健康

2024年11月11日

どうしてツボ(鍼灸・指圧)を医学・科学的に解明しないのかな その4

過去3回までに書いたように、

   ツボの刺激に一定の効果はある。
   それを示す臨床データもある。

   しかし言い伝えられてきた気や経絡などは存在しない。
   当然ながら経絡上にあるとされるツボそのものにも実体はない。

つまり鍼灸や指圧は間違った理論によって説明されている。天体を観測して地球が宇宙の中心だと天動説を唱えていたのと同じ。
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<疑問その1>
人類がツボを活用した歴史は原始時代まで遡る。今のところの最古記録は、アルプスの雪山から氷漬けミイラとして見つかった、5300年前(新石器時代)の遺体に残っていたツボ治療の痕跡。
アイスマン2

アイスマン

中国でツボが用いられたのは4600年ほど前とされ、理論体系化されたのは2200年前の後漢末期。曹操、劉備、孫権が覇権を争った三国志の時代でもある。

日本には4〜5世紀のヤマト王権時代=古墳時代に、来日した新羅(朝鮮)の医師によって最初にもたらされた。その後、7世紀の飛鳥時代に遣隋使・遣唐使が教本などを持ち帰った記録がある。また官職としての鍼灸師もいた。広く普及したのがいつ頃かはわからないが、平安時代の貴族の日記にはお灸の話がよく出てくるらしい。鍼が広まったのは室町時代になってのようだ。

さてその頃はもちろん、まあ明治の中頃までなら「気・経絡・経穴」のツボ理論を信じるのは仕方なかったとして、どうして今でも鍼灸師はそんな嘘八百な解説をするのだ? そして何と鍼灸師の国家試験を見たら経絡に関する出題があった(/o\)

ひょっとしたら「東洋医学の考えでは」と前置きを付ければ、科学的ではない話をしても許されると考えている? 私が常々バカじゃないかと思っている「暦の上では」とその話に意味がないのを断って、立春とか二十四節気で季節を述べたがる人の心理と一緒なのかな。理由は何であれ間違いは訂正しなければならない。地球が太陽の周りを回る地動説に基づくべきなのは当然。
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<疑問その2>
とはいっても鍼灸師がツボの原理・メカニズムを解明できるわけではない。彼らは医療類似行為の技術者であり、そこまでの医学や生理学的な知識はない。解明するのは医者や研究者の仕事。

しかし調べてみると、ツボの原理・メカニズムについて研究が進んでいる様子は見られない。ごくたまに細々との印象。しかもハッキリ言って名前を聞いたことがないような大学での研究がほとんど。その一方で病院つまりは西洋医学の分野で鍼灸治療を取り入れているところは増えているようだ。その中には東大病院も含まれる(リハビリ部門)。そういえば鍼灸ではないけれど、以前に入院したとき漢方薬を飲まされてビックリした。

医学界・科学界がツボや反射区の原理・メカニズム解明に興味がないのが残念。でもどうしてなのだろう。とてつもない発見が隠れていて研究のやりがいがありそうなのに。

もっとも臨床(医療の現場)では原理・メカニズムが不明でも、結果がでて治療に役立てばそれでいいのかも知れない。スマホの中で電子部品やプログラムがどう機能しているか知らなくても便利に使っているのと同じ。



それでも鍼で刺し、モグサを燃やし、指で押したりして、薬も飲まずに身体の不調を改善する摩訶不思議なツボの秘密をナントカ知りたいと望んでいる。

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まずは単純な好奇心である。「気」に相当する未知なるエネルギーが発見される可能性はほとんどないとしても、見つかったらそれはそれで生理学・医学と物理学の両方でノーベル賞をもらえる(^^ゞ おそらく刺激によって何らかの伝達物質が放出され、それがネットワーク的に機能しているはずで、それを解明できれば科学・医学は大きく前進する。

そしてそれはフィードバックされて、鍼灸の進化にもつながるに違いない。原理・メカニズム以外の鍼灸の謎は、多数のツボがあって多数の効能があるけれど、どうやってそれを突き止めたのかである。原理・メカニズムがわかっていないのだから、論理的に考えると試行錯誤して見つけたと考えるしかない。つまり現在の鍼灸は人類が5000年以上かけてアッチを刺しコッチを押したりしてツボを探り当ててきた。

原理・メカニズムが解明されれば、新たなツボや新たな効能も見つかるだろう。あるいは2つ同時に刺激を与えれば〜刺激を与える順番で別の働きをするとか。ひょっとしたら「お前はもう死んでいる」の北斗の拳に出てきたような必殺の急所も!

また現在の鍼灸は主に身体の不調を改善する効果しかないものの、原理・メカニズムの解明によって病気の治療にまで発展できる可能性もある。逆にその原理・メカニズムを応用した薬の開発も考えられる。「飲むだけで痛くない!足裏グリグリ君顆粒」なんてのが発売されたりして。


「原理・メカニズム」「どうやって突き止めた」に続く、さらなるそして最大の謎がもうひとつある。ツボや反射区は対象となる臓器や器官と離れた場所にも多く存在している。神様が設計したか自然の進化でそうなったかは別として、身体とはそれなりに合理的に構成されているものである。それなのになぜ関係のない離れた場所に?

松尾芭蕉もお灸を据えた、膝の下にある足三里(あしさんり)のツボは胃腸にも効くという。どうしてそんなところにあるのだ。足三里がお腹にあれば胃腸の調子が悪いときにそこをさすったりして自然と刺激を与えられるのに。頭痛のツボは足の甲にもある。誰が頭が痛いときにそんなところを触るネン!

どう考えても離れた場所にあるのは非合理的。でも既知の知識で推察するからそう思うのであって、これも何か意味があるのだろう。ツボの原理・メカニズムが解明されれば人体や生命の神秘にまた一歩近づけると期待している。一方でこれは設計ミスあるいはプログラムのバグのようなもので、ひょっとしたら鍼灸とはそれを利用したゲームの裏技みたいな方法かとモーソーしたりも。



ところで「その3」では気・経絡・経穴からなるツボ理論を、古代ギリシャ人が「万物は火、空気、水、土からなる」と考えていたようなものと例えた。その4大元素論をベースに中世〜ルネサンス期のヨーロッパで盛んに行われたのが錬金術。
錬金術

もちろん何かと何かを混ぜ、どのように手を加えようが物質が金に変わることはない(核分裂を利用するなら理論的に可能性はある)。錬金術は最終的にニセモノとして廃れたものの、その課程で質量保存の法則や元素表などが考え出され、様々な化学薬品、蒸留や火薬などの技術の発見にもつながった。つまり錬金術は科学である化学を生み出した。あのニュートンだって錬金術に取り組んでいる。

またあまり知られていないが、錬金術は物質を金に変えると同時に、それを飲むと不老不死をもたらす賢者の石やエリクサーと呼ばれる薬の開発を目指していた。


どう?医学や生理学に携わっている皆さん、
ツボの研究をする気になってきた?(^^ゞ




おしまい


<補足>
指圧は日本で生まれた施術で、大正時代初めに浪越徳治郎によって確立された。子供の頃に彼が「アーッハッハ」と豪快に笑い「指圧の心は母ごころ、押せば生命の泉湧く」と言いながらよくテレビに出ていたのを覚えている。でも単におもしろいオッサンのイメージで、指圧の創始者だったとは知らなかったな。また新婚旅行で来日したマリリン・モンローにも指圧したらしく、彼女の素肌に触れた唯一の日本人ともいわれる(^^ゞ 94歳で亡くなったのは2000年。写真を見るとまさに指圧のためにあるような大きな親指!
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wassho at 22:17|PermalinkComments(0)

2024年11月08日

どうしてツボ(鍼灸・指圧)を医学・科学的に解明しないのかな その3

さて
鍼灸・指圧あるいはツボについて素直に納得できない理由とは。

それれは前回に書いた気・経絡・経穴(=ツボ)が空想の産物だから。361箇所のツボとされるところをメスで深く切り開いてもそんな組織は何もない。身体を隅々まで解剖したって経絡なんてどこにも見つからない。経路があるとされる位置とそうでない位置で人体の組成は同一である。ましてや正気と邪気なんて、その正体は誰も知らずまた確かめようがない。

古代ギリシャ人は火、空気、水、土が万物を構成する4大元素だと考え、18世紀頃までヨーロッパで支持されたていた。古代中国の考え方は火・水・木・金・土の五行思想。金はゴールドではなく金属の意味で、これに月と太陽の日を加えたのが曜日名の由来でもある。

今では万物を構成するのは、原子やその複合体である分子だと多くの人が知っている。つまり気・経絡・経穴の理論は、4大元素と同じく科学が未発達な時代のいわば思想に過ぎない。医学的な根拠は何もないどころか実体として存在すらしない。

それに「気が流れる経絡」があり「その経絡上にある気の出入り口である経穴」を基本原理としながら、経絡とは無関係に奇穴(きけつ)と阿是穴(あぜけつ)があるなんて、そもそも論理として破綻している。

だからツボとは、経絡とは〜と説明されればされるほど、
迷信やオカルトめいたものを感じてしまう。



そして問題はーーー
それでもツボを刺激する鍼灸や指圧に効果があること(^^ゞ

もちろん361箇所あるツボのすべてに、鍼灸の教科書に書いてあるような効能があるとは思っていない。しかし肩こり、腰痛、顔のむくみに関しては、私の周りにも鍼を打って解消した、少なくとも本人は満足している人が何人かいる。

以前にテレビで見てびっくりしたのは「赤ちゃんが逆子→エコー検査で見ると赤ちゃんはお腹の中でじっとしていて動かない→妊婦の足の小指横に米粒ほどのお灸→途端に赤ちゃんが活発に動き出し身体の向きを変え始める」といった映像。その後、赤ちゃんは逆子ではなく正常に生まれたとの報告。出産までにお灸以外の措置も他にしたのかどうかはわからなかったし、テレビなので話を盛っている可能性もあるが、足のツボを刺激して赤ちゃんが反応したところまでは事実。

そういえばツボは対象とする身体の部位から離れたところにもあるのが不思議。イラストは肩こりの例で、肩や首回りだけでなく、腕や手にも方に効くツボがある。画像はhttps://alinamin.jp/tired/stiff-shoulders-pressure-point.htmlから引用編集
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さらに足裏には遠く離れた臓器や器官とつながっているツボたくさんがあって、その臓器や器官が弱っていれば押されると痛いらしい。たまにテレビで足裏マッサージをしてもらって激痛に悶絶するシーンがある。あれってそんなに痛いのかな。
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これに似た足裏マッサージコースを歩いて、耐えきれないくらい痛くて途中脱落した経験はある。しかしそれがツボの反応なのか、これだけの突起の上に体重がかかるから痛いのかよくわからなかった。ニブイのかも(^^ゞ
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ツボと表現したけれど、実は上に載せた足裏のイラストに描かれているのは、反射区と呼ばれツボとは別物。特定の反射区を刺激すると対応する臓器や器官に反射的な効果があるという。全身に分布するが足に多く特に足裏に集中している。ツボが点なのに対して面に展開しているのが大きな違い。だから刺激の与え方がツボとは異なり、押すだけでなく揉んだりさする施術もある。それが足裏マッサージと称される由縁。

反射区では末梢神経がそれぞれの臓器や器官につながっているともいわれるものの、医学的に解明されておらず根拠がないのはツボと同じ。ただし神経系統を理論に据えているから、ツボでいう気や経絡とは関係ない。

反射は英語でリフレックスreflex。最初の回で書いたリフレクソロジーはそれに学や論を意味する接尾語のオロジーologyを合わせた造語。スペルはreflexology。日本語では反射療法や反射学。リフレッシュのリフレじゃないよ。発祥は古代エジプトともいわれ、1917年にアメリカの医師が発表した論文が現在のリフレクソロジーのルーツ。なぜか台湾とイギリスでまずブームとなり、現在の日本でも台湾式と英国式のリフレクソロジーが主流。英国式はオイルを塗ってソフトに、台湾式がゴリゴリ悶絶(>_<)


ちなみに反射区ではなくツボも足にはたくさんある。しかし見つけた限りで足裏には2つしかなかったのは意外。その2つのうち前回に書いたWHO認定の361箇所に入っているのは湧泉(ゆうせん)のみ。画像はhttps://x.gd/qGtWtから引用(短縮URL使用)
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湧泉は足の指を曲げてじゃんけんのグーの形をしたときに凹むところ。身体に老廃物が溜まっている時は硬くなり、活力がなくなるとブヨブヨの状態になるらしい。
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効能は血行促進、頭痛、のどの痛み、首のコリ、食欲不振、高血圧、不眠、冷え性、腰痛、むくみ、ホルモンバランスなど多岐にわたる。また湧泉を刺激すると体力・気力が回復し、ストレスや不安が減少する(ホンマカイナ)。いわゆる万能ツボであり、名前の由来は「生命の泉が湧き出る」。私はなぜか右足にだけ湧泉を押すとクゥーと脳天にしみるような痛みを感じる。ナンデ?(/o\)




ーーー続く

wassho at 23:52|PermalinkComments(0)

2024年11月06日

どうしてツボ(鍼灸・指圧)を医学・科学的に解明しないのかな その2

鍼と灸そして指圧はツボと呼ばれる部位に刺激を与えて、痛みを取ったり体調不良を改善する施術。法律的には医療類似行為に属する。最近は脳卒中のリハビリやアトピー、心身症さらには美容に至るまで様々な分野に適応されている。(主に鍼で)

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その効果を否定はしない。

まず前回に書いたように施術者になるには国家試験があり、言い換えればこれらは国家が認めた技術。だから一部の症状に対しては健康保険も適用される。それにコンビニより多い歯医者よりもさらに多い施設があって、年間5000億円ほどの市場規模なのは、その効果があるからこその需要。手をかざしてハンドパワーを送るとか、怪しげな波動エネルギーなどの類いと違って、広く受け入れられ客観性のある実績を持っているのは理解している。

それでも素直に納得できない気持ちは多分にある。


さて鍼と灸そして指圧のメカズムの基本的な説明はこうだ。

人体は気、血、津液(しんえき)が身体を巡り、
相互に影響しながら生命活動を維持している。

↓  血はもちろん血液。
↓  津液は血液以外の体液の総称。単に水(みず)とも呼ぶ。
↓  気とはエネルギー的存在とされる。

気は体内に張り巡らされている経絡(けいらく)を通って、臓器や筋肉や皮膚に
エネルギーを供給する。血と津液も経絡を通る。人間の場合に経絡は14本。

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経絡には気の出入り口である経穴(けいけつ)があり、
これの一般的な名称がツボである。

また経絡上にない奇穴(きけつ)と阿是穴(あぜけつ)があり、
これらもツボと呼ばれる。つまりツボ=経穴+奇穴+阿是穴。

ツボは諸説あるが1000箇所以上存在する。

ツボには経絡(けいらく)を通じて身体各部の反応が現れる。
またツボへの刺激によって身体各部を活性化させる。

もう少し東洋医学的に表現すると、気には正気と邪気がある。
正気は自然治癒力を高めたり、身体を正常に機能させる働きがある。
邪気はその逆で病気を引き起こす。

正気と邪気は経絡を通っており、ツボ=経穴はその出入り口。
邪気を外に出し、正気を補うのが鍼灸や指圧によるツボ治療。

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だいたいこんなところ。
気には正気と邪気があるなんて実に怪しげである(^^ゞ


