ジンチョウゲ
2026年03月18日
ジンチョウゲを探して4 油面公園
タイトルは「ジンチョウゲを探して」で過去3回と揃えてあるものの、今回は探しに出かけたわけではない。前回に書いた林試の森を出て東横線の祐天寺駅に向かう途中に油面公園があり、近道をするために公園の中を横切ったらシャクナゲが咲いていた。
油面と書いて「あぶらめん」。漢字の読み方としては素直なのに、本当にそう読むのと思ってしまう聞き慣れない言葉。これはこのあたりの昔の地名。江戸時代中期より菜種(なたね)が栽培され、それを絞った菜種油を芝の増上寺や近くの祐天寺に奉納していたため、絞油業に対する租税が免除されて油免と呼ばれ、それがいつしか油面となったと伝わる(諸説あり)。
ここに写っているのは油面公園の半分くらい。
0.45ヘクタールと少し広めの児童公園。
ジンチョウゲは白の方が多かった。どれもまだ幼木。2025年3月に公園を大規模リニューアルしたとのことで、そのときに新たに植えられたのだろう。
探して出かけた場所ではないのにブログにしたのは、中目黒八幡神社や林試の森公園で見たジンチョウゲとは花の形というか数が違ったから。
これが油面公園のジンチョウゲ。
こちらは林試の森のジンチョウゲ。
中目黒八幡のも同じで、それ以外の場所で見たのものこのタイプ。
見較べればわかるように油面公園のは花がたくさん密集している。そのせいか今まで見たジンチョウゲより香りが少し強かった。香りそのものに違いはないと思う。画像検索してみたが品種名はわからず。
花と書いたが開いているのは花びらではなく萼(がく)で、筒状のものが上部でが4つに裂けて花びらのようになっている。萼は花びらの下にあって本来はそれを支える役割だが、花びらがなくて萼が花びらのように見えるのはアジサイと同じ構造。
ジンチョウゲは室町時代に中国から入ってきた。雌花と雄花が分かれる雌雄異株で、花つきのよい雄株のみを挿し木で増やしたため、国内に雌株はほとんどないとされる。だからジンチョウゲが実をつけるのはまれ。
ちなみに雌雄異株あるいは雌雄同株は異株(いしゅ)同株(どうしゅ)と「株」を「しゅ」と読む。そう読むのは枯株(こしゅ)や守株(しゅしゅ)など聞いたことがないような熟語ばかりで珍しい。ただし雌株や雄株は「めかぶ」「おかぶ」で「かぶ」と読むのが日本語のややこしいところ。
また植物学の分野では雌花・雄花あるいは雌株・雄株とメス→オスの順番で書く習わしがある。これは雌雄(しゆう)という言葉があるせいかな? しかし雄しべと雌しべはオス→メスの順番で書かれている場合が多く、やはり日本語は複雑怪奇。
話の脱線ついでにーーー
植物のオス・メスすなわち性別の区別は複雑。
それは生殖器官としての花と株(身体)の組み合わせがあるから。
まず花の分類は
両性花:ひとつの花に雄しべと雌しべの両方がある(全体の70〜80%)
単性花:ひとつの花に雄しべと雌しべのいずれかかがある(全体の20〜30%)
雌花:雌しべのみが発達し、雄しべはない、あるいは退化している
雄花:雄しべのみが発達し、雌しべはない、あるいは退化している
中性花:雄しべ雌しべ共にない、あるいは退化している(全体に対してごくわずか)
生殖機能を持たないので中性というよりは無性
中性花に性別はないから、
性別で区分すると花には両性花・雌花・雄花の3種類があることになる。
そしてひとつの株に、3種類のどの花が咲くかを組み合わせると次の7通りになる。
1 両性花が咲く
2 雌花が咲く →雌雄異株の雌株
3 雄花が咲く →雌雄異株の雄株
4 雌花と雄花の両方が咲く →雌雄同株
5 両性花と雌花の両方が咲く
6 両性花と雄花の両方が咲く
7 両性花と雌花と雄花のすべてが咲く
それでジンチョウゲは単性花であり、日本では雄株がほとんどだと先ほど書いた。雄株に咲くのは雄花であって、雄花とは「雄しべのみが発達し、雌しべはない、あるいは退化している」のが定義。しかしジンチョウゲの雄花の雌しべは退化していない。また数少ない雌花の雄しべも同じく。
画像はジンチョウゲの雌花と雄花を解剖した写真→ここをクリック
写真では雄花に退化していない雌しべがあり、雌花にも退化していない雄しべがあるのがわかる。つまりこれは両性花の断面そのもの。
いくつかの学説があるようだ。
(1)
ジンチョウゲは両性花であって雌雄異株ではない。たまたま実付きの悪い品種が日本に入ってきて、これは雄株だと勘違いした。
(2)
植物の進化は両性花から単性花の雌雄異株への流れ。ジンチョウゲはこの進化の途中にある。だから雌花にある雄しべ、雄花にある雌しべはまだ退化していなくても、もう機能していない。
(3)
ジンチョウゲは自生地が見つかっていない。したがってこれは(はるか昔に)人工的な交配によって生み出された植物。ジンチョウゲの生物分類は
科:ジンチョウゲ科
属:ジンチョウゲ属
種:ジンチョウゲ
でジンチョウゲ属には約90の品種がある。それらのどれかとどれか、あるいは違う属の植物を掛け合わせてできたのがジンチョウゲ。いわゆる園芸品種で生物学的な表現なら交雑種。そして交雑種は生殖能力が低い場合が多い。
ーーーとまあ、庭木としてポピュラーなジンチョウゲなのに、実はわかっていないことの多い不思議な植物なのである。
