ハゼノキ
2023年12月18日
紅葉より松を見てきた清澄庭園
前回の池田山公園と御殿山庭園でのもみじ狩り。それほど期待していたわけじゃなかったとはいえ、紅葉クォリティは池田山公園でギリ、御殿山庭園がイマイチならぬイマミッツで不満が残った。それで都立の庭園ならそこそこ楽しめるだろうと、あまり深く考えずに外出ついでに遠回りして訪れたのが清澄庭園。日付は12月7日。
清澄(きよすみ)庭園は隅田川を渡った江東区にある。庭園があるのは江戸時代に深川と呼ばれたエリア。薄く色を塗ったのが江戸時代の深川で、現在、深川の地名がついているのは庭園南側のごく限られた範囲だけになっている。
地下鉄半蔵門線の清澄白河(きよすみしらかわ)駅で下車。
江東区の清澄町と白河町の境界にあるから清澄白河駅。ところで清澄に白河なんて実に美しい地名。昔は清流でも流れていたのかと思ってしまうが、その由来を調べてみると
清澄:江戸時代に干潟であったこの地帯を開拓した清住弥兵衛の名前。
また彼の苗字の清住は、出身地の千葉鴨川の清澄村から取っている。
白河:白河楽翁(しらかわらくおう)と呼ばれた白河藩主・松平定信の墓があるから。
松平定信は徳川吉宗の孫で、寛政の改革の中心人物。
(白河藩は現在の福島県南部中央)
と清流とは全く関係なかった(^^ゞ
駅の前にある地図看板。
ご覧の通り清澄庭園は駅チカ。
もう見えている。
でも道路に面した入り口は開いておらず、
庭園の周りを奥まで歩いて入り口に到着。
3人の女性が喋っているところが入場口で、
そこをくぐると正面にレッドオータム、
左を向くとイエローオータムがチラッと見えて期待が高まる。
視界が開けるとオータムが少ないのに気づく(/o\)
ちょっとイメージしていた光景と違う。
藁(わら)ぼっち。
これは寒さに弱い植物を藁で覆う防寒対策。以前に上野の牡丹園で笠タイプのを見たが、こちらはグルグル巻き。でも清澄庭園のこれは、おそらく冬の風情を演出するためのダミー(中身は樹木じゃない)だろう。
雪吊りもあった。
東京の積雪量で雪吊りは必要ないので、これも演出としての設置。
最近はあちこちで見かける。
なお藁ぼっちが柱状で木の枝部分がないのを不思議に思われるかも知れない。
この形の藁ぼっちはソテツを包んだもの。
大きすぎて歩幅が合わず微妙に歩きにくい飛び石。
池の景色は素晴らしい。
でもレッドとイエロー比率は少ないーーー
高松宮記念植樹とあった。
先日の有栖川宮記念公園に続いて高松宮つながり二度目。
しかし立て看板には昭和28年(1953年)に植樹したと書かれている。つまり今から70年も前。その割には小さ過ぎない? この庭園は背の低いマツが多いから、そういう品種なのかも。
入り口から見えていたイチョウに近づく。
これは見事だった。
伸びた枝が池に向かって、
まるで葛飾北斎が描いた波しぶきのように見える。
池に沿って進む。
素人が撮りがちな写真(^^ゞ
カワウ?(自信なし)
右にあるのが清澄庭園で紅葉のシンボルとなっているレッドオータム。
橋で築島に渡る。
橋の床版(しょうばん:歩くところ)が土で出来ている、というか土で舗装?されている。こういうのは初めてのような気がする。橋そのものは上の写真でわかるように木製。
ハゼノキだった。サイズはそれほどでもない。
そしておそらくもう半分近く葉は落ちている。
レッドではなく朱色。
ちなみに朱色は英語で vermilion バーミリオン。
ところでこのような朱色系をアップで撮ると少し色が黄色味を帯びる。そしてそれが影響するのか、なぜか背景の青空の色がくすむ。今回だけではなく過去にも多くあった。肉眼での見た目に近いのは下の写真。理由は調べていないので不明。とにかくデジカメあるいは私のデジカメが苦手とする色。
ハゼノキは大きさや葉数的に物足りなく、
マツ好きとしてはマツのほうが見応えがあった。
マツとハゼノキとイチョウの3色ミックス。
イエローオータムを背景にしたマツ。
下からのぞき込んだり。
とにかくマツ。
マツ、マツ、マツ、マツ、マツッ!
