから直接コーヒーを飲むことのできるポータブルタイプ。買ったのはかなり前で、なんのために買ったのか、そしてなぜほとんど使っていなかったのかも思い出せない。でもある日、これが家にあることに気づきフレンチプレスのよさを再確認したしだい。
350



たぶんアウトドア用に買ったと思われるポータブルタイプのフレンチプレスは容量350ml。朝はマグカップに2杯コーヒーを飲むので、自宅用としてはサイズが小さい。それで今回買ったのがこちらのタイプ。容量は500ml。
500

フレンチプレスはガラスでできた製品が多い。同じ500mlでガラス製なら2000〜3000円だが、金属製で魔法瓶構造になっているこれは8000円ほどする。こちらにしたのはユーザーコメント欄に「ガラスのフレンチプレスを割ってしまったので、今度はこちらにしました」というコメントが多かったから。私はなぜかコーヒーサーバー(ペーパードリップの時にコーヒーを落とすガラスの容器)と相性が悪くよく割ってしまう。25年ほど前に1ヶ月に3つ割ったことがあり(^^ゞ それ以来ガラスのコーヒーサーバーは使わずに、牛乳を温めるような小さな鍋に棒を2本渡して、その上にドリップの器具をセットして使うという特殊な方法で淹れている。


フレンチプレスで淹れたコーヒーには基本的に満足している。しかし使ってみて気付いたこともいろいろあった。


ーーー続く

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2013年08月18日

和風で冷たいイタリアンなアメリカン

アイスコーヒーの話である。
以前に紹介したエスプレッソのお湯割りであるカフェ・アメリカーノは、少し濃いめなのでアイスコーヒーにしてもいける。


作り方はこんな感じ。

お湯割りするのと同じ分量の水を鍋に入れ凍らせておく。そしてマキネッタに溜まった熱々のコーヒーを、鍋の氷の上にバサーッと。氷はわずかに残って、かき混ぜたら消えてなくなる程度に溶ける。つまり出来上がった時点で冷たいアイスコーヒーになっているのが、この氷鍋方式のメリット。

アイスコーヒーを普通にドリップで淹れたら熱々のコーヒーなので、しばらく放置して冷まさなければならない。冷めても、ぬるい程度じゃコップに入れた氷がすぐ溶けてアイスコーヒーが薄まってしまうので、さらに冷蔵庫で冷やす必要がある。もっともドリップで淹れるコーヒーの濃さを調節して、氷が張った鍋の上に注げば同じことになるが。でもまあ私はカフェ・アメリカーノのほうが好きなので。

氷の代わりに普通のコーヒーを凍らせて、ブラックアイのアイスコーヒー版も考えられる。でもアイスコーヒーは暑い時にガブガブ飲みたいので、ブラックアイじゃ濃すぎるような気がして今のところ試していない。手間を考えるなら普通にブラックアイを作ってから冷やしたほうがいいかもしれない。

この作り方の難点は、マキネッタはもともとエスプレッソを淹れる道具であるから容量が少ないこと。まとめてアイスコーヒーを作るにはマキネッタで何回も抽出しなければならない。熱せられたマキネッタを分解する時は火傷に気をつけなければならない。アイス用に大きなマキネッタを買うか去年の夏から検討中だが、ついグズグズと決断を先延ばし。



私は、ホットのコーヒーはクリームだけを入れて砂糖は入れない。でもなぜかアイスコーヒーは少し甘みがあるほうが好き。あるとき、思いつきでガムシロップの代わりにきな粉を買って入れてみた。ほのかな甘みときな粉の香りがなかなか美味しい。きな粉のコクもあるのでクリームも必要ない感じ。バイクでツーリングに行く時も、このきな粉入りアイス・カフェ・アメリカーノを水筒(魔法瓶)に入れて持っていく。きな粉は大豆なのでタンパク質だが、ミネラル分もかなり豊富。だから水やお茶を飲むより、熱中症予防にもいいのではないかと思っている。

ただし、きな粉はコーヒーに溶けない。かき混ぜれば拡散しているが口の中に粉っぽさを感じるのはいたしかたないところ。


マキネッタを持っている人はあまりいないだろうけど、市販のアイスコーヒーに、きな粉を入れても美味しいと思うよ。

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2013年01月12日

コーヒーにシナモン

出張本来の目的は幸いにも順調。
でも残念ながら楽しいイベントはなし。
というわけで本当はもっと違う形で書くつもりだったテーマを先行披露。

写真はホテルの部屋で。部屋の備品の電気スタンドの下にあるのは、カップにセットしたドリップ式のコーヒーパック。では隣にある調味料は?
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それはシナモン。
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実はしばらく前からシナモン中毒
トーストにはもちろん振りかける。正月にはお餅でも試してみた(^^ゞ
そして今やシナモン抜きのコーヒーは考えられない。
というわけで出張にもシナモン持参。

自宅で使うのは主にシナモンスティック。それでコーヒーをかき混ぜるのが一般的だが、あまり経済的ではないので3センチ位にカットしてマキネッタのサーバーに転がしておいたり、ドリップの場合はコーヒーカップに沈めたり。(そうすれば何回かは繰り返し使える)

今回の出張ではお手軽にシナモンパウダー。どこでも売っているが念のため東京から持参。ドリップパックとミネラルウォーターは現地調達。問題はお湯。今やたいていのホテルに電気湯沸かしポットが備わっているが100パーセントとは限らない。だからドリップパックが一般的になった頃から、かなり昔に海外旅行用に買った湯沸かしヒーターを出張に持参している。シナモン中毒の前にコーヒー中毒である。今回のホテルには電気湯沸かしポットがあったから、湯沸かしヒーターの出番はなし。実は湯沸かしヒーターは買ってから一度も使ったことがない。


シナモンパウダーはコーヒーに直接振りかけても良いけれど、パウダーがコーヒーに溶けるわけではなく、コーヒーが粉っぽくなるからドリップパックに振りかけて、そこにお湯を注ぐという方法で淹れている。

ドリップパックレベルのコーヒーでもシナモンコーヒーにすると、それなりに満足できる味になる。それとコーヒーを飲み残して冷めた場合、それは元コーヒーだった冷たい液体。飲んでおいしいものじゃない。でもシナモンを入れてあると意外とおいしい。ときどき、わざと飲み残すこともある。


シナモンコーヒーがどんな味がするかを説明することは難しい。コーヒーが好きならパウダーでもスティックでも、数百円のレベルだから、ものは試しにやってみて。

実はシナモン以外のスパイスを使ったコーヒーも試行錯誤中。そちらはまだ満足できるレベルに達していない。おいしく淹れられるようになったらブログで紹介するので乞うご期待。

wassho at 23:24|PermalinkComments(0)