ツボについて調べると多くの鍼灸院のページで「WHO(世界保健機関)によって認定されたツボが361箇所ある」との記述が見られる。国連機関の名前を出して、少しでも怪しさを払拭したい、科学医学的正当性をアピールしたい気持ちの表れにも思える。

ついでに書いておくとWHOに認定されたとはいえ、全世界や医学界がそれに関与したわけではない。この認定会議が開かれたのは2006年。場所は日本のつくば市。参加したのは日本、中国、韓国、モンゴル、シンガポール、ベトナム、オーストラリア、アメリカ、イギリスの9カ国。他に2つの国際団体も参加しているもののWFAS(World Federation of Acupuncture Societies:世界鍼灸学会連合会)とAAOM(American Association of Oriental Medicine:米国東洋医学協会)だからツボの身内。米国東洋医学協会は2007年から米国鍼灸東洋医学協会になった。

そもそもこの会議は医学的データを検証して「ツボの科学的根拠」を認定したものではなく、ツボを扱う鍼灸師や研究者約30名ばかりが集まって、日本式、中国式、韓国式でズレがあった「ツボの位置」について調整を行ったに過ぎない。だから「WHOによって認定されたツボが361箇所ある」とは優良誤認を招きかねない表現である。

参考までにWHOは1979年に43の疾患について鍼灸施術の効果を認めている。ただし結果的に効果があったのを確認しただけで、そのメカニズムを解明したわけではない。1989年には361箇所のツボの名称の標準化も行っている。


それはさておきWHOが認定したツボ361箇所とは左右対になっているものが309箇所、単体が52箇所なので、実際には309 × 2 + 52 =合計 670箇所。なおそれまで日本でツボとされてきたのは354箇所でWHO認定により7つ増えたことになる。

他にも昔からツボとされているところを含めると1000箇所以上になる。人間の身体の表面積は日本人成年男子平均で1万6900平方センチ。(自分の値を知りたければ、ここで計算できる)それをWHO認定の670箇所に限定しても1万6900 ÷ 670 = 25平方センチ。平均すれば5センチ四方にひとつ全身にビッシリとツボがある計算。ツボの知識がなくても、どこか適当に押せば何かには効くんじゃない(^^ゞ

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ーーー続く
今回も本題にたどり着けなかったm(_ _)m

wassho at 23:25|PermalinkComments(0)

2024年11月03日

どうしてツボ(鍼灸・指圧)を医学・科学的に解明しないのかな

30歳前後の頃は重度の慢性的な急性肩こりに悩まされていた。
慢性なのに急性とはおかしな表現だが、次のような症状である。

  午後3時か4時頃に「そろそろ来る」との予感がある。
  30分ほどすると肩の筋肉がギューッと収縮し始める。肩甲骨上部のときもある。
  触ると石か鉄になったかと思うくらい筋肉の一部が硬くなっている。
  肩が凝るというより肩が痛い感覚。
  なぜか元気までなくなる(/o\)

その急性の肩こりが数日おきに起きるから慢性の急性肩こり。どうにも我慢できないときは同僚に揉んでもらったりもしていたが、効果は揉まれているときとその後の10分くらいしか続かない。でも不思議なことに夜になるといつの間にか治まっている。

そして35歳くらいからその症状は出なくなった。現在、肩が凝るのは年に1〜2回くらいで、しかもあの痛かった収縮性の肩こりではなく普通の肩こり。

先日、久しぶりに強めの(普通の)肩こりになった。おそらく極度に集中力が必要なパソコン作業を長時間したのが原因。収縮性の肩こりは数時間で治まるが普通の肩こりは数日続くので、これはこれでやっかい。そんな話をある人にすると、「私の通っている鍼の先生は名医なので紹介しますよ」と言われて、それが今回のブログのきっかけ。実はずっと昔から疑問に思っていたテーマでもある。
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さて鍼灸と書いて「しんきゅう」。

「鍼」を「しん」と読むのは熟語となった「鍼灸」くらいで、単独で使う場合は「はり」。先ほどの「鍼の先生」は「“はり”の先生」。「針」と「鍼」はどちらも金属のハリを意味するが、慣用的に裁縫などに使うのを針、治療で身体に刺すのを鍼と使い分ける。また身体にハリを刺すのは元は中国より伝わった技術で中国式ハリもある。なぜかそちらは「針」の漢字を使う場合も多い。

灸の訓読みは「やいと」。私の祖父母世代は「お灸」ではなく「やいと」と言っていたような気がする。なお「お灸」の「お」は単語を敬語化する接頭辞である。ただし「お灸」の場合は「お」を付けないと意味が通りにくい珍しい例かと思う。あっ「おにぎり」や「おむすび」もそうだった。

その「鍼」と「灸」がセットで鍼灸なのは、どちらも同じようにツボとされる部位を物理的に刺激して、痛みを取ったり体調不良を改善する行為だから。言うまでもなく「鍼」はハリを刺して、「お灸」はモグサを燃やした熱によって。同じくツボを刺激する施術には「指圧」もある。

鍼と灸と指圧を「業(ぎょう)として行う」場合は国家資格が必要。「業として行う」は法律独特の言い回しで、いくつかの要素が含まれるものの、平たく言えば職業=対価を得て行うとの意味。

ツボ関連の資格を得る国家試験は次の3つに分かれている。

  はり師
  きゆう師
  あん摩マツサージ指圧師

なぜか法律では「鍼」と「灸」は平仮名で、しかも灸は「きゅう」と発音するのに「きゆう」と書く。また「マッサージ」ではなく「マツサージ」である。按摩も「按」だけが平仮名。

鍼灸師あるいは鍼灸院とよくいうものの実際は、はり師ときゆう師で別の資格。両方の資格を取る人が多いのだと思われる。ただ鍼灸はそうだとして、あん摩とマッサージは似ていても、指圧はその2つとは少し違うようにも思える。指圧の資格を取りたければ、あん摩とマッサージも勉強しなければならない。あん摩・マッサージ・指圧それぞれの違いについては次のページをご参考に。

    https://www.idononippon.com/about/9033/
    https://www.hinuma-acu.com/962862247

国家試験を受けるには高校卒業後に、厚生労働省か文部科学省が指定する専門学校で3年間、あるいは大学で4年間学ぶ必要がある。そんなにたくさん学ぶ内容があるのかと思うけれど、とにかくそういう仕組みになっている。また専門学校の学費は500万円前後かかる。ただし医師はこれらの資格を取らずに「業として行う」ことが可能。医学部で「鍼」「灸」「指圧」ましてや「あん摩・マッサージ」なんて習わないはずなのに、どうして認められるのだろう?

ちなみに国家試験の合格率は

   はり師         69.3%(2023年)
   きゆう師        70.2%(2023年)
   あん摩マッサージ指圧師 84.0%(2023年)

   医師          92.4%(2024年)
   歯科医師        66.1%(2024年)

もちろんこれは医師免許のほうが合格率が高い=簡単なのではなく、いわゆる受験生のレベルの差である。医師と歯科医師の差も同じく。
okyuu

「あはき」との言葉を聞いたことがあるだろうか。これはあん摩マッサージ指圧の「あ」、鍼の「は」、灸の「き」の頭文字をとった略語。あはき業、あはき療養、あはき師などに使われる業界用語。「鍼」と「灸」の資格だけを持つ人を「はき師」とも呼ぶらしい。別に鍼灸師でいいと思うけれど(^^ゞ

鍼灸の施術を行っているところは2020年のデータで、全国に7万412箇所ある。内訳は「はき」が3万2103、「あはき」が3万8309箇所。「あ」だけだと1万8342箇所。

参考までにコンビニの数は5万5709(2024年9月)で歯医者は6万7755(2022年)。よく歯医者はコンビニより多くて飽和状態と言われるが鍼灸はそれより多い。


なお「あはき」と同じ意味で「鍼灸マッサージ」との新しい言い方もある。こちらは「あん摩と指圧」の単語が省かれてお気の毒。そういえば「按摩」は、ほとんど聞かなくなってもう死語に近い気がする。昔は視覚障害者で按摩の職業に就く人が多く、按摩=盲人=差別との謎ロジックで按摩は放送禁止用語になっている。そういうのも影響しているのかも知れない。


ところで「あはき」を「業として行う」には国家資格が必要なはずなのに、エステティックサロンやいわゆるリラクセーションとしてのマッサージ、それに整体やカイロプラクティックなどに国家資格はなく無免許での施術となる。ホテルなどで部屋に来てくれるマッサージ、足裏マッサージなども同様。そのあたりは法律的に微妙でグレーな領域。エステでは「あ」の資格を持つ従業員が施術するのでなければ、マッサージの言葉は使えず「リラクセーション、リフレクソロジー、トリートメント、ケア、癒やし、ほぐし」などと表現する。例えばフェイシャルケア。

国家資格がある=法律で規制されているといえる。しかし同時に法律で利権が守られているでもある。このあたりは大人の事情ならぬ大人の社会構造。だから「あはき」業界とエステ業界、整体業界は仲が悪い(^^ゞ また「あはき」と似たような国家資格に柔道整復師がある。いわゆる接骨整骨。こちらは「あはき」とは健康保険の取り扱い方が異なり、それが原因でここでもよく揉めている。

なお「治療」の言葉は医師のみに認められた行為で「あはき」で行うのは「施術」と法律ではなっている。なのに「〇〇鍼灸治療院」なんて名前はざらにある。「あはき」で開業するには自治体への届け出が必要なので、つまりその名前は公に認められているともいえる。その当たりの事情はナゾ

参考までに業界規模は

   あはき       4890億円(2021年)
   柔道整復      4790億円(2021年)
   エステチックサロン 3130億円(2024年見込)

「あ」「は」「き」それぞれを知りたいところだが、兼業しているところも多いせいか個別の数字は見つけられなかった。

例によって下調べでわかった内容で、ずいぶんとボリュームを取ってしまった。
本題は次回にm(_ _)m




ーーー続く

wassho at 23:18|PermalinkComments(0)

2024年09月26日

101回目の姿勢改善 その3

骨盤が少し後傾していて、上半身が仰け反り(のけぞり)気味なのが私の姿勢。それを20年ほど前に考案したコマネチ・メソッドで矯正し、さらに2022年に知った頭にお手玉メソッドでうつむき加減の癖も直って、完璧とは言わないまでも、これでもう十分でしょうと思っていた。


ところが先日、正しい姿勢とは

  壁に背を向けて立って
  カカト、ふくらはぎ、尻、肩甲骨、頭が壁につき、
  腰のところには手のひらが入る程度の隙間ができる

とのチェック方法を知る。
今の私なら楽勝のはずと思って試しにやってみると、

  頭が壁につかない!
  指3本分も壁から離れている!!

−−−とショックな結果に愕然とする(/o\)
21壁立

顔を少し上向きにすれば頭は壁に接するものの、それではお手玉が落ちてしまう。背中は既に壁についているわけで、その状態から頭を壁に付けるには、顔の向きを変えないまま水平に後ろへ引くしかない。

これがけっこうキツい。
やたら胸が張るし腹筋にも力が入る。
この姿勢を維持したり、ましてやこのまま歩くのはかなり困難。

「完璧とは言わないまでも、これでもう十分でしょう」とは、自分でそう思っているだけ。専門家はもちろん周りの人にも意見を求めたりしていないし、よく考えたら全身が映る鏡などでチェックしたこともない。判断基準はあくまで身体に無理のない、力みが感じられない楽ちん感や気持ちのよさ。だいたいが格好いい姿勢を目指したのではなく、正しい姿勢が楽だと気付いたところから私の姿勢矯正は始まっている。



どこが悪かったのだろうかと考える。
上半身の肩より下の状態は100回目(修辞的表現)の姿勢改善であるお手玉メソッドで、自分史上かつてないほど無理がなく楽ちんな状態にある。無理やり壁に頭を付けにいった101回目の姿勢がより正しいとは思えなかった。

そうなると問題は首より上。
そこで思い当たったのがストレートネック。

何年か前にいわゆる五十肩の痛みがひどくて病院に行った。腕は上げられるのに、横に水平に伸ばせないと私らしいひねくれた症状(^^ゞ 何が困るって服の袖に腕を通すのがひと苦労だった。

そのときのレントゲンで医者が「肩の骨には異常ないですね〜」「あっ(五十肩とは関係ないけれど)首はストレートネックです」と言っていた。そんな単語は初めて聞いたので「それってヤバいですか?」と尋ねると「別に心配はない」との話で特には気にすることもなく。

ちなみに病院で痛み止めの塗り薬や湿布を出されたものの、これといった効果は感じられずに2回目の通院もしなかった。それでも3ヶ月位したら自然と治った。まあ五十肩なんてそんなもの。


そのストレートネック。
頸椎(けいつい・首の骨)は緩やかに湾曲しているのが正常。
それが真っ直ぐに伸びてしまっている状態を指す。
最近はスマホの見過ぎ→下を向いてばかりでそうなる人も多いみたい。
22-1ストレートネック


そして猫背の人はたいていストレートネック。
猫背の人の多くは骨盤が後傾している→上体が後ろに傾く→それを避け上体のバランスをとるために背中を丸め、頭を前方に突き出すのでストレートネックになる。
22-2ストレートネック

同じく骨盤が後傾していても猫背には向かわず、仰け反りっぱなしだったのが私の姿勢。それじゃ顔が空を向いてしまうので顔を正面に向ける。つまり背骨基準で見ればうつむいている状態。それで見かけは猫背とまったく正反対な姿勢なのにストレートネックになったと推察。あくまで素人判断ではあるが。お手玉メソッドをするまで、歩くときにややうつむき加減だったのもストレートネックの影響で自然と頭が下がっていたのかも知れない。



さてこの「壁付きテスト」結果に対して、

  肩までの上半身は、従来のお手玉メソッドで問題ないはず
  頭がつかないのはストレートネックのせいなので仕方がない

というのが今のところの判定。

ストレートネック改善の方法もいろいろあるようだが、まだよく調べていない。ストレートネックが原因で首が痛いとか凝ったりもしておらず、それを治そうとのモチベーションが湧いていないのが現状。


でもでも、しかししかしである。
実は現在、頭も壁につくように心掛けて歩いているのだ。
後頭部を水平に少し後ろに引っ張られるような意識を持って。
もちろん指3本分は無理なので1本あるいは半本くらいかな。

  なぜならそうするとお腹が引っ込むから!


