SE-CH5BL
2018年10月09日
コンプライ Comply
法律や倫理を守りましょうというコンプライアンスではなく、コンプライというメーカーのイヤホンのイヤーピース=ゴムで出来ている耳に差し込む部分のパーツのお話。
現在使っているパイオニアのSE-CH5BLというイヤホンをなぜ買ったか、どんな音質なのかはしばらく前にブログにした。バランス接続の効果かどうかは別として高音はいいのだけれど、オリジナルは3500円クラスのイヤホンだからか中低音は物足りない。それが全体の厚み不足というかリアリティのなさにつながっているような気もする。しかしSE-CH5BLに慣れてしまったら、そんなに不満は感じないというようなことを書いた。
でもやはり我慢できなくなってきた。中低域が不足しているのは明らかだ。
実はSE-CH5BLを買ったときから気になっていることがあった。SE-CH5BLはステム=イヤーピースを装着する部分の軸が少し太い。当然そのステムの直径に合わせてイヤーピースも膨らまざるを得ない。S、M、Lサイズと3種類のイヤーピースが付属しているが、Sサイズでも私の耳にはわずかに大きい感触だった。
イヤホンで音楽を聴いているなら試してみればわかるが、イヤホンを少し耳の奥まで押し込むと低域が増す。SE-CH5BLも耳奥に押しつけるといい感じに鳴った。ただしイヤーピースが大きいので、そうするには常にイヤホンを指で押さえている必要がある。
というわけでイヤーピースを別のメーカーのものに交換。
コンプライのイヤーピースはゴムではなく発泡性のウレタンのようなもので成形されている。また体温で柔らかくなるらしい。その柔軟性を活かして耳穴にピッタリとフィットさせて装着製や遮音性を向上させる。それによって音質が向上するというのがメーカーの謳い文句。

コンプライはゴム製のイヤーピースと較べてサイズは2倍くらい大きい。これは装着前に指で押しつぶして小さくしてから耳穴に突っ込み、その後で膨らんでフィットするという仕組みだから。同時にこれでゴム製より耳穴の奥までイヤーピースが届くことにもなる。
それで結果は
オリジナルが3500円、
バランスケーブルに換えただけで6500円のイヤホンが
3万円クラスの音になった!!!
もっとも1万円程度のイヤホンしか使ったことがなく、3万円クラスの音は知らないのだけれど。まあそれくらい満足しているということ。私と同じような不満をイヤホンに持っている人はぜひ試してみるべき。
問題は耐久性。コンプライは粗くて脆そうな素材でもある。ネットでは毎日使って1ヶ月位しかもたなかったという書き込みもある。3つセットで約2000円。だから1つ約670円。本当に1ヶ月でダメになるなら1年で8040円、2年で16,080円、3年で24,120円の交換費用という計算になる。素直にもっと高級なイヤホンを買ったほうが安上がり。ナヤミドコロ。
耐久性については、いずれレポートする予定。
現在使っているパイオニアのSE-CH5BLというイヤホンをなぜ買ったか、どんな音質なのかはしばらく前にブログにした。バランス接続の効果かどうかは別として高音はいいのだけれど、オリジナルは3500円クラスのイヤホンだからか中低音は物足りない。それが全体の厚み不足というかリアリティのなさにつながっているような気もする。しかしSE-CH5BLに慣れてしまったら、そんなに不満は感じないというようなことを書いた。
でもやはり我慢できなくなってきた。中低域が不足しているのは明らかだ。
実はSE-CH5BLを買ったときから気になっていることがあった。SE-CH5BLはステム=イヤーピースを装着する部分の軸が少し太い。当然そのステムの直径に合わせてイヤーピースも膨らまざるを得ない。S、M、Lサイズと3種類のイヤーピースが付属しているが、Sサイズでも私の耳にはわずかに大きい感触だった。
イヤホンで音楽を聴いているなら試してみればわかるが、イヤホンを少し耳の奥まで押し込むと低域が増す。SE-CH5BLも耳奥に押しつけるといい感じに鳴った。ただしイヤーピースが大きいので、そうするには常にイヤホンを指で押さえている必要がある。
というわけでイヤーピースを別のメーカーのものに交換。
コンプライのイヤーピースはゴムではなく発泡性のウレタンのようなもので成形されている。また体温で柔らかくなるらしい。その柔軟性を活かして耳穴にピッタリとフィットさせて装着製や遮音性を向上させる。それによって音質が向上するというのがメーカーの謳い文句。

コンプライはゴム製のイヤーピースと較べてサイズは2倍くらい大きい。これは装着前に指で押しつぶして小さくしてから耳穴に突っ込み、その後で膨らんでフィットするという仕組みだから。同時にこれでゴム製より耳穴の奥までイヤーピースが届くことにもなる。
それで結果は
オリジナルが3500円、
バランスケーブルに換えただけで6500円のイヤホンが
3万円クラスの音になった!!!