2012年09月28日

ナイスカットミル 続き

3月に書いたコーヒーミルのエントリーを読んだ人から、ナイスカットミル(私が買ったミル=コーヒー豆を挽く器具)購入のいきさつをもう少し教えてくれというリクエストがあった。ナイスカットミルとボダムというメーカーのミルで迷っているらしい。とりあえず2つとも買うのが確実な解決策とアドバイスしておいた(^^ゞ



改めて自分のブログを読み直してみるとコーヒー関連のエントリーを

   3月に6つ
   5月に3つ
   6月に2つ

書いている。(全部にリンクを張るのは面倒だから、興味があったら上の月別のリンクからスクロールしてね)


3月29日のエントリーで、プロペラ式以外の電動ミル(家庭用)を

  Aタイプ:家電的なデザイン。値段も様々。
  Bタイプ:業務用のミルのミニチュア版。Aタイプより値段は高い。
  Cタイプ:エスプレッソ用の豆を挽くことに特化した、あるいはそれを
       売り物にしているもの。

の3つに分類した。

それで家電的デザインのAタイプ。
(具体的な機種紹介は3月31日と3月27日のエントリーで)

ネットでチョコチョコと調べると、このタイプは挽かれたコーヒー豆が落ちる容器がプラスチック製なので、コーヒー豆が挽かれるときに発生する静電気によって、コーヒー粉が容器にへばりつくことがわかった。

プロペラ式のミルでも静電気が発生して、コーヒー豆を挽いた後に、ミルを逆さかにしてトントン叩いたくらいではすべて落ちず、容器から指で書き出してやる必要がある。プロペラ式の場合は、そこにカッターがあるわけで、多少触れたくらいで指が切れるわけでもないのだがちょっと緊張する。それに水洗いでもしない限り、へばりついたコーヒー粉は容器に多少残るから見た目にも汚い。電動式のミルを使ったことがない人にはイメージしづらいと思うが、とにかくこの静電気というのはやっかいなのである。

というわけで、この時点でAタイプは私の購入対象から外れた。価格的には魅力的だったんだけれどーーー。ただしAタイプでもボダムのビストロというミルは、容器がガラス製で静電気が少ないという評判だったので最終選考リストに残る。



業務用のミルのミニチュア版のBタイプは静電気の発生が少ないとされている。Aタイプのボディがオールプラスチック製なのに対して、Bタイプは金属部分が多いからかもしれない。(ナイスカットミルの場合、パッと見はすべて金属のように見えるが、実は土台部分とモーター部分を支える柱はプラスチック製)。ただし容器の材質は「みるっこ」とナイスカットミルが金属製、ボンマックはプラスチックである。ボンマックは静電気的には厳しいかもしれない。

となるとBタイプでは「みるっこ」とナイスカットミルの比較になる。当時の実売価格は

  みるっこ     3万8000円
  ナイスカットミル 1万5000円

結論を出すのに時間は掛からなかった(^^ゞ
それと、どちらも昔からあるコーヒーミルのデザインだが、ナイスカットミルにはシルバーのモデルがあって、ちょっとクラシックモダンなイメージに見えるのも気に入った。


さて最後はナイスカットミルとビストロの比較である。ビストロの実売価格は1万2000円だから大差はない。ただしデザインのテイストは180度違う。またビストロには6色のカラーバリエーションもあって、オレンジやキミドリはポップで見ているだけで楽しそうである。私は朝用、夜用、エスプレッソ用と3種類のコーヒー豆を使い分けているので、本当はビストロを3色「大人買い」したかった。



結局、最終的にはナイスカットミルを選んだわけだが、その決定に特に大きな理由はない。違う日に購入したらビストロを(1台)買っていたかもしれない。それくらいの気分的な判断。

あえて分析的に考えれば、

1)
置き場所の関係で、安定感のありそうなナイスカットミルの方が自宅に適していた。

2)
ビストロの容器には蓋(ふた)がついている。蓋があれば、それを取ったり付けたりの手間が掛かる。対してナイスカットミルは単なるカップ。埃の多いところに置いておくわけでもなく、蓋がない方が楽でいいかなと。

3)
ボダムは家電メーカー、カリタは業務用品のメーカーである。ナイスカットミルは家庭向け製品とはいえ、なんとなくボダムよりは丈夫で長持ちしそうな気がした。


ミルの性能、あるいはコーヒーの味の違いについては最初から考慮しなかった。同じような方式で挽くからそんなに差が出るとは思っていないし、挽き較べたり飲み較べたりする機会はないし、仮に機会があったとしてもそこまで労力を使って真剣にミル選びをする気もない。ネットでユーザーの評価も検索できるが、素人が自分の機種単独で下した主観的な評価が参考になるとも思えなかった。


というわけで、ナイスカットミルとビストロに絞り込むまではそれなりに理由はあったものの、最終決定についてはその日の気分だったと、購入のいきさつをリクエストしてくれた人にはあまり参考にならない話になってしまった。でも本当なんだから仕方ないね。

ナイスカットミルを使ってみての感想は来週にでも。静電気がビストロを除くAタイプを除外した選考の判断材料だったが、実は静電気がないことで新たな問題もある。




話は変わるが、3月にナイスカットミルを買ったエントリーを書いたとき、ブログを見た何人かの知り合いから「おっきいミル買ったなあ」といわれた。ブログではミニチュア版と書いておいたのだけれど、喫茶店などで見たことのある業務用のミルとイメージがダブるのか、かなり大きなサイズだと感じる人が多いようである

実際のサイズは幅12×奥行21.8×高さ34.3センチ。
とってもピンとこないだろうから
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土台部分の床面積はティッシュの箱の4/5くらい。
置き場所に困るようなサイズじゃない。

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2012年06月17日

ブラック・アイ

coffee豆以前に紹介したカフェ・アメリカーノというエスプレッソのお湯割り。そこで書いた「ひょっとしてこれが究極?」というコーヒーの飲み方がブラック・アイ。ブラック・アイとは普通のコーヒーつまりドリップコーヒーに、エスプレッソを2ショット加えたもの。カフェ・アメリカーノと同じ文法で書くならエスプレッソのコーヒー割り。でも発想としてはコーヒーのエスプレッソ乗せな飲み方。



エスプレッソの1ショット(1杯)は50cc。
普通サイズのコーヒーカップに入った普通のコーヒーは1杯150ccで、マグカップなら250cc。2ショット分100ccを足さなければいけないからマグカップにエスプレッソ100ccとドリップコーヒー150ccで飲むことになる。比率2:3。


ひょっとして究極?と書いたくらいだからとてもおいしいコーヒー。カフェ・アメリカーノだと(薄まって)エスプレッソの単調さが強調されるけれど、ブラック・アイはエスプレッソのパンチと、ドリップコーヒーの奥行きがブレンドされたような味になる。エスプレッソと違って砂糖を入れなくてもOK。私はドリップと同じようにクリームだけで飲んでいる。

