英語

2024年04月26日

パンケーキを焼けなくても

みんな大好きパンケーキ。バターとメイプルシロップだけじゃなくて、様々なフルーツやソースと一緒に提供されるメニューも多くなり、有名店には長い行列が並んでいる。(写真はグーグルの検索画面)

パンケーキ1

一昔前までパンケーキはホットケーキと呼ばれた。パンケーキの名前は1970年代後半に雑誌で、海外のお店で出されているメニューを紹介するときに使われていた記憶はあるものの、一般に広くパンケーキと呼ばれ出したのは平成になってから。ただしファミレスではもっと前からパンケーキだったようにも思う。

その名前を初めて聞いて「まあ原料は小麦だからパンといえばパンなのかな」と思った人は多かったかも知れない。でもパンケーキのパンは、食パンなどのパンではなく、浅めの鍋を意味するパン(深い鍋はポット)が由来。日本語になっている中でいえばフライパンのパン。ケーキはオーブンで焼くが、パンケーキはフライパンなどを使うからパンケーキ。

なのでホットケーキは和製英語である。パンケーキをホットケーキと呼ぶ場合も無くはないようだが、基本的に英語圏ではパンケーキが一般的。hot cake だと「アツアツの焼きたてケーキ」になってしまう。

ついでにフライパンも和製英語で英語圏では frying pan。なおフライは炒めると揚げるのどちらでも使う。天ぷらや日本語のフライのように小麦粉などをつけて揚げる場合は deep‐fry。


どうして日本ではホットケーキの名前になったのかははっきりしない。明治に初めてパンケーキが伝わった頃の名前は「薄餅」だった模様。大正時代になりデパートの食堂でハットケーキとして提供され人気が出る。HOTの発音は hάt または hˈɔt でハットに近いからホットケーキの意味だと思う。(発音記号がお使いのスマホやパソコンで表示されなければゴメン)

そしてハットがいつ頃ホットに変わったのかも不明。しかし1957年(昭和32年)には「森永ホットケーキの素(小麦粉その他の粉材料をすべて混ぜたもの)」が発売されているので遅くともその頃。

またパンケーキ = ホットケーキではなくパンケーキ > ホットケーキとする考え方もある。その違いは甘さ。ホットケーキは原料に砂糖も加えるが、そうではなくておかずと一緒に食べるパンケーキもあるらしい。そういえば日本でビスケットはお菓子のイメージが強いものの、アメリカではパンと同じようなポジションのビスケットもある。

しかし平成になってパンケーキと呼ばれだしブームとなったのは、基本的にすべてスイーツ系のパンケーキである。だから甘くないパンケーキが登場してホットケーキと区別のために使い分けられるようになったのではなさそう。

要するに言葉としてのオシャレ感の問題。ホットケーキには昔ながらの喫茶店などで提供されるイメージもあったので、それを嫌ってオシャレなホットケーキはパンケーキと誰かが言い出したのだろう。

今のところパンケーキとホットケーキのどちらでも通じる。森永や昭和(製粉会社)で売られている粉材料は現在も「ホットケーキミックス」の名前のまま。ただし日清製粉にはホットケーキミックスとパンケーキミックスの両方がある。でも令和生まれが大人になる頃にはビフテキやライスカレーのように死語になっている予感。

パンケーキ2


さてそのパンケーキ。付き合いで有名店にも何度か入ったが、いつでも食べられるものではない。もちろん粉を練って焼いた経験もなし。でもたまに無性に食べたくなるときがある。まあこれは発作みたいな現象で1分も我慢すればたいてい収まる。

それで先日、そのパンケーキ発作が起きた。そのときにふと、パンケーキの味の多くを占めているのはメイプルシロップなのだからトーストにそれを掛ければ似たような味になるのでは?とひらめく。

幸か不幸かヨーグルトやシリアルに垂らして食べるために、
自宅にはメイプルシロップが常備されている。

そうなると発作はとまらない(^^ゞ

もう0時を回った深夜にもかかわらずコンビニにダッシュして食パンを買ってきた。いつもより少し長めにトーストし、バターも普段より多めに塗る。ちなみに私はトーストにはマーガリンよりバター派。そしてメイプルシロップを。

食べた。
バターに、メイプルシロップの甘さと香ばしさが混じった味はまさにパンケーキ。もちろん食感はまったく違う。それでも25%ほどはパンケーキを食べている雰囲気になるかな。けっこう気に入って、それ以来トーストはほとんどこのパンケーキもどきにして食べている。


発作が起きたときにはお試しを。

wassho at 21:22|PermalinkComments(0)

2022年09月14日

9.11 ワールドトレードセンターだった理由 その2

タイトルは変更していないものの、ここからは「ワールドトレードセンターだった理由」とは関係ない。単にワールドトレードセンターつながりな内容。



特集番組を見て新たに知ったのは、
ワールドトレードセンタービルの設計者が日系二世の山崎實(やまさき みのる 1912年〜1986年)という建築家だったこと。日本人としてはちょっと誇らしい(^^ゞ

Minoru Yamasaki

山崎はサウジアラビアの空港や政府ビルなども手掛けていて、皮肉なことにそれはビン・ラディンの父が経営する建設会社からの依頼だったようだ。そんな彼の中東経歴を反映してか、ワールドトレードセンターにもメッカを模したイスラム様式が取り入れられている。(倒壊したツインタワーではなくプラザという建物。ワールドトレードセンターは7つのビル群で構成されていた)