もっとも1万円程度のイヤホンしか使ったことがなく、3万円クラスの音は知らないのだけれど。まあそれくらい満足しているということ。私と同じような不満をイヤホンに持っている人はぜひ試してみるべき。
問題は耐久性。コンプライは粗くて脆そうな素材でもある。ネットでは毎日使って1ヶ月位しかもたなかったという書き込みもある。3つセットで約2000円。だから1つ約670円。本当に1ヶ月でダメになるなら1年で8040円、2年で16,080円、3年で24,120円の交換費用という計算になる。素直にもっと高級なイヤホンを買ったほうが安上がり。ナヤミドコロ。
耐久性については、いずれレポートする予定。
wassho at 22:41|Permalink│Comments(0)│
2018年08月11日
パイオニア SE-CH5BL その3
バランス接続できるプラグのついたイヤホンがとても少ない話の続きから。
eイヤホンというイヤホン専門店のサイトには約2800本のイヤホンが載っている。そのなかで、私が使っているオンキョーのDP-X1Aに挿せる2.5ミリ4極プラグがついているのは10本くらいだったと思う。しかも39万円とか12万円とかの商品が半分を占める!
イヤホンに凝る人が多くなっているのは事実だが、そんな超高価なイヤホンを買う人は限られている。それでバランス接続するためにどうしているかというと「リケーブル」で対応しているらしい。
リケーブルというのはイヤホンのケーブルを取り替えること。ある程度高級なイヤホンには写真のようにスピーカー部分からケーブルを取り外せるようになってものがある。本来はオリジナルより高級なケーブルに換えて音質向上を図ろうというマニアックな手段のためのもの。それを利用して2.5ミリ4極プラグのついたケーブルと交換するというわけ。なお2.5ミリ4極プラグのついたケーブルはたくさん売られている。

しかしリケーブルできるイヤホンは3〜4万円以上のクラスだし(たぶん)、交換用ケーブルもマニア向けのものだから最低でも1万円はする(10万円以上のケーブルもザラにある!)。つまりこの方法で2.5ミリ4極プラグのイヤホンを手に入れようとすると4〜5万円かかることになる。
はい、イヤホンごときにそんなに払う気はありません(^^ゞ
それで選んだのがパイオニアのSE-CH5BL。当時は6500円くらいだったと思う。これが破格に安いのは、パイオニアがオンキョーのDP-X1Aの姉妹機を売っていて、ある種のオプション的な商品だからだと思う。ちなみにパイオニアのオーディオ・ビジュアル関連商品は2015年からオンキョー&パイオニア株式会社というオンキョーの子会社に吸収されている。
SE-CH5BLのことは、以前にバランス接続ってなんだろうと思った時に調べて知っていた。そして「これは購入対象外」との判断だった。なぜなら見た目もショボイし、なによりこれはSE-CH5Tという3500円くらいのイヤホンのプラグを2.5ミリ4極に交換しただけのものだから。つまりクオリティとしては3500円クラスであり、プラグを換えただけで3000円も値段が高いボッタクリ商品だから。
しかし前々回までに書いたように、壊れたソニーの同クラスのイヤホンに買い換えることができなくなり、あれこれ検討するのも面倒だし、なにより音楽なしで外出する期間が長引くのがイヤだった。それで価格も高くないし、とりあえずツナギのつもりでSE-CH5BLを購入したというのがいきさつ。
音の感想を書いておくと、まず高音はとてもきれいで響きもよく広がりもある。もっとも、これがバランス接続の効果なのか、あるいは単にSE-CH5BLの特徴なのかはわからない。いいところはそれだけで、中音〜低音域は普通。何より全体的にきれいな音はしているが、厚みがないというかリアリティに乏しいというか。うまく表現できないがそんな印象。
結論としてはSE-CH5BLとSE-CH5Tを一緒に買って、1万円ほどの費用でバランス接続とアンバランス接続による音の違いを実験したい人以外にはお勧めしない。6500円(実質的には3500円)のバランス接続より、1万円のアンバランス接続のほうがいい音がするというのが現在の認識。