以前書いたようにエスプレッソは同じ分量でドリップの倍の豆を使う。お湯割りのアメリカーノでドリップと同じに薄めても、エスプレッソの味が勝っていてドリップよりハードに感じる。ブラック・アイはコーヒーにエスプレッソを加えたものだからかなり濃い目。私はドリップコーヒーの豆を2/3くらいに減らして淹れて調節している。ただし、あまり減らすとアメリカーノと変わらなくなってしまう。


この飲み方は「フェアゲーム」という映画で知った。主人公の女性の夫が、このコーヒーを注文する。それがちょっと不自然で、例えば空港のコーヒースタンドのようなところで「ブラックアイ」と注文する。店員がナニそれ?みたいな顔をすると、すかさず「コーヒーにエスプレッソを2ショット落としてくれ」と説明する。ちなみにそのシーンでブラックアイを飲もうがコーラを飲もうがストーリーにはまったく関係ない。そんなわざとらしいシーンが3回くらいあった。ブラックアイはスターバックスの隠しメニューにもあるらしいので、スタバが金を払ってシナリオに盛り込んだのかな?(映画に出てくるコーヒーショップがスタバだったかどうかは忘れた) ちなみにこの映画、あまりおもしろくなかった(^^ゞ


ネットでブラックアイを検索してもあまりヒットしない。「ブラックアイ コーヒー」と2つの単語で検索しないとプロレス関連の項目ばかりになる。あまり有名じゃないみたい。


それで英語で検索。こことか、こことか、その他の情報を勘案すると

  コーヒーにエスプレッソ1ショット→レッドアイ
  コーヒーにエスプレッソ2ショット→ブラックアイ
  コーヒーにエスプレッソ3ショット→デッドアイ(死んだ目)
  カフェイン抜きコーヒーにエスプレッソ→レイジーアイ(怠けた目)
  スタバの本拠地シアトルでは、ショット・イン・ザ・ダークと呼ばれてる
  ダンキンドーナッツではターボと呼ばれていてアイスコーヒーもある

などなど。
レッドアイは徹夜に耐えるために飲む、眠くて充血した目で飲むーーーというのが由来みたい。デッドアイは超濃いコーヒーを飲めば死んだような目でもシャキッとするという意味かな? ショット・イン・ザ・ダークも暗くなって飲む=目覚ましという意味だろう。つまり濃いコーヒーということを表現している。ブラックアイだけ由来が違っていて、クリームを入れたコーヒーにエスプレッソを注ぐと、注いだところが黒くなって目のように見えるかららしい。


よかったら、ものは試しに一度飲んでみて。
日本のスタバでも隠しメニューにあるかどうかは知らない。しかし最近はドトールでもどこでもエスプレッソはあるから、作ってもらえなければ普通のコーヒーとエスプレッソの両方を注文してテーブルで混ぜればいい。最初はレッドアイくらいが無難かも知れない。

wassho at 13:38|PermalinkComments(0)

2012年05月11日

カフェ・アメリカーノ

イタリアンなアメリカンの正体はエスプレッソのお湯割りである。エスプレッソと同量か、エスプレッソ6対お湯4くらいの割合で割る。要はエスプレッソのアメリカン。イタリア語ではカフェ・アメリカーノ。


アメリカンコーヒーなんて絶滅種だから若い人なら知らないかも知れない。1970年代中頃から、突如として喫茶店(これも死語っぽくなってきた)を席巻したやや薄味のコーヒー。なぜかアメリカンコーヒーと呼ばれる。アメリカでよく飲まれているコーヒーは薄いのではなく浅煎りの豆だからとか、粗挽きで短い時間であっさりと淹れるからーーーなどというウンチクは当時からあったが、ほとんどの喫茶店では普通に淹れたコーヒーをお湯で2割くらい薄めてアメリカンとして出していた。私はアメリカンを飲まなかったから、いつ頃廃れたのか記憶がない。そういえば「ブランデー、水で割ったらアメリカン」という便乗CMをサントリーがやってたっけ。CMは結構有名だったがブランデーが売れたという話は聞かなかったな(^^ゞ

関係ないけど薄味コーヒーが一般的だったアメリカで、深煎りやエスプレッソ系アレンジコーヒーなど濃いめのコーヒーを提案したことがスターバックスの成功の秘訣なのかも知れない。日本でもスタバの熱狂的ファンは多いしマーケティング的にはおもしろい観察テーマなのだが、タバコが吸えないので私は今まで2〜3回しか行ったことがない。


ところで
イタリアに行くとコーヒーに苦労する。ホテルの朝食バイキングでは外国人が多いからか普通のコーヒーが飲める。でも街中一般のレストランでは無理。日本人がお茶といったら紅茶ではなく緑茶を意味するように、イタリアではコーヒーといったらエスプレッソを指す。ドリップで淹れたコーヒーはないのかと尋ねてもドリップ式のことを知らない場合も。イタリアで普通のコーヒーを頼むということは寿司屋で紅茶を出してくれというようなものである。

そんなわけで昔イタリアで毎回甘いエスプレッソばかり飲まされて嫌気がさした私は、あるレストランでランチになったとき、一緒にいたイタリア人スタッフに何とか普通のコーヒーが飲めないか頼み込んでもらった。ボーイではラチがあかずシェフまで出てきてようやく話が通じて出てきたのがエスプレッソをお湯で割ったカフェ・アメリカーノ。2杯おかわりしてチップも弾んだのでボーイも喜んでいた。


前回計算したようにエスプレッソは普通のコーヒーの2倍の豆を使う。それを同量のお湯で割ったら普通のコーヒーになりそうなものだが、エスプレッソの苦みは少し残っていてパンチの効いたコーヒーになる。砂糖は不要。いつものようにクリームだけで飲める。私は日本では自分の家でしか飲んだことがないけれど、エスプレッソを割と専門的に出している店ならメニューにもあるみたいだからお試しあれ。普通のドリップ式コーヒーとは違う風味でおいしいよ。ただし同じ量のドリップ式と較べたら使っているコーヒー豆は多いから、普通のコーヒーでも胸焼けするような人には向かない。



エスプレッソは砂糖を入れて甘くするとはいえ苦みを楽しむコーヒーだと思う。しかし言い換えればヘビーではあるが味は単調。お湯で割ってカフェ・アメリカーノにすると苦みが薄くなって、相対的に味の単調さが強調されてちょっと物足りない気がするときもある。久しぶりにカフェ・アメリカーノを飲みたくてマキネッタを買ったようなものだが、これはちょっと問題。もちろんこれはこれで充分にアリなんだが。


テナコトを思っていた頃、
映画でおもしろいコーヒーの淹れ方というか飲み方を見つけた。
さっそく試してみると、これは結構究極かもという味。

ーーー続く

wassho at 10:53|PermalinkComments(0)