私のお腹には南海トラフや首都直下地震で食糧供給が途絶える事態に備えて??たっぷりと脂肪が蓄えてある(^^ゞ 骨盤が後傾し上半身が仰け反り気味を言い換えれば、お腹を突き出している姿勢になる。この状態ではほとんど妊婦さん並にお腹が目立ってしまう。コマネチ・メソッドあるいはお手玉メソッドで骨盤を立てると、上体が真っ直ぐになり=お腹を突き出さないので「見た目」が相当に改善される。

これは太っていない人の例。
それでも背中が仰け反っている←→真っ直ぐでこれだけ違う。写真はhttps://yogajournal.jp/17827から引用編集
23姿勢違い


そして骨盤を立てた姿勢で頭を後ろに引くと、なぜか腹筋に力が入って、より一層お腹が引っ込むのである。誰でも腹筋を使って意識的にお腹を引っ込められる。それが自動的に行われる感覚。なぜ頭を引くと腹筋がそう動くのか人体は不思議。

その度合いは、オリジナルの仰け反った姿勢から骨盤を立ててお腹が引っ込む量を10だとすれば、頭を後ろに引くとさらに1〜2程度引っ込む。お腹が出ている絶対値が大きいから、このプラス2はバカにならない。

あと10kg太ってもごまかせそう(^^ゞ
ドスコイ!
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もうひとつの理由は、頭を引くのがストレートネックの解消にも多少は効果があるだろうとも期待して。もしそうなればまさに一石二鳥。さらに自然と腹筋も鍛えられたら一石三鳥とほくそ笑む。


ただし最初の回に書いたように、この頭を引くメソッドはそれまでに数々試した「何々の意識を持つ」方法と同じように、ついそれを忘れてしまうのが難点。視界の違いによって自動的に脳にスイッチの入るお手玉メソッドは例外中の例外なのだ。

またやはりその矯正に無理があるのか、歩く際にわずかに不安定な感じがする。わずか指1本分とはいえ、重い頭の位置がそれまでとは違う=身体の重心も変化するのが原因かも知れない。それと頭を引くと肩に少し力が入ってしまうのも課題。あくまで素人判断でやっているし、多くの知識をネットで得ているから、ひょっとしてまったく勘違いな姿勢改善法の可能性はある。

というわけで基本的にお手玉メソッドに満足していることもあり、この101回目の姿勢改善は様子を見ながらボチボチと進めている。コマネチ・メソッドとお手玉メソッド以外の「何々の意識を持つ」方法のように、いつの間にかまったく忘れてしまっても、それはそれで仕方ない。

でもお腹は引っ込めたい(^^ゞ




おしまい

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2024年09月23日

101回目の姿勢改善 その2

100回目のお手玉メソッドの次に試した、
本題である101回目の姿勢改善の話の前にちょっと寄り道。


自分の姿勢に気をつけるようになったのは前回に書いたように30代半ば。しかし姿勢そのものに初めて興味を持ったのはもう少し前。そのきっかけは映画「愛と青春の旅立ち」。
2ポスター

この映画はリチャード・ギアが演じる、いろいろと家庭に問題もあり生活のすさんでいた主人公が、一念発起して海軍士官候補生学校に入学。13週間の訓練期間中に人間として成長し、また恋愛も繰り広げる筋立て。何たって若い頃の甘いマスクのリチャード・ギアだし、最終的にはハッピーエンドのラブストーリーなのだけれど、それだけじゃない内容を含んでいるのが名作に数えられる理由。


訓練でリチャード・ギアと同期入学した一団は、教官の鬼軍曹にメチャクチャしごかれる。その舞台となるのは主に体力作りの基礎訓練。また肉体的なしごきだけでなく、何かあるとすぐ「退学届けを出せ」とプレッシャーを掛けて追い込まれる。つまり心身両面を鍛えるわけね。このあたりは上手に文章にできないから映画を見てちょうだい。
3訓練


そして厳しい訓練を乗り越えてリチャード・ギアたちは卒業。卒業すると教官の軍曹より階級が上の少尉となる。今まで軍曹の命令に「イエス、サー」と答えていたのに、この日を境に軍曹から「サー」付きで話しかけられる。
4卒業

たった13週間でただの民間人が少尉になれるのかとも思うものの、(/_')/ソレハコッチニオイトイテ、リチャード・ギアたちが軍曹に最後の挨拶に来るこのシーンはなかなか感動的。

そして私はこれを見て
「こんなに真っ直ぐに立っている人、見たことない」と思ったわけ。

アメリカでは士官(少尉以上)になって最初に敬礼してくれた、自分より階級の低い軍人に1ドル硬貨を渡す習慣があるらしく、これはその場面。よく見ると軍曹の手のひらには硬貨がある。何を言いたいかというと、軍曹はいわゆる上官に対する「気をつけ!」の体勢ではない。それなのにこの真っ直ぐな立ち姿。

映画を見た記憶としてはこのシーンしか覚えていなかったが、ブログを書くために画像を探すと、この鬼軍曹はリチャード・ギアをネチネチとイビるときや、ホースで水を浴びせていたぶるときすらもメッチャ姿勢がいい。
5姿勢

この役を演じているのはルイス・ゴセット・ジュニア。今年の3月に87歳で亡くなられていた。これからは姿勢の神様として崇めよう(^^ゞ



このルイス・ゴセット・ジュニアが普段から姿勢がよかったのか、軍人を演じる役作りでそうしていたのかは知らない。一般に軍人は洋の東西を問わず概して姿勢がいい。写真はオーストラリア軍。写真はhttps://x.gd/FYnjoから引用(短縮URL使用)
11オーストラリア

装備から見て儀仗(軍が参加する儀礼の式典)の場面かと思う。儀仗の際は特に姿勢をよくするものの、これだけ真っ直ぐなのに、どこにも力の入っていない立ち方は見事。


こちらは陸上自衛隊の特別儀仗隊。
本番と訓練の様子。写真はhttps://bunshun.jp/articles/-/14864から引用
12自衛隊

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姿勢は申し分ないとしても、少し力(りき)みが感じられ、見ているこちらまで疲れそうな印象がある。スクッと立っているオーストラリア軍、あるいはルイス・ゴセット・ジュニアとはどこか違う。

自衛隊もいわば幕末から導入された「西洋式軍隊」である。儀仗も西洋の風習だし、儀仗の姿勢も西洋のそれがお手本なのだろう。でも西洋人とアジア人では骨格や体つきが違う。だから西洋の軍隊と同じような姿勢をするのはちょっと無理があるのかも知れない。私もルイス・ゴセット・ジュニアのような立ち方に憧れるが、努力してもおそらくそうはならないと思う。


同じアジアの中国軍はこんな工夫までして姿勢改善をしている。写真はhttps://x.gd/SZwTPから引用(短縮URL使用)
14中国

以前に歌舞伎か能だったかの役者が、子供の頃は背中に長い定規を差し込まれて姿勢を矯正されたとのインタビューを読んだ。だからこの方法も効果的なのだろう。でもまるで十字架を背負って罰を受けているいるみたいだ。


そして絶対にうつむけない、こんな恐怖の方法が取り入れられていた(>_<)
そこまでやるか、中国オソルベシ!写真はhttps://gigazine.net/news/20080509_trooper_attention/から引用
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ーーー続く

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2024年09月22日

101回目の姿勢改善

骨盤が少し後傾していて、上半身がのけぞり気味なのが私の姿勢。
これは腰に負担がかかり、長く歩くと腰が疲れる。

それを姿勢が原因とは気付かず、長く歩けば多少疲れるのは当たり前だと思っていた。しかし今でもよく覚えているが、30代半ばのあるとき渋谷を歩いていて、その日は辛抱たまらないくらいに腰がだるくなる。すると身体が勝手に軽く前屈みの姿勢をとって、それでかなり楽になった。姿勢を意識するようになったのはそれから。

それ以来、姿勢を矯正するためにいろいろと心掛けてきた。たとえば操り人形のように糸で吊られている、乳首から延びる仮想ラインを地面と平行にするなどの「意識を持つ」といった方法。タイトルの「101回目」とはもちろん数が多いと誇張した修辞的表現。しかし少なくとも何十種類と試したはず。

どれもそれなりに効果はあっても問題はその意識をすぐ忘れて、上半身がのけぞり気味な姿勢に戻ってしまうこと。そしてまた新しい方法を思いついてーーーの繰り返し。思いつく度に今回の方法こそ決定打だとほくそ笑むのだが(^^ゞ


それでも20年ほど前に考案したコマネチ・メソッドは完成度が高く、つい最近までこれだけをやってきたし、20年も続けていれば身体が覚えて上半身がのけぞる姿勢に戻ることもなくなった。写真はhttps://www.fashion-headline.com/article/19492/72から引用

1コマネチ

コマネチ・メソッドは上半身を矯正するのではなく、後傾している骨盤そのものを真っ直ぐにする発想。いわゆるビキニラインに手を押し当てると、骨盤が後傾しているから指先が前に出る。それを手のひらが地面と垂直になるまで押し込んで骨盤を立てる。骨盤が立てば上半身ものけぞらないとの理屈。ビキニラインに手を押し当てるポーズが、タケシのやっていたコマネチ!に似ているのでコマネチ・メソッドと名付けた。

正しい姿勢というと子供の頃にやらされた「気をつけ! 休め!」を思い出して疲れるイメージがあるかも知れない。「気をつけ」は両足を閉じているし、身体を気合いでこわばらせるから疲れるのであって、本来の正しい姿勢=真っ直ぐに立つのはすごく楽。楽をしたいから私は姿勢フェチなのである。


自分の姿勢が正しいかどうかを確認するのは次の方法が簡単。

 普通に立つ。
 つま先立ちを3〜5秒する。
 (目一杯高くカカトを上げなくても大丈夫)
 そして、そっとカカトを下ろしたときの状態が正しい姿勢。

つま先立ちをする→不安定になる→身体が本能的に最もバランスのよい状態をとって正しい姿勢になるのだと思う。カカトを下ろしたときに、上半身のどこにも力の入っていない楽チンさを感じられるから試してみて。

このつま先立ちチェックの方法を知ったのは2019年。やってみてコマネチ・メソッドで正しくなったはずの私の姿勢にも、まだ改善の余地があると自覚した。でもどこが違うのか、どうやってさらに改善すればいいのかわからない。しばらくは自宅でしょっちゅうつま先立ちをして、正しい姿勢の感覚を身体に覚え込まそうとしたものの、そんな挑戦が長続きするはずもなくーーー



転機がやってきたのは2022年。インナーマッスルに関する番組を見たのがきっかけ。冒頭で頭にお手玉を乗せれば、インナーマッスルが機能して、マットレスの上を歩いても不安定にならないとの実験をやっていた。これを見て(インナーマッスルとは無関係に)「歩いているときに少しうつむき加減かも知れない」との意識があった私は、マンションの廊下に出て頭にお手玉を載せたつもりで歩いてみた。

うつむきが解消されて視界が広がったのはもちろんとして、姿勢がコマネチ・メソッドよりよくなった実感があった。つま先立ちチェック直後の正しい姿勢とまったく同じ感覚。考えてみればつま先立ちするときは真っ直ぐ前を見ている。つまり、つま先立ちチェックをして感じたコマネチ・メソッドの改善の余地は頭の向きにあったのだ。

コマネチ・メソッドは20年続けて身体が覚え込んでしまったけれど、そのほかの改善方法はすぐその意識がなくなり長続きしないと先ほど書いた。このお手玉メソッドの素晴らしい点は、視線が上がって風景の見え方が変わり、

  視線が正面だと身体が楽
  うつむき加減だと楽じゃない

と脳が学習するからなのか、とにかく一度体験すると、後は勝手に脳がスイッチを入れて身体が自動的にお手玉モードになる。意識して正しい姿勢に矯正する必要がない。さらにお手玉モードでは骨盤も自然に立つので、コマネチ・メソッドも不要。

考えてみれば頭にお手玉の載せて歩くなんて、大昔からファッションモデルが取り入れている練習方法。まさに温故知新とはこのこと。

なお今までが4〜5m先の地面を見ながら歩いていたのが、このお手玉メソッドでは視線は目の高さで地面と平行になる。だから地面を直接見ていない。そのせいで最初はよくつまずいた。しかし不思議なことにしばらくするとつまずかなくなってくる。視線が地面と平行でも視界の下側に地面は捉えている。そのいわば周辺視界で状況を察知する能力を高めるよう、脳がプログラムを改良したのだろうか。何となく人体の不思議。



さてお手玉メソッドを知って、これこそ正真正銘の決定打だ、これで姿勢に関して今後は何の努力もいらないと喜んでいた。でもこれはまだ「100回目」の姿勢改善だったのである。




ーーー続く

wassho at 10:21|PermalinkComments(0)

2022年12月28日

ヘソを上げるべきか尻を下向けるべきか その2

姿勢の矯正方法は効果があっても「つい忘れてしまって」継続するのが難しいもの。しかし以前に書いたように「頭にお手玉」はなぜか1度やるだけで身体が覚えてしまう。理由は不明だが、顔が真っ直ぐ前を向くことで視界が変化するから、「頭にお手玉」を載せないでうつむいてしまうと脳が「こうじゃない」と気づくからかなと想像している。

それに対して「ヘソ高」は他の矯正方法と同じように意識して続ける必要がある。しかし「ヘソ高」にすると歩くのが楽になり、そして身体は常に楽をしたがるから案外と忘れない。おそらく外で歩いている時の95%以上は無意識でも「ヘソ高」をキープできていると思う。

私と同じように骨盤が後傾している人にしか当てはまらないだろうが、「頭にお手玉」を載せたつもりになり、そして「ヘソの位置を高く保つ」意識を持って歩くと、身体のどこにも力みがなく、まるで身体が軽くなったように感じる。そして信号待ちの時は、このまま永遠に立ち続けていられるのではと思うほど。

しかしである。「頭にお手玉」「ヘソ高」で立っている姿勢はとても楽だとしても、どことなく重心が高くて不安定な感じがするのも否めない。

古武道

以前に「古武道に学ぶなんとか〜」というような番組で、正しい姿勢とは「気をつけ」のようなものではなく、

   骨盤を少し後傾させる
   それに伴ってやや猫背気味になる
   また膝が曲がって前に出る

だと紹介していた。

「正しい」と聞くと無条件に信じてしまいそうになるが「何に対して正しいのか」が常に問題である。この姿勢は武道の教えだから、安定感と動きやすさを求めればこれが正しいということなのだろう。これを極端にやれば(骨盤の向きは逆になるが)野球やテニスで守る時の体勢である。

骨盤の後傾が悩みの種なのだから、この古武道姿勢はトンデモナイ話。それでもものは試しとやってみた。私の場合、骨盤を後傾させるより、お尻の出っ張っている部分を下に向ける意識を持つと、この姿勢になる(なっているように思う)。もちろん「ヘソ高」と同じで、実際にお尻が下を向くわけじゃない。この僅かな意識の違いに身体が反応するのが面白くもあり不思議でもある。

この姿勢は確かに重心が下がって安定感があり、また敏捷に動けそうな気がする。そして真逆の方法である「ヘソ高」と同じくらい身体が楽なのだ。姿勢にはいろんな工夫の仕方があるものだと思う。

ただし古武道姿勢は猫背になるのだから気分爽快な感じはしない。歩く時の軽やかさもない。結論としては普段は「ヘソ高」で、電車の中とか人混みでは「お尻下向け」がいいかも知れない。その時に思い出せればだけれど。

なお自分の骨盤が後傾しているかどうかが分からない人は、
次の方法でチェックするといい。
  
    思い切り全身に力を込めて「気をつけ!」の姿勢を取る。

その時に背中が反り返って、お腹が突き出していたら後傾している。あっそうそう、太っている人には「ヘソ高」にすると、ポッコリ腹が目立たなくなるメリットもあるよ(^^ゞ



前回と今回に書いたのは骨盤が後傾している人限定の内容。それとあくまで私の独学だから医学的に正しいかどうかの保証もなし。それだけじゃ申し訳ないので、最後にほとんどの人に役立つ話を。