とりあえず私としては油面公園のジンチョウゲは花粒(これは私の造語)が多くて、香りもよく出ていたのがヨシ。
ジンチョウゲの植えられている場所の対角線上にあった遊具。この「なのはなのおか」はここ油面一帯が昔は菜種畑だったのに由来している。昭和初期まで栽培が続いていたらしい。ここで遊んでいる子供たちは知っているかな。ちなみに菜種=菜の花=油菜ね。
それでこの遊具の横を通り抜けようとしたら足裏がビックリ。地面がとても柔らかい。指で押したら少し凹んだ。いわゆるラバーマットだけれど、これは切れ目がないのでゴムチップ舗装と呼ぶみたい。
今はこんな風になっているんだ。安全への配慮に感心したり過保護のような気がしたり。ただし「今は」と書いたものの、いつ頃からゴムチップ舗装がこのように使われているのかは知らない。何たって公園の遊具で遊んでいたのははるか遠い遠い昔(^^ゞ
油面と書いて「あぶらめん」。漢字の読み方としては素直なのに、本当にそう読むのと思ってしまう聞き慣れない言葉。これはこのあたりの昔の地名。江戸時代中期より菜種(なたね)が栽培され、それを絞った菜種油を芝の増上寺や近くの祐天寺に奉納していたため、絞油業に対する租税が免除されて油免と呼ばれ、それがいつしか油面となったと伝わる(諸説あり)。
ここに写っているのは油面公園の半分くらい。
0.45ヘクタールと少し広めの児童公園。
ジンチョウゲは白の方が多かった。どれもまだ幼木。2025年3月に公園を大規模リニューアルしたとのことで、そのときに新たに植えられたのだろう。
探して出かけた場所ではないのにブログにしたのは、中目黒八幡神社や林試の森公園で見たジンチョウゲとは花の形というか数が違ったから。
これが油面公園のジンチョウゲ。
こちらは林試の森のジンチョウゲ。
中目黒八幡のも同じで、それ以外の場所で見たのものこのタイプ。
見較べればわかるように油面公園のは花がたくさん密集している。そのせいか今まで見たジンチョウゲより香りが少し強かった。香りそのものに違いはないと思う。画像検索してみたが品種名はわからず。
花と書いたが開いているのは花びらではなく萼(がく)で、筒状のものが上部でが4つに裂けて花びらのようになっている。萼は花びらの下にあって本来はそれを支える役割だが、花びらがなくて萼が花びらのように見えるのはアジサイと同じ構造。
ジンチョウゲは室町時代に中国から入ってきた。雌花と雄花が分かれる雌雄異株で、花つきのよい雄株のみを挿し木で増やしたため、国内に雌株はほとんどないとされる。だからジンチョウゲが実をつけるのはまれ。
ちなみに雌雄異株あるいは雌雄同株は異株(いしゅ)同株(どうしゅ)と「株」を「しゅ」と読む。そう読むのは枯株(こしゅ)や守株(しゅしゅ)など聞いたことがないような熟語ばかりで珍しい。ただし雌株や雄株は「めかぶ」「おかぶ」で「かぶ」と読むのが日本語のややこしいところ。
また植物学の分野では雌花・雄花あるいは雌株・雄株とメス→オスの順番で書く習わしがある。これは雌雄(しゆう)という言葉があるせいかな? しかし雄しべと雌しべはオス→メスの順番で書かれている場合が多く、やはり日本語は複雑怪奇。
話の脱線ついでにーーー
植物のオス・メスすなわち性別の区別は複雑。
それは生殖器官としての花と株(身体)の組み合わせがあるから。
まず花の分類は
両性花:ひとつの花に雄しべと雌しべの両方がある(全体の70〜80%)
単性花:ひとつの花に雄しべと雌しべのいずれかかがある(全体の20〜30%)
雌花:雌しべのみが発達し、雄しべはない、あるいは退化している
雄花:雄しべのみが発達し、雌しべはない、あるいは退化している
中性花:雄しべ雌しべ共にない、あるいは退化している(全体に対してごくわずか)
生殖機能を持たないので中性というよりは無性
中性花に性別はないから、
性別で区分すると花には両性花・雌花・雄花の3種類があることになる。
そしてひとつの株に、3種類のどの花が咲くかを組み合わせると次の7通りになる。
1 両性花が咲く
2 雌花が咲く →雌雄異株の雌株
3 雄花が咲く →雌雄異株の雄株
4 雌花と雄花の両方が咲く →雌雄同株
5 両性花と雌花の両方が咲く
6 両性花と雄花の両方が咲く
7 両性花と雌花と雄花のすべてが咲く
それでジンチョウゲは単性花であり、日本では雄株がほとんどだと先ほど書いた。雄株に咲くのは雄花であって、雄花とは「雄しべのみが発達し、雌しべはない、あるいは退化している」のが定義。しかしジンチョウゲの雄花の雌しべは退化していない。また数少ない雌花の雄しべも同じく。
画像はジンチョウゲの雌花と雄花を解剖した写真→ここをクリック
写真では雄花に退化していない雌しべがあり、雌花にも退化していない雄しべがあるのがわかる。つまりこれは両性花の断面そのもの。
いくつかの学説があるようだ。
(1)
ジンチョウゲは両性花であって雌雄異株ではない。たまたま実付きの悪い品種が日本に入ってきて、これは雄株だと勘違いした。
(2)
植物の進化は両性花から単性花の雌雄異株への流れ。ジンチョウゲはこの進化の途中にある。だから雌花にある雄しべ、雄花にある雌しべはまだ退化していなくても、もう機能していない。
(3)
ジンチョウゲは自生地が見つかっていない。したがってこれは(はるか昔に)人工的な交配によって生み出された植物。ジンチョウゲの生物分類は
