ユーフォルビア

2025年04月07日

代々木公園でサクラ散歩

東京のサクラ満開宣言は3月30日の日曜日だった。それから真冬並みの寒さに戻ったりして開花は長持ちしている模様。とはいえそろそろ4月最初の週末が満開のタイムリミット。

4月3日木曜日時点では

  4日金曜日:晴れ
  5日土曜日:晴れときどき曇り
  6日日曜日:曇りときどき雨

の予報。それで4日は渋谷に出かけたので、ついでに代々木公園でも散歩するかと。代々木公園では3月1日に河津桜&ウメを見てきたばかり。でもここのソメイヨシノはたぶん20年以上は見ていない。


毎度おなじみの原宿門を入ったところ。
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この日の最高気温は18.4度。
しかし3月1日に来たときは19.7度だった。
どうなってる日本の気候?


真っ直ぐ進めばサクラゾーンだけれど、
私のチューリップ探知機が進路右前方の白いアーチの下に反応!
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その手前に2023年の4月から11月まで開催されていた東京・パーク・ガーデン・アワードが「終わった」との看板がまだ掲示されていた。
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第2回が神代植物園で開催中と赤囲みで目立つように書かれているが、神代植物園は昨年で現在は砧公園に会場は移っている。主催は公益財団法人の東京都公園協会。ここは東京都の外郭団体だから実質は東京都主催と考えていい。実にいい加減なお役所仕事っぷり(/o\)


3月1日にきれいに咲いていたミモザは見頃過ぎに。
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その後ろにあるもう1本はまだ花が多く残っている。
でも鮮やかなビタミンカラーの黄色ではもうなく季節の移ろいを実感。
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これはユーフォルビアのカラキアス(だと思う)。
ユーフォルビアの仲間は2000種ほどあってとても覚えきれない。
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そしてチューリップ。
遠目にはたくさん咲いているように思えたのにそうでもなかった。
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謎の植物を発見!
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画像検索するとタケノコを含めていろいろ出てきた。しかしどれも確信を持てるに至らず。ChatGPTによると「これはバショウ(芭蕉)またはバナナの新芽です。特にバナナの木の新芽が地面から伸びてきた初期の状態に見えます」とのこと。まあそんな気もする。バナナは屋外で東京の冬は越せないはずなのでバショウだろうな。

バショウはバナナの仲間だが食用にはならない。漢方薬の材料や、その繊維で布が織られたりもするが主には観賞用。またあの松尾芭蕉は自宅の庭に植えていたバショウをペンネームにした。ただし旧仮名遣いでは「ばせう」になるが、なぜか彼は芭蕉を「はせを」と記している。「松尾はせを」だとちょっと威厳や有り難みに欠けるね。


今の季節はユキヤナギもキレイ。
でも春には似つかわしくないネーミング(^^ゞ
名残雪と思えば風流なのかも。
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常緑樹には新緑色も。
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こちらは落葉樹。
写真ではわかりにくいが新緑色の若葉が芽吹いている。
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3月1日にはまったく葉がなかったバラ園アーチ横の木々もキレイな黄緑色に。
(3月1日の写真はここをクリック。撮っている向きが逆なので木は写真右側)
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噴水池周辺は来年の1月まで工事中で壁で囲われている。
それに沿って左側に進むと、
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奥にサクラゾーンが見えてきた。
案内マップでは桜の園(Cherry garden)となっている。
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サクラゾーンに入る。
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金曜日なのに人でいっぱい。
翌日の土曜日は足の踏み場もないだろうな。
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多くの人が集まっていても「呑めや唄えや踊れや」なグループはいない。まあそういうのは昭和のお花見スタイルかな。あれはあれで楽しかったけれど(^^ゞ


青空ではあるものの太陽は雲の中に隠れていて、
写真を撮るには光量が不足気味。
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こちらは雲の切れ目から日が射したときに撮ったもの。上の写真もレタッチ(補正)でそれなりに明るくしているが、やはり自然光を浴びていると色の輝きが違う。何度も書いているが日差しこそが最高の撮影テクニック!
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ーーー続く