それで当初はアンバランス接続でいいから別のイヤホンに買い換えようと思っていた。しかし、しばらくしたらSE-CH5BLの音に慣れてしまい、あまり不満に感じなくなってしまった。このあたりがオーディオの奥深いところ(^^ゞ
ところで写真にあるようにSE-CH5BLのケーブルは2本が編まれた形状になっている。使ってみてわかったが、このタイプはあまり絡まない。絡まないのはソニーのセレーションコードだけと思っていたので、これはうれしい誤算。編みケーブルを採用しているイヤホンはそこそこあるから、また次に買う時にはソニー製にこだわる必要が無くなった。
おしまい
2018年10月9日追記
コンプライのイヤーピースに交換して見違える(聞き違える?)ほどいい音になりました。
http://blog.livedoor.jp/wassho/archives/53296729.html
eイヤホンというイヤホン専門店のサイトには約2800本のイヤホンが載っている。そのなかで、私が使っているオンキョーのDP-X1Aに挿せる2.5ミリ4極プラグがついているのは10本くらいだったと思う。しかも39万円とか12万円とかの商品が半分を占める!
イヤホンに凝る人が多くなっているのは事実だが、そんな超高価なイヤホンを買う人は限られている。それでバランス接続するためにどうしているかというと「リケーブル」で対応しているらしい。
リケーブルというのはイヤホンのケーブルを取り替えること。ある程度高級なイヤホンには写真のようにスピーカー部分からケーブルを取り外せるようになってものがある。本来はオリジナルより高級なケーブルに換えて音質向上を図ろうというマニアックな手段のためのもの。それを利用して2.5ミリ4極プラグのついたケーブルと交換するというわけ。なお2.5ミリ4極プラグのついたケーブルはたくさん売られている。

しかしリケーブルできるイヤホンは3〜4万円以上のクラスだし(たぶん)、交換用ケーブルもマニア向けのものだから最低でも1万円はする(10万円以上のケーブルもザラにある!)。つまりこの方法で2.5ミリ4極プラグのイヤホンを手に入れようとすると4〜5万円かかることになる。
はい、イヤホンごときにそんなに払う気はありません(^^ゞ
それで選んだのがパイオニアのSE-CH5BL。当時は6500円くらいだったと思う。これが破格に安いのは、パイオニアがオンキョーのDP-X1Aの姉妹機を売っていて、ある種のオプション的な商品だからだと思う。ちなみにパイオニアのオーディオ・ビジュアル関連商品は2015年からオンキョー&パイオニア株式会社というオンキョーの子会社に吸収されている。
SE-CH5BLのことは、以前にバランス接続ってなんだろうと思った時に調べて知っていた。そして「これは購入対象外」との判断だった。なぜなら見た目もショボイし、なによりこれはSE-CH5Tという3500円くらいのイヤホンのプラグを2.5ミリ4極に交換しただけのものだから。つまりクオリティとしては3500円クラスであり、プラグを換えただけで3000円も値段が高いボッタクリ商品だから。
しかし前々回までに書いたように、壊れたソニーの同クラスのイヤホンに買い換えることができなくなり、あれこれ検討するのも面倒だし、なにより音楽なしで外出する期間が長引くのがイヤだった。それで価格も高くないし、とりあえずツナギのつもりでSE-CH5BLを購入したというのがいきさつ。
音の感想を書いておくと、まず高音はとてもきれいで響きもよく広がりもある。もっとも、これがバランス接続の効果なのか、あるいは単にSE-CH5BLの特徴なのかはわからない。いいところはそれだけで、中音〜低音域は普通。何より全体的にきれいな音はしているが、厚みがないというかリアリティに乏しいというか。うまく表現できないがそんな印象。
結論としてはSE-CH5BLとSE-CH5Tを一緒に買って、1万円ほどの費用でバランス接続とアンバランス接続による音の違いを実験したい人以外にはお勧めしない。6500円(実質的には3500円)のバランス接続より、1万円のアンバランス接続のほうがいい音がするというのが現在の認識。