ビン・ラディンがそれを知っていたかどうかは分からない。もっとも異教徒の日系アメリカ人がデザインしたイスラム様式なんて、彼にすればパチものもいいところで、逆に聖地メッカを模すなんて言語道断だったかも。



そしてビックリしたのはワールドトレードセンター(ツインタワー)には、飛行機の激突対策が設計の時点で盛り込まれていたとの事実。これは構想当時(着工は1966年、竣工は1970年と72年)、あまりにビルが高いから飛行機がぶつかるんじゃないかとの危惧を持った世論に対応したらしい。実際1945年には、エンパイアステートビルに米軍のB-25爆撃機が衝突している。

そこで飛行機対策として、ビルを覆う壁に鉄骨を張り巡らして強度を高めた。
ただし想定されたのは当時の主力旅客機であったボーイング707。
そして2001年に突入したのはボーイング767。

大きさを較べてみると

  B-25爆撃機 全長16m、全幅21mのプロペラ機

  ボーイング707 全長44m、全幅40m 最大離陸重量117トン
  ボーイング767 全長49m、全幅48m 最大離陸重量179トン 

  ボーイング747 全長71m、全幅64m 最大離陸重量413トン
                     (大型バスが15トンほど)

最大離陸重量とは飛行機自体の重さに加えて、乗客や燃料などを離陸可能なギリギリまで積み込んだ時の総重量。767は707と較べて約2割大きく、5割ほど重い。ビルなんて何十年も先まで建っているのだから(エンパイアステートビルは今年で92歳)、飛行機がだんだんと大型化するくらいは想定できたはずなのに。訴訟社会のアメリカでは、その不備を突いて巨額の賠償金を請求できそうだが、そんな裁判は起きたのだろうか?(調べていない)

それでもボーイング707の衝突にも耐えられる強固な設計のおかげで、1993年の爆破テロではビクともしなかったし、9.11でもしばらく持ちこたえて、その間に多くの人が避難できたのかも知れない。

ところで日本の高層ビルは飛行機の激突対策なんてしているのかな?
とりあえず原発はそんな事態を想定していないみたいだ(>_<)



話は戻るけれど、前回の投稿で同時多発テロという言葉は、9.11から使われ出した(と思う)と書いた。ついでに英語ではどう表現するのかと調べると、

 この事件を示す場合、基本的には 9-11 と省略形で呼ばれることが圧倒的に多い。
 そして日本語にする際に 9-11 を同時多発テロと言い換えて翻訳されている。
 発音はナインイレブンで、日本語の「きゅう てん いちいち」のようにハイフンは
 読まない。またSeptember 11との表記も多い(セプテンバーは9月ね)

9-11の省略形を使わないとすれば、直訳では

  simultaneous multiple terrorist attacks
  同時     複数   テロリスト 攻撃(複数形)

となる。しかしほとんどのニュース記事などでは

  simultaneous terrorist attacks

が使われている。つまり複数(すなわち多発)を意味する multiple は省略されている。考えてみれば同時に起きれば複数に決まっているし、英語なら attacks もSを付けて複数形にするから重複を避けているのだろうか(注:英語に詳しいわけではありません)。

また2015年にパリで起きた130人が死亡した同時多発テロなんて、ほとんどが Paris attacks とシンプルな表記。同時多発のような重みを付けた表現をするのは日本のマスコミだけのようである。

ところで9.11は4箇所への攻撃なので、まさに同時多発テロである。しかしこれが2箇所だけだったら、(日本語で)どう言うのだろう? 多発とはいいにくいから同時だけで済ますのかな。

いつもながら、どうでもいいことが気になる(^^ゞ


おしまい

wassho at 20:47|PermalinkComments(0)

2019年09月28日

銀座と新橋で正しい英語発音は無理だと悟る?

前回に続いて発音つながりのテーマで。


ほとんどの人が地名くらいは知っている銀座と新橋。
銀座は中央区で新橋は港区だけれど地下鉄なら隣の駅である。
そんなことは本日のテーマとは関係ないが。

言うまでもなく銀座は「ぎんざ」で新橋は「しんばし」と読む。
ではその2つを発音してみて欲しい。

    ぎ・ん・ざ
    し・ん・ば・し

どちらの単語にも「ん」が含まれるが、銀座は唇を閉じずに、新橋では唇を閉じて発音したと思う。日本で生まれ日本で育った日本人なら、地域にかかわらずそうなるはず。ちなみに駅の標識のローマ字表記では唇を閉じない銀座をGINZA、唇を閉じる新橋はSHIMBASHIと「ん」をNとMで区別している。


銀座と新橋は隣同士なのに(それは関係ないけど)、どうして「ん」の発音が違うの?