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2024年06月04日

春バラはアメリカ山公園から 2024

昨年は「春バラはアメリカ山公園から」とのタイトルで、
横浜での春バラ鑑賞のブログを書いた。

予定では

   前菜はアメリカ山公園
   メインディッシュに港の見える丘公園
   余裕があればデザートとして山手資料館とイタリア山庭園

だったものの、港の見える丘公園でお腹いっぱいになって終了。

そこで今年は昨年に訪れなかった山手資料館やイタリア山庭園などをまず見て、その後に山下公園のバラ園とのプラン。山下公園の春バラは2018年にも見ている。同じ場所は避ける主義だけれど、山手資料館やイタリア山庭園だけではボリューム的に物足りないし、山下公園も5年前だからまあいいかとの考え。

訪れたのは5月10日。今年もスタートがアメリカ山なのは、ここが元町・中華街駅の屋上に設置された立体都市公園で、小高い丘となっている山手エリアの最も標高の高い部分とつながっているから。つまりアメリカ山を経由すれば山手エリアの坂を登らなくて済む。また昨年に訪れてここをかなり気に入ったのも理由のひとつ。立体都市公園やアメリカ山についてはこのブログ1行目に埋め込んだリンクから昨年の記事を読んでちょうだい。



東横線は横浜駅から先が「みなとみらい線」となり終点が元町・中華街駅。
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電車が着くのは地下4階のホーム。
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そこから地上4階の屋上までだから、合計9階分をエスカレーターで上がる。
エレベーターを利用したほうがよかったかも。
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エスカレーターを何度も乗り継ぎ、
屋上塔屋を抜けて、
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いきなり広がるアメリカ山公園。
このダイナミックな展開は2度目でもちょっと感激する。
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公園中程まで進んだ位置から屋上に出たところを振り返って。
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バラが植えられているのは、
最初に公園を撮った写真の左右画角の外側と、撮影位置より後ろの部分。

なかなかベストなタイミングで来られたと思う。
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芝生広場では保育園児がお遊び中。
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ナスカの地上絵?
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お幸せに!
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今回は昨年も来たアメリカ山は通り抜けのつもりだったのに、
やはりあれこれとバラ以外も見てしまう(^^ゞ

タチアオイの別名をハナアオイとも言うが、
ラバテラは別の品種みたいだ。
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デイジーとマーガレットは明確な見分けポイントがなく、名前の雰囲気から元気そうならデイジー、優しい感じがしたらマーガレットとするのが私のナゾ基準。ここでは品種名が書かれていた。
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ユーフォルビアは草と木それに多肉植物までバラエティが広くて覚えきれない品種。これは草のタイプでよく見る形。
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昨年はバラ以上に目立っていたベニバナトチノキ。
今年は少し成長が遅いようだ。
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よく見るのより色の薄いミヤコワスレ。
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この変わった名前は、鎌倉時代に承久の乱で北条氏に敗れて佐渡に流された順徳天皇が、当地でこの花を見つけ和歌に詠んだのに由来するとされる。しかしミヤコワスレはミヤマヨメナという野菊の園芸改良種。そしてそれが作られたのは江戸時代なので、ミヤコワスレ順徳天皇説はイイカゲンな話。


サルビアは赤いがネモローサ・カラドンナは紫。
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まるでネギ坊主(ネギの花)みたいだが、それもそのはずアリウムとはネギ属の意味で、このアリウムもネギやニンニクの仲間。
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近づくとちりめんじゃこだった(^^ゞ
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紫のアリウムもあった。
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この早咲きのラベンダーは香りが弱い。
でも花の部分をそっと握りしめてから手のひらをクンクンするといい匂いがする。
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昨年は花の塊が人の頭ほどあったシャクナゲ。
今年はかなり小さい。
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保育園児が帰ったので公園が静かになった。
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アップで眺めましょう。
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駅とは反対側の出入り口へ。
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門の外から見た公園。
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敷地面積は0.55ヘクタールで狭すぎず広すぎずで手頃なサイズ。そして何より美しい。この季節にしか訪れた経験はないけれど、もし東横線沿線に住んでいるなら元町・中華街駅まで来て屋上に上がり、しばらく公園を楽しんでそのまま電車に乗って帰ってもいい一日になる。


アメリカ山公園を出て外国人墓地の横を進むと山手本通りに出る。
それをイタリア山庭園まで下っていく途中に洋館が点在している。



ーーー続く

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