J.トレンツ・リャド

2020年02月28日

世界らん展2020 その5

「大規模な創作展示」の次は「小規模な創作展示」のブロックを歩く。


まずはハンギング・バスケットのコーナー。
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こんなにたくさん並んでいるのを見るのは初めて。壁から花が飛び出してきている感じがダイナミックで見応えがあった。
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わかる人はほとんどいないかも知れないがトレンツ・リャドの絵を思い出す。
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女性駐日大使のテーブル・ディスプレイというコーナー。写真を撮った3カ国以外にヨルダン、ソレト(アフリカ南部の国)アイスランド大使の作品があった。
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メキシコが合衆国というのは知らなかった。調べてみると、現在、合衆国と名乗るのはアメリカとメキシコの2国。もっとも合衆国と連邦は呼び名の違いであって意味の違いはない。ちなみに国名に連邦の入る国は意外と多い。アラブ首長国連邦なんかはフルネームで暗記しているが、ドイツ連邦共和国、スイス連邦、ブラジル連邦共和国などは聞き慣れない感じ。


大使を閣下の敬称を付けて呼ぶのは儀礼的には正しい。しかし一般的にはあまり使わないし、何か仰々しい感じで、こんなフラワーフェスティバルには似合わない。普通に〜〜大使でよかったんじゃない? ちなみに2018年のデータでは日本には160の大使館があり、そのうち駐日大使が女性なのは22カ国らしい。
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話が脱線したが、ほとんど普通のフラワーアレンジメントだから、気合いの入った作品に溢れている会場にあっては少し見劣りするのは仕方ないところ。もっとも聞くところによると、大使は監修や立ち会い程度で実際はプロが制作しているらしいから、素人ぽくアレンジするのに苦労したのかも(^^ゞ 夏休みの自由研究を手伝う親みたいに。



A4サイズくらいのフラワーアレンジメント。
ランがあまりメインじゃない気もするが。
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こういうのはなんて呼ぶのだろう。あれこれ小道具と組み合わせたフラワーアレンジメントが並んでいた。花だけのものよりやはりイメージが広がるかな。それと、そろそろ花ばかりを見るのに飽きてきた頃だったので、いい気分転換になった。
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フラワーアレンジメントというと西洋風とイメージしていたが、和風モダンテイストなものも多かった。昔ながらの生け花の弱小流派はもう衰退の一途だから、こういうスタイルを取り入れて差別化を図ればいいかもしれないと思ったり。


これはどこのコーナーか忘れたが単独で展示されていた作品。
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なぜかこの小さなランの花とセットだった。
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ーーー続く

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2016年04月15日

杉山美術館  J.トレンツ・リャド その3

前回のエントリーを読んで、私が25年前に感じたような印象を持ってくれる人が何人かでもいたらうれしい。実はトレンツ・リャドはマイナーな画家だし、美術界からはあまり高く評価されていない。

どれくらいマイナーかというと、グーグルでモネを検索すると741万件ヒットするのに、トレンツ・リャドだと3万3400件。その比率はわずか0.5%である。ウィキペディアにトレンツ・リャドのページはない。悲しいことにスペインの画家カテゴリーのページにすら載っていない(/o\)


ところで現代の画家には(といってもかなり以前から)、絵だけを描いて売る人と、その(複製)版画も作って売る人がいる。この版画とは絵を写真に撮って、それをリトグラフやシルクスクリーンといった印刷方法で刷ったものである。それは複製であり印刷物には違いないのだが、印刷の仕方が凝っていてインクの発色や紙へののり方に味わいがあるし、限定枚数しか刷らないので、普通の印刷で大量に制作するポスターとは区別して版画と美術業界では呼んでいる。

ここでいう版画の印刷方法やその位置づけはとても複雑で簡単には説明できないので、とりあえずイモ版や浮世絵などの彫って刷る版画と違って、高級印刷のポスターというような理解をして欲しい。


