盆栽

2020年02月29日

世界らん展2020 その6

なぜかタニク・ファンタスティックというサボテンや多肉植物の展示コーナーがあった。近年は人気が上昇しているから集客の相乗効果を狙ったものなのか。

でもサボテンは、とりあえず並べました的で物足りない。
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これくらい気合いの入った展示をズラッと見たいもの。
もっともこれはサボテンじゃなくて多肉植物。
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植物学的にはサボテンは多肉植物の一部。でもガーデニング的には何となくサボテンはサボテンで、サボテンを除いた多肉植物を多肉植物と分類しているような気がする。

多肉植物は寄せ植えすると魅力が倍増する。
自宅には現在6つしかないけれど、いずれこの沼にはまるんだろうな(^^ゞ
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ちゃっかり即売会もやっていた。
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多肉植物の隣にコケの販売コーナー。
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鉢の付属物じゃなくて、コケをメインに鑑賞するガーデニングもある。
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盆栽の展示コーナー。世界らん展は何でもありみたい(^^ゞ
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見事としかいいようのない盆栽もいくつかあった。
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盆栽業界は「海外ではすごく人気が高まっているのに、日本では愛好者が減るいっぽうだ」といつも嘆いている。そりゃ海外では先入観なしに評価するけれど、国内ではどうしても古くさい、年寄り臭いというイメージがついて回るから仕方ない。ワールドミュージックと同じようなもので、世の中にこんな新鮮な音楽があったのかと思っても、その発祥国では古くて見向きもされていない場合もある。ひょっとしたら日本の民謡や演歌は海外のほうがマーケットが大きいかもよ。

それはさておき盆栽は、たとえばコンプリート打ちっぱなしの壁の前に置くだけでずいぶんとイメージが変わる。前回のエントリーで紹介した、小道具を生かしたフラワーアレンジメントのような世界もありだと思う。そういうことがわかる感性を持った人が盆栽業界にあらわれて、このユニークな園芸技術がなくなりませんように。

なお私には、夏なら1日に2回も水やりをしなければいけない盆栽は無理(^^ゞ



何でもありの世界らん展には、オネエタレントのIKKOのコーナーまであった。
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ランとはまったく無関係な展示で、着物と化粧品がディスプレイされていただけ。まあ着物の後ろにランの花もあるにはあったが。タレントを出しておけば人は集まるだろうという、こんな安直なやりかたじゃこの展覧会の先は長くないかも。



最後に物販ソーンへ。

お約束の公式グッズの他に、花の絵画や、ステンドグラスやオバチャンアパレルみたいなお店なども。
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もちろんメインはランの花や株の販売。
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買うつもりはまったくなくてもブラブラ見て歩くのは楽しい。
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水苔で巻いたりポットに入っていたりと売り方も様々。
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ところでけっこう賑わっていたのに、
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こんな表示が目立った(/o\)
ちなみに会期はあと2日残っている。
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やはりコロナウイルスの影響で入場者が少ないのかな。展覧会全体はけっこう空いていて余裕を持って眺めることができた。しかし例年の状況を知らないから何とも判断できない。それになんたって野球場のグランドで開催しているのだから(1.3ヘクタールある)、人混みというような混雑にはならない。

でも影響がないと考えるのは無理があるだろう。
しかし会期がもう少し先なら開催中止もあり得たのだからセーフだったとすべきか。
とにかく関係者の皆さんへはご愁傷様。


ーーー続く

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2017年07月01日

世界盆栽大会 その2

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会場内はかなりの混雑。チケットは並ぶことなく買えたから、前売り券を買っている人が多いのかも。ゴールデンウィークとなる翌日からは会場に入るのに1〜2時間くらい並んだそうである。またスマホも含めてほとんどの人が写真を撮るので、盆栽を正面から撮影する位置を確保するのに少々手こずる。
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それと外国人(白人)もよく見かけた。外国のテレビ取材クルーと思われる人たちもチラホラ。25年ほど前から盆栽はBonsaiとして海外で通用することは知っていたが、改めてその人気を実感。なお盆栽が海外に広く知られるきっかけは1970年の大阪万博だという説もある。