科:ジンチョウゲ科
属:ジンチョウゲ属
種:ジンチョウゲ
でジンチョウゲ属には約90の品種がある。それらのどれかとどれか、あるいは違う属の植物を掛け合わせてできたのがジンチョウゲ。いわゆる園芸品種で生物学的な表現なら交雑種。そして交雑種は生殖能力が低い場合が多い。
ーーーとまあ、庭木としてポピュラーなジンチョウゲなのに、実はわかっていないことの多い不思議な植物なのである。
とりあえず私としては油面公園のジンチョウゲは花粒(これは私の造語)が多くて、香りもよく出ていたのがヨシ。
ジンチョウゲの植えられている場所の対角線上にあった遊具。この「なのはなのおか」はここ油面一帯が昔は菜種畑だったのに由来している。昭和初期まで栽培が続いていたらしい。ここで遊んでいる子供たちは知っているかな。ちなみに菜種=菜の花=油菜ね。
それでこの遊具の横を通り抜けようとしたら足裏がビックリ。地面がとても柔らかい。指で押したら少し凹んだ。いわゆるラバーマットだけれど、これは切れ目がないのでゴムチップ舗装と呼ぶみたい。
今はこんな風になっているんだ。安全への配慮に感心したり過保護のような気がしたり。ただし「今は」と書いたものの、いつ頃からゴムチップ舗装がこのように使われているのかは知らない。何たって公園の遊具で遊んでいたのははるか遠い遠い昔(^^ゞ
wassho at 21:00|Permalink│Comments(0)│
2026年03月16日
ジンチョウゲを探して3 林試の森公園
日本の四大香木のうち、まだその匂いを嗅いだ経験のなかったジンチョウゲを探しに中目黒八幡神社と目黒天空庭園に出かけたのが3月5日。
中目黒八幡神社で初めてクンクンして
いい香りとはいえ、いつまでも記憶に残るようなものすごくいい香り
というほどではない。
キンモクセイやロウバイと違って周りに漂うような強い香りではなく、
鼻を近づけないと香りが感じられない。
とわかった。
四大香木とは春:ジンチョウゲ、夏:クチナシ、秋:キンモクセイ、冬:ロウバイ。
クチナシの香りもまだ知らないが、ジンチョウゲをキンモクセイやロウバイと並べて四大香木とするのはちょっと疑問に思えたのが正直な感想。またどうしてフジがこのランクに入っていないのだと憤慨している(^^ゞ
ジンチョウゲの東京での開花時期は2月下旬に始まるとされる。しかし今年はウメの開花も早かったので3月5日のジンチョウゲはもう香りのピークを過ぎていたのかも知れない。花の香りは揮発性成分で開花した後は徐々に弱くなる。
ただ、
今までジンチョウゲの匂いを嗅いだことがなかったと書いたけれど、小学6年生頃に実家を建て増しする前の庭にジンチョウゲはあった。しかしまったく香りの記憶はない。同じく庭にあったキンモクセイがいい香りだったのはよく覚えていて、やはりジンチョウゲの香りはそれほど強くないのだと思っている。それはまた来年の咲き始めた頃に確認しましょう。
3月5日でジンチョウゲに対する関心はずいぶんと下がってしまったものの、3月12日にも2箇所訪れた。まずは林試の森公園。
ジンチョウゲは南門から出会いの広場に向かう通路沿いにある。
上の写真の1枚目は幼児コーナーのある敷地の隅でそこそこ大きな株。
赤紫と白の両方がある。
香りは中目黒八幡と同じレベル。
つまり弱くて鼻を近づけないと香りはわからない。
また中目黒八幡で嗅いだのは白だけだったが赤紫も同じ香りだった。
ひょっとしたら中目黒八幡のジンチョウゲの香りが弱かっただけとの淡い期待もいだいていたものの、ここでも同じで「やっぱりね」と確認。
軽く森林浴して、
白くて格好いいプラタナスの幹を眺めて公園を後にする。
ところで森林浴の言葉を最近はあまり聞かないような。
私はその効果をとても信じていて木々の下を歩くととても落ち着く。
樹木が発散するフィトンチッドという物質が影響するらしいが、その作用はしばらく森にこもっていないと現れない。だから木々の下を歩いた程度で落ち着くとは「気のせい」なのだけれど、気持ちとは気のせいなのでそれでいいのだ。
中目黒八幡神社で初めてクンクンして
いい香りとはいえ、いつまでも記憶に残るようなものすごくいい香り
というほどではない。
キンモクセイやロウバイと違って周りに漂うような強い香りではなく、
鼻を近づけないと香りが感じられない。
とわかった。
四大香木とは春:ジンチョウゲ、夏:クチナシ、秋:キンモクセイ、冬:ロウバイ。
クチナシの香りもまだ知らないが、ジンチョウゲをキンモクセイやロウバイと並べて四大香木とするのはちょっと疑問に思えたのが正直な感想。またどうしてフジがこのランクに入っていないのだと憤慨している(^^ゞ
ジンチョウゲの東京での開花時期は2月下旬に始まるとされる。しかし今年はウメの開花も早かったので3月5日のジンチョウゲはもう香りのピークを過ぎていたのかも知れない。花の香りは揮発性成分で開花した後は徐々に弱くなる。
ただ、
今までジンチョウゲの匂いを嗅いだことがなかったと書いたけれど、小学6年生頃に実家を建て増しする前の庭にジンチョウゲはあった。しかしまったく香りの記憶はない。同じく庭にあったキンモクセイがいい香りだったのはよく覚えていて、やはりジンチョウゲの香りはそれほど強くないのだと思っている。それはまた来年の咲き始めた頃に確認しましょう。