急な坂道あるいは階段を上る時、無意識のうちに身体が前のめりになるもの。でも身体はできるだけ真っ直ぐな方が楽に上れる。試してみれば分かるけれど、片足を前に出した状態で上半身を前傾させると太もものあたりに体重が掛かってしまう。それを防ぐために身体は真っ直ぐに。

初詣で寺社の急階段を上ることでもあればお試しを。



おしまい

wassho at 20:59|PermalinkComments(0)

2022年12月27日

ヘソを上げるべきか尻を下向けるべきか

1ヶ月ほど前に紹介した頭にお手玉を載せて(載せたつもりで)歩くと、ちょっとうつむき加減な癖が解消されて視界が広がった話の続編。

姿勢

その時にも書いたように私は骨盤が後傾気味。それを矯正するために色々と工夫して最終的にコマネチ!メソッドを編み出した。姿勢の矯正方法というのは効果があっても、つい忘れがちになるもの。しかしコマネチ!メソッドは20年ほど続けているので、もうすっかり身体が覚えている。だから意識しなくても身体はコマネチ!状態で、少なくとも立っている、歩いている時に骨盤は後傾していない。

ーーーのつもりだったのに。


頭にお手玉を意識するとうつむき加減の矯正だけでなく、上半身もスッと伸びたように姿勢がよくなる。あれっ?コマネチ!メソッドで上半身の姿勢はいいはずなのに、まだ改善の余地があったのかな。そんなことを考えながら、コマネチ!メソッドの前にやっていた「ヘソの位置を高く保つ」矯正法を超久しぶりに試してみた。

ごく僅かな違いだがコマネチ!メソッドより骨盤の後傾が改善されているような気がする。20年前は両者を比較してコマネチ!メソッドのほうがいいと思ったのだが。コマネチ!メソッドがあまりに身体に馴染んでしまったせいもあるかも知れない。

とは言っても骨盤後傾の矯正→上半身の姿勢がよくなる度合いにほとんど違いはない。しかし「ヘソ高」にすると、歩くのがすごく楽になるのを発見!具体的には脚を前に出す動きが軽い。

これはおそらく、極端に考えてみれば

   寝そべった=骨盤が水平まで後退した状態から脚を前に出せば、
   それは脚を持ち上げる動きになる

から、骨盤がしっかり立っていれば脚を持ち上げる方向に動かす必要はなく、真っ直ぐ前に出せるからだと思う。つまりコマネチ!メソッドより「ヘソ高」のほうが骨盤後傾をより矯正できている証明。コマネチ!メソッドには絶対の自信を持っていたので釈然としない気持ちはある。しかしまあ20年も経てば何かと身体も変化したのだろう。


そして第2の発見は「ヘソ高」にすると単に脚運びが単に楽になるだけでなく、カカトから着地する歩き方に自然となること。「カカトから着地し、爪先で蹴り出す」のが「正しい歩き方」とは昔から知っていた。しかしそれだと歩きにくい=私には合わないと無視してドタ足だったのに、とあるきっかけでカカトから着地を試したのが2009年。やってみたら足に受ける衝撃のあまりの少なさに3日後には元のドタ足には戻れなくなった

こちらも10年以上は続けているから、もう意識もせず自然にできるし、特に歩きにくいと感じてもいない。それでも「ヘソ高」で歩くと、もっとナチュラルにカカトから着地になる。これも骨盤後傾がコマネチ!メソッドより矯正されて、以前より脚を前に振り出せるようになったからではと推測している。何となく歩幅も広がった気もする。とは言ってもせいぜい2mmか3mm程度だとは思うが、その微妙な違いを身体は感じるもの。


なお「ヘソの位置を高く保つ」と書いたのは意識の上でのこと。実際にヘソの位置を高くするのは不可能。しかしヘソの位置を高くと心掛けると、どこの筋肉がどう動くのかは分からないが、なぜか後傾している骨盤が真っ直ぐになるのである。



ーーー続く

wassho at 22:35|PermalinkComments(0)

2022年11月23日

頭にお手玉

お手玉

先日、ずいぶん前に録画したままになっていた番組を見た。2020年3月放送の体幹バランスやインナーマッスルを鍛えましょうとの健康番組。健康やフィットネス関連の番組は録画予約しただけで、もう生活改善やトレーニングした気になってしまうのはアルアル(^^ゞ


番組冒頭でインナーマッスルは意識ひとつで使えるようになるとの説明がなされる。それを証明するために使われたのが、

  腰に手を当てて(手でバランスを取れなくするため)、
  太ももを水平になるまで上げながら、
  柔らかいマットに引かれた直線の上を、

真っ直ぐに歩くテスト。
IMG_1835


するとマットの柔らかさに足を取られてオットットな姿勢に(^^ゞ
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しかし、頭の上にお手玉を載せて、それを落とさないように歩くと身体がぐらつくことなく真っ直ぐに歩けるようになる。
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多少はテレビ的な演出は入っているにしても、その違いに驚いた。これはお手玉を落とすまいとする意識が、インナーマッスルを使って姿勢を制御した結果らしい。


インナーマッスルとはあまり関係ないものの、これを見て閃くところがあった。以前に「コマネチ!で、いい姿勢」にする話を書いたように、私は(もともとの姿勢がよくないので)姿勢には気をつかっている。その甲斐あって背筋も真っ直ぐなっているつもりなのだけれど、歩く時には何となくうつむき加減かもしれないと、どこか心の片隅に引っ掛かっていたから。


早速やってみた。
マットの上ではなく普通に歩く時に、そして頭にお手玉を載せたつもりになって。

普段は4〜5メートル先の地面を見ている視線は真っ直ぐに目の高さで前方を向く。遠くまで見渡せるので、景色が広がったようで気持ちがいい。少し下りになっているような場所ではそのことを強く感じる。驚くのはスーパーなどの長い通路がある室内。まるで別の店みたいとまでは言わないまでも、外にいるより視野に写る範囲が狭くて視線角度の差が強調されるのか、うつむき加減に歩いていた時とは明確に店内の見え方が違う。

首をうつむき加減の元の角度に戻してみると、今までこんなに下を向いていたのかと思う。いくら姿勢がよくても、うつむいて歩いていたのではブサイク(/o\) それにうつむいていると首に負担もある。


さて姿勢を矯正するためのアドバイスは色々とある。どれもそれなりに有効ではあるのだが、欠点は長続きしないこと。矯正がツライのではなく(むしろ姿勢がよくなると身体は楽になる)、姿勢とは寝る時以外はついて回る問題で、つまり超日常的ゆえに正しい姿勢の意識を持ち続けるのが難しいから。簡単に言えば、姿勢をよくするアドバイスをつい忘れてしまうのである。

しかし、このお手玉頭載せの素晴らしいところは、一度試せば、なぜかずっと意識せずともそれが継続する。自分の姿勢は見えなくて気づきにくいのに対して、これは風景が変化する「見える」効果があるからかも知れない。家を出れば脳が勝手にスイッチを入れてくれる。

もちろん私だって極端にうつむいて歩いていたわけじゃない。だから、よほど自分は真っ直ぐ前を向いていると自信がある人以外は、一度試してみる価値はあると思う。またお手玉を頭に載せる意識は、首の角度だけじゃなくて上半身全般の姿勢もよくする。インナーマッスルへの効果は歩くだけでは感じられないものの、刺激程度はあるだろう。とりあえずお勧めです。

なお最初は視界が広がるのに気をよくして視線を上げがち。するとアゴが突き出てしまう。もちろんそれではお手玉も頭から落ちる。注意点はそれくらいでとても簡単な方法でもある。

ちなみに私はあまりの効果に感激してお手玉を買ってしまった(^^ゞ
100円ショップで売ってるよ。

wassho at 21:50|PermalinkComments(0)

2022年10月30日

歳が目にしみる(/o\)

昭和の時代にそこそこの大人だったのだから、
それなりに歳は食っているわけで。

加齢に伴う現象のひとつが顔のたるみやシワ。これってスキンケアをしっかりやっていれば多少は防げたのかな? 「後悔先に立たず」という先人の言葉が思い出される(^^ゞ
たるみ

この顔のたるみやシワは外観上の衰えであって、それはそれで大事だとしても、例えば老眼のような実害はないと思っていた。でもそうじゃなかった。

実は3〜4ヶ月ほど前から、

  顔にたくさん汗をかくと、それがやたら目にしみる
  シャンプーを流した後、目を開くとお湯が必ず目にしみる

ようになってきた。それも左目だけ。

これって汗やお湯が、顔のたるみやシワを伝わって左目に入っているとしか考えられない。そこで自分の顔をシゲシゲと眺めてみたが、3〜4ヶ月ほど前から大きく変化したようには思えない。もっともたるみやシワを気にしたことはないので、3〜4ヶ月ほど前の記憶はないに等しいのだが。

さらに観察すると目の下のたるみは左目のほうが大きいのに気づいた。ただし、それがいつからか分からないし、だいたい汗やお湯は目の上から伝わってくる。

そこで顔に水を掛けて実験。なぜか目にしみてくれない(^^ゞ しかし目の下側の涙袋と呼ばれる部分の盛り上がりは左目の方がごく僅かに厚く、右目と較べればそこに水がたまりやすいような気もする。ただ涙袋は加齢によって薄くなるものらしいので、症状が起きた時期を考えると、そのあたりも不可解。

涙袋

結局のところ原因は解明できていないものの、
歳が身にこたえるのではなく、目にしみるゼというお話でした。
そろそろアンチエイジング整形でもするか(^^ゞ

wassho at 17:29|PermalinkComments(0)

2022年08月01日

まっすぐに前を見つめよう

何となくタイトルが説教くさいが、
人生の心構えとかではまったくないのでご安心を(^^ゞ


さてコロナが社会を変えたことは多岐にわたるが、そのひとつにリモートワークがある。それに伴ってリモート会議と呼ばれるものも普及した。そういうことに縁がなくても、ニュース番組などで話を聞く相手がスタジオに来ないで、リモートで参加している場面は見たことがあるだろう。

その時に気になることがある。それは多くの場合、やや下から見上げるように顔が写っていること。つまりカメラ位置が低い。おそらく出演者はノートパソコンを使ってリモート参加しており、当然ながらそれは顔と同じ高さに置かれていないからである。

話している人をテレビカメラで撮影する場合、通常は顔の正面かやや上から撮る。おそらく現在は人類史上でもっとも人の顔を下から眺めているんじゃないか?(オオゲサ)

そして下から顔を撮るとどうなるか。
やたら鼻の穴が気になる(^^ゞ
nose


テレビ局は出演者にパソコン=カメラの位置を高くするようにアドバイスしてあげればいいのに。話している間はパソコン操作の必要もないから、小さな段ボール箱の上にでもノートパソコンを置けばいい。

もちろんノートパソコンを持ち上げるスタンドもいろいろと売られている。これなんてわずか999円。リモート出演なら交通費を払う必要もないし、その出費で映像クオリティが上がるならテレビ局にとって安いものだと思うゾ。
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また何となく出演者の年齢が上がるほど鼻の穴を見せられる傾向がある気がする。若い人はノートパソコンではなくスマホを使っているからかな。YouTubeなどに自撮りも含めた動画を上げている人には、こんなスタンドもけっこう普及している。白くて丸いのは顔を照らすためのLEDライトね。
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話は少し変わるが、

パソコンはノートタイプのものを何台かに渡って使ってきた。先ほど書いたようにそれをデスクに置くと、ディスプレイを見下ろして操作することになる。(カメラの話とは関係なく)それが姿勢・健康に悪いことは昔から言われ続けている。しかしけっこう長くパソコンの前にいる方だけれど、それで疲れたり肩が凝ることもなかったから、あまり気にしていなかった。考えてみれば紙とペンの時代だって下を向いていたわけだし。

そして何年か前にiMacに買い換えた。
これはディスプレイとパソコン本体が一体になっている。
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当然ながらディスプレイの位置はノートパソコンと較べてかなり高くなる。気にはしていなかったものの、それでも多少は身体への負担軽減を期待した。しかし感覚的に特に楽になったとは感じず。やはり私にあまり関係なかったか。しかし使い始めてしばらく経ったとき、iMacでもディスプレイを見る視線は下を向いていることに気がついた。たまたま適当な板状のものがあったので、それをiMacのスタンドの下に挟んでみた。厚さは約4.5センチ。

   劇的に楽になった!

視線がまっすぐになることがこんなに効果があると思わなかった。
今までパソコンの前にいた時間を返して欲しいくらい(^^ゞ

視線の角度、つまり首の傾きはわずかに戻すくらいでは効果がなく、顔が前を向く程度まで修正しないと身体の負担軽減にはならないようである。デスクトップ型のパソコンを使っている人は、ディスプレイの下にとりあえず何か挟んで試してみて欲しい。

本当はディスプレイを支えるスタンドが、角度だけじゃなくて高さも調節できるといいのだが(ディスプレイ単体商品なら調節できるものもある)。
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ノートパソコンの場合は?
何かを台にしてノートパソコンを高い位置に置いたり、下のような専用のもので持ち上げたら、キーボードは外付けのものが別途に必要となる。それでも、そうするだけの価値はあると思うけれど。
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最初に紹介したタイプは、このようにキーボードを打つことを想定しているようだが、けっこう無理があるようなーーー。使ったことがないので確かなことはいえないが。
5

今もノートパソコンは持っているが、モバイル専用で外出先で使用する時間も限られている。だから創意工夫するモチベーションが起こらず。中途半端な投稿になってゴメン(^^ゞ


そういえば昔はこんな組み合わせでパソコンを使っていたから、
まっすぐに前を見つめていたんだね。
old mac


wassho at 22:44|PermalinkComments(0)

2021年07月11日

正しい座り方をすれば高級チェアは不要かも

医者に診てもらったことはないものの、おそらくは人より骨盤が後傾していて、本来の私は背中が反り返ってお腹が突き出たような姿勢である。それを矯正するための「コマネチ・メソッド」を編み出したことをずいぶんと昔に書いた。

もうコマネチするのは習慣というか無意識のうちにやっていることなので、現在は上半身が後ろに傾いてはいない。コマネチ・メソッドによって姿勢の問題は解決したといえる。

しかし、残念ながらそれは立っているか歩いている場合に限定されてしまう。座っているとどうしても骨盤が後傾して、だんだんとお尻の位置が前にずれて、それにともなって背中が後ろに倒れてしまう。それはいわばくつろいだポジションであり、ビジネスの場などでは相手に失礼な態度に見えてしまうのが悩みの種。

それを避けるためには何度も座り直す必要がある。ひょっとしたら落ち着きのないやつだと思われているかも知れない。普段は意識しなくてもコマネチできるのに、なぜか座っている場合はコマネチを心掛けてもすぐにその状態が解けてしまう。



もう半分諦めてはいたが、先日見たテレビで解決のヒントを得た。番組は座り方と姿勢や体調の関係についてかなり幅広く扱った内容。その中でサラッと紹介されていたことに閃くものがあったのだ。