2012年05月10日

イタリアンなアメリカン

ふだんエスプレッソをなぜ飲まないのか?
答えは単純でエスプレッソは苦いから。

だから砂糖を入れないと飲めない。それでデザートなコーヒーとしては似合うが、デザートが必要な料理をしょっちゅう食べてるわけでもない。ちなみに私はコーヒーにクリームは入れるが砂糖は入れない。甘いエスプレッソを普通のコーヒーのように1日に何杯も飲もうとは思わないというか飲めない。

イタリア人は結構多めに砂糖を入れる。イタリアのものはたいてい口に合うけれど、エスプレッソはどうも苦手。よくあんな甘いものを何杯も飲むなというのが正直な気持ち。それとイタリア人はBAR(バール)というカフェ兼軽食堂兼売店のようなところで、西部劇(最近見ないけど)のカウボーイがショットグラスのウイスキーをクイっとあおるようにエスプレッソを飲み干す。そしてすぐ店を出て行く。コーヒーを飲んでちょっと休憩するという文化はないみたい。余生をイタリアで暮らすのは難しかも知れない(^^ゞ


ところでエスプレッソという言葉は知られていても、エスプレッソを飲んだことのある人の割合はどれくらいなんだろう? 苦い苦いと書いて伝わっているか心配になってきた。

気にせず書き進めよう(^^ゞ
エスプレッソがなぜ苦いのか? それは濃く抽出するからだ。普通のコーヒーカップに注がれるコーヒーの量は150cc、マグカップなら250ccくらいである。それに対してエスプレッソを飲むデミタスカップは50ccほどしかない。しかし使うコーヒー豆はエスプレッソのほうが多い。

ウチで使っているコーヒースプーンで計るとマグカップ2カップ分500ccをドリップで淹れるのに最適なコーヒー豆は2.5杯。エスプレッソ6カップ分(前回書き忘れたが私が買ったマキネッタは6カップ用サイズ)300ccだと3杯必要。

2.5杯÷500cc=0.005
3杯÷300cc=0.01

0.01÷0.005=2

つまりエスプレッソ1ccあたりのコーヒー豆の使用量はドリップ式の2倍。
コーヒースプーン1杯で何グラムのコーヒー豆をすくっているのか計るのが面倒なので、ややこしい計算式になってゴメン。

しかし私も初めて計算したがど2倍か〜、そりゃ苦いわな。他にはエスプレッソの豆が深煎りなことと、高い温度で抽出するのも苦みの方向に効いている。

コーヒーの味は苦みと酸味のバランスで成り立っている。いい豆だと甘みをその背景に感じる。それで深煎りだと苦みが強く出る。浅煎りだと酸味が強く出るとは感じないが、苦みが少ない分相対的に酸味が勝ってくる。抽出の温度も高いほど苦みが強く出る。なぜそうなるのか化学的なことは知らないが。

ついでに
高級なお茶は少し冷ましたお湯で淹れることは割と知られているが、コーヒーは「熱々の珈琲」なんて表現がよく使われるせいか、沸騰したてのお湯で入れている人が圧倒的に多い。(ドリップ式で)90度から80度くらいで淹れるとコーヒーにはいろんな味が混ざっていることがわかるはず。ただし安物の豆や古くなった豆だと味がドヨ〜ンとしているので、熱めのお湯で苦みを立たせたほうが味がシャープになっておいしい場合もある。

話が前後するが、直火式のマキネッタは100度以上のお湯がコーヒー粉が詰まったバスケットの中を通過する(圧力が掛かると水は100度以上で沸騰する)。ポンプでお湯を加圧するエスプレッソマシーンなら90度から95度くらいみたい。90度ならドリップ式と同じ程度だが、やはり豆の量が多いのが苦みに効いている。


とにかくエスプレッソは、砂糖を入れない私が普段飲みするには苦すぎるのである。それにマグカップ1杯分つまり5杯のエスプレッソを一度に飲めば確実に胸焼けする。

いつものことだが前置きが長くなったので
イタリアンなアメリカンの正体は次回に。

wassho at 10:51|PermalinkComments(0)

2012年05月08日

イルサ(マキネッタ)

以前に紹介したカフェ・ナポレターナは先日のバイクツーリングで活躍したが、実は自宅で今はあまり使っていない。朝はペーパードリップ、夜はこのマキネッタで珈琲を淹れるのが最近のパターン。

マキネッタというのは直火式の家庭用エスプレッソメーカーのこと。イルサというのは写真のマキネッタのブランド名&イタリアの会社名。
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分解すると3つに別れる。
右からお湯を沸かすボイラー、珈琲粉を入れるバスケットと呼ばれるもの、抽出されたエスプレッソが貯まるサーバー。
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この写真のバスケットに詰まっているのは抽出した後の珈琲粉。
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これでどうやってエスプレッソを作るかの解説は
こちらと、
続きのこちらのページで。


解説を手抜きしたお詫びに、
ネットで探してもあまり見つからないサーバーの底の写真。
白いのはゴムのパッキン。高圧になるからサーバーとボイラーを密着させる必要がある。パッキンを外せば小さな穴の空いた板も外れる。このパッキンが外しにくいのが悩みの種。
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サーバーの内側。
中央のパイプの先端からコーヒーが出てくる。
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要はボイラーをコンロで熱して(だから直火式)、ボイラーの中の空気が熱膨張して、その圧力でお湯をバスケットからサーバーへ押し上げる仕組み。

サイフォンならサーバー(サイフォン式ではロートという)の中に珈琲粉があって、そこでしばらく煮出して、最後は火を止めて圧力を下げてボイラー(フラスコという)に珈琲を戻すが、マキネッタでは途中のバスケットにある珈琲粉を下から上に通過するだけ。ただしマキネッタはバスケットから下に伸びているパイプが細いので2気圧程度の高圧でバスケットをお湯と水蒸気が通過する。

しかしマキネッタにしろサイフォンにせよ、
よくこんな複雑な仕組みを珈琲を淹れるために考えたね。

なおマキネッタ=macchinetta=イタリア語的に発音すればマッキネッタというのは、macchina=英語ならマシーンに、イタリア語で小さいを意味するettaエッタがついた単語つまり小型の器具という意味だから、イタリアでもこの道具をマキネッタと呼んでいるのかはちょっと不明。日本人向けの「オシャレなネーミング」だという説をどこかで読んだ記憶もある。そのうちイタリア人に尋ねてみよう。


お店で飲むエスプレッソは、ポンプで高圧(10気圧前後)の水蒸気を作り出して珈琲粉の間を通過させるエスプレッソマシーンで淹れたもので、発想は同じでも実際の仕組みはマキネッタとはまったく違う。基本的にエスプレッソマシーンのほうがおいしいけれど、マキネッタでもそれなりのエスプレッソはできる。家庭用のマシーンも2〜3万円くらいから売っているが今のところ興味なし。

