AI(人工知能)

2017年11月04日

AIが人類滅亡を防ぐ? ただしブラック視点

AI

AIすなわち人工知能のニュースをこの数年でよく耳にするようになった。おそらく10年後にはかなり生活に溶け込んでいるだろうし、25年後にはAIなしで社会は成り立たなくなっていると予想している。火薬、羅針盤、活版印刷は人類の生活に大きな影響を与えた3大発明だといわれる。そこまで遡らなくても20世紀中頃から放送が始まったテレビ、21世紀になる前後から普及し始めたインターネット以上の影響力を持つはずだ。完全なAI社会になるまで私が生き延びているかは?だが、とても興味があるし、できれば何かかかわりたいと思うようになってきた。

とはいってもAIを理解しているわけではまったくない。コンピューターのプログラムやソフトウエアであることは明白だが、よく考えればプログラムという技術についても詳しくは知らない。だからメールやブラウザーといった普段使っているソフトと何が違うのか具体的なことはさっぱり。もっとも糸電話なら仕組みがわかっても、電話でなぜ会話できるかをきちんと説明できる人はほとんどいないわけだから、まあ技術の中身まで詳しくなる必要はないだろう。

漠然とした理解としてはデータと照らし合わせて確率を計算したり、データのパターンから推論してなにがしかの「解答」を得て、それを繰り返してより「正解」に近づこうとするのがAIのプログラムだと思っている。それが脳の働きと似ているから人工知能というのかと。



しばらく前にNHKでAIを特集した番組を観た。AIが「40代の単身者を減らせば日本がよくなる」と分析して話題になったあるいは非難が起きたのとは別の番組。残念ながらそちらは見逃した。

番組で覚えていることが2つある。

その頃は将棋で中学生の藤井四段が破竹の連勝を続けていて、番組でもAIと将棋について取り上げていた。驚いたのはプロ棋士の対局過程をAIが判断した指し手と比較して、それに近ければいい指し手、近くなければ悪い差し手と解説されていたこと。つまり棋士がAIにどれだけ追いついているかが評価基準。もうそこまで来てたのね。


もうひとつがドコモが提供しているAIを使ってタクシーの運行効率化を支援するサービス。どんな仕組みかというと

  携帯電話は常に基地局と無線交信している。
  つまりドコモは人がどこにどれだけいるかのデータを持っている。

  タクシーもGPSを積んでいるので、いつどこで客を乗せたかのデータを
  持っている。

  両者のデータを照らし合わせて効率的に客を拾えるパターンを分析。
  
  常に変化するする人の動きに合わせてAIがタクシーを走らせる場所を指示。

なるほどと納得。

タクシーの売り上げは何割か向上して、番組でAIサービスを試用していたタクシー会社は、これを本格導入することしたらしい。AIというのはテレビやインターネットと違って直接目にすることは少ないかもしれないが、こういうふうに社会に溶け込んでいくのだろう。


ところで番組では「AIの活用で売り上げが増えてよかったですね運転手さん」というエンディングに続いて別のオチがあった。それは「AIがさらに進歩して完全自動運転が可能になればタクシー運転手の仕事はどうなる?」という暗いトーンでのナレーション。私が食いついたのはそこ。


極めて単純化したロジックだから、そのつもりで読んで欲しいのだが、

  AIによる完全自動運転のタクシーができれば運転手は失業する
  金がなければ食べていけない
  だから死ぬ
  そういうことがいろいろな産業で起きる
  人口が減る
  人口爆発による食糧危機から人類は救われる

タイトルの「AIが人類滅亡を防ぐ? ただしブラック視点」とはこういうこと。自然界では動物が増えすぎるとエサが足りなって、ある一定数で増加が止まる。人間界では食料が無くなる前にAIによる「神の見えざる手」が働くのかもといった妄想。


ところでAIというのは判断をするプログラムである。
だとしたらこんな連想が働く。

   電卓を使うようになった→暗算ができなくなった(/o\)
   ワープロを使うようになった→漢字が思い出せない(>_<) ←読めるけれど書けない

   AIを使うようになると→判断ができなくなる?

さて、未来の人類はどうなるんだろう。

wassho at 23:00|PermalinkComments(0)