それは椅子に座る時は座面の最も奥、背もたれと交わるところに腰骨が位置するように座るのが正しい座り方というもの。
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デスクチェアでやってみる。
骨盤がまっすぐに立って、その上に背骨が乗っている感じがする。背骨が伸びたいい姿勢をとっているのに、背中のどこにも力みを感じずとても楽である。もう一度書きたいくらいとてもとても楽! なおイラストと違って背中は背もたれにはまったく触れない(腰の後ろは触れている)。

そしてこれの素晴らしいところは、骨盤が椅子の深い場所にロックされるようになるからなのか、先ほど書いたように前にずれてこないこと。何時間でもこの姿勢をキープできそうである。

アーロンチェアに代表される高級ビジネスチェアを使っていたこともあったけれど、実はそれほどメリットを感じていなかった。何となく座り心地がいいとは感じても、身体の楽さや疲れない度合いにおいて普通のビジネスチェアとあまり変わりがないように思えて。
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それは私の座り方が悪かったのかも知れない。しかしこの最も奥で座るメソッドを実践するなら背もたれはほとんど不要だし、高級ビジネスチェアといっても座面そのものが飛び抜けて優れているということはないので、他のビジネスツールに投資するほうがいいかもしれない。(高級ビジネスチェアは20万円前後)



ソファでも試した。
デスクチェアと較べてソファは座面が長いので一番奥には座りにくいが、いったんそこに骨盤が収まってしまうとデスクチェア以上の楽ちんワールドが待っている。

デスクチェアと違ってデスクでキーボードを打ったり字を書いたりということはないので、背中は自然と背もたれにもたれかかる。その時、普段より背中全体でもたれかかる、表現を変えれば背もたれが背中全体を支えている感触がある。

通常はソファ座面の真ん中あたりに座るから、背もたれと接するのは背中の一部。つまり最も奥で座るメソッドでは同じ体重をより広い面積で支えるので、圧力が低くソフトに感じるのだと思う。加えて先ほど書いたように骨盤の上に背骨が正しく乗って力みがないので、普通の座り方と較べて楽ちんさが2乗になる感じ。

ソファでもお尻が前にずれてくることはない。そしてこの最も奥で座るメソッドのもうひとつのメリットは、これはデスクチェアでも同じであるのだが、なぜか足を組む気がしないということ。足を組むのは身体の骨格を歪ませる要因になる。私はつい組んでしまうのでこれはとても助かる。



ただしデメリットもある。
ソファで試してもらえればわかるが、この座り方はとても楽なんだけれど、何となくかしこまったというかカチッとした座り方である。だから身体はすごく楽だと感じているにもかかわらず、テレビなどを見ている場合は、どうしてももっとダラケた姿勢を取りたくなってしまう(^^ゞ ダラケた姿勢というのはソファの座面の前方にお尻を下ろして背もたれに寝転ぶような座り方である。気分的にリラックスできても、そちらの方が身体に負担があるのがわかっているから心の中で葛藤が始まるのだ。

次のデメリットは悩ましい。
ビジネスの場でこの座り方はちょっと難しいかも知れない。だいたいソファというのはそんなに奥深く座るものじゃない。まだ自宅でしか試しておらず他人の評価を得ていないが、ソファには浅く腰掛けるというビジネスマナーは横に置くとしても、何となく座る位置が奥過ぎて滑稽に見えるような気もする。ビジネスの場でのソファでだんだんとのけぞってしまうのが悩みだったので、それが解決できないのなら残念。

最後のデメリットは特にソファで感じるのであるが、深い位置に座るので、それだけ太ももが座面に多く触れるというか押しつけられるようになり、圧迫感があって僅かながら血の巡りが悪くなっている感じがする。それと連動して、これは男子限定ではあるが、座った時にチンポジの修正が必要になることが多い(^^ゞ



コマネチ・メソッドには絶対の自信を持っているが、この最も奥で座るメソッドはその75%位かな。ただし前者が骨盤が後傾している人限定なのに対して、後者にはより一般性があるかなとも思う。

今このブログを座って読んでいるなら、
とりあえず椅子やソファの一番奥に座り直してみて。

wassho at 09:58|PermalinkComments(0)

2019年10月19日

これから自宅では爪先立ちで過ごす?

私は姿勢や歩き方にはちょっとウルサい。

私が立っている時のオリジナルの姿勢はいわゆるふんぞり返った状態。おそらく骨盤の後傾が人より大きいのだと思う。決して性格のせいではない(^^ゞ 生まれつきのものなので、そんなことはずっと気にもしていなかったのだが、30歳半ば頃から長い距離を歩くと腰がだるく感じるようになった。そういうときは少し前屈みになるとやわらぐ。それで自分の姿勢の状態に気がついた。

それから姿勢や歩き方については自分なりに様々な工夫をしてきた。あれやこれや試行錯誤があったけれど、もう矯正も身について現在の私の姿勢は悪くないと思っている。人に尋ねてまではいないが。

というわけで姿勢や歩き方については、かなりポリシーを持っている。ただし、それをブログで紹介するのはやめておく。なぜなら文章だけで説明するのはとても大変だから。動画を撮らなきゃいけなくなる。


話は変わって「明日も晴れ!人生レシピ」というNHKの番組がある。いちおう録画リストに入ってはいても、年寄り臭いテーマが多いのでタイトルを見てスルーする放送も多い。

10月4日の放送が「疲れも痛みもオサラバ!?ヒミツの体の使い方」。タイトル的には微妙なところ。だから見ないで録画リストに残ったままになっていた。少し見て、つまらなかったらやめようと先ほど再生してみた。するとビックリ、

  今まで見たテレビ番組の中で一番役に立つ内容だった!
  目からウロコが何枚も落ちた!
  録画リストから消去しないよう保護設定までした(^^ゞ


一番印象的だったのは合気道の先生が指導していた、爪先立ちを3秒すると正しい姿勢になるとの解説。原理はよくわからないものの、やってみると正しいはずの私の姿勢がさらに正しくなった。この姿勢だと何時間でも立っていられる。たった3秒で効果てきめん! 現在の姿勢になるまで矯正するのにけっこう苦労したのに。

写真は正しい姿勢だと、左右20キロずつのポリタンクを楽に持ち上げられ、ずっと持っていられるのを証明する実験風景。自分では試していないが、おそらく確かだろう。

明日も晴れ!人生レシピ

他にも人間には「みぞおち、膝が安定しているA型」と「首、股関節、足首が安定しているB型」に分かれる話も興味深かった。それによって立ち上がり方や階段の上り方も違うという。なお手をグーに握るとき指の第2関節(指先から2つ目)から曲がればA型、第3関節からだとB型とのこと。確率的には半々らしい。

文章では細かく内容を説明できない。
姿勢とかに興味がある人は再放送予定をたまにチェックしましょう。

     「明日も晴れ!人生レシピ」の再放送予定


ところで爪先立ちすると正しい姿勢になるわけだが、もちろんその効果はそんなに持続しない。その正しい姿勢を身体に覚え込ませる必要がある。

そのため自宅では常に爪先立ちで過ごすことにした。とても大変そうに思えても、自宅では座っている時間が圧倒的に長いからできるんじゃないかなと考えている。忘れないように壁のどこかに「爪先立ち!」と貼っておこうか。


正しい姿勢や歩き方にこだわるのは、そのほうが圧倒的に楽だから。
そして私は楽するためなら、どんな苦労もいとわないという矛盾した性格(^^ゞ

wassho at 20:31|PermalinkComments(0)

2017年11月09日

腕立て伏せのフォーム改善

20年ほど前から土日祝日を除き、家を出る前に腕立て伏せとスクワットをすることを日課としてきた。私としては珍しく長続きして、それなりに健康維持には役立ってきたと思っている。そして今年の2月からラジオ体操を始めた。ただ最初のうちはよかったのだが、暑い季節になるとラジオ体操で温まった身体で腕立て伏せとスクワットをすると汗をかいてしまう。汗を拭いたり引くまで待つのがおっくうで、だんだんと省略するようになり、ほとんどやらなくなり、秋になってもそのサボり癖が治らずーーー(^^ゞ


これじゃいけないと心を入れ替えることに。


ところで腕立て伏せは100回を目安としてきた。その数字を人に言うとスゴイと思われることが多いが実はトリックがある。要はどれだけ「伏せる」かである。私がやっていたのは下腹部が床に触れるまで。もちろん腰は落とさずにするのだが、これだと肘が少し曲がる程度にしかならない。それでも始めた当初は10回もできず100回できるようになるまで1年以上はかかった。

もっと正しいというか運動強度の高い「胸が床すれすれになるまで伏せる」フォームでやらなければ思ったこともあったが、何となく100回できることがうれしかったので。

でも心を入れ替えるついでにフォームも改善しようかと。
それで始めたのが「膝つき腕立て伏せ」といわれるフォーム。
腕立て

       写真はhttps://kintorecamp.com/maintaining-breast-size/から引用

一般に筋力のない女性向きといわれる膝つき腕立て伏せではあるが、初日は17回で息も絶え絶えにノックアウト(>_<) 現在も30回に届かず。以前のフォームでも最初は100回なんて夢のまた夢だったが、今回は本当に無理かもしれない。目標は1年後に50回できるようになっていること。それくらいきついが年齢が上がるにつれて筋肉の退化も増すから、やれるうちはやっておこうか思っている。

ちなみに連続50回するより、25回を2セットのほうが筋トレ的には理にかなっているのはわかっている。あくまで連続回数にこだわるのが私の意地。



ところで筋トレなんてしたことがない人にアドバイス。例えば腕立て伏せを3ヶ月くらい続けると、他人にはわからない程度の変化だけれど身体が少しいい感じになってくる。そしてこのまま続ければーーーとほくそ笑む。

しかし残念ながら、そこからはまったく変化しない。次に変化を感じるのは3年後。それも、また他人にはわからない程度(^^ゞ つまり腕立て伏せ「だけ」程度では見た目は変わらないので、ムキムキのいい身体になりたければ本格的なトレーニングが必要ということ。もちろん腕立て伏せ「だけ」でも何となく力がついて身体が楽になるから無駄ではないよ。

wassho at 20:08|PermalinkComments(0)

2017年08月18日

ソファで歯磨き

歯磨き
一昨年の8月に20年振りとなる歯医者に行き、それがきっかけで丁寧に歯磨きをするようになった。10月の終わりにすべての治療を終えて、12月にまた歯石を取りに来いといわれたけれど、歯医者への苦手意識が災いしてあれから訪れていない。

でもその丁寧な歯磨きはずっと続けている。もっともそれをしたからといって芸能人のように歯が真っ白になるわけじゃない。あれはホワイトニングという漂白みたいなことをしなければいけないらしい。それでもタバコ、コーヒー、赤ワインと歯に汚れがつきやすいもののヘビーユーザーの割にはきれいに保たれているんじゃないかと思っている。歯石もそんなに溜まっていないと思うが、久し振りに勇気を出して歯医者に行ってみるか?


丁寧な歯磨きの欠点は時間が掛かることである。歯ブラシを歯1本各面あたり30回くらい小刻みに動かすのが丁寧ということ。それには10分以上確実に掛かる。

  それである時に閃いた。
  別に洗面所で歯磨きをしなくてもいいじゃないかと!


現在の歯磨きパターンは、朝は洗面所で以前よりは丁寧でも、まあ普通の歯磨き。夜はソファで20分かけての丁寧な歯磨き。20分というのはEテレの高校講座がその時間なので主にそれを見ながら歯磨きしている。


歯医者では、鏡の前で口を開いて磨き残しがないように確認しながら磨くように指導された。それで今までの歯磨きがいかにいい加減だったかと気付いたわけだが、しばらくすれば鏡を見なくてもすべての歯を磨けるようになる。つまり口を閉じて歯磨きできるから洗面所でなくてもOK。それでも慣れないうちはヨダレがこぼれるから、試すならティッシュを側に置いておいたほうがいい。なお力を入れすぎると磨きすぎで歯や歯茎を痛めてしまう。親指と人差し指の2本で歯ブラシをはさむ程度の力加減で充分。


歯はきれいになるし時間を有効に使えるから、
一石二鳥のナイスなアイデアだと自分では思っている。

wassho at 10:15|PermalinkComments(0)

2017年07月12日

前屈で手のひらが床につく\(^o^)/

前屈

身体が硬いか柔らかいかとといわれれば、間違いなく硬い方だ。

でも現在、ラジオ体操の前屈で手のひらが床につくレベルになっている。ベタッと手のひら全部が床につくわけじゃないが、ちょっと反動をつけて前屈すればそれも可能。でもそれはラジオ体操で身体が柔らかくなったからじゃない。ラジオ体操の効果は長年の運動不足で超絶に硬くなっていた身体を普通の硬さに戻してくれたこと。ラジオ体操を始めた頃、前屈で手は膝と足首の中間までしか届かなかった。

身体の硬い人間が前屈で手のひらが床につくのかと思われるかもしれない。でもそれは可能。実は前屈運動にはちょっとしたコツがあるのだ。


【コツその1】

これはずいぶん昔に自分で思いついたもの。この方法で普通の硬さに戻った私で、前屈すると指の第1関節まで床につく。それは

   腰骨と背骨の付け根のところを曲げて前屈するのではなく、
   腰骨と大腿骨の付け根=股関節のところから前屈する意識を持つ

というやり方。
つまり上半身だけじゃなく腰骨も一緒に曲げてトータルの前屈量を稼ぐということ。



【コツその2】

これは1ヶ月ほど前にラジオ体操の放送でアドバイスしていたもの。

   前屈する時に上半身の力を抜く

実はがんばって前屈しようとすほど、力が入るから上半身はガチガチになっている。その力を抜いただけで手のひらが床についてしまう。まさに目からウロコのアドバイス。


もし身体が硬いなら是非これらの方法で、手のひらが床につく快感を味わって欲しい。
でも最初から無理をすると身体を痛めるからご注意を。

wassho at 08:47|PermalinkComments(0)

2017年07月11日

ラジオ体操で肉離れ(/o\)

2月の最初くらいから始めたラジオ体操。

今のところ挫折せずに続いている。とはいっても平均して週に4日くらいかな。毎日はなかなかできない。特に気温が上がってからペースが落ちた。始めた頃はラジオ体操をするとちょうどいいくらいに身体が温まったが、春になり室内の気温が25度を超え出すと少し汗ばむ。体操だけならそれほどではないのだが、その後のスクワットと腕立て伏せでかなり汗が出る。スクワットと腕立て伏せしかやっていなかった頃は、真夏でも汗をかくことはなかったから、それだけ体操で身体が活性化しているのだと思う。それはいいことなんだけれどーーー。

現在の室内気温30度湿度62%
このブログを書き終えてから、めげずにラジオ体操できるかな(^^ゞ


さてラジオ体操を始めて1ヶ月少し経った3月中頃の話。いつものように録画したテレビを観ながら体操を始め、ラジオ体操第1の9番目「身体を斜め前に前屈」させる運動で、左側に前屈したところ、左ふくらはぎに強烈な痛みが走った。
ラジオ体操9


いわゆる肉離れ。念のために書いておくと肉離れは「肉が離れる」んじゃなくて、筋肉繊維の一部が断裂すること。

今回は医者に診断してもらったわけじゃないが、以前にも一度肉離れをしたことがあるので間違いないと思う。ただ軽度の肉離れのようで、前回のようにほとんど歩けないとか内出血するということはなかった。それでも1ヶ月近く痛みは残った。