3月5日でジンチョウゲに対する関心はずいぶんと下がってしまったものの、3月12日にも2箇所訪れた。まずは林試の森公園。
ジンチョウゲは南門から出会いの広場に向かう通路沿いにある。
上の写真の1枚目は幼児コーナーのある敷地の隅でそこそこ大きな株。
赤紫と白の両方がある。
香りは中目黒八幡と同じレベル。
つまり弱くて鼻を近づけないと香りはわからない。
また中目黒八幡で嗅いだのは白だけだったが赤紫も同じ香りだった。
ひょっとしたら中目黒八幡のジンチョウゲの香りが弱かっただけとの淡い期待もいだいていたものの、ここでも同じで「やっぱりね」と確認。
軽く森林浴して、
白くて格好いいプラタナスの幹を眺めて公園を後にする。
ところで森林浴の言葉を最近はあまり聞かないような。
私はその効果をとても信じていて木々の下を歩くととても落ち着く。
樹木が発散するフィトンチッドという物質が影響するらしいが、その作用はしばらく森にこもっていないと現れない。だから木々の下を歩いた程度で落ち着くとは「気のせい」なのだけれど、気持ちとは気のせいなのでそれでいいのだ。
wassho at 19:37|Permalink│Comments(0)│
2026年03月15日
ジンチョウゲを探して2 目黒天空庭園
前回に書いた中目黒八幡神社を見た後、
その足でジンチョウゲを探しに向かったのは目黒天空庭園。
住宅街を抜けて中目黒駅に出て山手通り。山手通りと目黒川が交差したら目黒川沿いに歩いて池尻大橋駅近くの目黒天空庭園へ。神社からは25分くらいの距離。
そこにあるのはまず大橋ジャンクションという道路施設。高架である首都高の3号渋谷線と地下トンネルの中央環状線を1周400mのらせん状スロープでつないでいる。その屋上に造られたのが目黒区立の目黒天空庭園。
このようにジャンクションの中ではクルマがグルグル回って上り下りしている。
目黒天空庭園へは建物の上に公園を設ける立体都市公園を体験したくて2023年に訪れた。大橋ジャンクションや目黒天空庭園の概要についてはそのときに詳しく書いたのでご参考に↓
https://wassho.livedoor.blog/archives/53454710.html
https://wassho.livedoor.blog/archives/53454758.html
大橋ジャンクションが見えてきた。
その前を流れるのはサクラで有名な目黒川。
3月5日現在のツボミはまだこれくらいの大きさ。
大橋ジャンクションに近づく。
建物との目黒川の間で何か工事をしている。
目黒川はここから100メートル先の国道246号線のところで地下水路(暗渠)が終わり地上に姿を現す。そこが事実上の起点。そして大崎までにしだれ桜が植えられているのは3箇所しかない。そのひとつがこれ。サクラが咲くまでにフェンスは外れるといいね。
前回は山手通り沿いの建物を経由して目黒天空庭園に入った。
こちらの目黒川沿いにも出入り口があったはずだとそれを探す。
この駐車場の中に入ると「オーパス夢広場」の名前がついた人工芝グラウンドがある。おそらく日本で一番高い壁に囲まれたグラウンド。
ここじゃなかったかと引き返そうとしたとき、
ネットが途切れたところに入っていく人がいたので、
後をついていくとエレベーターがあった。2023年のブログにも書いたけれど、この施設は案内サインの類いがまったく少なく不親切。
エレベータに乗って目黒天空庭園に到着。
もう午後3時過ぎだったのになぜか男子高校生がお弁当タイム。
目黒天空庭園はジャンクションのらせん状スロープ道路に天井を付けた構造をしており、屋上は平らではなく高い位置で建物の9階相当、低い位置では5階相当と斜面になっている。ここは9階出入り口と5階出入り口の中間で7階くらいの高さ。
とりあえず下の方に向かう。
芝生広場があって、
その先に咲いていたのは河津桜。
こちらはたぶんソメイヨシノ。
さらに下がって、
マツとタワマン。
あのタワマンの9階に目黒区役所の出先機関があり天空庭園への出入り口も兼ねている。
ネットで覆われた菜の花。
虫除け?寒さ対策?
まるで写真を撮れといわんばかりに設けられた花壇。
アップで撮って差し上げる。
この白いツボミはユスラウメ。
ウメと名前がついているが分類的にはサクラに近い。
ユスラウメ→バラ科:サクラ属
サクラ→バラ科:サクラ属
ウメ→バラ科:サクラ属:スモモ亜属:アンズ節
また英語ではNanking cherryまたはdowny cherryとチェリー(サクラ)がつく。そしてユスラウメはサクランボのような赤い実がなり似たような味らしい。
一番低い5階位置にある管理事務所。
この先は通れず天空庭園は1周できるような造りにはなっていない。
引き返す。
再び芝生広場を過ぎて、
エレベータを降りた位置に戻る。
このピンクの花はモモ。
私はハナモモという呼び方が嫌い。ハナモモとは果実を育てるモモをモモ、花を観賞するための園芸品種をハナモモと区別するネーミング。しかしハナウメやハナサクラとは呼ばないのに、どうしてモモだけモモとハナモモを分ける必要があるのだと思っている。
こんもり剪定されたマツ。
この紅葉している葉は
オタフクナンテン。
どうして縦書きなのに左から右へ書くのだ?
