プラタナス

2026年04月02日

新宿御苑でサクラ巡り その2

温室を出た横の通路。
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これが東方向で、
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こちらが西方向。
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天気は西から変わるというが、温室にいた30分ほどでわずかながら晴れ間が増えてきた。もっとも気象庁の定義では全天に占める雲の割合が0〜1割なら快晴、2〜8割で晴れなので天気予報にはこれでも晴れマークがつく。一般的な感覚だと本日は半曇りかな。


向こうに見えるのが大木戸門の出入り口。
新宿門と較べると混雑は少ない。
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大木戸門から延びる通路にあるサクラとツバキのコラボレーション。
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左側が前回でも紹介したオトメツバキ。
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右側が普通の赤いツバキ。
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赤いツバキのほうは葉が黄色くなって色が賑やか。
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ところでツバキの一般的な開花時期は12月〜4月と長い。でも私はツバキは冬に咲く花との先入観があり、ウメと一緒ならまだしもサクラと並んでいると違和感を感じてしまう。

その原因ははっきりしていて、小学校の頃に雪の上に落ちているツバキの花を見た経験。ツバキは花びらがバラバラになって散るのではなく、まだ花びらがそれほど傷んでいないうちに花の形を保ったまま丸ごとストンと落ちる。そんな花は初めて見たし、白い雪の上に真っ赤な散っていない花の姿が強烈に印象的で「あれ何〜?」「ツバキ」と教えてもらって、それ以来ツバキ=冬となってしまった。

でも何年か前に、ツバキとサザンカは日が強く照っている明るい場所だと、その派手な色と形で何となく南国植物のようにも見えるとわかり、どうにも脳内が困っている(^^ゞ



玉藻池に向かう途中の色違いのサクラの競演。
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このピンクは河津桜に似ているものの、
河津桜の時期は終わっているのでヨウコウ(陽光)という品種だと思う。
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その近くに植えられていたヨウコウより色の濃い横浜緋桜はまだ幼木。
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これはジャノメエリカ。アップを撮り忘れたが紫色をした草ではなく、色が付いている部分は小さな花の集まり。
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タカトオコヒガンザクラ(高遠・小・彼岸・桜)が見えてきた。
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しかしその手前にあって無視して素通りできないのがこれ。
幹や枝を白くした盆栽のようだし流木のようでもある。
これも作庭要素?ナゾの配置。
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新宿御苑に4つある池のひとつ玉藻池(たまもいけ)。
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ここにある灯籠はデカい!
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玉藻池は江戸時代に信州の高遠藩・内藤家の屋敷に造られた庭園の一部。そして内藤家の屋敷がどうしてここにあったのかのエピソードが興味深い。


三河岡崎に生まれ徳川家康の小姓(世話係)をしていたのが内藤清成。つまり最古参の家来。江戸時代的な歴史用語でなら譜代の家臣。家康と苦楽を共にし多くの戦を勝ち抜き、家康が秀吉に関東への国替えを命じられた際には鉄砲隊を率いて江戸入りの先陣も務めた。

それまでの功績が認められ内藤清成は家康より「馬を走らせて回った範囲すべての土地を与える」と破格の褒美をもらう。内藤は「東は四谷、西は代々木、南は千駄ヶ谷、北は大久保」まで白馬で駆け回ったと伝わる。

その地名が付いた駅を直線で結んだのがこの地図。
皇居=江戸城より大きいやないかい(^^ゞ
そしてこの広い敷地の玉藻池当たりに内藤は屋敷を構えた。
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上の地図は現在の駅と駅を単純に結んだだけなので相当に広くなっているが、資料によると内藤清成が拝領したのは20万余坪となっている。仮にマックスで23万坪だとすると、17.8万坪ある新宿御苑より2回り大きい程度で、駅を直線で結んだ面積の半分弱くらいか。江戸城=皇居の宮殿部分と外苑部分の総面積は230ヘクタール=70万坪。まあ家康も江戸城より広い土地は与えないだろうし。

それでも家康が住み江戸城の中心であった江戸城本丸(現在の皇居東御苑:21ヘクタール:6.35万坪)よりはるかに広い敷地。さすが家康は太っ腹とみるか、内藤清成が白馬を走らせたときにそこは何もない荒れ地だったはずで「この欲張り者に土地を整備させよう」と考えていたのか。

ただしどの資料にも内藤清成が20万余坪を拝領と書かれているものの、それについてはちょっと疑いも持っている。ネットで得られる情報はコピペにコピペを重ねたものが多く、最初が間違っている場合もあるから鵜呑みにできないとはいつも書いているところ。20万余坪の出所はネット以前の資料のようだが、それでも同じことがいえる。

そう考える理由は江戸時代の面積単位。

   歩(ぶ)=坪
   畝(せ)=30坪
   反(たん)=300坪
   町(ちょう)=3000坪

今と違って面積を示すのは坪だけではなく、坪は面積の中で最も小さな単位。こんな江戸城並みに広い面積を記すのに坪を使うか?との疑問。別に内藤清成が手にした正確な面積や地図を知りたいと思っているわけじゃないにせよ、ちょっと気になる。誰かが町で記されていた資料を現代人にわかりやすいよう坪に換算した可能性はあるが。