実は日本語の「ん」の発音にはいくつものパターンがある。
その数なんと6種類。

    口蓋垂鼻音 (こうがいすいびおん)  単語が「ん」で終わる 例:みかん
    歯茎鼻音 (しけいびおん)      次の音がt、d、n、r 例:仙台
    両唇鼻音 (りょうしんびおん)    次の音がp、b、m 例:群馬
    軟口蓋鼻音 (なんこうがいびおん)  次の音がk、g、ng 例:満開
    硬口蓋鼻音 (こうこうがいびおん)  「ん」の次が「に」 例:こんにゃく
    鼻音化 (びおんか)         次の音がa、i、u、e、oの母音他 例:恋愛

基本的には「ん」の後にどんな音がくるかで発音が変化する。
興味があったら自分で調べてもらうとして、とりあえず3つを図解で紹介。
(高校生新聞:http://www.koukouseishinbun.jp/articles/-/2197からの引用)

ん の発音

唇の開き度合いと舌の位置や形でいくつもの「ん」を使い分けているわけだ。

そしてこれらは親に教わったのでも学校で習ったものでもない。日本語を覚える中で意識することもなく自然に身につけたもの。いわば文化として口に刻み込まれている。それが言語というものなのだ。

ある時それに気づいて、日本で生まれ日本で育った日本人なのに、英語を正しく発音するなんて無理にもほどがあると悟ったんだな(^^ゞ

wassho at 21:12|PermalinkComments(0)

2019年09月26日

WALKとWORKはウォークとワーク?

前回にウォークマンのことを書いたので、
ついでに前から気になっている英語の発音の話。

WALKとWORKは「歩く」「働く」で中学生でも知っている単語。しかし、この2つの日本語つまりカタカナでの表記の仕方が、なぜか英語の発音とは逆になっている。

  WALK→日本語ではウォーク:ウォークマン、ウォークインクロゼットなど
  WORK→日本語ではワーク:ワークシャツ、ハローワークなど


しかし英語だとWALKは
    口を大きく開いてワアーク

WORKは
    唇を突き出すようにしてウォーrク

である。だからカタカナ英語のウォークマンは「働く人」だしワークシャツは「散歩の時に着るシャツ」になってしまう。


どうしてなのか前から不思議だったので調べてみた。するとーーー

まず歩くのWALKは、アメリカ英語ではワークだがイギリス英語ではウォークのようだ。だからWALKをウォークとカタカナにするのは間違っているとはいえない。

しかし日本の学校教育の英語はアメリカ英語。なのにどうしてWALKをウォークとイギリス式にカタカナにしたのだろう。もっとも水のWATERはアメリカではウォラーでイギリスではウォーターだから、イギリス風にカタカナ表記されている英語はもっとあるのかも知れない。アメリカ式とイギリス式の発音を混ぜて使うとネイティブの人には??という印象らしいから統一しておいて欲しかったけれど。

次に働くのWORKはアメリカもイギリスもウォーク。だからカタカナ英語のワークは完全に日本訛りの発音になる。しかしもうすっかり定着しているので、たとえばワークスペースをウォークスペースに言い換えたりしたら混乱するね。



ちなみにWALKとWORKの発音について気になったのは、33年前の映画「トップガン」がきっかけ。その中で主役であるトム・クルーズの口癖のような感じで Just a walk in the park の台詞が出てくる。公園の散歩=簡単なことというような意味。

私は英語が得意なわけでもないし、発音もコテコテの日本英語。でもなぜかその Just a walk in the park が聞き取れた。そして日本語の字幕を見ながら散歩のWALKなのにワークと言ったぞと思ったわけ。

Top gun

ネットで探したら、そのシーンがあったので紹介しておく。

   トップガンの台詞その1
   トップガンの台詞その2

ところで来年の夏、トップガンの続編が公開される予定。今から楽しみにしている。しかしと珠玉の名作映画の長い期間をおいての続編は「ゴッドファーザー」「ウォール街」「ブレードランナー」とハズレの歴史でもある(/o\) 取り越し苦労でなければいいのだが。

それと「卒業2」を誰か撮ってくれないかな(^^ゞ

wassho at 23:56|PermalinkComments(0)

2016年01月09日

a は不要らしい

A HAPPY NEW YEARという表現を習ったか知ったのは中学生の頃だったと思う。数えられる名詞が単数の時に a という不定冠詞をつける文法は既に知っていたが、明けましておめでとうという挨拶に a をつけることには強烈な違和感があったのを覚えている。

でもこのA HAPPY NEW YEARのAは「明けましておめでとう」と声に出して挨拶したり年賀状に書く分には不要らしい。というか、そういう場合にAをつけるのは英語を母国語とする人にとっては違和感がある日本風な英語とのこと。


復習しておくと、日本語と違って英語は数えられる名詞か、数えられない名詞かの区分が厳格で、数えられる可算名詞で単数の場合は例えば、

   a book  どの本か特定しない1冊の本
   the book その本と特定した1冊の本

と定冠詞(the)や不定冠詞(a)で、その本の属性を表現する。もちろんmy bookとかthis bookなど冠詞を使わないこともあるが、その説明は省略。

A HAPPY NEW YEARの a はyearにかかっている。yearは1年〜2年と数えられるので a がつく。丸覚えしていて、そんなこと考えたことがない人のほうが多いんじゃないかな。


なぜか英語での仕事が多くなってしまったが、私の英語は相当メチャクチャで「英語ができるのですか?」と尋ねられたら「英語に似たような言葉ができます」と答えるようにしている(^^ゞ 5年くらい前に英文科の女子大生がバイトでいた時、大事なメールを出す前に英語の添削をしてもらっていて、よく a や the が抜けていると指摘された。ある時「そんなものなくても意味は通じるから、もっと大事なところで間違えていないか確認してちょうだい」というと、彼女に「a や the がないと読んでいて気持ちが悪いんです」と言われた。英語ができる人の感覚とはそんなものかと知り、それからは気をつけるようにしている。