それで当初はアンバランス接続でいいから別のイヤホンに買い換えようと思っていた。しかし、しばらくしたらSE-CH5BLの音に慣れてしまい、あまり不満に感じなくなってしまった。このあたりがオーディオの奥深いところ(^^ゞ
ところで写真にあるようにSE-CH5BLのケーブルは2本が編まれた形状になっている。使ってみてわかったが、このタイプはあまり絡まない。絡まないのはソニーのセレーションコードだけと思っていたので、これはうれしい誤算。編みケーブルを採用しているイヤホンはそこそこあるから、また次に買う時にはソニー製にこだわる必要が無くなった。
おしまい
2018年10月9日追記
コンプライのイヤーピースに交換して見違える(聞き違える?)ほどいい音になりました。
http://blog.livedoor.jp/wassho/archives/53296729.html
wassho at 16:18|Permalink│Comments(0)│
2018年08月08日
パイオニア SE-CH5BL その2
前回書いたように「ソニーの」「低音重視型で」「1万円前後のもの」というイヤホン選びの選択基準が崩壊。それで購入したのがパイオニアのSE-CH5BLというイヤホン。
これにしたのはSE-CH5BLがバランス接続のイヤホンだからである。
バランス接続というのは再生機器からイヤホンやヘッドホンへの音楽信号=電流の流し方の方法。反対語はアンバランス接続あるいはシングルエンド接続。世の中のほとんどのイヤホンやヘッドホンはアンバランス接続されている。しかし音質がよくなるということで、ここ数年にバランス接続できる再生機器が増えてきた。
このバランス接続、アンバランス接続は何が違うかをサクッと説明することは難しい。私自身も完全に理解しているわけじゃない。だから以下はかなりアバウトな内容。
イヤホンのケーブルというのは電線。イヤホンの中にある小さなスピーカーにつながっている。そのスピーカーにはプラスとマイナスの極がある。
「アンバランス接続」
左側のスピーカーの+極へ 音楽信号が流れている
左側のスピーカーの−極に 音楽信号は流れていない
右側のスピーカーの+極へ 音楽信号が流れている
右側のスピーカーの−極に 音楽信号は流れていない
「バランス接続」
左側のスピーカーの+極へ 音楽信号が流れている
左側のスピーカーの−極へ 音楽信号が流れている
右側のスピーカーの+極へ 音楽信号が流れている
右側のスピーカーの−極へ 音楽信号が流れている
これだけじゃ意味がわからないと思うけれど(^^ゞ なおバランス接続というのはプラスとマイナスの両極に信号が流れていてバランスが取れているというのが由来。
私が使っているオンキョーのDP-X1Aという携帯音楽プレーヤーはバランス接続ができる。劇的に音が変わると期待はしていないが、せっかくその機能があるのだから使ってみたかったというか、使わないのはもったいないと思っていたわけ。
ところで、バランス接続をするにはプレーヤー内部の回路構成が対応していることはもちろんだが、バランス接続用のイヤホンプラグを挿すイヤホンジャックが必要になってくる。
普通のイヤホンつまりアンバランス接続のイヤホンは通称ステレオミニプラグ、正式には3.5ミリ3極プラグというのが使われている。3.5ミリというのは直径で、3極というのは3つの信号経路を持っているという意味。
プラグに2本の線が入っているが、プラグはそこで絶縁されて電気的には3つ=3極に分かれている。先頭が左側のスピーカーの+極、真ん中が右側のスピーカーの+極とつながっている。アンバランス接続の場合、マイナス極は音楽信号に関係ないから、左右共用で根本の部分が受け持っている。

パイオニアのSE-CH5BLについているのは2.5ミリ4極プラグ。バランス接続するには左右で別々にプラスとマイナスが必要だから3カ所で絶縁されて4つに分かれている。ちなみにバランス接続のイヤホンじゃないのに、プラグが4極だったら、おそらくそれはスマホ用のリモコンがついたイヤホン。そのリモコンが1極を使っている。