それにしてもである。何かスポーツをする前に肉離れなど起こさないようにするのが準備体操である。そんなラジオ体操で肉離れを起こすとは(/o\) ヤッパリ身体がポンコツ化しているのかなあ。

でもラジオ体操で身体の柔軟性はかなり向上したのも事実。
その話は次回に。

wassho at 07:20|PermalinkComments(0)

2017年03月15日

首の不思議

運動不足を少しでも防ぐためにラジオ体操を始めたことは何回か前のエントリーで書いた。それで初めて気がついた「首を右に傾けるとグチュとイヤな音がする」という不安な現象。未だ何も解決せずというか、不安に思っているだけで原因究明や解決のアクションを起こしていないのだが、首を傾けたり回したりしているうちにおもしろいことを発見した。


私は右側には首を45度ほど傾けられるけれど、左側にはその半分くらいしか傾けられない。それはたぶん普段の姿勢として、私の頭が右側に少し傾いていることが多いのが原因かもしれない。そんなに極端に傾いているわけではなく、誰でもリラックスしている時は左右どちらかに少しは傾いているものだと思う。まあそれでも長年そんな姿勢だったせいで、首の左側の筋肉が伸びきって、左側に傾ける時に充分に縮まないようになってしまったのかもしれない。


発見というのは身体が直立した状態では前述の通りなのだが、ソファにもたれかかると左側にも首がよく傾くということ。感覚的には右側の半分だったものが3/4位まで改善されている気がする。最初はソファにもたれかかって無駄な力が抜けるからかと思ったが、立ったままでも上体を前傾あるいは後傾させれば同じような現象が起きることもわかった。背骨の角度で首や肩周りの筋肉の緊張状態が変わるのかも知れない。


はい、何の役にも立たないそれだけの話。でも今まで聞いたことがなかったし(でしょ?)、ネットで調べてもそんな情報は見つけられなかったから、次のノーベル医学賞はきっと私が受賞するに違いない(^^ゞ


ところで始めて1ヶ月半ほどになるラジオ体操。最近、歩いている時や(電車などで)突っ立っている時、上半身がすごく楽になってきた。上半身が楽と書いてもニュアンスを伝えづらいし、今まで上半身がツラかったわけでもない。しかし何となく身体が軽快な感じ。

Eテレのラジオ体操放送でコーチが一番口にするのが「筋肉をほぐしましょう」という言葉である。もし本当に筋肉がほぐれてしまったら大惨事だが(^^ゞ、まあ多少は体操の効果が出てきたのかもしれない。

wassho at 20:02|PermalinkComments(0)

2017年02月25日

ラジオ体操を始めました その3

Eテレのラジオ体操放送時間は10分間。2つの体操といくつかの補助的なメニューを併せて、実際に身体を動かすのは9分弱くらい。キッチリやると終わった時には軽く息がはずむ。それとこちらの写真説明でわかるように、体操によっては両脚はカカトを揃えて立つ、あるいはそのポジションのままカカトを上げるというのが正しい動作。それをすると脚の筋肉がストレッチされていることが実感できる。朝礼で体操していた子供の頃はそんなことは知らず常に両足は開いていたし、カカト上げもしていなかったと思う。別に細かな動きの指導もなかったし。


前回に書いた、ラジオ体操をして気がついた身体の不具合というのは2つある。まず私は膝が弱くなっているようだ。膝に負担が掛かる動きをするとちょっと辛い。普段の生活でそんなことはまったく感じていなかったから少しビックリした。膝って鍛え方ってあるのかな? 人生の課題がひとつ増えた。

ところで3つある体操のうち「みんなの体操」は高齢者を意識した運動量の低いもの。最初は手の指を開いたり握ったりすることから始まる。しかし、その6番目の動作はとても膝に負担が掛かり(倒した上体を起こしながら膝を曲げる部分)私にとってはもっとも難易度が高い。リンクした写真の説明よりかなり身体を倒し込んでいるせいもあるけれど、上体を起こす時に堪らず膝を床についてしまう。この体操をしている全国のジイちゃん・バアちゃんたちは、これが普通にできているのかな? もしそうならショックだ(^^ゞ

ちなみに毎日スクワットをやっていることも最初のエントリーで書いたが、スクワットの話をすると「膝を痛めるでしょ?」という反応が返ってくることが多い。それはやり方が間違っているから。スクワットはできるだけ膝を前に出さずに行うのが正しいポーズ。そうすれば膝にはほとんど負担が掛からない。イメージとしてはスキー競技の滑降のフォーム。ご参考までに。



もう1つの不具合はちょっと不安に思っている。みんなの体操で首を左右に傾ける動作がある。また3つの体操以外にショートレッスンのようなものが毎日あって、それにも首を倒したり回したりするものが多い。前からわかっていたことだが、私は首を右には45度ほど傾けられるが左にはその半分くらいしかできない。そして今回、首を傾ける際に右方向だけ小さく「グチュ」という音がしていることを発見した。ごく小さな音ではあるが、とてもイヤな音というか気になる響きの音である。頸椎(けいつい:首の骨)がずれたり変形したりしているのかなあ。首を左に倒せないこととも関係あるのだろうか。場所が場所だけに気になる。今すぐどうこうはないと思うが一度検査を受けるべきだろうか。悩み中。



ラジオ体操はよくできた全身運動で、健康や体調に効果があることは間違いない。問題はそれがどの程度かである。1日に9分程度じゃたいした運動量ではないようにも思えるし、でもゼロと9分の違いはとてつもなく大きいような気もするし。今のところの期待値は10年続けたら老化のスピードが5%遅くなっている、大きな病気にかかるリスクが10%減少するといったところかな。たぶん消費カロリー的にメタボにはほとんど効かないだろう。今後何か効果が出たらまたこのブログで報告する予定。


ところで「ラジオ体操第4」というパロディ動画を見つけた。
とりあえず笑えるからクリックしてみて。

これはリーボックが作成したものらしい。企業名はまったく出てこないので、マーケティング効果がどれだけあったかは疑問だが、こういう遊びも企業活動には大切。スニーカーはニューバランス派だけれど、楽しませてもらったから次はリーボックにしようかな。


ところで、いいオッサンがテレビの前で、しかも真剣に体操しているのは滑稽な光景である。誰も窓から覗いていませんように(^^ゞ


おしまい

wassho at 17:57|PermalinkComments(0)

2017年02月23日

ラジオ体操を始めました その2

ラジオ体操というと「夏休みの朝にーーー」という話がよくでる。でも私にはその経験がない。住んでいる町内では実施していなかったと思う。ひょっとしたら眠たいとか面倒とかの理由で参加していなかったのかもしれないが。


それでも小学校の朝礼などでラジオ体操は日課のようなものだったので、三つ子の魂百までじゃないが、その音楽が流れ始めると身体がラジオ体操の動きを覚えていて驚いた。いわゆる完全に刷り込まれている状態。幼少期の教育や体験の影響は大きいと改めて感じる。世の中がおかしくなって、おかしなことを子供に教え出さなければいいけれど。


ただし身体が覚えていたのはラジオ体操の第1のみ。前回に書いたように放送では他にラジオ体操第2と「みんなの体操」というのがある。ラジオ体操に第2なんてあるのは知らなかった。「ラジオ体操第1〜」という号令が掛かるんだから、1以外があって不思議でもないが、そこまで考えていなかったし。


それで調べてみるとラジオ体操のルーツは、1925年にアメリカの生命保険会社が考案したものらしい。保険加入者の健康を促進すれば、保険会社として収益が増えるという周到なマーケティング戦略というより、健康にも貢献するという企業イメージのためのPRだろう。

それを簡易保険を管轄する逓信省(ていしんしょう:旧郵政省の前の官庁)が中心となって真似て日本に導入された。ラジオ体操がNHKで放送されるのも逓信省プロジェクトだった由縁。1928年(昭和3年)に発表された当初の名称は国民保険体操。昭和天皇の即位を祝う事業の一環として実施されたという歴史を持つ。

その国民保険体操は第1から第3まで作られ、それがラジオ体操に引き継がれ1946年と1951〜1952年の2回の改訂を経て今日に至っている。1946年の改訂では体操を難しくしたらしく、しかしそれが不評で1年ほどで放送中止になっている。どんな体操だったのか見てみたい気もするが。そして4年ほどのブランクを経て1951年にラジオ体操第1が、1952年に第2が復活。ただし第3は復活せずにそのまま廃止。もともと難易度の高い体操だったらしい。最近は「幻のラジオ体操第3」としてマニアックな人気を集めているとか。なぜかうつ病に効果があるという記事も。


みんなの体操は比較的新しく制定は1999年。高齢化社会に応じてかラジオ体操と較べると運動量は低め。椅子に座って体操するバージョンも用意され、またこの時にラジオ体操にも同じく椅子バーションが加えられた。


郵便局の簡易保険から「かんぽ生命」に組織は変わったが、今でも同社のホームページにはラジオ体操の情報が充実している。貼り付けた動画もそのホームページから。

ラジオ体操第1



ラジオ体操第2


みんなの体操



どう? ラジオ体操第1の音楽を聴いて身体が動き出した?


前回書いたようにラジオ体操をすると気分爽快になり、それを楽しみに朝起きるようなところがあるのだが、体操をしてみて自分の身体に不具合があることにも気がついた(>_<)


ーーー続く

wassho at 23:44|PermalinkComments(0)

2017年02月21日

ラジオ体操を始めました

どう考えても運動不足である。週末に10キロほど走っていたジョギングをやめて10年ちょっとになる。外回りの営業マンじゃないので、普段の生活で歩く距離なんてたかがしれている。バイクで遠出すれば、それなりに体力を消耗するけれど身体の動きはほとんどない。隔週ペースでいいからジョギングか水泳をやらないといけないなあ、あるいはジムにでも通うかという思いはあるのだが、ついズルズルと10年以上怠けてきた。


幸いにも今のところ体力や筋力に衰えはまったく感じてはいない。しかし何となく生体エネルギー(←あくまで感覚的な表現です)のレベルがこの数年で低下してきた気がする。それでとりあえず2週間ほど前から始めたのがラジオ体操。


Eテレ(NHKの教育放送)で毎日やっているので、それを録画しておき、基本的には朝出かける前に。ラジオ体操の第1と第2、それと「みんなの体操」というのがあって、放送は曜日毎にそのうちのどれか2つを組み合わせるという構成。放送時間は10分。


2週間続けてみて、というかたかだか2週間なので、現在までに身体が軽くなったとか痩せたとかというような変化は一切なし。肩こりや腰痛にも効果があるらしいが、もともとそういう症状はないので。ただ前屈で最初は「膝と足の中間くらいまで」しか曲がらなかったのが(^^ゞいちおう床に指が触れる程度にはなった。


それよりもラジオ体操の効果は気分爽快になること。身体全体に血が巡っている感じ。とても気持ちがいい。この効果は30分くらい続く。先ほど何も運動していないと書いたが、実は毎朝、スクワット30回と腕立て80〜100回というのは20年以上続けている。運動強度でいえば体操よりこちらのほうがハードだが、スクワットと腕立てで気分爽快になったことはない。体操は全身のいろんな筋肉を動かすから、それが効いているのかもしれない。


ーーー続く

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2015年10月29日

歯の役目は噛むだけにあらず

20年ほど前に歯に詰めたものがポロッと取れたので歯医者に行ったら、あなたの歯は歯石だらけだと叱られ、その歯石取り治療?とともにスクラッピング法というやり方での歯磨きに励んでいることは以前に書いた。その成果あって、今は歯医者によく磨けていると褒められている。

歯石取りに2回通い、3回目に取れた詰め物のところを埋め、また上の歯左側の虫歯を何本か治療した。4回目は上の歯右側を治療、そして先日の5回目で下の歯右側を治療してめでたく治療は終了した。下の歯左側はとりあえず大丈夫らしい。

ただし結局、何本治療したのかよくわからず。先生は治療しながら「次、行きますね」みたいなことは言ってくれるが何本目とは言わなかったし、麻酔が効いているから歯のどこを削っているかの感覚もない。また上の歯は鏡の前で口を開いた程度では奥の方までよく見えない。さっき領収書を確かめたら本数は書いていなかった。

治療費は全部で1万8000円ほど。5回で割ると平均3600円。相場を知らないので高いのか安いのかよくわからず。20年前に大学病院で治療を受けた時は、親知らずを抜く手術の時以外は500円玉でお釣りがあったような記憶もあるが定かではない。でも全部キレイになったのだからよしとしよう。別に歯が痛かったりシミるということもなかったのだが、早めに対処しておいて悪いことはないはず。


歯医者には小学校の時に何度か行き、その次は大学生の時だと思う。幸いにもあまり世話にならずにすんでいる。でもその頃は麻酔を掛けるということがなかったから、あの脳天を突き抜けるような痛みがトラウマになって、いまだに歯医者が怖い。

20年前の時は麻酔があったが、水平になっている親知らずの切開・粉砕・抜歯というのは別次元の恐怖。でも今回私が受けた程度の治療なら(たぶん、それほど深くは削っていないと思う)、麻酔が効いてほとんど痛みは感じない。3回目と4回目はまったくの無痛だった。5回目は2〜3回軽く脳天に来たが。

ただ麻酔を歯茎に打つ時はちょっと痛い。大学病院では麻酔を打つ前に麻酔を歯茎に塗って、注射の痛みを感じないようにしてくれたが、今回の歯医者でそんな処置はなかった。頼もうかと思ったが、1〜2秒の注射を3回ほどなのでガマンして耐えた。

とにかく歯医者が怖いと思って我慢している皆さん、とっとと治療に行きましょう!




