チェリーセージ

2023年11月08日

秋バラよりヒマワリが咲いていた中目黒公園 その2

園内ぶらぶら。
これはデュランタとその実。
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チェリーセージはサルビアの仲間。
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よく見かけるというか紅白で目立つから印象に残っているのか。チェリーセージには他にも単色で赤、紫、オレンジ、ピンクなどがある。でもこの紅白のようなインパクトはないから見過ごしがち。


キバナコスモス。
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ところでコスモスは秋桜とも書く。そして秋桜といえば1977年に山口百恵がヒットさせた「🎶淡紅の秋桜が〜秋の日の何気ない陽溜りに揺れている〜」の歌を思い出す人も多いだろう。これを作詞作曲したのはさだまさし。

それでさだまさしがコスモスを秋桜と漢字にしたと解説するものもある。でも昔からコスモスの和名は「アキザクラ」。だから秋桜(あきざくら)をコスモスと読ませるようにしたとするのが正しい。以前に書いた和製漢語や新漢語を作り出したのとはちょっと違う。


シャクチリソバかなあ?(自信なし)
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漢字では赤地利蕎麦。赤地利の語源は不明だが命名はあの牧野富太郎。原産はヒマラヤから中国南西部。ソバの仲間だけれど食べられない。ただし漢方の原料になるので以前は薬草園などで育てられていて、その種が飛散して各地で野生化したとされる。繁殖力が旺盛で現在はやっかいな外来種扱いとなり駆除の対象となっている地域もある。



代々木公園でも見た西洋ススキのパンパスグラス。
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こちらは日本のススキ。
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お線香のような名前のセンニチコウ。
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まだ秋だけどハツユキソウ。
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カンナのベンガルタイガー。
カンナとダリアは昔はどこにでもあったのに最近はあまり見ない気がする。
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鶏のトサカみたいなケイトウ(鶏頭)。
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この不気味なのはペニセツム・グラウクム・パープルマジェスティーと長い名前。熱帯アフリカ原産のイネ目イネ科の植物。ペニセツム・グラウクムの和名は「トウジンビエ(唐人稗)」や「クロキビ(黒黍)」。だからヒエやキビなど雑穀の園芸種。
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一番左の短いのを拡大したのがこれ。
白くまとわりついているのが花らしい。
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カラーミックスあれこれ。
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色づき前とやや色づいたコキア。
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やっぱりコキアは目立つ。
ひたち海浜公園でのこんな光景をまた見たいもの。
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そしてなぜかヒマワリが満開だった!
もう一度書くけれど、この日は10月28日。
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秋に咲く品種もあれば、そうでなくても種を遅まきにすればたいていのヒマワリは秋になって咲くみたいだ。このヒマワリがどちらかはわからず。とにかくまさかヒマワリが咲いているとは思っていなかったのでビックリ。


何じゃこりぁ〜!!
いきなり目に飛び込んできてビックリした。
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どうやらこれはカリンらしい。のど飴なんかの成分として入っているやつ。でもマルメロという植物かも知れない。私には見分けが付かず。どちらもバラ科ナシ亜連に属するナシの仲間。そういえば洋梨に形が近い。カリンもマルメロも生では食べられず砂糖漬け、ジャム、果実酒などにして利用される。



秋バラはほとんど咲いていなかったが、たくさんの花々を見られて満足。そしてヒマワリとバラと同時に見られるなんて珍しい体験。

いろいろ紹介してきたように中目黒公園は植物が充実している。また広い芝生もあって気持ちがいい。目黒川に桜を見に来る人はついでに立ち寄るといいと思うよ。
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公園の出入り口近くで紅葉していたのはハナミズキ。
ハナミズキは一番早く紅葉する植物のひとつ。
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逆光で撮った方がバエる。
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赤い実がなっていた。そして実の下の枝分かれしている先には小さな花芽。常に次の準備を怠らない植物は偉いなあ〜見習わないと(^^ゞ
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最後にひとつだけきれいに咲いていた秋バラも載せておきましょう。
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おしまい