DP-X1Aには3.5ミリ3極プラグと2.5ミリ4極プラグのためにイヤホンジャックが2つある。
さて普通のイヤホンつまりアンバランス接続のイヤホンは3.5ミリ3極プラグが標準として確立している。しかし、バランス接続の場合は規格が乱立している。直径も2.5ミリ、3.5ミリ、4.4ミリがあり、またXLRやIRISといったまったく形状の異なるものもある。またバランス接続には4極が必要だが、2極のものを2本使うという方式もある。統一の気配はあるが、今のところ見込はなし。
それよりも問題なのは、バランス接続できる携帯音楽プレーヤーはそこそこあるのに、バランス接続用のプラグがついたイヤホンの品数がとても少ないということ。
ーーー続く
これにしたのはSE-CH5BLがバランス接続のイヤホンだからである。
バランス接続というのは再生機器からイヤホンやヘッドホンへの音楽信号=電流の流し方の方法。反対語はアンバランス接続あるいはシングルエンド接続。世の中のほとんどのイヤホンやヘッドホンはアンバランス接続されている。しかし音質がよくなるということで、ここ数年にバランス接続できる再生機器が増えてきた。
このバランス接続、アンバランス接続は何が違うかをサクッと説明することは難しい。私自身も完全に理解しているわけじゃない。だから以下はかなりアバウトな内容。
イヤホンのケーブルというのは電線。イヤホンの中にある小さなスピーカーにつながっている。そのスピーカーにはプラスとマイナスの極がある。
「アンバランス接続」
左側のスピーカーの+極へ 音楽信号が流れている
左側のスピーカーの−極に 音楽信号は流れていない
右側のスピーカーの+極へ 音楽信号が流れている
右側のスピーカーの−極に 音楽信号は流れていない
「バランス接続」
左側のスピーカーの+極へ 音楽信号が流れている
左側のスピーカーの−極へ 音楽信号が流れている
右側のスピーカーの+極へ 音楽信号が流れている
右側のスピーカーの−極へ 音楽信号が流れている
これだけじゃ意味がわからないと思うけれど(^^ゞ なおバランス接続というのはプラスとマイナスの両極に信号が流れていてバランスが取れているというのが由来。
私が使っているオンキョーのDP-X1Aという携帯音楽プレーヤーはバランス接続ができる。劇的に音が変わると期待はしていないが、せっかくその機能があるのだから使ってみたかったというか、使わないのはもったいないと思っていたわけ。
ところで、バランス接続をするにはプレーヤー内部の回路構成が対応していることはもちろんだが、バランス接続用のイヤホンプラグを挿すイヤホンジャックが必要になってくる。
普通のイヤホンつまりアンバランス接続のイヤホンは通称ステレオミニプラグ、正式には3.5ミリ3極プラグというのが使われている。3.5ミリというのは直径で、3極というのは3つの信号経路を持っているという意味。
プラグに2本の線が入っているが、プラグはそこで絶縁されて電気的には3つ=3極に分かれている。先頭が左側のスピーカーの+極、真ん中が右側のスピーカーの+極とつながっている。アンバランス接続の場合、マイナス極は音楽信号に関係ないから、左右共用で根本の部分が受け持っている。

パイオニアのSE-CH5BLについているのは2.5ミリ4極プラグ。バランス接続するには左右で別々にプラスとマイナスが必要だから3カ所で絶縁されて4つに分かれている。ちなみにバランス接続のイヤホンじゃないのに、プラグが4極だったら、おそらくそれはスマホ用のリモコンがついたイヤホン。そのリモコンが1極を使っている。

DP-X1Aには3.5ミリ3極プラグと2.5ミリ4極プラグのためにイヤホンジャックが2つある。
さて普通のイヤホンつまりアンバランス接続のイヤホンは3.5ミリ3極プラグが標準として確立している。しかし、バランス接続の場合は規格が乱立している。直径も2.5ミリ、3.5ミリ、4.4ミリがあり、またXLRやIRISといったまったく形状の異なるものもある。またバランス接続には4極が必要だが、2極のものを2本使うという方式もある。統一の気配はあるが、今のところ見込はなし。