しかし冠詞というのはかなり難しいのである。英語教育では俗に「前置詞3年、冠詞8年」といわれるくらい。前置詞より難しいのだからマスターは絶望的。例えば使い方によっては a 50%〜とパーセントの数字にも a をつけるのだから意味ワカラン(/o\)



A HAPPY NEW YEARの a に話を戻すと、Merry Christmasに a をつけないのと同じ理由。これは

  I wish you a merry Christmas  という文章が
  Merry Christmas  に短縮されたもの。

A Merry Christmasという表現は聞いたことがないはず。Merry Christmasという掛け声的な挨拶言葉の場合には a が省略されるというルールに英語はなっているらしい。それと同じように

  I wish you a happy new year
  Happy new year

になるという理屈。日本語で言うなら「新年のお慶びを申し上げます」なら a が必要だが「明けましておめでとう」ならいらないというような感覚。

ついでに書くと wish は願うとか祈るとか、そうなって欲しいという意味。merry は楽しい。最大の疑問は a をつけるクリスマスは「数えられるのか」ということだが、実は数えられない不可算名詞。しかし形容詞を伴う場合は a が必要となる。やっぱり前置詞3年、冠詞8年は本当である。


今年に来た年賀状を調べてみると英文が書いてあったうち、a happy new yearが2割で a のないhappy new yearが8割だった。年賀状に書く場合は挨拶というよりデザインだろうが、それでも昔はhappy new yearとすると、a が必要といわれた気がする。知らないうちに日本の英語レベルも向上していたか。でもある企業の2つの事業部から年賀状をもらったけれど、1つは a happy new year で1つは happy new year だったから、まあ適当なものである。ちなみにその企業は外資系なのが笑える。

もう今年が9日も過ぎてしまった。あ〜あ

wassho at 20:10|PermalinkComments(0)

2011年10月14日

英語で老化現象?

肯定文 I understand that〜. 〜は分かる。
否定文 I don't understand that〜. 〜が分からない。

ここ数年、海外との取引が多く英語をよく使ってきたおかげで、簡単な表現なら頭の中で日本語から翻訳しないで、直接英語で考えるようになった。それは進歩なんだけれど、頭の中では否定文なのにメールを書く時 don't などを抜かすことがよくある。たいてい読み直す時に気づくが、とうとう今日 don't を抜かしたままメールを送ってしまった。しかも、どちらかといえば抗議のメールで「お前のいいたいことがさっぱり分からない。」のつもりが「お前のいいたいことはよく分かる」に(/o\)


最近、何かを取り出すつもりで冷蔵庫を開けて、アレ?何を出すんだっけーーーのようなことがたまにある。だから本日のミスが、英語力の問題なのか、ひょっとしてボケが始まっているのか、ちょっと心配。

wassho at 20:16|PermalinkComments(0)

2011年07月15日

Konnicsi va

海外とのやりとりはメールが中心になる。
そのメールはどの国であろうと基本的に英語である。

でも初めてのメールを出す時に私が心掛けているのは、
その国の挨拶をその国の言葉で書くこと。つまり

  你好 ニーハオ (中国)
  안녕하세요 アンニョンハセヨ (韓国)
  namaste ナマステ (インド)
  Bonjour ボンジュール (フランス)

などである。「挨拶 なになに語」とネットで検索すればすぐ見つかる。たった一言付け加えるだけだけれど、メールを印象づけるのにはなかなか効果がある(と思っている)。先日に届いたハンガリーからのメールには、Jó napot(ヨーナポト)とハンガリー語で「こんにちは」と書いて返信しておいた。そして戻ってきたメールには

   こんにちは Konnicsi va

の挨拶が。コミュニケーション成立である。
相手の書いた「こんにちわ」のところは平仮名。しかし文字化けでも心配したのかハンガリー語が添えられてある。「こんにちは」をハンガリー語で書くとKonnicsi vaらしい。なぜvaだけ一文字離れているんだろう? 


実際に会う時にも、もちろんその国の言葉を使う。水曜日にはイタリア人が来社した。

   シニョーレ ABC  (シニョーレはミスターという意味。ABCは名前)
   ボンジョルノ    (こんにちは)
   ピアチェーレ    (はじめまして)
   ミキーアモーwassho (私がwasshoです)

というイタリア語で、まるでオペラを歌うように大げさに抑揚をつけて挨拶した。ミーティングの席にはノートを持って行くが、実はその表紙にこの挨拶文をカタカナでポストイットに書いてに貼っておく。カタカナなんて外人は読めないので、まさかカンニングしているとは思われない(^^ゞ


ちなみにそのイタリア人は寿司が大好物で、火曜日の夜に日本に着いて寿司屋に行き(先日レディーガガの行った店だとか)、水曜日の朝は早起きして築地市場へ寿司を食べに行ったらしい。ミーティング後にランチはないがいいかと尋ねると「スシ!マグロ!」と即答。ドンダケ好きヤネン。 