なぜなら私は、しっかりしたイタリア料理やフランス料理の後にデザートコーヒーとして砂糖を入れたエスプレッソを飲むことはあっても、普段エスプレッソは飲まないから。

じゃマキネッタを使って何を飲んでいるかというと、カフェラテでもなくカプチーノでもなく「イタリアンなアメリカン」なのであるーーー続く

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2012年04月21日

鋸山の大仏〜保田海水浴場

先週日曜日のツーリング話の続き。


地獄のぞき展望台の次は、
日本で1番大きいという石像の大仏を見に行く。

下る、下る。
とにかく鋸山は階段だらけである。
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位置関係をいうとロープウエイ乗り場より、地獄のぞき展望台は高い位置にあり大仏は低い位置にある。だから下りは楽とはいえ、ロープウエイに乗って帰るにはまた登らなければならないと思うと下山の気楽さはない。

途中にこんな石仏がたくさんある。
頭が落ちてしまっている物もあった。
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とにかく下る。
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また登らなければいけないから、あまり下りたくないなあと思っていると大仏のある山の中腹の広場に出る。

どっしりと腰を据えている大仏。
デカッ!
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この看板によるとオリジナルの完成は天明3年=1783年。
それが風化・崩壊したので昭和44年=1969年に作り直したとある。
台座を含む全高31.05メートル。
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ちなみに鎌倉大仏の全高は13.35メートル。オリジナルの完成は1243年。このときは木造。現存する大仏の製作開始は1252年だが完成時期ははハッキリしない。奈良の大仏は18.03メートル。オリジナルの完成は752年でこちらは最初から鋳造。2回焼けて現存する大仏の完成は1691年。


大仏広場の隅にお地蔵さんがあった。
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近づいてみるとミニチュアお地蔵さんがたくさん。
日本寺はなかなか商売上手と見た。
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大仏に近づいてみる。
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もっと真正面に近づいてみる。
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ちょっと横から。
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思いっきり真横から。
この写真をクリックして拡大すると、人との比較で大仏の大きさがよくわかる。
鋸山は石切の山だから、ここにあった岩を削って大仏にしたんだろうか。
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大仏広場はちょっと風流な趣。
先ほどまでの登山道とは大違い。
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残念ながらサクラは葉桜。
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でも八重桜はこれから。
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ロープウエイ乗り場に向かう。
大仏広場からしばらくはこんなのどかな道。
でもすぐに、また心臓破りの階段が延々延々続く。
あまりに辛くて写真を撮るのを忘れた(^^ゞ
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結局1時半のロープウエイで登って3時半の便で下ってきた。滞在120分のうち90分は山歩きだったように思う。本当はもうひとつ百尺観音という名物があるのだが、何となく回り道になるような気がして見そびれた。あとで確認すると地獄のぞき展望台のすぐソバにあったみたい。


次に向かったのは保田中央海水浴場。
鋸山の山頂からの写真にも写っている。
保田は「やすだ」ではなく「ほた」と読む。
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フェリー乗り場から「漁師料理かなや」までが北に2キロ。
そこからロープウエイ乗り場までが南に2.5キロ。
そこから海水浴場までがさらに南に3.5キロ。
フェリーで千葉に降りてから合計8キロしか走っていない。
南北に行ったり来たりしているだけだから、フェリー乗り場から1番遠い海水浴場でも4キロ離れただけである。でも、たまにはこんなツーリングもありでしょう。


保田中央海水浴場。
ビーチのほぼ中央に停めたから、写真に写っているほぼ倍の長さがある。何のへんてつもない海岸だが、夏目漱石も海水浴を楽しんだという由緒ある海岸らしい。資料によって日本の海水浴発祥の地と書かれているものもあれば、房総半島の海水浴発祥の地と書かれているものもある。どっちでもいいけど。
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古いワーゲンのバンが止まっていた。
駐車場は無料。
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ここへはツーリングの〆として(帰らなきゃいけないけれど)コーヒーを飲みに来た。ジェットボイルカフェ・ナポレターナのアウトドア初活躍である。ついでだから手動ミルまで持ってきてガリガリと。
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鋸山の山登りで疲れていたので、ことのほかおいしかった。少し濃いめにでるコーヒーが疲れを吹き飛ばしてくれる。


走行距離203キロ。フェリーに乗ってロープウエイに乗って、ついでに軽く登山までして非日常を3つも体験できた有意義な1日であった。特に身体を動かしたのが健康的でよろしい。さいわいにも筋肉痛にはならなかった。他にも近場でこういうツーリングが楽しめる場所がないか、あれこれと研究中である。走って休憩してメシ食って帰ってくるだけじゃ、ちょっともったいないような気がしてきている。もっと欲張って楽しまなくっちゃ。
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おしまい

wassho at 22:32|PermalinkComments(0)

2012年03月31日

コーヒーミルの話2

本日の東京はお昼頃を中心に、かなりの強風だった。瞬間最大風速28.5メートルだったというから、ほとんど台風並みである。電車も止まったし、アクアラインやゲートブリッジも通行止め。関東では今年、12年振りに春一番が吹かなかったので、名誉挽回とばかりに風の神様がんばっているのかな(^^ゞ 明日は晴れても風は残るということで、今週はバイクはお休みかも知れない。


それでは
プロペラ式以外の電動ミルいろいろ。ナイスカットミルを買うときにいろいろ調べたのでお披露目。お勉強のコツは発表すること。でも当面は買い換えることはないと思うから、その成果を生かせないのが残念。



まずは家電グループのAタイプ(1つ前のエントリー参照)。正確にはBタイプじゃないデザインのグループという分類。集めてみれば良くも悪くも、いかにもインダストリアルデザイン的な商品が並ぶ。

パーフェクトタッチII「メリタ パーフェクトタッチII」 
 実売5000円くらい

コーヒー器具はメリタとカリタがあってややこしい。メリタはドイツのメーカーで、メリタ・ベンツという女性が世界で初めてペーパー式のドリップを作ったのが起源。









セラミックミル C-90「カリタ C-90」 
 実売8000円くらい
 黒と白の2色あり

カリタは日本の会社。社名はドイツ語の「Kaffee(コーヒー)」と「Filter(フィルター)」をから取った造語といわれているが、どうも怪しい。なぜにコーヒーをわざわざドイツ語で? まったくの嘘じゃないんだろうけれど、そうやって言葉を組み合わせていたら「あっ、メリタに似たカッコイイ名前ができた!」というのが真相じゃないかな。創業は1958年。今の中国も真っ青なくらい日本もパクリ天国だった時代。違ってたらカリタの皆さんゴメンね、ナイスカットミル買ったから許して(^^ゞ ちなみにメリタのメとリを漢字にしたら「刈(かり)」だからカリタという説もある。