何しに来たんや(^^ゞ
ーーー続く
清澄(きよすみ)庭園は隅田川を渡った江東区にある。庭園があるのは江戸時代に深川と呼ばれたエリア。薄く色を塗ったのが江戸時代の深川で、現在、深川の地名がついているのは庭園南側のごく限られた範囲だけになっている。
地下鉄半蔵門線の清澄白河(きよすみしらかわ)駅で下車。
江東区の清澄町と白河町の境界にあるから清澄白河駅。ところで清澄に白河なんて実に美しい地名。昔は清流でも流れていたのかと思ってしまうが、その由来を調べてみると
清澄:江戸時代に干潟であったこの地帯を開拓した清住弥兵衛の名前。
また彼の苗字の清住は、出身地の千葉鴨川の清澄村から取っている。
白河:白河楽翁(しらかわらくおう)と呼ばれた白河藩主・松平定信の墓があるから。
松平定信は徳川吉宗の孫で、寛政の改革の中心人物。
(白河藩は現在の福島県南部中央)
と清流とは全く関係なかった(^^ゞ
駅の前にある地図看板。
ご覧の通り清澄庭園は駅チカ。
もう見えている。
でも道路に面した入り口は開いておらず、
庭園の周りを奥まで歩いて入り口に到着。
3人の女性が喋っているところが入場口で、
そこをくぐると正面にレッドオータム、
左を向くとイエローオータムがチラッと見えて期待が高まる。
視界が開けるとオータムが少ないのに気づく(/o\)
ちょっとイメージしていた光景と違う。
藁(わら)ぼっち。
これは寒さに弱い植物を藁で覆う防寒対策。以前に上野の牡丹園で笠タイプのを見たが、こちらはグルグル巻き。でも清澄庭園のこれは、おそらく冬の風情を演出するためのダミー(中身は樹木じゃない)だろう。
雪吊りもあった。
東京の積雪量で雪吊りは必要ないので、これも演出としての設置。
最近はあちこちで見かける。
なお藁ぼっちが柱状で木の枝部分がないのを不思議に思われるかも知れない。
この形の藁ぼっちはソテツを包んだもの。
大きすぎて歩幅が合わず微妙に歩きにくい飛び石。
池の景色は素晴らしい。
でもレッドとイエロー比率は少ないーーー
高松宮記念植樹とあった。
先日の有栖川宮記念公園に続いて高松宮つながり二度目。
しかし立て看板には昭和28年(1953年)に植樹したと書かれている。つまり今から70年も前。その割には小さ過ぎない? この庭園は背の低いマツが多いから、そういう品種なのかも。
入り口から見えていたイチョウに近づく。
これは見事だった。
伸びた枝が池に向かって、
まるで葛飾北斎が描いた波しぶきのように見える。
池に沿って進む。
素人が撮りがちな写真(^^ゞ
カワウ?(自信なし)
右にあるのが清澄庭園で紅葉のシンボルとなっているレッドオータム。
橋で築島に渡る。
橋の床版(しょうばん:歩くところ)が土で出来ている、というか土で舗装?されている。こういうのは初めてのような気がする。橋そのものは上の写真でわかるように木製。
ハゼノキだった。サイズはそれほどでもない。
そしておそらくもう半分近く葉は落ちている。
レッドではなく朱色。
ちなみに朱色は英語で vermilion バーミリオン。
ところでこのような朱色系をアップで撮ると少し色が黄色味を帯びる。そしてそれが影響するのか、なぜか背景の青空の色がくすむ。今回だけではなく過去にも多くあった。肉眼での見た目に近いのは下の写真。理由は調べていないので不明。とにかくデジカメあるいは私のデジカメが苦手とする色。
ハゼノキは大きさや葉数的に物足りなく、
マツ好きとしてはマツのほうが見応えがあった。
マツとハゼノキとイチョウの3色ミックス。
イエローオータムを背景にしたマツ。
下からのぞき込んだり。
とにかくマツ。
マツ、マツ、マツ、マツ、マツッ!