この世界盆栽大会は1989年に日本で最初に開かれ、以降はオリンピックのように4年ごとにアメリカ、韓国、ドイツ、アメリカ、プエルトリコ、中国で開催された。だから日本での大会は28年振りとなる。次回はオーストラリア。それにしてもプエルトリコと盆栽ってまったくイメージが結びつかないなあ。パームツリーとかトロピカルムードの盆栽なんだろうか。そういうのなら是非見てみたい。

なお「大会」という名称ではあるが盆栽の優劣を競うコンテストではない。主催者によるとただ盆栽を並べただけの展覧会ではなく、盆栽作家のプレゼンテーションや盆栽愛好家の交流を重視するというのが大会という意味らしい。普通にネーミングするなら国際盆栽フェスティバルかな。しかし世界盆栽大会という名前は意味的にはドウヨと思うけれど、世界と盆栽の言葉を組み合わせたインパクトはある。前回書いたように私もそれで興味を引かれた。ちなみに英語表記はWorld Bonsai Conventionとなっている。



こちらは水石の展示。水石(すいせき)とは室内観賞用のめずらしい形をした石のこと。反対語は庭石になるのかな。
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化石じゃなくて菊の模様があらわれた石。
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埴輪みたい。
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水石にも産地というものがあるらしい。
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ディープにマニアックな世界を垣間見る。
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宇宙船?
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これが何に見えるかで心理テストができそう。
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これらは小品盆栽と書かれていた。棚単位での出品。
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調べてみると盆栽はサイズ区分があって、だいたいの基準は以下の通り。

   豆盆栽: 樹高10センチ未満
   小品盆栽:樹高10センチ〜19センチ
   貴風盆栽:樹高20センチ〜34センチ
   中品盆栽:樹高35センチ〜40センチ
   大物盆栽:樹高40センチ以上


盆栽だけだと見飽きてくるので、こういうディスプレーは新鮮。
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ツツジ(サツキかも)がきれいに咲いた盆栽。
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アップで撮ったら盆栽かどうかわからないが、いつもの癖で。
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さいたま市の小学生が育てた盆栽。
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埼玉県は盆栽の主要産地でさいたま市には盆栽町という地名がある。関東大震災で被災した都内の盆栽業者が集団移転してきたのが始まりとされる。現在は盆栽町を含めたもう少し広いエリアを大宮盆栽村と呼称して一種のブランドとなっている。

それで他にどんな産地があるのかと調べたのだが、ネットではめぼしい情報を見つけられず。わかったのは香川県が松の盆栽では国内シェアの80%を占めているということくらい。「うどん県」のPR効果で讃岐うどん=香川県が結びついたのだから、盆栽もアピールすればいいのに。海外からの観光客を呼び込めるかもしれないよ。



盆栽作家による実演。ご覧の通り講師は外国人。盆栽アーティストと呼んだほうがしっくりくるかも。数百名の人が熱心に見ていた。
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こちらは盆栽教室の様子。
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会場の半分くらいを占めていたのが販売スペース。こちらも大混雑。
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3鉢でお値段1億円なり!の盆栽。
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でも購入者は慶雲庵とあるから業者間売買の模様。それでこの慶雲庵は最初から2枚目の写真に一般財団法人 京都国際文化振興財団 慶雲庵とある出品者でもある。しかし財団なのに京都国際文化振興財団や慶雲庵のホームページが見あたらない。ナゾの団体。


この盆栽は手の拳くらいの大きさなのに3万円もする。
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手のひらサイズになると15万円。
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30センチくらいになるとでも50万円は当たり前の世界。
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前回のエントリーで紹介したような大物盆栽だと280万円(゜o゜)
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金額を見て、膨らみかけた盆栽への興味が一気にしぼむ(^^ゞ しかし世界大会だからか、この会場で売られている盆栽の価格は高め。ネットで調べると豆盆栽や小品盆栽なら1万円以下のものがたくさんある。

   https://www.bonsaimyo.com/matsubonsai/
   http://shop.greenscape.co.jp/
   http://www.yamataya.com/product-list/1