デバイススタイル「デバイススタイル GA-1]
 実売8000円くらい
 シルバー、赤、茶色の3色あり

あまり知らなかった会社。ざっと調べたら元ケンウッドの人が起こした日本のベンチャー企業らしい。いわゆるデザイン家電的なものを作っている模様。







コーン式 コーヒーグラインダー「デロンギ KG364J」
 実売9000円くらい

デロンギはイタリアの家電メーカー。オイルヒーターが1番有名かな。自宅に2台あるけれど最近はほとんど出番なし。デロンギの製品はイタリアらしくセンスがいい。それとイタリアものにありがちな、これ見よがしなところがないのが気に入っている。







bodum BISTRO「ボダム ビストロ」
 実売1万2000円位
 6色あり

ボダムはデンマークのキッチン家電のメーカー。ビストロはそのブランドのひとつ。このコーヒーミルに限らず、どの商品もポップというかモダンというか、そしてカラフルなのが特色。ボダムが似合うキッチンかどうかは別にしてデザインのクオリティは高い。実はナイスカットミルとビストロのどちらにしようか少し悩んだ。そんないきさつはいずれそのうち。








業務用のコーヒーミルも本当はいろんな形があるが、昔は喫茶店でよく見かけた形のミニチュア版がBタイプ。機能優先のデザインで、Aタイプと見較べるとレトロな感じすらする。ナイスカットミル以外に家庭用に売られているのは


フジローヤル 小型高性能ミル みるっこDX「フジローヤル みるっこ」
 実売3万8000円くらい
 黒とワイン色の2色

冨士珈機という会社の製品。フジローヤルがブランド。珈機というくらいだからコーヒー器具の専業メーカー。この珈機という造語はなかなかシブい。カリタやメリタは業務用と家庭用の両方を扱っているが、ここは基本的に業務用メーカーで「みるっこ」は例外的なラインナップ。







BONMAC(ボンマック) コーヒーミルBM-250「ボンマック BM-250」
 実売2万5000円くらい
 黒と茶色の2色

このミルを紹介しているブログや販売店はネット検索でたくさんヒットするが、ボンマック自身のホームページが見あたらない。どうもラッキーアイクレマスという会社の製品のようだ。デロンギやボダムも扱っているようだし、商社とメーカーの両方の機能を持っているらしい。







ナイスカットミル以外の7機種は使ったことがないし見たこともない。でも電動プロペラ式ミル、手動ミル、ナイスカットミルの3つを比較した経験でいえば、電動プロペラ式ミルだけがやや味が落ちるというのが現在の結論。

だから(プロペラ式以外の電動)ミルを買うのなら、値段とデザインの好みだけで決めても大丈夫。値段が高いほうがミルとしての性能は高いが、よほどマニアックにこだわるのなら別として、どれを買っても味に大差はない(はず)。

ところで自宅で珈琲豆を挽いている人はどれくらいいるんだろう。スーパーでは、もはやほとんど挽いた状態でしか珈琲豆を売っていないから、たぶん数パーセントくらいか。自宅でレギュラーコーヒーを飲んでいる人は30%位といわれているから、その内10人に9人は挽いた豆を買っている計算。押しつけるつもりはないが、せっかく飲むのに=同じお金を使うのにモッタイナイと思う。いきなりここに上げた機種を買うのに抵抗があるのなら、手動なら3000円以下で買えるからぜひ投資しましょう。挽き立てを淹れれば1日5分か10分くらい幸せになれるよ。


おしまい

wassho at 23:37|PermalinkComments(0)

2012年03月29日

コーヒーミルの話

せっかくアウトドア用のコンロを買ったのに、地震や電力不足で停電になったら珈琲豆を挽けないじゃないかと、震災対策としてはいささかよこしまな発想で購入したポーレックスの手動式コーヒーミル。単一の乾電池を3つ積み上げた程度のコンパクトさ、値段も2205円と安いのに、それで挽いた珈琲の味はちょっと衝撃的だった。プレミアムコーヒーを買うようになってから、ほとんどの場合ヨソで飲むものより自宅で自分で淹れたもののほうが旨いと、つまり珈琲に関しては充分に満足していた。それが今まで喜んで毎日飲んでいたものは何だったんだろうという思いである。


珈琲とのつきあいは長いからミルに関する知識そのものはあった。しかしなぜか、というか理由はまったくないけれど、今までまったくミルのことを気にかけたことはなかったのである。私にとって珈琲を淹れるとは、電動回転カッター式ミルでガーッと豆を挽いた後から始まる行為だった。ちなみにポーレックスのミルも挽き味にこだわって買ったものではまったくない。非常時の道具として単にコンパクトで安いから選んだだけである。

話は変わるが私にとってのコーヒーミルのように、あまりに当たり前になっていて普段まったく気にかけていなくても、それを改善することによって幸せになったり快適なったりするものは以外とあるのかも知れない。二匹目の青い鳥は他にないものかとあれこれ思案中である。まあ去年の今頃から再び乗り始めたバイクも、35年間すっかり忘れていたんだから同じようなものといえる。


ところでナイスカットミルを選ぶときに、電動で回転カッター式でないミルにどんな種類があるのか一通り調べたので、ブログのネタとして紹介しておく。なお私が今まで使ってきたタイプのミルを、ずっと回転カッター式と書いてきたが業界的にはこのタイプをプロペラ式と呼ぶようである。


プロペラ式以外の電動ミル(家庭用)は大きく3種類ある。

Aタイプ:家電的なデザイン。値段も様々。
Bタイプ:業務用のミルのミニチュア版。Aタイプより値段は高い。
Cタイプ:エスプレッソ用の豆を挽くことに特化した、あるいはそれを
     売り物にしているもの。

豆を挽く粗さをおおざっぱに言うと

  サイフォン  :細挽き
  ドリップ   :中挽き
  フレンチプレス:粗挽き

になる。たいていのミルはこれらをカバーするが、エスプレッソマシーン(ポンプで圧力をかけるタイプ:意味がわからなかったらパスして)は極細挽きが必要。それでCタイプはその極細挽きができるミル。ただしCタイプは私の選択肢になかったのでここでは取り上げない。フレンチプレスという入れ方は、それほどポピュラーでないから知らない人も多いかも知れない。気になったら自分で調べてね。とりあえずこんな器具

具体的には次回に。

wassho at 23:09|PermalinkComments(0)