それよりも問題なのは、バランス接続できる携帯音楽プレーヤーはそこそこあるのに、バランス接続用のプラグがついたイヤホンの品数がとても少ないということ。
ーーー続く
wassho at 20:47|Permalink│Comments(0)│
2018年08月07日
パイオニア SE-CH5BL
ゴールデンウイークが終わった頃、それまで使っていたソニーのMDR-XB90EXというイヤホンの右側から音が出なくなった。どうやら断線したらしい。今までにも断線は経験している。しかし初めのうちは音が途切れ途切れになっても、ケーブルやプラグなどをシゴくとしばらくは復活するというように、その症状は徐々に進行していた。今回は一発アウトでまったく音が出ない。だから最初はイヤホンではなく、携帯音楽プレーヤーの出力部分が故障したのかと疑ったくらい。
過去のブログを見てみるとMDR-XB90EXを購入したのは2015年の11月30日だから、約2年と5ヶ月の寿命だったことになる Ω\ζ゜)チーン
それで新しいものに買い換えるわけだが、イヤホンに関して私は「ソニーの」「低音重視型で」「1万円前後のもの」という明確な選択基準を持っている。
ソニーのイヤホンを選ぶのは、セレーションコードという表面に縦溝が入った絡みにくいケーブルが使われているから。ソニー製を使ってからケーブルが絡んでイライラすることが、日に数回から年に数回へと激減した。
一般的に低音重視型イヤホンは、ダンスミュージックとか向けに開発されているものだと思う。私が聴くのはほとんどクラシック。しかしクラシックほど低音のよくでるイヤホンを使うべきだと思っている。クラシックには高音域寄りの曲が多いので、音質バランスを多少崩してでも低音を強調したほうが、安定感があって聴き疲れしないからというのがその理由。
1万円前後というのは、私の耳にはそれくらいで充分でしょうということで(^^ゞ
というわけで店まで行って試聴する気もなく、通販でチャッチャと買うつもりだった。ところが「ソニーの」「低音重視型で」「1万円前後のもの」という条件に当てはまる商品がなかったのである(/o\)
どうやらソニーは現在、ワイヤレスやノイズキャンセリング・タイプのイヤホンに注力しているらしい。前回に購入した約2年半前にたくさんラインナップがあった有線の低音重視型イヤホンは、数も少なく3万円以上のものだけになっていた。
もっともワイヤレスやノイズキャンセリングにも興味はある。しかし今回は手を出さないことにした。
携帯音楽プレーヤーにはCDと同じくデジタル化された音楽が入っている。それをDAC(ダック=デジタル・アナログ・コンバーター)という回路でアナログの音楽信号に復元してイヤホンに流すわけである。つまりDACは増幅回路であるアンプと共に携帯音楽プレーヤーの心臓部分。
ワイヤレスのイヤホンは携帯音楽プレーヤーからBluetoothなどの電波を介してデジタルで音楽を受信し、DACとアンプはイヤホン側に組み込まれている。逆にいうと携帯音楽プレーヤーは音楽ファイルの読み出しをするだけで音質には関わらない。今使っているオンキョーのDP-X1Aという携帯音楽プレーヤーの音質はそこそこ満足している。それはDP-X1AのDACとアンプに満足しているということなので、もしワイヤレスのイヤホンを購入するなら、試聴してどんな音なのかを確かめたかった。
そしてその時はそんな暇がなかったというのが手を出さなかった理由。なおノイズキャンセリング機能(周囲の騒音とは逆位相の音を出して、騒音を聞こえなくする)はワイヤレスのイヤホンには、大抵組み込まれているみたい。ノイズキャンセリングは以前にBOSEのものを試したことがある。周りの音が魔法のように消えて、屋外で音楽を聴くには最高の環境を提供してくれる。でも飛行機や新幹線ならいいけれど、街中や地下鉄ではちょっとアブナイかもという気もしている。もちろんノイズキャンセリングの効き目は調節できるが。
そんなわけで「ソニーの」「低音重視型で」「1万円前後のもの」という明確な選択基準は脆くも崩壊してしまい、新しいイヤホン探しをすることになったのである。
ーーー続く
wassho at 23:22|Permalink│Comments(0)│