ところでイベントは盛況だったが国内の盆栽マーケットはかなり縮小しているらしい。この10年で半減という話もある。ただし具体的な数字はネットでザッと調べた程度ではわからなかった。輸出は増えているという情報は多いが対照となる国内の市場規模はわからず。また農水省の統計でも盆栽と植木などとの区別はしていないようである。


盆栽はいい趣味だと思うがとても手間が掛かる。例えば水やりは基本的に

     春秋は1日1回、夏は1日2回、冬は2日に1回

が目安らしい。だから昔から隠居した老人が愛好家の中心である。これから超高齢化社会だからマーケティング次第では復活も可能かもしれない。もちろん昭和と平成の高齢者は違う。私も今回見たような伝統的な盆栽を欲しいとはそれほど思わないが、寿司でいうならカリフォルニアロールみたいな盆栽ならベランダに置きたいかな。

また盆栽は鉢に植えられてから何百年と経っている物もある。当然人の寿命より長い。それで面白いのは盆栽の価値は盆栽そのもの姿形だけではなく、誰が所有してきたかにもよって決まるということ。元はドコソコ大名家のもので、明治になってナニナニ公爵の手に渡り、戦後はマルマル首相が育て、現在は歌舞伎役者のダレソレが持っているーーーなんていうと価値が高くなるらしい。肩書きで価値を判断するのがいかにも日本的。でもそんな伝統と格式みたいなイメージが盆栽について回るのはマイナスだろう。


ところで実は「世界大会」ということで世界各地の日本のものとは違った盆栽が見られると期待していた。残念ながらそういった盆栽はなかったが、超一級の銘品をたくさん見たからちょっとは目が肥えたかもしれない。これからそれを生かす機会があるかどうかは別問題として。


おしまい

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2017年06月30日

世界盆栽大会

開催されていたのは4月27日から30日で訪れたのは28日。バイクツーリングやラ・フォル・ジュルネのことなどを書いているうちにブログにするのが後回しになった。


別に盆栽にそれほど興味があるわけじゃなく、開催のしばらく前にテレビでこのイベントが紹介されていたのがきっかけ。「へ〜盆栽に世界大会ってあるんだ」といったところ。そうしたら28日に池袋で打ち合わせが入り、それでついでにと。もっとも池袋から会場である「さいたまスーパーアリーナ」までは電車で30分ほどかかるのだけれど、次の日からゴールデンウィークで既に連休気分(^^ゞ



初めてやってきた「さいたま新都心」。東京からだとJRで大宮のひとつ手前。何度か書いているが平仮名の施設名は文章に書く時にややこしいから嫌い。
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盛大なノボリに迎えられる。
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コンコースを歩いて行くと右側に植物展示あり。
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盆栽というより植物アートのようで見応えあり。30メートルくらいの長さがあった。
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屋根の鉄骨と一緒に盆栽も回っているような。盆栽エグザイルと命名(^^ゞ
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コンコースを抜けると高層ビルに囲まれたエリアになる。さいたま新都心ができたのは2000年。おもに中央官庁のサテライトオフィスのイメージしかないが、実際のところはどうなんだろう?
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駅から会場のさいたまスーパーアリーナまでは5分程度。
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さいたまスーパーアリーナは未来建築的なデザイン。あまり縁がないので浦和レッズの埼玉スタジアムと勘違いしやすい。こちらは屋根付きのホール。ちなみに3万7000人収容規模。
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右側はNTTドコモさいたまビル。建物上部の鉄塔まで含めると埼玉県で一番高い建物。
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会場到着。「世界盆栽大会 in さいたま」として開かれるのが「日本の盆栽水石至宝展」ということのようだが、どうも名称的にややこしい。それに「in さいたま」と英語とのチャンポンにしているのがバカっぽい。水石(すいせき)とは室内観賞用のめずらしい形をした石のこと。
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チケット売り場は混雑していなかった。
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入口は地下から。
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いよいよ入場。
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入ってすぐの場所でいきなりの人だかり。
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展示されているのは「飛龍」という今大会のシンボルとされている盆栽。滅多に見られない逸品らしい。
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解説を読むと樹齢は1000年以上と推定され、1983年に採取され根付け作業が行われたとある。根付け作業とは鉢に入れて根付かせるという意味だろう。ということはこの木は自然の中でこんな盆栽らしい形をしていたということになる。盆栽って小さなサイズの時から剪定や矯正を繰り返して形を作ると思っていたが違うパターンもあるらしい。
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歴史と盆栽というようなパネル展示コーナーを抜けると、
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宮内庁出品の皇居から運んできたという盆栽。
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皇居には盆栽が500鉢ほどあって、江戸城の時代から伝わるものもあるらしい。この盆栽がどんな由緒なのかの説明がなかったのが残念。
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いろいろな種類の盆栽を鑑賞。