トレンツ・リャドが日本に紹介されたのはバブル経済まっただ中の頃。当時はリトグラフやシルクスクリーンの版画ブームだった。イルカ絵のラッセンや、ヒロ・ヤマガタなんかの名前が記憶にある人も多いと思う。そのブームに乗ってトレンツ・リャドの版画も大量に刷って売られた。一説によるとバブル期だけで5万枚ほどが日本だけで売れたらしい。当時の価格は覚えていないし調べてもわからなかったものの、仮に100万円で5万枚としたら500億円のビックビジネスである。単価はもっと高かったかもしれない。

やがてバブルがはじけると爆発的に売れていた画家には「インテリアアート」の烙印が押されるようになる。これには美術館に展示するような作品ではなく、せいぜい家の中でインテリアとして飾る程度の絵との軽蔑の意味が込められている。またインテリアアートの版画はキャッチセールスで、強引にローンを組ませて購入させるなどの悪徳手法も多かった。トレンツ・リャドの総代理店はまともな会社のようだが、2次画商〜3次画商と販路が広がっていくうちに、まともじゃないところも扱っていた可能性はある。

そんなこんなでトレンツ・リャドは正当に評価されていないのである。実際、今でもトレンツ・リャドをネットで調べると、版画を扱うお店が検索ページにズラーッと並ぶ。現在の版画価格は20〜30万円あたり。まあラッセンやヒロ・ヤマガタと較べればトレンツ・リャドはマイナーだったから値下がり率は少ないほうだろうが。ところで彼の版画がたくさん売れたのに知名度が低いのは矛盾する。たぶんバブル当時に買った人は、絵を気に入っていたとしても、基本的に「資産価値」に期待していたのだから、その夢がしぼんだと同時に画家のことも忘れてしまったのだろう。


というわけでトレンツ・リャドの評価が低いのは、デビューとバブルが重なり作品の売られ方に問題があったからと推察している。しかし2つ前のエントリーに書いたように私が彼を知ったのは、その版画を売るための新聞チラシだったのである。あのチラシを見なかったら彼を知らなかった可能性もある。そう考えると心境は複雑。私自身は世間の評価を気にしたり影響されたりはしないつもり。美術史に残る巨匠達と同じレベルの才能があると思うし、最も好きな画家の1人であることに変わりはない。ただファンとして残念だし、多くの人が知らないのはもったいないと思うのである。


日本で知名度があるとはいえないトレンツ・リャドは、国際的には本国スペインを除くともっと知られていないようである。なぜかというと日本以外のネット検索をしても、ほとんどがスペイン語のページだからである。スペインで頭角を現した頃に日本の画商に出会った〜日本で成功したので海外活動は日本が中心になった〜その後すぐに亡くなり、版画じゃないオリジナルの作品の多くも日本で売ってしまっていたので、他の国で紹介される機会を失ってしまったーーーんじゃないかなと思っている。深く調べたわけではないし、あくまで想像だが。ちなみにウィキペディアにトレンツ・リャドのページがあるのはスペイン語版だけである。

いずれトレンツ・リャドが再評価される時代が来ると信じている。しかし多くの人が見られる作品そのものががないんじゃ、その日は遠いかも(/o\) 彼が住んでいたスペインのマヨルカ島にある邸宅は素敵な雰囲気のトレンツ・リャド美術館になっていたのに、5年ほど前に財政難で閉鎖されたらしい(/o\)(/o\)



なんか暗い話題ばかりになってしまった。
1つ前のエントリーに戻って彼の絵を見て元気になってちょうだい。



話を杉山美術館に戻すと2階の展示室は40畳くらいの広さだったと思う。私が訪れた時に他の客はいなくて受付の女性が1人いただけ。最初は絵を見ている私を見られている気がして緊張したが、しばらくしたら自然と彼女とトレンツ・リャドについての話をするようになった。