2012年03月28日

プレミアムコーヒー

コーヒーイラスト考えてみれば小学校5年生くらいから今日に至るまで、インスタントコーヒーではない、いわゆるレギュラーコーヒーを飲まなかった日はたぶん十日くらいしかない。風邪をこじらせて珈琲を飲む元気もなかった時、喫茶店もないような田舎を旅行してコーヒーにありつけなかった時、それと修学旅行くらいかな。自分で珈琲を淹れるようになったのがいつ頃からかはあまり覚えていない。でも毎回ではないにせよ、中学生の頃には淹れていたような気がする。

というわけでNo Coffee No Life な人生を過ごしてきた。しかし逆にあまりに身近すぎて珈琲に凝るとか、こだわるということもなかった。おいしいと思えればそれでヨシなスタンス。


その基本スタンスは変わらないが、やや転機が訪れたのは6〜7年くらい前。ネット通販が普及してきて、いわゆるプレミアムコーヒーと呼ばれる珈琲豆が手軽に手に入るようになったから。プレミアムコーヒーにハッキリした定義はないようだが、読んで字のごとく高級な珈琲豆のことである。珈琲に詳しくなくてもモカとかブラジルとかキリマンジャロなどといった珈琲豆の種類は聞いたことがあると思う。それはお米でいえば、コシヒカリとかアキタコマチみたいなもの。それでコシヒカリにもピンからキリまである。まあプレミアムコーヒーというのは南魚沼産のコシヒカリのようなモノだといえば多少はイメージできるだろうか?

プレミアムとはいえ、それほどビックリする値段ではない。スーパーで売っている珈琲豆は100グラム200円前後。私が買っているのは600円ぐらいが中心。ちなみにスーパーのコシヒカリは1キロ500円くらいで、南魚沼産コシヒカリは1500円くらいと同じく3倍程度高価だから、先ほどの「プレミアムコーヒー南魚沼産説」は計算が合っていることになる。

プレミアムコーヒーは安いとはいえないと思うが、高級玉露なら100グラム1万円以上がざらにあることを思えば何とかまかなえる範囲。しかしプレミアム日本茶はなぜあんなに高いの?


200円と600円の珈琲豆はどう違うのか?
それは600円のほうがおいしい(^^ゞ

おいしさの説明は難しいが、あえて分析的にいえば

  1)味がしっかりしている。

  2)飲んで爽やかというか、胃にもたれたり刺激を感じることが
    まったくない

  3)甘みがある。
    これは豆の種類(個性)にもよるが、ほのかな甘みを感じる豆が
    多い。それまでも酸味と苦みは感じていたが、珈琲に甘みが
    あることはプレミアムコーヒーで初めて知った。


これらは豆のクオリティだけではなくて、焙煎の技術や品質管理、それと焙煎後の鮮度も加わっての結果。パック詰めされた珈琲豆の賞味期限は1年のようだが、1年もたったモノは元珈琲豆と呼ばなければならない。プレミアムコーヒーを通販している店は、だいたい焙煎した日に出荷して、次の日かその次の日には届く。(2)の飲んで爽やかというのはプレミアムコーヒーかどうかより、焙煎後の鮮度によるところが大きいかも知れない。

ただし目の前で焙煎している店で直接買うこともあるが、珈琲は焙煎したてがおいしいというものでもない。私の感覚では焙煎直後は「炒った」味がする。その後だんだん味が落ち着いて、焙煎後1週間から2週間位の間が1番おいしいように思う。その後は、あまり神経質にならなければ、豆の状態(挽かないということ)で焙煎後2ヶ月までは大丈夫。飲み較べれば違うんだろうけれど、毎日飲んで毎日少しずつ劣化していくから、あまり気にならないというか気づかない。


アレッ? 前回の続きでコーヒー歴は長くても、コーヒーミルのことは気にしたことがなかったという話を書くつもりだったのに。いつものように長い前書きになっちゃったので、今回はプレミアムコーヒーというテーマに変更m(_ _)m


ーーー続く

wassho at 21:54|PermalinkComments(0)

2012年03月27日

カリタ ナイスカットミル

震災あるいは計画停電対策として買った小型の手動式コーヒーミル。あくまで非常時に使う予定であったが、それまで使っていた回転カッター式の電動ミルとのあまりの味の違いに、結局そればかり使っていた。

ハンドルをガリガリ回すのはちょっと楽しいし、7〜8秒で済む電動式に較べればはるかに時間は掛かるものの、お湯が沸くまでの待ち時間があるわけだから、それほど不便だと感じていたわけじゃない。

でも一ヶ月弱毎朝毎晩ガリガリやってきて、ちょっと飽きた(^^ゞ
それで購入したのがカリタのナイスカットミルという商品。喫茶店で使う本格的なミルを小型にしたようなデザイン。定価は2万5725円だがアマゾンで送料込み1万5018円だった。回転カッター式ミルは3500円くらいだから高いちゃ高いが、まあヘタすりゃ一生使えるからヨシとしよう。※カリタというのはコーヒー器具のメーカーです。
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電動カッター式がなぜ味が落ちるのかはよくわからない。高速で回転するカッターによってコーヒー豆が熱を持って、その時に風味が飛んでしまうという解説をいくつかネットで見つけたが、あまり信用していない。なぜならカッターミルで挽いた豆を触っても熱も微熱も感じないから。モノ(カッターとコーヒー豆)がぶつかれば理論的に発熱するけれど、指で感じない程度の加熱が10秒程度あったとしても、それが決定的な違いになるとは考えづらい。

それで、よくビタミンCが失われるからレタスは包丁で切っちゃダメといわれるが、それと同じ理屈で、高速回転するカッター(金属)に数え切れないくらい接触する際に、味に関連する何かが化学変化的に失われているんじゃないかと想像している。


前回、電動カッターミルが「切り刻む」のに対して、手動ミルは「臼(うす)で挽く(すりつぶす)」からおいしいと書いたが、実はこのナイスカットミルは挽くのではなく切る方式。ただし回転カッター式が、こんな感じのカッターが毎分1500回転くらいの高速でグルグル回っていわば「叩き切る」とすれば、ナイスカットミルは、こういう2組の刃で挟んで「切りつぶす」感じ。片方が固定刃で片方が回転する。毎分400回転。ちなみに電動臼ミルの刃はこんな感じ。ソバを挽く石臼と違って一方に刃がついている。他にもコニカル刃とかフラット刃とかあるらしいのだが、ミルマニアになるつもりはないのであまり調べていない。(フラット刃というのはナイスカットミルのような刃のことかも知れない)


ーーー続く

wassho at 11:04|PermalinkComments(0)

2012年03月19日

カフェ・ナポレターナ (ナポリ式コーヒーメーカー)