黒松
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赤松
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蝦夷松
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五葉松はバリエーションが多かった。
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下から覗くとこんな感じ。
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幹がほとんど空洞になっているのに元気なのが不思議。
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海岸に生えているのが黒松、山の中にあるのは赤松が多いという認識だけれど、五葉松って普段から目にしているのかな? もっとも盆栽の姿から庭や公園で見たものを思い出すのは難しい。ちなみに黒松は幹や枝が黒っぽく赤松は茶色っぽい。また黒松や赤松は松葉が2枚で1セットだが、五葉松は5枚1セット。

ところで以前にターナーの展覧会で「チャイルド・ハロルドの巡礼」という絵を見て、イタリアの松はこんな形をしているのかと書いたが、ローマは松並木が有名でそういう姿だと後で知った。




真柏(しんぱく)というのはイブキのことを盆栽ではそう呼ぶ。イブキといっても生け垣によく使われるカイヅカイブキ以外くらいしかすぐに思いつかないが。

それで真柏の盆栽は幹や枝に白骨化したような部分があるのが特徴。その部分をジン・シャリ(神・舎利)という。枝がジンで幹がシャリ。要するに枯れているわけだが自然にそうなるものではなく「木の皮を削ぎ落とす」「硫黄系の農薬を塗って脱色する」という工程で作り出すらしい。盆栽は樹木の栽培芸術ではあるが、見方によっては植物虐待(^^ゞ だいたい無理やり大きく成長しないように育てるんだから。


真柏(しんぱく)あれこれ。最初に見たシンボル盆栽と宮内庁の盆栽も真柏。

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花梨(カリン)
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山紅葉(ヤマモミジ)
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皐月(サツキ)
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山藤
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ーーー続く

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2017年05月27日

熱海 アカオ・ハーブ&ローズガーデン

前日の金曜日は早起きの必要があった。それで午前5時半頃の天気予報が、このアカオ・ハーブ&ローズガーデンをロケ地に放送されていた。単なるバラ園ではなくガーデンとして構成されているとの紹介。実は近場のバラ園はほとんど訪れたし、単にバラがたくさん咲いているバラ畑のようなところでは満足できなくなってきている。このアカオガーデンのことは知らなかったから、やっぱり早起きは三文の得かも。

というわけで2週続けてのツーリング。
もうすぐ梅雨だし今年の夏は酷暑らしいから乗れるうちに乗っておこうかと正当化。


東名を厚木インターで小田原厚木道路に乗り換えて終点まで走るのは先週のツーリングと同じ。今回はそこから熱海を目指す。伊豆半島の東海岸をつなぐのは国道135号線だが、往きは時間節約のため有料バイパスである真鶴道路と熱海ビーチラインも使う。バラを見た後は宇佐見まで走って伊豆ツーリングの雰囲気を少しだけ楽しみ、帰りは湯河原でこれまた2週連続となる温泉というプラン。
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出発は午前7時。前日は長雨だったから道路はまだ湿っている。本日は晴れの予報なものの厚い雲で今にも降り出しそう。とりあえず天気予報を信じて出発。気温は22度でバイクで走り出すとやや肌寒い。