というわけでイタリア人を連れて銀座の寿司屋に行ったけれど、なぜか支払いのときに彼が払ってしまった。来日している外人に、よりによって寿司をおごってもらうなんて「日本人としてドウヨ」と、二日たった今でも私は忸怩(じくじ)たる思いが残っている(/o\)

wassho at 17:11|PermalinkComments(0)

2011年02月14日

ヒアアフター (映画)

ヒアアフター主演はマット・デイモンとセシル・ドゥ・フランス。
監督はクリント・イーストウッド。
ただし彼自身は出演していない。
なぜかスティーブン・スピルバーグもイッチョ絡んでる。
ストーリー説明は省略。
興味のある人はホームページで。
公開は19日から。


某企業のご厚意で試写会を見てきた。
冒頭の大津波のシーンをのぞけば、ストーリーは淡々とゆったりとしたテンポで進む。心理的葛藤を描いた映画ではあるが、情景を味わうのがたぶん正しい見方。

何か主張やメッセージがある作品ではないと思う。あるとしてもストレートには表現されていない(ストーリー設定は映画的に大胆だけれど)。どちらかといえば玄人受けする映画。いつのまにか巨匠と呼ばれているクリント・イーストウッドは、こんな作風が好きみたい。しみじみとした味わいが好きな人向けかな。マット・デイモンは好演技。彼はオールマイティな役者だと思う。


私の好みからいえば、試写会がなければ映画館に行ったりDVD を借りることはない作品。そういう意味ではいい経験。普段はあまり使わない部分の感性を刺激された感じ。何か得たものはないのに満足感は不思議とある。しかし私はいくつになったら、こういう大人の作品を楽しめるようになるんだろうか(^^ゞ


ちなみにマット・デイモンは霊能者役で(決してオカルトっぽい映画ではないのでご安心を)、タイトルのヒアアフターは「あの世」という意味で使われている。誰でも知っているHere と After がくっついた単語で、「ここ」の「後」だから、「今後」とか「これから」という意味。そこから転じて天国とか来世とか死後の世界という意味でも使われる。

   I will be careful hereafter

というのは私がしょっちゅう使っていて、もうスラスラ出てくる英語。意味は

   以後、気をつけます(から許してネ)

wassho at 16:58|PermalinkComments(0)

2011年02月10日

ずるっこ!

3af77ec0.jpg



ひさびさに感激したネット関連のテクノロジー。
ずるっこ!」とは、英語のウエッブページの文章の、それぞれの単語について、その単語訳を表示してくれるサービス。


解説はこのページで。
解説を読んでも、イマイチまどろっこしいので具体的に紹介しておくと


  ここをクリックするとCNNのとあるニュースが表示されます。
  この記事をすらすら読める英語力があるなら、あなたに「ずるっこ!」は
  必要ありません(^^ゞ


  そして、ここをクリックすると、先ほどの記事を「ずるっこ!」した
  ページが現れます。


ワンダホー\(^o^)/と思うかどうかは、その人の英語力と英語の必要性度合いによるだろうけれど、私は思わずパソコン画面に「アリガタヤ、アリガタヤ」と手を合わせた(^^ゞ 私程度の英語力には最適である。


でもふと気づいた。
私が読む英語のほとんどはメールか、その添付ファイルである。つまりこのサービスは使えない。自分のホームページを作って、メールや添付ファイルの内容をそこにアップすれば使えるけれど、仕事のやりとりを世界中に公開するようなことはもちろんできない。


というわけで開発者にお願い。ネットにいくつかある翻訳サービスのような形で、つまり文章をコピー&ペーストすることで、こういう単語訳が表示されるものを是非にm(_ _)m

wassho at 13:56|PermalinkComments(0)

2010年09月13日

INOUEならかっこいい

とある書類にサインしてイタリアに送ることになった。
毎度のことながら、アルファベットで日本人の名前を書くと間が抜けて見える。
その原因は、日本語が母音と子音の組み合わせで文字数が長くなり、そのせいもあってサインらしい省略した書き方ができないからだ。フルネームならなおさらである。


もっとも
ア行なら母音だけで済むので多少短くなる。
子供にはア行を使った名前をつけましょう。
娘の場合は、井上さんに嫁がせれば完璧である(^^ゞ


漢字でアルファベットの署名のような雰囲気を出すのは素人にはほぼ無理(単純な漢字の人なら何とかなるかも)。どうしても必要なら専門のデザイン会社に頼むことになる。もっとも頼み方を間違うと芸能人のようなサインになるからご注意。ところで芸能人のあのクシャクシャと派手なサイン。子供の頃からちっともかっこいいと思わないんだけれどーーー。



ところで、今回はサインした書類をイタリアにファクスした。
しかし、何度送ってもエラーになる。

原因は、普通、国際電話の場合、国番号の次の市外局番の「ゼロ」は省略するものだが、イタリアの場合は省略しないからとわかった。ゼロの省略なんて常識と思っていたけれど意外な盲点。たいていの国はゼロは不要なのに、なぜイタリアは必要なんだろう? 他にも必要な国はあるのかな。ネットでざっと調べても必要・不要の国別一覧のようなものは見つけられなかった。


初めての国に電話やファックスする時は、念のために調べましょう。私は、てっきり相手のファックスが壊れていると思って、メールで文句を言って恥をかきました(^^ゞ

wassho at 17:28|PermalinkComments(0)