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2022年06月18日

多摩川台公園のアジサイ

アジサイとツツジはどちらも私の好きな花である。また道路脇や小さな公園などに多く植えられているのも共通点。だから身近なところで眺められてうれしい反面、それゆえに名所とされるところへ出かけるのは腰が重くなってしまう。それでもツツジはそこそこ訪れたものの、アジサイが咲くのは雨の季節なこともあって数えるほどしかない。

昨日は自宅にいてどんよりとした天気。それが午後になってしばらくすると急に晴れ上がってきた。天気予報を見ると週末そして来週はすべて雨か曇りマーク。ひょっとして青空の下で満開のアジサイを見られる残り数少ないチャンスかも知れないーーーと思ったらウズウズしてきて(^^ゞ それで出かけてきたのが大田区にある多摩川台公園。


場所は文字通り多摩川のほとりにある。東急東横線でいうと自由が丘→田園調布→多摩川の順番。3月に河津桜を眺めてきたところの近くである。
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多摩川駅を降り公園の入口までは1分ほど。
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多摩川台公園は多摩川沿いの台地に750メートルに渡って伸びた細長い公園。その東の端、最も駅に近い位置ににアジサイ園がある。看板にピンクで囲みを描いた当たり。
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園内の風景。
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どこかで見たものに似ている気もするが、これは大田区の「はねぴょん」というゆるキャラ。頭は飛行機の形になっていて羽田空港がモチーフ。誰でも知っている羽田空港だけれど、大田区のイメージとは結びついていないからPRしているのか。もっとも羽田空港が多摩川の河口にあると位置を把握している人自体が少ないが。
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雨の日に眺めるアジサイも素敵であるが、
やはり花にはたっぷり日差しが当たっているほうが写真はキレイ。
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当然、青空とも一緒に撮りましょう。
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明るいだけじゃなく、
こういう明暗のある姿がアジサイには似合う。
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アジサイがだんだんと色づいていく様子。
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まだベイビーなアジサイも可愛い。
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こちらはガクアジサイ。
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アジサイは言葉がややこしい。
ガクアジサイは額縁のように縁取りがあるからガクアジサイ。一方で普通の丸い形のアジサイはホンアジサイ。その咲き方をてまり咲きという。手鞠・手毬(てまり)とは日本の伝統的なボールのことね。

そしてホンアジサイもガクアジサイもは花のように見えているのは、本来は花びらを下から支える萼(がく)が変化したもの。額と萼で発音が同じ。

アジサイの本当の花は萼のセンターにあって、そこに極小の花を咲かす。
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だからガクアジサイは、開花していないときは粒のように見える花が中央にあり、ガク(萼)でできた花モドキがガク(額)のようにそれを取り囲んでいるガクガクな構造。



木が多くて公園から多摩川はあまり見えない。それと東横線がすぐ近くを走っているので、電車の音がうるさいのがこのアジサイ園の泣き所。
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アジサイ園の上はこんな造りになっていた。
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上の写真中央の花壇はデイジーが密集して咲いていて、
キレイだと思い近づいて写真を撮ったのだが−−−
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写真では意外にも枯れて茶色くなっている花が多くてビックリ。
目というか脳には、見たいものしか見えていないのだと再認識。


バラも少しだけ。
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これはチェリーセージの1種であるホットリップス。直訳すれば熱い唇。そんな情熱的には見えなくて可憐な感じである。
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ラベンダーもあった。ただしまだ成長途中のようで、鼻を近づけても花のところを握っても香りはほとんどしなかったのが残念。
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もう一段上にあったのが水生植物のエリア。
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ここは元浄水場で、当時の姿を残しながら転用しているとのこと。
それにしてもどうして「調布」? 調布市とはちょっと離れているのに。
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花が少し水面から離れているが、葉の形からしてこれはハスではなくスイレン。
白以外はなかった。
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久しぶりにたくさんのアジサイを眺められて満足。ただよく見る普通のアジサイばかりだったのが残念。もっと鮮やかなブルーや赤それに真っ白いアジサイも見たかった。大田区のホームページによると7品種3000株とある。もっと増やしましょう。ついでにスイレンの色数も。

多摩川台公園には古墳などの遺跡もあるらしいのだが、この後に人と会う約束があったので探検できず。ラベンダーやスイレンが成長した頃にまた訪れましょう。

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