東名の下りは西向きである。天気は西から変わるというが、西の空は相変わらず暗い。熱海まで行って雨じゃシャレにならないから、降り出したら帰ろうと思いながら走る。しかし小田原厚木道路に入った頃から急速に天候が回復。信じてよかった天気予報。


小田原からしばらく135号線は崖の上を通っているので海はあまりよく見えないが、進むにつれて高度が下がり海沿いの道路となる。なぜか海が近くだとテンションが上がる。真鶴道路は半分トンネル。しかし湯河原の先からの熱海ビーチラインは海が荒れていれば潮を被るほどのシーサイド道路。ただし、どちらもETCに対応していないので、特にバイクだと料金の支払いが面倒。田舎の高速道路より交通量は多いはずだから早くETCを導入して欲しいものである。

熱海の中心街を抜けて数キロ先の錦ヶ浦というところにアカオ・ハーブ&ローズガーデンはある。到着は開園時刻と同じ午前9時。駐車場はこの奥にも広がっているが、もう相当数のクルマで埋まっている。かなり人気のある場所のようだ。バイクを駐める専用区画はなく、係員によると「軽四の場所が空いていたらそこ。空いていなければ普通車のところに駐めてくれ」とのこと。
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駐車場から入口をみたところ。右側の門が国道135号に面している。ほとんどの人がやってくる東京方面からだと右折して進入することになる。対向車も多くてなかなか右折できず、道幅は狭くて後続車がつかえ、この付近の渋滞を作り出しているのがこのガーデンであることが判明。
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上の写真の左側の階段でガーデン入口に上がる。
ガーデンのセンスのよさを予感させる案内看板。
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チケット売り場。クルマの数から長い行列を想像していたが、そうでもなかった。実際は9時より前から開いているのかもしれない。
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入園料は1200円。ホームページのクーポン画面をスマホで見せると1000円になる。
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ガーデンは山の斜面に沿って造られている。マイクロバスで頂上まで運ばれて、そこから歩いて下りながら見学する。平地の少ない熱海ならではの工夫のある仕組み。
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超久し振りに乗るマイクロバス。頂上までの途中に運転手がいくつかに分けられている各ガーデンの説明をしてくれる。
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終点到着。
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この上に曽我浅間神社という私設?の神社がある。階段を登らなくてもおさい銭は納められるというありがたい配慮つき(^^ゞ
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ハーブ&ローズガーデンなのに最初にあるのは日本庭園。
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アカオ・ハーブ&ローズガーデンは熱海で2軒のホテルを経営するアカオリゾートの系列である。創業者である赤尾氏の銅像があった。熱海では伝説の経営者らしい。
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ここは日本庭園というより写真中央の世界最大といわれる盆栽を展示するためのエリア。歩いている人と比較するとそのサイズがよくわかる。この日は天気もよく海を背景に絶景である。
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盆栽は鳳凰(ほうおう)の松と名付けられている。姿形はお見事。しかし盆栽って樹木を小さなサイズに凝縮して育てることじゃなかったけ?
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日本瓦越しに海を眺めることはあまりないかも。遠くに見えているのは初島。
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日本庭園を出て数十メートル下ると、いよいよバラのガーデン。道路の左側がイングリッシュローズガーデン。右側にあるのがコレクションガーデン。
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イングリッシュローズガーデンに入る。
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ちなみにバラは大きく6つのセグメントに分けられる。まず歴史的に3分類。