これはナンテンの仲間でも、ナンテンのように赤い実はつけず葉が赤く紅葉する。その葉の形が丸みを帯びておりオタフクの名前がついた。同じ意味でオカメナンテンとも呼ばれる。
ここはオタフクナンテンを灯籠の周りに植えるのが好きみたい。
他にもたくさんあった。
この白い小さな花は春になるとよく見かけるユキヤナギ。
これはゴヨウマツ(さきほどのこんもり剪定も同じく)。
普通のマツは松葉が2本で、これは5本あるので五葉松。
展望台的なところより南方向の風景。
オシャレなデザイナーズ銭湯として有名な文化浴泉の煙突が見えた。
この写真で天空庭園が斜面になっているのがわかるかな。
展望台の反対側は9階の出入り口。
5階の管理事務所から始まってここが終点。
あれ?ジンチョウゲがなかった!
ここにはないのか?
いや複数のSNSで確認したはず。
もう一度管理事務所方向へ下る(^^ゞ
管理事務所の少し手前で見つけた。
もう少し近寄って撮らないとわからないくらい背が低い。
まだ咲き始めたばかりのようで花も小さいし少ない。
そして香りもほとんどしなかった。
ここは屋上なので寒くて成長が遅いのかな?
こんなはずじゃなかった ーーーまったくの無駄足(/o\)
とはいえ中目黒八幡では初めてジンチョウゲの香りを嗅げたし、
久しぶりの天空庭園は気持ちよく、また今年の初モモを見られたので、
この日の帳尻はプラスと考えましょう。
その足でジンチョウゲを探しに向かったのは目黒天空庭園。
住宅街を抜けて中目黒駅に出て山手通り。山手通りと目黒川が交差したら目黒川沿いに歩いて池尻大橋駅近くの目黒天空庭園へ。神社からは25分くらいの距離。
そこにあるのはまず大橋ジャンクションという道路施設。高架である首都高の3号渋谷線と地下トンネルの中央環状線を1周400mのらせん状スロープでつないでいる。その屋上に造られたのが目黒区立の目黒天空庭園。
このようにジャンクションの中ではクルマがグルグル回って上り下りしている。
目黒天空庭園へは建物の上に公園を設ける立体都市公園を体験したくて2023年に訪れた。大橋ジャンクションや目黒天空庭園の概要についてはそのときに詳しく書いたのでご参考に↓
https://wassho.livedoor.blog/archives/53454710.html
https://wassho.livedoor.blog/archives/53454758.html
大橋ジャンクションが見えてきた。
その前を流れるのはサクラで有名な目黒川。
3月5日現在のツボミはまだこれくらいの大きさ。
大橋ジャンクションに近づく。
建物との目黒川の間で何か工事をしている。
目黒川はここから100メートル先の国道246号線のところで地下水路(暗渠)が終わり地上に姿を現す。そこが事実上の起点。そして大崎までにしだれ桜が植えられているのは3箇所しかない。そのひとつがこれ。サクラが咲くまでにフェンスは外れるといいね。
前回は山手通り沿いの建物を経由して目黒天空庭園に入った。
こちらの目黒川沿いにも出入り口があったはずだとそれを探す。
この駐車場の中に入ると「オーパス夢広場」の名前がついた人工芝グラウンドがある。おそらく日本で一番高い壁に囲まれたグラウンド。
ここじゃなかったかと引き返そうとしたとき、
ネットが途切れたところに入っていく人がいたので、
後をついていくとエレベーターがあった。2023年のブログにも書いたけれど、この施設は案内サインの類いがまったく少なく不親切。
エレベータに乗って目黒天空庭園に到着。
もう午後3時過ぎだったのになぜか男子高校生がお弁当タイム。
目黒天空庭園はジャンクションのらせん状スロープ道路に天井を付けた構造をしており、屋上は平らではなく高い位置で建物の9階相当、低い位置では5階相当と斜面になっている。ここは9階出入り口と5階出入り口の中間で7階くらいの高さ。
とりあえず下の方に向かう。
芝生広場があって、
その先に咲いていたのは河津桜。
こちらはたぶんソメイヨシノ。
さらに下がって、
マツとタワマン。
あのタワマンの9階に目黒区役所の出先機関があり天空庭園への出入り口も兼ねている。
ネットで覆われた菜の花。
虫除け?寒さ対策?
まるで写真を撮れといわんばかりに設けられた花壇。
アップで撮って差し上げる。
この白いツボミはユスラウメ。
ウメと名前がついているが分類的にはサクラに近い。
ユスラウメ→バラ科:サクラ属
サクラ→バラ科:サクラ属
ウメ→バラ科:サクラ属:スモモ亜属:アンズ節
また英語ではNanking cherryまたはdowny cherryとチェリー(サクラ)がつく。そしてユスラウメはサクランボのような赤い実がなり似たような味らしい。
一番低い5階位置にある管理事務所。
この先は通れず天空庭園は1周できるような造りにはなっていない。
引き返す。
再び芝生広場を過ぎて、
エレベータを降りた位置に戻る。
このピンクの花はモモ。
私はハナモモという呼び方が嫌い。ハナモモとは果実を育てるモモをモモ、花を観賞するための園芸品種をハナモモと区別するネーミング。しかしハナウメやハナサクラとは呼ばないのに、どうしてモモだけモモとハナモモを分ける必要があるのだと思っている。
こんもり剪定されたマツ。
この紅葉している葉は
オタフクナンテン。
どうして縦書きなのに左から右へ書くのだ?