それはさておき、

その後、清成より5代後の内藤清枚が現在の伊那市にあった高遠(たかとう)藩の城主となる。徳川家直属の家臣から城持ちの大名への出世。なお一般に高遠藩内藤家と記されるのは城主(=藩主)が保科家〜鳥居家〜内藤家と変遷したのを区別するため。

とはいっても石高はわずかに3万3000石。家康から拝領した土地の広さと身分がまったく釣り合っていない。そこで時代が下るにつれても徐々に土地を幕府に返納していく。

それでも明治になった時点でまだ10万坪ほどを所有しており、それに元は内藤家の土地だった隣接地を合わせた17万8000坪(58.3ヘクタール)で誕生したのが、新宿御苑の前身である近代農業振興を目的とした内藤新宿試験場。内藤の名前は現在も新宿区に町名として残っていて新宿御苑も新宿区内藤町11番地。とはいっても内藤町の8割ほどは新宿御苑が占めている。



さて本日の第一目的であるタカトオコヒガンザクラ(高遠・小・彼岸桜)。このサクラを初めて知ったのは芦花公園。ソメイヨシノの開花宣言が出る頃に満開を迎える。花の咲き方はソメイヨシノに似ているが、ソメイヨシノと違って淡いピンクすなわち桜色なのでお気に入り。
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遠目ではそこそこキレイだったとはいえ、この日は既にソメイヨシノの満開宣言日。近づくと見頃過ぎな感はやはり否めない。
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隣のソメイヨシノとの色の違いを楽しみましょう。
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ところでこのタカトオコヒガンザクラ(高遠・小・彼岸桜)はその名前の通り高遠(現在の長野県伊那市)地方の固有種。分類的には江戸彼岸と近畿豆桜の自然交雑種と見られている。ちなみにソメイヨシノは同じく江戸彼岸と大島桜の人工交配(自然交雑説もあり)。

そして高遠藩の時代からかどうかは不明なものの、なぜか現在でも門外不出の桜とされている。都内で植えられているのは新宿御苑と新宿周辺に数カ所、世田谷区の芦花公園のみ。そのうち御苑を含む新宿区内については、前述した高遠藩が幕府に返還した土地が「内藤新宿」という甲州街道で日本橋から最初の宿場町となり、それが現在の新宿や新宿区につながったので高遠の「門内」であるとの笑える理由。芦花公園については最初は門外不出を理由に当時の高遠町(現在は合併して伊那市)から断られたものを、東京都知事が直談判して移植したとか。

いいサクラなんだから高遠の人たちにはもっと心を広く持って、
このサクラを日本中に広めてもらいたいね。



玉藻池を離れて第二目的であるプラタナスのある整形式庭園に向かう。
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これはアオキの新芽とつぼみ(たぶん)。
苑内のそこら中で芽吹いていた。
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あと少し。
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ツバキや高いところにある夏みかん?を眺めて、
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やって来ましたプラタナス並木!
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たまりませんな(^^ゞ このゴツゴツ感。
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以前に書いた「プラタナスのゴツゴツ問題」について、その後は特に調べていないけれど、おそらくは剪定で枝が短く切られる→でもパワーが有り余ってゴツゴツ変形しているのだと想像している。


プラタナス並木は東西に延びていて先ほどの写真は一番北側。
その隣に中央の木を共有した少し幅の狭い並木がある。
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その並木を少し外側で眺める。
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もうちょっと離れて。
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もっと離れて。
自分でも笑うほど、この時期の葉がなくてゴツゴツむき出しのプラタナスが好き。
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プラタナス並木は南側にもあって、その間に挟まれているのが整形式庭園。整形式とはフランス発祥で幾何学模様的に木々を配置するのが特徴。ある意味人工的な造園美。しかし新宿御苑のはごく普通に植え込みがあるだけで、この程度で整形式と呼ぶのは間違いだと思っている。
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(参考写真↓ ベルサイユ宮殿のオレンジ庭園)
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南側のプラタナス並木。
北側と変わりはないのに毎回必ず4列すべて見て帰る(^^ゞ
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お気づきのように中央の植え込みを挟んでプラタナス並木は左右対称。整形式の造園作法には幾何学模様だけでなく左右対称も含まれる。だから正確にはプラタナス並木を含めた全体が新宿御苑の整形式庭園な訳だけれど、このプラタナス並木が素晴らしいがゆえに、中央の植え込み部分をもっと頑張って欲しいと願っている。


最後にまたゴツゴツを眺めましょう。
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中央部の周辺にはバラが植えられている。新宿御苑はバラの名所に名を連ねているとはいえ、写真で見える細長い花壇が周りを囲んでいるだけの規模で、なおかつ植え方にも芸がないので今までバラを目当てに見に来たことはない。関係者の皆さん、幾何学的にバラを配置した超エキセントリックな整形式庭園を!
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ーーー続く

wassho at 23:39|PermalinkComments(0)