原種バラあるいはワイルドローズと呼ばれるのは、いってみれば野生のばら。200種類くらいあるが祖先をたどると8品種といわれる。そのうちの2品種「ノイバラ」「テリハノイバラ」は日本原産。バラって西洋のイメージが強いのに、オリジナルの2/8=25%が日本由来なのは意外。

野生のバラから人間によって園芸品種がどんどんと開発された。現在で約4万品種以上ともいわれる。それで1867年(明治維新の1年前)に生み出されたラ・フランスという品種を境に、ラ・フランスを含んでそれ以降の園芸品種をモダン・ローズ、それ以前をオールド・ローズと区分する。ラ・フランスがそれだけ園芸的には画期的だったからだが、オールド・ローズとの一番の違いは四季咲きなこと(日本の屋外で冬は咲かないが)。オールド・ローズは一季咲きで基本的に春から夏。それほどバラの世界では別格扱いのラ・フランスであるが、洋梨の名前と同じなのが紛らわしい。もっとも洋梨をラ・フランスと呼ぶのは日本だけで和製仏語なんだけど。

形態的にバラは枝が伸びるものと、ツルが伸びるものの2つに分類できる。先ほどの歴史的3分類と掛け合わせて合計6分類。イングリッシュローズはモダンローズで枝とツルの両方ある。





立体的なガーデンでいい雰囲気。
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ツルバラが多かったかな。
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このゲートのところで写真を撮りたかったのに、ご覧のように人が途切れることがなく。
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仕方なく別の場所で「壁の花」を(^^ゞ
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バラ以外にもいろいろ咲いている。
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こういういろんな花や草が混じったガーデンな雰囲気が空き。
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こちらはイングリッシュローズガーデンと続きになっている「黄金のバラの庭」というゾーン。黄色系のバラと黄色いリーフ(葉っぱ)の植物で構成されている。
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ところで山のモコモコ感もなかなか素敵。
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バラのアップでいろいろ。
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ーーーかなり長く続く

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2014年05月27日

花菜ガーデン その2

バラ園を一通り見終わる。
写真でもわかるように花菜ガーデンはまわりに高い建物がないのが素晴らしい。
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園内をブラブラ歩いていくと「見晴らしデッキ」という名前の、少し小高い場所に作られた展望台がある。普通の展望台は高いところから下を眺めるものだが、これは周りの山を下から眺めるのが目的の変わった展望台。展望台の写真は撮り忘れた。


山には雲がかかっているが、デッキを造って眺める価値はある景色。新緑の季節感もあってどことなくすがすがしい。写真左側が丹沢山系。右側は頂上が雲で隠れている大山(おおやま)1252メートル。中腹にある大山寺は紅葉で有名でそのうち行きたいと思っている。
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これはセンターフィールドと名付けられた、いわば中央芝生広場。
写真左奥がバラ園へ向かう道である。
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センターフィールドと見晴らしデッキにつながる斜面にポピーが植えられていた。青い花が混じって植えられているのが珍しい。
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もうちょっとアップで。
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青い花はヤグルマギク。矢車草とも呼ぶが同じ名前で別の花もある。矢車とは鯉のぼりのポールの先端につける、矢を組み合わせた形の風車みたいなもの。あまりこの花と似ているとはいえないが。すでに花絨毯としての盛りは過ぎていたものの、青い花は少ないので見られただけ儲けもの。
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ポピー=ひなげし。
花びらが散った後のポピーって、ちょっと不気味(^^ゞ
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センターフィールドの一部ではバラの苗が販売されている。
テントを張っているのは園芸店で土や肥料、農薬なども売っていた。
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恒例の?お値段チェック!
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畳1枚くらいの花壇を作るなら7〜8万円近く必要かな。バラは基本的に種まきではなく接ぎ木で増やすから最初は苗を買うことになる。ところで枝を地面に植えることを接ぎ木と思っている人が多いみたい。それは挿し木で、接ぎ木とは別だから興味があったら検索してみて。