2009年12月15日

英語でランチの注意点

お久しぶりです。
11月の終わり頃から、やたらと忙しくブログを冬眠しておりましたm(_ _)m
たぶん、本日も深夜まで「残活」(>_<)
もっとも、この業界では勤務時間の決まりなんて無いに等しい。




先日、海外のクライアントが来日した。
某ヨーロッパ企業で、日本を含むアジアのマーケティングを取り仕切る部署のナンバー2。リーマンショック以降、あまり仕事はしていないが、かつてはそれなりに稼がせてくれた相手である。対応に粗相(そそう)があってはならない。


とはいうものの、普段の彼と私は、いつも罵(ののし)りあっている仲である。正確に言うならば、7対3位の割合で私が彼を罵っている(^^ゞ 主にメールでだが、こんな文章を日本のクライアントに送りつけたら即刻「取引打ち切り・出入り禁止」になるだろうと思われるものも少なくない。


仲が悪いのかって? いや、全然。
ビジネスだから、その時々の状況の変化に合わせて交渉しなければならない。私は日本人にしては、はっきりものをいう方だと思うけれど、海外との仕事をしてわかったのは、それでもやっぱり日本人だから、表現が穏やかだし自己主張も弱いということ。

それは無理だとわかっちゃいるのに、ナアナアで済ませようとしたり、相手との無言の意思疎通を無意識のうちに期待してたりする。というわけで、日本的な感覚なら罵っているくらいの表現でないと、相手にこちらの意図が伝わらないことを、いつのまにか学んだという次第。


不思議なもので、罵りあいながら、言い換えれば本音ではっきりとものを言い合う関係を築けると、強固な信頼感が生まれる。ここしばらく仕事をしていないので、他のコンサルタントに乗り換えたのではないかと周りの人に言われたこともあったが、「ワシの目の黒いうちに、黙ってヨソにはいかんわい!」とまるで頑固親父のような確信があった。日本のクライアントで、ここまでの関係になるには10年単位以上のつきあいが必要になる。



ビジネス英語なら読むことはできる。
書くのは苦手だけれど、ネットの例文データベースを利用すれば何とかなる。
でも、やっぱり会話は苦痛である。


相手が言っていることの1/4位しか聞き取れない。その聞き取れたわずかの単語をヒントに「想像力」で1/2位にまでもっていく。話が半分わかれば、後は体当たりで何とかなるというのが私の英語処世術(お薦めはしない)。いずれにせよ極度の集中力と頭の回転が必要とされる行為である。


ランチは8000円の京都懐石を食べに行った。
ときどきランチ接待に利用する店で、普段なら5000円の松花堂弁当。
でも、ここ数年いくどとなく罵りあってきた戦友?である。
8000円のコースを奮発した。

ーーーが、

英語頭に吸い取られたのか「舌に血が回っていなかった」ようで、ほとんど味を感じられなかった。もともと淡泊な京風の味付けである。相手は「ファンタスティック!」と喜んでいたけれど、次から英語でランチの時は、味の濃い料理にしようっと(^^ゞ

wassho at 17:31|PermalinkComments(0)

2007年11月15日

進化している翻訳機能

とある文章の日本語から英語への翻訳を、翻訳会社に依頼している。
この翻訳会社の翻訳能力は、私の英語能力が低いので判断できないけれど、ビジネスマンとしての常識に欠ける会社なので、本当は依頼したくないのだが、いろんなシガラミがあって仕方なくーーー。


それで出来上がってきた翻訳。
もちろん英語として間違っているところは何一つないが、何となく気に入らない。日本語で私が書いた原稿のニュアンスと違う。正確にいうなら、私の英語能力で感じる英文のニュアンスが原稿と違う。しかしニュアンスを云々できるほど英語能力は高くないので、外人が読んだら私とは違うニュアンス=日本語の原稿と同じニュアンスを感じるかもーーーと諦めるというか割り切るしかない。


本日は “能力が中途半端だと悩みが増える” の下書きでした。
現在、自力でちょっと修正しようかどうか思案中。


前にも書いたように、私の英作文の強い味方はスペースアルクの辞書というか例文集である。しかし今回はあまり役だってくれない。要件が伝わればいいビジネスEメールと違って、今回は「ちょっと気の利いたセリフ」をところどころに散りばめた文章なのだ。例文をコピーして主語だけ入れ替えればいいというわけにはいかない。


ところでヤフーやその他のポータルサイトでは辞書の他に、翻訳機能も提供されている。いわゆるコンピューターによる自動翻訳。あまり「使えるイメージ」を持っていなかったのだけれど、試しに英作文させてみる。


ゲッ! 結構使える。


この前に使ったのは3年くらい前で、トンチンカンな翻訳しかしてくれなかったけれど、この3年ですごく進歩している。簡単なビジネスレターだったら、ほとんど修正なしで使えるかも。


もちろん「ちょっと気の利いたセリフ」は無理だとしても、スペースアルクのように山ほど出てくる例文から探す作業が要らないので、簡単な英作文なら、こちらのほうが便利かも。とりあえず本日はご報告まで。


ボーマン博士とスリリングな会話を交わしたコンピューターHALが登場したのは映画「2001年宇宙の旅」。もう2007年なんだからパソコンメーカーはもっとがんばって欲しい。

wassho at 18:04|PermalinkComments(0)