さて本題。
上下左右の4本の親知らずを抜いた時、親知らずの隣にある下の奥歯も左右2本抜いた。親知らずが悪さをして隣の奥歯が虫歯になり、でも歯医者が怖くて歯がボロボロになるまで治療に行かないとそうなる。このパターンは割と多いらしい。

というわけで私は下の一番奥、左右の奥歯がない。
どこかで私が身元不明の死体で発見されたら誰か思い出してね(^^ゞ

下の一番奥の奥歯がないということは、上の一番奥の奥歯は噛み合わせる相手がいないということである。歯医者が言うには、こうなると上の奥歯はだんだんと下がってきて、やがて抜けるらしい。下の奥歯を抜いた時にそんな説明は受けていないんだけれど(涙)。

でも「まあ、役に立っていない上の奥歯だからいいや」と私が言うと、先生は「全然役に立っていないわけではない」と話し出した。

何の役に立っているかというと堤防の役目。

歯の一番の役目は食べ物を噛み砕くこと。噛み砕かれて細かくなった食物は舌の上を通ってのどに入る。そして舌の上というのは歯で囲まれたエリアの内側である。歯が抜けていると砕かれた食物がそこから外側に漏れる。今までそんな発想をしたことはなかったが、言われてみれば納得する話。

実は私は下側の奥歯から3本ほどの歯の外側部分によく食べ物が挟まったりひっついたりする。だから食後は爪楊枝が欠かせない。そういえば昔はそんなことはなかった。そうなるようになったのが親知らず&奥歯を抜いた時からかどうかは、今となっては思い出せないのだが、たぶん堤防が左右1本ずつ欠けたからなんだろう。


ところで歯磨きのことは褒めてくれるのに、来々月あたりにまた歯石を取りに来いと言われた。それくらいがベストタイミングとのこと。最初に歯石を取った時期から計算すると年に3回ということになる。どうやらリピート顧客にするつもりらしい。

wassho at 09:06|PermalinkComments(0)

2015年08月24日

スクラッピング法で歯磨き

先日、2回目の歯医者に行ってきた。

この日は歯茎の中の歯石を取るといわれていたので、どんなことをするのかと前日はあまり眠れないほど不安だった(^^ゞ しかし結論を言うと、今回も前回と同じような内容で、ビックリするようなことは何もなし。時々痛かったけれど、2回目で慣れてきたせいもあって気分的にはずいぶんと楽に終わった。具体的にどういうことをしたのかは分からないが、とりあえず歯石はめでたくすべて取れたらしい。


それで歯磨きの話。
1回目の治療以来、私は実に熱心に歯磨きをしている。時間は今までの3倍以上掛けているかもしれない。そのうちに飽きるかも知れないが、今のところはちょっとした趣味になっている。


私の世代は小学生の頃にローリング法という歯磨きを習った。そして何の疑いもなくローリング法をずっと続けていた。ローリング法なんて言葉も忘れていたが、歯磨きといえばそういうものだと思っていたし、歯ブラシを持つと手が勝手にローリング法で動いた。

ところが20年ほど前に親知らずの治療を受けた時に、ローリング法だと歯と歯茎の間の歯周ポケットを磨けないからダメですという指導を受ける。それで勧められたのが歯ブラシを歯周ポケットに向けて使うバス法。

私が子供の頃には歯周病とか歯周ポケットなんて話はあまり一般的ではなかったように記憶している。だからローリング法だったのかもしれない。そして新たに教えてもらったバス法は歯周ポケットから歯垢をを掻き出すという点で実に合理的だと思えた。それに手が勝手に動くほど慣れていたローリング法とはいえ、バス法を使い始めると歯ブラシを回転させるローリング法は面倒でもう戻れなくなった。


ーーーが、それがいけなかった。
バス法が悪いのではなく、中途半端に早合点した私のやり方が間違っていた。

  ●歯茎に歯ブラシを斜め上から当てている(だけな)ので、
   歯の側面上部が磨けていない。※下の歯の場合

  ●必要以上に強い力で磨いているので歯茎を痛めている。

というのが歯医者の見立て。
歯茎が痛んでいる自覚は全くないが、私の歯茎は腫れているらしい。


今回教わったのはスクラッピング法。歯に対して歯ブラシを直角に当てる。基本的には横磨きだが、歯ブラシを大きく滑らさないで、小刻みに上下左右に動かして歯を一本一本磨く感じ。歯と歯の間にもブラシの先が入るようにするのが大切。

スクラッピング法だと歯周ポケットは磨けない気がするが、歯ブラシを歯に直角に当てても、ブラシの先端は曲がって歯周ポケットに入るという理屈。心配ならバス法を併用するのもいいかもしれない。


ブラッシング方法の図解はこちらで



熱心に歯磨きをする様になったのは、実はスクラッピング方を教えてもらったからではなくて、「一度鏡を見ながら歯磨きして、すべての歯をきちんと磨いているか確認してください」というアドバイスがきっかけ。

鏡を見ながらやってみると、今までどれだけいい加減な歯磨きをしていたかを実感した。いわゆる四角い部屋を丸く掃くというやつ(>_<) それにバス法も20年ほどやっていたので、気がつくと歯ではなく歯茎を磨きにいってしまう。


というわけで、一度だけではなく毎回鏡を見ながら大きく口を開けて歯磨きしている次第。正しく歯磨きできているとは思うが、ヨダレが大量に口からこぼれるので、この姿は他人には見られたくないな。

また前歯と前歯の隙間は歯石を取った時にだいぶ落としてもらったとはいえ、たばこのヤニで黒ずんでいる。今までそこは見て見ぬ振りをしてきたが、こんな尖った歯ブラシを買ってきて磨くようになった。効果はまだわずかだが、1年位続けたらほとんど目立たなくなる手応えはあり。
歯ブラシ


正直にいうと歯ブラシを歯に直角に当てろとか、鏡を見ながら歯磨きしろといわれた時は面倒だなあと思っていた。でもやってみると意外に楽しい。できるだけ歯ブラシに力を入れないようにしているが、それでも以前よりはるかに口の中はスッキリする。自分の歯磨きは完璧だと自負できる人以外は、一度あれこれやってみたら再発見があると思う。

wassho at 23:35|PermalinkComments(0)

2015年08月01日

20年振りの歯医者

先週の火曜日、夕飯を食べていると舌先に何か固いものが。取り出してみると2〜3ミリ四方程度の歯のカケラのようなもの。虫歯の治療で削った歯の上に被せてあったものが取れたらしい。鏡で見てみると上の前歯の表側、歯茎に近いところにぽかりと穴が空いていた。


今から20年ほど前に親知らずを抜いた。私の親知らずは4本とも水平に生えているタチの悪いタイプ。それを抜くには歯茎を切開して、ノミと金槌で親知らずを砕いてーーーという今思い出しても身の毛もよだつ治療というか工事(>_<) そしてその後、他の虫歯の治療もしたのだが、前歯のことはすっかり忘れていた。まあ唇をめくらないと見えない場所だし。

親知らずを抜いたのは大学病院。診察券は見つかったが場所も遠いし、被せたものが取れた程度で大げさかなと思い、地元の歯医者に行くことにした。

水曜日の朝、ネットで地元の歯医者を調べる。口コミ情報みたいなものも調べたが、あまりたいした内容は載っていなかった。だからほとんど適当に第1候補と第2候補を選んだ。

第1候補に電話する。その日の午前中は無理と断られる。調べるまで知らなかったのだが歯医者はどこも木曜日が定休日。そして第1候補は金曜が臨時休業ということで最短でも土曜日になってしまう。という訳でまた電話しますと電話を切る。

第2候補も、その日の午前中は無理だったが、金曜日については先生に尋ねてみるという返事。1時間ほどしたら留守電に「金曜は無理だが、別の日はどうでしょう?」というメッセージが入っていた。それで土曜日はどうかと電話を入れると、土曜日も予約で一杯とのこと。最初からいつなら空いていると言ってくれればよいのに。

第2候補にまた電話しますと言って、再度、第1候補に電話すると土曜日の予約が取れた。電話の話し方自体は第1候補も第2候補も、同じようなレベルでまあまあ感じはよかった。


そして土曜日。
世の中のほとんどの人もそうだと思うが、私は歯医者が嫌いである。はっきり言って白バイやパトカーより嫌い、というより怖い(^^ゞ だからたまに歯が痛くなっても2〜3日すれば治ると無視を決め込み、歯医者に行くのは親知らず以来の20数年振りなのである。

問診票を書きレントゲンを撮って、この世でもっとも恐ろしい場所である歯医者の椅子に座る。生きた心地がしない(>_<) 個人病院で先生は1人。40代前半くらいかな。ザッと私が説明した後、ザッと口の中を見終わった先生は「歯石がひどいので、まずそれを取りましょう」という。それにイエスと答えはしなかったのだが、そういう治療をすることに。別に強引ではなく、さも当然というような流れにのることになった。

歯石を取るのは女性の歯科衛生士。椅子が倒され、口以外の顔にはタオルが掛けられた。今はそうするんだと浦島太郎。歯石は鉤針のようなで擦って取るものだと思っていたが、何かドリルのような回転音もする。ところどころ、あの脳天に響くような痛みと恐怖。だから歯医者はイヤなのよ(涙)

2回の休憩を挟んで合計20分くらいで本日の歯石取りを終える。その後ブラッシングの指導。その内容はかなり納得のいくものがあったので、また別の機会に書くかも知れない。そして、こう言われた。

  あなたの歯石はひどくて、歯茎の中にまで溜まっている。
  先ほどのブラッシングを2〜3週間ほど続けたら、
  歯茎の状態が落ち着いてくるので、次回は歯茎の中の歯石を取る。

歯茎の状態が「落ち着く」とはどういうことか? 別に腫れてもいなければ痛くもないんだけど。それと歯茎の中の歯石を取るって、歯茎をめくるの?切り取るの? 質問しようかと思ったが怖くて聞けなかった(>_<)

説明が終わって終了となりそうだったので先生に「空いた穴は埋めないのか?」と尋ねると、しばらくそのままでも問題ないとの返事。他に虫歯があるかどうかも歯石を取ってみないと(歯が汚くて)よくわからないとのこと。この先生は、ちょっとした質問にも丁寧に答えるからまじめなんだろう。しかしホームページでは笑顔だけれど、話し方はちょっと無愛想。そしてまだ肝心の腕前はまだわからず。もっとも私にとって腕前とは治療が痛くないかどうかであるが。


今から2週間ちょっと、先ほど書いた正しい歯磨きに励むことになる。
それにしてもしばらくは歯医者通いで気の重い日々が続きそうである。
歯のイラスト1

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2010年05月17日

医者に見放された?

結論から言うと


  ●骨には異常はない
  ●痛む原因はよくわからない
  ●痛み止めの塗り薬を出すから、しばらく様子を見てくれ


まあ、だいたい予想通りである。
ただ友人からのアドバイスで「湿布を貼って様子を見るといわれる可能性が高い」と聞いていたので、病院に行く前に湿布は試したし、その日もわざわざ貼って行ったのに塗り薬を処方されたのはちょっと想定外。


レントゲンで見る私の骨は、素人目にもわかるくらい何の異常もなかった。ひょっとしたら軟骨でも飛び出しているのかとも思ったが、そうでもなさそうである。「こういう事例は多いのか」と先生に尋ねると、「ウ〜ン、聞いたことがない」という答え。

テニス肘とかゴルフ肘というのはよく聞く。テニス肘は肘の外側、ゴルフ肘は内側が痛む。私の場合は痛いのが肘の峰のところだから、テニス肘やゴルフ肘とは判断されなかったのかもしれない。だいたいテニスもゴルフもしていないし。ただし、このときは先生とテニスやゴルフ肘の話はしなかった。


とりあえず原因不明。こういうのを医者に見放されたっていうの?(^^ゞ

塗り薬は1ヶ月分くらい出すから、様子を見てくれといわれる。塗り薬で治る気がしないけどなあ〜というと、「痛みがひどくなったり、しびれがでたりしたらすぐ来てください」と取り繕ったようにいわれる。やっぱり見放された?


素人判断だけれど、やはり筋肉が炎症を起こしているのだろう。傷ついていればもっと痛いはず。痛み止めの薬は、それを緩和しても根本の原因を治すわけではない。でも風邪薬だって理屈は同じだから、痛み止め+自然の治癒力で治らないとも限らない。まあ本当にしばらくは様子見。


診察が終わり、例のクリアファイルを持って1回の会計に戻る。しばらくすると自分の番号が電光表示板にでる。お金は会計の人に払ってもいいし、自動精算機のようなもので払ってもいい。もうほとんど人は並んでいなかったので(外来の診察は午前のみ)会計で払う。4840円。そのうちの3150円は紹介状ナシのためにかかる費用だから、正味は1690円ということになる。



もちろん医薬分業で薬を外で買うなんて経験も初めて。薬はどこで買えるのかを尋ねると、病院を出てすぐのところに調剤薬局があるといわれる。ただし全国どこの調剤薬局でも処方箋を提示すれば買えると念を押される。病院そばの薬局と病院がつるんでないことを強調したかったようだ。


薬局は2店舗あって1つはマツキヨだった。どうせならポイントをためようとマツキヨに行く。そこで大発見。マツキヨの調剤薬局ではマツキヨのポイントカードは使えない。初めてなら薬手帳というものを作るかと尋ねられたので、マツキヨのカードは持っているよと答えると、そういう返事だった。受付の女性はそのやりとりを今までに何千回としたに違いない。


客は2〜3人しかいないのに、10分ほど待たされる。出された薬はこれ。3本で500円しなかった。ネットで調べた限りでは湿布より、この薬が今は流行っているらしい。


   ーーーーそのうち経過報告を。

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2010年05月16日

病院に行ってきました3

最初は骨が痛いのか筋肉が痛いのか見当もつかなかったが、たぶんこの痛みは筋肉が原因だと思うようになった理由は

 手をグーにして力を込めて握ると痛い。
 手をグーにして肘を曲げると痛いけれど、パーで曲げても痛くない。

からである。
グーにすると肘の筋肉も多少は引っ張られるのが影響しているのだと思っている。


さていよいよ名前を呼ばれて診察室に行く。
その日の整形外科は3つほど診察室が開いていた。私が入った診察室にいたのは30歳前後のとても若い先生だった。ちょっと不安な気持ちになるのは私が年をとったせいか。しかし待合室にあふれかえっている患者を見ると、これだけの人数を毎日こなしているのなら充分な経験だろうと考える。


症状を話す。というか症状を箇条書きにして書いていったメモを渡す。全然びっくりされなかったから、こういう患者も多いのかな?

肘を中心にアチコチ触ったり押されたりする。そうされても全然痛くないことに初めて気がついた。グーとパーの話はもちろんメモに書いてあるけれど、口頭で説明もした。私としては大発見なのだが、先生はそれほど興味を持ってくれなかったみたい。とりあえずレントゲンを撮ることになる。診察時間は数分。丁寧に診察していないというより、メモに充分な情報が書いてあったからという印象を受けた。メモはA4一枚にまとめておいたが、彼はそれを3回読んだ。そういう観察は私は得意である。


例のクリアファイルを持って、レントゲン室に行く。大きな病院なので少し距離がある。途中に小さなカフェのような売店があった。そこだけを写真に撮ったら、まさか病院の中とは思えないような店作りである。何かとこの病院は洒落ている。


レントゲン室は広い部屋で、おなじみの胸を撮影する装置は部屋の片隅にあった。真ん中のテーブルーーーたぶんこれは寝転がって全身のレントゲンを撮るためのものだーーーの隅っこに座って肘のレントゲンを撮る。伸ばしたのと曲げたの2枚。ハイ撮ります、といわれると条件反射で息を止めてしまうのが自分でもおかしかった。


レントゲン写真は数分でできあがり、整形外科に戻って例のクリアファイルと一緒に受付に渡す。しばらくお待ちくださいといわれたけれど、名前を呼ばれるまで30分くらいかかった。本日は合計2時間ほど待たされたことになる。

さて、いよいよ診察が下される。


ーーーー続く。

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2010年05月13日

病院に行ってきました2

今まで病院には縁がなかったので、
いつ頃からそうなったか知らないのだが、、普通の病気の場合

1)小さな医院、病院にいく
2)そこで手に負えない病気の場合、紹介状を書いてもらって大病院に行く


という仕組みになっている。
紹介状ナシで大病院に行った場合、特定療養費といいうものを取られる。病院によって違うらしいが東京なら3150円が相場。これには保険がきかない。

ちなみに紹介状を書いてもらうのも費用がかかる。これは2900円と法律で決まっている。ただしこちらは保険がきく。



製薬会社の友人に薦めてもらった病院のホームページを見る。病院のホームページなんて初めて見たが、結構充実しているし親切でわかりやすい作りになっている。病院を見習ったほうがいい企業はたくさんある。

病院の名前で検索すると、その病院の口コミを載せているサイトもたくさん見つかる。いくつかのサイトを見たけれど、どれも誉めている口コミばかりである。たまたま、その2つの病院の評判がいいのかどうか、いちおう信頼度50%くらいの気持ちで読んでおく。


TKという病院に行くことにした。もうひとつのKCという病院もホームページで得られる情報は同じような内容だったが、TKのほうがホームページのデザインの印象が「優しそうだったから」というのがその理由。デザインの匙加減一つで集客に影響するのだ。


TK病院では初診は予約できない。つまり、たぶん長い時間待たされるということである。オープンと同時に行こうと思っていたのに、ちょっと寝坊した。

本筋とは関係ないが、だからタクシーで行った。
自宅近くの大通りを渡る信号のところには灰皿がある。そこでたばこを吸いながらタクシーを待つ。タクシーが来たのでたばこを灰皿に入れてタクシーに乗り込む。

すると運転手に「お客様、このタクシーはたばこを吸っても構いませんので」といわれ驚く。東京のタクシーは禁煙のはずが、このタクシー会社は組合に加入していないので関係ないらしい。窓のステッカーを見ると深夜早朝の割増料金もナシと書いてあった。そんな会社があるとは初めて知った。


病院に着く。
5年ほど前に立て替えられたというTK病院はとても明るくキレイで、私が病院と聞くとイメージする光景とはずいぶん違う。

受付の手前に案内・相談係の看護婦がいる。どの診療科の診察を受ければよいのかわからない場合は、そこで相談しろとホームページに書いてあったので尋ねてみる。彼女によると頭の方から痛みが降りている感覚がないのなら、とりあえず整形外科とのこと。頭から降りてくるって、そんな感覚ってあるのか?