入場ゲート付近の建物で人が吸い込まれていくのは、
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バラ展だった。しかも記念すべき?第1回。
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要はいろんな種類のバラの室内展示。
このテーブルは日本大学の生物資源学部が出品。
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こっちは藤沢バラ会という団体。
平塚の東隣が茅ヶ崎で、その東が藤沢である。
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菊の展示会でよく見るような育て方もあった。
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ここは室内なのでバラの香りが超濃厚。それぞれのバラは状態も完璧でキレイ。しかしまさに今、バラ園で山ほどバラを見てきたばかりなので、それほど感激しなかったというのが正直なところ。これがもし、ふらっと立ち寄ったデパートなどのイベント会場ででも開催されていたら興奮したかもしれない。市内で展示して花菜ガーデンに誘導するというやり方のほうが効果的のように思える。ただし、それぞれに品種が書かれたネームプレートが付いているから、バラの勉強をしたい人にはいいかも。


別の展示室ではバラとは関係なく盆栽の展示会。嫌いじゃないんだけれど、バラを見た後に盆栽を見ても気持ちの切り替えが追いつかず1分くらいで退出。ごめんね盆栽ちゃん。
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その後、芝生広場の屋台で「湘南名物しらす丼」とやらを買って食べ、花菜ガーデンを出たのが午後1時前。今までバイクで訪れたバラ園は四カ所とも超有名どころ。まったくそれらに引けを取らないと断言できる。開放感は断トツだし湘南の海を見て帰ることもできるからお勧めのバラ園である。後で知ったのだが箱根のポーラ美術館の半券を持っていると100円引きの420円になる。しまった!と思ったが、半券なんて残していないし。次にポーラ美術館に行ったら大切に保管しておこう。


帰る時にはチケットを買う人の列がレンズに収まりらないほどに。駐車場待ちのクルマも道路に数十台。園内は広いから、それほど混雑感はないけれど来るならできるだけ早く来ましょう。
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ーーー続く

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2013年11月17日

昭和記念公園の紅葉

2年続けて河口湖で紅葉を見て、その真っ赤に燃えるような紅葉はとても気に入ったものの、3年続けてだとあまりに芸がない。さて今年はどこで紅葉を見ようかとあれこれ考えてはいたが、天候不順があったりしてグズグズしているうちに各地の名所は盛りを過ぎたというニュースが。それと紅葉がきれいでバイク的にも楽しいという2つの条件を満たすところは、そりなりに遠くになってしまう。先週は急に寒くなったものだから、バイクで長距離を走る戦意も喪失。そんなこんなで今年はお手軽に東京都立川市にある昭和記念公園に出かけることにした。


昭和記念公園は2月にアイスチューリップを見に行ったところ。昭和50年(1975年)に昭和天皇御在位五十年記念事業として開発が始められ、完成は昭和58年。地図に書き込んだように東京の西側にある。180ヘクタールもの広さは貼り付けた縮尺の地図でも塗りつぶして示せるほど。公園は立川基地の跡地で、現在も米軍が使っている横田基地は5キロほど隣。こちらは713ヘクタールとさらに広大。横田基地の名前は知っていても場所は知らない人は多いかも。関係ないけれど近くの有名どころである西武ドームとの位置関係もついでに。神代植物公園は先日のバラとダリア
地図




昭和記念公園でメインの紅葉スポットは日本庭園と呼ばれている一画。そこに一番近い入り口は北側にある砂川口というゲート。どちらかといえば裏門的な位置づけで駐車場も広くない。正午過ぎに到着すると予想通り駐車場待ちのクルマが並んでいる。でもバイクはその行列に関係なく入ることができた。駐車料金は250円。