そのうちオーナーの杉山氏も展示室にやってきた。自分のコレクションを公開するために美術館を建てるなんて、どんなにセレブでアーティスティックな人かと思っていたら、とても温厚で気さくな普通のオッサンだった(^^ゞ そんなに長く話したわけではないものの、言葉の端々からトレンツ・リャド愛がひしひしと伝わってくる。もちろんそうでなければ美術館を建てるなんて酔狂な芸当はできないが。日本での売られ方が作品評価の足を引っ張っている点については私と同じ意見だったよう。それでも熱烈なファンが全国各地から美術館を訪れているそうだ。

ところでバブル期に日本で売られたトレンツ・リャドの原画は500枚近くだと聞いたことがある。(原画:普通に表現すれば絵であるが、それを版画でたくさん複製したのでオリジナルの絵を原画と呼ぶ)杉山氏がどれだけリッチなのかはわからないが、是非それらを買い占めて美術館の規模を2倍3倍いや10倍と大きくしていただきたい。

杉山美術館にはトレンツ・リャドだけじゃなくベルナール・ガントナー(あまりよく知らない)や私の好きな藤田嗣治の作品も展示されている。でもこの日は目にトレンツ・リャドを焼き付けたかったので一通り眺めた程度。彼の絵はチラシで見た(当時は3ヶ月に1回位の割合で新聞に折り込まれていた)以外は、デパートの展覧会か即売会のようなところで版画を見たことがあった程度。最初のエントリーにも書いたように名前すら忘れていたのに、25年経ってオリジナルの作品を見られて幸せだった。

少しでも絵に関心のある人にはぜひ杉山美術館を訪れることをお勧めする。休館日がやたら多いのが不便だけれど、ひょっとしたらトレンツ・リャドの絵を見られるのは世界でここだけかもしれないので、見せて貰えるだけで感謝すべき。とりあえずゴールデンウイークはずっとお休みです!



帰りは若洲海浜公園で久し振りにゲートブリッジを眺める。
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毎度おなじみの光景だけれど、
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貸し釣り竿店ができていた。
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デイキャンプ場はかなりの賑わい。
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そろそろ終わりのサクラと
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まだ咲き始めのツツジを見て帰宅。
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走行70キロと江戸川区まで行っただけなのに、前回ツーリングの中川やしおフラワーパークより距離が伸びていてビックリ。ゲートブリッジで東京湾を渡っていくとかなり遠回りになると改めて実感。


おしまい

wassho at 23:10|PermalinkComments(0)

2016年04月13日

杉山美術館  J.トレンツ・リャド その2

杉山美術館は江戸川区の松島という場所にある。首都高で東京の真ん中を抜けていくのが近道。それじゃつまらないのでゲートブリッジで東京湾を横断して荒川沿いに北上するとした。荒川の土手から道路1本離れた都道308号線を走ると、所々に荒川へ注ぐ小さな川があり、その川沿いには桜が並んで咲いていてきれいだった。

また308号線沿いにもサクラは多数。この季節に外出すると本当にこの国はサクラでできていると実感する。おもしろいのはかなり葉桜になったサクラもあったのに、バイクで数分進むとまだ満開に近いサクラがあったりする。同じソメイヨシノだし、その程度の距離で気温や日当たりに違いがあるとは考えられない。サクラにもセッカチなのとノンビリしたのがいるのかな。

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江戸川区役所と新小岩の駅の中間あたりに杉山美術館はある。ナビのデータには登録されていなかったので住所を打ち込んでおいた。ところで住所は江戸川区松島 3‐42‐1なのだが、なぜかナビでは3-42-8以上の数字しか打ち込めない。もうすっかり慣れて忘れていたが、このBMW純正ナビのアホぶりを久し振りに再確認。

ともかくナビの案内に従って308号線から住宅街に進入。当然そこは松島 3‐42‐1ではなく、適当にこっちの方向かなと思ったところに走ったら杉山美術館にたどり着いた。ハイテクのお世話にならなくても野生の勘はまだ健在。