2025年03月24日

プラタナスのゴツゴツ問題

新宿御苑の整形式庭園にはプラタナス並木があって、
冬は葉を落として節くれ立った枝がゴツゴツとむき出しになっている。
その姿になぜか惹かれるものがあると何度か書いた。
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そして2月24日に林試の森へ河津桜の開花偵察に出かけた際、林試の森にあるプラタナスは新宿御苑のようにゴツゴツしていない〜同じ木には見えない〜考えてみれば新宿御苑のは見るからに異様だし、あれはちょっと変わった品種なのかなーーーとも書いた。
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どうやらそのせいで脳にプラタナス・スイッチが入ったらしく、
最近はどこを歩いていてもやたらプラタナスが目につく(^^ゞ

それによって、まずは

  プラタナスはゴツゴツしているのがほとんどで、
  変わっているのは林試の森のプラタナスのほうである

へと考えが変わった。


ゴツゴツしている近くの公園のプラタナス。
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駐車場のプラタナスもゴツゴツ。
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別の公園のプラタナスもやはりゴツゴツ。
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こちらのプラタナスだってゴツゴツ。
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これだけゴツゴツがたくさんあるのなら、
やはりそれがノーマルと考えるのが自然。



ところでゴツゴツ写真の最初に載せた近所の公園には、
このように枝を縦に細く伸ばしたプラタナスもある。
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隣のプラタナスには枝がないのに何が違うんだろう?

ーーーと考え出したときに、ちょっと思い当たる節があったので、
過去の新宿御苑の写真を「月日順」に並べてみた。

2019年「1月14日」細い枝がある。
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2023年「2月26日」細い枝がない。
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2022年「4月17日」少し葉が出ているのに細い枝はない。
話はそれるがプラタナスの若葉はキレイだね。
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最初は暖かくなると細い枝を伸ばして、それに葉が茂るのだろうと考えていた。しかし「1月14日」に枝があって「2月26日」に枝がないのは矛盾する。さらに「4月17日」の写真を見ると葉は出ているのに細い枝はない。したがって縦に細く伸ばした枝に葉が茂る説は却下。

どうして枝が縦に細く伸びるプラタナスと、そうでないプラタナスがあるのか。そして年によってその枝があったりなかったりするのか?



またプラタナスのもうひとつの魅力は樹皮の色が白いこと。林試の森のように他にたくさんの木がある中で、真っ白なプラタナスが現れると神秘的ですらある。
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白い木で有名なのは白樺であるが、白樺は寒い地方か高原や山にしか生えていない。だから東京で見るプラタナスの白い姿は貴重。

白いのは樹皮が定期的に剥がれ落ちるからで一種の新陳代謝と考えられている。
その過程でまるで迷彩柄のようになっている場合も。
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しかし街中で見かけたプラタナスには、
分厚そうな樹皮に覆われた木もあった。
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細い枝を伸ばしたり伸ばさなかったり、樹皮が剥がれ落ちたり落ちなかったりーーーどうしてプラタナスはこんなにワガママなんだ(^^ゞ


少し調べようと思ったもののプラタナスの情報は意外と少ない。
Googleで検索して最初の2ページに現れた19件は

  植物のプラタナス 5件
  病院名 5件
  プラタナスのある公園などの紹介 3件
  福祉施設名 2件
  企業名 1件
  漫画、お菓子、本のタイトル 合計3件

だった。まあサクラやウメを好きな人はたくさんいても、プラタナスのファンなんて聞いたことがないからそんなものか。

それでもあれこれキーワード付け加えて調べてみたところ、縦に伸びる細い枝がないプラタナスは剪定で切り落とされているようだ。新宿御苑の写真では

 「1月14日」細い枝がある
 「2月26日」細い枝がない
 「4月17日」細い枝がない

だったが、当苑での剪定作業は1月後半から実施されるようで「1月14日」に枝があるのはそのためと思われる。ただし近所の公園に細い枝があるのとないプラタナスが混在している理由は不明。1本だけ予算が足りなくて剪定できなかったとも考えづらいし。


樹皮の色に関しては品種の違いかも知れない。

プラタナスは品種名ではなく、スズカケノキ科スズカケノキ属に属する植物の総称で全部で10品種ほどある。そのうち日本にあるのは

  スズカケノキ(西アジア原産)
  アメリカ・スズカケノキ(北米原産)
  モミジ・バ・スズカケノキ(スズカケノとアメリカ・スズカケノキの交配種)

この中でアメリカ・スズカケノキは樹皮があまり剥がれ落ちないみたい。


ただしここで重大発見!
先ほどのこの木はプラタナスじゃない可能性がある。
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それは冬のイチョウも細い枝を剪定すればこんな姿になると気付いたから。
もっと暖かくなって葉が出てきたら要確認。


話が前後するが、林試の森のプラタナスがゴツゴツしていないのは品種の違いではなく、まったく剪定をしていなくて枝が伸びっぱなしで育っている可能性がある。

逆に街中で見るプラタナスは

  (1)本来の姿は幹の周りに枝が伸びる普通の樹形なのに
  (2)それを余り巨大化しないよう枝を幹の近くで短く切断
  (3)その短くなった枝から新しく細い枝が伸びてくる
  (4)その細い枝も葉が落ちたら剪定して(2)の形を維持する