左側に売店のような建物が見えるが、その一部が入場口になっている。予想外の造りだったので、入口は別の場所にあると思ってしまった。
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こんな風に建物の中に出入り口が設けられている。
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入場料は400円。
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入ってすぐのところでやっていたイベント。
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キャロル、R360クーペ、フロンテ、N360、ミゼット。
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セドリック。
このひとつ前の縦ランプのタイプに父親が乗っていた気がする。クルマのことはまったく覚えていないが、子供の頃のアルバムに写っていた記憶がおぼろげに。
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ブルーバード。
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コンパーノ。
従兄弟のK兄ちゃんが乗っていたクルマ。
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117クーペ。
私が大学生の頃の愛車である。これほど美しいクルマはないと今でも思っている。最新の技術でリメイクしたクルマを発売してくれたらバイクを売り払ってでも買いたい!
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懐かしいクルマばかりなのだが、フェンスが近すぎて邪魔になり写真は撮りにくかった。
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ダイハツのミゼットという三輪車。
これだけは単独でフェンスもなく展示されていた。
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真正面から見ると、ちょっと寂しそうな顔つき?
バンパーが左右非対称で洒落ている。
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この初代クラウンは建物の中で別格扱い。
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昭和の時代のディスプレイ。
昭和の中でもかなり年代の違うものが一緒になっている気がする。
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公園の中を進んでいくと池があった。
水が透明だったのが印象的。
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高嶺ルビー。
「たかね」と読む。赤い花を咲かす観賞用のソバらしい。食べることもできる。
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残念ながらもう花は終わりかけ。
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密集しているところを狙って。
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アップで撮って見栄えのする花じゃないが。
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さらに進んでいくと、ところどころにこんな場所が。
季節に合わせていろんな花を植えていくのだと思う。
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「こもれびの里」という古民家を集めたエリアがあった。
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上の写真の大きい方の建物が門も兼ねていて、中に入ると広場になっている。
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広場の片隅で開かれていた菊花展。
きれいだったが数があまりなかったので迫力が不足気味。
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花びらがストローのように丸まっているので、
こういう菊は管物(くだもの)と呼ばれる。
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古民家の中にあったお約束のカマド。
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囲炉裏に火がついていたのはうれしいが、スコップが写真的に邪魔。
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これは茅葺き屋根によじ登ったわけではなく、
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こんな風に屋根が下がっていた。
しかし、なにゆえこの形?
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茅葺きの蔵は珍しいと思う。
耐火性に問題はないのか?
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別の蔵の中では昭和のファッションギャラリー展。
中原淳一というデザイナーの作品らしい。
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母親の若い頃の写真に、こんな服があったような記憶が。
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昭和記念公園は広いし、あちこち寄り道もしたので、
ようやく1時間ほどかかって日本庭園に到着。
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紅葉が取り囲む池。
この池も水がきれいだった。湧き水でもあるのかな?
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カメ発見!
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街中で見かけるのは、このようなくすんだ色の紅葉。
真っ赤になる紅葉とは何が違うのだろう。
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そんな疑問はいずれ調べるとして、
こういう風景を見るとテンションが上がってくる。
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池の周りを歩いて行くと、日本庭園の中にあった盆栽苑。
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床の間に鎮座するのは立派なモミジの盆栽。
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モミジのイメージにそぐわない野太い幹を見ていると、盆栽は造園的芸術と虐待的奇形の紙一重なバランスの上に成り立っている印象も受ける。
それはそうと掛け軸の字が読めない。


床の間の隣は可愛いミニチュア盆栽。
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これはミニチュアとして作ってあるのか、あるいは盆栽の最初はこういうものなのか。とりあえず盆栽については知識がほとんどなし。
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樹齢120年の五葉松の盆栽。
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五葉松というのは松の品種。葉っぱが5枚(というか5針)で1束になっている。一般に海岸の松林は黒松、山に生えている松は赤松が多く、それらは葉っぱが2枚束。松は100品種くらいあるらしい。おそ松やチョロ松はないよという冗談がわかれば昭和の展示会も楽しめたはず(^^ゞ


他にも立派な盆栽がいっぱい。
あまりクネクネせずシンプルな盆栽が多かった。
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盆栽に、食べられるような大きな実がなるとは思ってもみなかった。
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ーーー続く。


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wassho at 23:20|PermalinkComments(0)