受付に行く。
最初に診察券を作るための用紙をもらう。
カウンターに行き記入して、受付に戻って渡す。すると問診票のようなものを渡されて書けといわれる。だったら最初から一緒に渡せと思ったけれど、問診票を渡すときには診察券ができあがっていたから、合理的なシステムである。受付には10名くらいの女性が働いていて応対も的確で好印象。ホテルのフロント並みとはいわないまでも、この病院を見習った方がいい銀行はたくさんある。なお3150円必要なことも念入りに説明された。


クリアファイルに入った書類を持たされて整形外科のある場所まで行く。書類にはバーコードが印刷されていて、これでいろいろ管理するようである。


整形外科にはまた専門の受付があってクリアファイルを渡す。すまなそうに「本日はたいへん混んでおりました、かなりお待ちいただくと思いますが」といわれる。どれくらいと尋ねると最低1時間は確実にとのこと。「何とかしてくれ」とか「じゃ帰るからタクシー代を弁償しろ」とか「受付ではそんなことはいわれなかった、ふざけるな!」といってどんな反応をするか試してみたい誘惑に駆られそうになるが(^^ゞ、笑顔でわかったと返事する。


結局呼び出されるまで1時間半くらいかかった。でも待たされるのは覚悟の上で雑誌2冊と単行本1冊を持ってきていたので、読書に夢中で苦にはならなかった。


ーーー続く

wassho at 18:51|PermalinkComments(0)

2010年05月12日

病院に行ってきました(涙)

実は3月の中頃から左肘が痛くなった。
生活に支障をきたすほどではないが、曲げたりものを持ち上げたりすると痛む。
何もしていなくても常に何となく違和感がある。
肘を曲げたときに出っ張るところじゃなくて、
肘の横側の肉が盛り上がっている部分。
ただ本人としては筋肉が痛いのか骨が痛いのかはよくわからなかった。
ゴルフをしたり肘をぶつけたりなど思い当たる節は何もない。


長く生きているんだし(^^ゞ、たまにはどこか痛くなるさと思っていたけれど、1ヶ月たっても収まらないのでちょっと不安になる。病院に行こうかと思っても、こんな時はどこの病院に行けばいいのかもわからない。


製薬会社の友人に電話する。
彼によると骨なら整形外科、筋肉なら神経内科とのこと。
ただし整形外科の医院はいっぱいあるが神経内科はほとんどないから、大きな病院にいく必要があるらしい。自宅から行きやすい病院を2つ推薦してもらう。

彼からのアドバイス

1)その程度の症状なら、たぶん整形外科でレントゲンで骨の異常を調べた後は「湿布を貼ってしばらく様子を見ましょう」ということになるから、病院に行く前に湿布を貼って自分で治療しておけ。(ひょっとしたらそれで治るかもしれないし)


2)大げさに痛い痛いといわないと、真剣に診てくれない医者もいる。
救急車を呼ぶよと冗談で答える。



ゴールデンウイーク前に湿布を買いに行く。湿布といえば「介の字張り」(サロンパスA)である。しかしあんなにテレビで盛んに宣伝しているのに、近所の大手ドラッグストアには売っていなかった。同じ久光製薬の「のびのびサロンシップ」という商品があったので、それを買うことにする。伸縮性があって肘には良さそうである。

ところで「のびのびサロンシップ」には温感と冷感の2種類ある。どちらを使ったらいいのかよくわからない。温めるのと冷やすのでは医療的には真逆である。しかし、店頭でパッケージの説明を読むと「温感と冷感には厳密な区別はありません。気持ちいいと感じる方を使ってください」と書いてあるではないか。湿布っていい加減なのね。


この頃、私はこの傷みは筋肉だという説に傾いていたので冷感を買った。

   貼った。

30秒も経たないうちに冷た気持ちいい感じが広がる。
そういえば、湿布を貼ったのは中学か高校の時に軽いねんざをしたとき以来である。あのときは特に効果があったとも思えず、ただ臭いだけだったけれど、ウン十年たって湿布もずいぶん進化したものだと思う。あの湿布独特の匂いもほとんどしない。


二日ほど貼ると、肘の痛みが少し和らいだ気がした。
しかし、手首や肩に痛みというか違和感が移ったような感覚もある。
自分の腕なのに、どこが痛いのかよくわからなくなってくる。


ーーーーー続く

wassho at 18:48|PermalinkComments(0)

2009年06月18日

カカトから 緊急報告

15日に書いたカカトから着地する歩き方。
あれからまだ3日しかたっていないのに、
結論を言うともう元のドタ足には戻れません!


ドタ足(足全体)でドスンと着地する歩き方と違って、カカトから着地して、足裏がローリングするような感じでつま先で蹴り出す、つまり足裏で受け身をするような歩き方なので、本当に身体への衝撃が少ない。試しにドタ足に戻してみると、今までこんなに膝や腰に衝撃を受け、上体が揺すられていたのかとビックリする。もう家の中でもカカト着地を心掛けている。なんか今までの人生を損した気分でもある。


本日はその1 お節介は承知で“膝や腰が痛い、あるいは年を取って弱くなってきた人にはカカト着地は本当にお奨めです。ヒアルロン酸やらなんやら飲むより即効性があります” の下書きでした。


とはいうものの、ほとんどの人はドタ足だと思う。アジア人だったか黄色人種はドタ足が多いと聞いた気もする。ところでいわゆるスポーツタイプのスニーカー。エアだったりゲル素材だったりハイテクなショックアブソーバーがソールに組み込まれている。しかしそれらはカカト部分に組み込まれているので、実はドタ足だと効果は半減する。ドタ足用に設計されたスニーカーもあるがきわめて少数派。

だから本日はその2 靴メーカーにアドバイス“私にはもう要らないけれど、スニーカーでも普通の靴でも、脱カカト重視でドタ足でも快適なものを作れば、きっと売れるよ。上手にシルバー商品としてマーケティングするのもいいかも” の下書きでした。

実は私の身体は複雑に歪んでいる。30歳くらいの頃、突然背中の真ん中当たりが痛くなって我慢できず、病院に行くと「側湾症」と診断された。レントゲンを見ると笑えるくらい見事に背骨が途中から曲がっていた。当時は「ぶら下がり健康器」のブームもとっくに終わっていたけれど、何とかそれを調達し、だいぶ楽になった。

それでも私の背骨は右に傾いている。ちょっと背骨を右に傾けてください。左肩が上がるはずでしょ。なのに私は左肩が右肩より下がっている。ドナイナッテンネン!

前にも書いたが腰骨は後ろへの傾きが大きい。まあ、それで姿勢や歩き方にも気をつけるようになったのであるが、対処の難しいのが椅子に座っているとき。特にソファではだんだん寝そべるような格好になり身体が前にせり出してくる。ソファのある応接室での会議の時などは、何度も何度も座り直さなければいけない。


さらに腰は左が後ろ/右が前に少しねじれている。なおかつ左脚全体は外側(つま先が開く方向)に開いている。だからスキーでは右ターンが苦手だったし、ゴルフではよくスライスしたーーーと、下手くそを身体のせいにする(^^ゞ


腰と左脚の関係で、私は歩くときに左脚がやや左方向にでる。ところがカカト着地を心掛けると、今のところまだ慣れていないので、つま先を少し上げるような意識がある。それは結果として足運びを意識することになり、左脚を真っ直ぐに前に運び、かつ外側に開いている左脚を真っ直ぐに戻すような動きができるようになった。その時は腰も多少真っ直ぐに戻っているような気もする。これは予想外の収穫。腰の開きは日によって差があるものの、ひどいときは欽ちゃん走りのような歩き方をしているように感じられるときもあるのでウレシイ(実際には、そんなことはもちろんない)。


人知れず、なにかとイバラの道を歩んでおります(涙)

wassho at 20:21|PermalinkComments(0)

2009年06月15日

カカトから

朝のワイドショー番組。
40歳代の元ミスなんとかが3人ほど取り上げられ「ワー、今もキレイ!」みたいなことをやっていた。プロポーションを維持する秘訣を、それぞれが披露する企画で、ある元ミス何とかが実践していたのが、ネーミングはちょっと忘れたけれど「2点」で支えながら歩く散歩。


「2点」などと書くとややこしいが、要は前足がカカトから着地したときに、後ろ足はつま先で地面を蹴っているーーーつま先とカカトの2点で身体を支える瞬間があるように歩くのを意味している。


前に書いたように、姿勢には気を配っている。
その時は書かなかったものの、歩き方にもコツがあって、「足」を前に運ぶのではなくて、着地した方の「脚」を後ろに蹴り出すようにすると良い姿勢=楽な姿勢で歩ける。両手を腰の後ろでつないでスケートするイメージが、脚を後ろに蹴り出す動き。これをやると、多少歩幅も広がって颯爽とした歩き方になる。


さて、カカトから着地し、つま先で蹴り出せとは、歩き方あるいはランニングのフォームとして必ず書いてあるポイントである。基本のキといってよい。でも私は今までこれを無視してきた。つま先で蹴り出すのは(たぶん誰でも)自然にそうなるけれど、私の着地は足裏全体で着地する、いわゆるドタ足である。無視してきたのはカカトから着地するのは私にとっては不自然で歩きにくいし、カカトから着地した方が美しい歩き方とはわかっていても、私が姿勢や歩き方に気を配っているのは、その方が楽で身体に負担が少ないためであって、別にファッションショーのように美しく歩きたいわけではないからである。


ーーーなんだけど、その元ミスなんとかは、その歩き方だけで体型を維持しているとアピールしていたし、ワイドショーでは、どこかの医者がその歩き方を分析して「何とか筋と、何とか筋が鍛えられ腹筋にも効く」とかいっていたので、別にそれを真に受けた訳じゃないのだが、オフィスに来るまでの道のりでちょっとやってみた。


つま先とカカトの2点で身体を支える瞬間があるようにーーー歩くのは意外に難しい。微妙にタイミングがずれてぎくしゃくする。というわけで、それは最初の10歩くらいで諦めて、とりあえず本日はカカトから着地するだけに専念。駅までは15分くらいかかる。今日はDVDをお店に返しにも行ったので合計20分くらいカカト着地を意識しながら歩いた。


結論をいうと、とても効く。脚全体が運動している感じがするし、気持ち腹筋にも作用している気がする。はっきりいって疲れた(^^ゞ 通勤には汗をかきたくないこれからの季節にはちょっと向いていないかも知れない。

慣れていないせいもありカカト着地というより、やたらつま先を上げた着地のようになって、その影響で身体も後傾しがちになってしまう。それでもドスンと着地するドタ足と違って身体の上下動がなくて衝撃が少なく、筋肉が慣れれば楽な歩き方のような気もする。

続けようっと。

wassho at 13:06|PermalinkComments(0)

2006年08月10日

コマネチ!で、いい姿勢

私はよく姿勢がいいと言われる。
それは正解でもあり不正解でもある。

オリジナルの私?の姿勢はあまりよくない。
骨盤が人より後傾しているせいか、背中が反り返ってお腹が突き出たような姿勢になってしまう。いわゆるエラソーな姿勢である。性格が姿勢に表れているともいわれるけれど、違います、骨格のせいです。

しかし一般には背中が丸まっている=悪い姿勢、背中が伸びている=いい姿勢だとの意識もあるので、このエラソーな姿勢でも「姿勢がいいですね」といわれることも多い。


この姿勢は人を威圧するにはいいのだが(^^ゞ 上体が後ろにそっている分、腰への負担が大きい。長時間歩くと腰が痛くなってくる。

自分の姿勢を意識し始めたのは30歳代半ばで、この反り返った後傾姿勢を直すためにいろいろと工夫してきた。操り人形のように糸で吊られている意識を持つとか、おへそを高い位置に保つとかーーー何十種類も試した。どれも効果があるものの、つい忘れて元の悪い姿勢に戻ってしまう。


でも、この数年くらい心掛けていて、たぶんこれが決定版のような気がしているのは、おへそとか回りくどいやり方をしないで、骨盤が後傾しているのだから、それをダイレクトに修正する方法。つまり骨盤そのものを意識する。

具体的にはコマネチ!と骨盤に手を当てると、後傾しているから指先が前に出る。それを手のひらが地面と垂直になるまで押し込んで、骨盤をたてる感覚。当然、反り返っていた背中は前のめりになる(と感じる)。それでもたぶんこれでニュートラルなのだと思う。斜めだった上体が垂直になると視点も少し上がって身長が伸びた感じもする。

私に似た姿勢や骨格の人にしか当てはまらないかも知れないが、骨盤をたてると背筋は真っ直ぐに伸びるのに、背中の半分より上にはまったく力がかからないというかリキみがない。すごく楽。たぶん、この時の私の姿勢はいいはずだ。


姿勢が変わると歩き方も変わってくる。実はデューク更家が話題になった時、彼が教える姿勢や歩き方が、私のととても似ているのに驚いた。私も長い間研究した成果なのに、向こうの方が権威があるからーーー(涙)。なので私はあのオッサンがイマイチ嫌いである。何となく私とキャラもかぶってるし(^^ゞ


ところで、オリジナルの私の背中が反り返ったエラソーな姿勢。なんとなく(▼▼メ)ヤーサンちっくなイメージを持たれるかも知れない。しかし、

   「ワレ、ナニサラシトンネン、ボケ」
   「ナンヤト、モッカイヌカシテミイ」

と対峙しあった時、相手が上体を反らしてエラソーな姿勢だったら、そいつはケンカが弱いと判断していい。そんな姿勢からはパンチも出せないし、とっくまれたら倒される。本職の皆さんは、例外なく前傾姿勢でお話しあそばれます(^_^)

wassho at 20:47|PermalinkComments(0)