何しに来たんや(^^ゞ
ーーー続く
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2023年12月16日
御殿山庭園は日当たり悪く紅葉はーーー
12月3日に城南五山の池田山&御殿山で紅葉狩り。
池田山公園を後にして御殿山庭園へ向かう。
ところで池田山公園は急な傾斜地に造られていて、池がある下の部分は窪地のようになっている。そして窪地で日当たりが悪いのか、池の周りの紅葉は発色が冴えないと前回に書いた。
それで心配事がーーー
御殿山庭園は敷地全体が窪地なのだ!
池田山の高台から1号線に降りて、それを渡って通称「ソニー通り」と呼ばれる五反田から御殿山を経て第一京浜(国道15号)につながる道路に入る。かつてはこのあたりにソニー本社や関連ビルがたくさんあったのが名前の由来。なお2007年にソニーは本社を芝浦に移転。
ソニー通りを途中で右折。
少し進むといわゆる閑静な住宅街が広がる雰囲気になる。
突き当たりにあるのはミャンマー大使館。
以前に通りかかったときは、ミャンマー人&日本人が数十名で「アウンサンスーチー釈放!」のプラカードを持って静かなデモをしていた。
ところでほとんどの人は彼女の名前をアウンサン・スーチーだと思っている。アウンサンが名前でスーチーが苗字。でも実はアウンサンスーチー全体で名前である。そしてミャンマー人には苗字がない! なぜないのか、なくて困らないのかまでは調べていないものの、とにかくない。またモンゴル、インドネシア、アイスランドも苗字がないようだ。
アウンサンスーチーの名前は父親のアウンサン、父方の祖母であるスー、母親のキンチーからチーを取っているらしい。だからもし中黒を入れるならアウンサン・スー・チー。でもこれは太郎を太・郎にするようなものかな。アウンサンスーチーは長いのでニュースなどでスーチーさんやスーチー女史なんて言われたりもする。ひょっとしたそれは失礼な呼び方なのかも知れない。
ミャンマー大使館に突き当たって左に曲がればすぐに御殿山庭園。
写真左下の低い壁の先が窪地になっていてそこにある。
上の写真を撮ったのはこの看板の現在位置のところ。
低い壁の下をのぞいてみる。
赤や黄色が見当たらないじゃないか(/o\)
とりあえずまだ庭園には降りずに、
案内看板の左上側の通路を歩く。
御殿山トラストシティのビルをバックに。
街灯がジャマなので消したった(^^ゞ
わざわざ街灯まで消した写真にしたのは、これがここで最もきれいな紅葉だったから。そしてこれは庭園の外にあった樹木。それ以上はお察しをm(_ _)m
写真の奥にある左のビルが御殿山トラストタワーでオフィスビル。右側は御殿山トラストコート(マンション)と東京マリオット(ホテル)が同居するビル。このふたつが合わさって御殿山トラストシティ。御殿山庭園はその付属施設のようなもの。
御殿山トラストシティは森トラストの経営。森ビルの創業者亡くなる→次男が森ビルを、三男が森ビル開発等を継ぐ。次男と三男の路線対立で、1999年に三男の配下企業は森ビルグループから離脱し、森ビル開発を森トラストに社名変更。現在、森ビルと森トラストに資本関係はなく全く別の企業。ヒルズと名前が付くのは森ビルの物件。
ここの開業は1990年。当初の名前は森ビル開発がまだ森ビルグループだったので御殿山ヒルズ。2002年に御殿山ガーデンに名称変更。さらに2013年に御殿山トラストシティに再変更している。
生臭い話はこれくらいにして、隣にあったのをもう1枚。
これはハゼ。ハゼノキ(ハゼの木、櫨の木)ともいうウルシの仲間
ハゼの実からは和ロウソクの原料である木蝋(もくろう)が採れる。ちなみに和ロウソクの原料が植物性油脂なのに対して、洋ロウソクは蜜蝋、魚油、鯨油など動物性油脂を経て18世紀後半からは石油から作られるパラフィン。
ここから水が湧き出て、
こちらに流れていき、
庭園の中に落ちている。
これは撮影が楽しめそう。
まだ庭園には降りずに先に進む。
マリオットの入り口までやってきた。
1990年に開業し御殿山ヒルズ、御殿山ガーデンの時代である2013年12月まではホテルラフォーレ東京だった。品川駅からは無料送迎バスがあるものの、歩けば坂道で10数分はかかるのでちょっと不便な立地。また出入り口はもちろん別々だとしても、マンションとホテルが同じビルに入っているのは珍しいのでは?