杉山美術館は見てわかるようにごく普通の住宅である。1階がオーナーの杉山氏が経営する社会保険労務士の事務所で2階が美術館になっている。住居としては使っていないようだし、2階右側にある細長い窓以外は窓のない出窓のような部分は、室内では絵を掛ける場所になっていたから、最初から美術館として建てられたのかもしれない。それなら何ゆえこの外観デザイン? (写真はホームページから借用)
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ドアに鍵はかかっていないが、インターホンで来訪を告げる仕組み。玄関はまったく普通の住宅で靴を脱いでスリッパに履き替える。美術館じゃなくて人の家にお邪魔しているような気分。階段で2階に上がるのだが、階段から1階の事務所は丸見えである。平日に訪れたら職員さんが仕事をしている横を通り抜けることになる。忙しそうだったら気が引けるかも。

なお建物の隣りに(おそらく杉山氏所有の)貸し駐車場があってバイクはそこに駐めさせてもらった。


さていよいよ25年前にチラシを見て
胸をときめかせたトレンツ・リャドの作品と対面。


バガテルの湖  
      バガテルはパリにある公園の名前だと思う。
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フローレス   
      スペイン語でフラワー。
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プリンシパードの薔薇   
      プリンシパードはスペインの地名かな?
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トレンツ・リャドはキャンパスにフレームを描く手法をよく使う。初めて彼の作品を知った時、まずこれにガツンとやられた。その理由を説明するのは難しいものの、斬新だったしとにかく気に入ったのである。作品によってはそのフレームから色彩や美しさがこぼれ出ていると感じられるものもある。

なお杉山美術館は現在、日本でトレンツ・リャドの原画を見られる(おそらく)唯一の美術館であるが、フローレスとプリンシパードの薔薇は原画ではなくシルクスクリーンなので、メインの場所ではなく受付の後ろの壁に掛けられていた。




倒れ木(静寂の湖水)
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光と影
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パソコン画面だとややラフなタッチの風景画に見えるはず。細部をかなり潰して描いている部分もある。でも少し絵から離れて眺めると、それが実にいい感じで、また不思議なことに全体として繊細に見えるのである。トレンツ・リャドはモネに通じるところもあって「20世紀最後の印象派」などとも呼ばれる。しかし私の解釈では印象派は「見た通りじゃなくて自分が受けた印象を描く」なんだけれど、トレンツ・リャドは「人に与える印象を考えて描いた絵」のように思える。

また最初の3枚と較べると、あまりに絵に溶け込んで気付かないが、この2枚にもフレームの手法が使われている。フレームを使うと絵が引き締まる効果もある。それをあざといという考えもあると思うが、私は全力で肯定する。フレームがどう影響しているかは別として、私がトレンツ・リャドを好きなのは、彼の絵がひたすらひたすらカッコいいからである。絵を見ればいろいろなことを感じるとしても、カッコいいと思う絵なんて他にはない。25年前に「今までに見たことがない・素晴らしいもの」だと感動したのはたぶんそういうことである。



トリニダット・カンピン嬢
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トレンツ・リャドは風景画と肖像画ではまったく違う画風で描く。しかし肖像画も実にカッコいい構図で描くことに変わりはない。この作品はごくノーマルな構図なのに、塗りつぶしたように描いた部分がちょっとナゾ。儚いような謎めいているような不思議な作品。たぶんそれはカンピンちゃん自身の魅力なんだろう。最低でもこの絵より23歳を取っているはずだけれど一度お目にかかりたい(^^ゞ



展示されていたトレンツ・リャドの作品は10数点。
「隠された入江」というトレンツ・リャドワールド全開の素晴らしい作品もあったが、残念ながらネットで絵を見つけられなかった



トレンツ・リャドの作品をまとまって見られるところをリンクしておく。

  Pinterest
  シーマ・ファインアート
  Jazz工房Nishimura


ーーー続く

wassho at 08:44|PermalinkComments(0)