とのサイクルで、あの姿になっているのではないか? 今までゴツゴツした姿に見とれて気が回らなかったものの、ゴツゴツしたプラタナスはどう考えても樹高に対して枝が短すぎるでしょ。

こうして最初に書いた
「変わっているのは林試の森のプラタナスのほう」の考えを見直し中。

もっともこれは「変わっている」を

  自然の姿に対して
  現実の多数に対して

のどちらで定義するかに左右される。それと幹の近くで短く切断した枝がどうしてゴツゴツ・クネクネしてくるのかまでを説明できないのも難点。

それはさておいて、仮説とした剪定サイクルがもし正しいとするならば、街中や公園で見かけるゴツゴツしたプラタナスは、街路樹などの用途=人間の都合に合わせて形を変えられた人工的な姿、ある種の奇形との結論になる。ちょっと気の毒にも思えてきた。


とにかく何かと謎多きプラタナスのゴツゴツ問題。
そのうちしっかりと調べましょう。

wassho at 22:48|PermalinkComments(0)

2025年02月24日

林試の森の河津桜はまだ三分咲き

この三連休は今季最長寒波とやらで全国的に冷え込みが厳しく、また雪国では例年以上の大雪に見舞われたようだ。でも冬来たりなば春遠からじで、そろそろウメや河津桜のシーズン。

昨年の2月は暖かくて、2月20日に東京で最高気温23.7度を記録し、自宅近くの林試の森公園(元は林業試験場)にある河津桜が満開になった。本日は最低気温マイナス0.1度、最高気温10.8度。さて今年の開花状況はどうなっているかと偵察に。


話は変わるが、
林試の森にはプラタナスもけっこうある。
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でも新宿御苑にあるように↓ゴツゴツしていない。
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あそこのは見るからに異様だし、ちょっと変わった品種なのかな。
機会があれば他の場所でも冬プラタナスの姿を確認しててみたい。



林試の森で河津桜は芝生がないのに芝生広場と名付けられた場所にある。
東西に細長い広場の西側の3本はまだほとんど開花しておらず。
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実は先週も偵察しに来た(^^ゞ
これがそのときの様子で1週間経って少しつぼみが色づいた程度。
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でも北側にある、つまり南を向いている河津桜はこの通り。
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横から眺めて。
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先週は一分咲き未満といったところだった。
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ところで常々、
日差しと青空こそが最高の写真テクニックと思っていて、
この2枚を見較べるとそれがよくわかる。


三分咲きとはいえ、
よく咲いている場所の前に来れば充分にお花見気分。
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iPhoneのマクロ(接写)モードで。
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もっと密度の高い枝を探して。
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ピンクにパワーをもらいましょう。
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週間予報によると26日から気温が高くなり、今週末は20度前後の見込み。
おそらく満開になるでしょう。
天気予報

でも3月4日は最高気温が5度しかなく、そして小さく雪のマークが!そういえば今シーズンは都心で雪を見ていないので、ちょっとくらいなら積もってくれてもいいけれど。

wassho at 23:00|PermalinkComments(0)

2025年02月03日

新宿御苑で白いサザンカと真っ白なスイセン その3

「その3」は地図でブルーの線を引いたルート。
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コブクザクラやジュウガツザクラなどの冬桜があった先のクラシックな建物。
前からこれは何か気になっていた。
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近づくと旧洋館御休所との表示。
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新宿御苑の沿革を大雑把に書けば

  江戸時代は信濃の高遠藩(たかとお・はん)内藤家の大名屋敷。

  1868年に明治維新。

  1872年(明治5年)に政府は大名屋敷の敷地跡と周りの土地を合わせて、
  近代農業振興を目的とする「内藤新宿試験場」を設置。

  ちなみに大名屋敷9万5000坪、周りの土地8万3000坪だったから、
  新宿御苑は元大名屋敷だった場所というのはあまり正確じゃない。

  1877年(明治10年)試験場内に農業教育施設が開校。
  ただしなぜか翌年に駒場(目黒区)へ移転。
  それが後に東京大学農学部や東京農工大学の前身となる。

  1879年(明治12年)試験場の業務が三田育種場(港区の芝あたり)に移転。
  同時に試験場は皇室に献上され、名称を植物御苑に改める。

以前に内藤新宿試験場が、日本の農業近代化に果たした役割は数え切れないと何かで読んだ記憶がある。でもたった7年の歴史しかないのに驚いた。7年でそんなに成果を上げられる?