これはナンテンの仲間でも、ナンテンのように赤い実はつけず葉が赤く紅葉する。その葉の形が丸みを帯びておりオタフクの名前がついた。同じ意味でオカメナンテンとも呼ばれる。
ここはオタフクナンテンを灯籠の周りに植えるのが好きみたい。
他にもたくさんあった。
この白い小さな花は春になるとよく見かけるユキヤナギ。
これはゴヨウマツ(さきほどのこんもり剪定も同じく)。
普通のマツは松葉が2本で、これは5本あるので五葉松。
展望台的なところより南方向の風景。
オシャレなデザイナーズ銭湯として有名な文化浴泉の煙突が見えた。
この写真で天空庭園が斜面になっているのがわかるかな。
展望台の反対側は9階の出入り口。
5階の管理事務所から始まってここが終点。
あれ?ジンチョウゲがなかった!
ここにはないのか?
いや複数のSNSで確認したはず。
もう一度管理事務所方向へ下る(^^ゞ
管理事務所の少し手前で見つけた。
もう少し近寄って撮らないとわからないくらい背が低い。
まだ咲き始めたばかりのようで花も小さいし少ない。
そして香りもほとんどしなかった。
ここは屋上なので寒くて成長が遅いのかな?
こんなはずじゃなかった ーーーまったくの無駄足(/o\)
とはいえ中目黒八幡では初めてジンチョウゲの香りを嗅げたし、
久しぶりの天空庭園は気持ちよく、また今年の初モモを見られたので、
この日の帳尻はプラスと考えましょう。
wassho at 23:52|Permalink│Comments(0)│
2026年03月14日
ジンチョウゲを探して1 中目黒八幡神社
以下は2023年の秋にブログに書いた一節。
日本の四大香木とされるのは
春:ジンチョウゲ(沈丁花)
夏:クチナシ
秋:キンモクセイ
冬:ロウバイ
キンモクセイはそこら中にある。またロウバイはあちこちの名所を訪れた。
しかしジンチョウゲとクチナシはあまり馴染みがないなあ。
来年の春と夏は意識して出かけましょう。
しかし2024年なったらそれをすっかり忘れる(^^ゞ
2025年に今年こそはと思い、まず春にジンチョウゲを探しに近所の公園に出かけた。しかし「春」といえば4〜5月と思うじゃない。それでゴールデンウィーク頃に見に行ったと思う。でも実はジンチョウゲの開花時期は2〜3月だったのでどこにも見当たらず。そのせいで気落ちしたのか夏のクチナシをまたすっかり忘れる(/o\)
さて3度目の正直の今年。
実はまた忘れていたのだがーーー
先日、目黒川沿いを歩いていて携帯が鳴ったので立ち止まった。
するとなんたる偶然かそこにジンチョウゲ!
ジンチョウゲは低木。さらにここのは地面に這うように生えていた。
人通りもあり残念ながらしゃがんでのクンクンは恥ずかしくてできず。
ところでジンチョウゲはウメやサクラと違って名所と呼ばれるところ、あるいは相当の数がまとまって植えられている場所はないみたい。それでも近所で何カ所かを探し出し、外出や散歩のついでに回ってきた。その第1弾が中目黒八幡神社。訪れたのは3月5日。
中目黒八幡神社は名前の通り中目黒にある。でも中目黒駅からは500メートルほど離れていて大きな通りにも面していない。その存在は知っていたけれど訪れたのは初めて。これは参道とは反対側の裏口。
境内の様子。
こぢんまりとした神社。
ひと通り見て回る。
でもジンチョウゲが見当たらない。
もう花が散ってしまったのか?
別にジンチョウゲが名物の神社ではないので案内板にもそんな表示はなし。
ひょっとしてこれ? ジンチョウゲは最初に載せた写真のように赤紫の花だと思い込んで見落としていた。この神社で咲いていたのは白いジンチョウゲ。
SNSではジンチョウゲの周りに来るといい香りがするなんてよく書いてある。でもまったく香りは漂っていない。そこで鼻を近づけてクンクン。
甘さはあってもあまり濃厚ではない。どちらかといえば爽やかに甘く、それほど似ていないのになぜかリンゴの香りや味を思い出した。しかし、いい香りではあるとしてもキンモクセイやロウバイと並べて四大香木とは過大評価とも思う。香りの絶対量も足らないし。ちょっとガッカリ。
本殿のある境内上部から参道を見下ろす。
上の写真では見えないが、
階段を降りて左側、灯籠の手前にあった神泉と書かれた湧き水。
ただし昔は湧き水だったものの、現在は井戸の水をここへ流しているらしい。
ところでよく見ると水盤の上にはワイヤーが張ってあり、
また隣にはこんな注意書き。
赤文字で書かれていたであろう部分が日光で退色して読めない。ネットで得た情報によると「カラスがここの水でエサを洗うことを学習した」のようだ。それでカラス防止用のワイヤー。カラスって頭いいんだね。もっともカラスは雑食性でネズミや小鳥なども食べるから、その残骸がここに残っていたらと思うとゾッとする。
湧き水の向かいにあるのが「さざれ石」。
さざれ石には2つの意味があってまずは小さな石。そしてその小さな石が地中の炭酸カルシウムなどによって結合し大きな塊となった状態。一般的には後者の意味で使われる場合がほとんど。ここにあるのもそんなメカニズムで形成されたさざれ石。また昔の人は炭酸カルシウムによる結合を石が成長して岩になったと見なし、それをめでたいものと考えた。
ところでさざれ石と聞いて思い出すのは「君が代」。
君が代の歌詞の元となったのは平安時代初期に編纂された古今和歌集に載っている和歌。作者は「読み人知らず」となっている。その和歌は冒頭を除けば「君が代」と同一。
我が君は千代に八千代に
さざれ石の巌となりて
苔のむすまで
これは長寿を祝う和歌。
わかりやすい言葉遣いに置き換えると
愛しい(あるいは大切な)あなたが
1000年あるいはもっとずっと長く
→千代が1000年で、八千代の八は「多く」の意味。八百万(やおよろず)や
嘘八百と同じ語法
小さなさざれ石が、巌(いわお:大きな岩)となり
苔に覆われるまで長生きして欲しい
となる。
この和歌は御伽草子、謡曲、小唄、神楽、舟歌などに広く引用されていて、なぜか13世紀以降は「我が君」を「君が代」と変えて詠まれるようになる。理由はよく調べていない。それでも「我が君」と「君が代」の意味は同じ。
しかしその「君が代」が示す内容を、明治政府が天皇の治世、皇室の永続性と限定解釈して生まれたのが、後に国歌となった「君が代」。
それはさておき、
問題はメロディー。
♪千代に八千代にさざれ〜
(息継ぎ)
♪石の巌とな〜りて
と誰もが歌っているはず。まあ君が代は子供の頃に暗記して歌わされたままで、意味まで考えている人はほとんどいないものの、これでは千代に八千代に「さざれる」と意味不明の動詞になってしまう。それに「巌となりて」ではなく「石の岩音鳴りて」と思っている人も多いはず。私も「巌」と知ったのは大人になってずいぶんと経っていた。
どうして「さざれ石」を「さざれ」と「石」に分けるメロディーにしたのか?