2016年04月11日

杉山美術館  J.トレンツ・リャド

話は1年少し前と、25年以上前に遡る。

去年の1月にブリヂストン美術館で開催されていたデ・クーニングの展覧会を見て、その後に常設展も見て回った。美術館の展覧会には2種類あって、あるテーマに沿ってあちこちから作品を借りてきて展示する企画展と、自前のコレクションだけで構成している常設展がある。たいていの場合は企画展のチケットを買うと常設展も見られる。

その時に初めて見たのがザオ・ウーキーという画家の絵。5〜6点が展示されていたように記憶しているが、一目見てグッと感じるものがあった。それは「今までに見たことがない素晴らしいもの」だけがもたらす感動であり興奮のようなもの。「今までに見たことがない」と「素晴らしいもの」が両立しているのが大事で、素晴らしくないものにはもちろん感動しないし、素晴らしいものでも今までに(本物じゃなくても)見たことがあったりする場合は、あるいは初めてでも何かに似ている作風なら、満足感はあっても感動するまでにはなかなかいたらない。


その時に見た1つはこの絵で、その他にザオ・ウーキーの作品はここでもいろいろ見られる。でも抽象画なのでパソコン画面の小さなサイズではまったくそのよさが伝わらない。ブリヂストン美術館で「ウ〜ン、ウ〜ン」と声にならない呻き声を出しながら、しばらく作品の前から離れられなかったのだけれど、この写真を見ても何も甦ってこないのが残念なところ。
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ところで当時のブログを読み返してみると、不思議なことにザオ・ウーキーについて何も触れていない。あまりの感激に文章にできなかったーーーのではなくて、おそらくデ・クーニングとは別のエントリーにしようと思って、そのまま書くのを忘れてしまったような気がする(^^ゞ


さてザオ・ウーキーで「今までに見たことがない・素晴らしいもの」を見る喜びを感じながら、同時に、ずっと昔にも絵を見て同じような気持ちになった記憶がよみがえっていた。


それはバブル真っ盛りの1990年前後に見た画家の作品。どこかのギャラリーが、その作家のシルクスクリーンやリトグラフ(ちょっと手間のかかる印刷で作られた高級なポスター:印刷とはいえ100万円以上)を新聞チラシでよく宣伝していた。チラシといってもスーパーのチラシなどとは違い、しっかりした用紙で作られたパンフレットのようなもので雑誌レベルのクオリティはあった。

それを見て感動した気持ちと、それがどんな絵だったかはすぐに思い出せた。
しかし肝心の画家の名前がまったく思い出せなかった(/o\)

考えても考えても思い出せない。たいていの情報はネットで調べられるものの、何のキーワードもないのだから検索のしようもない。


それから数ヶ月。その画家のこともすっかり意識から消えていた。なにせザオ・ウーキーをブログに書き忘れるくらいである(^^ゞ しかしある時ふと「そうだ、あれはスペインの画家だった」と思い出す。なぜ意識もしていないことを突然に思い出すのか、いつもながら脳の働きはまことに不思議である。

1つでもキーワードがあればネット検索で何とかなる。
その画家の名前は

     Joaquin Torrents Llado  ホアキン・トレンツ・リャド
             (ホアキンが名前でトレンツ・リャドが名字のようである)

画像検索で懐かしいトレンツ・リャドの絵を眺めながら「そうそう、この絵だ」とニヤニヤ。しかし、あれこれ調べていると1993年に亡くなっていると判明。名前も忘れていたくせに大きなショックを受ける。トレンツ・リャドは1946年生まれで47歳の時に心臓病で急死したようだ。私が彼の絵を知って「今までに見たことがない・素晴らしいもの」と感動してから、しばらく後に亡くなったことになる。


杉山美術館は江戸川区にあるトレンツ・リャドを常設で展示している美術館。といっても自分のコレクションを公開するために個人で運営されている小さな美術館で、週末は隔週でしかオープンしていない。トレンツ・リャドの名前を検索できた時にこの美術館も知ったが、なかなかタイミングが合わずに訪れる機会を持てずにいた。念願かなってようやく4月9日(土)に訪問。


ーーー続く

wassho at 09:36|PermalinkComments(0)