2007年10月03日

グラフィティの謎

夜中にテレビのチャンネルをいろいろ回して(押して?)いたら、24(TWENTY FOUR)をやっていた。ほとんどの人が知っている有名なテレビドラマだと思うけれど、ご存じない方はこちらの 公式ホームページで。


昨日はドラマが始まる前に関根勤が、歴代24で印象に残るシーン・ベスト3を選んでいた。私のベスト1は、ライバルのテレビドラマである「プリズン・ブレイク」の主人公が「そんな話で24に勝てるか!」という例のコマーシャルである(^^ゞ


24はとてもおもしろい作品だと思うが、やっぱり長いし、深夜から明け方にかけての放送が多いので、残念ながらどのシリーズもポツンポツンとつまみ食い程度にしか観ていない。比較的早い時間から放送された昨日も1話半程度で寝ちゃった。DVDをレンタルあるいは買うという手もあるけれど、24時間分ミッチリ観たいかというとーーーウ〜ン、ソレホドデモというか、そんな暇ナイし。できたら1シリーズを3〜4時間のダイジェストにした作品を作って欲しい。


さて24は、その題名の通り事件の発生から解決までの24時間を追ったドラマである。つまりストーリーは1日で収まる。昔観た映画 “アメリカン・グラフィティ”も1日分の物語だった。内容はすっかり忘れてしまったが「たった1日分の出来事」が映画になっていることを新鮮に感じたことを今でもよく覚えている。


さてさてアメリカン・グラフィティは英語で書くとAmerican Graffiti。意外と知らない人が多いのだが Graffiti とは「落書き」という意味である。あの映画はアメリカのティーンエイジャーの青春のひとコマを切り取ったような映画だから、「アメリカの落書き」とは、まさにぴったりのネーミングだ。


なんだけれど、日本ではグラフィティは「フォトグラフのグラフ」の連想からか写真集みたいな意味合いで使われていることも多い(実は私も昔はそう思っていた)。この サイトは写真紹介がメインだし、この著名な自動車評論家が 書いた本も写真が中心のようだ。このサイトの写真アルバムのページが ココなのだがタイトルにあるGraphyty という単語は辞書にはない。 ココも写真がメインみたい。このGRAPHITYという単語も辞書に載っていない。あの 山口百恵の写真集もGRAPHITYである。


なぜ落書きが写真になったのか? 私の解釈が間違っている? 英語じゃないのか?ーーーナゾは深まるばかり。これはぜひジャック・バウワーに解決してもらいたい(^^ゞ

wassho at 19:47|PermalinkComments(0)

2007年04月13日

出版ならびに英語業界にお願い

毎日、英語に苦労する日々である。
今度はフィリピンからクライアントが来るらしい。
先日はドイツから、とある提案のいわゆる正式っぽいメールが届いた。
文章が格調高すぎて、よく理解できない(>_<)


何日か前、テレビで日本の漫画が海外で大人気という特集をやっていた。
アジアの国々で人気だというのは知っていたけれど、取材先はイギリス。本屋で立ち読みしている女の子にレポーターが What are you reading? と尋ねると、「ショウジョマンガ」という日本単語の答えが返ってきていた。MANGAというのも英語として通じるらしい。


彼女たちが読んでいるのは、日本の漫画単行本の台詞のところを英語に置き換えたもの。日本の漫画は、欧米の漫画に較べて表情のニュアンスが豊富で人気があるらしい。


またイギリスでは漫画ブームに気をよくして、漫画版シェイクスピアの発行が予定されているらしい。ストーリーはロミオとジュリエットなんだけれど、舞台は日本でロミオは渋谷でバンドをやっている少年。ジュリエットの設定は忘れたが、絵のタッチもおめめパッチリの日本の少女漫画風。


お願い。これら絵の英語漫画本、逆輸入して!


漫画で書かれた英語教材があるかどうかは知らない。少し前、小学校から英語授業をするかどうか話題になったけれど(私は大賛成)、教科書は絶対に漫画で作るべきだ。いや高校まで漫画にすべきかも知れない。漫画はほとんど会話で成り立っている。ほとんどの日本人は多少英語を読めても、会話ができないんだから。


ところで高校の英語授業で、教科書とは別に副読本のような英語の小説というか物語のようなものを読まされて、そのストーリーが実につまらなかったことを覚えている。英語漫画もやはり、おもしろくなければ読む気がなくなってくる。


私は漫画には詳しくないが、やはりベストセラーになった漫画というのは、中身がおもしろいのだと思う。


だからお願い。島耕作とか、そういう大人向け漫画の英語版を出版して!

wassho at 18:16|PermalinkComments(2)

2005年09月28日

英作文に困ったら

ちょっとした事情があって、朝から英語で仕事をする羽目に。
電話とメールでもうクタクタ。


何回か書いたようにNHK英会話放送のCDを聞いたりしているので(最近はさぼりがち)ヒアリングとリーディングは多少はできる。でも英作文と、なによりも喋ることができない。こういうのは、お勉強ではダメで実践を積むしかないのだけれど、そんな機会もあまりないし、幸いなことに英語が喋れないと全くメシが食えないような仕事をしているわけでもない。