道を引き返して、これはまだ庭園の外。
庭園の中から上まで伸びている木はきれいに色づいている。
ようやく庭園に降り
噴水や滝があればお約束のハイスピード撮影。
これはシャッタースピードをオートモードで1/70秒。
そして1/1000秒にマニュアル設定。
アレッ? 少し止まっている雰囲気はあるけれど大して違わない。
ただ水が落ちているだけで動きがないからか。
しかしこちらでは漠然と水しぶきに見えていたものが、らせん状に回転していたとわかる。上がオートモードで1/80秒、下が1/1000秒。
調子に乗って1/2000秒。
シャッタースピードが速い=短時間の露光なので写真が暗くなる。
フォトショップ(画像ソフト)で明るさを補正したもの。
どうして水が流れていると、いつも無性にハイスピード撮影をしたくなるのか。自分でも不思議だったけれど、最近ようやく理由がわかった。葛飾北斎も波しぶきの一瞬の形を捉えて浮世絵にしている。彼は私の先祖に違いない(^^ゞ
庭園内散策。
何の木かわからないがピンクのきれい花。
肝心の御殿山庭園の紅葉はというと、
上まで伸びて日が当たってきれいに紅葉しているのはごくわずかで、
少し下だと色もぼやけている。
これでもまだましな方。
仕方ないので鮮やかなグリーンも清々しいカエデでも。
ところで紅葉関連は言葉がややこしい。まず
紅葉:こうよう:赤く色づく
黄葉:こうよう:黄色く色づく
と同音異義語がある。また紅葉は
紅葉:こうよう
紅葉:モミジ
と同形異音異義語でもある。
そしてモミジとカエデはどう違うのか。
どうのふたつの考えがあるようだ。
カエデ:木の品種名
モミジ:カエデの葉が紅葉した状態をそう呼ぶ
カエデ:葉の切れ込みの浅いもの
モミジ:葉の切れ込みの深いもの イメージ図はここをクリック
あまり葉の形まで観察しないから私は前者を支持。
でも実際は紅葉していないものをモミジと呼ぶことも多い。
ついでに同音異義語と違って、
同形異音異義語(単に異音異義語ともいう)はあまり聞き慣れない言葉。
参考までに
同型異音語:同じ漢字で読みは違うが意味は同じ
→日本:にほん、にっぽん 開く:ひらく、あく
同形異音異義語:同じ漢字でも読みが違えば意味も変わる
→生花:いけばな、せいか 市場:いちば、しじょう
御殿山庭園には先ほどの落流だけではなく滝もある。
一番高いところで落差は7〜8mくらいかな。
見ての通り人工的に作られたものだけれど、何となく古代遺跡っぽい。
こちらの方が1/2000秒で葛飾北斎らしくなった。
庭園内風景。
窪地なので日当たり悪く冴えない発色。
多少は赤いところもある程度。
ツワブキでも眺めよう。
庭園を出て窪地の上にある通路。
上からのぞき込んでも冴えない風景に変わりなし。
紅葉は今ミッツだったが、ここはサクラ名所としてはそこそこ有名。
また紅葉を除けば(しつこい)、小さいながら庭園の雰囲気もいい。
※面積は0.68ヘクタール
ただし難点はすぐ隣にJRの線路が通っていること。電車の音が高いタワービルで反射して庭園に降りてくるのかレールから出る騒音がとてもうるさい。
最後に滝を上から眺めて御殿山庭園の散策を終了。
次はサクラを見に来ましょう。
おしまい
池田山公園を後にして御殿山庭園へ向かう。
ところで池田山公園は急な傾斜地に造られていて、池がある下の部分は窪地のようになっている。そして窪地で日当たりが悪いのか、池の周りの紅葉は発色が冴えないと前回に書いた。
それで心配事がーーー
御殿山庭園は敷地全体が窪地なのだ!