でも次に記す庭園への改装までは試験場としての機能をある程度は持っていたのかも知れない。それだと29年間になる。

  1901年(明治34年)に庭園へ改装する5年間の工事が始まる。
  1906年(明治39年)皇室の御料地としての新宿御苑として完成する。

  太平洋戦争中は芝生部分が開墾されて農耕地になる。
  空襲で旧御凉亭と旧洋館御休所以外の施設はすべて焼失。

  1945年(昭和20年)終戦
  1949年(昭和24年)国民公園新宿御苑として一般に公開。

旧洋館御休所は、ここが皇室の植物御苑になった17年後の1896年(明治29年)に建てられ、その後の増改築で1924年(大正13年)にほぼ現在の姿になったとされる。植物御苑・新宿御苑を訪れた天皇や皇族の休憩所として使われた。解説看板の英文はImperial Rest Houseとなっており平民は立ち入り不可だな。御休所の読みは「ごきゅうしょ」。でも「みやすどころ」のほうが雰囲気が出ると思うゾ。

また大正時代以降は芝生部分がゴルフコースとしても利用されていたので、そのクラブハウスの役割も果たしていたようだ。そういえば1937年(昭和12年)まで皇居の中にもゴルフコースがあった。やんごとなき皆様は意外にもゴルフがお好き?


去年の春に横浜山手の西洋館巡りをした。神戸北野の異人館と違って横浜山手の建物は大正・昭和のものがほとんどで、最も古い建物でも明治43年竣工。だからこの旧洋館御休所のほうが古い。

では内部の見学をと思ったら靴を脱がないといけなくて回れ右。どうも私はこういうところで靴を脱ぐのが嫌い。洋館なのだからそのまま入れるようにして欲しい。
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旧洋館御休所の隣に、
デザインや色を似せて建てられている公園の管理事務所。
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その先にある大きな温室。
新宿御苑には何度も来ているのにまだ入ったことがない。
今回も温室に入ったら、出てきたときに寒そうな気がしてーーー
そして暖かい季節だと、温室の中は暑いからやめようと言うのが私(^^ゞ
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広々とした空間。
何度も書くけれどここは新宿駅より徒歩10分!
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次は日本庭園に向かう。
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ここは日本庭園の一番東側。
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ここのマツは変わった形に剪定されている。
これを目当てに日本庭園までやって来た。
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今までこのマツは夏目漱石が坊ちゃんの中で「画家ターナーが描いた松」と書いた「ローマでよく見られる形のマツ」の背丈の低い版だと思っていた。
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しかしさにあらず。
これは多行松(タギョウショウ)と呼ばれるクロマツを土台に赤松を接木した園芸品種。英語ではジャパニーズ・アンブレラ・パイン。まさに傘を開いたような形をしている。でも高野槇(コウヤマキ)も英語名はジャパニーズ・アンブレラ・パインで同じ。そちらは傘を少しだけ開いたような形。

また多行松とほぼ同じ形の美松(ウツクシマツ)という天然品種もある。これは滋賀県湖南市にしか生息しておらず天然記念物に指定されている。

マツもなかなか奥が深いね。

普通の形のマツも植えられている。
やはりちょっとクネっとしているのがマツらしいかも。
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日本庭園から南に下がって「中の池」沿いを散策。
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私の好きなコンモリした形に剪定されたツツジ山を横目で眺めて。
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またスイセンがあったけれどここはほとんど開花していなかった。
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そして見えてきました!
実は新宿御苑で一番好きな冬のプラタナス。
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まずはプラタナス並木が挟んでいるバラ園を。
真冬なのにいくつか咲いていた。
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この季節にバラを見られてうれしいような、でもポツンポツンとだけ咲いているバラを眺めるのは、かえってちょっと寂しいような。
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このスズランが巨大化したようなのはアツバキミガヨラン。なんとも読みにくい名前だが漢字で書くと「厚葉君が代蘭」。葉が厚くまた品種としては蘭の一種なので、それはわかるとしてなぜに君が代?
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調べてみるとアツバキミガヨランの学名はYucca gloriosa(ユッカ・グロリオサ)。gloriosaはラテン語で「誉れ、栄光の」などの意味。英語でならglory(グローリー)に当たる。それを天皇の治世を示す「君が代」に掛けたというのが通説。誰が考えたんだろうね。それにしても元は皇室の御料地だった新宿御苑で、君が代の名前がつく花を見るのも何かの縁。


バラ花壇の両サイドにプラタナスの並木がある。
なぜか葉を落とした冬のゴツゴツした姿が大好き。
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ここ新宿御苑のプラタナスは他の場所より異様さが際立っている。
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どうよ、このゴツゴツぶり!
スイセンが思ったより咲いていなくて落ち込んでいた気分がすっかり晴れた(^^ゞ
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どうしてこの姿が好きなのか自分でもよくわからないのだが(^^ゞ
最後にアツバキミガヨランとバラとプラタナスのスリーショット写真。
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今まで新宿御苑を訪れたのは、ロウバイ、スイセン、ウメ、サクラ、ツツジを見るためと冬から春にかけての季節。そして来る度に四季折々に訪れようと思うのに果たせていない。今年こそはと誓いを新たにしつつ帰路につく。



おしまい

wassho at 22:42|PermalinkComments(0)