というわけで私の英会話・喋る能力は中学生程度(/o\) さらに電話となると得意の身振り手振り、必殺の単語を並べての筆談もできないので、とても時間がかかるし、基本的にどうしてもわからないことはNOという主義なので、さぞかし相手に悪い印象を与えているには違いない。でも仕方ない、日本の英語教育が悪いのだ(^_^)


でもメールとなると少し事情が変わる。ヤフーとかのポータルサイトに辞書サービスがあるのを知っている人は多いと思うが、私のお薦めは SPACE ALCというサイトにある英辞郎on the webという辞書。(サイトの上の方に検索窓があります)


ここに訳したい単語を入れて検索すれば、とってもたくさん事例が出てくるので、適当に見つくろってコピー&ペーストすれば、たいていのビジネスレターは出来上がる。ネイティブっぽい(たぶん)言い回しも充実している。


ただし困るのが、メールからつきあいが始まる外国人。私の英文を見て、相当の使い手だと勘違いして、猛烈なスピードで喋られる。それを覚悟でご利用を。

本日は“demo soredemo nantoka narusa”の下書きでした。

wassho at 20:23|PermalinkComments(0)

2005年08月03日

キッドナッピングとマーケティングのターゲット

前にも書いたけれど電車の中ではiPodで英会話講座をダラダラと聴いている。私が購読しているのはNHKラジオの「ビジネス英会話」というシリーズ。本とCDで1ヶ月1930円なり。元を取るのはなかなか難しいかも(^^ゞ


NHKのビジネス英会話シリーズは、4〜5人の登場人物がビジネスの現場で交わしている会話を聞き取るという構成になっている。その会話のテーマがなかなか面白い。今月はヒスパニックマーケットとペットマーケットが題材。最先端の情報ではないかもしれないが、アメリカの社会、ビジネスシーンで何が起こっているかを知ることができる。英語と「プラス見聞を広める」という観点に立てば1930円は元が取れているかもしれない。ちなみに本だけなら(ラジオで聴けば)350円です。


少し前にキッドナッピングがテーマの週があった。キッドナッピングとは誘拐のこと。アメリカで子供の誘拐が多いことは知っていたが、対策として親たちはそこまで気を遣うのかといろいろと興味深かった。


私が関心を持ったのは「子供は誘拐犯を、いかにも悪人のビジュアルイメージで想像しているから、身なりのきちんとした誘拐犯に誘われると警戒心を持たないことがある」という会話。


マーケティングでは「誰に売るのか」というターゲット設定をしっかり行うことが必要。でも多いんだなあ、子供が誘拐犯をいかにも悪人風とイメージしているのと同じレベルで、ワンパターンな発想しかできないマーケティング担当者やクリエーターが。ターゲット設定が正しくても、ぜんぜん勘違いなターゲット理解でマーケティングがズレていることはとても多い。

本日は“あなたの顧客に雑誌やドラマから抜け出したような人はいない。広告代理店や企画会社が持ってくる、いかにものターゲットプロフィールも半分はでっち上げ、それっぽいイラストが添えられていたらなお怪しい”の下書きでした。

wassho at 19:24|PermalinkComments(0)

2004年11月17日

アゲドウフ

書評を読んで気になっていた本を買った。「魔法の発音カタカナ英語(講談社)」である。まだほとんど読んでいないのだが、カタカナをうまく使えば正しい英語の発音ができるし、脳生理学的見地から、それ以外に日本人が正しい発音を習得できる方法はないという内容である。

×ホスピタル  ○ハスペロウ
×アニマル   ○エネモウ
×ハウアーユー ○ハオユ
×サンキュー  ○テンキュ


著者は脳学者で、自分の英語が海外で通じなかった経験から、この習得法を編み出したとのこと。英語に関心がない人でも、脳生理学との絡みを説明した12〜30ページの序論は立ち読みする価値はある。ここを読んで、私は幽霊など存在しない派だったが、考えが変わった。(この話は、また別の機会に)


私は別に英語が得意ではないが、何事もスタイルから入る性分からか、それっぽく聞こえる英語の発音方法を見つけると独りで喜んでいる(^^ゞ いくつかの得意技を披露すると

・ワンセンテンスを息継ぎをしないで話すと、それっぽく聞こえる。

・舌を出せといわれるLなどの発音は口角(唇の両端)を上げると、それっぽく聞こえる。

・Vのある単語はブではなくヴと発音すると、それっぽく聞こえる。

・どう読めばよいかわからないような長く複雑な単語は、子音だけを読めば、たいてい合っている。


ま、そんな訳でこの本は私好みなのだが、おもしろいと思うのは、カタカナ英語はダメだといわれてきたのを「それはカタカナの使い方が悪いから」「日本人には英語そのものは無理」という逆転かつ逆切れの発想。なおかつそれが、理論に裏付けられ、本人の実践的研究がなされているのが素晴らしい。


マーケティング・セオリーはあまたあるが、もともとロジカルに組み立てられたものだから、基本的にはどれも大体正しい。しかし現実に応用できるかどうかは別問題。ウチは遅れてるなあとか、ダメだなあと嘆く前に「そんなことできるか!」と逆切れしてみると、以外と自社の強みが見えてくるかも知れない。

本日は“逆切れマーケティングの勧め”の下書きでした。続きを読む

wassho at 21:43|PermalinkComments(0)