池田山の高台から1号線に降りて、それを渡って通称「ソニー通り」と呼ばれる五反田から御殿山を経て第一京浜(国道15号)につながる道路に入る。かつてはこのあたりにソニー本社や関連ビルがたくさんあったのが名前の由来。なお2007年にソニーは本社を芝浦に移転。
ソニー通りを途中で右折。
少し進むといわゆる閑静な住宅街が広がる雰囲気になる。
突き当たりにあるのはミャンマー大使館。
以前に通りかかったときは、ミャンマー人&日本人が数十名で「アウンサンスーチー釈放!」のプラカードを持って静かなデモをしていた。
ところでほとんどの人は彼女の名前をアウンサン・スーチーだと思っている。アウンサンが名前でスーチーが苗字。でも実はアウンサンスーチー全体で名前である。そしてミャンマー人には苗字がない! なぜないのか、なくて困らないのかまでは調べていないものの、とにかくない。またモンゴル、インドネシア、アイスランドも苗字がないようだ。
アウンサンスーチーの名前は父親のアウンサン、父方の祖母であるスー、母親のキンチーからチーを取っているらしい。だからもし中黒を入れるならアウンサン・スー・チー。でもこれは太郎を太・郎にするようなものかな。アウンサンスーチーは長いのでニュースなどでスーチーさんやスーチー女史なんて言われたりもする。ひょっとしたそれは失礼な呼び方なのかも知れない。
ミャンマー大使館に突き当たって左に曲がればすぐに御殿山庭園。
写真左下の低い壁の先が窪地になっていてそこにある。
上の写真を撮ったのはこの看板の現在位置のところ。
低い壁の下をのぞいてみる。
赤や黄色が見当たらないじゃないか(/o\)
とりあえずまだ庭園には降りずに、
案内看板の左上側の通路を歩く。
御殿山トラストシティのビルをバックに。
街灯がジャマなので消したった(^^ゞ
わざわざ街灯まで消した写真にしたのは、これがここで最もきれいな紅葉だったから。そしてこれは庭園の外にあった樹木。それ以上はお察しをm(_ _)m
写真の奥にある左のビルが御殿山トラストタワーでオフィスビル。右側は御殿山トラストコート(マンション)と東京マリオット(ホテル)が同居するビル。このふたつが合わさって御殿山トラストシティ。御殿山庭園はその付属施設のようなもの。
御殿山トラストシティは森トラストの経営。森ビルの創業者亡くなる→次男が森ビルを、三男が森ビル開発等を継ぐ。次男と三男の路線対立で、1999年に三男の配下企業は森ビルグループから離脱し、森ビル開発を森トラストに社名変更。現在、森ビルと森トラストに資本関係はなく全く別の企業。ヒルズと名前が付くのは森ビルの物件。
ここの開業は1990年。当初の名前は森ビル開発がまだ森ビルグループだったので御殿山ヒルズ。2002年に御殿山ガーデンに名称変更。さらに2013年に御殿山トラストシティに再変更している。
生臭い話はこれくらいにして、隣にあったのをもう1枚。
これはハゼ。ハゼノキ(ハゼの木、櫨の木)ともいうウルシの仲間
ハゼの実からは和ロウソクの原料である木蝋(もくろう)が採れる。ちなみに和ロウソクの原料が植物性油脂なのに対して、洋ロウソクは蜜蝋、魚油、鯨油など動物性油脂を経て18世紀後半からは石油から作られるパラフィン。
ここから水が湧き出て、
こちらに流れていき、
庭園の中に落ちている。
これは撮影が楽しめそう。
まだ庭園には降りずに先に進む。
マリオットの入り口までやってきた。
1990年に開業し御殿山ヒルズ、御殿山ガーデンの時代である2013年12月まではホテルラフォーレ東京だった。品川駅からは無料送迎バスがあるものの、歩けば坂道で10数分はかかるのでちょっと不便な立地。また出入り口はもちろん別々だとしても、マンションとホテルが同じビルに入っているのは珍しいのでは?