実は現在の「君が代」はセカンドバージョン。
ファーストバージョンの作曲は駐日イギリス公使館付の軍楽隊長ジョン・フェントン。イギリス王族の来日に際し、日本に国歌がないのを知り作曲を申し出る。初演は1870年(明治3年)、演奏は薩摩バンド(薩摩藩軍楽隊)。元は和歌である君が代の歌詞が選ばれたのは、薩摩藩で、それが琵琶歌(びわうた)としてポピュラーだったから。
ただしフェントン作曲のメロディーは不人気で5年ほどで廃止された。
セカンドバージョンの作曲は宮内省雅楽師の林廣守(ひろもり)とされるが諸説あり。なお西洋楽器での伴奏を編曲したのは、プロイセンの軍楽家で音楽教師として来日していたフランツ・エッケルト。初演は1880年(明治13年)。
それにしても外国人が作曲したファーストバージョンならまだしも、セカンドバージョンは日本人が作曲しているのに「さざれ石」を分断したのがナゾ そのうち暇があれば調べましょう。
話がそれて、
しかもジンチョウゲよりも長くなったm(_ _)m
さて、さざれ石の隣にもジンチョウゲがあった。
同じく白いジンチョウゲで香りの強さも同じ。
しかし写真をよく見ると、
奥に赤紫のジンチョウゲも咲いているではないか。
この場にいたときはまったく気付かなかった。
ジンチョウゲは赤紫だと思い込んで白いジンチョウゲをすぐに見つけられず、
白いジンチョウゲもあると頭にインプットされたら、
今度は赤紫のジンチョウゲを見落とす。
私の脳認知のポンコツさを思い知らされた!(^^ゞ
神泉&さざれ石のところか見た参道の入り口。
参道を道路側より。
ジンチョウゲはイメージしていた香りとは違ったとはいえ、
生まれて初めてそれをクンクンできて満足。
日本の四大香木とされるのは
春:ジンチョウゲ(沈丁花)
夏:クチナシ
秋:キンモクセイ
冬:ロウバイ
キンモクセイはそこら中にある。またロウバイはあちこちの名所を訪れた。
しかしジンチョウゲとクチナシはあまり馴染みがないなあ。
来年の春と夏は意識して出かけましょう。
しかし2024年なったらそれをすっかり忘れる(^^ゞ
2025年に今年こそはと思い、まず春にジンチョウゲを探しに近所の公園に出かけた。しかし「春」といえば4〜5月と思うじゃない。それでゴールデンウィーク頃に見に行ったと思う。でも実はジンチョウゲの開花時期は2〜3月だったのでどこにも見当たらず。そのせいで気落ちしたのか夏のクチナシをまたすっかり忘れる(/o\)
さて3度目の正直の今年。
実はまた忘れていたのだがーーー
先日、目黒川沿いを歩いていて携帯が鳴ったので立ち止まった。
するとなんたる偶然かそこにジンチョウゲ!
ジンチョウゲは低木。さらにここのは地面に這うように生えていた。
人通りもあり残念ながらしゃがんでのクンクンは恥ずかしくてできず。
ところでジンチョウゲはウメやサクラと違って名所と呼ばれるところ、あるいは相当の数がまとまって植えられている場所はないみたい。それでも近所で何カ所かを探し出し、外出や散歩のついでに回ってきた。その第1弾が中目黒八幡神社。訪れたのは3月5日。
中目黒八幡神社は名前の通り中目黒にある。でも中目黒駅からは500メートルほど離れていて大きな通りにも面していない。その存在は知っていたけれど訪れたのは初めて。これは参道とは反対側の裏口。
境内の様子。
こぢんまりとした神社。
ひと通り見て回る。
でもジンチョウゲが見当たらない。
もう花が散ってしまったのか?