2023年02月28日

新宿御苑で寒桜と松とプラタナス

ここから先はウメを見なかったのでタイトルを少し変更。


日本庭園にある楽羽亭という茶室の周りでウメと早咲きのヤマザクラ、そしてフクジュソウを眺めた後はブラブラと苑内散策。

このあたりの池は「上の池(かみのいけ)」と呼ばれている。
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まずはこのL字クランクの橋で池の中にある小さな島へ。
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松がカッコイイ。
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暖かくなるにつれて黄色い部分が緑色になっていくのかな。普通は黄色いと枯れるイメージなのに、生命力を感じさせる黄色だった。
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2つめの橋は太鼓橋。
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橋の上からウメとヤマザクラが咲いていたところを。
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ウメ ビハインド マツ
ウメ&マツ好きにはたまらないね(^^ゞ
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橋を渡ったところにも見応えのある松が。
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少し先にサクラっぽいものが見えてきた。
先ほどと同じヤマザクラかと思いきや、
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葉が出ていないからヤマザクラではない。
苑内マップに照らし合わせると、これはサツマカンザクラという寒桜。
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赤く見えているのは花びらが落ちて露わになった雄しべと雌しべ。
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見頃かなり過ぎの感じなので、きれいなところを狙って。
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さらに進んでこの立派な3本松があるのは、日本庭園の中の芝生広場。
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ここには夏目漱石が小説の中でも書いた、
いわゆる「ローマの松」の背を低くしたようなマツがたくさんある。
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ここにも早咲きのサクラが。
先ほど見たのと同じサツマカンザクラだと見て取れたので素通りしようと思ったが、
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その隣にある木の色づきに興味を引かれて近づいてみると、
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たくさんのツボミだった。
品種までは分からないもののサクラで間違いないだろう。
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せっかくそばまで来たので、サツマカンザクラをもう1枚。
いずれ機会があれば、もっとキレイに咲いている時期に来てみましょう。
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ローマの松ショート版を下からあおって。
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パワーがみなぎっているように見えるのに、どうして背が低いの?
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新宿御苑は

    日本庭園
    風景式庭園(イギリス風)
    整形式庭園(フランス風)

と3つのタイプ別に庭園が設けられている。
それがどんな庭かについては昨年に訪れた際のブログで少し説明している。

ここは日本庭園を抜けて風景式庭園に入ったところ。
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見回したところ花が咲いている気配はなかったので、池の周りを進むことにする。日本庭園の池とつながっているが、このあたりでは「中の池」と名前がついている。
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なんじゃこれ?
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識別タグのようなものが打たれている。
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アメリカデイゴという木のようだ。
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現在位置。
マップ2


さらに進むと、八重桜を見に来たときに一緒に楽しめたツツジ。
私の好きな丸い形の剪定。
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この黄色い花はサンシュユ。
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ロウバイと違って、サンシュユはウメと同じ時期に咲く。それでウメに黄色はないから(ロウバイは梅と名前がついているがクスノキの仲間)ウメと一緒に植えると彩りがきれい。新宿御苑のガーデナーにもアドバイスしたいね。写真は昨年に訪れた京王百草園。
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池の端までやって来た。
このあたりは「下の池」という名前。
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上の池から下の池までを直線で結ぶと約800メートル。相当大きな池であるが、その水源は苑内の湧き水らしい。そしてこの池が渋谷川の源流のひとつとのこと。

川の源流と聞くと山奥を想像するが平地にあるものも意外と多い。桜並木で有名な目黒川の源流も世田ヶ谷区内にある。家康がやって来て城や城下町を開くまで江戸は湿地帯だったから、東京には地下水が豊富なのだろう。


下の池の近くにあるのがなぜか「開かずの門」となっている正門。
門を出てJRの線路を越えれば国立競技場である。
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かつて新宿御苑が皇室苑地だった時代に、皇族の出入りに使われていた門だから平民は通らせてもらえないらしい。ただし総理主催の「桜を見る会」で国会議員や外国大使などに対してはこの正門が使われた。そして安倍晋三後援会のご一行様を乗せたバス17台も正門から入場したんだって。


さて正門近くから広がるのは整形式庭園。
その目玉はプラタナス並木。
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新宿御苑は細い枝をまったく残さない剪定スタイル。だから葉を落としたプラタナスは実に異様な形をしていて、それに魅せられる。
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そのゴツゴツさは北斎の描く波の形にも似ているけれど、
北斎


なぜかウルトラセブンに登場した
電気海獣エレキングをいつも思いだしてしまう(^^ゞ
エレキング


整形式庭園の中央にはバラ園があるが今はご覧の状態。
何年か前の1月にロウバイを見に来たときには少し咲いていたのだが。
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整形式庭園の全景。
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180度回って風景式庭園。
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この季節の芝生はもちろんこんな状態。しかしなぜかとてもフカフカしていて気持ちよかった。昨年の4月半ばに八重桜を見たとき緑色の芝生にそんな記憶はないから、芝生は枯れた状態の方がクッションがいいのかな?
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トイレを探していたら旧御凉亭(台湾閣) の近くまで来たので、以前も訪れているが、ついでに入ってみた。
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昭和天皇の成婚祝いに台湾から贈られたものだと思っていたが、よく読むと台湾在住の邦人からの寄贈だった。当時の台湾は日本に占領されていたから多くの日本人がいたのだろう。

