スクリーン

2011年12月17日

BMW F800R スクリーン・インプレ

スクリーンカタログ写真10月の終わりにF800Rに取り付けたスクリーン。ドイツのZ technik社製のZ2425

取り付けの様子はここに、購入のいきさつはここで。

※インプレとはインプレッション=印象の略で、クルマやバイクの試乗記はインプレ記事とよく呼ばれる。






結論から言うと、買ってよかったと思っている。
買わなくてもよかったんじゃない?と問われれば微妙なところ。
取り付け前と後で、バイクの性能や楽しみが大きく変わったわけではない。
しかし、今からでも金を返すといわれても返品しないと思う。


最初ガッカリしたのは、たぶん期待値が高すぎたからだ。まるでクルマのように風が当たらなくて楽チンになると勘違いしていた。私がスクリーンつきのバイクに乗ったのは高校1年生の時に1度だけ。誰かがどこかで借りてきたスクリーンつきのスーパーカブ。それは確かに風が当たらなかった記憶がある。ただし試し乗りしただけでスピードも出ていなかったし、当時はヘルメットも被っていなかったから余計にそう感じたのかも知れない。


考えてみれば頭より高いスクリーンでもなければ、風は当たって当たり前。というわけで、このスクリーンを付けたからといって「気がついたら、とてもスピードが出ていた」という心配をする必要はまったくない。相変わらず高速道路では風と格闘しながら走っている。

※なお、メーカーでは身長が172センチまでなら風はヘルメットの上を通り抜けるといっている。それはドイツ製としては設定が低すぎる気がする。ちなみに私は180センチ。


じゃ何がよかったのかというと、やっぱり多少は楽になったから。

オリジナルの小さなスクリーンの時は、90キロくらいで風に負けまいと身体に力が入った。そこが風圧の境目。Z technikのスクリーンを付けてからは、その境目が30キロほど上がった。120キロまで余裕があるなら、高速道路の流れが多少速くても対応できるし、遅いクルマがいたときに、追い越し車線に出て追い抜いて元に戻るのも楽にできる。こんな大きなものを付けてハンドルが重くならないか心配だったが、考えてみれば高速道路でスラロームをするわけではないので、特にハンドリングに違いは感じない。


ただし今まで身体に当たっていた風が、スクリーンに跳ね上げられて、まとめてヘルメットに当たるようになり、風の音がうるさくなったのは事実。これにどう対処しているかというと、しばらく乗っていたら慣れた(^^ゞ 

それとヘルメットに当たる風が少なくなるようにいろいろライポジ(ライディング・ポジション=座り方、姿勢というような意味です)を試しているうちに、気持ち(たぶん数ミリ)今までより後ろに座ったほうが、後輪に体重が乗るような感覚があって、コーナーで安心して曲がれることを発見するというオマケもあった。


風が当たらなくなって高速での運転は楽になったが、身体も疲れなくなったかというと、それはあまり感じない。理屈的に合わないけれど、それほど長く高速道路に乗っていないからかも知れない。それとスクリーンで多少遮られるとはいえ、絶対的な風圧量が充分に大きいからだろう。


先日、富士五湖で雨に降られた時、雨量の割には身体が濡れなかった気がした。ひょっとしたらスクリーンで巻き上げられた風が雨を多少は吹き飛ばしていたからかも知れない。ただしスクリーンを付けていない状態で雨に降られたことがないので正確にはわからない。まあ濡れなかったと信じることにしよう。


スクリーンは4.5ミリ厚のポリカーボネート製。取り付けステーも頑丈で、とてもしっかりしている。高速道路でスクリーンが震えたりすることは一切ない。BMWのディーラーで整備待ちのF800Rにスクリーンがついているものがあったが、メカニック氏によると「このスクリーンは高速道路でとても揺れる」とのこと。どこのスクリーンかメーカー名は尋ねなかったが、厚みは3ミリなかったような気がする。なおポリカーボネートというのはプラスティックの一種で強度が高い素材。オッサン・オバサンなら誰でも知っている「象が踏んでも壊れない筆箱」もポリカーボネート製。


デザインは効果を考えれば納得しているけれど、頭でっかちになって軽快感が薄れたことは否めない。それにかなり角度が立っているから実用バイクのように見えてしまう。もっと背を高くして角度も立てれば防風効果は高まるが、スタイリングを考えれば、これくらいが限界かも。

もっともF800Rオリジナルの小さなスクリーンも、見れば見るほどヘンチクリンな形だから、Z technikのほうがまとまっているともいえなくはない。まっ、どっちにしても運転しているときは見えないからイイや。
スクリーン比較

※写真の右下は右上と向きを揃えるため、左右を反転している。

wassho at 22:07|PermalinkComments(0)

2011年11月02日

通販の内外価格差その1

スクリーンカタログ写真写真は取り付けの話を2つ前に書いた、ドイツのZ Technik社製のZ2425という品番がついているスクリーン(風よけのこと。ヘッドライトの上についている半透明の黒っぽいやつです)。本日のテーマはその価格。なお写真はカタログ写真である。








メーカーであるZ Technik社のサイトでは349.95ドル。
1ドルをここしばらくの平均的な77円で計算すると2万6946円。

それがZ Technik社の日本代理店である桂田モータースでは、
なんと5万7960円!!!