別にジンチョウゲが名物の神社ではないので案内板にもそんな表示はなし。
ひょっとしてこれ? ジンチョウゲは最初に載せた写真のように赤紫の花だと思い込んで見落としていた。この神社で咲いていたのは白いジンチョウゲ。
SNSではジンチョウゲの周りに来るといい香りがするなんてよく書いてある。でもまったく香りは漂っていない。そこで鼻を近づけてクンクン。
甘さはあってもあまり濃厚ではない。どちらかといえば爽やかに甘く、それほど似ていないのになぜかリンゴの香りや味を思い出した。しかし、いい香りではあるとしてもキンモクセイやロウバイと並べて四大香木とは過大評価とも思う。香りの絶対量も足らないし。ちょっとガッカリ。
本殿のある境内上部から参道を見下ろす。
上の写真では見えないが、
階段を降りて左側、灯籠の手前にあった神泉と書かれた湧き水。
ただし昔は湧き水だったものの、現在は井戸の水をここへ流しているらしい。
ところでよく見ると水盤の上にはワイヤーが張ってあり、
また隣にはこんな注意書き。
赤文字で書かれていたであろう部分が日光で退色して読めない。ネットで得た情報によると「カラスがここの水でエサを洗うことを学習した」のようだ。それでカラス防止用のワイヤー。カラスって頭いいんだね。もっともカラスは雑食性でネズミや小鳥なども食べるから、その残骸がここに残っていたらと思うとゾッとする。
湧き水の向かいにあるのが「さざれ石」。
さざれ石には2つの意味があってまずは小さな石。そしてその小さな石が地中の炭酸カルシウムなどによって結合し大きな塊となった状態。一般的には後者の意味で使われる場合がほとんど。ここにあるのもそんなメカニズムで形成されたさざれ石。また昔の人は炭酸カルシウムによる結合を石が成長して岩になったと見なし、それをめでたいものと考えた。
ところでさざれ石と聞いて思い出すのは「君が代」。
君が代の歌詞の元となったのは平安時代初期に編纂された古今和歌集に載っている和歌。作者は「読み人知らず」となっている。その和歌は冒頭を除けば「君が代」と同一。
我が君は千代に八千代に
さざれ石の巌となりて
苔のむすまで
これは長寿を祝う和歌。
わかりやすい言葉遣いに置き換えると
愛しい(あるいは大切な)あなたが
1000年あるいはもっとずっと長く
→千代が1000年で、八千代の八は「多く」の意味。八百万(やおよろず)や
嘘八百と同じ語法
小さなさざれ石が、巌(いわお:大きな岩)となり
苔に覆われるまで長生きして欲しい
となる。
この和歌は御伽草子、謡曲、小唄、神楽、舟歌などに広く引用されていて、なぜか13世紀以降は「我が君」を「君が代」と変えて詠まれるようになる。理由はよく調べていない。それでも「我が君」と「君が代」の意味は同じ。
しかしその「君が代」が示す内容を、明治政府が天皇の治世、皇室の永続性と限定解釈して生まれたのが、後に国歌となった「君が代」。
それはさておき、
問題はメロディー。
♪千代に八千代にさざれ〜
(息継ぎ)
♪石の巌とな〜りて
と誰もが歌っているはず。まあ君が代は子供の頃に暗記して歌わされたままで、意味まで考えている人はほとんどいないものの、これでは千代に八千代に「さざれる」と意味不明の動詞になってしまう。それに「巌となりて」ではなく「石の岩音鳴りて」と思っている人も多いはず。私も「巌」と知ったのは大人になってずいぶんと経っていた。
どうして「さざれ石」を「さざれ」と「石」に分けるメロディーにしたのか?
実は現在の「君が代」はセカンドバージョン。
ファーストバージョンの作曲は駐日イギリス公使館付の軍楽隊長ジョン・フェントン。イギリス王族の来日に際し、日本に国歌がないのを知り作曲を申し出る。初演は1870年(明治3年)、演奏は薩摩バンド(薩摩藩軍楽隊)。元は和歌である君が代の歌詞が選ばれたのは、薩摩藩で、それが琵琶歌(びわうた)としてポピュラーだったから。
ただしフェントン作曲のメロディーは不人気で5年ほどで廃止された。
セカンドバージョンの作曲は宮内省雅楽師の林廣守(ひろもり)とされるが諸説あり。なお西洋楽器での伴奏を編曲したのは、プロイセンの軍楽家で音楽教師として来日していたフランツ・エッケルト。初演は1880年(明治13年)。
それにしても外国人が作曲したファーストバージョンならまだしも、セカンドバージョンは日本人が作曲しているのに「さざれ石」を分断したのがナゾ そのうち暇があれば調べましょう。
話がそれて、
しかもジンチョウゲよりも長くなったm(_ _)m
さて、さざれ石の隣にもジンチョウゲがあった。
同じく白いジンチョウゲで香りの強さも同じ。
しかし写真をよく見ると、
奥に赤紫のジンチョウゲも咲いているではないか。
この場にいたときはまったく気付かなかった。
ジンチョウゲは赤紫だと思い込んで白いジンチョウゲをすぐに見つけられず、
白いジンチョウゲもあると頭にインプットされたら、
今度は赤紫のジンチョウゲを見落とす。
私の脳認知のポンコツさを思い知らされた!(^^ゞ
神泉&さざれ石のところか見た参道の入り口。
参道を道路側より。
ジンチョウゲはイメージしていた香りとは違ったとはいえ、
生まれて初めてそれをクンクンできて満足。
wassho at 18:22|Permalink│Comments(0)│






















































