外観はすごく中華的に凝っているのに、
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中はガランとしていて、ところどころに中国風の装飾があるものの、拍子抜けするほど殺風景。名前が「御凉亭」なのは、ここで池からの風を感じながら夕涼みでもするための施設だったからみたい。
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御凉亭の利点は庭(日本庭園の芝生広場付近)を少し高い位置から広く眺められること。また池や庭に対して北向きに建っているので、視界的にもクッキリと見える。
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今回で分かったのは

  ソメイヨシノや八重桜と違って、新宿御苑はウメにあまり重きを置いていない
  早咲きのサクラについても同じく

ということ。ウメはもうちょっと品種バラエティ的にがんばって欲しいもの。まあそれでも都会のオアシス的な空間を歩くだけで、充分に楽しめる場所であるのに変わりはないが。

超混雑するソメイヨシノの時期に来る気はないし、八重桜は昨年に見たし、
さて次はどのシーズンに訪れようかな。


おしまい

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2022年04月23日

新宿御苑で八重桜ざんまい その4

風景式庭園のあちこちで八重桜を見て回るうちに、雲がだいぶ取れてきた。
やはり青空こそ最高の写真テクニック(^^ゞ
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大きな八重桜が左右に植えられている。写真では分からないが、
右側の八重桜の存在感がこの位置からでも半端なかった。
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少し接近。
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さらに接近。
花デカッ!
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実は花そのものは普通のサイズ。それが密集してボール状になっているので大きく見える。またピンク、薄いピンク、白の色が混じってグラデーションをなしていて、それも花が大きく見える要因。それにしても見事な眺め。
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まさにKing of モフモフ。
園内案内図と照らし合わせると、これはフクロクジュという品種。
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ちなみにフクロクジュは漢字なら福禄寿。つまり先日ダルマのことを書いた七福神の神様の1人。どうしてこの名前なのかは少し調べたが分からなかった。


遠くから眺めても、近くに寄っても美しい。
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胴咲きまで華やか。
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お約束の内側から外を眺めるアングルで。
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苑内にはたくさんの品種の八重桜が咲いているが、このフクロクジュが群を抜いて素晴らしかった。八重桜の概念が変わるくらい。ただしネットでフクロクジュを検索しても、ここまで巨木で、またきれいににボール状に咲いているものは見つからなかった。だから、この1本を見るためだけに新宿御苑に来る価値はある。



さてフクロクジュが咲いている場所から、芝生広場と反対側に目をやるとこんな景色が広がっている。これが前回少し説明したフランス流の整形式庭園。
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異様な姿のプラタナス。
私のプラタナス好きは以前にここに来たときから始まった。
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プラタナス並木を整形式庭園の特徴である左右対称に配置して、
その内側には2つの庭がある。なお中には入れない。
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それぞれの外周にはバラが植えられている。
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ここのバラは名所扱いされることもあるが、数も少ないし、生け垣的に植えられているだけなので造園デザイン的にも平凡。だから見に来たことはない。

それよりも納得がいかないのが、この2つの庭のつまらなさ。整形式庭園のキモである幾何学的模様のキの字もないじゃないか。プラタナスがあるから何とかサマになってはいるものの手抜きとしか思えない。


さてその整形式庭園モドキから風景式庭園の芝生広場を振り返ると、
芝生が貼られていない不自然な場所がある。
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新宿御苑は

   1. 江戸時代は大名屋敷
   2. 明治になって農業試験場
   3. 庭園に大改造されて明治39年(1906年)に皇室専用の新宿御苑に
   4. 戦後の一時期は農業試験場的に使われていたが
   5. 昭和24年(1949年)に国民公園としての新宿御苑になる

と変遷してきた歴史を持つ。

そして明治39年(1906年)に農業試験場から庭園へ大改造される際に、赤坂離宮にある迎賓館のようなベルサイユ風の宮殿が建築されるはずだった。しかし明治37年から38年におきた日露戦争で資金難となり建設は中止に。

これは当時作成された完成予想図のようなもの。
矢印の所に宮殿が描かれている。
宮殿

つまりこの芝生が貼られていない不自然な場所は宮殿建設予定地だったところ。しかしである。宮殿を建てられなかったのは仕方ないとして、どうして100年以上が経った現在も砂利を敷いただけの更地状態なのだ? 芝生を貼るなり石畳にするなりすればいいのに。ナゾ