   5万7960円 ÷ 2万6946円 =2.15倍
   消費者なめとんのか(怒)

ちなみに桂田モータースは、BMWやドウカティ(イタリアのバイクです)のディーラーもやっている関西の老舗の会社らしい。


絶対金額としてはそんなに高価なものでもないし、日本の会社から買ったほうが何となく安心なような気もしたが、やっぱり2倍以上もボッタクられるのはムカツクのでZ Technik社に直接注文しようと考える。


ところがZ Technik社は小売りはやっていないらしい。それどころか、いわゆるバイク用品を扱っているお店や通販サイトにも卸していない。彼らの販路は世界各国のBMWバイクディーラーのみ。Z Technik社はBMWのパーツしか作っていないから、そういう商売のスタイルのようだ。


アメリカのディーラーは(国土が広いから)たいてい通販もやっているので、メーカーの取り扱い先紹介ページからアクセスしてみる。でも片っ端から調べてみたが、アメリカ国外へ発送してくれるディーラーはなし。その他の国も全滅(>_<) 諦めて日本のボッタクリ・モータースから買うか、あるいはダメ元でZ Technik社に「直接売ってくれない?」とコンタクトしてみるか?

結論から言うと、イギリスの代理店から買うことができた。ここはよく見るとカスタム・クルーザー社という会社が経営しているのだが、そのサイトではZ Technik社の商品しか扱っていないし、URL(ホームページのアドレス)もztechnik.co.ukだったので、てっきりドイツのZ Technik社のイギリス支社だと思って見逃していた。


しかし、問題はカスタム・クルーザー社の販売価格。
アメリカのディーラーはどこでもメーカーと同じ349.95ドルだったのに、ここは291.63ポンド。1ポンド125円で計算すると3万6454円。なぜか本国および、ボッタクリの日本をのぞく世界各国と較べて1万円ほど高い。ナンデ? それに送料も79.04ポンド=9880円とやたら高い。


結局、総合計金額は

   スクリーン3万6454円
   送料     9880円
   関税     1000円
   ============
   合計   4万7334円


それでも、送料だけは無料の日本のボッタクリ・モータースから買うより1万626円は得した。しかし本音を言えばスクリーン本体で1万円、送料で5千円のもう1万5千円安く買いたかった。でも、マウスでポチッ、ポチッと、キーボーでカチャカチャとやるだけで他に何の苦労もせず1万円安くなったんだから、まあいいか。 


ちなみに発注は9月27日。
商品到着は10月20日前後だったと思う。
たぶんドイツからイギリスに取り寄せてからの発送で、2〜3週間はかかると予想していたので、時間がかかった割にはイライラもせず。そんなに急ぎで欲しかったわけでもなかったし。

カスタム・クルーザー社からはオーダーしたときの確認メールは来たものの、発送が完了したというメールは来なかった。一応ホームページにアクセスすれば、現在どういう状況かを確認することはできる。ただし、(おそらく発送が済むまで)ずーっと「現在、銀行の承認待ち」という訳のわからない表示のまま。通販サイトとして、あまり懇切丁寧な仕組みではない。表現は悪いがバイク屋上がりの通販サイトといった印象。


ところで、肝心のスクリーンの装着結果はもう少し先に。
次回はもう一つ海外通販の話の予定。

ーーー続く

wassho at 00:43|PermalinkComments(0)

2011年10月23日

BMW F800Rにスクリーンをつけてみた

私のバイクBMW F800Rは、いわゆるネイキッドと呼ばれるスクリーン(風よけ)がついていないタイプである。35年ぶりにバイク復帰するにあたって、スクリーン=風が当たらない=スピードを出しすぎて危ないーーーというような理由で、このネイキッド・タイプを選んだことは以前に書いた。


でも誤算だったのはバイクでツーリングするということは、走行距離のだいたい半分くらいは高速道路に乗っているということ。高校生の頃は、主に近所をブラブラしていただけだし、ちょっと遠出したときも高速道路なんて使わなかったから、そこまで頭が回らなかった。(当時、バイクで高速道路に乗れたかどうかは記憶にない)。