道を引き返して、これはまだ庭園の外。
庭園の中から上まで伸びている木はきれいに色づいている。
ようやく庭園に降り
噴水や滝があればお約束のハイスピード撮影。
これはシャッタースピードをオートモードで1/70秒。
そして1/1000秒にマニュアル設定。
アレッ? 少し止まっている雰囲気はあるけれど大して違わない。
ただ水が落ちているだけで動きがないからか。
しかしこちらでは漠然と水しぶきに見えていたものが、らせん状に回転していたとわかる。上がオートモードで1/80秒、下が1/1000秒。
調子に乗って1/2000秒。
シャッタースピードが速い=短時間の露光なので写真が暗くなる。
フォトショップ(画像ソフト)で明るさを補正したもの。
どうして水が流れていると、いつも無性にハイスピード撮影をしたくなるのか。自分でも不思議だったけれど、最近ようやく理由がわかった。葛飾北斎も波しぶきの一瞬の形を捉えて浮世絵にしている。彼は私の先祖に違いない(^^ゞ
庭園内散策。
何の木かわからないがピンクのきれい花。
肝心の御殿山庭園の紅葉はというと、
上まで伸びて日が当たってきれいに紅葉しているのはごくわずかで、
少し下だと色もぼやけている。
これでもまだましな方。
仕方ないので鮮やかなグリーンも清々しいカエデでも。
ところで紅葉関連は言葉がややこしい。まず
紅葉:こうよう:赤く色づく
黄葉:こうよう:黄色く色づく
と同音異義語がある。また紅葉は
紅葉:こうよう
紅葉:モミジ
と同形異音異義語でもある。
そしてモミジとカエデはどう違うのか。
どうのふたつの考えがあるようだ。
カエデ:木の品種名
モミジ:カエデの葉が紅葉した状態をそう呼ぶ
カエデ:葉の切れ込みの浅いもの
モミジ:葉の切れ込みの深いもの イメージ図はここをクリック
あまり葉の形まで観察しないから私は前者を支持。
でも実際は紅葉していないものをモミジと呼ぶことも多い。
ついでに同音異義語と違って、
同形異音異義語(単に異音異義語ともいう)はあまり聞き慣れない言葉。
参考までに
同型異音語:同じ漢字で読みは違うが意味は同じ
→日本:にほん、にっぽん 開く:ひらく、あく
同形異音異義語:同じ漢字でも読みが違えば意味も変わる
→生花:いけばな、せいか 市場:いちば、しじょう
御殿山庭園には先ほどの落流だけではなく滝もある。
一番高いところで落差は7〜8mくらいかな。
見ての通り人工的に作られたものだけれど、何となく古代遺跡っぽい。
こちらの方が1/2000秒で葛飾北斎らしくなった。
庭園内風景。
窪地なので日当たり悪く冴えない発色。
多少は赤いところもある程度。
ツワブキでも眺めよう。
庭園を出て窪地の上にある通路。
上からのぞき込んでも冴えない風景に変わりなし。
紅葉は今ミッツだったが、ここはサクラ名所としてはそこそこ有名。
また紅葉を除けば(しつこい)、小さいながら庭園の雰囲気もいい。
※面積は0.68ヘクタール
ただし難点はすぐ隣にJRの線路が通っていること。電車の音が高いタワービルで反射して庭園に降りてくるのかレールから出る騒音がとてもうるさい。
最後に滝を上から眺めて御殿山庭園の散策を終了。
次はサクラを見に来ましょう。
おしまい
wassho at 22:24|Permalink│Comments(0)│












































