たぶんほとんどの人が目にしたことがないと思われる、このヤカンが逆さまになったような珍妙な物体の正体は、ナポレターナという珈琲を淹れる器具である。地震対策で珈琲をどうしようかと、あれこれ検索しているときに見つけた。
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分解するとこんな感じ。
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中に入っている右のコショウ入れのようなものは、さらにこういう仕組みになっている。これがコーヒーフィルターになる。写真で床に接しているほうに「底」はなくパイプを切った形。
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フィルターにコーヒー粉を乗せメッシュのカバーをつける。
2枚目の写真の真ん中は、ただのカップなのにボイラーと大げさな名前がついている。ボイラーに水を入れフィルターをセットして(沈めて)、ヤカンの注ぎ口がついているほう(サーバーという)を逆さまにしてボイラーにかぶせる。

そのまま火にかけ、お湯が沸いたら(←注ぎ口から湯気が出るのが合図)ボイラーが上、サーバーが下になるように上下をひっくり返す。ボイラーのお湯が徐々にフィルターを通ってサーバーに落ちていく仕掛け。詳しくは販売店のホームページで。


ナポレターナのキモは、ボイラーに開けられた小さな穴にある。ボイラーとサーバーは密着しているが、この穴から空気が入ってボイラーからお湯が落ちる。小さな穴だから少しずつしか空気が入らず、ゆっくりとコーヒーが抽出される。シンプルだがなかなかのアイデア。ちなみにボイラーからサーバーにお湯が落ちる時間は2分半から3分。
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肝心のコーヒーの味には大変満足している。

ナポレターナで淹れると濃いめのコーヒーになる。ペーパードリップとエスプレッソの中間くらい。(コーヒー豆はペーパードリップ用の焙煎。私はあまり深煎りの豆は好まない)そして味も深め。味が濃いのはドリップと較べてお湯の温度が高いので苦みが多く出るからだろうか。味が深いコクがある、あるいはドリップと較べてやや複雑な感じがするのは、たぶんコーヒーオイルの影響。

コーヒー豆にはわずかにオイル成分が含まれていて味や香りに影響を与えるといわれている。ドリップの場合オイル成分はペーパーに遮られてあまりサーバーに落ちない。ナポレターナはオイルを遮るものがないのでオイルがタップリ抽出されたコーヒーになるというわけ。ただしオイルといっても別にコーヒーの表面に油がギラギラ浮いているわけではない。私の場合はクリームを入れるのでまったく目立たない。


いくつか気がついた点を。

1)
このナポレターナは薄いアルミ製。かなり華奢な造りで強度は低い。力をこめて握ったら変形しそう。いずれデコボコになる気がする。それはそれで使い込んだいい感じになりそうだが、ボイラーとサーバーの密閉度合いが緩くなると困る。

2)
ひっくり返すときに、少しお湯がこぼれる。
熱湯だから、ちょっとビビる。

だからデコボコになって密閉が緩くなるとマズイのである。

3)
わずかではあるものの、コーヒーカップにコーヒー粉が混じる。
私は平気だが、これがイヤな人には向かない。

ナポレターナのフィルターキャップの穴は1ミリ程度。豆も粗めに挽くし、抽出時にさらに膨張するから写真で見たイメージよりは粉は落ちてこない。落ちてくくるのは微粉と呼ばれる、豆を挽くときにできてしまう細かな粉末(ココアパウダーくらいの細かさ)。カップの底半分くらいに薄く残る。

4)
ペーパーいらずで経済的とはいえ、コーヒーカスを捨てるのはちょっと面倒。ゴミ箱に向けて振ったくらいでは、濡れたコーヒー粉は全部落ちない。結局洗い流すことになる。シンクのパイプが詰まったりはしないと思うけれど。



文章で説明すると手間が掛かる印象を受けるかも知れない。しかし沸かしてひっくり返すだけだからパーパードリップよりトータルの時間は変わらない。ちょっと濃いめの珈琲が好きならお勧め。


ステラただし強度を考えると、同じお店で売っているステラ・ナポレターナの方がステンレス製だからいいと思う。ボイラーとサーバーのハンドルが重なっているので、ひっくり返すのもやりやすそう。やや価格が高いし、容量もカフェ・ナポレターナと較べると少なめなのが難点。










アレッシーざっと調べた限り、今日本で買えるのは上の2つと、アレッシーの90018という製品のみ。アレッシーのデザインは派手だが、持ち手のところはよく考えられている。ただしホームページを見ても容量が不明。そして6万6150円!










今後、お湯が沸いたらいったん火を止めてコーヒー豆の「蒸らし」の時間を長くしてみたり、少しお湯の温度を低めでひっくり返すなど、いろいろ実験してみたいと思っている。コーヒー豆の分量も試行錯誤中。しかし基本的にナポレターレはテクニック不要である。

だから家電メーカーにお願い。
ナポレターナ方式の全自動コーヒーメーカー作って!

wassho at 08:54|PermalinkComments(0)

2012年03月14日

手動式コーヒーミル

「小さなことからコツコツと」始めることにした震災対策。水、食料、インスタント食品のためのお湯を沸かすーーーと続いた後に思い浮かんだのは


    停電になったら珈琲豆を挽けない!

であった。
やっぱり心がけが間違ってるかな?
電動

私はかなり珈琲を飲む。マグカップで一日に6〜8杯くらい。自宅では豆を挽いて淹れる。オフィスでは時間の節約のためにドリップパックだけれど。それで豆を挽くのには、こういう電動ミルを使っている。電動だから当然停電では使えない。






ということで震災対策?で購入したのがこれ。
ポーレックス

ポーレックスというメーカーの小型タイプ。
内容はメーカーのホームページより、こちらのお店のほうが詳しい。ちなみに購入したのは別のお店で2205円プラス送料580円=2785円だった。


マグカップ2杯分の珈琲豆を挽くのにはハンドルを100回くらい回す。ハンドルは重くない。豆を挽き終わるとハンドルから手応えがなくなる。100回と文章で書くと大変そうだが、それほど大した作業でもなかった。


最初からわかっていたけれど、電動ミルより手動ミルのほうが珈琲はおいしい。手動ミルは「臼(うす)で挽く(すりつぶす)」のに対して電動ミルは「回転するカッターで切る」仕組みになっている。説明するのは難しいが切り刻んだ豆よりすりつぶした豆のほうが、珈琲を淹れるときにふっくらと仕上がって、味もしっかりしているのにまろやかである。

また電動ミルで挽きの細かさの調整はカッターを回す時間で調整するが、時間が短いほど挽き=切り刻まれ度合いは不揃いになってしまう。だから事実上、電動ミルは細かく挽くことしかできない。


手動ミルで挽いたコーヒーがおいしかったので、震災対策のつもりで小さなミルを買ったことをちょっと後悔している。非常時あるいは、たまに使う分には充分だが(そのつもりで買ったのだが)、私が必要とする分量を毎日挽くにはハンディタイプだとちょっと役不足。でも避難所にも持って行きやすそうだからイイか(^^ゞ

wassho at 11:05|PermalinkComments(0)