話は戻って、それにしてもプラタナスってカッコイイね。もっともこれは冬から春限定で、これから葉がたくさん茂ると、この姿は眺められなくなるけれど。
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それでは全国のプラタナスかつ八重桜ファン待望のツーショット写真(^^ゞ
写っている八重桜は先ほどのフクロクジュ。
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さらに苑内をブラブラ。
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これはスターバックスの行列に並んでいる皆さん。
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池を眺めたり新緑の緑を楽しんでいると、
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ツツジが目に飛び込んできた。
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そちらに向かう。
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まだシーズンはじめだから赤いツツジがほとんど。でも私が好きなコンモリと丸い剪定。あちこちにツツジを見に出かけているが、この形に整えてあるところは少ない。手間が掛かるからだろうか。
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八重桜とのツーショット。
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ツツジではよくやる光を反射させ色を飽和させたような撮影。
これだけ咲いているとは思っていなかったから得した気分。
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さて世田谷区の桜新町で八重桜を久しぶりに見て、それに触発されてもっと八重桜を見たいと新宿御苑にやって来たわけだが、その思いは充分に満たされた。というかゲップが出るくらいにたくさんの八重桜を眺めた(^^ゞ

しかし20品種ほどあるといわれている八重桜のうち、どれだけ見たのかはよくわからない。先に書いたように品種の表示を充実さるべきだし、どこに何が植えられているかもっと詳細な案内図が必要。ついでにいうなら、とても広い苑内なので「20品種コンプリートしたければ、こういう順路で巡ると効率的」とか「珍しい品種だから、これだけは必ず見て帰れ」などのガイダンスも欲しいもの。

とはいっても八重桜だけでなく新緑も満喫できて目が癒やされた。それと周りのビルが目に入るとはいえ、都心のど真ん中でこの圧倒的なスケールと開放感は超貴重。広い空のおかげで、頭がスッキリし身体まで軽くなったような気分。次は紅葉でも見に来ようかな。


最後に八重桜と新緑と青空のスリーショットを。
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おしまい

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2019年01月15日

新宿御苑でロウバイ その2

台湾風の建物を後にして、またブラブラと散策。
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ツバキはきれいな花がほとんど残っていなかったので全体写真はなし。
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これは寒桜のはずだが、まだ芽吹いていなかった。
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しばらく歩くとクマザサが広がっていたのでデジカメを構えたのだが、ここでトラブル発生。オートフォーカスがまったく機能しない。実は最初にロウバイを撮った時から、どうもカメラの調子が悪いと感じていた。アップでロウバイの花を狙ってもなかなかフォーカスしない。小さなもの、あるいは白いものを撮ろうとするとピントが合わないことはよくある。でもロウバイは今までも撮っていて特に問題はなかったのに。

その時は少し離れて撮るなどしてしのいだ。今回はまったくダメ。フォーカスをしようとレンズが動く気配すらなし。液晶画面をみるとレンズの絞り値が表示されていない。カメラがレンズを認識していないのか?

とりあえず私の知識でできることはすべてやった。レンズを取り外しカメラとの電気接点部分を拭く、電源のオンオフ、電池の入れ替え、カメラの設定の初期化などなど。カメラを振ったり、軽く叩いたりもしてみた(^^ゞ

どうもご臨終の雰囲気。壊れたのがカメラ本体なのか、レンズなのかは現時点でもはっきりしていない。とにかく意気消沈(/o\)



というわけでここからはiPhoneでの撮影。
ミラーレスのデジカメで撮ったのと差がないのがツライ(^^ゞ

それでクマザサ。ところで竹の葉のことを笹(ささ)ともいう。しかし最近知ったのだが、竹と笹はまったく別の植物らしい。
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もう1箇所のロウバイが植えられているところへ。
こちらの品種はその名もズバリのロウバイ。
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まだツボミのものが多かった。
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iPhoneだと近づけてこれくらい。画面上ではピントが合っていたのに実際は合っていなかった。家に帰る途中でiPhoneのカメラにはマクロ(接写)モードがあったことを思い出す。ミラーレスのデジカメではマクロを使うことがないのですっかり忘れていた。
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ロウバイの向かいにあった梅は早咲き品種なのか、そこそこの咲きっぷり。
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散策続行。見えてきたのは温室。何となく入りそびれる。
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池を見たり、松を見たり、灯ろうを見たりーーー
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案内図にバラ園とあったので向かう。まあバラシーズンに向けての事前調査のようなもの。
バラ園周辺はシンメトリー(対称性)な造園がコンセプトみたい。
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植えられていたゴツゴツした樹木はプラタナス。プラタナスって名前はよく知っているけれど、どんな木なのかあまり認識していなかった。
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なんとプラタナスの表皮は迷彩柄である!
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バラ園の規模は小さかったというか、敷地外周にバラが植えられているだけ。でも今は色が抜けている敷地の芝生がグリーンになって、その周りにバラが咲いていたらきれいだとは思う。
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この日はバラ園よりプラタナスの姿のほうに目がいった。
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芝生広場に戻り、そこを突っ切って、たまに池に近づいたりしながら新宿門へ戻る。
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だいたい新宿御苑の半分くらいのエリアを歩いたかな。
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ちなみに私は芝生広場と書いたが、その広い空間に樹木が点在するのがイギリス流の風景式庭園で、バラ園のように幾何学的に設計されているのがフランス流の整形式庭園とのこと。新宿御苑はその2つのヨーロッパスタイルと日本庭園の組み合わせ。たぶん3つ一緒に楽しめるのはここしかないと思う。


これからも四季折々に来てみようかと思う。
それにしてもデジカメがーーー(涙)


おしまい

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