BMW F800Rはネイキッドであるが、小さなスクリーンがヘッドライトの上にちょこんとついている。まあスクリーンというよりはメーターカバーくらいの大きさだが、あるとないとではかなり違う。正真正銘のネイキッドだった35年前のバイクで時速100キロというのは、耐えられないくらい風圧が厳しかったが(服装も普段着のままだったし)、BMW F800Rならそのかなり上まで、風圧と格闘しながらも一応巡航することができなくはない。でもまあ快適なのは90キロくらいまで。高速道路の流れに乗って走るには、ちょっときつい。


スクリーン=風が当たらない=スピードを出しすぎて危ないーーーだったんだけれど、長い距離を走る高速道路で風圧と格闘=風圧に気をとられて周囲のクルマが目に入らなかったら危ない、それに風圧で疲れたら危ないし、クルマの流れに乗ることが安全につながるーーーと、都合よく自分を納得させてスクリーンを取り付けることにした。


購入したのはドイツのZ technik社のZ2425という商品。BMW F800Rは、あまり売れている車種ではないので、社外品パーツは少ない。当然、現物を見ることもできず、写真はあるものの実際はどんなイメージになるのか不安だったが、エイヤッで購入。この購入のいきさつについては、また後日に。


ディーラーに連絡したら、取り付け費は5000円くらいという話だったので、ケチって自分で取り付けた。


オリジナルの小さなスクリーンを外す。
これはネジを3本外すだけで楽勝。
IMG_4150


白いスクリーンの下に、そのスクリーンを留めていた台座のようなものがある。これもネジを4本外すだけなのだが、奥の方のネジがヘッドライトが邪魔でドライバーが入らない。(クリックして写真を大きくすれば、ネジの位置がわかります)
IMG_4151

ヘッドライトをフロントフォーク(タイヤを挟んでいる左右のパイプです)に固定しているパーツも、その後に緩めることになっているので、それを取り外してヘッドライトをどけようとするも、ヘッドライトの配線が短く、それほどヘッドライトが動かない。作業開始3分後に早くも途方に暮れる。でも何とか、あちこちを揺すったり叩いたりしてごまかしながらドライバーを突っ込むことに成功。


その後スクリーンをはめ込むステー(支柱)をバイクに留めるのだが、いくつかの部品の位置合わせをするのに苦労する。留めようとすると部品がずり落ちてくるので、腕が3本欲しかった(^^ゞ

左側のステーは、それでも装着できたが、右側のステーが何度やってもネジが最後まで奥に入らない。私のやり方が悪いのか部品の精度が悪いのか。ステーはフロントフォークの上下2カ所にネジ止めするが、10回以上付けたり外したりするもダメ。結局、上側のネジだけはねじ穴から少しはみ出したままの状態に。別にグラグラしていないので、大丈夫だろうと判断したというか諦めた。

その後スクリーンを取り付けて完成。
あれこれ手こずったので、途中経過を写真に撮るのを忘れた。
取り付け説明書はこんな感じ。
IMG_4152



取り付けたのは昨日の土曜日。
本日、雨がやんだので試運転に出かける。
第三京浜(高速道路)を走ってみた。

結論としては、ちょっと残念。

胸から下には風はあまり当たらない。
しかし首のところに集中して風が当たってちょっと苦しい。
たぶんスクリーンに当たって遮られた風が、スクリーンを昇って、スクリーンが切れたところで一気に後方に流れるのだと思う。

それと風が当たっていると感じるのは生身の首だけでも、実際にはヘルメットにも、以前より多くの風が当たっていると思う。なぜならヘルメットの中がかなりうるさくなったから。帰りにディーラーで聞いたら、スクリーンにはそういうこともあるとのこと。これは結構な問題。


本日はほんのわずかな区間を走っただけだから、結論を出すのには早いけれど、もっと楽ちんで快適になると思っていたので、期待はずれだったのは事実。長距離を走ったら評価が変わることを祈ろう。


第三京浜を2つ目のインターチェンジで降りて、港北ニュータウンの中をブラブラ走る。かなり大きな公園がいくつかあるので、そのうちの一つに立ち寄る。
IMG_4161

IMG_4164

木々も少し色づき始めて秋の気配といいたいところだが、
本日は25度もあって暑かった。

それでスクリーンをつけたBMW F800Rのスタイリングを確認するために写真を撮ろうとしたところ、デジカメがまさかの電池切れ(>_<)

というわけで、本日はここまで。

wassho at 22:12|PermalinkComments(0)